JPH10131250A - 洗面化粧台のシャワー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャワーヘッドの非引出し状態において、ベ
ース部材への水垢や汚れの付着がなくて清潔である。ベ
ース部材が露出せずに外観が良くなる。 【解決手段】 洗面化粧台１のカウンター２後部に設け
られた壁部３にベース部材４を取付ける。ベース部材４
に引出し自在に挿通したシャワーホース５の先端にシャ
ワーヘッド６を設ける。引出し自在なシャワーヘッド６
の後端部に配設されるホルダー部７によりベース部材４
を覆い自在とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、引出し自在なシャ
ワーヘッドを備えた洗面化粧台のシャワー装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から洗面化粧台１のカウンター２の
後部に設けられた壁部３にベース部材４を取付け、ベー
ス部材４に設けた孔に引出し自在に挿通したシャワーホ
ース５の先端にシャワーヘッド６を設け、シャワーヘッ
ド６の非引出し状態で図８のようにベース部材４の先端
面にシャワーヘッド６の後端面を当接して支持させてい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来例にあって
は、シャワーヘッド６の非引出し状態において、シャワ
ーヘッド６の後端とベース部材４の前端との継目部分が
外部に露出し、このため、上記継目部分に水垢やごみが
付着して見苦しく、壁部３に取付けてあるベース部材４
を絶えず掃除する必要があるという問題があり、また、
掃除に当たってもベース部材４は壁部３に取付けてある
ため掃除がしにくく、掃除の際に壁部３を汚すという問
題がある。また、上記のように水垢やごみが付着するた
め見苦しいという問題があり、また、シャワーヘッド６
の非引出し状態において壁部に取付けたベース部材４が
外部に露出して外観が良くないという問題があった。

【０００４】更に、従来にあっては、洗髪をする際には
シャワーヘッド６を持ってシャワーホース５を引出し、
図８に示すように壁部３に設けたシャワーフック３０に
係止して洗髪をしていたが、頭Ｈとシャワーフック３０
に形成したシャワーヘッド６との間の距離が遠いため、
水跳ねが多く、また、襟足部分を洗うことができないと
いう問題があった。

【０００５】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、シャワーヘッドの非引出し状態に
おいて、ベース部材への水垢や汚れの付着がなくて清潔
であり、また、ベース部材が露出せずに外観が良くな
り、手を伝って流れる水がホルダーに流れても洗面ボー
ル側に落下させることができ、更に、洗髪の際にシャワ
ーヘッドと頭との間の距離を短くできて水跳ねを防止で
き、更に、襟足も確実に洗うことができる洗面化粧台の
シャワー装置を提供することを課題とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の洗面化粧台のシャワー装置は、洗面化粧台１
のカウンター２後部に設けられた壁部３にベース部材４
を取付け、ベース部材４に引出し自在に挿通したシャワ
ーホース５の先端にシャワーヘッド６を設け、該引出し
自在なシャワーヘッド６の後端部に配設されるホルダー
部７によりベース部材４を覆い自在として成ることを特
徴とするものである。このような構成とすることで、ホ
ルダー部７の非引出し状態において壁部３に取付けたベ
ース部材４が外部に露出せず、ベース部材４に水垢や汚
れが付着せず、またベース部材４が外部に露出しないこ
とで外観が良くなるものである。

【０００７】また、ホルダー部７の後端を垂直とし、ホ
ルダー部７の非引出し状態において該ホルダー部７の垂
直面が洗面化粧台１のカウンター２後部に設けられた壁
部３に近接することも好ましい。このような構成とする
ことで、ホルダー部７と壁部３との一体感が現出するこ
とになる。また、シャワーホース５の先端に設けられた
シャワーヘッド６の後端部に配置されるホルダー部７を
シャワーヘッド６と分離自在とし、ホルダー部７に設け
たスライド管８を先端程上となるように傾斜状態でベー
ス部材４により引出し自在に支持し、先端にシャワーヘ
ッド６を有するシャワーホース５をスライド管８にスラ
イド自在に挿通することも好ましい。このような構成と
することで、シャワーヘッド６をホルダー部７ごと斜め
上方向に引き出すことで洗髪の際にシャワーヘッド６と
頭Ｈとの間の距離を短くできて、水の飛散を少なくする
ことができると共に襟足部分を確実に洗うことができ
る。また、シャワーヘッド６のみを手に持って引出すこ
とで、シャワーヘッド６を自由な方向に移動できるもの
である。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下本発明を添付図面に示す実施
形態に基づいて説明する。洗面化粧台１のカウンター２
の後部には上方に向けて立設された壁部３が設けてあ
り、この壁部３にはベース部材４が取付けてある。ベー
ス部材４は前端程高くなるように傾斜したガイドパイプ
部９の前端部にガイドパイプ部９よりも大きいベース部
１０を設けて構成してあり、ベース部１０の後面は垂直
面となっている。該ベース部材４のガイドパイプ部９を
壁部３に設けた孔（図示せず）に壁部３の前面側から挿
入し、ベース部１０を壁部３の前面に当接し、この状態
で図４に示すように壁部３の背面側に当て板１１を当て
てねじのような固着具１２により固着することで、ベー
ス部材４を壁部３に取付けてある。ここで、ベース部材
４を壁部３に取付けた場合に、ガイドパイプ部９は例え
ば壁部３に対して６０°傾斜している。

【０００９】ホルダー部７の後部にはスライド管８が突
設してあり、このスライド管８はホルダー部７側にいく
ほど高くなるように傾斜している。スライド管８はベー
ス部材４のガイドパイプ部９に挿入されて引出し自在に
支持してある。スライド管８をガイドパイプ部９に引出
し自在に支持するに当たっては、図示を省略している
が、ガイドパイプ部９の前部内面に弾性を付与されたロ
ック部材を設け、スライド管８の後端部外面に凹部を設
け、スライド管８を斜め前上方に向けて引出してロック
部材が凹部に弾性的に嵌まり込むことで、スライド管８
を斜め上方に引出した状態を保持するようになってい
る。

【００１０】また、後端部からスライド管８を突設した
ホルダー部７の後端面は垂直となっており、このホルダ
ー部７の後端面部のスライド管８を突設した部分の周囲
に図３に示すような溝が形成してあってベース嵌め込み
凹部１４となっている。また、図１に示すようにホルダ
ー部７の外面部には必要に応じてホルダー部７を手で握
りやすくするための凹み１５を設けてもよいものであ
る。

【００１１】スライド管８内には先端部にシャワーヘッ
ド６を設けたフレキシブルなシャワーホース５がスライ
ド自在に挿通してある。シャワーヘッド６の後端部はホ
ルダー部７の前端部に合致させられていて、通常はシャ
ワーヘッド６の後端部にホルダー部７が配設されてい
る。しかして、通常は図１、図２に示すようにスライド
管８をベース部材４のガイドパイプ部９内に没入させ、
シャワーヘッド６の後端部に配設したホルダー部７のベ
ース嵌め込み凹部１４をベース部材４の壁部３の前面に
露出するベース部１０にはめ込んでベース部１０をホル
ダー部７で完全に覆うと共に、ホルダー部７の垂直な後
端面を垂直な壁部３に当接させてホルダー部７と壁部３
との一体感を現出するようにしている。また、この状態
ではホルダー部７の前端部にシャワーヘッド６の後端部
が合わさっているので、ホルダー部７、シャワーヘッド
６は引出し自在であるにもかかわらず、通常はホルダー
部７とシャワーヘッド６が一体化されたもののように見
え、またこのホルダー部７とシャワーヘッド６が壁部３
から一体に突出してあるような外観にできるものであ
る。この通常状態において、シャワーヘッド６からシャ
ワー水を噴出することで手洗い等を行うものである。

【００１２】一方、洗髪を行う場合にはシャワーヘッド
６の後端部にホルダー部７を配設したままの状態でホル
ダー部７を手に持って斜め上方に引き出し、スライド管
８の凹部にガイドパイプ部９のロック部材を弾性的には
め込むことで引出し状態を保持させる。このホルダー部
７の引出し状態においてはヘッド部７の前端部にシャワ
ーヘッド６が合致しているのでシャワーヘッド６が斜め
上方に引き出された位置を保持されることになる。した
がって、この状態で、図５に示すように頭Ｈの洗髪を行
うのである。この場合、シャワーヘッド６をホルダー部
７ごと斜め上方向に引き出すことで洗髪の際にシャワー
ヘッド６と頭Ｈとの間の距離を短くできて、水の飛散を
少なくすることができると共に襟足部分を確実に洗うこ
とができるのである。洗髪が終わると、シャワーヘッド
６をホルダー部７の前端部に配設したままの状態でホル
ダー部７を手に持って押し込むことで、凹部がロック部
材から外れるので、更に押し込んで図１のように、通常
の使用状態の収まりとするものである。

【００１３】ところで、上記のように、シャワーヘッド
６をホルダー部７ごと斜め上方向に引き出して洗髪など
に使用した場合、手からホルダー部７に水が伝わること
があるが、ホルダー部７に伝わった水は図３のようにホ
ルダー部７の後端面の垂直面に沿って下方に流れ後端面
の下端から下方に落下してベース部材４側に流れないよ
うになっている。そして、ホルダー部７の垂直な後端面
の下端から下方に落下した水は洗面化粧台１のカウンタ
ー２に設けたボウル２０内に落下し、ボウル２０以外の
部分を濡らすことがないものである。

【００１４】また、ボウル２０内を掃除する場合等に
は、ホルダー部７は通常位置（つまりホルダー部７でベ
ース部１０を覆っている状態）にしたまま、または、ホ
ルダー部７を斜め前方に引出してロック部材で引出し状
態を保持したままで、シャワーヘッド６のみを図６のよ
うに引き出してシャワーヘッド６を自由な位置に移動さ
せボウル２０内の掃除などを行うものである。

【００１５】なお、ベース部材４のベース部１０の形状
は図３に示すようなものにのみ限定されず、図７のよう
に板状をしたものであってもよい。図７のようにベース
部１０の壁部３からの突出長さを短くすると、ホルダー
部７を引き出した際に壁部３からの飛び出し量が少なく
て邪魔にならないものである。

【００１６】

【発明の効果】本発明の請求項１記載の発明にあって
は、上述のように、洗面化粧台のカウンター後部に設け
られた壁部にベース部材を取付け、ベース部材に引出し
自在に挿通したシャワーホースの先端にシャワーヘッド
を設け、該シャワーヘッドの後端部に配設されるホルダ
ー部によりベース部材を覆い自在としてあるので、ホル
ダー部の非引出し状態において壁部に取付けたベース部
材が外部に露出せず、ベース部材に水垢や汚れが付着せ
ずに外観が良いと共に清潔であり、また、ベース部材が
ホルダーにより覆われて外部に露出しないことでも外観
がよりいっそう良くなるものである。

【００１７】また、請求項２記載の発明にあっては、上
記請求項１記載の発明の効果に加えて、ホルダー部の後
端を垂直とし、ホルダー部の非引出し状態において該ホ
ルダー部の後端の垂直面が洗面化粧台のカウンター後部
に設けられた壁部に近接してあるので、非引出し時にホ
ルダー部と壁部との一体感が現出するものであり、ま
た、手からホルダー部に水が伝っても、引出し時にホル
ダー部の後端の垂直面により水切りしてボール内に落下
させることができ、ベース部材側に水が伝わらないよう
にできるものである。

【００１８】また、請求項３記載の発明にあっては、上
記請求項１又は請求項２記載の発明の効果に加えて、シ
ャワーホースの先端に設けられたシャワーヘッドの後端
部に配置されるホルダー部をシャワーヘッドと分離自在
とし、ホルダー部に設けたスライド管を先端程上となる
ように傾斜状態でベース部材により引出し自在に支持
し、先端にシャワーヘッドを有するシャワーホースをス
ライド管にスライド自在に挿通してあるので、シャワー
ヘッドをホルダー部ごと斜め方向に引き出すことで洗髪
の際にシャワーヘッドと頭との間の距離を短くできて、
水の飛散を少なくすることができ、また、襟足部分を確
実に洗うことができるものであり、また、シャワーヘッ
ドのみを手に持って引出すことで、シャワーヘッドを自
由な方向に移動できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図である。

【図２】同上の側面図である。

【図３】同上のシャワーヘッドを前端部に配置した状態
でホルダー部を引出した側面図である。

【図４】同上のベース部材の壁部への取付けを示す断面
図である。

【図５】同上のシャワーヘッドを前端部に配置した状態
でホルダー部を引出して洗髪している状態の説明図であ
る。

【図６】シャワーヘッドのみを引き出す状態を示す側面
図である。

【図７】本発明の他の実施形態を示す側面図である。

【図８】従来例の洗髪を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 洗面化粧台 ２ カウンター ３ 壁部 ４ ベース部材 ５ シャワーホース ６ シャワーヘッド ７ ホルダー部 ８ スライド管 Ｈ 頭

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗面化粧台のカウンター後部に設けられ
   た壁部にベース部材を取付け、ベース部材に引出し自在
   に挿通したシャワーホースの先端にシャワーヘッドを設
   け、該引出し自在なシャワーヘッドの後端部に配設され
   るホルダー部によりベース部材を覆い自在として成るこ
   とを特徴とする洗面化粧台のシャワー装置。
2. 【請求項２】 ホルダー部の後端を垂直とし、ホルダー
   部の非引出し状態において該ホルダー部の後端の垂直面
   が洗面化粧台のカウンター後部に設けられた壁部に近接
   して成ることを特徴とする請求項１記載の洗面化粧台の
   シャワー装置。
3. 【請求項３】 シャワーホースの先端に設けられたシャ
   ワーヘッドの後端部に配置されるホルダー部をシャワー
   ヘッドと分離自在とし、ホルダー部に設けたスライド管
   を先端程上となるように傾斜状態でベース部材により引
   出し自在に支持し、先端にシャワーヘッドを有するシャ
   ワーホースをスライド管にスライド自在に挿通して成る
   ことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の洗面化粧
   台のシャワー装置。