JP3100378U - 複合容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用後の分別が容易で、樹脂を大幅に減量して樹脂製ボトルを薄肉化しても自立性に優れ、更には大型の容器でも内容物の注ぎだしが容易な複合容器を提供する。
【解決手段】上面21に傾斜面21aが形成された紙製の箱2内に、2軸延伸ブロー成形した薄肉の樹脂製ボトル1を収容し、その樹脂製ボトル1には、底面14の垂線Vに対して傾斜した方向に突出する口頸部12を形成し、その口頸部12を箱2の傾斜面21aから外部に突出させた構造とすることにより、樹脂製ボトル1と紙製の箱2とを実質的に一体化せずに分別を容易化し、かつ、樹脂製ボトル1を薄肉化しても全体として良好な自立性を発揮するとともに、口頸部12を箱2から斜め上方に突出させているために、内容物の注ぎだし時における傾斜量が少なくてすみ、注ぎだしに際しての操作性を向上させる。
【選択図】 図2
【解決手段】上面21に傾斜面21aが形成された紙製の箱2内に、2軸延伸ブロー成形した薄肉の樹脂製ボトル1を収容し、その樹脂製ボトル1には、底面14の垂線Vに対して傾斜した方向に突出する口頸部12を形成し、その口頸部12を箱2の傾斜面21aから外部に突出させた構造とすることにより、樹脂製ボトル1と紙製の箱2とを実質的に一体化せずに分別を容易化し、かつ、樹脂製ボトル1を薄肉化しても全体として良好な自立性を発揮するとともに、口頸部12を箱2から斜め上方に突出させているために、内容物の注ぎだし時における傾斜量が少なくてすみ、注ぎだしに際しての操作性を向上させる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、各種液体や粉体等の流動性の物品を収容するための容器に関し、更に詳しくは、薄肉化した樹脂製ボトルと紙製の箱からなる複合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
樹脂製ボトルの樹脂の使用量を減らすべく薄肉化するとともに、その薄肉化による強度低下に対処すべく、ボトルの外側に板紙をはじめとする紙製の筒体などを配した、いわゆる複合容器が知られている。
【0003】
従来のこの種の複合容器としては、種々の提案がなされているが、例えば、2軸延伸ポリプロピレンや2軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる薄肉化された樹脂製ボトルに、紙製の外側容器をインモールド成形して一体化するか、あるいは接着剤で一体化した構造のものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また、他の構造の複合容器として、樹脂製ボトルの胴部の上端にアンダーカットを設ける一方、下端部には下方ほど太くなる向きに胴部側壁の全面あるいは一部にテーパーを設け、そのボトルの胴部の周囲に紙製の筒状体を巻き付け、その紙製の筒状体をアンダーカットとテーパーにより係止した構造のものが提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−24961号公報(第3−第4頁)
【特許文献2】
特開平10−139068号公報(第2−第3頁、図1)
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の複合容器のうち、特許文献1に記載のものは、樹脂製のボトルと紙製の外側容器とがインモールドもしくは接着剤により一体化されているため、内容物の使用後における容器の廃棄時に、樹脂と紙との分別が極めて困難であるという問題がある。
【0007】
また、特許文献2に記載の複合容器においても、樹脂製ボトルの外側に巻き付けられる紙製の筒状体は、その上下が樹脂製ボトルの胴部に形成されたアンダーカットとテーパーによって係止されているため、紙製の筒状体を樹脂製ボトルから中心軸方向に引き抜くことは困難である関係上、分別廃棄に際しては紙製の筒状体を破らなければならない。また、この特許文献2の構造では、紙製の筒状体は樹脂製ボトルの胴部外周にのみ巻き付けられているので、容器の自立は樹脂製ボトルの底面近傍の剛性に依存し、従って、樹脂製ボトルの底面近傍の肉厚をある程度以上確保しなければならず、樹脂の減量には限度がある。
【0008】
更に、上記した特許文献1および2に記載の複合容器のいずれにおいても、樹脂製ボトルはその口頸部を鉛直上方に向けた構造を有しているため、特に内容量が2リットル程度を越える大型の容器となると、片手で持って内容物を最初から最後まで注ぎだすことが容易でなく、使用勝手が悪いという問題がある。
【0009】
本考案はこのような実情に鑑みてなされたもので、使用後の分別が容易で、樹脂を大幅に減量して樹脂製ボトルを薄肉化しても自立性に優れ、更には大型の容器でも内容物の注ぎだしが容易な複合容器の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案の複合容器は、2軸延伸ブロー成形した薄肉のボトル本体部と口頸部部とからなる樹脂製ボトルと、その樹脂製ボトルを収容する紙製の箱からなる複合容器であって、上記紙製の箱は、上面の一辺部分に底面に対して所定角度で傾斜してなる傾斜面が形成されているとともに、上記樹脂製ボトルは、上記紙製の箱の底面に密着するボトル本体の底面に対する垂線から傾斜した方向に口頸部が突出形成され、その口頸部が上記紙製の箱の傾斜面に形成された貫通孔から突出していることによって特徴づけられる(請求項1)。
【0011】
ここで、本考案においては、 上記紙製の箱は、上記傾斜面を含む上面が蓋を形成する構成(請求項2)を好適に採用することができる。
【0012】
また、本考案において、上記ボトルの底面またはその近傍に突起部が形成され、その突起部と上記首部にバンドが掛け渡されているとともに、そのバンドは、上記紙製の箱の上面の上記傾斜面と反対側の端部から一部が箱内に収容され、かつ、このバンドは、上記突起部との係合部が長孔状に貫通して当該突起部に対する係合位置が可変であり、その係合位置の変化により箱の上面に対して密着した状態と所定の弛み持たせた状態とを選択できるようにした構成(請求項3)を採用することができる。
【0013】
このようなバンド用いる場合、ボトルの口頸部に対する係合部の先端側に、当該口頸部から注ぎだされる流体を受けてその流れをガイドするための流体ガイド部を一体に形成した構成(請求項4)を好適に採用することができる。
【0014】
また、バンドの先端に流体ガイド部を一体に形成する場合、バンドのボトル口頸部に対する係合部を長孔状に貫通させて当該口頸部に対する係合位置を可変となるようにするとともに、この口頸部には、流体ガイド部が口頸部に接近する向きにバンドの口頸部に対する係合位置を変化させたとき、流体ガイド部を溝状に変形させる変形補助板を取り付けた構成(請求項5)を採用することができる。
【0015】
更に、本考案においては、上記紙製の箱の両側面に、押圧により内側に変形する変形容易部がそれぞれ形成された構成(請求項6)を採用することもできる。
【0016】
本考案は、樹脂製ボトルを紙製の箱内に収容してボトルの口頸部のみを突出させ、しかもその口頸部は底面の垂線に対して傾斜した方向に突出させることによって、所期の目的を達成しようとするものである。
【0017】
すなわち、本考案の複合容器では、2軸延伸ブロー成形した薄肉の樹脂製ボトルを、口頸部を残して本体部分全体を紙製の箱内に収容することにより、樹脂製ボトルと紙製の箱とを接着やインモールドあるいはアンダーカットなどによって一体化ないしは係止することなく、樹脂製ボトルを紙製の箱から取り出すだけで分別することを可能としている。
【0018】
また、樹脂製ボトルの構造として、ボトル本体部(胴部)の鉛直上方に口頸部を形成するのではなく、ボトル本体部の底面に対する垂線から傾斜した方向に突出形成した構造とするとともに、その樹脂製ボトルを収容する紙製の箱の構造を、上面の一辺部分に底面に対して傾斜した傾斜面を設けた構造とし、その傾斜面から樹脂製ボトルの口頸部を突出させた構成を採用することにより、内容物の注ぎだしに際しての容器の傾斜量を少なくすることが可能となり、片手で持って最初から最後まで容易に内容物を注ぎだすことができる。
【0019】
また、請求項2に係る考案のように、紙製の箱から樹脂製ボトルの口頸部を突出させる傾斜面を含む上面を箱の蓋とすることにより、樹脂製ボトルの箱内への組込みが容易となる。
【0020】
更に、請求項3に係る考案のように、樹脂製ボトルの口頸部と底面近傍に形成した突起部とにバンドを掛け渡し、その一部を箱内に、他の部分を箱の上面部分に出すとともに、そのバンドの突起部に対する係合部分を長孔状に貫通させた孔として、当該突起部との係合位置をずらせるようにすれば、店頭や運搬時等においてはバンドを箱の上面に密着させた状態としてスタック性を向上させ、使用に際しては箱の上面に対して弛みを与えた状態として、そのバンドを介して持ち運びすることが可能となり、使用の利便性がより向上する。
【0021】
また、バンドのボトル口頸部への係合部の先端側に流体ガイド部を一体に形成した請求項4に係る考案を採用することにより、容器内部に収容されている流体を確実に注ぎだすことが可能となり、このような流体ガイド部をバンドに形成する場合、請求項5に係る考案のように、ボトルの口頸部に対するバンドの係合部を長孔状として当該口頸部に対する係合位置を可変とするとともに、この口頸部に、バンドの口頸部に対する係合位置を変化させたときに流体ガイド部を溝状(上面から見て谷折り状)に変形させる変形補助板を取り付けておくことにより、未使用状態において流体ガイド部を平坦にして例えば箱に密着させた状態とすることができ、スタック性の向上に有用である。
【0022】
また、請求項6に係る考案のように、紙製の箱の両側面に、押圧により内側に変形しやすい変形容易部を設けることにより、その変形容易部において当該複合容器を片手で持てば、容量を大きくして重くなっても滑りにくくなるという利点がある。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本考案の実施の形態について説明する。
図1は本考案の実施の形態の外観図であり、図2はその縦断面図である。また、図3は内部の樹脂製容器1を紙製の箱2から一部取り出した状態を示す斜視図である。
【0024】
樹脂製ボトル1は、2軸延伸ポリプロピレンもしくは2軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなり、ボトル本体11は薄肉化され、例えばボトル本体11の平均肉厚は0.2〜0.5mm程度である。ボトル本体11には、後述するように、その斜め上方に口頸部12が一体に形成されている。この口頸部12にはキャップ13が装着されている。
【0025】
紙製の箱2は、直方体の上面21の一辺部分に、底面22に対して所定の角度で傾斜する傾斜面21aを形成した7面体形状をなし、その上面部分が、斜面21aの終端(下端)部で箱本体部分に一体に繋がったフラップ状の蓋23を形成しており、この蓋23の先端部分は折り返されて箱2の上面21の傾斜面21aと反対側に差し込まれることによって、箱2を閉鎖する。また、箱の上面21の周囲には、蓋23の内側に入り込む複数の折り込みフラップ24が箱本体部分の各側面に対して一体に形成されている。なお、この箱2の材質としては、板紙や段ボール等を使用することができる。
【0026】
樹脂製ボトル1は、そのボトル本体11が紙製の箱2の内周面に対して各コーナー部分を除いてほぼ全周面が沿っている。すなわち、箱2の底面22に密着する底面14と、箱2の各側面に密着する各側面を有しており、前記した口頸部12は、底面14の垂線V上に位置せず、角度θだけ傾斜して突出形成されている。このような樹脂製ボトル1を製造するには、口頸部12を含む有底パリソンを射出成形により作り、その縦方向への延伸軸を図中Sで示す方向にとって2軸延伸ブロー成形すればよい。
【0027】
そして、ボトル本体11から斜め上方に突出形成された口頸部12は、箱2の上面21の傾斜面21aから箱2外に突出している。すなわち、箱2の蓋23の傾斜面21aを形成する部位に貫通孔23aが形成されているとともに、その直下に位置する両側から折り込まれる折り込みフラップ24にもそれに対応して半円形の切り欠き24aが形成されており、口頸部12はその切り欠き24a並びに貫通孔23aを通って箱2外に突出している。
【0028】
また、樹脂製ボトル1の底面14の近傍には突起部15が形成されており、この突起部15と、口頸部12との間にバンド3が掛け渡されている。バンド3には、一端側に樹脂製ボトル1の口頸部12が嵌まり込む孔31が形成されているとともに、他端側には突起部15が選択的に嵌まり込む2つの孔32a,32bが長手方向に所定の距離を開けて形成されており、その2つの孔32a,32bはスリット32cによって連結されている。そして、このバンド3は、箱2の蓋23の先端部分から箱2の内部の一部が入り込み、他の部分は箱2の上面21に沿って外部に臨んでいる。このような構成により、バンド3の孔31を口頸部12に掛け、突起部15には孔31に近い側の孔32aに掛けた状態では、図1に示すように、バンド3は箱体2の上面21に密着した状態となり、その状態から箱2外においてバンド3を上に引き上げることにより、孔32bが突起部15に掛けられた状態となり、このバンド3の弛み部分を介して容易に持ち運びすることができる。
【0029】
以上の実施の形態においては、樹脂製ボトル1は紙製の箱2に対して実質的に一体化されておらず単に収容されているだけであるため、廃棄に際しては蓋23を開けて樹脂製ボトル1を取り出すだけで樹脂と紙とを分別することができると同時に、樹脂製ボトル1のボトル本体11の肉厚を、底面14の近傍を含めて薄くしても容器全体としての自立性が損なわれることがない。
【0030】
また、樹脂製ボトル1の口頸部12が箱2の上面21に形成された傾斜面21aを介して箱2に対して斜め上方に突出しているため、内容物の注ぎだしが容易となって、特に大容量の容器に適用した場合に注ぎだしのための操作性の改善に有効である。
【0031】
ここで、図6に示すように、以上の実施の形態における紙製の箱2の両側面に、例えばミシン目61と折り曲げ部62等からなり、外からの押圧によって窪みやすい変形容易部60を形成しておくことにより、片手での把持性が向上して注ぎだしをより容易化することができる。すなわち、この図6の例では、変形容易部60において箱2を親指と他の指との間で挟んで押圧することによって、ミシン目61が破断して折り曲げ部62で内側に折り曲がって窪みとなり、比較的大容量の容器であっても片手で持って滑り落ちにくくなり、簡単に内容物の注ぎだしを行うことができる。
【0032】
また、上記したバンド3に、ボトル1内に収容されている流体の注ぎだし時にその流体の流れをガイドする流体ガイド部一体に形成することにより、容器の使用の利便性が向上する。その例を図7、図8を参照しつつ説明する。
図7は流体ガイド部33を溝状に変形させていない状態、図8は溝状に変形させている状態を示す外観図である。
【0033】
流体ガイド部33は、バンド3の口頸部12に対する係合部よりも先端側に一体に形成された可撓性を有する平板状のものであって、その中央部に上面側が谷となるように折りまげるための線状の凹部33aが形成されている。また、口頸部12には、流体ガイド部33が線状の凹部33aに沿って折り曲がることを補助するための変形補助板4が装着されている。この変形補助板4は、バンド3よりも変形しにくいように、材質を変えるか、あるいは厚さを厚くしているとともに、図7に示すように、バンド3の流体ガイド部33の両側縁部が嵌まり込む切り込みが4aが両側に形成されている。この両側の切り込み4aは、先端側では互いに接近する向きに斜めに形成され、奥側では略平行となっている。
【0034】
また、この例におけるバンド3は、樹脂製ボトル1の口頸部12に対して嵌まり込む孔31が、図示は省略するが、図3に示すような円形ではなく長孔となっていおり、従って、バンド3を図7において右上に引っ張ることによって、口頸部12に対する係合位置が変化し、流体ガイド部33が図中右上に移動する。そして、この移動時に、流体ガイド部33の両側縁部が変形補助板4の両側の切り込み4aに嵌まり込むようにすると、流体ガイド部33は図8に示すように溝状に変形し、ボトル1の口頸部12から内部の流体を注ぎだすときに、流体がこの流体ガイド部33上を流れてガイドされ、注ぎだし作業が容易となる。
【0035】
また、未使用状態においては、流体ガイド部33は元来的に平板状であるため、図7に想像線で示すように、箱2に密着させてテープ等によって固定させておくことができ、スタック時等において邪魔になることはない。
【0036】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、薄肉化された2軸延伸ポリプロピレンや2軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる樹脂製ボトルを紙製の箱内に収容するとともに、箱にはその上面の一辺部分に底面に対して所定の角度で傾斜する傾斜面を形成する一方、樹脂製ボトルはその口頸部をボトル本体の底面の垂線に対して傾斜した方向に突出形成し、その口頸部を箱の傾斜面から外部に突出させた構造としているので、分別廃棄に際しては樹脂製ボトルを箱から取り出すだけでよいと同時に、樹脂製ボトルの肉厚を薄くしても確実な自立性が得られるとともに、内容物の注ぎだしに際しての容器の傾斜量を少なくすることができ、特に大容量の容器に適用して注ぎだし時の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態の外観図である。
【図2】本考案の実施の形態の縦断面図である。
【図3】本考案の実施の形態における樹脂製ボトル1を箱2から一部取り出した状態を示す斜視図である。
【図4】本考案の実施の形態におけるバンド3の一端部を示す正面図である。
【図5】本考案の実施の形態におけるバンド3を引き出した状態を示す外観図である。
【図6】本考案の他の実施の形態の箱の要部正面図である。
【図7】本考案の更に他の実施の形態の外観図である。
【図8】図7の実施の形態の流体ガイド部33を変形させた状態を示す外観図である。
【符号の説明】
1 樹脂製ボトル
11 ボトル本体
12 口頸部
14 底面
15 突起部
2 箱
21 上面
21a 傾斜面
22 底面
23 蓋
3 バンド
31,32a,32b 孔
32c スリット
33 流体ガイド部
4 変形補助板
【考案の属する技術分野】
本考案は、各種液体や粉体等の流動性の物品を収容するための容器に関し、更に詳しくは、薄肉化した樹脂製ボトルと紙製の箱からなる複合容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
樹脂製ボトルの樹脂の使用量を減らすべく薄肉化するとともに、その薄肉化による強度低下に対処すべく、ボトルの外側に板紙をはじめとする紙製の筒体などを配した、いわゆる複合容器が知られている。
【0003】
従来のこの種の複合容器としては、種々の提案がなされているが、例えば、2軸延伸ポリプロピレンや2軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる薄肉化された樹脂製ボトルに、紙製の外側容器をインモールド成形して一体化するか、あるいは接着剤で一体化した構造のものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
また、他の構造の複合容器として、樹脂製ボトルの胴部の上端にアンダーカットを設ける一方、下端部には下方ほど太くなる向きに胴部側壁の全面あるいは一部にテーパーを設け、そのボトルの胴部の周囲に紙製の筒状体を巻き付け、その紙製の筒状体をアンダーカットとテーパーにより係止した構造のものが提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−24961号公報(第3−第4頁)
【特許文献2】
特開平10−139068号公報(第2−第3頁、図1)
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の複合容器のうち、特許文献1に記載のものは、樹脂製のボトルと紙製の外側容器とがインモールドもしくは接着剤により一体化されているため、内容物の使用後における容器の廃棄時に、樹脂と紙との分別が極めて困難であるという問題がある。
【0007】
また、特許文献2に記載の複合容器においても、樹脂製ボトルの外側に巻き付けられる紙製の筒状体は、その上下が樹脂製ボトルの胴部に形成されたアンダーカットとテーパーによって係止されているため、紙製の筒状体を樹脂製ボトルから中心軸方向に引き抜くことは困難である関係上、分別廃棄に際しては紙製の筒状体を破らなければならない。また、この特許文献2の構造では、紙製の筒状体は樹脂製ボトルの胴部外周にのみ巻き付けられているので、容器の自立は樹脂製ボトルの底面近傍の剛性に依存し、従って、樹脂製ボトルの底面近傍の肉厚をある程度以上確保しなければならず、樹脂の減量には限度がある。
【0008】
更に、上記した特許文献1および2に記載の複合容器のいずれにおいても、樹脂製ボトルはその口頸部を鉛直上方に向けた構造を有しているため、特に内容量が2リットル程度を越える大型の容器となると、片手で持って内容物を最初から最後まで注ぎだすことが容易でなく、使用勝手が悪いという問題がある。
【0009】
本考案はこのような実情に鑑みてなされたもので、使用後の分別が容易で、樹脂を大幅に減量して樹脂製ボトルを薄肉化しても自立性に優れ、更には大型の容器でも内容物の注ぎだしが容易な複合容器の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案の複合容器は、2軸延伸ブロー成形した薄肉のボトル本体部と口頸部部とからなる樹脂製ボトルと、その樹脂製ボトルを収容する紙製の箱からなる複合容器であって、上記紙製の箱は、上面の一辺部分に底面に対して所定角度で傾斜してなる傾斜面が形成されているとともに、上記樹脂製ボトルは、上記紙製の箱の底面に密着するボトル本体の底面に対する垂線から傾斜した方向に口頸部が突出形成され、その口頸部が上記紙製の箱の傾斜面に形成された貫通孔から突出していることによって特徴づけられる(請求項1)。
【0011】
ここで、本考案においては、 上記紙製の箱は、上記傾斜面を含む上面が蓋を形成する構成(請求項2)を好適に採用することができる。
【0012】
また、本考案において、上記ボトルの底面またはその近傍に突起部が形成され、その突起部と上記首部にバンドが掛け渡されているとともに、そのバンドは、上記紙製の箱の上面の上記傾斜面と反対側の端部から一部が箱内に収容され、かつ、このバンドは、上記突起部との係合部が長孔状に貫通して当該突起部に対する係合位置が可変であり、その係合位置の変化により箱の上面に対して密着した状態と所定の弛み持たせた状態とを選択できるようにした構成(請求項3)を採用することができる。
【0013】
このようなバンド用いる場合、ボトルの口頸部に対する係合部の先端側に、当該口頸部から注ぎだされる流体を受けてその流れをガイドするための流体ガイド部を一体に形成した構成(請求項4)を好適に採用することができる。
【0014】
また、バンドの先端に流体ガイド部を一体に形成する場合、バンドのボトル口頸部に対する係合部を長孔状に貫通させて当該口頸部に対する係合位置を可変となるようにするとともに、この口頸部には、流体ガイド部が口頸部に接近する向きにバンドの口頸部に対する係合位置を変化させたとき、流体ガイド部を溝状に変形させる変形補助板を取り付けた構成(請求項5)を採用することができる。
【0015】
更に、本考案においては、上記紙製の箱の両側面に、押圧により内側に変形する変形容易部がそれぞれ形成された構成(請求項6)を採用することもできる。
【0016】
本考案は、樹脂製ボトルを紙製の箱内に収容してボトルの口頸部のみを突出させ、しかもその口頸部は底面の垂線に対して傾斜した方向に突出させることによって、所期の目的を達成しようとするものである。
【0017】
すなわち、本考案の複合容器では、2軸延伸ブロー成形した薄肉の樹脂製ボトルを、口頸部を残して本体部分全体を紙製の箱内に収容することにより、樹脂製ボトルと紙製の箱とを接着やインモールドあるいはアンダーカットなどによって一体化ないしは係止することなく、樹脂製ボトルを紙製の箱から取り出すだけで分別することを可能としている。
【0018】
また、樹脂製ボトルの構造として、ボトル本体部(胴部)の鉛直上方に口頸部を形成するのではなく、ボトル本体部の底面に対する垂線から傾斜した方向に突出形成した構造とするとともに、その樹脂製ボトルを収容する紙製の箱の構造を、上面の一辺部分に底面に対して傾斜した傾斜面を設けた構造とし、その傾斜面から樹脂製ボトルの口頸部を突出させた構成を採用することにより、内容物の注ぎだしに際しての容器の傾斜量を少なくすることが可能となり、片手で持って最初から最後まで容易に内容物を注ぎだすことができる。
【0019】
また、請求項2に係る考案のように、紙製の箱から樹脂製ボトルの口頸部を突出させる傾斜面を含む上面を箱の蓋とすることにより、樹脂製ボトルの箱内への組込みが容易となる。
【0020】
更に、請求項3に係る考案のように、樹脂製ボトルの口頸部と底面近傍に形成した突起部とにバンドを掛け渡し、その一部を箱内に、他の部分を箱の上面部分に出すとともに、そのバンドの突起部に対する係合部分を長孔状に貫通させた孔として、当該突起部との係合位置をずらせるようにすれば、店頭や運搬時等においてはバンドを箱の上面に密着させた状態としてスタック性を向上させ、使用に際しては箱の上面に対して弛みを与えた状態として、そのバンドを介して持ち運びすることが可能となり、使用の利便性がより向上する。
【0021】
また、バンドのボトル口頸部への係合部の先端側に流体ガイド部を一体に形成した請求項4に係る考案を採用することにより、容器内部に収容されている流体を確実に注ぎだすことが可能となり、このような流体ガイド部をバンドに形成する場合、請求項5に係る考案のように、ボトルの口頸部に対するバンドの係合部を長孔状として当該口頸部に対する係合位置を可変とするとともに、この口頸部に、バンドの口頸部に対する係合位置を変化させたときに流体ガイド部を溝状(上面から見て谷折り状)に変形させる変形補助板を取り付けておくことにより、未使用状態において流体ガイド部を平坦にして例えば箱に密着させた状態とすることができ、スタック性の向上に有用である。
【0022】
また、請求項6に係る考案のように、紙製の箱の両側面に、押圧により内側に変形しやすい変形容易部を設けることにより、その変形容易部において当該複合容器を片手で持てば、容量を大きくして重くなっても滑りにくくなるという利点がある。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本考案の実施の形態について説明する。
図1は本考案の実施の形態の外観図であり、図2はその縦断面図である。また、図3は内部の樹脂製容器1を紙製の箱2から一部取り出した状態を示す斜視図である。
【0024】
樹脂製ボトル1は、2軸延伸ポリプロピレンもしくは2軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなり、ボトル本体11は薄肉化され、例えばボトル本体11の平均肉厚は0.2〜0.5mm程度である。ボトル本体11には、後述するように、その斜め上方に口頸部12が一体に形成されている。この口頸部12にはキャップ13が装着されている。
【0025】
紙製の箱2は、直方体の上面21の一辺部分に、底面22に対して所定の角度で傾斜する傾斜面21aを形成した7面体形状をなし、その上面部分が、斜面21aの終端(下端)部で箱本体部分に一体に繋がったフラップ状の蓋23を形成しており、この蓋23の先端部分は折り返されて箱2の上面21の傾斜面21aと反対側に差し込まれることによって、箱2を閉鎖する。また、箱の上面21の周囲には、蓋23の内側に入り込む複数の折り込みフラップ24が箱本体部分の各側面に対して一体に形成されている。なお、この箱2の材質としては、板紙や段ボール等を使用することができる。
【0026】
樹脂製ボトル1は、そのボトル本体11が紙製の箱2の内周面に対して各コーナー部分を除いてほぼ全周面が沿っている。すなわち、箱2の底面22に密着する底面14と、箱2の各側面に密着する各側面を有しており、前記した口頸部12は、底面14の垂線V上に位置せず、角度θだけ傾斜して突出形成されている。このような樹脂製ボトル1を製造するには、口頸部12を含む有底パリソンを射出成形により作り、その縦方向への延伸軸を図中Sで示す方向にとって2軸延伸ブロー成形すればよい。
【0027】
そして、ボトル本体11から斜め上方に突出形成された口頸部12は、箱2の上面21の傾斜面21aから箱2外に突出している。すなわち、箱2の蓋23の傾斜面21aを形成する部位に貫通孔23aが形成されているとともに、その直下に位置する両側から折り込まれる折り込みフラップ24にもそれに対応して半円形の切り欠き24aが形成されており、口頸部12はその切り欠き24a並びに貫通孔23aを通って箱2外に突出している。
【0028】
また、樹脂製ボトル1の底面14の近傍には突起部15が形成されており、この突起部15と、口頸部12との間にバンド3が掛け渡されている。バンド3には、一端側に樹脂製ボトル1の口頸部12が嵌まり込む孔31が形成されているとともに、他端側には突起部15が選択的に嵌まり込む2つの孔32a,32bが長手方向に所定の距離を開けて形成されており、その2つの孔32a,32bはスリット32cによって連結されている。そして、このバンド3は、箱2の蓋23の先端部分から箱2の内部の一部が入り込み、他の部分は箱2の上面21に沿って外部に臨んでいる。このような構成により、バンド3の孔31を口頸部12に掛け、突起部15には孔31に近い側の孔32aに掛けた状態では、図1に示すように、バンド3は箱体2の上面21に密着した状態となり、その状態から箱2外においてバンド3を上に引き上げることにより、孔32bが突起部15に掛けられた状態となり、このバンド3の弛み部分を介して容易に持ち運びすることができる。
【0029】
以上の実施の形態においては、樹脂製ボトル1は紙製の箱2に対して実質的に一体化されておらず単に収容されているだけであるため、廃棄に際しては蓋23を開けて樹脂製ボトル1を取り出すだけで樹脂と紙とを分別することができると同時に、樹脂製ボトル1のボトル本体11の肉厚を、底面14の近傍を含めて薄くしても容器全体としての自立性が損なわれることがない。
【0030】
また、樹脂製ボトル1の口頸部12が箱2の上面21に形成された傾斜面21aを介して箱2に対して斜め上方に突出しているため、内容物の注ぎだしが容易となって、特に大容量の容器に適用した場合に注ぎだしのための操作性の改善に有効である。
【0031】
ここで、図6に示すように、以上の実施の形態における紙製の箱2の両側面に、例えばミシン目61と折り曲げ部62等からなり、外からの押圧によって窪みやすい変形容易部60を形成しておくことにより、片手での把持性が向上して注ぎだしをより容易化することができる。すなわち、この図6の例では、変形容易部60において箱2を親指と他の指との間で挟んで押圧することによって、ミシン目61が破断して折り曲げ部62で内側に折り曲がって窪みとなり、比較的大容量の容器であっても片手で持って滑り落ちにくくなり、簡単に内容物の注ぎだしを行うことができる。
【0032】
また、上記したバンド3に、ボトル1内に収容されている流体の注ぎだし時にその流体の流れをガイドする流体ガイド部一体に形成することにより、容器の使用の利便性が向上する。その例を図7、図8を参照しつつ説明する。
図7は流体ガイド部33を溝状に変形させていない状態、図8は溝状に変形させている状態を示す外観図である。
【0033】
流体ガイド部33は、バンド3の口頸部12に対する係合部よりも先端側に一体に形成された可撓性を有する平板状のものであって、その中央部に上面側が谷となるように折りまげるための線状の凹部33aが形成されている。また、口頸部12には、流体ガイド部33が線状の凹部33aに沿って折り曲がることを補助するための変形補助板4が装着されている。この変形補助板4は、バンド3よりも変形しにくいように、材質を変えるか、あるいは厚さを厚くしているとともに、図7に示すように、バンド3の流体ガイド部33の両側縁部が嵌まり込む切り込みが4aが両側に形成されている。この両側の切り込み4aは、先端側では互いに接近する向きに斜めに形成され、奥側では略平行となっている。
【0034】
また、この例におけるバンド3は、樹脂製ボトル1の口頸部12に対して嵌まり込む孔31が、図示は省略するが、図3に示すような円形ではなく長孔となっていおり、従って、バンド3を図7において右上に引っ張ることによって、口頸部12に対する係合位置が変化し、流体ガイド部33が図中右上に移動する。そして、この移動時に、流体ガイド部33の両側縁部が変形補助板4の両側の切り込み4aに嵌まり込むようにすると、流体ガイド部33は図8に示すように溝状に変形し、ボトル1の口頸部12から内部の流体を注ぎだすときに、流体がこの流体ガイド部33上を流れてガイドされ、注ぎだし作業が容易となる。
【0035】
また、未使用状態においては、流体ガイド部33は元来的に平板状であるため、図7に想像線で示すように、箱2に密着させてテープ等によって固定させておくことができ、スタック時等において邪魔になることはない。
【0036】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、薄肉化された2軸延伸ポリプロピレンや2軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる樹脂製ボトルを紙製の箱内に収容するとともに、箱にはその上面の一辺部分に底面に対して所定の角度で傾斜する傾斜面を形成する一方、樹脂製ボトルはその口頸部をボトル本体の底面の垂線に対して傾斜した方向に突出形成し、その口頸部を箱の傾斜面から外部に突出させた構造としているので、分別廃棄に際しては樹脂製ボトルを箱から取り出すだけでよいと同時に、樹脂製ボトルの肉厚を薄くしても確実な自立性が得られるとともに、内容物の注ぎだしに際しての容器の傾斜量を少なくすることができ、特に大容量の容器に適用して注ぎだし時の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態の外観図である。
【図2】本考案の実施の形態の縦断面図である。
【図3】本考案の実施の形態における樹脂製ボトル1を箱2から一部取り出した状態を示す斜視図である。
【図4】本考案の実施の形態におけるバンド3の一端部を示す正面図である。
【図5】本考案の実施の形態におけるバンド3を引き出した状態を示す外観図である。
【図6】本考案の他の実施の形態の箱の要部正面図である。
【図7】本考案の更に他の実施の形態の外観図である。
【図8】図7の実施の形態の流体ガイド部33を変形させた状態を示す外観図である。
【符号の説明】
1 樹脂製ボトル
11 ボトル本体
12 口頸部
14 底面
15 突起部
2 箱
21 上面
21a 傾斜面
22 底面
23 蓋
3 バンド
31,32a,32b 孔
32c スリット
33 流体ガイド部
4 変形補助板
Claims (6)
- 2軸延伸ブロー成形した薄肉のボトル本体部と口頸部とからなる樹脂製ボトルと、その樹脂製ボトルを収容する紙製の箱からなる複合容器であって、
上記紙製の箱は、上面の一辺部分に底面に対して所定角度で傾斜してなる傾斜面が形成されているとともに、上記樹脂製ボトルは、上記紙製の箱の底面に密着するボトル本体の底面に対する垂線から傾斜した方向に口頸部が突出形成され、その口頸部が上記紙製の箱の傾斜面に形成された貫通孔から箱外に突出していることを特徴とする複合容器。 - 上記紙製の箱は、上記傾斜面を含む上面がフラップ状の蓋を形成していることを特徴とする請求項1に記載の複合容器。
- 上記ボトルの底面またはその近傍に突起部が形成され、その突起部と上記口頸部にバンドが掛け渡されているとともに、そのバンドは、上記紙製の箱の上面の上記傾斜面と反対側の端部からその一部が箱内に収容され、かつ、このバンドは、上記突起部との係合部が長孔状に貫通して当該突起部に対する係合位置が可変であり、その係合位置の変化により紙製の箱の上面に対して密着した状態と所定の弛み持たせた状態とを選択できるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の複合容器。
- 上記バンドには、上記ボトルの口頸部に対する係合部の先端側に、当該口頸部から注ぎだされる流体を受けてその流れをガイドするための流体ガイド部が一体に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の複合容器。
- 上記バンドの上記口頸部に対する係合部が長孔状に貫通して当該口頸部に対する係合位置が可変に形成されているとともに、この口頸部には、上記流体ガイド部が口頸部に接近する向きにバンドの口頸部に対する係合位置を変化させたとき、流体ガイド部を溝状に変形させる変形補助板が取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の複合容器。
- 上記紙製の箱の両側面に、押圧により内側に変形する変形容易部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の複合容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003004057U JP3100378U (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 複合容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003004057U JP3100378U (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 複合容器 |
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JP3100378U true JP3100378U (ja) | 2004-05-13 |
Family
ID=43254017
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003004057U Expired - Lifetime JP3100378U (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 複合容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3100378U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH062577U (ja) * | 1992-06-10 | 1994-01-14 | 日本エー・エム・ピー株式会社 | 低挿入力型電気コネクタ |
KR101350282B1 (ko) | 2013-09-30 | 2014-01-10 | 주식회사 에스제이테크놀러지 | 포토레지스트 수용용기의 캡 |
-
2003
- 2003-07-10 JP JP2003004057U patent/JP3100378U/ja not_active Expired - Lifetime
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KR101350282B1 (ko) | 2013-09-30 | 2014-01-10 | 주식회사 에스제이테크놀러지 | 포토레지스트 수용용기의 캡 |
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