JPH10129673A - 印刷機のインク容器及びインク供給源装置 - Google Patents

印刷機のインク容器及びインク供給源装置

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JPH10129673A
JPH10129673A JP25934897A JP25934897A JPH10129673A JP H10129673 A JPH10129673 A JP H10129673A JP 25934897 A JP25934897 A JP 25934897A JP 25934897 A JP25934897 A JP 25934897A JP H10129673 A JPH10129673 A JP H10129673A
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ink container
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
    • B65D1/0292Foldable bottles

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷機用インク容器の手による取り扱いの容
易さを犠牲にすることなくインク容器製造のための材料
の量及び使用済みインク容器の体積を格段に減じ、資源
の節約と廃棄物による環境破壊の問題解決に寄与する。 【解決手段】 インクを直に貯容するインク容器はイン
クの排出により縮小する薄肉構造の容器部を主体部と
し、その一端部にノズル部を有し、ノズル部につば状把
手を設け、インク容器の手による持ち運びやキャップの
取り外しの際にはつば状把手を指にて掴めるようにす
る。印刷機へのインク容器の装填に当たっては、上記の
インク容器を補強用ケース内にノズル部とつば状把手の
部分にて該補強用ケースの端壁に係止された状態に装填
し、ケースごと取り扱う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機の技術分野
に係り、特に印刷機に於けるインク供給源となるインク
容器及び該インク容器を組み込んだインク供給源装置に
係る。
【0002】
【従来の技術】輪転式孔版印刷機の如く多数枚の印刷物
を自動的に連続して印刷する印刷機に於いては、印刷の
進行に伴って消費されるインクを印刷機内に装填された
インク容器より順次供給することが行なわれている。か
かるインク供給容器の一つとして、円筒状の筒部と、該
筒部内に一端より嵌め込まれ該筒部の中心軸線に沿って
該筒部内をフリーピストン状に摺動可能な端板部材と、
該筒部の他端を中央開口を残して閉じる環状の端壁部
と、該中央開口に連なる円筒状のノズル部とを有し、前
記端板部材が前記筒部の一端に位置して筒部内に一杯に
インクが充填された初期状態より、前記ノズル部を経て
インクが吸い出されるにつれて、前記端板部材が前記一
端より前記他端へ向けて順次筒部内を軸線方向に移動し
て行く構造のものが知られている。(特開昭59−37
162号公報)かかる構造のインク容器をインク供給源
として印刷機が作動されると、インク容器内のインクの
残量の如何に拘らずインク容器からのインクの吸い出し
抵抗が常に一定に保たれ、多数枚の印刷物を連続して安
定した濃度にて得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き構造のイン
ク容器に於いては、その筒部は単にインクを貯容する容
器の壁を構成するだけでなく、フリーピストン状の端板
部材をその内壁に沿って滑らかに案内するシリンダ部材
として作動しなければならないので、インク容器の主要
部をなす筒部は、内部にフリーピストンを案内するシリ
ンダとして作動するに十分な剛性を呈する肉厚のものと
して作られなければならず、そのためインク容器の製造
にはそれ相当の量の合成樹脂等の材料を必要とし、又使
用済みのインク容器は、端板部材が筒部内をノズル部材
に近接した奥の位置迄偏倚した状態にあるとはいえ、そ
の外形は当初と実質的に同じ状態に保たれるので、印刷
機の稼働に伴って使用済みインク容器の集積体の量が次
第に増大し、その廃棄処理に困難を来す恐れがある。
【0004】流体貯蔵用容器を蛇腹構造に構成すること
は古くから周知であり、特に一端にて閉じられ他端に開
口を有する蛇腹構造の筒部と、前記開口に連なるノズル
部とを有する容器は、実願昭60−94275号(実開
昭62−3438号)に於いて提案されている。又かか
る蛇腹構造により印刷機のインク供給源となるインク容
器を形成し、更にその閉じた一端に容器内のインク残留
量を低減すべく容器の内側へ向けて突き出た蛇腹状内筒
部を形成することが特開平6−199349号公報に示
されている。
【0005】又特願平9−39712号には、軟質のシ
ート材よりなり扁平に押し潰し可能な袋体からなる容器
部の一端にノズル部が接続され、袋体の長さの半分又は
全長近くを比較的硬質のシート材よりなり扁平に押し潰
し可能な筒体にて覆い、内部にインクが充填されたとき
円筒状に膨らむインク容器が提案されている。
【0006】しかし、この種の蛇腹や軟質シート材より
作られた容器は薄肉に作られると、これにインクを充填
して容器を筒状に膨らませた状態でこれを手の指で掴も
うとすると、容器の筒状部は指による押圧力を逃がす方
向にその横断面を容易に扁平化させ、指による掴み作用
を無効化する。容器が蛇腹構造を有せず、単純な筒形状
であるときにはなお更である。単に容器を持ち上げるの
であれば、ノズル部に装着されたキャップを指先にて掴
めばよいが、インクを充填された容器を印刷機に装填す
るに当っては、容器よりキャップを取り外さなければな
らず、このときインクの漏洩がないようきつく締め付け
られたキャップを取り外すにはやはり容器の筒部がしっ
かりと保持されなければならず、その保持が得られない
ときにはキャップの取外しすら困難となる。しかも柔軟
な筒部を押えつつキャップを外したのでは、キャップが
外れた途端に容器よりインクが不用意に噴き出してくる
であろう。
【0007】本発明は、上記の如き従来の剛固な型のイ
ンク容器がその製造にかなり多量の材料を必要とし又そ
の剛固な外形がもたらす使用後の廃棄処理の困難性の問
題と、資源の節減と廃棄処理問題の解決のためにインク
容器が薄肉とされたときには手によるインク容器の取り
扱い易さが著しく劣化することに対処し、これらの問題
を解決した印刷機のインク容器を提供することを第一の
課題としている。
【0008】本発明は又、上記の如く手による取り扱い
易さに於いて劣らないインク容器を、印刷機への装填及
び印刷機からの取出しに於ける取り扱い易さに於いても
従来の剛固な構成のインク容器と同等にすべく、上記の
インク容器と組み合わされて印刷機用の便利なインク供
給源装置を構成する手段を提供することを第二の課題と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の第一の課題は、本
発明によれば、インクの充填により実質的に筒状に拡張
しインクの排出により外形を実質的に縮小させる可撓性
の容器部と、前記容器部の一端に接続され前記容器部内
からのインクの流出口を郭定するノズル部と、前記ノズ
ル部に設けられたつば状把手とを有するインク容器によ
って達成される。
【0010】又上記の第二の課題は、本発明によれば、
インクの充填により実質的に筒状に拡張しインクの排出
により外形を実質的に縮小させる可撓性の容器部と、前
記容器部の一端に接続され前記容器部内からのインクの
流出口を郭定するノズル部と、前記ノズル部に設けられ
たつば状把手とを有するインク容器と、前記インク容器
の少なくとも前記容器部を受け入れる補強用ケースとの
組合せよりなる印刷機のインク供給源装置によって達成
される。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、ノズル部に設けられた
つば状把手は、キャップを取り外すに当って、一方の手
でキャップを掴んで外そうとする力に対し、ノズル部側
に他方の手で反力を与えるに容易な手段を提供する。把
手がつば状であることから、インク容器の回転姿勢の如
何に拘らず常に同じ形の把手が得られる。又勿論かかる
つば状把手は、キャップ取り外し時だけでなく、インク
容器の持ち運び時に手にて所謂鷲掴み状に把持できる便
利な把手としても機能する。
【0012】更に又、上記の如き本発明のインク容器が
印刷機に装填されるに当って、該インク容器が、少なく
とも前記容器部を受け入れる補強用ケースと組み合わさ
れた状態とされることにより、かかる補強用ケースを唯
1個用いて順次使用されるインク容器の全てを印刷機に
装填する手段とすることができ、インク消尽後に生ずる
廃棄物を、極く少量の合成樹脂材よりなり且つ容器部に
て縮小した極く小体積のインク容器のみとしつつ、印刷
機に対しては常に補強用ケースによる取り扱い易いイン
ク供給源装置の装填及び取外しを行なうことができる。
【0013】上記の如くノズル部に設けられたつば状把
手は、インク容器を単に単体の物品として見れば、キャ
ップの取り外しやインク容器の手による持ち運びを格段
に容易にするという機能を有するものであるが、かかる
つば状把手を備えたインク容器が上記の如く補強用ケー
スと組合されて印刷機のインク供給源装置とされるとき
には、前記つば状把手は更にケースに装填されたインク
容器についての最も確実な所定位置を示す手段として機
能する。即ち、上記のつば状把手を有するインク容器が
上記のケースに装填されると、つば状把手はケースの一
端部に近接した位置に比較的剛固な円板体を呈するの
で、インク容器が印刷機内の所定位置にそのノズル部を
印刷機のインク吸出し装置に対し所定の通り位置させて
装填されているか否かは、適当な接触検出装置の触手を
前記つば状把手に接触させればよく、これによってイン
ク吸出し装置に対しインク容器のノズル部が正しく位置
決めされているか否かを容易に且つ正確に検出すること
ができる。
【0014】この場合、つば状把手が補強用ケースの外
に露呈されているときには、これに適当な接触検出装置
の触手をそのまま接触させることができるが、つば状把
手も補強用ケースに入れられるときには、つば状把手が
位置する箇所に合わせてケースの一部に切り欠きを設
け、印刷機内に組み込まれた接触検出装置の触手が該切
り欠きを経てつば状把手に接するようにしてよい。この
ようにすれば、前記切り欠きが前記触手に整合すること
により、ケースが印刷機内に正しく装填されたことと、
印刷機に対しインク容器が正しく装填されていることを
同時に確認することができる。
【0015】或は又、つば状把手に一つの突起を設け、
ケースにはそれにインク容器が正しく装填されたとき該
突起をケース外へ突出せしめる切り欠きを設け、ケース
外へ突出した前記突起を印刷機内に組み込まれた接触検
出装置の触手により検出するようにしてもよい。かかる
構成によれば、インク容器がケース内に正しく装填され
た上でケースが印刷機内に正しく装填されたことを同時
に確認することができる。
【0016】前記ケースが二つの半筒状のケース半体
と、これらのケース半体をそれらの隣接する縦方向の一
縁に沿って相対的に枢動可能に連結するヒンジとを有す
る構造に作られているときには、これら二つのケース半
体を前記ヒンジの周りに相対的に枢動させることによ
り、ケースは該ケースに対するインク容器の装填或は取
出しのために内部を大きく開いた開状態と、インク容器
の装填後これを包囲収納する閉状態との間に容易に変形
される。又このようにケースがヒンジにより互いに相対
的に枢動可能に連結された二つのケース半体により構成
されるときには、ケースの軸線方向一端部にあってイン
ク容器のノズル部を通すケースの端壁を二つの弧状エッ
ジが開閉される構造とすることができ、これらの弧状エ
ッジをインク容器のつば状把手とこれに向かい合った筒
部の端面との間に嵌入させることにより、ケースとイン
ク容器の間の軸線方向位置決めを行うことができる。或
は又、これらの弧状エッジに対応してインク容器のノズ
ル部にこれらエッジをそれらが閉じ合わされたとき受入
れる環状溝が形成されてもよい。かかる環状溝が形成さ
れれば、つば状把手がケース内に入れられるときにも、
インク容器のノズル部をケースに対し軸線方向に係止す
ることができる。
【0017】或は又、インク容器の筒部は概して円筒状
とされ、補強用ケースはインク容器をその中心軸線を含
む仮想平面にて二分した半分を越える部分にて受け入れ
る半円弧以上の円弧状断面を有する樋状部と、該樋状部
の一端に連なりインク容器の閉じた端部を受け入れる皿
状又は環状の端部とを有する構造に形成されていてもよ
い。
【0018】かかるケースは樋状部が円筒状インク容器
をその中心軸線を含む仮想平面にて二分した半分を越え
る部分にて受け入れる半円弧以上の円弧状断面を有する
形状とされることにより、インク容器が樋状部内へ両者
の一時的弾性変形を経て装填されると、樋状部の両側縁
部はインク容器を抱きかかえる状態となるので、両者の
係合状態はそのままで自動的に維持される。
【0019】尚、つば状把手はノズル部と一体に成形さ
れていても、或はつば状把手はノズル部を含むインク容
器の主体部とは別体に成形され、ノズル部に熱溶着、接
着剤による接着、ねじ止めリング或はスプライン型係合
手段等の機能的係止手段による係止により装着されても
よい。
【0020】
【発明の実施の形態】添付の図1は、本発明によるイン
ク容器を蛇腹構造の容器部を伴って構成した一つの実施
例を、それに装着されたキャップと共に示す側面図、図
2は図1に示されているキャップ付きインク容器を図1
の上方より軸線方向下向きに見た平面図、図3は図1及
び図2に示されたインク容器の斜視図である。図にて1
0Aにて全体的に示されているインク容器は、蛇腹構造
の筒部12と該筒部の一端(図1にて下端)を閉じる端
壁部14と筒部12の他端(図1にて上端)より中央開
口16迄縮径する環状の端壁部18とからなる容器部
と、中央開口16に連なる円筒状のノズル部20とを有
している。尚、図示の状態ではノズル部20の開口端に
それを閉じるキャップ22が装着されている。この実施
例では、キャップ22はノズル部20の先端部に設けら
れた雄ねじ24とキャップの内側に設けられた雌ねじ2
6とのねじ係合によりノズル部20にその先端開口を閉
じる状態に装着されている。キャップ22はインク容器
内にインクが充填された保存状態を保持するためのもの
であり、インク容器の使用に先立ってノズル部20より
取り外されるものである。キャップ取り外しの好ましい
時機については後述する。
【0021】ノズル部20にはつば状把手28が設けら
れている。つば状把手28は図示の実施例の如く筒部1
2と同程度の径まで大きくされるのが好ましく、又その
厚みはつば状把手が実質的に剛固な環状体をなす程度ま
で大きくされるのが好ましい。つば状把手28はノズル
部20の根元部、即ち環状の端壁部18との接合部、に
近接して設けられており、後述の如く両者間に補強用ケ
ースの端壁部を挾むようになっている。
【0022】尚以上の記載に於いては、インク容器10
Aが筒部12、閉じた端壁部14、環状の端壁部18よ
りなる容器部を有する旨、或はノズル部20が端壁部1
8に接続されている旨、更にはつば状把手28がノズル
部20に設けられている旨記載したが、これらはインク
容器の各部を分けて説明するための表現であり、筒部1
2、端壁部14及び18、ノズル部20、つば状把手2
8は全体が一つの材料、特に軟質合成樹脂、により連続
して即ち一体に成形されていてよいものである。この場
合、特にインク容器の主要部をなす蛇腹構造の筒部12
は、インクのための保存容器として機能し得る必要最小
限度の厚みとされ、使用材料を極力節減し、又インク使
用後に残る廃棄物の質量及び嵩体積を最小限に抑えるよ
う作られるのが好ましい。端壁部14及び18は筒部1
2と同程度の肉厚とされてよい。ただ環状端壁部18に
は幾分かの剛性が望まれるので、この部分は図示の実施
例に於ける如く球面構造とされ、肉厚に対比してより高
い剛性を有するように作られるのが好ましい。尚、環状
端壁部18に剛性を付与するには、それを図示の如く球
面形状とすることに代えて、或はそれに加えて、適当な
リブが設けられてもよい。又筒部12の蛇腹は、前述の
特開平6−199349号公報に示されている如く、収
縮状態を自己保持する蛇腹とされてもよく、更に又端壁
部14には、同公報に示されている如く、使用後の残留
インク量を低減するための蛇腹内筒が設けられてもよ
い。
【0023】尚、特につば状把手28は、上記の通りノ
ズル部20と一体に成形されるのではなく、ノズル部2
0を含むインク容器の主体部とは別体として成形され、
ノズル部20に熱溶着、接着剤による接着、或は後述の
実施例に示す如くねじ止めリング又はスプライン係合手
段により取り付けられてもよい。
【0024】蛇腹構造の筒部12は、上記の通りインク
を保持する容器として機能するに必要な最小限度の厚み
とされるのが好ましい。かかる蛇腹構造が軟質合成樹脂
の薄肉壁により構成されていても、その内部にインクが
充填され、ノズル部20の開口端がキャップ22により
密封されると、インクは非圧縮性流動体であるので一定
の体積を自ら維持し、従ってこの蛇腹構造部がかなり薄
くて柔軟な構造とされても、持ち運びに際しインク容器
が上端のノズル部20にて支持された状態に懸垂された
とき蛇腹構造の筒部12の形状が実質的に変化すること
はない。
【0025】本発明によれば、ノズル部20にはつば状
把手28が設けられているので、このインク容器を格納
箱より取出したり、それを印刷機に装填したりすること
は、つば状把手28を手の指にて鷲掴み状に掴むことに
より、難なく行える。
【0026】図4は図1〜図3に示されたインク容器を
印刷機に装填するに当って、それがより容易に且つ正確
に行なわれるよう、インク容器と組み合わされる補強用
ケースの一つの実施例を示す斜視図、図5は該ケース内
へのインク容器の装填の途中の一過程を示す斜視図、図
6はインク容器の装填が完了した状態のケースを示す斜
視図である。インク容器10Aからのキャップ22の取
り外しは、インク容器がその筒部12を以下に記載され
る構造のケースに図5に示されている状態に装填された
後とされるのが好ましい。キャップの取り外しに際して
は、つば状把手28を片方の手で押えればよい。
【0027】これらの図に於いて、32にて全体的に示
されているケースは、その使用状態に於いては全体とし
て円筒状の形状をなすものであるが、図示の実施例に於
いては、インク容器の装填及び取出しを容易にすべく、
円筒の中心軸線を含む仮想平面にて二分された半円筒状
の二つのケース半体34及び36と、これらのケース半
体をそれらの隣接する縦方向の一縁に沿って相対的に枢
動可能に連結するヒンジ38とから構成されている。図
示の実施例に於いては、ヒンジ38は3個のヒンジに分
けて構成されている。ケース半体34及び36は、それ
ぞれ互いに円筒状に閉じ合わされたとき内部にインク容
器10Aの蛇腹構造の筒部12を丁度包囲収納する形状
に作られている。
【0028】図示の実施例に於いては、ケース半体34
及び36は半円筒部の一方の端部にインク容器のノズル
部20を通す半円弧状の切り欠き40、42を備えた端
壁半体部44及び46を有している。半円弧状切り欠き
40のエッジ部はインク容器10Aが図5に示されてい
る如くケース半体34内へ装填されるとき、筒部の端壁
部18とつば状把手28との間にてノズル部20の周り
に嵌合する。そして更にケース半体36がケース半体3
4に対し図6に示されている如く閉じ合わされると、ケ
ース半体36の半円弧状切り欠き42のエッジ部は切り
欠き40のエッジ部に整合し、ケースに装填されたイン
ク容器のノズル部20をケースに対し同軸に心合わせす
ると共にその軸線方向位置を特定し且つ維持する。ケー
ス半体34及び36にはそれぞれ弾性係止片部48及び
50が形成されており、これらはケース半体34及び3
6が円筒状に閉じ合わされたとき、他方のケース半体の
係止溝52及び54に弾性的に係合してケース半体が円
筒状に閉じ合わされた状態を維持する。尚図示の実施例
に於いては、ケース半体34及び36の他端にはそれぞ
れ半円環状の端壁部56及び58が形成されている。
【0029】図7に示されている如く、印刷機のインク
吸出し装置62は回転軸64によって回転駆動される螺
旋状のインク吸出しポンプ機構を内部に組み込まれたシ
リンダ装置66と、その一端に設けられたインク吸出し
ヘッド68と、インク送出ポート70とを有しており、
インク容器のノズル部20がインク吸出しヘッド68に
結合され、前記のポンプ吸出し機構が回転軸64によっ
て回転駆動されるにつれて、インク容器10A内より吸
出したインクをインク送給ノズル70よりそれに接続さ
れた導管72を経て印刷機内の印刷ドラムへ向けて送給
するようになっている。
【0030】図7に於いては、図示を明瞭にする目的
で、インク容器のノズル20は、インク吸出しヘッド6
8より幾分引離された状態で示されているが、インク吸
出し装置62に対するインク容器10A及びそれを収納
するケース32の完全な装填が行なわれた状態では、ノ
ズル部20の先端がインク吸出しヘッド68の環状溝7
4内に密に嵌入した状態にあり、そのときインク容器の
つば状把手28の縁が接触検出装置76の触手78によ
りその正規位置に於ける存在を検知されるようになって
いる。
【0031】図8〜図13は、図1〜図7を参照して上
に説明された本発明の第一の実施例の一部が修正された
本発明の第二の実施例を示す同様の図である。図8〜図
13に於いて、図1〜図7に示された部分に等しい部分
は、図1〜図7に於けると同じ符号により示されてお
り、図1〜図7に示された実施例に於けると同様の機能
をなす。
【0032】この第二の実施例に於いては、ノズル部2
0につば状把手28より先端側の位置に環状溝30が設
けられており、インク容器10Bはつば状把手28をケ
ース32′の内側に位置させ、半円弧状切り欠き40と
42とを環状溝30に係合させた状態にてケース32′
内に装填されるようになっている。
【0033】ケース半体36′の端壁部46とそれに隣
接した半円筒状の壁部の一部には切り欠き60が形成さ
れている。この切り欠きは、内部にインク容器10Bを
装填されたケース32′が図13に示されている如く印
刷機に装填されたとき、インク容器のノズル部20が印
刷機のインク吸出し装置62に対し正しく設定されたこ
とを検出するために、インク容器のつば状把手28をケ
ース32′の外から接触感知させるよう、それをケース
外へ露呈させるための切り欠きである。図より明らかな
通り、ケース32′内にインク容器10Bが正しく装填
され、インク容器を正しく装填されたケースが印刷機の
インク吸出し装置62に対し回転方向及び軸線方向に関
して正しい位置に装填されたときのみ、ケースの切り欠
き60を経てつば状把手28が接触検出装置76の触手
78を正しく偏倚させ、インク吸出し装置に対しインク
容器が正しく設定されたことが検出される。
【0034】図14〜図20は、図8〜図13を参照し
て上に説明された本発明の第二の実施例の一部が修正さ
れた本発明の第三の実施例を示す同様の図である。図1
4〜図20に於いて、図8〜図13に示された部分に等
しい部分は、図8〜図13に於けると同じ符号により示
されており、図8〜図13に示された実施例に於けると
同様の機能をなす。
【0035】この第三の実施例に於いては、インク容器
10Cのつば状把手28には図示の如くその一部より軸
線方向に延びる突起80が設けられており、これに対応
してケース32″に於けるケース半体34″の端壁44
には該ケース半体内にインク容器が正しく装填されたと
き突起80を受け入れる切り欠き82が形成されてい
る。図示の実施例では、切り欠き82は半円弧状切り欠
き40の一部に重なる形状に設けられており、半円弧状
切り欠き40はその一部が除去された状態になってい
る。この実施例に於いても、インク容器10Cが図18
に示された状態を経て図19に示されている如くケース
32″内に正しく収納されると、インク容器10Cの環
状溝30がケースの端壁部に於ける円弧状エッジと嵌ま
り合い、その軸線方向の相対位置が定められると共に、
突起80と切り欠き82の係合によりケース32″に対
するインク容器10Cの相対的回転位置が定められるよ
うになっている。
【0036】かくして突起80をケースの端面より突き
出した状態にてインク容器がケース内に装填された両者
の組合せ体は、図20に示されている如く、印刷機のイ
ンク吸出し装置62に対し第一又は第二の実施例に於け
ると同様に装填される。この場合にも、インク吸出し装
置62に対しケース32″及びその内部に装填されたイ
ンク容器10Cの回転方向位置及び軸線方向位置が正し
く定まると、突起80の先端が第一又は第二の実施例に
於けると同様のセンサ76の触手78により正常に検出
される。
【0037】尚図13及び図20に示されているいずれ
の構造に於いても、インク容器を内部に装填したケース
が印刷機内にインク吸出し装置62に対し回転方向及び
軸線方向について所定の正しい位置に装填されるよう、
印刷機にはケースを案内する適当な案内手段が設けられ
てよく、又印刷機に装填されつつあるケースを正しい回
転位置に向かわせるようこれに案内作用を与えるべく、
印刷機の側に設けられた案内手段と適宜係合するリブ等
の係合部がケース側に設けられてよい。これらの案内手
段は、特に図には示されていないが、周知の技術に属す
る種々の態様にて実施可能である。
【0038】補強用ケースは、上記三つの実施例に於い
ては半割りされた円筒状ケースとして構成されたが、図
21及び図22に示されている如く樋状のケースとして
構成されてもよい。これらの実施例に於いては、ケース
33及び33′はそれぞれインク容器10A及び10B
をその中心軸線を含む仮想平面にて二分した半分を越え
る部分にて受け入れる半円弧以上の円弧状断面を有する
樋状部84と、該樋状部の一端を堰き止める円弧状の端
壁部86と、該樋状部の他端を堰き止めると共にインク
容器10A又は10Bの閉じた端部を全周に亙って受け
入れる端壁部88とを有している。この端壁部88は皿
状又は中央に円形開口を有する環状に形成されていてよ
い。円弧状端壁部86には上記三つの実施例に於ける半
円弧状切り欠き40の開口端に平行部を継ぎ足したU字
型のエッジ90(但し図21では見えていない)が設け
られ、図示の如くインク容器10A又は10Bが装填さ
れたとき、つば状把手28とインク容器の端壁部18の
間にてノズル部20に又はノズル部20に設けられた環
状溝30に係合するようになっている。
【0039】この場合、樋状部84がインク容器10A
又は10Bをその中心軸線を含む仮想平面にて二分した
半分を越える部分にて受け入れる半円弧以上の円弧状断
面を有するように構成されていることにより、その両側
縁部92(図21及び図22にはその一方のみが見えて
いる)は互いに内向きの円弧部をなしてインク容器10
A又は10Bを抱きかかえる状態となるので、インク容
器10A又は10Bが先ずその閉じた後端部にてケース
の端壁部88に対し内側から押し込まれ、その後ノズル
部又は環状溝30がU字型エッジ90の円弧状部に十分
に嵌合した図示の状態までケース内に装填されると、イ
ンク容器とケースの結合状態は安定して維持される。
【0040】インク容器のつば状把手28は、図23に
例示する要領にてノズル部20を含むインク容器の主体
部とは別体として成形され、ねじ止めリング94により
ノズル部20に装着されてもよい。図示の実施例に於い
ては、ノズル部20の環状端壁部18に連なる根本部に
は円筒状の肩部96と平らな円環状の肩部98と雄ねじ
部100とが形成されている。つば状把手28は肩部9
6と嵌り合う孔102を設けられており、該孔の周りの
円環状の面部104にて円環状の肩部98に着座し、雄
ねじ100の周りに装着された雌ねじ106を有するね
じ止めリング94によりその状態に締め付けられてい
る。
【0041】別体として形成されたつば状把手のインク
容器ノズル部への装着は、図24及び図25に例示する
要領にてスプライン係合手段により行われてもよい。図
示の実施例に於いては、ノズル部20の端壁部18に連
なる根本部は、図23に示す実施例に於けると同じく、
円筒状の肩部96と平らな円環状の肩部98とを設けら
れており、更に図23に示す実施例に於ける雄ねじ部1
00に代えて8個のスプライン108が一体に設けられ
ている。つば状把手28は肩部96と嵌まり合う孔10
2と、これより更に半径方向外方へ切り込まれスプライ
ン108を丁度軸線方向に通す8個のスプライン溝11
0を設けられている。
【0042】このつば状把手28をノズル部20に装着
するには、つば状把手28の孔102を肩部96に同心
に整合させ、スプライン溝110をスプライン108に
周方向に整合させ、これらのスプラインがスプライン溝
を通過するようにつば状把手をノズルに対し軸線方向に
移動させ、つば状把手の円環状面部104を肩部98に
当接させ、この当接状態を保ったままつば状把手28を
ノズル部20に対し回転させ、スプライン溝110の各
々を二つの隣り合ったスプライン108の中間に位置さ
せればよく、これによってつば状把手28は肩部98と
8個のスプライン108の間に軸線方向に挾持された状
態に装着させる。
【0043】尚、図には現われていないが、各スプライ
ン108のつば状把手28に向い合う端面112に僅か
のテーパが付され、つば状把手28をノズル部20に対
し回転させることによりつば状把手28の円環状面部1
14がスプラインの端面112のテーパ面上に乗り上げ
るようにすることによってつば状把手28が肩部98と
スプライン108の間により強く軸線方向に押圧される
ようにしてよい。
【0044】図26は本発明によるインク容器を前記特
願平9−39712号にて提案されている構造の容器部
を伴って構成した更に他の一つの実施例を示す斜視図で
ある。但し図26に示されたインク容器10Dはその内
部にインクが充填された状態にあり、このインク容器は
内部のインクが排出されると図27に示す如く扁平に押
し潰された形状となるよう構成されている。この第四の
実施例のインク容器10Dに於いて上述の第一、第二、
第三の実施例のインク容器10A,10B,10Cの各
部に対応する部分は、これらの先の実施例に於いて付さ
れた符号と同じ符号により示されている。
【0045】この第四の実施例のインク容器10Dは、
そのノズル部20とつば状把手28の部分が第二の実施
例によるインク容器10Bに於ける構造と同様に作られ
ており、即ちノズル部20にはつば状把手28より外側
にそれに隣接して環状溝30が設けられている。ノズル
部20には、比較的硬質のシート材よりなり扁平に押し
潰し可能な筒体116と、一部(図示の例では約半分)
にて筒体116内に装入され軟質のシート材よりなり扁
平に押し潰し可能な袋体118とからなる容器部がその
袋体118の一端部にて接続され、袋体118の内部が
ノズル部20により外部と連通されるようになってい
る。袋体118は図27に示されている如く二枚のシー
トをシール縁120に沿って周縁部にて接合した構造に
作られており、その両端部が折返しによる折重ね部12
2及び124として構成されており、袋体118の内部
にインクが充填されると、これらの折重ね部122及び
124が円筒状袋体の端壁部を構成するように拡がり、
これによって全体として図26に示されている如くほぼ
円筒状の容器を構成するようになっている。
【0046】袋体118はその長手方向のほぼ中間部に
て周方向に沿って筒体116の内周面に接着されてい
る。
【0047】図26及び図27に示されている第四の実
施例に於いては、筒体116は一枚のシート材が二つ折
りとされ、互いに重なり合うその両端部116aが袋体
118を構成するシート材と共にシール縁120を構成
するようシール接合されているが特願平9−39712
号には、図28に示す如く、筒体116が二枚のシート
材が両端の重なり部116a及び116bにて袋体11
8を構成するシート材と共にシール結合されてシール縁
120が構成されているものも示されている。図28は
本発明をかかる容器部を伴うよう構成した第五の実施例
を示す。この第五の実施例によるインク容器10Eも、
その内部がインクにて充填されると、図26に示されて
いる形状と実質的に同一の形状となることは明らかであ
ろう。
【0048】上記特願平9−39712号には更に図2
9に示す如く筒体116を袋体118の全長近くまで長
くする容器構成が示されており、図29は本発明をその
ような容器構造を伴うように構成したインク容器の第六
の実施例を示す図26と同様の斜視図であり、図30は
この第六の実施例によるインク容器10Fが扁平に押し
潰された状態を示す図27及び図28と同様の図であ
る。この第六の実施例に於いても、図26〜図28に示
された第四及び第五の実施例に於ける部分に対応する部
分は、図26〜図27に於けると同じ符号により示され
ている。この第六の実施例は、筒体116の軸線方向の
長さが袋体118の全長近くまで長くされている点に於
いてのみ、図26及び図27に示された第四の実施例と
異なっている。この第六の実施例に於いても、袋体11
8はその軸線方向長さのほぼ中央にて筒体116の内周
面に沿ってそれに接着されている。
【0049】図31は図26に示されている第四の実施
例のインク容器10Dが図10に示されているケースと
同様のケースに装填された状態を示す図11と同様の図
である。図31に於いても、図11及び図26に示され
ている部分に対応する部分はそれらの図に於けると同じ
符号により示されている。この場合にも、図31に示さ
れている如き要領にてケース32′内にインク容器10
Dが装填された後、ケース半体36′がケース半体3
4′上に閉じ合わされると、外見上は第二の実施例に関
する図12に示されているケース付インク容器と全く同
様のケース付インク容器となる。
【0050】図32は、図26に示されてた第四の実施
例のインク容器10Dを第二の実施例のインク容器10
Bを示す図8と類似の側面図にて示す図である。但し図
32に於いては、筒体116は縦断面にて示されてお
り、又図を明瞭にする目的で筒体116を構成するシー
ト材の厚さはインク容器の縦横寸法に対比して拡大して
示されている。又袋体118の両端部であって折重ね部
122及び124により形成される部分も、単純な円筒
の端面形状に簡略化して示されている。図32に於いて
も、図8及び図26に示されている部分に対応する部分
は、それらの図に於けると同じ符号により示されてい
る。
【0051】更に図32には、インク容器10Dの内部
にインクが充填された状態からノズル部20を経てイン
クが次第に吸い出されて行く時、その袋体118が変形
して行く状態が解図的に示されている。前述の如く袋体
118はその長手方向のほぼ中央にある環状部126に
て筒体116の内周面に沿って接着されている。そのた
め袋体118内のインクがノズル部20を経て次第に吸
い出されて行くにつれて、袋体118のノズル部20よ
り反対の側にある半分の部分は次第に筒体116内へ向
けて吸い寄せられて行き、最終的には図中に仮想線11
8aにて示されている如く筒体116内に表裏反転して
収まった状態となり、袋体118内に充填されていたイ
ンクはその殆どがノズル部20を経て排出された状態と
なる。
【0052】図29及び図30に示されている第六の実
施例に於いても、袋体118は図32に示されているの
と同様にその長さ方向のほぼ中央にて筒体116の内周
面に沿ってそれに接合されており、袋体内のインクがノ
ズル部20を経て吸い出されて行くにつれて、袋体11
8は図32に示されている状態と同様に表裏反転して筒
体116内にある袋体118のインク出口側半分の内側
に収まった状態となる。
【0053】図26〜図32に示されている如く本発明
のインク容器が筒体116と袋体118とにより構成さ
れた容器部を伴って実施される場合にも、ノズル部20
とつば状把手28とに関する構造或いはこれらノズル部
とつば状把手とがケースの端壁部44及び46に組み付
けられる構造に関し、図1〜図7に示された実施例、図
14〜図20に示された実施例、図21,図22,図2
3〜図25に示された各実施例への修正が適宜行われて
よいことは明らかであろう。
【0054】以上の実施例の説明を含む本発明の詳細な
説明より明らかな通り、本発明によれば、全体としてほ
ぼ筒状の容器の形にて印刷機内に装填されて印刷機のイ
ンク供給源となる容器構造体は、ほぼ従来通りの全体と
しては剛固な筒体形状にて提供されるが、インクの消費
量に比例するインク容器のための製造材料の消費及びイ
ンク消尽後に廃棄処分される残留容器の質量と嵩体積と
は、従来の剛固な容器のそれらに対比して格段に低減さ
れたものとなる。即ち、本発明によれば、全体として剛
固な容器形態を与えるケースは、インク消費量の如何に
拘らず常に一個のままであり、インク消費量に比例する
インク容器は、その主体部を構成する容器部が極く薄い
肉厚に形成されていることにより、その使用材料の質量
が従来の剛固な容器のそれに比して10分の1或はそれ
以下に低減される。又容器部は、内部に充填されたイン
クが消尽されたときには縮小し、その外形体積も又10
分の1或はそれ以下に縮小し、インク消尽後に廃棄処分
されるべき残留容器の嵩体積は従来の容器の場合に比し
て10分の1或はそれ以下に低減される。
【0055】上記の如き印刷機用インク供給源としての
容器の製造に於ける材料経済性及び廃棄物処理に係る環
境問題に関する顕著な改善は、インク排出後小体積に縮
小される薄肉構造の容器部を主体とするインク容器のノ
ズル部につば状把手が設けられていることにより、イン
ク容器の取り扱いの容易さを殆ど犠牲にすることなく達
成され、又かかる薄肉構造の容器部を主体とするインク
容器に対しそれを収納する補強用ケースが組合されるこ
とにより、印刷機に対するインク供給源の装填及び取り
外しに関してもその容易性を殆ど犠牲にすることなく達
成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインク容器の第一の実施例をキャ
ップと共に示す側面図。
【図2】図1に示されたキャップ付きインク容器の平面
図。
【図3】図1及び図2に示されたインク容器の斜視図。
【図4】本発明によるケースの第一の実施例をケース半
体が開かれた状態にて示す斜視図。
【図5】図3に示されたインク容器を図4に示された状
態にあるケース内に装填した状態を示す斜視図。
【図6】図3に示されたインク容器が図4に示されたケ
ース内に完全に装填された状態を示す斜視図。
【図7】図6に示された状態にインク容器を装填された
ケースが印刷機のインク吸出し装置に装填される状態を
示す斜視図。
【図8】本発明によるインク容器の第二の実施例をキャ
ップと共に示す側面図。
【図9】図8に示されたインク容器の斜視図。
【図10】本発明によるケースの第二の実施例をケース
半体が開かれた状態にて示す斜視図。
【図11】図9に示されたインク容器を図10に示され
た状態にあるケース内に装填した状態を示す斜視図。
【図12】図9に示されたインク容器が図10に示され
たケース内に完全に装填された状態を示す斜視図。
【図13】図12に示された状態にインク容器を装填さ
れたケースが印刷機のインク吸出し装置に装填される状
態を示す斜視図。
【図14】本発明によるインク容器の第三の実施例をキ
ャップと共に示す側面図。
【図15】図14に示されたキャップ付きインク容器の
平面図。
【図16】図14及び図15に示されたインク容器の斜
視図。
【図17】本発明によるケースの第三の実施例をケース
半体が開かれた状態にて示す斜視図。
【図18】図16に示されたインク容器を図17に示さ
れた状態にあるケース内に装填した状態を示す斜視図。
【図19】図16に示されたインク容器が図17に示さ
れたケース内に完全に装填された状態を示す斜視図。
【図20】図19に示された状態にインク容器を装填さ
れたケースが印刷機のインク吸出し装置に装填される状
態を示す斜視図。
【図21】本発明によるケースの第四の実施例をそれに
装填さインク容器と共に示す斜視図。
【図22】本発明によるケースの第五の実施例をそれに
装填さインク容器と共に示す斜視図。
【図23】つば状把手の取り付け構造の一つの実施例を
示すインク容器のノズル部の一部断面による側面図。
【図24】つば状把手の取り付け構造の他の一つの実施
例を示すインク容器のノズル部の一部断面による側面
図。
【図25】図24の線 XXV−XXV による断面図。
【図26】本発明によるインク容器の第四の実施例を示
す斜視図。
【図27】図26に示すインク容器が扁平化された状態
を示す斜視図。
【図28】本発明によるインク容器の第五の実施例を扁
平化された状態にて示す斜視図。
【図29】本発明によるインク容器の第六の実施例を示
す斜視図。
【図30】図29のインク容器を扁平化された状態にて
示す斜視図。
【図31】図26に示されたインク容器を図10に示さ
れたケースと同様のケース内へ装填した状態を示す斜視
図。
【図32】図26に示されたインク容器内のインクが吸
い出された時のインク容器の変形状態を解図的に示すイ
ンク容器の側面図。
【符号の説明】
10A,10B,10C,10D,10E,10F…イ
ンク容器 12…筒部 14…端壁部 16…中央開口 18…端壁部 20…ノズル部 22…キャップ 24…雄ねじ 26…雌ねじ 28…つば状把手 30…環状溝 32,32′,32″…ケース 33,33′…ケース 34,36,34′,36′,34″,36″…ケース
半体 38…ヒンジ 40,42…半円弧状切り欠き 44,46…端壁部 48,50…弾性係止片部 52,54…係止溝 56,58…端壁部 60…切り欠き 62…インク吸出し装置 64…回転軸 66…シリンダ装置 68…インク吸出しヘッド 70…インク送出ポート 72…導管 74…環状溝 76…接触検出装置 78…触手 80…突起 82…切り欠き 84…樋状部 86,88…端壁部 90…U字状切り欠き 92…樋状部の側縁部 94…ねじ止めリング 96,98…肩部 100…雄ねじ部 102…孔 104…円環状壁部 106…雌ねじ 108…スプライン 110…スプライン溝 112…スプラインの端面 114…円環状面部 116…筒体 118…袋体 120…シール縁 112,124…折重ね部 126…袋体の中央部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクの充填により実質的に筒状に拡張し
    インクの排出により外形を実質的に縮小させる可撓性の
    容器部と、前記容器部の一端に接続され前記容器部内か
    らのインクの流出口を郭定するノズル部と、前記ノズル
    部に設けられたつば状把手とを有するインク容器。
  2. 【請求項2】前記つば状把手は前記ノズル部と一体に成
    形されている請求項1のインク容器。
  3. 【請求項3】前記つば状把手は前記ノズル部に取り外し
    可能に装着されている請求項1のインク容器。
  4. 【請求項4】前記つば状把手にはこれより軸線方向外向
    きに延在するつば状把手位置検出用の突起が設けられて
    いる請求項1のインク容器。
  5. 【請求項5】前記つば状把手は実質的に筒状に拡張され
    たときの前記容器部と実質的に同径である請求項1のイ
    ンク容器。
  6. 【請求項6】インクの充填により実質的に筒状に拡張し
    インクの排出により外形を実質的に縮小させる可撓性の
    容器部と、前記容器部の一端に接続され前記容器部内か
    らのインクの流出口を郭定するノズル部と、前記ノズル
    部に設けられたつば状把手とを有するインク容器と、前
    記インク容器の少なくとも前記容器部を受け入れる補強
    用ケースとの組合せよりなる印刷機のインク供給源装
    置。
  7. 【請求項7】前記ケースは二つの半筒状のケース半体が
    互いの隣接する縦方向側縁に沿ってヒンジにより連結さ
    れた構造を有する請求項6のインク供給源装置。
  8. 【請求項8】前記ケース半体は各々前記つば状把手と前
    記容器部の前記一端との間で前記ノズル部を挾持する端
    壁を有する請求項7のインク供給源装置。
  9. 【請求項9】前記ノズル部は環状溝を形成されており、
    前記ケース半体は各々前記環状溝に係合してノズル部を
    挾持する端壁を有する請求項7のインク供給源装置。
  10. 【請求項10】前記つば状把手は前記ケース内に前記イ
    ンク容器が装填されたとき該ケース内に位置し、該ケー
    スは前記つば状把手を該ケースの外より接触検出するこ
    とを許す切り欠きを設けられている請求項6のインク供
    給源装置。
  11. 【請求項11】前記つば状把手には該ケース内に前記イ
    ンク容器が装填されたとき該ケース外へ突き出る突起が
    設けられており、該ケースには前記突起を該ケース外へ
    突き出させる切り欠きが設けられている請求項6のイン
    ク供給源装置。
  12. 【請求項12】前記インク容器の容器部はインクが充填
    されたとき概して円筒状であり、前記ケースは前記イン
    ク容器をその中心軸線を含む仮想平面にて二分した半分
    を越える部分にて受け入れる半円弧以上の円弧状断面を
    有する樋状部と、前記樋状部の一端に連なり前記インク
    容器の閉じた端部を受け入れる皿状又は環状の端部とを
    有する請求項6のインク供給源装置。
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