JPH10129527A - 自動車用合成樹脂製パネル - Google Patents
自動車用合成樹脂製パネルInfo
- Publication number
- JPH10129527A JPH10129527A JP28418696A JP28418696A JPH10129527A JP H10129527 A JPH10129527 A JP H10129527A JP 28418696 A JP28418696 A JP 28418696A JP 28418696 A JP28418696 A JP 28418696A JP H10129527 A JPH10129527 A JP H10129527A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer skin
- arc surface
- region
- welded
- reinforcing rib
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Superstructure Of Vehicle (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブロー成形品であって、アウタスキン2と、
そのアウタスキン2と一体のスチフナ3とを有し、スチ
フナ3の一部をアウタスキン2に向って突出させた補強
リブ4の稜線部5をアウタスキン2に溶着させた自動車
用合成樹脂製ボンネット1において、前記溶着に起因し
てアウタスキン2に現出する筋状の引けを目立たなくす
る。 【解決手段】 アウタスキン2は、外表面が凹弧面9を
なす細長い領域10を有し、その領域10内にアウタス
キン2と補強リブ4との溶着部13を位置させる。凹弧
面9では乱反射に近似した反射がなされるので、凹弧面
9に現出した筋状の引けをカムフラージュし得る。
そのアウタスキン2と一体のスチフナ3とを有し、スチ
フナ3の一部をアウタスキン2に向って突出させた補強
リブ4の稜線部5をアウタスキン2に溶着させた自動車
用合成樹脂製ボンネット1において、前記溶着に起因し
てアウタスキン2に現出する筋状の引けを目立たなくす
る。 【解決手段】 アウタスキン2は、外表面が凹弧面9を
なす細長い領域10を有し、その領域10内にアウタス
キン2と補強リブ4との溶着部13を位置させる。凹弧
面9では乱反射に近似した反射がなされるので、凹弧面
9に現出した筋状の引けをカムフラージュし得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用合成樹脂製
パネル、特に、ブロー成形品であって、アウタスキン
と、そのアウタスキンと一体のスチフナとを有し、スチ
フナの一部をアウタスキンに向って突出させた補強リブ
の稜線部をアウタスキンに溶着させたパネルに関する。
パネル、特に、ブロー成形品であって、アウタスキン
と、そのアウタスキンと一体のスチフナとを有し、スチ
フナの一部をアウタスキンに向って突出させた補強リブ
の稜線部をアウタスキンに溶着させたパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、この種のパネルとし
てボンネットを提案している(実開平4−120015
号、特開平6−8309号公報参照)。これらボンネッ
トは閉断面構造を有し、また補強リブを有するので実用
上十分な剛性を備えている。
てボンネットを提案している(実開平4−120015
号、特開平6−8309号公報参照)。これらボンネッ
トは閉断面構造を有し、また補強リブを有するので実用
上十分な剛性を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アウタスキンと補強リ
ブとの溶着部においては、稜線部およびアウタスキンの
重なり合いにより合成樹脂量が多くなっているので、そ
の合成樹脂の硬化が遅く、これに起因してアウタスキン
表面には溶着部を示す筋状の引けが現出する。ボンネッ
トのアウタスキンには良好な外観が要求されるため、前
記のような筋状の引けが目立つのは好ましいことではな
い。
ブとの溶着部においては、稜線部およびアウタスキンの
重なり合いにより合成樹脂量が多くなっているので、そ
の合成樹脂の硬化が遅く、これに起因してアウタスキン
表面には溶着部を示す筋状の引けが現出する。ボンネッ
トのアウタスキンには良好な外観が要求されるため、前
記のような筋状の引けが目立つのは好ましいことではな
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記筋状の引け
をカムフラージュし得るようにして、外観を向上させた
前記自動車用合成樹脂製パネルを提供することを目的と
する。
をカムフラージュし得るようにして、外観を向上させた
前記自動車用合成樹脂製パネルを提供することを目的と
する。
【0005】前記目的を達成するため本発明によれば、
ブロー成形品であって、アウタスキンと、そのアウタス
キンと一体のスチフナとを有し、前記スチフナの一部を
前記アウタスキンに向って突出させた補強リブの稜線部
を前記アウタスキンに溶着させた自動車用合成樹脂製パ
ネルにおいて、前記アウタスキンは、外表面が凹弧面を
なす細長い領域を有し、その領域内に前記アウタスキン
と前記補強リブとの溶着部を位置させた自動車用合成樹
脂製パネルが提供される。
ブロー成形品であって、アウタスキンと、そのアウタス
キンと一体のスチフナとを有し、前記スチフナの一部を
前記アウタスキンに向って突出させた補強リブの稜線部
を前記アウタスキンに溶着させた自動車用合成樹脂製パ
ネルにおいて、前記アウタスキンは、外表面が凹弧面を
なす細長い領域を有し、その領域内に前記アウタスキン
と前記補強リブとの溶着部を位置させた自動車用合成樹
脂製パネルが提供される。
【0006】前記のように構成すると、溶着部を示す筋
状の引けは前記領域内に現出する。その領域は外表面が
凹弧面であることから乱反射に近似した反射がなされる
ので、前記筋状の引けがカムフラージュされて目立たな
くなる。これによりパネルの外観を向上させることがで
きる。
状の引けは前記領域内に現出する。その領域は外表面が
凹弧面であることから乱反射に近似した反射がなされる
ので、前記筋状の引けがカムフラージュされて目立たな
くなる。これによりパネルの外観を向上させることがで
きる。
【0007】また溶着部の幅を、凹弧面内において広げ
ることが可能であるから、アウタスキンと補強リブとの
溶着強度を高めることができる。
ることが可能であるから、アウタスキンと補強リブとの
溶着強度を高めることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜3において、自動車用合成
樹脂製パネルとしてのボンネット1はブロー成形品であ
って、アウタスキン2と、そのアウタスキン2と一体の
スチフナ3とを有し、閉断面構造を備えている。アウタ
スキン2およびスチフナ3は、例えばナイロン系ポリマ
アロイ、ABS、ポリエチレン、ポリプロピレン等から
選択された合成樹脂より構成されている。
樹脂製パネルとしてのボンネット1はブロー成形品であ
って、アウタスキン2と、そのアウタスキン2と一体の
スチフナ3とを有し、閉断面構造を備えている。アウタ
スキン2およびスチフナ3は、例えばナイロン系ポリマ
アロイ、ABS、ポリエチレン、ポリプロピレン等から
選択された合成樹脂より構成されている。
【0009】スチフナ3は、その一部をアウタスキン2
に向って突出させた横断面略半円形をなす2つの補強リ
ブ4を有し、各補強リブ4の稜線部5はボンネット成形
時にアウタスキン2に溶着されている。
に向って突出させた横断面略半円形をなす2つの補強リ
ブ4を有し、各補強リブ4の稜線部5はボンネット成形
時にアウタスキン2に溶着されている。
【0010】アウタスキン2は、ボンネット1の意匠的
効果を高めるべく、車体幅方向a中央部を含む主体部6
と、その主体部6の車体幅方向a両側に在って車体長方
向bに延び、且つ主体部6よりも高位置に存する2つの
側縁部7と、主体部6および両側縁部7間をそれぞれ繋
ぐ2つの繋ぎ部8とを有する。
効果を高めるべく、車体幅方向a中央部を含む主体部6
と、その主体部6の車体幅方向a両側に在って車体長方
向bに延び、且つ主体部6よりも高位置に存する2つの
側縁部7と、主体部6および両側縁部7間をそれぞれ繋
ぐ2つの繋ぎ部8とを有する。
【0011】各繋ぎ部8は、主体部6側に在って外表面
が凹弧面9をなす細長い領域10と、側縁部7側に在っ
て外表面が凸弧面11をなす面取り領域12とよりな
る。アウタスキン2と補強リブ4との溶着部13は細長
い領域10内に位置する。
が凹弧面9をなす細長い領域10と、側縁部7側に在っ
て外表面が凸弧面11をなす面取り領域12とよりな
る。アウタスキン2と補強リブ4との溶着部13は細長
い領域10内に位置する。
【0012】このように構成すると、溶着部13を示す
筋状の引けは細長い領域10内に現出する。その領域1
0は外表面が凹弧面9であることから乱反射に近似した
反射がなされるので、前記筋状の引けがカムフラージュ
されて目立たなくなる。
筋状の引けは細長い領域10内に現出する。その領域1
0は外表面が凹弧面9であることから乱反射に近似した
反射がなされるので、前記筋状の引けがカムフラージュ
されて目立たなくなる。
【0013】これによりボンネット1の外観を向上させ
ることができる。また溶着部13の幅を、凹弧面9内に
おいて広げることが可能であるから、アウタスキン2と
補強リブ4との溶着強度を高めることができる。
ることができる。また溶着部13の幅を、凹弧面9内に
おいて広げることが可能であるから、アウタスキン2と
補強リブ4との溶着強度を高めることができる。
【0014】図4は、アウタスキン2において、その主
体部6が両側縁部7よりも高位置に在る場合を示し、図
4の3−3線拡大断面図が図3に対応する。図3におい
て括弧内の符号は図4の符号に合致する。
体部6が両側縁部7よりも高位置に在る場合を示し、図
4の3−3線拡大断面図が図3に対応する。図3におい
て括弧内の符号は図4の符号に合致する。
【0015】図5,6において、アウタスキン2は、車
体幅方向a両側に在って車体長方向bに延びる2つの細
長い凹み部14を有する。
体幅方向a両側に在って車体長方向bに延びる2つの細
長い凹み部14を有する。
【0016】各細長い凹み部14は、その長さ方向中心
線を含み、且つ外表面が凹弧面9をなす細長い領域10
と、その細長い領域10の両側に在って外表面が凸弧面
11をなす2つの面取り領域12とよりなる。アウタス
キン2と補強リブ4との溶着部13は細長い領域10内
に位置する。
線を含み、且つ外表面が凹弧面9をなす細長い領域10
と、その細長い領域10の両側に在って外表面が凸弧面
11をなす2つの面取り領域12とよりなる。アウタス
キン2と補強リブ4との溶着部13は細長い領域10内
に位置する。
【0017】図7,8において、アウタスキン2は、車
幅方向a略中央に在って車長方向bに延びる山形の隆起
部15を有する。その隆起部15の稜線部分16の両側
に存する各斜面部分は、外表面が凹弧面9をなす細長い
領域10である。この場合、アウタスキン2と補強リブ
4との溶着部12は、両細長い領域9に亘って位置す
る。
幅方向a略中央に在って車長方向bに延びる山形の隆起
部15を有する。その隆起部15の稜線部分16の両側
に存する各斜面部分は、外表面が凹弧面9をなす細長い
領域10である。この場合、アウタスキン2と補強リブ
4との溶着部12は、両細長い領域9に亘って位置す
る。
【0018】なお、本発明はボンネット以外のパネルに
も当然に適用される。
も当然に適用される。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、前記のように構成する
ことによって、アウタスキンと補強リブとの溶着部に起
因した筋状の引けを目立たなくして外観を向上させ、且
つアウタスキンと補強リブとの溶着強度を高めた自動車
用合成樹脂製パネルを提供することができる。
ことによって、アウタスキンと補強リブとの溶着部に起
因した筋状の引けを目立たなくして外観を向上させ、且
つアウタスキンと補強リブとの溶着強度を高めた自動車
用合成樹脂製パネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボンネットの第1例の斜視図である。
【図2】ボンネットの第1例の平面図である。
【図3】図1,2の3−3線拡大断面図である。
【図4】ボンネットの第2例の斜視図である。
【図5】ボンネットの第3例の斜視図である。
【図6】図5の6−6線拡大断面図である。
【図7】ボンネットの第4例の斜視図である。
【図8】図7の8−8線拡大断面図である。
1 ボンネット(パネル) 2 アウタスキン 3 スチフナ 4 補強リブ 5 稜線部 9 凹弧面 10 細長い領域 13 溶着部
Claims (1)
- 【請求項1】 ブロー成形品であって、アウタスキン
(2)と、そのアウタスキン(2)と一体のスチフナ
(3)とを有し、前記スチフナ(3)の一部を前記アウ
タスキン(2)に向って突出させた補強リブ(4)の稜
線部(5)を前記アウタスキン(2)に溶着させた自動
車用合成樹脂製パネルにおいて、前記アウタスキン
(2)は、外表面が凹弧面(9)をなす細長い領域(1
0)を有し、その領域(10)内に前記アウタスキン
(2)と前記補強リブ(4)との溶着部(13)を位置
させたことを特徴とする自動車用合成樹脂製パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28418696A JPH10129527A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 自動車用合成樹脂製パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28418696A JPH10129527A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 自動車用合成樹脂製パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10129527A true JPH10129527A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17675295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28418696A Pending JPH10129527A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 自動車用合成樹脂製パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10129527A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7052075B2 (en) | 2000-07-10 | 2006-05-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicular body panel or component part and method for manufacturing same |
US7143514B2 (en) | 2000-07-10 | 2006-12-05 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Method for manufacturing a vehicular body panel |
JP2013112282A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Kubota Corp | ボンネット |
-
1996
- 1996-10-25 JP JP28418696A patent/JPH10129527A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7052075B2 (en) | 2000-07-10 | 2006-05-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Vehicular body panel or component part and method for manufacturing same |
US7143514B2 (en) | 2000-07-10 | 2006-12-05 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Method for manufacturing a vehicular body panel |
US7596861B2 (en) | 2000-07-10 | 2009-10-06 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Apparatus for manufacturing a vehicular body panel |
JP2013112282A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Kubota Corp | ボンネット |
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