JPH10130136A - 皮膚外用組成物 - Google Patents

皮膚外用組成物

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JPH10130136A
JPH10130136A JP30738796A JP30738796A JPH10130136A JP H10130136 A JPH10130136 A JP H10130136A JP 30738796 A JP30738796 A JP 30738796A JP 30738796 A JP30738796 A JP 30738796A JP H10130136 A JPH10130136 A JP H10130136A
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JP
Japan
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group
formula
acid
carbon atoms
iii
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JP30738796A
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Yoshimasa Tanaka
良昌 田中
Shinichi Watanabe
真一 渡辺
Hisao Shimogaki
久夫 霜垣
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美白効果が優れ、しかも安全性、安定性の高
い皮膚外用組成物を提供する。 【解決手段】 エラグ酸系化合物及びそのアルカリ金属
塩から選ばれる少なくとも1種の化合物(A成分)と、
下記一般式(III-1)で表されるヒドロキシトリカルボ
ン酸、その塩、またはエステル、或いはそれらの分子内
エステルから選ばれる少なくとも1種の化合物(B成
分)とを含有することを特徴とする皮膚外用組成物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた皮膚美白作
用を有する皮膚外用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚のシミやソバカスなどの色素沈着の
発生機序については不明な点が多いが、一般にはホルモ
ン異常や紫外線による刺激が原因となって、メラニン色
素が過剰に生成し、皮膚内に異常沈着するものと考えら
れている。このような色素沈着を予防又は改善する目的
で、従来から、過酸化水素、過酸化亜鉛、過酸化マグネ
シウムなどの過酸化物、あるいはアスコルビン酸、グル
タチオン、コロイドイオウ、各種天然物などを有効成分
とする美白化粧料の使用が試みられてきた。しかしなが
ら、これらの有効成分の多くは、安全性や安定性が十分
でなかったり、あるいは匂いなどに問題がある上、その
効果についても、必ずしも十分なものとはいえなかっ
た。
【0003】一方、米国などにおいては、ハイドロキノ
ンが皮膚脱色剤として使用されているが、このハイドロ
キノンは刺激性やアレルギー性を有し、安全性の面か
ら、有効成分として化粧料に配合するには問題がある。
【0004】従って、このような欠点を伴わずに、皮膚
美白効果を奏する化粧料を開発するための種々の研究が
行われ、これまでコウジ酸及びコウジ酸誘導体を用いた
美白外用剤(特開昭53−3538号公報、特公昭56
−18569号公報、同58−22151号公報、同6
0−9722号公報、同61−60801号公報)、ク
エルセチンを有効成分とする化粧料(特開昭55−92
305号公報)、クエルセチンの脂肪酸エステルを有効
成分とする化粧料(特開昭58−131911号公
報)、カテキンなどを有効成分とする化粧料(特開昭5
2−44375号公報)などが開示されている。
【0005】しかしながら、これらの化粧料はいずれ
も、実際の使用に際しては、美白成分の安定性がまだ不
十分であったり、あるいは細胞レベルでは効果が認めら
れるものの、ヒトではその効果が十分に発揮されていな
いなどの問題があり、必ずしも十分に満足しうるもので
はない。
【0006】そこで、本発明者らはこのような従来の美
白を目的とする皮膚外用剤が有する欠点を克服し、皮膚
美白効果に優れ、かつ安全性が高い上、安定性や匂いな
どについても問題のない皮膚外用剤の提供を目的とし
て、メラニン色素の生成に最も重要な役割をもつチロシ
ナーゼ活性を抑制するものを鋭意探索した結果、ポリフ
ェノール骨格を有するもの、中でも特にエラグ酸系化合
物やそのアルカリ金属塩が優れていることを見出し、先
に提案した(特許登録1839986号)。本発明者ら
は、さらに検討を加えた結果、特に優れた上記エラグ酸
系化合物やそのアルカリ金属塩でさえ、化粧品や医薬部
外品の基剤に配合した場合には、通常の外用剤への配合
濃度では効果が必ずしも十分ではないことがわかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮膚美白作
用に極めて優れ、しかも安全性、安定性や匂い等の問題
のない皮膚外用組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記事情に鑑み、本発明
者らは、上記エラグ酸系化合物やそのアルカリ金属塩を
配合した製剤の皮膚美白効果を向上させることを目的に
検討を重ねた結果、このような物質と、特定の構造を有
するヒドロキシトリカルボン酸、またはその塩、または
エステル、或いはそれらの分子内エステルを併用するこ
とにより、著しく美白効果が向上することを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0009】即ち、本発明によれば、 下記一般式
(I)
【化1】 {式中、R1、R2、R3及びR4は水素原子、炭素数1〜2
0のアルキル基、炭素数1〜20のアシル基、式−(C
mH2m-O)nH(ただし、mは2又は3、nは1以上
の整数)で表されるポリオキシアルキレン基、又は下記
構造式
【化2】 で表される糖残基であり、それらは同一であってもよい
し、互いに異なっていてもよく、R5は水素原子又水酸
基又は炭素数1〜8のアルコキシ基を表す。}で表され
るエラグ酸系化合物及びそのアルカリ金属塩から選ばれ
る少なくとも1種の化合物(A成分)と、下記一般式
(III-1)もしくは下記一般式(III-2)
【化3】
【化4】 (式III-1、式III-2中、Rは炭素数1〜23のアルキル
基、pは1〜10の整数、X1、X2、X3、は水素原
子、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、アルカ
ノールアミンイオン、或いは炭素数1〜22の直鎖又は
分岐鎖をもつアルキル基又はアルケニル基を表す。)で
表されるヒドロキシトリカルボン酸、またはその塩、ま
たはエステル、或いはそれらの分子内エステルから選ば
れる少なくと1種の化合物(B成分)とを含有すること
を特徴とする皮膚外用組成物が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の皮膚外用組成物の有効成
分のうち、まずA成分である前記一般式(I)で表される
エラグ酸系化合物及びそのアルカリ金属塩について具体
的に説明する。該一般式(I)において、R1、R2、R3
4が炭素数1〜20のアルキル基である場合、その具
体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙
げられ、特にメチル基、エチル基が好ましい。また、R
1、R2、R3、R4が炭素数1〜20のアシル基である場
合、その具体例としては、アセチル基、プロピオニル基
等が挙げられる。また、R1、R2、R3、R4が、−(Cm
2m-O)nHである場合、その具体例としては、ポリ
オキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基であり、n
は1以上の整数であり、特に5〜40が好ましい。そし
てR1、R2、R3、R4は相互に同一でも、異なっていても
よい。さらにR5が炭素数1〜8のアルコキシ基である
場合、その具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基等が挙げられ、特にメトキシ基が好まし
い。更にまた、これらのエラグ酸系化合物のアルカリ金
属塩としては、例えばナトリウム塩やカリウム塩などが
挙げられる。
【0011】本発明のエラグ酸系化合物としては、たと
えば前記一般式(I)中のR1、R2、R3、R4及びR5
全て水素原子であるエラグ酸や、R1、R2、R3及びR4
水素原子、メチル基又はエチル基で、R5が水素原子、
水酸基又はメトキシ基であるものが好ましく用いられ
る。また、エラグ酸のフェノール性水酸基の一部がナト
リウム塩やカリウム塩となったものが、溶解性が良いと
云う点で好ましい。
【0012】前記エラグ酸系化合物やそのアルカリ金属
塩は、皮膚外用組成物調製上、その親油性または親水性
を調製するために、さらに、前記一般式(I)中のR1
2、R3及びR4のいくつかを、炭素数20までの長鎖ア
ルキル基、炭素数20までの長鎖アシル基、式−(Cm
2m−O)nH(ただしmは2又は3、nは1以上の整
数)で表されるポリオキシアルキレン基及び前記構造式
(II)で表される糖残基の中から選ばれた任意の基に置
換してもよいし、R5を炭素数8までの長鎖アルコキシ
基に置換してもよい。
【0013】前記エラグ酸系化合物やそのアルカリ金属
塩の具体例としては、エラグ酸(一般式(1)におい
て、R1、R2、R3、R4、R5:水素原子)、3,4-ジ-o-
メチルエラグ酸(一般式(1)において、R1:メチル
基、R2:メチル基、R3:水素原子、R4:水素原子、
5:水素原子)、3,3'-ジ-o-メチルエラグ酸(一般式
(1)において、R1:水素原子、R2:メチル基、
3:水素原子、R4:メチル基、R5:水素原子)、3,
3',4-トリ-o-メチルエラグ酸(一般式(1)において、
1:メチル基、R2:メチル基、R3:水素原子、R4
メチル基、R5:水素原子)、3,3',4,4'-テトラ-o-メチ
ル-5-メトキシエラグ酸(一般式(1)において、R1
メチル基、R2メチル基:、R3:メチル基、R4:メチ
ル基、R5:メトキシ基)、3-o-エチル-4-o-メチル-5-
ヒドロキシエラグ酸(一般式(1)において、R1:メ
チル基、R2:エチル基:、R3:水素原子、R4:水素
原子、R5:水酸基)、アムリトシド(Amritoside)(一般
式(I)において、R1:前記構造式(II)、R2:水素
原子、R3:水素原子、R4:水素原子、R5:水素原子)
などや、これら化合物のアルカリ金属塩が挙げられる。
【0014】これらのエラグ酸系化合物は、イチゴ、タ
ラ(Caesalpinia spinosa)、ユーカリ材(Eucalyptu
s)、リンゴ、毒ウツギ(コリアリア ヤポニカ)、ラジ
アタ松、クマコケモモ、ザクロ、アンマロク、ウキュウ
ヨウ、エンフヨウ、ガイジチャ、カコウジュヨウ、カ
シ、キジュ、ケンジン、コウナカ、サンウキュウコン、
サンウキュウヨウ、シュウフウボク、センクツサイ、ソ
ウゲンロウカンソウ、ダイヒヨウソウ、ドウモウアンヨ
ウ、ハオウベン、バンセキリュウカン、バンセキリュウ
ヒ、ボウカ、モッショクシ、ヤトウセイカ、ヤトウセイ
ヒ、ユカンコン、ユカンボクヒ、ユカンヨウ、リュウガ
ソウコン、バンセキリュウヨウ、ウキュウボクコンピ、
シドコン、チンシュソウ、ゲンノショウコなどの天然物
から、以下のような方法で容易に得ることができる(特
公昭53-14605号公報参照)。
【0015】即ち、エラグ酸系化合物を含有する上記天
然物の乾燥粉砕品を、通常の酸性亜硫酸塩法によって蒸
解後、水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウムのアルカリ水
溶液(pH10〜13)に浸漬する。浸漬液を分取後、
浸漬液に硫酸や酢酸等の酸を加えてpHを2〜8に調整
し、エラグ酸を主成分とする沈殿物を得る。この沈殿物
を遠心分離等によって捕集し、さらに水洗することによ
り不純物を除き、純度の高いエラグ酸を得ることができ
る。なお、エラグ酸系化合物は、このように天然物中に
広く存在するものであって、安全性は極めて高いと考え
られるが、念のため安全性を確認したところ、急性毒
性、皮膚刺激性、皮膚感作性、変異原性などの点で、実
用上特に問題は認められず、安全性は高いことが確認さ
れた。
【0016】本発明においては、A成分であるエラグ酸
系化合物及びそのアルカリ金属塩等は、1種又は2種以
上が任意に選択して用いることができる。またその含有
量としては、皮膚外用組成物全体の0.001〜30%
(%は重量%、以下同様)が好ましく、さらに好ましく
は0.05〜10%である。
【0017】次に、本発明の皮膚外用組成物の有効成分
のうち、B成分である前記一般式(III-1)及び一般式
(III-2)で表されるヒドロキシトリカルボン酸、また
はその塩、またはエステル、或いはそれらの分子内エス
テルについて具体的に説明する。前記一般式(III-1)
もしくは一般式(III-2)で示されるヒドロキシトリカ
ルボン酸もしくはその誘導体は、A成分の美白効果を向
上させるために用いられる。該一般式(III-1)もしく
は一般式(III-2)において、Rが炭素数1〜23のア
ルキル基である場合、その具体例としてはヘキシル基、
オクチル基、デシル基、ラウリル基、ミリスチル(テト
ラデシル)基、パルミチル(ヘキサデシル)基等が挙げ
られ、特に、デシル基、ラウリル基、ミリスチル(テト
ラデシル)、パルミチル(ヘキサデシル)基が好まし
い。また、pは1〜10、好ましくは1から3である。
そして、X1、X2、X3は水素原子、もしくはナトリウ
ムやカリウムをはじめとするアルカリ金属塩、もしくは
アンモニウム塩、もしくはアルカノールアミン塩であ
り、または炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖をもつアル
キル基又はアルケニル基、エステルでもよく。またこれ
ら、X1、X2、X3は相互に同一でも、異なっていても
よい。
【0018】該一般式(III-1)もしくは(III-2)で表
わされるヒドロキシトリカルボン酸としては、III-1の
形の代表例として、Rの炭素数が16、pが1であるア
ガリシン酸、Rの炭素数が14、pが1であるテトラデ
シルクエン酸、III-2の形の代表例として、Rの炭素数
が10、pが2であるスピクリスポール酸等が挙げられ
る。なお、III-1とIII-2の関係については、例えばスピ
クリスポール酸については、通常はIII-2の形で得られ
ているが、III-2に過剰の水酸化ナトリウム水溶液を加
えて酸で中和するとIII-1が得られると記載されている
(フレグランスジャーナル No.60 14(198
3))ように相互に変換しうるものであり、80゜、1
00℃における平衡時にはIII-2/III-1の割合は、5.
3、7.0である(J.Ferment. Technol.、55(1)
37 (1977))。
【0019】本発明においては、これらB成分は1種類
のものを用いてもよいし、2種類以上のものを組合せて
用いてもよい。B成分の含有量としては、皮膚外用組成
物全体の0.001〜50%が好ましく、さらに0.0
1〜20%が好ましく、特に0.1〜10%が好まし
い。
【0020】また本発明の皮膚外用組成物中のA成分と
B成分の濃度の比率としては重量比で、1:50000
〜5000:1が好ましく、さらに1:4000〜10
0:1が好ましく、特に1:200〜50:1が好まし
い.
【0021】本発明の皮膚外用剤組成物には、上記A成
分及びB成分の必須成分の他に、必要に応じて、本発明
の効果を損なわない範囲で、通常皮膚外用剤組成物に用
いられている種々の成分、例えば油分、水、界面活性剤
をはじめ保湿剤、アルコール、増粘剤、酸化防止剤、金
属イオン封鎖剤、pH調整剤、防腐剤、香料、色素、紫
外線吸収剤、紫外線散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類等
を配合することができる。
【0022】本発明の皮膚外用組成物は、水溶液系、可
溶化系、乳化系、粉末分散系、水ー油2層系、水ー油ー
粉末3層系等の広い範囲の基剤であり、その用途も、ク
リーム、乳液、化粧水、美容液、パック等の基礎化粧
料、口紅、ファンデーション等のメークアップ化粧料、
ゼリー剤、軟膏等の医薬品や医薬部外品等、種々の形態
で幅広く好適に使用できる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。 〈美白評価法〉美白作用の評価方法を以下に説明する。
有色モルモットの背部体毛をバリカン及びシェーバーで
剃毛し、1日1回、計8回の紫外線を照射することによ
り、各モルモットの背部に約2.25cm2の範囲の色
素沈着を2ヶ所作成した.被験試料および対照試料20
μl を1日1回、週5回の割合で4週間塗布し、週1
回色素沈着の明度変化を標準色票((財)日本色彩研究
所、「Neutral Value Scale 38」)を用いて目視により
評価した.そして、その明度差を「Neutral Value Sc
ale 38」に記載されるマンセル値に換算した値から算出
した.この明度差とは、色素沈着の明度変化が対照(プ
ロピレングリコールのみを塗布)に比較して、どの程
度、紫外線照射前の色素沈着のない皮膚色に近づいてい
るかを示すものである.評価は表1の基準に従った.
【0024】
【表1】
【0025】実施例1 エラグ酸をプロピレングリコールに溶解した1.0%美
白剤(試料1)、アガリシン酸をプロピレングリコール
に溶解した1.0%美白剤(試料2)、エラグ酸とアガ
リシン酸をプロピレングリコールに各々0.5%溶解し
た美白剤(試料3)、スピクリスポール酸をプロピレン
グリコールに溶解した1.0%美白剤(試料4)、エラ
グ酸とスピクリスポール酸をプロピレングリコールに各
々0.5%溶解した美白剤(試料5)を調製し、試験に
供した(各群7匹).結果を表2に示す.なお、表中の
数字は各被験試料と対照試料塗布のマンセル値(平均
値)を示し、その明度差から評価した.
【0026】
【表2】 表2の結果より、A、B成分単独の場合に比べ、併用し
た場合の方が顕著な美白作用を発揮することがわかる。
【0027】実施例2、比較例1〜2 表3に示す油相成分および水相成分を別々に70℃で加
熱溶解した後、混合乳化し、冷却しながら途中で香料を
加えてさらに室温まで冷却し、乳液を調製した。なお、
配合量は重量%で表す。
【0028】
【表3】
【0029】このようにして調製した乳液の有効性を下
記のようにして評価した。すなわち、色素斑(シミ)の
ある男女10名の色素斑部に1日2回5週間本発明品と
比較例を塗布した後、5週間後に美白効果を調べた。結
果を表4に示す。なお、美白効果の評価は下記の判定基
準により行った。 著効:色素沈着がほとんど目立たなくなった。 有効:色素沈着が非常に薄くなった。 やや有効:色素沈着がやや薄くなった。 無効:変化なし
【0030】
【表4】 表4の結果から、本発明品であるA成分とB成分を併用
した乳液は、各々単独の比較例に比べて、明白に美白効
果が優れていることがわかった。なお、上記乳液の5週
間の使用中及び使用後においても、皮膚の状態に異常は
認められなかった。
【0031】実施例3 表5に示す成分を混合して、美容液を調製した。なお、
配合量は重量%で表す。
【表5】 このようにして調製した本発明品である美容液の有効性
を実施例2と同様(ただし、試験期間は6週間)にして
評価した。結果を表6に示す。
【0032】
【表6】 6の結果から、本発明品であるA成分とB成分を併用し
た美容液は、各々単独の比較例に比べ、明らかに美白効
果が優れていることがわかった。なお、上記美容液の6
週間の使用中及び使用後においても、皮膚の状態に異常
は認められなかった。
【0033】
【発明の効果】本発明の皮膚外用組成物は、美白剤とし
て有用なエラグ酸系化合物及び/又はそのアルカリ金属
塩成分と、この成分に、ヒドロキシトリカルボン酸、そ
の塩、または、エステル或いはそれらの分子内エステル
を併用することにより、極めて優れた美白効果を有す
る。また上記エラグ酸系化合物類成分は、天然物抽出物
から得られるものであり、本発明の皮膚外用組成物は、
これを有効成分として含有するものであるから安全性も
極めて高いものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 {式中、R1、R2、R3及びR4は水素原子、炭素数1〜2
    0のアルキル基、炭素数1〜20のアシル基、式−(C
    mH2m-O)nH(ただし、mは2又は3、nは1以上
    の整数)で表されるポリオキシアルキレン基、又は下記
    構造式 【化2】 で表される糖残基であり、それらは同一であってもよい
    し、互いに異なっていてもよく、R5は水素原子又水酸
    基又は炭素数1〜8のアルコキシ基を表す。}で表され
    るエラグ酸系化合物及びそのアルカリ金属塩から選ばれ
    る少なくとも1種の化合物(A成分)と、下記一般式
    (III-1)もしくは下記一般式(III-2) 【化3】 【化4】 (式III-1、式III-2中、Rは炭素数1〜23のアルキル
    基、pは1〜10の整数、X1、X2、X3、は水素原
    子、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、アルカ
    ノールアミンイオン、或いは炭素数1〜22の直鎖又は
    分岐鎖をもつアルキル基又はアルケニル基を表す。)で
    表されるヒドロキシトリカルボン酸、その塩またはエス
    テル或いはそれらの分子内エステルから選ばれる少なく
    とも1種の化合物(B成分)とを含有することを特徴と
    する皮膚外用組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000319159A (ja) * 1999-05-10 2000-11-21 Nonogawa Shoji Kk 皮膚外用剤
JP2020059751A (ja) * 2013-11-08 2020-04-16 ロレアル スピクリスポール酸及び少なくとも1種の界面活性剤を含む化粧用組成物

Cited By (2)

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JP2000319159A (ja) * 1999-05-10 2000-11-21 Nonogawa Shoji Kk 皮膚外用剤
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