JP3725682B2 - 印刷機のインク供給源装置 - Google Patents

印刷機のインク供給源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3725682B2
JP3725682B2 JP31904497A JP31904497A JP3725682B2 JP 3725682 B2 JP3725682 B2 JP 3725682B2 JP 31904497 A JP31904497 A JP 31904497A JP 31904497 A JP31904497 A JP 31904497A JP 3725682 B2 JP3725682 B2 JP 3725682B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
case
container
ink container
collar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31904497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10181746A (ja
Inventor
吉治 大日向
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
Priority to JP31904497A priority Critical patent/JP3725682B2/ja
Publication of JPH10181746A publication Critical patent/JPH10181746A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3725682B2 publication Critical patent/JP3725682B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
    • B65D1/0292Foldable bottles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Bag Frames (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷機の技術分野に係り、特に印刷機のインク供給源装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
輪転式孔版印刷機の如く多数枚の印刷物を自動的に連続して印刷する印刷機に於いては、印刷の進行に伴なって消費されるインクを印刷機内に装填されたインク容器より順次供給することが行なわれている。かかるインク供給装置の一つとして、円筒状の筒部と、該筒部内に一端より嵌め込まれ該筒部の中心軸線に沿って該筒部内をフリーピストン状に摺動可能な端板部材と、該筒部の他端を中央開口を残して閉じる環状の端壁部と、該中央開口に連なる円筒状のノズル部とを有し、前記端板部材が前記筒部の一端に位置して筒部内に一杯にインクが充填された初期状態より、前記ノズル部を経てインクが吸い出されるにつれて、前記端板部材が前記一端より前記他端へ向けて順次筒部内を軸線方向に移動して行く構造のものが知られている(特開昭59−37162号公報)。かかる構造のインク容器をインク供給源として印刷機が作動されると、インク容器内のインクの残量の如何に拘らずインク容器からのインクの吸い出し抵抗が常に一定に保たれ、多数枚の印刷物を連続して安定した濃度にて得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如き構造のインク容器に於いては、その筒部は単にインクを貯容する容器の壁を構成するだけでなく、フリーピストン状の端板部材をその内壁に沿って滑らかに案内するシリンダ部材として作動しなければならないので、インク容器の主要部をなす筒部は、内部にフリーピストンを案内するシリンダとして作動するに十分な剛性を呈する肉厚のものとして作られなければならず、そのためインク容器の製造にはそれ相当の量の合成樹脂等の材料を必要とし、又使用済みのインク容器は、端板部材が筒部内をノズル部材に近接した奥の位置迄偏倚した状態にあるとはいえ、その外形は当初と実質的に同じ状態に保たれるので、印刷機の稼働に伴って使用済みインク容器の集積体の量が次第に増大し、その廃棄処理に困難を来す恐れがある。
【0004】
流体貯蔵用容器を蛇腹構造に構成することは古くから周知であり、特に一端にて閉じられ他端に開口を有する蛇腹構造の筒部と、前記開口に連なるノズル部とを有する容器は、実願昭60−94275号(実開昭62−3438号)に於いて提案されている。又かかる蛇腹構造により印刷機のインク供給源となるインク容器を形成し、更にその閉じた一端に容器内のインク残留量を低減すべく容器の内側へ向けて突き出た蛇腹状内筒部を形成することが特開平6−199349号公報に示されている。
【0005】
しかし、かかる公知の蛇腹型容器或いはインク容器は、その製造に要する材料の量を極力減じ又使用後に廃棄処理されるべき体積を極力減じるべく、その主要部を構成する蛇腹構造の筒部の厚みが直径に比して極く薄くされるときには、その内部にインクが充填されると、ノズル部の開口端が適当なキャップ等にて密閉されているとしても、手による取り扱い易さに於いて著しく劣る。
【0006】
即ち、軟質合成樹脂より作られた薄肉の蛇腹構造の筒部は、これを手の指で掴もうとすると、該筒部は指による押圧力を逃がす方向にその横断面を容易に扁平化させ、指による掴み作用を無効化する。軟質合成樹脂より作られた薄肉の筒状容器が蛇腹構造を有せず、単純な筒形状であるときは、なお更である。単に容器を持ち上げるのであれば、ノズル部に装着されたキャップを指先にて掴めばよいが、インクを充填された容器を印刷機に装填するに当っては、容器よりキャップを取り外さなければならず、このときインクの漏洩がないようきつく締め付けられたキャップを取り外すには、やはり筒部がしっかりと保持されなければならない。
【0007】
本発明は、上記の如き従来の剛固な型のインク容器がその製造にかなり多量の材料を必要とし又その剛固な外形がもたらす使用後の廃棄処理の困難性の問題と、従来の蛇腹型のインク容器では特にインク容器を構成する材料の量をより一層少なくし且つ使用後の体積より一層小さくすべく、薄肉とされたとき手によるインク容器の取り扱い易さが著しく劣ることに対処し、薄肉とされても手による取り扱い易さに於いて劣らないインク容器を、印刷機への装填及び印刷機からの取出しに於ける取り扱い易さに於いても従来の剛固な構成のインク容器と同等にすべく、薄肉のインク容器を剛固な補強用ケースと組み合わせて印刷機のインク供給源装置とし、更に補強用ケースにインク容器を所定の装填位置に確実に且つ安定して装填せしめる案内係止手段を組み込むことを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題は、本発明によれば、インクの充填により実質的に筒状に拡張しインクの排出により外形を実質的に縮小させる可撓性の容器部と、前記容器部の一端に接続され前記容器部内からのインクの流出口を郭定するノズル部と、前記ノズル部に設けられたつば状把手とを有するインク容器と、前記インク容器の前記容器部と前記つば状把手とを受け入れる補強用ケースとの組合せよりなり、前記つば状把手はその周縁の一部に押え爪部を有し、前記インク容器が前記補強用ケース内に装填されたとき、前記押え爪部は前記補強用ケースの一部に係合して前記インク容器を前記補強用ケースに係止するよう構成されている印刷機のインク供給源装置によって達成される。
【0009】
【発明の効果】
本願発明者は、本件出願人と同一の出願人による特願平8−260334号に基づく国内優先権を主張した平成9年9月8日付出願の特願平9−259348号に於いて、インクの充填により実質的に筒状に拡張しインクの排出により外形を実質的に縮小させる可撓性の容器部と、前記容器部の一端に接続され前記容器部内からのインクの流出口を郭定するノズル部と、前記ノズル部に設けられたつば状把手とを有するインク容器、及びかかるインク容器と、前記インク容器の少なくとも前記容器部を受け入れる補強用ケースとの組合せよりなる印刷機のインク供給源装置とを提案した。
【0010】
上記の提案によれば、インク容器にはそのノズル部につば状把手が設けられているので、キャップを取り外す際には、一方の手でキャップを掴み、他方の手でつば状把手を掴めばよい。把手がつば状であれば、インク容器の回転姿勢の如何に拘らず常にほぼ同じ形の把手が得られる。又勿論かかるつば状把手は、キャップ取り外し時だけでなく、インク容器の持ち運び時に手にて所謂鷲掴み状に把持できる便利な把手としても機能する。
【0011】
更に又、上記の如きインク容器が印刷機に装填されるに当って、該インク容器が、少なくとも前記筒部を受け入れる補強用ケースと組み合わされた状態とされることにより、かかる補強用ケースを唯1個用いて順次使用されるインク容器の全てを印刷機に装填する手段とすることができ、インク消尽後に生ずる廃棄物を極く少量の薄肉合成樹脂材よりなる容器部が縮小した極く小体積のインク容器のみとしつつ、印刷機に対しては常に補強用ケースによる取り扱い易いインク供給源装置の装填及び取外しを行なうことができる。
【0012】
上記の如くノズル部に設けられたつば状把手は、インク容器を単に単体の物品として見れば、キャップの取り外しやインク容器の手による持ち運びを格段に容易にするという機能を有するものであるが、かかるつば状把手を備えたインク容器が上記の如く補強用ケースと組合されて印刷機のインク供給源装置とされるときには、前記つば状把手は更にインク容器を補強用ケースに装填するに当ってインク容器を補強用ケースに対し所定の装填位置に確実に位置決めし且つ該装填位置へ安定して係止せしめる案内係止手段として利用できる。
【0013】
この場合、特につば状把手に上記の如くその周縁の一部に押え爪部を設け、補強用ケース内にインク容器が装填されたとき、押え爪部が補強用ケースの一部に係合してインク容器を補強用ケースに係止することにより、補強用ケースへインク容器を装填する過程に於いては、押え爪部とつば状把手の本体部との間に補強用ケースの一部が挾み込まれつつインク容器が補強用ケースの壁に沿って摺動することとなり、これによって補強用ケースに対するインク容器の装填がより安定して確実に案内され、又補強用ケース内にインク容器が装填された後には、補強用ケースに対するインク容器の装填状態が押え爪部による補強用ケースの一部の押さえ込みにより確実に且つ安定して保持される。
【0014】
更に又、特に押え爪部がつば状把手の両側縁部に一対として互いに平行に延在するよう設けられ、補強用ケースが筒体を縦方向に半割した一対のケース半体よりなり、これら一対のケース半体が互いの隣接する縦方向側縁の一方に沿って互いに枢動連結された構造を有し、ケース半体はつば状把手を受け入れる部分にて壁の一部が内側に偏倚され、一対の押え爪部はインク容器がケース半体の一方内へ装填されるとき該ケース半体の内側へ偏倚された壁部に外から摺接する構造とされているときには、一対の押え爪部はインク容器をケース半体の一方に対しその半径方向に沿って所定の装填位置まで正しく且つ滑らかに案内する案内手段としてより有効に作動する。
【0015】
更に又、押え爪部が補強用ケースの内側へ偏倚した壁部の外面に対向する係合突起を有し、補強用ケースの内側へ偏倚した壁部の外面には補強用ケース内にインク容器が所定の装填位置に装填されたとき前記係合突起を受け入れる係合窪みが形成されているときには、補強用ケース内にインク容器が所定の装填位置迄装填されると、係合突起と係合窪みとの係合によりインク容器はケース半体の一方内に安定して係止された状態となり、ケース半体の他方を該一方のケース半体上へ閉じ合わせる過程でケース半体に対するインク容器の装填状態にずれが生ずる如き不都合は確実に回避される。
【0016】
【発明の実施の形態】
添付の図1は、本発明によるインク供給源装置を構成するインク容器の第一の実施例をそれに装着されたキャップと共に示す側面図、図2は図1に示されているキャップ付きインク容器を図1の上方より軸線方向下向きに見た平面図、図3は図1及び図2に示されたインク容器の斜視図である。図にて10Aにて全体的に示されているインク容器は、蛇腹構造の筒部12と該筒部の一端(図1にて下端)を閉じる端壁部14と筒部12の他端(図1にて上端)より中央開口16迄縮径する環状の端壁部18とからなる容器部と、中央開口16に連なる円筒状のノズル部20とを有している。尚、図示の状態ではノズル部20の開口端にそれを閉じるキャップ22が装着されている。この実施例では、キャップ22はノズル部20の先端部に設けられた雄ねじ24とキャップの内側に設けられた雌ねじ26とのねじ係合によりノズル部20にその先端開口を閉じる状態に装着されている。キャップ22はインク容器内にインクが充填された保存状態を保持するためのものであり、インク容器の使用に先立ってノズル部20より取り外されるものである。キャップ取り外しの好ましい時機については後述する。
【0017】
ノズル部20にはつば状把手28が設けられている。つば状把手28は図示の実施例の如く筒部12と同程度の径の一対の円弧状縁部28aとこれらの間に延在する一対の直線状縁部28bとを有する小判型の形状を有する本体部と、直線状縁部28bに沿って延在する一対の押え爪部28cとを含んでおり、又押え爪部28cの先端部には内向きに突き出た係合突起28dが設けられている。小判型本体部の周縁にはつば状把手の剛性を増すと同時に縁部の厚みを増し、その案内係合に於ける摺動をより安定化する環状のリブ28eが設けられている。つば状把手28はノズル部20の根元部、即ち環状の端壁部18との接合部、に近接して設けられている。
【0018】
尚以上の記載に於いては、インク容器10Aが筒部12、閉じた端壁部14、環状の端壁部18よりなる容器部を有する旨、或はノズル部20が端壁部18に接続されている旨、更にはつば状把手28がノズル部20に設けられている旨記載したが、これらはインク容器の各部を分けて説明するための表現であり、筒部12、端壁部14及び18、ノズル部20、つば状把手28は全体が一つの材料、特に軟質合成樹脂、により連続して即ち一体に成形されていてよいものである。この場合、特にインク容器の主要部をなす蛇腹構造の筒部12は、インクのための保存容器として機能し得る必要最小限度の厚みとされ、使用材料を極力節減し、又インク使用後に残る廃棄物の質量及び嵩体積を最小限に抑えるよう作られるのが好ましい。端壁部14及び18は筒部12と同程度の肉厚とされてよい。ただ環状の端壁部18には幾分かの剛性が望まれるので、この部分は図示の実施例に於ける如く球面構造とされ、肉厚に対比してより高い剛性を有するように作られるのが好ましい。尚、端壁部18に剛性を付与するには、それを図示の如く球面形状とすることに代えて、或はそれに加えて、適当なリブが設けられてもよい。又筒部12の蛇腹は、前述の特開平6−199349号公報に示されている如く、収縮状態を自己保持する蛇腹とされてもよく、更に又端壁部14には、同公報に示されている如く、使用後の残留インク量を低減するための蛇腹内筒が設けられてもよい。
【0019】
尚、特につば状把手28は、上記の通りノズル部20と一体に成形されるのではなく、ノズル部20を含むインク容器の主体部とは別体として成形され、ノズル部20に熱溶着、接着剤による接着、或はねじ止めリング又はスプライン係合手段により取り付けられてもよい。
【0020】
蛇腹構造の筒部12は、上記の通りインクを保持する容器として機能するに必要な最小限度の厚みとされるのが好ましい。かかる蛇腹構造が軟質合成樹脂の薄肉壁により構成されていても、その内部にインクが充填され、ノズル部20の開口端がキャップ22により密封されると、インクは非圧縮性流動体であるので一定の体積を自ら維持し、従ってこの蛇腹構造部がかなり薄くて柔軟な構造とされても、持ち運びに際しインク容器が上端のノズル部20にて支持された状態に懸垂されたとき蛇腹構造の筒部12の形状が実質的に変化することはない。
【0021】
本発明によれば、ノズル部20にはつば状把手28が設けられているので、このインク容器を格納箱より取出したり、それを印刷機に装填したりすることは、つば状把手28を手の指にて鷲掴み状に掴むことにより、難なく行える。
【0022】
図4は図1〜図3に示されたインク容器を印刷機に装填するに当って、それがより容易に且つ正確に行なわれるよう、インク容器と組み合わされる補強用ケースの一つの実施例を示す斜視図、図5は該ケース内へのインク容器の装填の途中の一過程を示す斜視図、図6はインク容器の装填が完了した状態のケースを示す斜視図である。インク容器10Aからのキャップ22の取り外しは、インク容器がその筒部12を以下に記載される構造のケースに図5に示されている状態に装填された後、或いは一層好ましくは、図6に示されている如く補強用ケースが完全に閉じられた後とされるのが好ましい。図5に示されている状態でのキャップの取り外しに際しては、つば状把手28又はケース半体34を片方の手で押えればよく、又図6にて示されている状態では補強用ケースを片方の手で押さえればよい。
【0023】
これらの図に於いて、32にて全体的に示されているケースは、その使用状態に於いては全体として円筒状の形状をなすものであるが、図示の実施例に於いては、インク容器の装填及び取出しを容易にすべく、円筒の中心軸線を含む仮想平面にて二分された半円筒状の二つのケース半体34及び36と、これらのケース半体をそれらの隣接する縦方向の一縁に沿って相対的に枢動可能に連結するヒンジ38とから構成されている。図示の実施例に於いては、ヒンジ38は3個のヒンジに分けて構成されている。ケース半体34及び36は、それぞれ互いに円筒状に閉じ合わされたとき内部にインク容器10Aの蛇腹構造の筒部12とつば状把手28とを丁度包囲収納する形状に作られている。
【0024】
ケース半体34及び36は半円筒部の一方の端部にインク容器のノズル部20を通す半円弧状の切り欠き40、42を備えた端壁半体部44及び46と、それに軸線方向内側に隣接して筒壁の一部がU字状に半径方向内側に偏倚されたつば状把手案内部43とを備えている。
【0025】
ケース半体34及び36の各々に設けられた一対のつば状把手案内部43の互いに向かい合った内面は、つば状把手28をその直線状縁部28bに沿って軽く摺るように受け入れる距離にて互いに平行に隔置されている。又ケース半体34に設けられたつば状把手案内部43の外面の一部には係合窪み43aが形成されており、ケース半体36に設けられたつば状把手案内部43にはスリット43bが切られている。係合窪み43aは以下の要領にて補強用ケース32内にインク容器10Aが装填されたとき、インク容器のつば状把手28の押え爪部28cに設けられた係合突起28dと係合する。
【0026】
補強用ケース32内にインク容器10Aを装填するには、図5に示されている如く、ケース半体34と36とをヒンジ38に沿って開いた状態とし、ケース半体34内につば状把手28がその直線状縁部28bの部分にてケース半体34のつば状把手案内部43の内面に摺接するようにしてインク容器10Aを装填する。このとき、つば状把手28がつば状把手案内部43の内面に沿って下方へ摺動して行くにつれて、押え爪部28cはその係合突起28dの部分にてつば状把手案内部43の外面に沿って摺動し、前記偏倚部に於けるケース半体の壁はつば状把手の直線状縁部28bと押え爪部28cとの間に挾み込まれた状態となる。この状態でインク容器10Aがケース半体34内に所定の装填位置迄装填されると、押え爪部28cの先端に設けられた係合突起28dは押え爪部28cの弾力性の下につば状把手案内部43の外面に設けられた上述の係合窪み43aに嵌り込み、これと係合する。かかる係合突起28dと係合窪み43aとが押え爪部28cの弾力性の下に「カチッ」と係合することにより、ケース半体34に対しインク容器10Aが正しく装填されたことが作業者に明確に示され、補強用ケースにインク容器を装填する作業に当って、先ずケース半体34にインク容器10Aを装填する作業が正しく達成されたとの節度感が得られる。又かかる係合突起28dと係合窪み43aとの弾力的係合により、インク容器10Aをケース半体34内に正しく装填された状態に保持する作用が得られる。
【0027】
そして更にケース半体36がケース半体34に対し図6に示されている如く閉じ合わされると、ケース半体36のつば状把手案内部43はそのスリット43bに押え爪部28cを嵌入させつつ、つば状把手28の直線状縁部28bの上半分に整合してこれに係合し、ケースに装填されたインク容器のノズル部20をケースに対し同軸に心合わせすると共に、その軸線方向位置を特定し且つ維持する。ケース半体34及び36にはそれぞれ弾性係止片部48及び50が形成されており、これらはケース半体34及び36が円筒状に閉じ合わされたとき、他方のケース半体の係止溝52及び54に弾性的に係合してケース半体が円筒状に閉じ合わされた状態を維持する。尚図示の実施例に於いては、ケース半体34及び36の他端にはそれぞれ半円環状の端壁部56及び58が形成されている。
【0028】
図7はインク容器について特願平9−39712号にて提案されている構造を用いた他の一つの実施例を示す斜視図である。但し図7に示されたインク容器10Bはその内部にインクが充填された状態にあり、このインク容器は内部のインクが排出されると図8に示す如く扁平に押し潰された形状となるよう構成されている。この第二の実施例のインク容器10Bに於いて上述の第一の実施例のインク容器10Aの各部に対応する部分は、この先の実施例に於いて付された符号と同じ符号により示されている。
【0029】
この第二の実施例のインク容器10Bは、そのノズル部20とつば状把手28の部分は第一の実施例によるインク容器10Aに於ける構造と同様に作られている。ノズル部20には、比較的硬質のシート材よりなり扁平に押し潰し可能な筒体60と、一部(図示の例では約半分)にて筒体60内に装入され軟質のシート材よりなり扁平に押し潰し可能な袋体62とからなる容器部がその袋体62の一端部にて接続され、袋体62の内部がノズル部20により外部と連通されるようになっている。袋体62は図8に示されている如く二枚のシートをシール縁64に沿って周縁部にて接合した構造に作られており、その両端部が折返しによる折重ね部66及び68として構成されており、袋体62の内部にインクが充填されると、これらの折重ね部66及び68が円筒状袋体の端壁部を構成するように拡がり、これによって全体として図7に示されている如くほぼ円筒状の容器を構成するようになっている。
【0030】
袋体62はその長手方向のほぼ中間部にて周方向に沿って筒体60の内周面に接着されている。(このことについては後程更に詳述する。)
【0031】
図7及び図8に示されている第二の実施例に於いては、筒体60は一枚のシート材が二つ折りとされ、互いに重なり合うその両端部60aが袋体62を構成するシート材と共にシール縁64を構成するようシール接合されている。これに対し図9は、この第二の実施例の一部を修正した第三のインク容器の実施例を示す図8と同様の図であり、この第三の実施例のインク容器10Cに於いては、筒体60は二枚のシート材が両端の重なり部60a及び60bにて袋体62を構成するシート材と共にシール結合されてシール縁64が構成されている。この第三の実施例によるインク容器10Cも、その内部がインクにて充填されると、図7に示されている形状と実質的に同一の形状となることは明らかであろう。
【0032】
図10は更にインク容器の第四の実施例を示す図7と同様の斜視図であり、図11はこの第四の実施例によるインク容器10Dが扁平に押し潰された状態を示す図8及び図9と同様の図である。この第四の実施例に於いても、図7〜図9に示された第二及び第三の実施例に於ける部分に対応する部分は、図7〜図8に於けると同じ符号により示されている。この第四の実施例は、筒体60の軸線方向の長さが袋体62の全長近くまで長くされている点に於いてのみ、図7及び図8に示された第二の実施例と異なっている。この第四の実施例に於いても、袋体62はその軸線方向長さのほぼ中央にて筒体60の内周面に沿ってそれに接着されている。
【0033】
図12は図7に示されている第二の実施例のインク容器10Bが図4に示されているケースと同様のケースに装填された状態を示す図5と同様の図である。図12に於いても図4及び図5に示されている部分に対応する部分はそれらの図に於けると同じ符号により示されている。この場合にも、図12に示されている如き要領にてケース半体34内にインク容器10Bが装填された後、ケース半体36がケース半体34上に閉じ合わされると、外見上は第一の実施例に関する図6に示されているケース付インク容器と全く同様のケース付インク容器となる。
【0034】
図13は、図7に示されてた第二の実施例のインク容器10Bを第一の実施例のインク容器10Aを示す図1と類似の側面図にて示す図である。但し図13に於いては、筒体60は縦断面にて示されており、又図を明瞭にする目的で筒体60を構成するシート材の厚さはインク容器の縦横寸法に対比して拡大して示されている。又袋体62の両端部であって折重ね部66及び68により形成される部分も、単純な円筒の端面形状に簡略化して示されている。図13に於いても、図1に示されている部分に対応する部分は、図1に於けると同じ符号により示されている。
【0035】
更に図13には、インク容器10Bの内部にインクが充填された状態からノズル部20を経てインクが次第に吸い出されて行く時、その袋体62が変形して行く状態が解図的に示されている。前述の如く袋体62はその長手方向のほぼ中央にある環状部70にて筒体60の内周面に沿って接着されている。そのため袋体62内のインクがノズル部20を経て次第に吸い出されて行くにつれて、袋体62のノズル部20より反対の側にある半分の部分は次第に筒体60内へ向けて吸い寄せられて行き、最終的には図中に仮想線62aにて示されている如く筒体60内に表裏反転して収まった状態となり、袋体62内に充填されていたインクはその殆どがノズル部20を経て排出された状態となる。
【0036】
図10及び図11に示されている第四の実施例に於いても、袋体62は図13に示されているのと同様にその長さ方向のほぼ中央にて筒体60の内周面に沿ってそれに接合されており、袋体内のインクがノズル部20を経て吸い出されて行くにつれて、袋体62は図13に示されている状態と同様に表裏反転して筒体60内にある袋体62のインク出口側半分の内側に収まった状態となる。
【0037】
以上の説明より明らかな通り、本発明によれば、全体としてほぼ筒状の容器の形にて印刷機内に装填されて印刷機のインク供給源となる容器構造体が、ほぼ従来通りの全体としては剛固な筒体形状にて提供され、インクの消費量に比例するインク容器のための製造材料の消費及びインク消尽後に廃棄処分される残留容器の質量と嵩体積とは、従来の剛固な容器のそれらに対比して格段に低減されたものとなる。全体として剛固な容器形態を与えるケースは、インク消費量の如何に拘らず常に一個のままであり、インク消費量に比例するインク容器は、その主体部を構成する容器部が極く薄い肉厚に形成されていることにより、その使用材料の質量が従来の剛固な容器のそれに比して10分の1或はそれ以下に低減される。容器部は、内部に充填されたインクが消尽されたときには縮小し、その外形体積も又10分の1或はそれ以下に縮小し、インク消尽後に廃棄処分されるべき残留容器の嵩体積は従来の容器の場合に比して10分の1或はそれ以下に低減される。
【0038】
上記の如きインク供給源としての容器の製造に於ける材料経済性及び廃棄物処理に係る環境問題に関する顕著な改善は、インク排出後小体積に縮小される薄肉構造の容器部を主体とするインク容器のノズル部につば状把手が設けられていることにより、インク容器の取り扱いの容易さを殆ど犠牲にすることなく、又かかる薄肉構造の容器部を主体とするインク容器に対しそれを収納する補強用ケースが組合されることにより、印刷機に対するインク供給源の装填及び取り外しに関してもその容易性を殆ど犠牲にすることなく、又つば状把手がインク容器を補強用ケースに装填する作業を正しく案内すると同時に装填作業が正しく行われたことを示す押え爪部を備えることにより、補強用ケースにインク容器を装填する作業に誤操作や煩雑感をもたらすことなく且つ装填途中の状態を安定させつつ達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインク供給源装置を構成するインク容器の第一の実施例をキャップと共に示す側面図。
【図2】図1に示されたキャップ付きインク容器の平面図。
【図3】図1及び図2に示されたインク容器の斜視図。
【図4】本発明によるインク供給源装置を構成する補強用ケースの一つの実施例をケース半体が開かれた状態にて示す斜視図。
【図5】図3に示されたインク容器を図4に示された状態にある補強用ケース内に装填した状態を示す斜視図。
【図6】図3に示されたインク容器が図4に示されたケース内に完全に装填された状態を示す斜視図。
【図7】本発明によるインク容器の第二の実施例を示す斜視図。
【図8】図7に示すインク容器が扁平化された状態を示す斜視図。
【図9】本発明によるインク容器の第三の実施例を扁平化された状態にて示す斜視図。
【図10】本発明によるインク容器の第四の実施例を示す斜視図。
【図11】図10のインク容器を扁平化された状態にて示す斜視図。
【図12】図7に示されたインク容器を図4に示されたケースと同様のケース内へ装填した状態を示す斜視図。
【図13】図7に示されたインク容器内のインクが吸い出された時のインク容器の変形状態を解図的に示すインク容器の側面図。
【符号の説明】
10A,10B,10C,10D…インク容器
12…筒部
14…端壁部
16…中央開口
18…端壁部
20…ノズル部
22…キャップ
24…雄ねじ
26…雌ねじ
28…つば状把手
28a…円弧状縁部
28b…直線状縁部
28c…押え爪部
28d…係合突起
28e…リブ部
32…ケース
34,36,…ケース半体
38…ヒンジ
40,42…半円弧状切り欠き
43…つば状把手案内部
43a…係合窪み
43b…スリット
44,46…端壁部
48,50…弾性係止片部
52,54…係止溝
56,58…端壁部
60…筒体
62…袋体
64…シール縁
66,68…折重ね部
70…袋体の中央部

Claims (3)

  1. インクの充填により実質的に筒状に拡張しインクの排出により外形を実質的に縮小させる可撓性の容器部と、前記容器部の一端に接続され前記容器部内からのインクの流出口を郭定するノズル部と、前記ノズル部に設けられたつば状把手とを有するインク容器と、前記インク容器の前記容器部と前記つば状把手とを受け入れる補強用ケースとの組合せよりなり、前記つば状把手はその周縁の一部に押え爪部を有し、前記インク容器が前記補強用ケース内に装填されたとき、前記押え爪部は前記補強用ケースの一部に係合して前記インク容器を前記補強用ケースに係止するよう構成されており、前記押え爪部は前記つば状把手の両側縁部に一対として互いに平行に延在するよう設けられており、前記補強用ケースは筒体を縦方向に半割した一対のケース半体が互いの隣接する縦方向側縁の一方に沿って互いに枢動連結された構造を有し、前記ケース半体は前記つば状把手を受け入れる部分にて壁の一部が内側に偏倚されており、前記一対の押え爪部は前記インク容器が前記ケース半体の一方へ装填されるとき該ケース半体の前記内側に偏倚された壁部に外から摺接するよう構成されている印刷機のインク供給源装置。
  2. 前記押え爪部は前記補強用ケースの内側へ偏倚した壁部の外面に対向する係合突起を有し、前記補強用ケースの内側へ偏倚した壁部の外面には該補強用ケース内に前記インク容器が所定の装填状態に装填されたとき前記係合突起を受け入れる係合窪みが形成されている請求項の印刷機のインク供給源装置。
  3. 前記二つのケース半体の他方は前記つば状把手の一部と係合する内側に偏倚された壁部を有し、該他方のケース半体の内側に偏倚された壁部の各々は前記一対の押え爪部の対応する一つの一部を受け入れるスリットを形成されている請求項またはの印刷機のインク供給源装置。
JP31904497A 1996-11-06 1997-11-05 印刷機のインク供給源装置 Expired - Fee Related JP3725682B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31904497A JP3725682B2 (ja) 1996-11-06 1997-11-05 印刷機のインク供給源装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-310138 1996-11-06
JP31013896 1996-11-06
JP31904497A JP3725682B2 (ja) 1996-11-06 1997-11-05 印刷機のインク供給源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10181746A JPH10181746A (ja) 1998-07-07
JP3725682B2 true JP3725682B2 (ja) 2005-12-14

Family

ID=26566204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31904497A Expired - Fee Related JP3725682B2 (ja) 1996-11-06 1997-11-05 印刷機のインク供給源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3725682B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003175975A (ja) * 2001-12-13 2003-06-24 Yukio Yoshida 即席食品への添加物収納方法
JP2015131686A (ja) * 2015-03-16 2015-07-23 株式会社バンダイ 容器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10181746A (ja) 1998-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5979326A (en) Collapsible ink container having disk shaped handle and ink supply source device encasing the container for printers
JP2605130Y2 (ja) 容器装置
US4911562A (en) Collapsible can with a handle arrangement for pouring the liquid held therein
US5839368A (en) Ink supply source device for printers by collapsible ink container encased in reinforcing case with disk handle having press claws
JP3725682B2 (ja) 印刷機のインク供給源装置
JP3754808B2 (ja) 印刷機のインク容器及びインク供給源装置
JP4466804B2 (ja) プラスチック製成型容器及びバッグインボックス
JP2001341780A (ja) 詰め替え可能な容器
JPH0619502Y2 (ja) 2種の収納物を混合するための容器
JPH0649341U (ja) 袋状容器
JP3720554B2 (ja) ポンプ付き容器のパウチハンガー
JP3100378U (ja) 複合容器
JPH0649349U (ja) 袋状容器
JP2021172427A (ja) 取出具付き容器
JPH02149520U (ja)
EP1279616A1 (en) Applicator
JP3841875B2 (ja) 扱き機能を有する液体注出容器用中蓋
JP2001171638A (ja) 可撓性ボトル容器
JP2000267415A (ja) トナー収納容器
JPH1081348A (ja) 省資源環境保全型容器及びその補強用ケース
JP2001301793A (ja) ノズル付きのボトルキャップ
JP2541726Y2 (ja) 逆止弁付き収納袋
JPH0115641Y2 (ja)
JPS5816514Y2 (ja) 洗剤などの容器
JPH0446686Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050922

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080930

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090930

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090930

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100930

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100930

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110930

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees