JPH10130932A - 脱臭機能付きヘルメット - Google Patents

脱臭機能付きヘルメット

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JPH10130932A
JPH10130932A JP28504196A JP28504196A JPH10130932A JP H10130932 A JPH10130932 A JP H10130932A JP 28504196 A JP28504196 A JP 28504196A JP 28504196 A JP28504196 A JP 28504196A JP H10130932 A JPH10130932 A JP H10130932A
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JP
Japan
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particles
helmet
sheet
deodorizing
thermoplastic resin
Prior art date
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Pending
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JP28504196A
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English (en)
Inventor
Yoshika Sekine
嘉香 関根
Yasuo Miyadera
康夫 宮寺
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脱帽時に不快な匂いを感じず、また汗を付着し
た状態で保管しても不快な匂いが増幅されることのない
ような脱臭機能付きヘルメットを提供する。 【解決手段】本体内側の頭頂部に、(a)金属及び/又
は金属酸化物粒子、(b)吸着材粒子、(c)熱可塑性
樹脂粒子、及び(d)通気性シートの繊維状基材、を含
み、金属及び/又は金属酸化物粒子(a)と吸着材粒子
(b)は、熱可塑性樹脂粒子(c)表面に、粒子どうし
の接触部分で結合し、熱可塑性樹脂粒子(c)は通気性
シートの繊維状基材(d)に結合している脱臭材を含ん
でいる脱臭シートが備えてある、ヘルメット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱臭機能付きヘル
メットに関する。
【0002】
【従来の技術】ヘルメットは、鉄、プラスチック等で作
られた固くて厚いかぶと型の帽子で、通常、その内側に
は発泡スチレン等のクッション材が備えられており、野
球、フットボール、二輪車の運転、工事、軍事行動など
の際に、頭部を保護するために用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のヘルメ
ットは通気性が悪く、使用中、特に発汗時に頭部から発
した体臭が籠りやすく、脱帽時に不快な匂いを感じると
いう問題があった。また汗を付着した状態で保管すると
不快な匂いが増幅される問題もあった。本発明の目的
は、このような不快な匂いの問題を解消する脱臭機能付
きヘルメットを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体内側の頭
頂部に、(a)金属及び/又は金属酸化物粒子、(b)
吸着材粒子、(c)熱可塑性樹脂粒子、及び(d)通気
性シートの繊維状基材、を含み、金属及び/又は金属酸
化物粒子(a)と吸着材粒子(b)は、熱可塑性樹脂粒
子(c)表面に、粒子どうしの接触部分で結合し、熱可
塑性樹脂粒子(c)は通気性シートの繊維状基材(d)
に結合している脱臭材を含んでいる脱臭シートが備えて
ある、ヘルメットである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1に本発明の脱臭機能付きヘル
メットの一実施例の正面図を示した。図1中、1はヘル
メット本体、2は脱臭シート、3はクッション材、4は
通気性袋体である。本発明の脱臭機能付きヘルメットの
提供が可能となった主な要素として、薄くて軽く柔軟な
シート状脱臭材又はこれを通気性カバーシートで覆った
表面保護材付き脱臭シートの製造が可能となったことが
挙げられる。そこで、先ず、このシート状脱臭材又は表
面保護材付き脱臭シートについて記述する。
【0006】本発明で用いられるシート状脱臭材は、金
属及び/又は金属酸化物粒子、及び吸着材粒子が、その
形状を保ったまま、熱可塑性樹脂粒子表面に粒子どうし
の接触部分で結合し、熱可塑性樹脂粒子どうしはそれぞ
れの接触部分で結合するとともに繊維状基材の繊維に結
合し、これらが3次元的広がりをもつシート状多孔性構
造体である。図2に、金属及び/又は金属酸化物粒子
(a1、a2)、吸着材粒子(b)、熱可塑性樹脂粒子
(c)及び繊維状基材(d)の結合の概略の模式図を示
した。図2中、a1は金属酸化物粒子1(例えば、二酸
化マンガン)、a2は金属酸化物粒子2(酸化第二
銅)、bは吸着材粒子(例えば、活性炭)、cは熱可塑
性樹脂粒子、dは繊維状基材の繊維をそれぞれ示す。2
種類の金属及び/又は金属酸化物粒子(a1とa2)、
及び1種類の吸着材粒子(b)が、その形状(図では球
形で示されている。)を保ったまま、熱可塑性樹脂粒子
(c)表面に粒子どうしの接触部分で結合し、熱可塑性
樹脂粒子(c)どうしはそれぞれの接触部分で結合する
とともに繊維状基材(d)の繊維に結合し、これらが3
次元的広がりをもつシート状多孔性構造体を形成してい
る。
【0007】用いられるシート状脱臭材は、空隙率は5
0%以上、好ましくは80%以上、その比表面積は20
2/g以上で、通気性があり、硫化水素、アンモニ
ア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭
素、オゾン等の悪臭・有害物質を効率よく除去できるも
のである。厚みは、通常1mm以下である。
【0008】シート状脱臭材における金属及び/又は金
属酸化物粒子(a)としては、マンガン、銅、亜鉛、
鉄、バナジウム、ニッケル、マグネシウム、アルミニウ
ム、チタン、パラジウム、白金、セリウム、ケイ素、及
びそれらの酸化物の粒子がある。これら金属の複合酸化
物の粒子であってもよい。マンガン酸化物としては、M
nO2、MnO、Mn34、Mn23及びMn27等が
あり、中でもMnO2が好ましく用いられる。銅酸化物
としては、CuO、Cu2O及びCu4O等があり、中で
もCuOが好ましく用いられる。これらの金属及び/又
は金属酸化物粒子は1種を用いることもできるが、多種
の有害物質を浄化する機能をもたせるために2種以上を
用いてもよい。2種以上を混合する場合の好ましい例と
しては、二酸化マンガン粒子と酸化第二銅粒子を含むも
のがある。
【0009】吸着材粒子(b)としては、活性炭、ゼオ
ライト、シリカゲル、セピオライト、活性アルミナ及び
活性白土等がある。これら吸着材粒子に硫酸アルミニウ
ム、ヨウ素、硫酸第一鉄、燐酸カルシウム、炭酸ナトリ
ウム、珪酸マグネシウム、ほう酸、リン酸、アスコルビ
ン酸、酒石酸、シュウ酸、タンニン酸、没食子酸等を担
持させたものも用いることができる。吸着材粒子は1種
を用いても、又は2種以上を用いてもよい。活性炭に
は、植物性炭素質(ヤシ殻、アーモンド殻等)、木炭、
瀝青炭等のほか、合成樹脂炭素質(フェノール樹脂他)
等があり、いずれも使用できる。
【0010】熱可塑性樹脂粒子(c)としては、超高分
子量ポリエチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、
ポリアミド、ABS樹脂、ポリイミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスルホン、ポリスチレンフタレート、ポリプロ
ピレン、酢酸セルローズ等から選ばれる粒子である。こ
れら熱可塑性樹脂粒子は、金属及び/又は金属酸化物粒
子(a)と吸着材粒子(b)を、熱可塑性樹脂層で被覆
されることなく熱可塑性樹脂粒子(c)表面に、粒子ど
うしの接触部分で結合させる結合剤としての役割をもっ
ている。熱可塑性樹脂粒子のうち、超高分子量ポリエチ
レンが好ましく用いられ、その平均分子量(粘度法によ
る測定値)はおよそ100万〜900万である。
【0011】通気性シートの繊維状基材(d)として
は、空隙率が60%〜99%の繊維状基材が用いられ、
例えば、ガラス織布・不織布、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリアミド、ポリエステル等のプラスチック織
布・不織布、紙等である。
【0012】上記シート状脱臭材は、例えば、次の製造
例により製造される。 〈シート状脱臭材の製造例〉二酸化マンガン(平均粒
径:2.0μm)20g、酸化第二銅(平均粒径:1.
9μm)25g及び活性炭(粒径:48メッシュ(30
0μm)パス)55gを予め、ボールミル内で混合し
た。2Lの容器に水1L及び吸水性樹脂「スミカゲル」
(住友化学(株)製、酢酸ビニル−アクリル酸エステル
共重合ケン化物の商品名)2gを加え、よく撹拌した
後、前記混合粒子の全量と超高分子量ポリエチレン粒子
〔粘度法による分子量:2,000K、粒径:20〜1
50μm(平均粒径は35μm)〕20gを加えて更に
よく混合し、粒子懸濁液を調製した。この粒子懸濁液を
厚さ0.3mm(40g/m2)のガラス不織布にディ
ップ浸漬法で塗布含浸した後、175℃に加熱・乾燥
し、シート状物を得た。このシート状物の比表面積は約
33m2/g、空隙率は約91%であった。
【0013】このようにして得られるシート状脱臭材
は、金属及び/又は金属酸化物粒子並びに吸着材粒子等
の少量の粒子が脱落するのを防止する目的で、その両面
に吸着材粒子等の粒子が通過しない程度の目の細かい表
面保護材を貼り合わせた方が好ましい。表面保護材の材
質は通気性を有する織布、不織布、紙などがある。織布
としては綿、ポリエステル等の天然もしくは合成繊維が
あり、紙としてはパルプ紙、合成紙、ろ紙等があり、不
織布としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリエステル等の単体不織布またはこれらの混紡不
織布などがある。これらの中から適当に選べば良い。
【0014】通気性表面保護材の貼合せは、シート状脱
臭材の両面に前記表面保護材を重ね合わせ、加熱・加圧
して製造できる。この際の、加熱あるいは・加圧の条件
は、シート状脱臭材の製造に用いた熱可塑性樹脂により
変動するが、超高分子量ポリエチレンである場合には、
130〜200℃、490〜4900Kpa(5〜50
kg/cm2)で、5〜120分間、処理して行う。熱
圧着の際、エンボス加工にしても良い。図3は、このよ
うにして得られた表面保護材付きシート状脱臭材の断面
図を示す。
【0015】得られた表面保護材付きシート状脱臭材
は、ヘルメットの大きさに合わせて適当な大きさに裁断
される。裁断された表面保護材付きシート状脱臭材を単
独で、又は通気性のある袋体に収容し、ヘルメット内側
の頭頂部に、糊、両面テープ等で固定する。あるいは、
ヘルメット内側の頭頂部に一辺を開放した通気性のある
袋体のみを接着し、この袋体に脱臭シートを適宜収容し
て使用しても良い。このような使い方をすると、頭部か
ら発する匂いが著しい場合に、脱臭シートの収容枚数を
増やせることができ、また脱臭シートの脱臭性能が劣化
した際に、容易に交換が可能である。
【0016】袋体の材質は通気性を有するものであれば
よく、織布、不織布、紙等がある。織布としては綿、ポ
リエステル等の天然もしくは合成繊維があり、紙として
はパルプ紙、合成紙、ろ紙等があり、不織布としてはポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステ
ル等の単体不織布またはこれらの混紡不織布などがあ
る。これらの中から適当に選べば良い。
【0017】
【発明の効果】本発明により、脱帽時に不快な匂いを感
じることがなく、また、保管中も不快な匂いが増幅され
ない脱臭機能付きヘルメットを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の脱臭機能付きヘルメットの
正面図である。
【図2】本発明で用いるシート状脱臭材における、金属
及び/又は金属酸化物粒子(a1、a2)、吸着材粒子
(b)、熱可塑性樹脂粒子(c)及び繊維状基材(d)
の結合の概略を示した模式図である。
【図3】本発明で用いられる表面保護材付きシート状脱
臭材の断面図である。
【符号の説明】
1…ヘルメット本体 a1…金属酸
化物粒子1 2…クッション材 a2…金属酸
化物粒子2 3…脱臭シート b…吸着材粒
子 4…通気性袋体 c…熱可塑性
樹脂粒子 5…止めひも d…繊維状基
材 6…シート状脱臭材 7、8…表面保護材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体内側の頭頂部に、 (a)金属及び/又は金属酸化物粒子、 (b)吸着材粒子、 (c)熱可塑性樹脂粒子、及び (d)通気性シートの繊維状基材、を含み、 金属及び/又は金属酸化物粒子(a)と吸着材粒子
    (b)は、熱可塑性樹脂粒子(c)表面に、粒子どうし
    の接触部分で結合し、 熱可塑性樹脂粒子(c)は通気性シートの繊維状基材
    (d)に結合している脱臭材を含んでいる脱臭シートが
    備えてある、ヘルメット。
JP28504196A 1996-10-28 1996-10-28 脱臭機能付きヘルメット Pending JPH10130932A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100296190B1 (ko) * 1998-08-25 2001-10-26 홍완기 항균내장재가구비된헬멧과그제조방법
JP2005305325A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Fuji Kagaku Kenkyusho:Kk 帽子ヘルメット装着型乾燥・脱臭用具
JP2018062729A (ja) * 2016-10-13 2018-04-19 株式会社大木工藝 健康増進布状体、並びにこれを備えた頭部装着体、シーツ又は下着

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