JPH10130932A - 脱臭機能付きヘルメット - Google Patents
脱臭機能付きヘルメットInfo
- Publication number
- JPH10130932A JPH10130932A JP28504196A JP28504196A JPH10130932A JP H10130932 A JPH10130932 A JP H10130932A JP 28504196 A JP28504196 A JP 28504196A JP 28504196 A JP28504196 A JP 28504196A JP H10130932 A JPH10130932 A JP H10130932A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- helmet
- sheet
- deodorizing
- thermoplastic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Helmets And Other Head Coverings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】脱帽時に不快な匂いを感じず、また汗を付着し
た状態で保管しても不快な匂いが増幅されることのない
ような脱臭機能付きヘルメットを提供する。 【解決手段】本体内側の頭頂部に、(a)金属及び/又
は金属酸化物粒子、(b)吸着材粒子、(c)熱可塑性
樹脂粒子、及び(d)通気性シートの繊維状基材、を含
み、金属及び/又は金属酸化物粒子(a)と吸着材粒子
(b)は、熱可塑性樹脂粒子(c)表面に、粒子どうし
の接触部分で結合し、熱可塑性樹脂粒子(c)は通気性
シートの繊維状基材(d)に結合している脱臭材を含ん
でいる脱臭シートが備えてある、ヘルメット。
た状態で保管しても不快な匂いが増幅されることのない
ような脱臭機能付きヘルメットを提供する。 【解決手段】本体内側の頭頂部に、(a)金属及び/又
は金属酸化物粒子、(b)吸着材粒子、(c)熱可塑性
樹脂粒子、及び(d)通気性シートの繊維状基材、を含
み、金属及び/又は金属酸化物粒子(a)と吸着材粒子
(b)は、熱可塑性樹脂粒子(c)表面に、粒子どうし
の接触部分で結合し、熱可塑性樹脂粒子(c)は通気性
シートの繊維状基材(d)に結合している脱臭材を含ん
でいる脱臭シートが備えてある、ヘルメット。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱臭機能付きヘル
メットに関する。
メットに関する。
【0002】
【従来の技術】ヘルメットは、鉄、プラスチック等で作
られた固くて厚いかぶと型の帽子で、通常、その内側に
は発泡スチレン等のクッション材が備えられており、野
球、フットボール、二輪車の運転、工事、軍事行動など
の際に、頭部を保護するために用いられている。
られた固くて厚いかぶと型の帽子で、通常、その内側に
は発泡スチレン等のクッション材が備えられており、野
球、フットボール、二輪車の運転、工事、軍事行動など
の際に、頭部を保護するために用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のヘルメ
ットは通気性が悪く、使用中、特に発汗時に頭部から発
した体臭が籠りやすく、脱帽時に不快な匂いを感じると
いう問題があった。また汗を付着した状態で保管すると
不快な匂いが増幅される問題もあった。本発明の目的
は、このような不快な匂いの問題を解消する脱臭機能付
きヘルメットを提供することである。
ットは通気性が悪く、使用中、特に発汗時に頭部から発
した体臭が籠りやすく、脱帽時に不快な匂いを感じると
いう問題があった。また汗を付着した状態で保管すると
不快な匂いが増幅される問題もあった。本発明の目的
は、このような不快な匂いの問題を解消する脱臭機能付
きヘルメットを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、本体内側の頭
頂部に、(a)金属及び/又は金属酸化物粒子、(b)
吸着材粒子、(c)熱可塑性樹脂粒子、及び(d)通気
性シートの繊維状基材、を含み、金属及び/又は金属酸
化物粒子(a)と吸着材粒子(b)は、熱可塑性樹脂粒
子(c)表面に、粒子どうしの接触部分で結合し、熱可
塑性樹脂粒子(c)は通気性シートの繊維状基材(d)
に結合している脱臭材を含んでいる脱臭シートが備えて
ある、ヘルメットである。
頂部に、(a)金属及び/又は金属酸化物粒子、(b)
吸着材粒子、(c)熱可塑性樹脂粒子、及び(d)通気
性シートの繊維状基材、を含み、金属及び/又は金属酸
化物粒子(a)と吸着材粒子(b)は、熱可塑性樹脂粒
子(c)表面に、粒子どうしの接触部分で結合し、熱可
塑性樹脂粒子(c)は通気性シートの繊維状基材(d)
に結合している脱臭材を含んでいる脱臭シートが備えて
ある、ヘルメットである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1に本発明の脱臭機能付きヘル
メットの一実施例の正面図を示した。図1中、1はヘル
メット本体、2は脱臭シート、3はクッション材、4は
通気性袋体である。本発明の脱臭機能付きヘルメットの
提供が可能となった主な要素として、薄くて軽く柔軟な
シート状脱臭材又はこれを通気性カバーシートで覆った
表面保護材付き脱臭シートの製造が可能となったことが
挙げられる。そこで、先ず、このシート状脱臭材又は表
面保護材付き脱臭シートについて記述する。
メットの一実施例の正面図を示した。図1中、1はヘル
メット本体、2は脱臭シート、3はクッション材、4は
通気性袋体である。本発明の脱臭機能付きヘルメットの
提供が可能となった主な要素として、薄くて軽く柔軟な
シート状脱臭材又はこれを通気性カバーシートで覆った
表面保護材付き脱臭シートの製造が可能となったことが
挙げられる。そこで、先ず、このシート状脱臭材又は表
面保護材付き脱臭シートについて記述する。
【0006】本発明で用いられるシート状脱臭材は、金
属及び/又は金属酸化物粒子、及び吸着材粒子が、その
形状を保ったまま、熱可塑性樹脂粒子表面に粒子どうし
の接触部分で結合し、熱可塑性樹脂粒子どうしはそれぞ
れの接触部分で結合するとともに繊維状基材の繊維に結
合し、これらが3次元的広がりをもつシート状多孔性構
造体である。図2に、金属及び/又は金属酸化物粒子
(a1、a2)、吸着材粒子(b)、熱可塑性樹脂粒子
(c)及び繊維状基材(d)の結合の概略の模式図を示
した。図2中、a1は金属酸化物粒子1(例えば、二酸
化マンガン)、a2は金属酸化物粒子2(酸化第二
銅)、bは吸着材粒子(例えば、活性炭)、cは熱可塑
性樹脂粒子、dは繊維状基材の繊維をそれぞれ示す。2
種類の金属及び/又は金属酸化物粒子(a1とa2)、
及び1種類の吸着材粒子(b)が、その形状(図では球
形で示されている。)を保ったまま、熱可塑性樹脂粒子
(c)表面に粒子どうしの接触部分で結合し、熱可塑性
樹脂粒子(c)どうしはそれぞれの接触部分で結合する
とともに繊維状基材(d)の繊維に結合し、これらが3
次元的広がりをもつシート状多孔性構造体を形成してい
る。
属及び/又は金属酸化物粒子、及び吸着材粒子が、その
形状を保ったまま、熱可塑性樹脂粒子表面に粒子どうし
の接触部分で結合し、熱可塑性樹脂粒子どうしはそれぞ
れの接触部分で結合するとともに繊維状基材の繊維に結
合し、これらが3次元的広がりをもつシート状多孔性構
造体である。図2に、金属及び/又は金属酸化物粒子
(a1、a2)、吸着材粒子(b)、熱可塑性樹脂粒子
(c)及び繊維状基材(d)の結合の概略の模式図を示
した。図2中、a1は金属酸化物粒子1(例えば、二酸
化マンガン)、a2は金属酸化物粒子2(酸化第二
銅)、bは吸着材粒子(例えば、活性炭)、cは熱可塑
性樹脂粒子、dは繊維状基材の繊維をそれぞれ示す。2
種類の金属及び/又は金属酸化物粒子(a1とa2)、
及び1種類の吸着材粒子(b)が、その形状(図では球
形で示されている。)を保ったまま、熱可塑性樹脂粒子
(c)表面に粒子どうしの接触部分で結合し、熱可塑性
樹脂粒子(c)どうしはそれぞれの接触部分で結合する
とともに繊維状基材(d)の繊維に結合し、これらが3
次元的広がりをもつシート状多孔性構造体を形成してい
る。
【0007】用いられるシート状脱臭材は、空隙率は5
0%以上、好ましくは80%以上、その比表面積は20
m2/g以上で、通気性があり、硫化水素、アンモニ
ア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭
素、オゾン等の悪臭・有害物質を効率よく除去できるも
のである。厚みは、通常1mm以下である。
0%以上、好ましくは80%以上、その比表面積は20
m2/g以上で、通気性があり、硫化水素、アンモニ
ア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭
素、オゾン等の悪臭・有害物質を効率よく除去できるも
のである。厚みは、通常1mm以下である。
【0008】シート状脱臭材における金属及び/又は金
属酸化物粒子(a)としては、マンガン、銅、亜鉛、
鉄、バナジウム、ニッケル、マグネシウム、アルミニウ
ム、チタン、パラジウム、白金、セリウム、ケイ素、及
びそれらの酸化物の粒子がある。これら金属の複合酸化
物の粒子であってもよい。マンガン酸化物としては、M
nO2、MnO、Mn3O4、Mn2O3及びMn2O7等が
あり、中でもMnO2が好ましく用いられる。銅酸化物
としては、CuO、Cu2O及びCu4O等があり、中で
もCuOが好ましく用いられる。これらの金属及び/又
は金属酸化物粒子は1種を用いることもできるが、多種
の有害物質を浄化する機能をもたせるために2種以上を
用いてもよい。2種以上を混合する場合の好ましい例と
しては、二酸化マンガン粒子と酸化第二銅粒子を含むも
のがある。
属酸化物粒子(a)としては、マンガン、銅、亜鉛、
鉄、バナジウム、ニッケル、マグネシウム、アルミニウ
ム、チタン、パラジウム、白金、セリウム、ケイ素、及
びそれらの酸化物の粒子がある。これら金属の複合酸化
物の粒子であってもよい。マンガン酸化物としては、M
nO2、MnO、Mn3O4、Mn2O3及びMn2O7等が
あり、中でもMnO2が好ましく用いられる。銅酸化物
としては、CuO、Cu2O及びCu4O等があり、中で
もCuOが好ましく用いられる。これらの金属及び/又
は金属酸化物粒子は1種を用いることもできるが、多種
の有害物質を浄化する機能をもたせるために2種以上を
用いてもよい。2種以上を混合する場合の好ましい例と
しては、二酸化マンガン粒子と酸化第二銅粒子を含むも
のがある。
【0009】吸着材粒子(b)としては、活性炭、ゼオ
ライト、シリカゲル、セピオライト、活性アルミナ及び
活性白土等がある。これら吸着材粒子に硫酸アルミニウ
ム、ヨウ素、硫酸第一鉄、燐酸カルシウム、炭酸ナトリ
ウム、珪酸マグネシウム、ほう酸、リン酸、アスコルビ
ン酸、酒石酸、シュウ酸、タンニン酸、没食子酸等を担
持させたものも用いることができる。吸着材粒子は1種
を用いても、又は2種以上を用いてもよい。活性炭に
は、植物性炭素質(ヤシ殻、アーモンド殻等)、木炭、
瀝青炭等のほか、合成樹脂炭素質(フェノール樹脂他)
等があり、いずれも使用できる。
ライト、シリカゲル、セピオライト、活性アルミナ及び
活性白土等がある。これら吸着材粒子に硫酸アルミニウ
ム、ヨウ素、硫酸第一鉄、燐酸カルシウム、炭酸ナトリ
ウム、珪酸マグネシウム、ほう酸、リン酸、アスコルビ
ン酸、酒石酸、シュウ酸、タンニン酸、没食子酸等を担
持させたものも用いることができる。吸着材粒子は1種
を用いても、又は2種以上を用いてもよい。活性炭に
は、植物性炭素質(ヤシ殻、アーモンド殻等)、木炭、
瀝青炭等のほか、合成樹脂炭素質(フェノール樹脂他)
等があり、いずれも使用できる。
【0010】熱可塑性樹脂粒子(c)としては、超高分
子量ポリエチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、
ポリアミド、ABS樹脂、ポリイミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスルホン、ポリスチレンフタレート、ポリプロ
ピレン、酢酸セルローズ等から選ばれる粒子である。こ
れら熱可塑性樹脂粒子は、金属及び/又は金属酸化物粒
子(a)と吸着材粒子(b)を、熱可塑性樹脂層で被覆
されることなく熱可塑性樹脂粒子(c)表面に、粒子ど
うしの接触部分で結合させる結合剤としての役割をもっ
ている。熱可塑性樹脂粒子のうち、超高分子量ポリエチ
レンが好ましく用いられ、その平均分子量(粘度法によ
る測定値)はおよそ100万〜900万である。
子量ポリエチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、
ポリアミド、ABS樹脂、ポリイミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスルホン、ポリスチレンフタレート、ポリプロ
ピレン、酢酸セルローズ等から選ばれる粒子である。こ
れら熱可塑性樹脂粒子は、金属及び/又は金属酸化物粒
子(a)と吸着材粒子(b)を、熱可塑性樹脂層で被覆
されることなく熱可塑性樹脂粒子(c)表面に、粒子ど
うしの接触部分で結合させる結合剤としての役割をもっ
ている。熱可塑性樹脂粒子のうち、超高分子量ポリエチ
レンが好ましく用いられ、その平均分子量(粘度法によ
る測定値)はおよそ100万〜900万である。
【0011】通気性シートの繊維状基材(d)として
は、空隙率が60%〜99%の繊維状基材が用いられ、
例えば、ガラス織布・不織布、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリアミド、ポリエステル等のプラスチック織
布・不織布、紙等である。
は、空隙率が60%〜99%の繊維状基材が用いられ、
例えば、ガラス織布・不織布、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリアミド、ポリエステル等のプラスチック織
布・不織布、紙等である。
【0012】上記シート状脱臭材は、例えば、次の製造
例により製造される。 〈シート状脱臭材の製造例〉二酸化マンガン(平均粒
径:2.0μm)20g、酸化第二銅(平均粒径:1.
9μm)25g及び活性炭(粒径:48メッシュ(30
0μm)パス)55gを予め、ボールミル内で混合し
た。2Lの容器に水1L及び吸水性樹脂「スミカゲル」
(住友化学(株)製、酢酸ビニル−アクリル酸エステル
共重合ケン化物の商品名)2gを加え、よく撹拌した
後、前記混合粒子の全量と超高分子量ポリエチレン粒子
〔粘度法による分子量:2,000K、粒径:20〜1
50μm(平均粒径は35μm)〕20gを加えて更に
よく混合し、粒子懸濁液を調製した。この粒子懸濁液を
厚さ0.3mm(40g/m2)のガラス不織布にディ
ップ浸漬法で塗布含浸した後、175℃に加熱・乾燥
し、シート状物を得た。このシート状物の比表面積は約
33m2/g、空隙率は約91%であった。
例により製造される。 〈シート状脱臭材の製造例〉二酸化マンガン(平均粒
径:2.0μm)20g、酸化第二銅(平均粒径:1.
9μm)25g及び活性炭(粒径:48メッシュ(30
0μm)パス)55gを予め、ボールミル内で混合し
た。2Lの容器に水1L及び吸水性樹脂「スミカゲル」
(住友化学(株)製、酢酸ビニル−アクリル酸エステル
共重合ケン化物の商品名)2gを加え、よく撹拌した
後、前記混合粒子の全量と超高分子量ポリエチレン粒子
〔粘度法による分子量:2,000K、粒径:20〜1
50μm(平均粒径は35μm)〕20gを加えて更に
よく混合し、粒子懸濁液を調製した。この粒子懸濁液を
厚さ0.3mm(40g/m2)のガラス不織布にディ
ップ浸漬法で塗布含浸した後、175℃に加熱・乾燥
し、シート状物を得た。このシート状物の比表面積は約
33m2/g、空隙率は約91%であった。
【0013】このようにして得られるシート状脱臭材
は、金属及び/又は金属酸化物粒子並びに吸着材粒子等
の少量の粒子が脱落するのを防止する目的で、その両面
に吸着材粒子等の粒子が通過しない程度の目の細かい表
面保護材を貼り合わせた方が好ましい。表面保護材の材
質は通気性を有する織布、不織布、紙などがある。織布
としては綿、ポリエステル等の天然もしくは合成繊維が
あり、紙としてはパルプ紙、合成紙、ろ紙等があり、不
織布としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリエステル等の単体不織布またはこれらの混紡不
織布などがある。これらの中から適当に選べば良い。
は、金属及び/又は金属酸化物粒子並びに吸着材粒子等
の少量の粒子が脱落するのを防止する目的で、その両面
に吸着材粒子等の粒子が通過しない程度の目の細かい表
面保護材を貼り合わせた方が好ましい。表面保護材の材
質は通気性を有する織布、不織布、紙などがある。織布
としては綿、ポリエステル等の天然もしくは合成繊維が
あり、紙としてはパルプ紙、合成紙、ろ紙等があり、不
織布としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリエステル等の単体不織布またはこれらの混紡不
織布などがある。これらの中から適当に選べば良い。
【0014】通気性表面保護材の貼合せは、シート状脱
臭材の両面に前記表面保護材を重ね合わせ、加熱・加圧
して製造できる。この際の、加熱あるいは・加圧の条件
は、シート状脱臭材の製造に用いた熱可塑性樹脂により
変動するが、超高分子量ポリエチレンである場合には、
130〜200℃、490〜4900Kpa(5〜50
kg/cm2)で、5〜120分間、処理して行う。熱
圧着の際、エンボス加工にしても良い。図3は、このよ
うにして得られた表面保護材付きシート状脱臭材の断面
図を示す。
臭材の両面に前記表面保護材を重ね合わせ、加熱・加圧
して製造できる。この際の、加熱あるいは・加圧の条件
は、シート状脱臭材の製造に用いた熱可塑性樹脂により
変動するが、超高分子量ポリエチレンである場合には、
130〜200℃、490〜4900Kpa(5〜50
kg/cm2)で、5〜120分間、処理して行う。熱
圧着の際、エンボス加工にしても良い。図3は、このよ
うにして得られた表面保護材付きシート状脱臭材の断面
図を示す。
【0015】得られた表面保護材付きシート状脱臭材
は、ヘルメットの大きさに合わせて適当な大きさに裁断
される。裁断された表面保護材付きシート状脱臭材を単
独で、又は通気性のある袋体に収容し、ヘルメット内側
の頭頂部に、糊、両面テープ等で固定する。あるいは、
ヘルメット内側の頭頂部に一辺を開放した通気性のある
袋体のみを接着し、この袋体に脱臭シートを適宜収容し
て使用しても良い。このような使い方をすると、頭部か
ら発する匂いが著しい場合に、脱臭シートの収容枚数を
増やせることができ、また脱臭シートの脱臭性能が劣化
した際に、容易に交換が可能である。
は、ヘルメットの大きさに合わせて適当な大きさに裁断
される。裁断された表面保護材付きシート状脱臭材を単
独で、又は通気性のある袋体に収容し、ヘルメット内側
の頭頂部に、糊、両面テープ等で固定する。あるいは、
ヘルメット内側の頭頂部に一辺を開放した通気性のある
袋体のみを接着し、この袋体に脱臭シートを適宜収容し
て使用しても良い。このような使い方をすると、頭部か
ら発する匂いが著しい場合に、脱臭シートの収容枚数を
増やせることができ、また脱臭シートの脱臭性能が劣化
した際に、容易に交換が可能である。
【0016】袋体の材質は通気性を有するものであれば
よく、織布、不織布、紙等がある。織布としては綿、ポ
リエステル等の天然もしくは合成繊維があり、紙として
はパルプ紙、合成紙、ろ紙等があり、不織布としてはポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステ
ル等の単体不織布またはこれらの混紡不織布などがあ
る。これらの中から適当に選べば良い。
よく、織布、不織布、紙等がある。織布としては綿、ポ
リエステル等の天然もしくは合成繊維があり、紙として
はパルプ紙、合成紙、ろ紙等があり、不織布としてはポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステ
ル等の単体不織布またはこれらの混紡不織布などがあ
る。これらの中から適当に選べば良い。
【0017】
【発明の効果】本発明により、脱帽時に不快な匂いを感
じることがなく、また、保管中も不快な匂いが増幅され
ない脱臭機能付きヘルメットを提供できた。
じることがなく、また、保管中も不快な匂いが増幅され
ない脱臭機能付きヘルメットを提供できた。
【図1】本発明の一実施例の脱臭機能付きヘルメットの
正面図である。
正面図である。
【図2】本発明で用いるシート状脱臭材における、金属
及び/又は金属酸化物粒子(a1、a2)、吸着材粒子
(b)、熱可塑性樹脂粒子(c)及び繊維状基材(d)
の結合の概略を示した模式図である。
及び/又は金属酸化物粒子(a1、a2)、吸着材粒子
(b)、熱可塑性樹脂粒子(c)及び繊維状基材(d)
の結合の概略を示した模式図である。
【図3】本発明で用いられる表面保護材付きシート状脱
臭材の断面図である。
臭材の断面図である。
1…ヘルメット本体 a1…金属酸
化物粒子1 2…クッション材 a2…金属酸
化物粒子2 3…脱臭シート b…吸着材粒
子 4…通気性袋体 c…熱可塑性
樹脂粒子 5…止めひも d…繊維状基
材 6…シート状脱臭材 7、8…表面保護材
化物粒子1 2…クッション材 a2…金属酸
化物粒子2 3…脱臭シート b…吸着材粒
子 4…通気性袋体 c…熱可塑性
樹脂粒子 5…止めひも d…繊維状基
材 6…シート状脱臭材 7、8…表面保護材
Claims (1)
- 【請求項1】本体内側の頭頂部に、 (a)金属及び/又は金属酸化物粒子、 (b)吸着材粒子、 (c)熱可塑性樹脂粒子、及び (d)通気性シートの繊維状基材、を含み、 金属及び/又は金属酸化物粒子(a)と吸着材粒子
(b)は、熱可塑性樹脂粒子(c)表面に、粒子どうし
の接触部分で結合し、 熱可塑性樹脂粒子(c)は通気性シートの繊維状基材
(d)に結合している脱臭材を含んでいる脱臭シートが
備えてある、ヘルメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28504196A JPH10130932A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 脱臭機能付きヘルメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28504196A JPH10130932A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 脱臭機能付きヘルメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10130932A true JPH10130932A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17686407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28504196A Pending JPH10130932A (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | 脱臭機能付きヘルメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10130932A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100296190B1 (ko) * | 1998-08-25 | 2001-10-26 | 홍완기 | 항균내장재가구비된헬멧과그제조방법 |
JP2005305325A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Fuji Kagaku Kenkyusho:Kk | 帽子ヘルメット装着型乾燥・脱臭用具 |
JP2018062729A (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 株式会社大木工藝 | 健康増進布状体、並びにこれを備えた頭部装着体、シーツ又は下着 |
-
1996
- 1996-10-28 JP JP28504196A patent/JPH10130932A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100296190B1 (ko) * | 1998-08-25 | 2001-10-26 | 홍완기 | 항균내장재가구비된헬멧과그제조방법 |
JP2005305325A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Fuji Kagaku Kenkyusho:Kk | 帽子ヘルメット装着型乾燥・脱臭用具 |
JP2018062729A (ja) * | 2016-10-13 | 2018-04-19 | 株式会社大木工藝 | 健康増進布状体、並びにこれを備えた頭部装着体、シーツ又は下着 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3925248A (en) | Filter medium for gases | |
US7670968B2 (en) | Functional textile material provided with microcapsules containing an active ingredient and use thereof | |
JP2572621B2 (ja) | シート状発熱体 | |
JP2009202150A (ja) | ガス除去用難燃性濾材 | |
JP2004535279A5 (ja) | ||
JPH10108915A (ja) | 脱臭マスク | |
JPH08209517A (ja) | 絹を主材とする不織布及びそれを用いた衣料製品 | |
JPH10130932A (ja) | 脱臭機能付きヘルメット | |
JP2004050151A (ja) | 気体浄化材 | |
JP3884158B2 (ja) | フィルタ | |
JPH11165007A (ja) | 環境汚染物質除去フィルタ及び空気清浄機 | |
JP4205239B2 (ja) | ガス吸着シート | |
JP2002292227A (ja) | フィルターユニット | |
JP2019155247A (ja) | フィルター補強材及びこれを含む脱臭フィルター用濾材 | |
KR100898277B1 (ko) | 복합형 탈취필터 및 그의 제조방법 | |
JPH0759809A (ja) | シート状発熱体 | |
JPH10185209A (ja) | 脱臭機能付こたつ | |
JPH10127450A (ja) | 脱臭掛け軸 | |
JPH10179355A (ja) | 脱臭機能付屏風 | |
JPH0325805Y2 (ja) | ||
JP2002242065A (ja) | 粒状粉体を保持した不織布製シート | |
JPS59104933A (ja) | 充填シ−トおよびその製造法 | |
JPS583622A (ja) | 活性炭担持シ−ト | |
JPH10179709A (ja) | 脱臭機能付自動車用遮光パネル | |
JP2003342865A (ja) | カバー材、それを用いたガス除去用濾材およびガス除去ユニット |