JPH0649341U - 袋状容器 - Google Patents

袋状容器

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JPH0649341U
JPH0649341U JP085392U JP8539292U JPH0649341U JP H0649341 U JPH0649341 U JP H0649341U JP 085392 U JP085392 U JP 085392U JP 8539292 U JP8539292 U JP 8539292U JP H0649341 U JPH0649341 U JP H0649341U
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bag
container
bag body
reinforcing portion
heat
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Application number
JP085392U
Other languages
English (en)
Inventor
浩 大石
喬 平野
よし乃 桜井
Original Assignee
ポーラ化成工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 持ち易く、移し替え易い袋状容器を提供す
る。 【構成】 アルミニウムフィルムの両面をポリエチレン
フィルムで被覆してなる柔軟な複層フィルムFを素材と
して、周縁部をヒートシートすることによって袋体10
を形成する。袋体10の上部に硬質プラスチックからな
る注出口ユニット20をヒートシールによって固定す
る。注出口ユニット20は首部23の先端に注出口を有
している。袋体10の右側部に手提げ部12を形成す
る。手提げ部12は、前記複層フィルムFを4枚重ねし
てヒートシールすることにより形成された補強部14
と、この補強部14に設けられた手掛け孔15、とから
構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、詰め替え用液体、粉体、顆粒体等を入れる柔軟な袋状容器に関する ものであり、特に、液体を入れる容器についてである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、シャンプー等の液体を入れる容器には、硬質プラスチック等か ら形成されていて、その上部に、ワンタッチで開閉可能なキャップが設けられた 構造のものが多い。又、近年においては、前記キャップに手動ポンプ機能を備え たものも多く見受けられる(以下、この種の容器を硬質容器という)。従来、消 費者は、シャンプー等の内容物を使い切った時点で前記硬質容器を捨て、新たな 硬質容器入りシャンプー等を購入していた。
【0003】 しかしながら、近年では、環境問題や資源の有効利用等の観点から、消費者は 空になった前記硬質容器を捨てずに残しておき、簡易容器に入った詰め替え用シ ャンプー等を購入して前記硬質容器に詰め替えるシステムに変わりつつある。
【0004】 この場合、その目的からして、詰め替え用の前記簡易容器には、素材が入手し 易く、安価で、空の時にがさばらない等の条件を満たす必要がある。これら条件 を満たす素材としては例えば熱可塑性樹脂フィルムがある。
【0005】 しかしながら、このような柔軟な素材で簡易容器を形成すると、保形性に乏し いため詰め替え作業が難しかった。何となれば、内容物の自重を受けて簡易容器 が変形し、更に内容物が揺動するので、簡易容器を持ちにくいとともに、注出口 の方向が定まらないからである。
【0006】 実開平4−35538号公報には、前記問題を解決せんとした簡易容器が開示 されている。この簡易容器においては、簡易容器の上部に注出口と手提げ部が並 んで設けられており、手提げ部は、熱可塑性フィルムを2枚重ねてヒートシール して補強した補強部と、この補強部に形成された手掛け孔、とから構成されてい る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
このように改良した簡易容器ではあるが、まだそれでも前記問題を完全に解決 することはできなかった。即ち、手提げ部と注出口とが簡易容器の上部に設けら れているため、内容物が少ない時に手掛け部を持って簡易容器を傾けると、簡易 容器がその途中で折れ曲がってしまい、簡易容器の底部にある内容物が注出口に 達する前に、その折れ曲がった所で内容物の流れが堰止められて注出口まで流れ なくなるという欠点があった。
【0008】 又、補強部は熱可塑性樹脂フィルムを2枚しか重ねていないため、手提げ部の 補強としては若干剛性に劣って保形性に乏しく、手で持った時に変形し易く持ち 難いという欠点もあった。
【0009】 本考案はこのような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、持ち易 くて、内容物を移し替え易い袋状容器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記課題を解決するために、以下の構成を採用した。 即ち、柔軟性を有するフィルムからなる袋体と、この袋体の上部に設けられた 注出口、とを具備する袋状容器において、前記袋体の少なくとも一側部に手提げ 部を設けた。この手提げ部は、前記フィルムを複数重ねてヒートシールすること により形成した補強部と、この補強部に形成した手掛け孔、とから構成した。
【0011】 前記柔軟性を有するフィルムの具体例としては、熱可塑性樹脂フィルムや、金 属ホイルの表裏両面を熱可塑性樹脂で被覆したものや、金属を蒸着加工したフィ ルム又は紙等の表裏両面を熱可塑性樹脂で被覆したもの等が挙げられる。
【0012】 補強部における、前記フィルムの重ね合わせ数は3重以上が好ましく、重ね合 わせ数が多ければ多い程、補強部の保形性が増すので持ち易くなるが、経済性等 の他の要素を考慮して、重ね合わせ数は決定する。補強部は必ずしも高さ方向全 長に亙って設けなくてもよいが、全長に亙って設けた方が、剛性に優れるため持 ち易く、袋体が折れ曲がり難いので好ましい。
【0013】 袋体の一側部だけに手提げ部を設けてもよいが、袋体の両側部に設けた方が使 い勝手がよくなる。 尚、袋状容器に収容される内容物については、シャンプー、リンス等に代表さ れる液体化粧品だけでなく、工業用オイル等の液体でもよいし、あるいは、粉石 鹸や顆粒漂白剤等のように粉体であっても構わない。
【0014】
【作用】
袋状容器から内容物を出す時には、手掛け孔に指を通して補強部を持って行う 。
【0015】 袋体の上部に注出口があり、袋体の側部に手提げ部が設けられているので、袋 状容器を傾け易くなり、内容物を注ぎ易くなる。 フィルムを複数重ねてヒートシールして補強部を形成しているので、補強部の 剛性が増し、その結果、補強部の保形性が向上して、袋状容器を持ち易くなり、 内容物を注ぎ易くなる。
【0016】 袋体の両側部に手提げ部を設けると、内容物の残量が減ってからの使用時に、 少ない内容物を袋体の中央部に集合させることができるので、使い勝手が更によ くなる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1から図5の図面に基いて説明する。 初めに、図1から図3の図面を参照して本考案の第1実施例を説明する。図1 は第1実施例における袋状容器の外観斜視図であり、本実施例においては詰め替 え用シャンプーを収容する簡易容器としての態様である。
【0018】 この簡易容器1は、いわゆる自立袋と称されるタイプに属する容器であり、柔 軟性を有するフィルムからなる袋体10と、この袋体10の上端に固定された硬 質の注出口ユニット20、とから構成されている。
【0019】 注出口ユニット20は硬質プラスチックで形成されており、取付サポート部2 1と、この取付サポート部21から突出し先端に注出口22(図3参照)が形成 された首部23と、首部23の先端に着脱可能にねじ込まれたキャップ24、と から構成されている。
【0020】 袋体10は、ポリエステル/アルミニウムホイル/ポリアミド/ポリエチレン の構成からなる柔軟な複層フィルムFで形成されており、周縁部をヒートシール によって接合され袋状をなしている。袋体10の底面部11は、空の状態では中 に折り込んで平坦にすることができ、一方、内容物充填時及び充填後には、この 底面部11を左右に拡げることができるようになっており、底面部11の広がり によって簡易容器1を自立せしめることができるようになっている。
【0021】 袋体10の上部略中央に前記注出口ユニット20が固定されている。即ち、注 出口ユニット20の取付サポート部21の外周面に、袋体10の上縁部がヒート シールにより接合されている。尚、注出口ユニット20を袋体10の上部左端に 設置しても構わない。
【0022】 袋体10の右側部には高さ方向全長に亙って手提げ部12が形成されている。 手提げ部12は、袋体10の他のヒートシール部13よりも幅広くヒートシール されてなる補強部14と、この補強部14に形成された手掛け孔15、とから構 成されている。補強部14は図2に示すように、複層フィルムFの両縁部を内側 に折り返して4枚重ねにし、これをヒートシールすることにより形成されている 。この補強部14を除く他のヒートシール部13は、複層フィルムFを2枚重ね にしてヒートシールすることにより形成されており、4枚重ねの補強部14の方 が剛性が高い。
【0023】 前記構成の簡易容器1内に収容されているシャンプーを他の容器に詰め替える 場合には次のようにして行う。キャップ24を外して注出口22を開放する。そ して、手提げ部12の手掛け孔15に指を通して、補強部14の把持部16を握 り、図3に示すように簡易容器1を傾ける。前述したように、補強部14は剛性 が高いので、手で握っても変形し難く、非常に持ち易い。しかも、補強部14が 袋体10の高さ方向全長に亙って形成されているので、簡易容器1を傾けても袋 体10が折れ曲がることもない。したがって、内容物であるシャンプーが途中で 堰止められて袋体10の底部等に残ることがない。又、注出口22の向きも一定 しており、非常に注ぎ易くなる。
【0024】 次に、図4を図5を参照して本考案の第2実施例を説明する。尚、以下の説明 においては、前記第1実施例と相違する部分についてのみ説明することとし、同 一態様部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0025】 この簡易容器1においては、手提げ部12が袋体10の左右両側部に高さ方向 全長に亙って形成されている。そして、左右の手提げ部12はどちらも前記第1 実施例の場合と同様に、複層フィルムFを4枚重ねしてヒートシールしてなる剛 性の高い補強部14と手掛け孔15とを有している。
【0026】 この簡易容器1内に収容されているシャンプーを他の容器に詰め替える場合に は、両手提げ部12の手掛け孔15に指を通して、補強部14の把持部16を握 り、図5に示すように簡易容器1を傾ける。この場合、各把持部16を別々の手 で持ってもよいし、両把持部16を片方の手で一緒に持ってもよい。この第2実 施例の簡易容器1の場合にも、第1実施例と同様の作用効果を得ることができる 。しかも。この第2実施例の場合には、内容物であるシャンプーの残量が少なく なった時にも、シャンプーが注出口22の延長線上に寄せ集められるので、シャ ンプーを無駄なく詰め替えることができ、使い勝手がよい。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、柔軟性を有するフィルムからなる袋体 の少なくとも一側部に手提げ部を設け、この手提げ部を、前記フィルムを複数重 ねてヒートシールすることにより形成した補強部と、この補強部に形成した手掛 け孔とから構成したことによって、袋状容器が持ち易くなり、内容物を詰め替え 易くなるという優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による袋状容器の第1実施例における外
観斜視図である。
【図2】前記第1実施例の袋状容器における補強部の拡
大部分断面図である。
【図3】前記第1実施例の袋状容器の使用状態を示す外
観斜視図である。
【図4】本考案による袋状容器の第2実施例における外
観斜視図である。
【図5】前記第2実施例の袋状容器の使用状態を示す外
観斜視図である。
【符号の説明】
1 簡易容器(袋状容器) 10 袋体 12 手提げ部 14 補強部 15 手掛け孔 22 注出口

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性を有するフィルムからなる袋体
    と、この袋体の上部に設けられた注出口、とを具備する
    袋状容器において、 前記袋体の少なくとも一側部には手提げ部が設けられて
    おり、この手提げ部は、前記フィルムを複数重ねてヒー
    トシールすることにより形成された補強部と、この補強
    部に形成された手掛け孔、とからなることを特徴とする
    袋状容器。
  2. 【請求項2】 前記袋体の両側部に、前記補強部と前記
    手掛け孔とからなる前記手提げ部が設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の袋状容器。
  3. 【請求項3】 前記補強部が前記フィルムを3重以上に
    重ねてヒートシールしてなることを特徴とする請求項1
    または2に記載の袋状容器。
  4. 【請求項4】 前記補強部が袋体の側部に高さ方向全長
    に亙って形成されていることを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載の袋状容器。
JP085392U 1992-12-11 1992-12-11 袋状容器 Expired - Lifetime JPH0649341U (ja)

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