JPH10127450A - 脱臭掛け軸 - Google Patents

脱臭掛け軸

Info

Publication number
JPH10127450A
JPH10127450A JP8285040A JP28504096A JPH10127450A JP H10127450 A JPH10127450 A JP H10127450A JP 8285040 A JP8285040 A JP 8285040A JP 28504096 A JP28504096 A JP 28504096A JP H10127450 A JPH10127450 A JP H10127450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
sheet
metal
metal oxide
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8285040A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshika Sekine
嘉香 関根
Yasuo Miyadera
康夫 宮寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP8285040A priority Critical patent/JPH10127450A/ja
Publication of JPH10127450A publication Critical patent/JPH10127450A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mirrors, Picture Frames, Photograph Stands, And Related Fastening Devices (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】視覚を通じて室内の快適化を図るのみではな
く、室内で発生する不快臭を除去又は低減することので
きる脱臭掛け軸を提供する。 【解決手段】書画、台紙、巻取り棒及び吊り紐を備える
掛け軸であって、その台紙が、(a)金属及び/又は金
属酸化物粒子、(b)吸着材粒子、(c)熱可塑性樹脂
粒子、及び(d)通気性シートの繊維状基材、を含み、
金属及び/又は金属酸化物粒子(a)と吸着材粒子
(b)は、熱可塑性樹脂粒子(c)表面に、粒子どうし
の接触部分で結合し、熱可塑性樹脂粒子(c)は通気性
シートの繊維状基材(d)に結合している脱臭材を含ん
でいる脱臭シートである、掛け軸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の装飾と室内
の不快臭除去を兼ねる脱臭掛け軸に関する。
【0002】
【従来の技術】掛け軸は、書画を軸物に表装して床の間
や壁などに掛けて飾りとし、視覚を通じて室内の快適化
を図る手段の一つである。また、感情面に訴える割合と
知覚面に訴える割合は、人間の五感に関し、視覚で2:
10であるのに対して、聴覚と触覚で4:8、味覚で
5:5であり、嗅覚では8:2であるといわれている
(岡屋武幸、ALIA NEWS,34,27−34
(1996))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】掛け軸等を飾り、室内
を視覚的に快適に保とうとしても、建材から接着剤成分
等の有臭ガスが放散し、あるいは室内で放屁、げっぷ等
の不快臭を発生させると、上記の割合のゆえに、たちま
ち嗅覚を通じて不快な感情が引き起こされる。本発明
は、視覚を通じて室内の快適化を図るのみではなく、室
内で発生する不快臭を除去又は低減することのできる脱
臭掛け軸を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、書画、台紙、
巻取り棒及び吊り紐を備える掛け軸であって、その台紙
が (a)金属及び/又は金属酸化物粒子、(b)吸着材粒
子、(c)熱可塑性樹脂粒子、及び(d)通気性シート
の繊維状基材、を含み、金属及び/又は金属酸化物粒子
(a)と吸着材粒子(b)は、熱可塑性樹脂粒子(c)
表面に、粒子どうしの接触部分で結合し、熱可塑性樹脂
粒子(c)は通気性シートの繊維状基材(d)に結合し
ている脱臭材を含んでいる脱臭シートである、掛け軸で
ある。
【0005】
【発明の実施の形態】図1に本発明の脱臭掛け軸の一実
施例の正面図を示した。図1中、1は書画、2は脱臭シ
ート、3は巻取り棒、4は吊り紐である。本発明の脱臭
掛け軸の提供が可能となった主な要素として、薄くて軽
く柔軟なシート状脱臭材又はこれを通気性カバーシート
で覆った表面保護材付き脱臭シートの製造が可能となっ
たことが挙げられる。そこで、先ず、このシート状脱臭
材又は表面保護材付き脱臭シートについて記述する。
【0006】本発明で用いられるシート状脱臭材は、金
属及び/又は金属酸化物粒子、及び吸着材粒子が、その
形状を保ったまま、熱可塑性樹脂粒子表面に粒子どうし
の接触部分で結合し、熱可塑性樹脂粒子どうしはそれぞ
れの接触部分で結合するとともに繊維状基材の繊維に結
合し、これらが3次元的広がりをもつシート状多孔性構
造体である。図2に、金属及び/又は金属酸化物粒子
(a1、a2)、吸着材粒子(b)、熱可塑性樹脂粒子
(c)及び繊維状基材(d)の結合の概略の模式図を示
した。図2中、a1は金属酸化物粒子1(例えば、二酸
化マンガン)、a2は金属酸化物粒子2(酸化第二
銅)、bは吸着材粒子(例えば、活性炭)、cは熱可塑
性樹脂粒子、dは繊維状基材の繊維をそれぞれ示す。2
種類の金属及び/又は金属酸化物粒子(a1とa2)、
及び1種類の吸着材粒子(b)が、その形状(図では球
形で示されている。)を保ったまま、熱可塑性樹脂粒子
(c)表面に粒子どうしの接触部分で結合し、熱可塑性
樹脂粒子(c)どうしはそれぞれの接触部分で結合する
とともに繊維状基材(d)の繊維に結合し、これらが3
次元的広がりをもつシート状多孔性構造体を形成してい
る。
【0007】用いられるシート状脱臭材は、空隙率は5
0%以上、好ましくは80%以上、その比表面積は20
2/g以上で、通気性があり、硫化水素、アンモニ
ア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、一酸化炭
素、オゾン等の悪臭・有害物質を効率よく除去できるも
のである。厚みは、通常1mm以下である。
【0008】シート状脱臭材における金属及び/又は金
属酸化物粒子(a)としては、マンガン、銅、亜鉛、
鉄、バナジウム、ニッケル、マグネシウム、アルミニウ
ム、チタン、パラジウム、白金、セリウム、ケイ素、及
びそれらの酸化物の粒子がある。これら金属の複合酸化
物の粒子であってもよい。マンガン酸化物としては、M
nO2、MnO、Mn34、Mn23及びMn27等が
あり、中でもMnO2が好ましく用いられる。銅酸化物
としては、CuO、Cu2O及びCu4O等があり、中で
もCuOが好ましく用いられる。これらの金属及び/又
は金属酸化物粒子は1種を用いることもできるが、多種
の有害物質を浄化する機能をもたせるために2種以上を
用いてもよい。2種以上を混合する場合の好ましい例と
しては、二酸化マンガン粒子と酸化第二銅粒子を含むも
のがある。
【0009】吸着材粒子(b)としては、活性炭、ゼオ
ライト、シリカゲル、セピオライト、活性アルミナ及び
活性白土等がある。これら吸着材粒子に硫酸アルミニウ
ム、ヨウ素、硫酸第一鉄、燐酸カルシウム、炭酸ナトリ
ウム、珪酸マグネシウム、ほう酸、リン酸、アスコルビ
ン酸、酒石酸、シュウ酸、タンニン酸、没食子酸等を担
持させたものも用いることができる。吸着材粒子は1種
を用いても、又は2種以上を用いてもよい。活性炭に
は、植物性炭素質(ヤシ殻、アーモンド殻等)、木炭、
瀝青炭等のほか、合成樹脂炭素質(フェノール樹脂他)
等があり、いずれも使用できる。
【0010】熱可塑性樹脂粒子(c)としては、超高分
子量ポリエチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、
ポリアミド、ABS樹脂、ポリイミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスルホン、ポリスチレンフタレート、ポリプロ
ピレン、酢酸セルローズ等から選ばれる粒子である。こ
れら熱可塑性樹脂粒子は、金属及び/又は金属酸化物粒
子(a)と吸着材粒子(b)を、熱可塑性樹脂層で被覆
されることなく熱可塑性樹脂粒子(c)表面に、粒子ど
うしの接触部分で結合させる結合剤としての役割をもっ
ている。熱可塑性樹脂粒子のうち、超高分子量ポリエチ
レンが好ましく用いられ、その平均分子量(粘度法によ
る測定値)はおよそ100万〜900万である。
【0011】通気性シートの繊維状基材(d)として
は、空隙率が60%〜99%の繊維状基材が用いられ、
例えば、ガラス織布・不織布、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリアミド、ポリエステル等のプラスチック織
布・不織布、紙等である。
【0012】上記シート状脱臭材は、例えば、次の製造
例により製造される。 〈シート状脱臭材の製造例〉二酸化マンガン(平均粒
径:2.0μm)20g、酸化第二銅(平均粒径:1.
9μm)25g及び活性炭(粒径:48メッシュ(30
0μm)パス)55gを予め、ボールミル内で混合し
た。2Lの容器に水1L及び吸水性樹脂「スミカゲル」
(住友化学(株)製、酢酸ビニル−アクリル酸エステル
共重合ケン化物の商品名)2gを加え、よく撹拌した
後、前記混合粒子の全量と超高分子量ポリエチレン粒子
〔粘度法による分子量:2,000K、粒径:20〜1
50μm(平均粒径は35μm)〕20gを加えて更に
よく混合し、粒子懸濁液を調製した。この粒子懸濁液を
厚さ0.3mm(40g/m2)のガラス不織布にディ
ップ浸漬法で塗布含浸した後、175℃に加熱・乾燥
し、シート状物を得た。このシート状物の比表面積は約
33m2/g、空隙率は約91%であった。
【0013】このようにして得られるシート状脱臭材
は、金属及び/又は金属酸化物粒子並びに吸着材粒子等
の少量の粒子が脱落するのを防止する目的で、あるいは
装飾性を高めるため、その両面に吸着材粒子等の粒子が
通過しない程度の目の細かい表面保護材を貼り合わせた
方が好ましい。表面保護材の材質は通気性を有する織
布、不織布、紙などがある。織布としては綿、ポリエス
テル等の天然もしくは合成繊維があり、紙としてはパル
プ紙、合成紙、ろ紙等があり、不織布としてはポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等の
単体不織布またはこれらの混紡不織布などがある。これ
らの中から適当に選べば良い。
【0014】通気性表面保護材の貼合せは、シート状脱
臭材の両面に前記表面保護材を重ね合わせ、加熱・加圧
して製造できる。この際の、加熱あるいは・加圧の条件
は、シート状脱臭材の製造に用いた熱可塑性樹脂により
変動するが、超高分子量ポリエチレンである場合には、
130〜200℃、490〜4900Kpa(5〜50
kg/cm2)で、5〜120分間、処理して行う。熱
圧着の際、エンボス加工にしても良い。図3は、このよ
うにして得られた表面保護材付きシート状脱臭材の断面
図を示す。得られた表面保護材付きシート状脱臭材は、
掛け軸の大きさに裁断される。
【0015】得られた表面保護材付き脱臭シートを台紙
とし、その表面に書画を糊などで接着し、巻取り棒及び
吊り紐を取り付けて、掛け軸とする。
【0016】
【発明の効果】本発明により、室内の装飾と室内の不快
臭除去を兼ねる脱臭掛け軸を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の脱臭掛け軸の正面図である
【図2】本発明で用いるシート状脱臭材における、金属
及び/又は金属酸化物粒子(a1、a2)、吸着材粒子
(b)、熱可塑性樹脂粒子(c)及び繊維状基材(d)
の結合の概略を示した模式図である。
【図3】本発明で用いられる表面保護材付きシート状脱
臭材の断面図である。
【符号の説明】
1…書画 a1…金属酸化物
粒子1 2…脱臭シート a2…金属酸化物
粒子2 3…巻取り棒 b…吸着材粒子 4…吊り紐 c…熱可塑性樹脂
粒子 5…シート状脱臭材 d…繊維状基材 6、7…表面保護材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書画、台紙、巻取り棒及び吊り紐を備える
    掛け軸であって、その台紙が、 (a)金属及び/又は金属酸化物粒子、 (b)吸着材粒子、 (c)熱可塑性樹脂粒子、及び (d)通気性シートの繊維状基材、を含み、 金属及び/又は金属酸化物粒子(a)と吸着材粒子
    (b)は、熱可塑性樹脂粒子(c)表面に、粒子どうし
    の接触部分で結合し、 熱可塑性樹脂粒子(c)は通気性シートの繊維状基材
    (d)に結合している脱臭材を含んでいる脱臭シートで
    ある、掛け軸。
JP8285040A 1996-10-28 1996-10-28 脱臭掛け軸 Pending JPH10127450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8285040A JPH10127450A (ja) 1996-10-28 1996-10-28 脱臭掛け軸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8285040A JPH10127450A (ja) 1996-10-28 1996-10-28 脱臭掛け軸

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10127450A true JPH10127450A (ja) 1998-05-19

Family

ID=17686393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8285040A Pending JPH10127450A (ja) 1996-10-28 1996-10-28 脱臭掛け軸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10127450A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030095162A (ko) * 2002-06-28 2003-12-18 화이버텍 (주) 금속섬유를 이용한 기능성의 다공성 판
US7163745B2 (en) * 2001-02-10 2007-01-16 Paul Hartmann Ag Odor adsorption agent in hygiene articles

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7163745B2 (en) * 2001-02-10 2007-01-16 Paul Hartmann Ag Odor adsorption agent in hygiene articles
KR20030095162A (ko) * 2002-06-28 2003-12-18 화이버텍 (주) 금속섬유를 이용한 기능성의 다공성 판

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4517308A (en) Method of producing a sorptive body, particularly for eliminating odors, air freshening, etc. and the resultant product
JP2880442B2 (ja) 吸着性の曲げやすいフィルタ平面成形体、その製造方法および該成形体を成分として含有する空気清浄装置および保護衣服
JP2003320209A (ja) 脱臭濾材および脱臭フィルタ
JPH10108915A (ja) 脱臭マスク
JPH10127450A (ja) 脱臭掛け軸
JPH10165731A (ja) 空気清浄機のフィルター部材
TW200403096A (en) Air filter
JPH11165007A (ja) 環境汚染物質除去フィルタ及び空気清浄機
JPH057725A (ja) 脱臭フイルタ
JP4205239B2 (ja) ガス吸着シート
JPH08131755A (ja) 調湿材とこれを利用した壁紙
JPH10179355A (ja) 脱臭機能付屏風
WO1996013994A1 (en) Odor reducing insole with odor reactant particles
CN201020360Y (zh) 一种可净化空气的复合装饰材料
JP2003311111A (ja) 装着性空気清浄部材
JPH10130932A (ja) 脱臭機能付きヘルメット
JP2001018312A (ja) 調湿シート及びこの調湿シートの製造方法並びにこの調湿シートを用いた畳床、室内用建材
JPH10185209A (ja) 脱臭機能付こたつ
JP2002317399A (ja) 壁 紙
JP2000080732A (ja) セピオライト建築用材
JPH04126585A (ja) 浄水器
JPH10179709A (ja) 脱臭機能付自動車用遮光パネル
JP2002079642A (ja) 消臭シート
JP3657438B2 (ja) 空気清浄化フィルターの製造方法
JPH10118488A (ja) 吸着材料