JPH10131235A - 作業車両の運転席 - Google Patents

作業車両の運転席

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Publication number
JPH10131235A
JPH10131235A JP30255296A JP30255296A JPH10131235A JP H10131235 A JPH10131235 A JP H10131235A JP 30255296 A JP30255296 A JP 30255296A JP 30255296 A JP30255296 A JP 30255296A JP H10131235 A JPH10131235 A JP H10131235A
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JP
Japan
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seat
driver
operation lever
lever
pedal
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Application number
JP30255296A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Nozawa
康彦 野沢
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Komatsu Ltd
Komatsu MEC Corp
Original Assignee
Komatsu Ltd
Komatsu MEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業車両の運転席近傍に配設した各種操作レ
バーおよび各種ペダルを運転席と一体に位置調整するこ
とができ、かつ、運転席に対して各種操作レバーの前後
方向調整、各種ペダルの前後方向、上下方向調整ができ
るようにする。 【解決手段】 アームレスト3、4上に変速および操向
を制御する走行操作レバー7、作業機を駆動する作業機
操作レバー8を設け、シート1を載置するシート取付板
の前端に取着した足載せ5にアクセルペダル10、ブレ
ーキペダル11を設ける。前記レバー、ペダルはシート
1の下方に設けた昇降手段によりシート1とともに昇降
する。また、シート1とともに前後に移動する。更に、
操作レバー7、8は操作レバー前後調整ノブ17の操作
により前後方向に、ペダルはペダル上下調整ノブ18と
ペダル前後調整ノブ19とを操作することにより、前後
方向と上下方向とにそれぞれ位置の調整ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車両の運転席
に係わり、特に、ホイールローダ、クレーン等の車両系
建設車両の運転席に関する。
【0002】
【従来の技術】運転席は、運転者の体格等に応じて車両
を最も操作しやすい位置に設置することが望ましく、作
業車両の運転席、例えば、ホイールローダ、油圧クレー
ン等の車両系建設機械やフォークリフト等の運転席でも
運転操作ならびに作業機操作を容易にするため、種々の
改良が進められている。図6はその一例であり、運転席
にステアリング操作レバーと作業機操作レバーとを一体
に装着したホイールローダの運転席の斜視図である。同
図において、背当て2の左側面に取着したアームレスト
21の前端にはステアリング操作レバー22が装着さ
れ、背当て2の右側面に取着したアームレスト23の前
端には作業機操作レバー24が装着されている。ステア
リング操作レバー22を左方向または右方向に傾ける
と、ステアリングホイールを操作しなくてもホイールロ
ーダは左または右に旋回する。ステアリング操作レバー
22の上端に前後進切り換え用の押しボタンスイッチを
設けているもの、あるいは、ステアリング操作レバー2
2を前後方向に傾けると、前進あるいは後進するものが
ある。また、作業機操作レバー24を左右方向、前後方
向のいずれかに傾けることにより、作業機のブームが昇
降するか、または、バケットがダンプ方向またはチルト
バック方向に揺動する。また、運転者の足元のフロアプ
レート上には、図示は省略するが、ブレーキペタルおよ
びアクセルペタルが配設されている。上記構成において
は、運転席の位置はブレーキペタルおよびアクセルペタ
ルに対して前後方向および上下方向に対して調整が可能
である。この調整は、レバー操作あるいはハンドルの回
転操作により行われている。
【0003】また、他の例として、ステアリング操作レ
バー22および作業機操作レバー24はアームレスト2
3を介して運転台に取着され、シート1および背当て2
の運転席が運転台に対して前後方向および上下方向に移
動し、ステアリング操作レバー22および作業機操作レ
バー24に対して運転席を移動して調整するものもあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アクセ
ルペダル、ブレーキペダル等は、運転席から独立してフ
ロアプレート上に設置されているため、運転者がアクセ
ルペダル、ブレーキペダル等に合わせて運転席を前後方
向および上下方向に調整しても、ステアリング操作レバ
ーおよび作業機操作レバーの位置は、運転席に対して調
整ができないため操作しやすい位置から外れるという問
題がある。一般的に、運転席の上下方向の調整量は、約
30mmから40mmに設定されてあるため、運転者の
体格が小さいとアクセルペダル、ブレーキペダルに足が
届くが充分に踏み込めない。この調整量を大きくする
と、レバーあるいはハンドルの操作量が多くなり、調整
するときの操作性が悪くなる。また、シート高さを低く
しすぎると運転者の眼の位置が低くなるため、車体およ
び作業機が視界を遮ることによって生じる死角が大きく
なり、視界性が低下するという問題が生ずる。
【0005】また、他の例の場合には、運転者がステア
リング操作レバーおよび作業機操作レバーに合わせて運
転席を前後方向および上下方向に調整しても、シート高
さを低くしすぎると運転者の眼の位置が低くなるため、
車体および作業機が視界を遮ることによって生じる死角
が大きくなり、視界性が低下するという問題が生ずる。
また、運転者の体格が小さいとアクセルペダル、ブレー
キペダルに足が届くが、充分に踏み込めないという問題
が依然として生ずる。
【0006】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたもので、運転席近傍に配設された各種操作レバーの
みならず、フロアプレート上に配設されている各種ペダ
ルも運転席シートと一体にするとともに、その位置を各
々調整することができ、かつ、運転席シートに対して各
種操作レバーの前後方向の調整と、各種ペダルの前後方
向ならびに上下方向の調整を容易にできる作業車両の運
転席を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するため、本発明に係る作業車両の運転席は、作
業車両の走行を制御する走行用操作レバーあるいは/お
よび操向を制御するジョイスティックと作業機を駆動す
る作業機用操作レバーとを運転席に設けた作業車両の運
転席において、足載せと一体に運転席を構成するととも
に、この足載せに作業車両の走行を制御するペダルを設
けたことを特徴としている。上記構成によれば、作業車
両の走行を制御する走行用操作レバーおよび作業機を駆
動する作業機用操作レバーのみならず、走行を制御する
ペダル、例えば、アクセルペダル、ブレーキペダルを運
転席と一体に構成した足載せに設けたので、運転席の上
下方向、前後方向の移動の有無にかかわらず各種操作レ
バー、ペダルは運転席に対して常に一定の位置に維持さ
れる。これにより運転者は、作業車両の稼動に当たって
最も頻繁に操作する各種操作レバー、ペダルを違和感な
く操作することができ、作業能率が向上する。
【0008】また、本発明に係る作業車両の運転席は、
足載せと一体の運転席を移動させる駆動手段を設けたこ
とを特徴とする。先に述べた通り、走行を制御する走行
用操作レバー、作業機を駆動する作業機用操作レバーお
よび走行を制御するペダルは、運転席と一体構成で設置
されている。そこで、運転席を上下方向、前後方向に移
動させる駆動手段を設けることにより、運転席と各種レ
バー、ペダルとを同時に、かつ、運転席と各種レバー、
ペダルとの相対位置を一定に維持したまま運転席の位置
を調整することができる。運転席を上下方向または前後
方向に移動させると、これに伴って前記レバー、ペダル
も移動し、両者の位置関係は常に一定に保たれる。従っ
て、運転者の体格等に合わせて運転席の位置を調整した
場合、従来の運転席のようにペダル類が不適切な位置に
ずれるという問題が起こらず、運転者にとって好ましい
姿勢で作業することができるため、作業能率の向上とと
もに、作業の安全が確保される。
【0009】また、本発明に係る作業車両の運転席は、
移動させる駆動手段は、運転席を上下方向あるいは/お
よび前後方向に移動することを特徴とする。運転席を上
下方向に移動可能とすれば、運転席を運転者の体格に応
じた最適の高さに設定することができるとともに、身長
の低い運転者であっても視界性が低下しない。運転席を
前後方向に移動可能とすれば、運転席の前方に設置され
ている各種計器、表示灯、スイッチ等との距離を最適に
調整することができる。また、作業車両の走行を制御す
る操作レバーとは別系統のステアリングホイール、変速
レバー等を備えた作業車両の場合は、運転席の前後方向
移動によりこれらとの位置関係を最適化することが可能
となる。また、運転席を上下方向、前後方向のいずれに
対しても移動可能としたので、運転席の移動手段が比較
的簡素な構成であるにもかかわらず、運転席を上下方向
に移動可能とした場合の効果と前後方向に移動可能とし
た場合の効果が併せて発揮される。また、運転席の大き
さ、構造は、作業車両の大小にかかわらずほぼ一定であ
る。本発明の運転席は、基本的には各種の作業車両に使
用することができるので、各種作業車両に共通に搭載可
能な運転席ユニットとして量産化を図ることができ、作
業車両の生産性向上にも寄与する。
【0010】更に、本発明に係る作業車両の運転席は、
運転席および足載せに設置した各種操作レバー、ペダル
の位置を調整する手段を備えていることを特徴とする。
運転席および運転席と一体に構成した足載せに各種操作
レバー、ペダルを設置しておけば、運転席の位置調整の
有無にかかわらず運転席と各種操作レバー、ペダルとの
位置関係を一定に保つことができるが、そのままでは運
転者の体格や好みに応じて各種操作レバー、ペダルの位
置を調整することができない。そこで上記構成のよう
に、運転席に対して各種操作レバー、ペダルの位置を調
整できるようにしておけば、運転者が交替した場合にお
いても各種操作レバー、ペダルを常に最適な位置に設定
することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態および実施例】次に、本発明に係る
作業車両の運転席の実施例について、ホイールローダを
例にとり図面を参照して説明する。図1は運転席の斜視
図、図2は運転席の側面図である。また、図3は運転席
に付設されたレバーおよびペタルの位置を調整する構成
図およびレバーおよびペタルの操作装置の構成図であ
る。図1において、この運転席は、シート1の後端に背
当て2を有し、背当て2の左右両側面には前方に向かっ
てほぼ水平に伸びるアームレスト3、4が取り付けられ
ている。また、シート1の前端にはほぼL字状の足載せ
5が取り付けられ、シート1の下方は蛇腹状のカバー6
で被覆されている。
【0012】運転席左側のアームレスト3は、中空の角
柱状をなす前部アームレスト3aと後部アームレスト3
bとからなり、前部アームレスト3aの後端は後部アー
ムレスト3b内に摺動自在に挿嵌されている。前部アー
ムレスト3aの前端には、ホイールローダの走行を制御
する走行操作レバー7が設置されている。走行操作レバ
ー7は、ホイールローダの図示しない変速装置およびス
テアリング装置を制御するジョイスティックで、この走
行操作レバー7を前方または後方に押して傾けることに
より、走行操作レバー7の下端に付設された前後進用位
置センサ7aが検出し、その信号をコントローラ20に
送る。これにより、図示しない変速装置の前後進クラッ
チを切り換えるソレノイドバルブに電気信号が送られ、
ホイールローダは前進または後進する。
【0013】更に、走行操作レバー7の上端には速度段
切り換え用押しボタンスイッチ7b(以下、ボタンスイ
ッチ7bという)が設けられていて、この押しボタンス
イッチ7bを押すことにより所望の速度段に変速させる
ことができる。なお、押しボタンスイッチ7bは各速度
段用を複数個設けて、所望の速度段の押しボタンスイッ
チ7bを選択して押すことにより、所望の速度段に変速
させても良い。また、前後進用位置センサ7aの替わり
に走行操作レバー7下端の前進スイッチ、後進スイッチ
を設けて変位を検出し、その出力信号をコントローラ2
0に入力するようにしてもよい。また、走行操作レバー
7は、変速装置あるいはステアリング装置用がそれぞれ
単独の操作用レバーであっても良い。前記前後進スイッ
チまたは前後進用位置センサ7aの出力配線7cと、速
度段切り換え用押しボタンスイッチ7bの出力配線7d
とは、アームレスト3、背当て2、シート1、カバー6
の内部あるいは側面を通って図示しないコントローラ2
0または図示しない変速装置のソレノイドバルブに接続
されている。
【0014】また、走行操作レバー7を左方または右方
に押して傾けると、その変位量が走行操作レバー7の下
端に配設したセンサ前後進用位置センサ7aと同じで検
出され、その出力信号がコントローラ20に入力され
る。そして、左方または右方へのレバー変位量に旋回半
径が比例するように、コントローラ20から図示しない
ステアリング装置を駆動するソレノイドバルブに電気信
号が出力され、ホイールローダは左方または右方に旋回
する。
【0015】右側のアームレスト4もアームレスト3と
同一の構造で、中空角柱状の前部アームレスト4aと後
部アームレスト4bとからなり、前部アームレスト4a
の後端は後部アームレスト4b内に摺動自在に挿嵌され
ている。前部アームレスト4aの前端には、ホイールロ
ーダに装着された作業機を駆動する作業機操作レバー8
が設置されている。作業機操作レバー8を操作すると、
レバー下端の変位量が変位センサ(前後進用位置センサ
7aと同じため図示は省略する)で検出され、その出力
信号はコントローラ20に入力される。そして、コント
ローラ20の指令信号により図示しない作業機操作バル
ブが作動して作業機駆動用アクチュエータを動かす。例
えば、作業機操作レバー8を左方に傾けるとブームが上
昇し、右方に傾けるとブームが下降する。
【0016】また、作業機操作レバー8を前方に傾ける
とバケットがダンプし、後方に傾けるとバケットがチル
トバックする。作業機操作レバー8の操作方向および操
作ストロークを検出する変位センサの出力配線は、走行
操作レバー7の出力配線と同様の経路でコントローラ2
0に接続されている。また、他の例として、作業機操作
レバー8は圧力比例減圧弁に連結し、作業機操作レバー
8を傾動することにより、所定のパイロット圧力を作業
機操作バルブに作用させて、作業機操作バルブを作動し
作業機駆動用アクチュエータを動かしても良い。この場
合には、作業機操作バルブと車体との間の配管は、ゴム
ホースあるいはスイベルジョイントを介して接続する。
【0017】足載せ5は、第1足載せ部材5a、第2足
載せ部材5b、第3足載せ部材5cからなり、前記各部
材はいずれも断面が長方形の偏平な筒である。第1足載
せ部材5aの上端は、シート1を載置するシート取付板
9の前端に取着されている。第2足載せ部材5bはほぼ
L字状で、その上端は第1足載せ部材5aの下端に摺動
自在に挿嵌され、第3足載せ部材5cの後端は第2足載
せ部材5bの前端に摺動自在に挿嵌されている。また、
第3足載せ部材5cの前端には、運転者の右足先近傍に
相当する位置にアクセルペダル10、ブレーキペダル1
1が装着されている。アクセルペダル10の下面にはリ
ンク10aが、ブレーキペダル11の下面にはリンク1
1aがそれぞれ連結され、それぞれのリンク10a、リ
ンク11aには、ペダルの踏み込み量の変位量を検出す
る変位量検出センサが付設されている。例えば、アクセ
ルペダル10のリンク10aには、アクセル用変位量検
出センサ10bが付設され、アクセルペダル10の踏み
込み量がアクセル用変位量検出センサ10bによって検
出される。アクセル用変位量検出センサ10bに接続さ
れた出力配線10cは、足載せ部材5c、5b、5aの
内部をこの順で通り、更にカバー6内を経てコントロー
ラ20に接続され、コントローラ20からの指令は図示
しない燃料噴射ポンプ制御装置またはブレーキ制御装置
に出力されている。ブレーキペダル11はアクセルペダ
ル10と同様に構成されている。また、他の例として、
ブレーキペダル11はマスタシリンダを用いて油圧で制
御しても良い。この場合には、作業機操作バルブと同様
に、ゴムホースあるいはスイベルジョイントを介して図
示しないブレーキ装置と接続する。
【0018】図2に示すようにシート1は図示しない軸
受等を介してシート取付板9に載置され、シート取付板
9は図示しない軸受等を介してベースプレート12に載
置されている。ベースプレート12とホイールローダの
フロアプレート13との間には、上下方向に伸縮する油
圧シリンダ14が立設されている。図3において、油圧
シリンダ14は油圧ポンプ14aからの圧油をシート昇
降バルブ14bを介して受けて作動する。シート昇降バ
ルブ14bのソレノイドはコントローラ20に接続さ
れ、コントローラ20からの指令により切り換わる。コ
ントローラ20には、運転席を昇降させる指令を入力す
る昇降用スイッチ14cが接続されている。
【0019】他の例としては、シート昇降レバー15に
よる方法が用いられる。シート昇降レバー15はシート
昇降バルブ14bに連結され、このシート昇降レバー1
5は、図2に示すようにシート1の側面に設置されてい
る。このシート昇降レバー15を後方に引き上げると、
シート昇降バルブ14bが作動して油圧シリンダ14を
伸長側に駆動し、シート1が足載せ5とともに上昇す
る。また、シート昇降レバー15を前方に倒すと、油圧
シリンダ14が縮小側に駆動し、シート1は足載せ5と
ともに下降するようになっている。
【0020】本実施例の運転席においては、左側のアー
ムレスト3に変速装置およびステアリング装置を制御す
る走行操作レバー7を設けているため、ステアリングホ
イールは不要である。しかし、走行操作レバー7とステ
アリングホイールを併設し、ステアリング操作に関して
は走行操作レバー7とステアリングホイールのいずれか
を選択使用できるようにした場合は、運転席とステアリ
ングホイールとの距離を調整するため、シート1を前後
方向にスライド可能とすることが望ましい。また、例え
ば油圧ショベルのように作業機の構成要素が多く、左右
のアームレストに設けられた2本の操作レバーによって
作業機を操作する構成とした場合は、運転席の近傍に作
業車両の走行を制御するためにステアリングホイールま
たはステアリングレバーと変速レバーとを必要とする。
この場合は、運転席とステアリングホイールまたはステ
アリングレバーとの距離を調整するため、シート1を前
後方向にスライド可能とすることが望ましい。
【0021】このため、シート取付板9の下面には前後
方向に2本のガイド溝9aが設けられ、ベースプレート
12の上面に設けた図示しない突起が前記ガイド溝9a
に遊嵌されているので、シート取付板9は図示しない軸
受に支持されてベースプレート12上を前後方向にスラ
イドすることができる。そして、シート1の右側面ある
いはシート1の前面部に設けられた前後調整レバー(図
示せず)を前方または後方に操作すると、シート1およ
び足載せ5はシート取付板9とともにベースプレート1
2上を前方または後方にスライドする。これにより、シ
ート1とステアリングホイールまたはステアリングレバ
ーとの距離を所望の値に調整することができる。
【0022】また、シート1は図示しない軸受等を介し
てシート取付板9に載置されているので、左右いずれの
方向にも旋回可能である。シート1の左側面には、スプ
リングにより下方に付勢された固定ピンを内蔵したシー
トロック装置16が設置され、シート1が標準位置にあ
るときは前記固定ピンの先端がシート取付板9に設けら
れたピン穴に挿入されている。運転者がホイールローダ
から降りるとき、シートロック装置16のレバーを引き
上げると、固定ピンの先端がシート取付板9のピン穴か
ら抜け出し、足載せ5は元の位置のままでシート1のみ
が旋回自在となる。そこで、シート1を45°ないし6
0°旋回させることにより足元が広くなり、下車が極め
て容易となる。乗車時は、運転者が着席後シート1を標
準位置に戻すと、固定ピンは自動的にシート取付板9の
ピン穴に挿入され、シート1が固定される。
【0023】なお、上記の図1および図2において、操
作レバーの位置の調整はアームレスト3により、また、
ペタルの調整は足載せ5により行っている。この調整の
方法の第1実施例として、操作レバーの調整方法を図4
に示す。図4において、前部アームレスト3aにはねじ
穴3eが明けられ、このねじ穴3eには操作レバー前後
調整ノブ17が螺着されている。後部アームレスト3b
の側面にはガイド溝3cが設けられ、このガイド溝3c
には操作レバー前後調整ノブ17が貫通している。操作
レバー前後調整ノブ17には鍔17aが設けられ、この
鍔17aは操作レバー前後調整ノブ17を回転させるこ
とにより、後部アームレスト3bに対して前部アームレ
スト3aを係止する。また、操作レバー前後調整ノブ1
7を回転して係止を解除した後、操作レバー前後調整ノ
ブ17を把持して前後方向に移動することにより、後部
アームレスト3bに対して前部アームレスト3aは前後
方向に移動する。これにより、前部アームレスト3a取
着された操作レバーは前後方向に移動しシート1に対す
る位置を調整できる。
【0024】この調整の方法の第2実施例として、操作
レバーの調整方法を図5に示す。図5において、前部ア
ームレスト3aにはボールネジ穴3fが明けられ、この
ボールネジ穴3fにはボールネジ17Aaが螺着されて
いる。ボールネジ17Aaは後部アームレスト3bに付
設されて電動モータ17Aにより回転される。電動モー
タ17Aの回転により、前部アームレスト3aが後部ア
ームレスト3bに対して前後方向に移動する。この調整
は、位置調整用スイッチ17Abを押し、電動モータ1
7Aを時計方向あるいは反時計方向に回転することによ
り行う。
【0025】この調整の方法の第3実施例として、操作
レバーの調整方法を図3に示す。図3において、前部ア
ームレスト3aと後部アームレスト3bとの間には、空
圧シリンダ17Bが配設され、空圧シリンダ17Bは空
気ポンプ17Baからの空気圧を空圧用バルブ17Bb
を介して受けてバネ17Bcに抗して伸長する。空圧用
バルブ17Bbのソレノイドはコントローラ20に接続
され、コントローラ20から指令により切り換わる。コ
ントローラ20には、前部アームレスト3aの位置を調
整させる指令を入力する位置調整用スイッチ17Bdが
接続されている。オペレータは位置調整用スイッチ17
Bdを押すと前部アームレスト3aは移動し、位置調整
用スイッチ17Bdを離すとその位置で前部アームレス
ト3aは停止する。また、位置調整用スイッチ17Bd
を復帰位置にすると、空圧シリンダ17Bはバネ17B
cにより縮小して復帰する。この空圧用バルブ17Bb
は、シート昇降バルブ14bと同様に、3位置として空
気ポンプ17Baからの空気圧を空圧シリンダ17Bの
ボトム側あるいはヘッド側に切り換えて送るようにして
も良い。
【0026】ベースプレート12は所定の位置に左右方
向に設けられた軸を支点として上下に揺動可能となるよ
うに取り付けられているため、図示しないチルト調整レ
バーを操作するとシート1、背当て2および足載せ5が
一体にチルトする。背当て2がシート1に対して独立に
チルトするように構成してもよい。
【0027】次に、操作レバーの位置調整について説明
する。後部アームレスト3bの側面に設けられたガイド
溝3cに沿って操作レバー前後調整ノブ17を回転させ
て係止を解除した後、操作レバー前後調整ノブ17を前
後方向にスライドさせる。次に、前部アームレスト3a
が前後方向に摺動し、走行操作レバー7が所望の位置に
なったら操作レバー前後調整ノブ17を回転させて係止
する。これにより、走行操作レバー7は所望の位置に調
整することができる。アームレスト4もアームレスト3
と同一構造で、作業機操作レバー8の前後方向位置を調
整することができる。
【0028】アクセルペダル10、ブレーキペダル11
の上下、前後方向調整機構は次の通りである。第1足載
せ部材5aの側面に設けられたガイド溝に沿ってペダル
上下調整ノブ18を上下方向にスライドさせると、第2
足載せ部材5bおよび第3足載せ部材5cが上下方向に
移動し、第3足載せ部材5cの高さが調整される。ま
た、第3足載せ部材5cは、第2足載せ部材5bの側面
に設けられたガイド溝に沿ってペダル前後調整ノブ19
を前後方向にスライドさせることにより前後方向に移動
する。これらの操作に伴ってアクセルペダル10、およ
びブレーキペダル11は、シート1に対して上下方向な
らびに前後方向の位置を調整することができる。従っ
て、運転者の体格に応じて各レバーおよび各ペタルをそ
れぞれ調整することができる。なお、上記において、運
転者の体格が小さいときには、シート1に対して各レバ
ーおよび各ペタルを縮小して調整するが、それでも運転
者の目の位置が低い場合には、シート1および足載せ部
材5を一体で上方方向および/あるいは前方方向に移動
することができる。これにより、目の位置が高くなり、
オペレータは車体および作業機が視界を遮ることがなく
なり、視界性が確保できる。
【0029】本実施例ではシート1の上下方向調整手段
として油圧シリンダを用いたが、これに限るものではな
く、空圧シリンダ、パンタグラフ式の昇降機構と油圧シ
リンダあるいは空圧シリンダとを組み合わせてもよい。
また、ベースプレート12とフロアプレート13との間
にボールネジを用いる機械的機構であっても良い。ま
た、アームレスト3、足載せ部材の調整も同様に、油圧
シリンダを用いても良い。また、シート昇降レバー1
5、シートロック装置16、操作レバー前後調整ノブ1
7、ペダル上下調整ノブ18、ペダル前後調整ノブ19
の形状、構造は本実施例に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す運転席の斜視図である。
【図2】図1に示した運転席の側面図である。
【図3】本発明の実施例を示す運転席に付設されたレバ
ーおよびペタルの位置を調整する構成図およびレバーお
よびペタルの操作装置の構成図である。
【図4】調整方法の第1実施例を示す断面図である。
【図5】調整方法の第2実施例を示す断面図である。
【図6】従来の運転席の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シート 3,4,21,23 アームレスト 5 足載せ 7 走行操作レバー 8,24 作業機操作レバー 9 シート取付板 10 アクセルペダル 11 ブレーキペダル 12 ベースプレート 14 油圧シリンダ 15 シート昇降レバー 17 操作レバー前後調整ノブ 18 ペダル上下調整ノブ 19 ペダル前後調整ノブ 20 コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業車両の走行を制御する走行用操作レ
    バーあるいは/および操向を制御するジョイスティック
    と作業機を駆動する作業機用操作レバーとを運転席に設
    けた作業車両の運転席において、足載せと一体に運転席
    を構成するとともに、この足載せに作業車両の走行を制
    御するペダルを設けたことを特徴とする作業車両の運転
    席。
  2. 【請求項2】 足載せと一体の運転席を移動させる駆動
    手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の作業車両
    の運転席。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の作業車両の運転席におい
    て、移動させる駆動手段は、運転席を上下方向あるいは
    /および前後方向に移動することを特徴とする作業車両
    の運転席。
  4. 【請求項4】 運転席および足載せに設置した各種操作
    レバー、各ペダルの位置を調整する調整手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項1あるいは請求項3記載のい
    ずれかの作業車両の運転席。
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