JPH09108294A - 洗眼器 - Google Patents

洗眼器

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JPH09108294A
JPH09108294A JP7267182A JP26718295A JPH09108294A JP H09108294 A JPH09108294 A JP H09108294A JP 7267182 A JP7267182 A JP 7267182A JP 26718295 A JP26718295 A JP 26718295A JP H09108294 A JPH09108294 A JP H09108294A
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water
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hose
eye
cock
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JP7267182A
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Yutaka Hirota
豊 広田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 家庭やさまざまな場所において、手軽に洗眼
を行うことが可能な洗眼器を提供する。 【構成】 基管11から分岐している2つの分岐管13
aおよび13bのそれぞれの先端に、複数の穴14を有
する洗眼用の水噴出部15aおよび15bを具えた本体
10と、水噴出部15aおよび15bから噴出した水の
飛散を防止しかつ両眼の位置にあてがうために、この水
噴出部15aおよび15bの周囲を取り囲むように椀状
に設けられていて、かつ噴出した水を排水する排水口1
8を具えた本体付属部17と、排水口18に接続する排
水チューブ19と、基管11に水を送給するホース21
と、ホース21の一部に取りつける水圧調節用のコック
23と、水道の蛇口とコック23との間に設けた浄水器
25と、コック23と本体10との間に設けた洗眼用の
薬剤を充填した容器27と、本体10を支持しかつ設置
する場所に据えつける吸盤31と、吸盤31および本体
10の継手40とで少なくとも構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、洗眼器に関する。
【0002】
【従来の技術】洗眼は通常、目の洗浄および殺菌等を目
的として、眼科等で行われている。洗眼を行う器具とし
て例えば図8に示すような洗眼器100が知られてい
る。これは、主に次のイ、ロおよびハの3つにより構成
されている。
【0003】イ.基管11から分岐している2つの分岐
管13aおよび13bのそれぞれの先端に、複数の穴1
4を有する洗眼用の水噴出部15aおよび15bを具え
た本体10。本体10の材料には、金属を用いると酸化
して洗眼用の水に錆等の不純物が混入してしまうおそれ
があるため、例えばデルリン(商品名、デュポン社製)
等のプラスチックを用いている。
【0004】ロ.基管11に水を送給するホース20。
ホース20は例えばゴム製であり、また、ホース20の
先端は、ホース20がずれて落ちたりしないように、水
が供給される部位(例えば蛇口)に合わせてこれを覆う
ように厚く成形されている。
【0005】ハ.本体10を支える支持台30。支持台
30は、本体10を安定させるため、本体10よりも重
量のある金属製である。
【0006】これら本体10、ホース20、支持台30
を組み立てて構成された図8に示す洗眼器100を、例
えば清浄な水が貯蔵されているタンクの胴体部等に取り
つけられた蛇口に、ホース20の先端を取りつける。こ
うして清浄な水を本体10の基管11に送給することに
より、分岐管13aおよび13bの水噴出部15aおよ
び15bの穴14からこの水を噴出させて両眼にあてる
ことにより、洗眼を行うのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、OA機器の普及
により目を酷使する人の数は増える一方である。また、
汚染された外気によって目が充血したりすることもあ
る。その他、花粉症等のアレルギー体質を持つ人も増加
し続けており、このように、さまざまな原因によって、
目の疲労を引き起こすことも多い。洗眼の目的は目を洗
浄することのほかに、充血して熱を持った目を冷やすこ
と、疲労した目を噴出された水でマッサージすること等
が挙げられる。
【0008】しかし、従来の洗眼器には、使用する場所
や機会が限られてしまうという問題点があった。目は繊
細な器官であるため、洗眼用の水はきれいな水でなけれ
ばならないと認識されているが、家庭で使用するには水
道水の水質が問題である。また、洗眼器のホースを水道
の蛇口に直結し、蛇口と水噴出部間に何らの水量や水圧
の調整手段を設けずに水道を使用すると、蛇口に設けた
弁のみで水量や水圧を調整することになるので、洗眼器
から噴出される水の量や圧力(勢い)の微調整が難し
い。さらに、支持台は本体を支える目的で本体よりも重
量のある金属製にしてあるため、洗眼器を設置する場所
は水平で平坦な台の上でなければ安定しない。このた
め、洗眼器は家庭で手軽に使用することができず、眼科
等で殺菌等を施された清浄な水を用いて使用されるのみ
であった。
【0009】しかし、上述したような効果を持つ洗眼器
を身近な場所で手軽に使用することができれば、時間に
余裕がない人でも、充血や疲労に苛まれた目を速やかに
快適にすることができる。
【0010】この発明の目的は、家庭や身近な場所で、
手軽に洗眼を行うことが可能な洗眼器を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の第
1の洗眼器によれば、以下の〜を少なくとも具えた
ことを特徴とする。
【0012】基管から分岐している2つの分岐管のそ
れぞれの先端に、複数の穴を有する洗眼用の水噴出部を
具えた本体。
【0013】水噴出部から噴出した水の飛散を防止し
かつ両眼の位置にあてがうために、この水噴出部の周囲
を取り囲むように椀状に設けられていて、かつ噴出した
水を排水する排水口を具えた本体付属部。
【0014】排水口に接続する排水チューブ。 基管に水を送給するホース。 ホースの一部に取りつける水圧調節用のコック。 水道の蛇口とコックとの間に設けた浄水器。 コックと本体との間に設けた洗眼用の薬剤を充填した
容器。 本体を支持し、かつ設置する場所に据えつける吸盤。 吸盤および本体の継手。
【0015】このとき、浄水器はホースの先端に取りつ
けて水道の蛇口に直接着脱させる形にしても良いし、ホ
ースの一部に取りつけても良い。
【0016】また、この発明を実施するに当たり、継手
としてピン継手あるいはボール管継手を用いるのが良
い。
【0017】また、上記第1の洗眼器は両眼の洗眼を同
時に行うものであるが、この発明の第2の洗眼器によれ
ば、片眼ずつの洗眼用の洗眼器であり、以下の1)〜9)を
少なくとも具えたことを特徴とする。
【0018】1)基管の先端に、複数の穴を有する洗眼用
の水噴出部を具えた本体。 2)水噴出部から噴出した水の飛散を防止しかつ片眼の位
置にあてがうために、この水噴出部の周囲を取り囲むよ
うに椀状に設けられていて、かつ噴出した水を排水する
排水口を具えた本体付属部。
【0019】3)排水口に接続する排水チューブ。 4)基管に水を送給するホース。 5)ホースの一部に取りつける水圧調節用のコック。 6)水道の蛇口とコックとの間に設けた浄水器。 7)コックと本体との間に設けた洗眼用の薬剤を充填した
容器。 8)本体を支持し、かつ設置する場所に据えつける吸盤。 9)吸盤および本体の継手。
【0020】これら第1および第2の洗眼器によれば、
ホースの一部に取りつける水圧調節用のコックにより、
水道から送給される水の圧力を調節し、本体の水噴出部
から噴出する水の圧力および高さを調整できる。また、
水噴出部の周囲を取り囲むように椀状に設けられた本体
付属部により、噴出した水の飛散を防止し、かつ片眼ま
たは両眼の位置にあてがう。また、本体付属部に具えら
れた排水口とこの排水口に接続する排水チューブによ
り、本体付属部の底に流れ落ちた水を排出する。また、
水道の蛇口とコックとの間に設けた浄水器により、水道
から送給される水を清浄にする。また、コックと本体と
の間に設けた洗眼用の薬剤を充填した容器により、本体
に送給する水を、さらに洗眼に適した清浄な水とするこ
とができる。また、本体を支持し、かつ設置する場所に
据えつける吸盤により、洗眼器を設置する場所が平坦な
台上でなく、例えば家庭の洗面台等のような曲面上に設
置した場合であっても、本体を動かないように据えつけ
ることができる。また、支持台および本体の継手とを具
えたことにより、吸盤を、斜面や壁等の垂直な面に取り
つけた場合であっても、本体に角度を持たせ、水噴出部
を使用したい方向に向けて使用することができる。ま
た、例えばホースと排水チューブを長く設けて、排水チ
ューブの先端を洗面台や流し台の中に垂らしておけば、
本体を机上に設置して使用したり、あるいは座りながら
手に持って使用したりすることも可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して、こ
の発明の実施の形態につき説明をする。各図は、発明が
理解できる程度に各構成成分の寸法、形状、および配置
関係を概略的に示してある。また、以下の説明において
特定の材料および条件等を用いることがあるが、これら
材料および条件は好適例の一つにすぎず、したがって何
らこれに限定されるものではない。なお、図8に示され
た従来の洗眼器100の構成成分と同一の構成成分に対
しては、同一の符号を付して示してある。また、図1、
図4、図7において、水噴出部は本体付属部に覆われて
いるために、外観図では明確に見えない。このため、本
体付属部を透視して水噴出部を示してある。
【0022】<第一の形態>図1〜図6は、この発明の
実施の第一の形態の概略的な説明図である。特に図1は
この発明の第1の洗眼器の概略的な外観図(全体図)で
あり、図2〜図5は洗眼器1を構成する各構成要素の説
明に供する概略図である。
【0023】この発明の第1の洗眼器によれば、基管1
1から分岐している2つの分岐管13aおよび13bの
それぞれの先端に、複数の穴14を有する洗眼用の水噴
出部15aおよび15bを具えた本体10を具えてい
る。図2はこの発明の実施の第1の形態の本体10の説
明に供する概略的な外観図である。矢印は、水が流れる
方向を表しており、特に水噴出部15aおよび15bの
穴14から上向きに示した矢印は、噴出した水を模式的
に表したものである。本体10として、例えば噴霧式冷
眼器(商品名、健康の友社製)の本体に相当する部分を
用いる。この本体10の材料は、プラスチックの一種で
あるデルリン(商品名、デュポン社製)である。これに
より洗眼用の水に錆等の不純物が混入するおそれがな
い。本体10は、基管11から分岐している2つの分岐
管13aおよび13bのそれぞれの先端に、複数の穴1
4を有する洗眼用の水噴出部15aおよび15bを具え
ている。また、本体10には、基管11に水を送給する
ホース21を差し込み、基管11に水を送り込むための
水注入口12が設けられている。ホースを伝って送給さ
れてきた水が、この水注入口12から本体10の基管1
1に注入される。そして基管11に注入された水は2つ
の分岐管13aおよび13bのそれぞれを通り、これら
の先端の洗眼用の水噴出部15aおよび15bの複数の
穴14から、図2の矢印で示されるように上向きに噴出
する。
【0024】またこの発明の第1の洗眼器によれば、水
噴出部15aおよび15bから噴出した水の飛散を防止
しかつ両眼の位置にあてがうために、この水噴出部15
aおよび15bの周囲を取り囲むように椀状に設けられ
ていて、かつ噴出した水を排水する排水口18を具えた
本体付属部17と、本体付属部17の排水口18に接続
する排水チューブ19とを具えている。図3の(A)お
よび(B)は本体付属部の形状の例を示す概略図であ
る。ここでは図3の(A)に示すほぼ椀状に近い形状の
本体付属部17とした。本体付属部の上縁は両眼の周囲
にあてがうので、図3の(B)に示すように、本体付属
部の上縁を顔の表面に合わせた曲線を持つように成形し
てもよい。この本体付属部17の材料としては、好適な
種々のものとできるが、ここでは伸縮性の良い半透明の
シリコン製のものを用いた。伸縮性の良い材料とする
と、排水口18に隣接して設けられている穴(図3の
(A)および(B)参照)がほぼ分岐管13aおよび1
3bと同程度の径であっても、水噴出部15aおよび1
5bをこの穴にくぐらせて本体付属部17の着脱ができ
る。このため、本体付属部17を本体10に着脱させる
度に水噴出部15を取りはずす必要がない。次に、本体
付属部17の働きについて図4を用いて説明する。図4
は、本体10に本体付属部17を設けた様子を示す図で
あり、本体10の一部分(分岐管13aおよび13bの
一部と水噴出部15aおよび15b)の辺りで示してあ
る。図中の矢印は水の流れを模式的に示したものであ
る。図4に示されるように、分岐管13aおよび13b
に送り込まれた水が、水噴出部15aおよび15bの穴
14から噴出し、2つの本体付属部17のそれぞれの底
に向かって流れ落ちていく。本体付属部17の底の方に
流れ落ちた水は排水口18から排水され、この排水口1
8に接続された排水チューブ19を通って排水される。
ここでは、この排水チューブ19は2つの本体付属部1
7のそれぞれの排水口18に接続された2本のチューブ
を途中で1本のチューブに接続した形としている。水を
噴出させる前にあらかじめ本体付属部17の上縁に両眼
の周囲をあてておき、その後に水を噴出させれば、本体
付属部17が噴出した水の飛散を防止するので、洗眼器
を使用するときに周囲(床、台の上等)をぬらす心配が
ない。
【0025】また、この発明の第1の洗眼器によれば、
基管11に水を送給するホース21を具えている。ここ
では、基管11に水を送給するホースは、直径1cmく
らいである半透明のシリコン製のものを用いた。水道か
ら本体10までをつなぐホース21の途中に、後に述べ
るコック23、浄水器25、洗眼用の薬剤を充填した容
器27とを取りつけている(図1)。
【0026】また、この発明の第1の洗眼器によれば、
ホース21の一部に取りつける水圧調節用のコック23
を具えている。図1に示されるように、例えばホース2
1の一部に、一例として示される実施例のコック23を
挟むようにして取りつける。ホース21を伝ってコック
23まで流れてきた水が、コック23に設けられている
ホース21の直径よりも小さい貫通穴(図示せず)を通
ることにより流出量を制限され、コック23から流出す
る水の量を一定に保つ。コック23で水の流出量を調節
することにより、最終的に本体10の水噴出部15aお
よび15bから噴出する水の圧力および高さを目に好適
な量および値に調節できる。コック23は、ホース21
の一部に取り付けることが可能なものであれば良く、本
体10の水噴出部15aおよび15bから噴出する水の
圧力および高さが使用者にとって好適となるものを用い
れば良い。このように、コック23は、水道の蛇口で粗
調整された水量・水圧を微調整する役割を果たすといえ
る。
【0027】また、この発明の第1の洗眼器によれば、
水道の蛇口とコック23との間に設けた浄水器を具えて
いる。図5の(A)および(B)は浄水器の例を示す概
略的な断面図である。ここでは、亜硫酸カルシウムの層
25aと活性炭の層25bとで多重ろ過を行う浄水器で
あるアクアタップW(商品名、クリタック社製)に、さ
らに消臭剤としてゼオライトの層25cを加え、ホース
21への差し込み口25dを設けた浄水器25とした
(図5の(A)、図1)。浄水器25は、ホース21の
先端に取りつけて水道の蛇口に直接着脱させる形にして
も良いし、ホース21の一部に取りつけても良いが、こ
こでは、この浄水器25の差し込み口25dをホース2
1の先端に取り付け(図1)、水道の蛇口に直接着脱さ
せる形にした。浄水器25を用いることにより、水道の
水からカルキ、ごみ、鉄錆等を除去し、洗眼に適した清
浄な水とすることができる。浄水器は、上記の形態に限
らず、例えばペンシル型浄水器250としてもよい(図
5の(B))。これは、ホースに近い径を有する細長い
筒状の浄水器で、内部にろ過層を例えば3層程度(25
0a、250b、250c)設ける。この浄水器250
を、例えばホース21と、蛇口の形状に合わせて成形さ
れた、蛇口との結合部との間にはさみ込んで設ける(図
5の(B)参照)。浄水器250を設ける位置は、蛇口
とコック23との間であればよいので、ホース21の一
部にはさみ込んで設けてもよい。また、ろ過層250
a、250b、250cは、浄水器25と同様に、亜硫
酸カルシウムの層、活性炭の層、ゼオライトの層として
も良い。このようなペンシル型浄水器250は製造が容
易で安価にできるため、使い捨て型の浄水器とすること
ができる。このため、頻繁に交換して常に清潔な状態の
浄水器を使用することができる。浄水器は水を清浄にす
ることが可能であって、水道の蛇口とコック23との間
に設けることが可能であれば、上記の形態に限らない。
【0028】また、この発明の第1の洗眼器によれば、
コック23と本体10との間に設けた洗眼用の薬剤を充
填した容器(以下、容器)27を具えている。ここで
は、図1に示すように、コック23と本体10とをつな
ぐホース21の途中にはさみ込むようにして容器27を
設けた。このため、浄水器25、コック23を通ること
により、清浄で適当な水量に制限された水を、さらに洗
眼に適した水として本体10に送り込むことができる。
薬剤、および容器の形状や材質等は好適なものとでき
る。ここでは容器27はプラスチック製で俵状のものと
した。
【0029】また、この発明の第1の洗眼器によれば、
本体10を支持し、かつ設置する場所に据えつける吸盤
31を具えている。ここでは、図1に示されるような直
径約80mmの吸盤31を用いた。吸盤31には、この
吸盤を設置場所から容易に剥がせるように、つまみ31
a等が設けられていると良い。この吸盤31により、洗
眼器を洗面台や壁等の、平坦な台上でない場所、すなわ
ち湾曲した場所に設置することができる。
【0030】さらに、この発明の第1の洗眼器によれ
ば、吸盤31および本体10の継手40を具えている。
ここでは、図1に示すように継手としてピン継手40を
用いた。本体10の基管11の底部にピン継手40を差
し込んで固定し、このピン継手40を、吸盤31に取り
つけてある棒部材33に接続した(図1)。このため、
吸盤31および棒部材33と、ピン継手40を差し込ん
で固定した本体10とは、互いに揺動する。したがっ
て、吸盤31を水平な面でなく例えば斜面や垂直な壁面
に取りつけた場合でも、本体10に角度を持たせて水噴
出部15aおよび15bを使用したい方向に向けること
ができる。棒部材33は、ピン継手40と吸盤31との
媒介部材であり、吸盤31に固定させるように取りつけ
てあれば良い。例えば棒部材の先端をねじにして、吸盤
31の突起した接続部分31bにねじを埋め込むように
してもよい。この実施例では棒部材33の先端の、吸盤
31の接続部分31bに埋め込む辺りにほぞを設け、ま
た、吸盤31の接続部分31bにほぞ穴を設けて、これ
らをかみ合わせることにより固定した。また、図示して
いないが、継手としてボール管継手を用いても、実施例
のピン継手40と同様に本体10と吸盤31との間に角
度を持たせることができるため、ピン継手の代わりにボ
ール管継手を、好適な媒介部材と併せて用いてもよい。
【0031】以上の各構成要素を少なくとも含むように
して組み立てることにより、図1に示す洗眼器1とな
る。まず、水道から送給される水が、水道の蛇口に取り
付けられた浄水器25により、多重ろ過されて清浄な水
となり、ホース21に送り出される。清浄化した水は、
ホース21を伝ってコック23にたどり着き、コック2
3によってそこから流出する水の量および圧力を一定に
保った状態で、薬剤が充填してある容器27に送られ
る。そして、さらに洗眼用に適した水となって本体10
の基管11に、水注入口12を通って送給される。そし
て、基管11に送り込まれた水は分岐管13aおよび1
3bを通って、水噴出部15aおよび15bのそれぞれ
の穴14から噴出する。このとき水の圧力および高さは
一定に保たれており、この水を両眼にあてることにより
洗眼を行う。こうして、目の洗浄、充血して熱を持った
目の冷却、疲労した目のマッサージを同時に行うことが
できる。噴出した水は飛散することなく、すべて本体付
属部17の底に流れ落ち、排水口18を通って、この排
水口18に接続された排水チューブ19を伝って排出さ
れる。
【0032】図6の(A)および(B)は洗眼器1の設
置例を示す概略図である。図6の(A)は洗面台50の
正面側から見た図であり、洗面台50の内側の底面上に
吸盤31で固定することにより洗眼器1を設置した例を
示し、洗面台は斜線を施した断面で示してある。吸盤3
1によって、洗面台のように平坦でない場所にも動かな
いように設置することができる。また、図6の(B)は
洗面台50の正面の壁60に吸盤31で固定することに
より洗眼器1を設置した例であり、洗面台50の側面側
から見た図である。このように壁等に設置した場合で
も、吸盤31により動かないように設置し、さらに継手
40により本体10に角度を持たせて、水噴出部15a
および15bを使用したい方向に向けることができる。
したがって、例えば浴室の壁や流し台の内側、流し台正
面の壁等にも設置することが可能である。その他、使用
の方法としては、排水チューブとホースを長くすれば、
例えば机の上に設置して使用したり、椅子に座りながら
手に持って使用したりすることもできる。また、本体1
0および継手40、本体付属部17および排水チューブ
19、ホース21、コック23、浄水器25、容器2
7、吸盤31は互いに容易に分解および組立が可能なた
め、携帯にも便利である。このため、水道さえあればさ
まざまな場所において手軽に洗眼器を使用でき、速やか
に洗眼を行って目を快適な状態にすることができる。
【0033】<第二の形態>図7はこの発明の第2の洗
眼器2の説明に供する概略的な外観図(全体図)であ
り、これを第二の形態とする。第2の洗眼器2は、次の
1)〜9)を少なくとも具えて構成されている。
【0034】1)基管71の先端に、複数の穴74を有す
る洗眼用の水噴出部75を具えた本体70。
【0035】2)水噴出部75から噴出した水の飛散を防
止しかつ片眼の位置にあてがうために、この水噴出部7
5の周囲を取り囲むように椀状に設けられていて、かつ
噴出した水を排水する排水口18を具えた本体付属部1
7。
【0036】3)排水口18に接続する排水チューブ1
9。 4)基管71に水を送給するホース21。 5)ホース21の一部に取りつける水圧調節用のコック2
3。 6)水道の蛇口とコック23との間に設けた浄水器25。 7)コック23と本体70との間に設けた洗眼用の薬剤を
充填した容器27。 8)本体70を支持し、かつ設置する場所に据えつける吸
盤31。 9)吸盤31および本体70の継手40。
【0037】ここでは、図7に示されるように、図1に
示してある洗眼器1の本体10の形状をほぼ円柱状の本
体70とし、水噴出部75、本体付属部17が一つずつ
の、片眼用の洗眼器2とし、その他の部分は洗眼器1と
同様のものとした。このような形状にすると、片眼ずつ
の洗眼ができるため、洗眼しない方の目は自由となる。
その他の部分については、第1の洗眼器1と同様である
ため、詳細な説明を省略する。
【0038】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の洗眼器によれば、浄水器を用いて洗眼器本体に
送給する水をきれいにし、コックにより噴出される水の
量および圧力を目に好適な一定の量および値に調節でき
る。また、水噴出部の周囲を取り囲むように椀状に設け
られた本体付属部により、噴出した水の飛散を防止し、
かつ片眼または両眼の位置にあてがう。また、本体付属
部に具えられた排水口とこの排水口に接続する排水チュ
ーブにより、本体付属部の底に流れ落ちた水を排出す
る。また、コックと本体との間に設けた洗眼用の薬剤を
充填した容器により、本体に送給する水を、さらに洗眼
に適した清浄な水とすることができる。また、本体を支
持する吸盤と、本体と吸盤との継手により、洗面台や壁
に取りつけても洗眼器の使用が可能である。また、例え
ばホースと排水チューブを長く設けて、排水チューブの
先端を洗面台や流し台の中に垂らしておけば、本体を机
上に設置して使用したり、あるいは座りながら手に持っ
て使用したりすることも可能である。このため、水道さ
えあれば家庭をはじめとするさまざまな場所において、
手軽に洗眼器を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の洗眼器の、外観図(全体図)
である。
【図2】本体の説明に供する概略的な外観図である。
【図3】(A)および(B)は本体付属部の形状の例を
示す概略図である。
【図4】本体に本体付属部を設けた様子を示す図であ
る。
【図5】(A)および(B)は、浄水器の例の概略的な
断面図である。
【図6】(A)および(B)は、洗眼器の設置例を示す
図である。
【図7】この発明の第2の洗眼器の、外観図(全体図)
である。
【図8】従来の洗眼器の全体を示す外観図である。
【符号の説明】
1、2、100:洗眼器 10、70:本体 11、71:基管 12:水注入口 13a、13b:分岐管 14、74:穴 15a、15b、75:水噴出部 17:本体付属部 18:排水口 19:排水チューブ 21:ホース 23:コック 25:浄水器 27:洗眼用の薬剤を充填してある容器 30:支持台 31:吸盤 33:棒部材 40:継手(ピン継手) 50:洗面台 60:壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基管から分岐している2つの分岐管のそ
    れぞれの先端に、複数の穴を有する洗眼用の水噴出部を
    具えた本体と、 前記水噴出部から噴出した水の飛散を防止しかつ両眼の
    位置にあてがうために該水噴出部の周囲を取り囲むよう
    に椀状に設けられていて、かつ噴出した水を排水する排
    水口を具えた本体付属部と、 前記排水口に接続する排水チューブと、 前記基管に水を送給するホースと、 前記ホースの一部に取りつける水圧調節用のコックと、 水道の蛇口と前記コックとの間に設けた浄水器と、 前記コックと前記本体との間に設けた洗眼用の薬剤を充
    填した容器と、 前記本体を支持し、かつ設置する場所に据えつける吸盤
    と、 前記吸盤および前記本体の継手とを少なくとも具えたこ
    とを特徴とする洗眼器。
  2. 【請求項2】 基管の先端に、複数の穴を有する洗眼用
    の水噴出部を具えた本体と、 前記水噴出部から噴出した水の飛散を防止しかつ片眼の
    位置にあてがうために該水噴出部の周囲を取り囲むよう
    に椀状に設けられていて、かつ噴出した水を排水する排
    水口を具えた本体付属部と、 前記排水口に接続する排水チューブと、 前記基管に水を送給するホースと、 前記ホースの一部に取りつける水圧調節用のコックと、 水道の蛇口と前記コックとの間に設けた浄水器と、 前記コックと前記本体との間に設けた洗眼用の薬剤を充
    填した容器と、 前記本体を支持し、かつ設置する場所に据えつける吸盤
    と、 前記吸盤および前記本体の継手とを少なくとも具えたこ
    とを特徴とする洗眼器。
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