JPH10129959A - エレベータドア開閉装置 - Google Patents

エレベータドア開閉装置

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JPH10129959A
JPH10129959A JP29157596A JP29157596A JPH10129959A JP H10129959 A JPH10129959 A JP H10129959A JP 29157596 A JP29157596 A JP 29157596A JP 29157596 A JP29157596 A JP 29157596A JP H10129959 A JPH10129959 A JP H10129959A
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JP
Japan
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door
pulley
closing
opening
elevator
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JP29157596A
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English (en)
Inventor
Masahiko Isshiki
正彦 一色
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータドアを導くガイドレール上にごみ
が溜まるため、エレベータドアを全閉できなくなる可能
性がある。 【解決手段】 かごドア1は、ガイドレール12に導か
れて開閉方向に移動可能である。ドア開閉モータ16の
回転は、減速プーリ24、ドア駆動プーリ32によって
減速され、さらにクランク腕36a、36bによってか
ごドア1に伝達される。ここで、ドア駆動プーリ32の
プーリ半径の変化に応じ、ドア閉位置付近において、ド
ア開閉モータ16に対するドア駆動プーリ32の変速比
が変化してドア駆動力が大きくなる。従って、かごドア
1を確実に全閉することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータドア開
閉装置、特に、ドア開閉モータの回転力をエレベータド
アに伝え、エレベータドアをドアガイドレールに沿って
開閉するエレベータドア開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のエレベータドア開閉装置
の一例であって、エレベータかごのドアを開閉するため
の装置を示している。同図において、かごドア100
は、左ドア100aと右ドア100bに2分割されてお
り、左右両側に移動して開閉するタイプである。エレベ
ータかご102の前面上部には、水平方向に延びるガイ
ドレール104が取り付けられている。かごドア100
の上部には車輪105が取り付けられており、車輪10
5がガイドレール104に載せられている。これによ
り、かごドア100はガイドレール104に吊り下が
り、レール方向に移動可能になっている。
【0003】エレベータかご102の上面には、ドア開
閉モータ106とプーリ台108が固定され、プーリ台
108には、減速プーリ110とドア駆動プーリ112
が回転自在に軸支されている。ドア開閉モータ106の
モータプーリ107と減速プーリ110にはVベルト1
14が巻き掛けられ、また減速プーリ110とドア駆動
プーリ112にはチェーン116が巻き掛けられてい
る。モータプーリ107、減速プーリ110、ドア駆動
プーリ112、Vベルト114およびチェーン116に
よって減速機構が形成されている。
【0004】ドア駆動プーリ112と左ドア100a
は、クランク腕118aによって連結され、ドア駆動プ
ーリ112、クランク腕118a、ドアレール104お
よび左ドア100aによってクランク機構が形成されて
いる。同様に、ドア駆動プーリ112と右ドア100b
がクランク腕118bによって連結されている。
【0005】次に、この従来装置の動作について説明す
る。図8の状態では、かごドア100が閉じており、左
ドア100aと右ドア100bが接触している。このと
きの左ドア100aおよび右ドア100bの位置を「ド
ア閉位置」という。ドア開閉モータ106が図中の反時
計方向に回転すると、この回転が、Vベルト114、減
速プーリ110、チェーン116を介してドア駆動プー
リ112へ伝達される。ドア駆動プーリ112の回転
は、クランク腕118a、118bによって、それぞれ
左ドア100a、右ドア100bへ伝えられる。その結
果、左ドア100aは左方向へ、右ドア100bは右方
向へ、それぞれガイドレール104に導かれて移動す
る。以上のようにして、かごドア100が開く。なお、
かごドア100が全閉状態から全開状態に至るまでにド
ア駆動プーリ112が回動する角度は、約140度であ
る。
【0006】一方、かごドア102を閉じる場合には、
ドア開閉モータ106が時計方向に回転する。そして、
この回転が、上記と同様に、減速プーリ110、ドア駆
動プーリ112、クランク腕118a、118bを介し
てかごドア100へ伝えられる。これにより、左ドア1
00aが右方向へ、右ドア100bが左方向へ移動し、
両ドアはドア閉位置にて接触し停止する(図8の状
態)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】エレベータの使用状態
においては、埃などのごみがガイドレール104の上面
に付着する。このごみは、かごドア100が開閉すると
きに、車輪105に押されてガイドレール104上を移
動し、また、車輪105に付着して移動する。その結
果、ごみは、ガイドレール104上であって図8のB部
分と、ガイドレール104の両端部分にかき寄せられて
溜まってしまう。ここで、図8のB部分は、ドア閉時に
左右ドア100a、100bが合わさる位置の周辺部分
である。図8のB部分にごみが溜まると、このごみによ
って、ドア閉位置付近でのかごドア100に対する走行
抵抗が増大する。そして、走行抵抗の増大により、かご
ドア100が完全に閉まらなくなる可能性がある。
【0008】ガイドレール104上にごみが溜まった状
態でもかごドア100を確実に全閉するために、ドア開
閉モータ106を大型化することが考えられる。これに
より、かごドア100に対する走行抵抗が増大しても、
かごドア100を確実に移動することができるからであ
る。しかし、ドア開閉モータ106の大型化は、コスト
の増加やエレベータ重量の増加を招くので好ましくな
い。
【0009】本発明は、上記の課題に対応し、エレベー
タドアが閉じるときのドア閉位置付近における走行抵抗
が増大した場合においても、確実にエレベータドアを全
閉することが可能なエレベータドア開閉装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、エレベータド
アをドアガイドレールに沿って開閉するエレベータドア
開閉装置において、ドア開閉モータと、前記ドア開閉モ
ータの回転を変速する変速機構と、前記変速機構とエレ
ベータドアを連結し、前記ドア開閉モータの回転力を前
記開閉方向のドア駆動力に変えてエレベータドアに伝え
る伝達機構とを有し、前記変速機構の変速比がエレベー
タドアの位置に応じて変化するように設定され、変速比
の変化により、エレベータドアが閉方向に移動するとき
の閉位置付近におけるドア駆動力を増大させたことを特
徴とする。
【0011】このように、本発明によれば、エレベータ
ドアの位置に応じて変速機構の変速比が変化し、変速比
の変化によってドア駆動力が調整される。上記構成で
は、エレベータドアが閉方向に移動するときの閉位置付
近においてドア駆動力が増大するように、変速比が設定
されている。従って、ドアガイドレール上にごみが溜ま
りエレベータドアに対する走行抵抗が増大した場合で
も、確実にエレベータドアを全閉することができる。
【0012】本発明の一態様では、前記変速機構に設け
られ、所定の角度位置の範囲内で回動し、角度位置に応
じてプーリ径が変化するドア用プーリを含み、前記プー
リ径の変化によって、前記変速比が調整される。ここ
で、ドア用プーリは、ベルトやチェーンなどによって駆
動される。そして、プーリ径は、プーリ回転軸から、ベ
ルト溝やチェーンとの噛合い部までの距離である。ドア
用プーリとしては、従来装置に用いられているプーリを
使用し、このプーリの形状を変更してもよい。上記構成
では、角度位置に応じてプーリ径が変化するようなドア
用プーリを設けることにより、変速機構の変速比が調整
される。従って、変速機構の変速比を変化させるための
構成が簡単であり、容易に変速比を変化させることがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以
下、実施形態という)のエレベータドア開閉装置につい
て、図面を参照し説明する。この実施形態は、エレベー
タかごのドアを開閉するための装置に本発明を適用した
形態である。
【0014】図1は、本実施形態のエレベータドア開閉
装置の構成を示している。かごドア1は、左ドア1aと
右ドア1bとに2分割されており、左右両側にスライド
して開くタイプである。図1は、かごドア1の閉じた状
態を示しており、左ドア1aおよび右ドア1bはドア閉
位置で互いに接触している。左ドア1aおよび右ドア1
bの上部には、それぞれ、ドアハンガー3a、3bが取
り付けられている。各ドアハンガー3aには、車輪5が
回転自在に取り付けられている。
【0015】エレベータかご10の前面上部にガイドレ
ール12が固定されている。ガイドレール12の形状は
真直であり、ガイドレール12は、上面が水平になるよ
うに取り付けられている。ドアハンガー3a、3bの車
輪5はガイドレール12の上面に載せられており、車輪
5とガイドレール12とが係合している。これにより、
左ドア1a、右ドア1bは、それぞれ、ガイドレール1
2に吊り下がり、ガイドレール12の長手方向に移動で
きるようになっている。すなわち、ガイドレール12の
長手方向が、かごドア1の開閉方向である。
【0016】また、エレベータかご10の上面の左方に
はモータ台14が固定され、このモータ台14の上にド
ア開閉モータ16が設けられている。ドア開閉モータ1
6の回転軸には、円形のモータプーリ18が同軸に固定
されている。モータプーリ18の外周部には、Vベルト
20と係合するV溝が設けられている。
【0017】また、エレベータかご10の上面の中央付
近にプーリ台22が固定され、プーリ台22には、減速
プーリ24が回転自在に軸支されている。減速プーリ2
4は段付きプーリであって、円形の大径部26と小径部
28からなる。大径部26と小径部28は同軸に設けら
れ、両者は一体となって中心軸周りに回転する。大径部
26の外周には、Vベルト20と係合するV溝が設けら
れている。そして、大径部26とモータプーリ18のV
溝に、図示のようにVベルト20が巻き掛けられてい
る。一方、小径部28の外周には、チェーン30と噛み
合うような噛合い歯が設けられている。
【0018】プーリ台22には、さらに、ドア駆動プー
リ32が回転自在に軸支されている。ドア駆動プーリ3
2の回転軸は、図示のように、左ドア1aと右ドア1b
の接触部の上方に位置している。ドア駆動プーリ32の
外周部には、減速プーリ24の小径部28と同様に噛合
い歯が設けられている。
【0019】図2は、ドア駆動プーリ32の側面図であ
る。図示のように、ドア駆動プーリ32は、円板部32
aと、円板部32aから外側に突き出すように設けられ
た突起部32bからなる。円板部32aのプーリ半径は
r1である。ここで、本実施形態において、プーリ半径
とは、プーリの回転軸から、回転力の伝達部材(本実施
形態では、Vベルト20またはチェーン30)が巻き掛
けられる位置までの距離をいう。突出部32bは中心角
θの範囲に設けられており、突出部32bでのプーリ半
径はr1よりも大きい。突出部32bでのプーリ半径
は、図中点bから点aにかけて大きくなり、点aにて最
大値r2となる。
【0020】ドア駆動プーリ32の外周には、図1に示
すように、チェーン30の両端が固定ボルト34によっ
て固定されている。ここで、チェーン30の一端は、円
板部32a(プーリ半径r1の部分)で固定されてお
り、他端は、突起部32bのプーリ半径が最大値r2と
なる位置で固定されている。チェーン30は、ドア駆動
プーリ32および減速プーリ24の小径部28に巻き掛
けられており、両者の噛合い歯と噛み合っている。
【0021】以上のモータプーリ18、Vベルト20、
減速プーリ24、チェーン30およびドア駆動プーリ3
2によって、ドア開閉モータ16の回転を減速する減速
機構が構成されている。図3は、この減速機構の構成を
示している。図示のように、モータプーリ18のプーリ
半径はR0であり、また、減速プーリ24の大径部26
および小径部28のプーリ半径は、それぞれR1、R2
である。また、ドア駆動プーリ32のプーリ半径は、上
記のようにr1からr2まで変化する。従って、ドア開
閉モータ16に対する減速プーリ24の変速比はR1/
R0である。そして、ドア開閉モータ16に対するドア
駆動プーリ32の減速比は、(r1/R2)・(R1/
R0)から(r2/R2)・(R1/R0)の間の大き
さとなる。
【0022】次に、ドア駆動プーリ32の回転力をかご
ドア1に伝達する機構について説明する。ドア駆動プー
リ32は、図1に示すように、左ドア1aに対しクラン
ク腕36aによって連結されている。クランク腕36a
は、プーリ側腕38a、連結棒40aおよびドア側腕4
2aからなる。プーリ側腕38aはドア駆動プーリ32
の回転軸を通る直線に沿って配置され、プーリ側腕38
aの一端が、固定ボルト44によって、ドア駆動プーリ
32の側面に固定されている。プーリ側腕38aの他端
は、連結ピン46によって、連結棒40aの一端に回転
自在に軸支されている。連結棒40aの他端は、連結ピ
ン48によって、ドア側腕42aの一端に回転自在に軸
支されている。さらにドア側腕42aの他端は、固定ボ
ルト50によってドアハンガー3aに固定されている。
ドア側腕42aは、鉛直方向に向けて配置されている。
【0023】また、ドア駆動プーリ32は、右ドア1b
に対してクランク腕36bによって連結されている。ク
ランク腕36bは、クランク腕36aと同様の構成であ
って、プーリ側腕38b、連結棒40bおよびドア側腕
42bからなる。
【0024】ここで、プーリ側腕38a、38bは、ド
ア駆動プーリ32の回転軸に対して対象に設けられてい
る。プーリ側腕38a、38bの長さ(固定ボルト4
4、連結ピン46間の距離)は同一である。また、連結
棒40a、40bの長さ(連結ピン46、48間の距
離)は同一である。さらに、ドア側腕42a、42bの
長さ(連結ピン48、固定ボルト50間の距離)は同一
である。そして、ドア側腕42a、42bは、左ドア1
a、右ドア1bの接触面に対して対象に配置されてい
る。
【0025】以上に本実施形態のエレベータドア開閉装
置の構成について説明した。次に、この装置の動作を説
明する。図1の状態では、かごドア1が閉じており、左
ドア1aと右ドア1bが接触している。ドア開閉モータ
16が図中で反時計方向に回転すると、この回転がVベ
ルト20によって減速プーリ24に伝達され、さらに、
チェーン30によってドア駆動プーリ32へ伝達され
る。これにより、ドア駆動プーリ32は、ドア開閉モー
タ16と同方向(反時計方向)に回転し、ドア駆動プー
リ32に固定されたプーリ側腕38a、38bが移動す
る。プーリ側腕38aの移動は、連結腕40aおよびド
ア側腕42aによって左ドア1aに伝達され、左ドア1
aに左方向へのドア駆動力が作用する。同様に、プーリ
側腕38bの移動が連結腕40bおよびドア側腕42b
によって右ドア1bに伝達され、右ドア1bに右方向へ
のドア駆動力が作用する。
【0026】図4は、かごドア1が開く途中の状態を示
している。前述のように、プーリ側38a、38b、連
結棒40a、40b、ドア側腕42a、42bの長さが
それぞれ同一である。そして、プーリ側腕38a、38
bがドア駆動プーリ32の回転軸に対して対象に設けら
れ、ドア側腕42a、42bが、左ドア1a、右ドア1
bの接触面に対して対象に設けられている。従って、左
ドア1a、右ドア1bのドア閉位置からの移動距離は等
しい。
【0027】左ドア1a、右ドア1bが全開時の位置ま
で移動すると、ドア開閉モータ16が停止する。以上の
ようにして、かごドア1を開くための動作が行われる。
図5は、かごドア1が開くときの、減速機構の動作を示
している。図中の実線は、ドア全開時の状態であり、こ
の時、ドア駆動プーリ32は全開位置X0にある。一
方、点線は、ドア全閉時の状態であり、この時、ドア駆
動プーリ32は全閉位置X1にある。かごドア1が全閉
状態から全開状態に達するまでにドア駆動プーリ32の
回動する角度は約140度である。ここで、ドア開閉モ
ータ16の回転トルクが一定値T0であるとき、ドア駆
動プーリ32に作用する回転力Fは、(1/R2)・
(R1/R0)・T0である。そして、かごドア1が開
くときは、図示のように、常時、回転力Fが円板部32
aにて作用する。従って、ドア駆動プーリ32の回転ト
ルクは、一定値T1=F・r1である。以上、かごドア
1を開く際のエレベータドア開閉装置の動作を説明し
た。
【0028】次に、かごドア1を閉じる際の動作を説明
する。ここでの動作は、かごドア1を開く時の動作の逆
である。すなわち、ドア開閉モータ16が図1中で時計
方向に回転し、この回転が、Vベルト20、減速プーリ
24およびチェーン30を介してドア駆動プーリ32へ
伝達される。そして、ドア駆動プーリ32に固定された
プーリ側腕38aが移動し、プーリ側腕38aの移動
が、連結腕40a、およびドア側腕42aによって左ド
ア1aに伝達され、左ドア1aに右方向へのドア駆動力
が作用する。同様に、プーリ側腕38bの移動が、連結
腕40bおよびドア側腕42bによって右ドア1bに伝
達され、右ドア1bに左方向へのドア駆動力が作用す
る。上記のドア駆動力によって左ドア1aおよび右ドア
1bが、ドア閉位置の方向へ移動し、両者が接触すると
ドア開閉モータ16が停止する。
【0029】図6は、かごドア1が閉じるときの、減速
機構の動作を示している。図6では、全閉状態が実線で
示され、全開状態が点線で示されている。かごドア1を
開く場合と同様に、ドア開閉モータ16が回転トルクT
0を出力し、ドア駆動プーリ32に回転力Fが作用す
る。ドア駆動プーリ32が全開位置X0から、図6の一
点鎖線の位置X2まで回動する間、回転力Fは円板部3
2aにてドア駆動プーリ32に作用する。従って、ドア
駆動プーリ32の回転トルクは、かごドア1を開く場合
と同様に、T1=r1・Fである。
【0030】ドア駆動プーリ32が位置X2から全閉位
置X1まで回動する間、回転力Fは、突起部32bにて
ドア駆動プーリ32に作用する。前述のように突起部3
2bでは、プーリ半径がr1からr2まで変化する。こ
の変化に応じて、ドア駆動プーリ32の回転トルクが大
きくなる。ここで、ドア駆動プーリ32が、図6中の位
置X3(一点鎖線)に到達すると、回転軸から回転力F
の作用点までの距離がr2になり、回転トルクがT2=
F・r2となる。以降、全閉位置X1まで、回転トルク
は一定である。
【0031】図7は、かごドア1を閉じるときの、ドア
駆動プーリ32の位置と回転トルクの関係を示してい
る。従来のエレベータドア開閉装置では、ドア駆動プー
リ32が円形であり、ドア開閉モータ16に対するドア
駆動プーリ32の減速比が一定値である。従って、図7
に点線で示すように、回転トルクも一定値T1である。
一方、本実施形態では、ドア駆動プーリ32が位置X2
から位置X3まで回動する間に減速比が変化し、これに
応じて回転トルクがT2まで増大する。そして、位置X
3から全閉位置X1までは、回転トルクがT2となる。
ここで、全開位置X0〜位置X2での変速比は、(r1
/R2)・(R1/R0)であり、位置X3〜全閉位置
X1での変速比は、(r2/R2)・(R1/R0)で
ある。従って、回転トルクT2は、回転トルクT1に対
し、r2/r1倍に増大している。
【0032】以上のように、本実施形態では、ドア駆動
プーリ32のプーリ半径を変化させたことにより、左ド
ア1aおよび右ドア1bがドア閉位置に近づいた時に、
ドア駆動プーリ32の回転トルクが増大する。そして、
このトルク増大に応じて、左ドア1aおよび右ドア1b
を移動させるドア駆動力が大きくなる。
【0033】ここで、前述のように、ドアガイドレール
12の上にごみなどが溜まると、かごドア1が閉じると
きのドア閉位置付近における走行抵抗が増大する。この
ような場合でも、ドア駆動力を増大したことにより、走
行抵抗よりも大きなドア駆動力をかごドア1に加えるこ
とができる。従って、確実にかごドア1を全閉すること
ができる。
【0034】なお、本実施形態に対し、さらに、減速プ
ーリ24とドア駆動プーリ32の間にテンションローラ
を設けることが好ましい。これにより、チェーン30の
たるみが防止され、かごドア1を確実に開閉することが
できる。
【0035】また、本実施形態は、エレベータかご10
のかごドア1を開閉するための装置であった。これに対
し、本発明をエレベータホール用のドア開閉装置にも適
用可能であることはもちろんである。
【0036】
【発明の効果】本発明では、ドア開閉モータの回転を減
速する減速機構の変速比がエレベータドアの位置に応じ
て変化する。これにより、エレベータドアが閉じるとき
のドア閉位置付近におけるドア駆動力が増大する。従っ
て、ガイドレール上にごみなどが溜まったためにエレベ
ータドアに対する走行抵抗が増大した場合でも、確実に
エレベータドアを全閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態のエレベータドア開閉装置
の正面図である。
【図2】 図1の装置に設けられたドア駆動プーリの正
面図である。
【図3】 図1の装置の減速機構の構成を示す説明図で
ある。
【図4】 かごドアが半開状態にあるときの図1のエレ
ベータ開閉装置の正面図である。
【図5】 かごドアを開く際の減速機構の動作を示す説
明図である。
【図6】 かごドアを閉じる際の減速機構の動作を示す
説明図である。
【図7】 かごドアを閉じる際のドア駆動プーリの角度
位置と回転トルクの関係を示す説明図である。
【図8】 従来のエレベータドア開閉装置の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 かごドア、1a 左ドア、1b 右ドア、5 車
輪、10 エレベータかご、12 ガイドレール、16
ドア開閉モータ、18 モータプーリ、20Vベル
ト、24 減速プーリ、26 大径部、28 小径部、
30 チェーン、32 ドア駆動プーリ、36a,36
b クランク腕。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータドアをドアガイドレールに沿
    って開閉するエレベータドア開閉装置において、 ドア開閉モータと、 前記ドア開閉モータの回転を変速する変速機構と、 前記変速機構とエレベータドアを連結し、前記ドア開閉
    モータの回転力を前記開閉方向のドア駆動力に変えてエ
    レベータドアに伝える伝達機構と、 を有し、 前記変速機構の変速比がエレベータドアの位置に応じて
    変化するように設定され、変速比の変化により、エレベ
    ータドアが閉方向に移動するときの閉位置付近における
    ドア駆動力を増大させたことを特徴とするエレベータド
    ア開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 前記変速機構に設けられ、所定の角度位置の範囲内で回
    動し、角度位置に応じてプーリ径が変化するドア用プー
    リを含み、前記プーリ径の変化によって、前記変速比が
    調整されることを特徴とするエレベータドア開閉装置。
JP29157596A 1996-11-01 1996-11-01 エレベータドア開閉装置 Pending JPH10129959A (ja)

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