JPH10131095A - 難燃紙 - Google Patents

難燃紙

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JPH10131095A
JPH10131095A JP8297935A JP29793596A JPH10131095A JP H10131095 A JPH10131095 A JP H10131095A JP 8297935 A JP8297935 A JP 8297935A JP 29793596 A JP29793596 A JP 29793596A JP H10131095 A JPH10131095 A JP H10131095A
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JP
Japan
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flame
paper
retardant
weight
fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP8297935A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kubota
豪 久保田
Atsushi Aoki
篤 青木
Tetsuya Kamikuri
哲哉 上栗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
Original Assignee
Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経時変化による難燃性のばらつき及びち地図
様の汚れがなく、難燃性、通気性、白色度の優れた、一
般的な湿式抄紙法で抄造できる難燃紙、特に難燃性障子
紙を提供する。 【構成】 難燃性繊維、特にポリクラール系繊維35〜
65重量部、セルロース繊維65〜36重量部及びバイ
ンダー繊維5〜20重量部を混合し、湿式抄紙法で抄紙
することにより難燃紙、特に難燃性障子紙を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難燃性繊維、特に
ポリクラール系繊維を含有した、障子紙、襖紙、壁紙、
ブラインドなど、特に障子紙に利用される、難燃紙に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的に家庭用に使われている障子紙、
襖紙などは、雲流、オーク・チーク等の木目、マーベル
などの柄出しされた非難燃性意匠紙が主流であるが、一
部のホテル、旅館、公共の施設などに使われている紙に
ついては、自主規制により難燃紙が用いられている。ま
た、近年阪神大震災をきっかけに防炎に対する世間の関
心が高まり、より安定した高度な難燃性、品質が要求さ
れてきている。従来、かかる難燃紙は、抄造する時に難
燃処理剤を内添する方法(特開昭49−19109号公
報)、もしくは、セルロース繊維を主体とする基紙に難
燃処理剤を含浸する方法(特開昭54−101909号
公報、特開平6−287892号公報)により製造され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法、抄造する時に難燃処理剤を内添する方法は、抄造
操作中の難燃処理剤の移動及び障子紙の貼りたるみをな
くすための霧吹き乾燥時での難燃処理剤の移動等による
難燃性のバラツキがみられ、また、高濃度部分の地図様
の汚れ(シミ)を防止するため、難溶性の高分子燐酸ア
ンモニウムを内添して防炎性障子紙を抄造する時に、パ
ルプスラリーにサイズ剤及びポリエチレンイミンを存在
させる方法も取られているが、長期にわたり湿気を帯び
ると難燃処理剤の移動による難燃性の不均一化及び地図
様の汚れが発生するという欠点があった。更に、添加薬
剤により難燃障子紙の代表特性である透気度コントロー
ル幅が制限されたり、難燃処理剤の排水処理を必要とす
る等の問題点があった。
【0004】一方、後者の方法、セルロース繊維を主体
とする基紙に難燃処理剤を含浸する方法は、難燃処理剤
の含浸工程または印刷工程を向上させるための塗工工程
など、少なくとも一つ以上の後処理工程が必要であり、
煩雑であるばかりでなく、難燃処理剤の排水処理を必要
としていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。す
なわち、本発明は、難燃性繊維35〜65重量部、セル
ロース繊維65〜35重量部及びバインダー繊維5〜2
0重量部とからなる湿式抄紙法で抄造した、難燃性のバ
ラツキ、地図様の汚れ、透気度コントロール幅の制限、
後処理工程及び難燃処理剤の煩雑な排水工程の削減を可
能にした難燃紙及び難燃障子紙を提供するものである。
【0006】以下、本発明について、更に詳しく説明す
る。本発明で用いられる難燃性繊維は、ポリクラール系
繊維、アクリル系繊維、モダクリル系繊維などのLOI
値28以上の繊維であれば特に限定するものではない。
なお、LOI値とは限界酸素指数を表すもので検体に火
をつけた場合に、ローソクを燃やした時の状態のように
炎を上げて検体が燃焼する時の限界酸素濃度を%で示し
たものである。難燃性繊維は、湿式抄紙法で抄紙する時
使用するバインダー繊維との相性が良好な、ポリクラー
ル繊維が特に好ましい。
【0007】本発明で用いられるセルロース繊維は、
麻、レーヨンおよびL−BKP、N−BKPなどの一般
的な木材パルプを主体としたセルロース繊維であれば特
に限定するものではない。また、本発明で用いられるバ
インダー繊維は、特に限定されるものではないが、ポリ
ビニルアルコールバインダー繊維が特に好ましい。
【0008】本発明の難燃紙は、難燃性繊維35〜65
重量部、セルロース繊維65〜35重量部及びバインダ
ー繊維5〜20重量部とを、湿式抄紙法で抄造すること
により得られる。本発明で用いる難燃性繊維の混合量が
35重量部未満になると、難燃度が低下し、例えば、日
本防炎協会が定めるところの公共建築物で使用されるカ
ーテンに準ずる難燃規制値を満足できなくなり、また、
65重量部を越えるものに関しては、難燃紙としての一
般性能、つまり引裂強度、通気度、意匠性などの低下を
まねくので好ましくない。バインダー繊維は、難燃性繊
維とセルロース繊維とを湿式抄紙法で抄造できる量であ
れば問題ないが、通常、5〜20重量部程度で十分であ
る。なお、難燃障子紙とする場合、難燃度、透気度、意
匠性、難燃紙としての一般特性を考慮すると、難燃性繊
維40〜60重量部、セルロース繊維60〜40重量部
及びバインダー繊維とからなる湿式抄紙法で抄紙した難
燃紙が特に好ましい。
【0009】本発明における難燃紙の成型方法として
は、湿式抄紙法またはそれに準じた方法が用いられる。
湿式抄紙法またはそれに準じた方法とは、成形物の構成
要素の一部または全部を水分散体となした後、例えば帯
状、円筒状、角型状等の濾過網、濾過布、もしくは濾過
板のような濾過媒体の上に前記水分散液を流した後、ま
たはこれらの濾過媒体で挟むなどした後、例えば自然濾
過、あるいは減圧濾過などの操作により濾過・乾燥して
成形物とする方法の総称である。湿式抄紙法により、粉
末状物、繊維状物をとわず成形物が良く、気孔のコント
ロールができやすく、また、生産性が高く、且つ、軽く
て大面積のものを安価に製造することができる。
【0010】本発明の難燃紙は、高度な難燃性、通気
性、意匠性に優れた障子紙、襖紙、壁紙、ブラインド等
に利用することができるが、特に障子紙として用いるこ
とが好ましい。
【0011】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を詳細に説明
する。なお、評価方法について、難燃性は消防法防炎規
定に、透気度、白色度は障子紙JIS規格に、それぞれ
準拠する下記の試験より行った。 1.難燃性:消防法施行規則薄手布による。(45゜ミ
クロバーナー法) ○:残炎(1秒以下),残塵(2秒以下),炭化面積
(15cm2 以下) △:残炎(3秒以下),残塵(5秒以下),炭化面積
(30cm2 以下) ×:燃焼 2.透気度:JIS S 3102に準拠する。(秒/2枚/20
0ml) 3.白色度:JIS S 3102に準拠する。ただし色つきのも
のは除く。(%)
【0012】比較例1 難燃性繊維として塩化ビニル/ポリビニルアルコール共
重合体とポリビニルアルコールとのブレンド繊維、2デ
ニール×5mm((株)興人製、ポリクラール系難燃繊
維)30重量部とN−BKPパルプスラリー70重量部
及びポリビニルアルコールバインダー繊維、1デニール
×3mm((株)興人製)10重量部を混合し湿式抄紙
法により抄紙し、坪量50g/m2 の難燃紙を得た。得
られた難燃紙の評価結果を表1に示す。
【0013】実施例1 難燃性繊維として塩化ビニル/ポリビニルアルコール共
重合体とポリビニルアルコールとのブレンド繊維、2デ
ニール×5mm((株)興人製、ポリクラール系難燃繊
維)35重量部とN−BKPパルプスラリー65重量部
及びポリビニルアルコールバインダー繊維、1デニール
×3mm((株)興人製)10重量部を混合し湿式抄紙
法により抄紙し、坪量50g/m2 の難燃紙を得た。得
られた難燃紙の評価結果を表1に示す。
【0014】実施例2 難燃性繊維として塩化ビニル/ポリビニルアルコール共
重合体とポリビニルアルコールとのブレンド繊維、2デ
ニール×5mm((株)興人製、ポリクラール系難燃繊
維)40重量部とN−BKPパルプスラリー60重量部
及びポリビニルアルコールバインダー繊維、1デニール
×3mm((株)興人製)10重量部を混合し湿式抄紙
法により抄紙し、坪量50g/m2 の難燃紙を得た。得
られた難燃紙の評価結果を表1に示す。
【0015】実施例3 難燃性繊維として塩化ビニル/ポリビニルアルコール共
重合体とポリビニルアルコールとのブレンド繊維、2デ
ニール×5mm((株)興人製、ポリクラール系難燃繊
維)50重量部とN−BKPパルプスラリー50重量部
及びポリビニルアルコールバインダー繊維、1デニール
×3mm((株)興人製)10重量部を混合し湿式抄紙
法により抄紙し、坪量50g/m2 の難燃紙を得た。得
られた難燃紙の評価結果を表1に示す。
【0016】実施例4 難燃性繊維として塩化ビニル/ポリビニルアルコール共
重合体とポリビニルアルコールとのブレンド繊維、2デ
ニール×5mm((株)興人製、ポリクラール系難燃繊
維)60重量部とN−BKPパルプスラリー40重量部
及びポリビニルアルコールバインダー繊維、1デニール
×3mm((株)興人製)10重量部を混合し湿式抄紙
法により抄紙し、坪量50g/m2 の難燃紙を得た。得
られた難燃紙の評価結果を表1に示す。
【0017】実施例5 難燃性繊維として塩化ビニル/ポリビニルアルコール共
重合体とポリビニルアルコールとのブレンド繊維、2デ
ニール×5mm((株)興人製、ポリクラール系難燃繊
維)65重量部とN−BKPパルプスラリー35重量部
及びポリビニルアルコールバインダー繊維、1デニール
×3mm((株)興人製)10重量部を混合し湿式抄紙
法により抄紙し、坪量50g/m2 の難燃紙を得た。得
られた難燃紙の評価結果を表1に示す。
【0018】比較例2 難燃性繊維として塩化ビニル/ポリビニルアルコール共
重合体とポリビニルアルコールとのブレンド繊維、2デ
ニール×5mm((株)興人製、ポリクラール系難燃繊
維)70重量部とN−BKPパルプスラリー30重量部
及びポリビニルアルコールバインダー繊維、1デニール
×3mm((株)興人製)10重量部を混合し湿式抄紙
法により抄紙し、坪量50g/m2 の難燃紙を得た。得
られた難燃紙の評価結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明かなように、難燃紙としての代
表特性値として、難燃性、透気度、白色度について、難
燃性繊維とセルロース繊維の混率を変化させると、実施
例1〜5、つまり、難燃性繊維35〜65重量部とセル
ロース繊維65〜35重量部の混率で抄造されたもの
が、障子紙JIS規格を満足するとともに消防法防炎規
定にも合格し、特に難燃障子紙として好適であることが
分かる。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の難燃
紙は、高度な難燃性を有した繊維をブレンドするため、
難燃処理剤の経時変化による難燃性のバラツキ、地図様
の汚れ、透気度コントロール幅の制限はなく、難燃性、
透気度、白色度の優れたものであり、障子紙、襖紙、壁
紙、ブラインドなど、特に障子紙として好適に利用され
る。また、難燃処理剤を抄造時に内添、もしくは、抄造
後の基紙に含浸、塗工による従来法と異なり、後処理工
程及び難燃処理剤などの煩雑な排水工程は一切必要でな
く、一般的な湿式抄紙法で簡便に難燃紙を得ることでき
るという利点も有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D21H 5/20 F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃性繊維35〜65重量部、セルロー
    ス繊維65〜35重量部及びバインダー繊維5〜20重
    量部とからなる、湿式抄紙法で抄造した難燃紙。
  2. 【請求項2】 難燃性繊維がポリクラール系繊維である
    請求項1記載の難燃紙。
  3. 【請求項3】 難燃性繊維35〜65重量部、セルロー
    ス繊維65〜35重量部及びバインダー繊維5〜20重
    量部とからなる、湿式抄紙法で抄造した難燃性障子紙。
  4. 【請求項4】 難燃性繊維がポリクラール系繊維である
    請求項3記載の難燃性障子紙。
JP8297935A 1996-10-22 1996-10-22 難燃紙 Pending JPH10131095A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005133282A (ja) * 2003-10-07 2005-05-26 Nakamura Seishishiyo:Kk 紫外線の遮断機能を高めた障子紙およびその製造法
CN107329454A (zh) * 2017-07-28 2017-11-07 南通凯迪自动机械有限公司 一种防火纸水份自动检测控制系统

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