JPH10129214A - オフロードタイヤ用トレッド - Google Patents
オフロードタイヤ用トレッドInfo
- Publication number
- JPH10129214A JPH10129214A JP8291910A JP29191096A JPH10129214A JP H10129214 A JPH10129214 A JP H10129214A JP 8291910 A JP8291910 A JP 8291910A JP 29191096 A JP29191096 A JP 29191096A JP H10129214 A JPH10129214 A JP H10129214A
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- Japan
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- tread
- tire
- rubber block
- rubber
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 グリップ性、耐チャンキング性および耐エッ
ジ欠け性にすぐれたオフロードタイヤ用トレッドをうる
こと。 【解決手段】 ゴムブロックおよびベーストレッドを有
するオフロードタイヤ用トレッドにおいて、該トレッド
がゴム100重量部に対して60〜100重量部のカー
ボンブラックおよび5〜30重量部の短繊維を含むゴム
組成物からなり、該短繊維がゴムブロックにおいてタイ
ヤの周方向に配向しているオフロードタイヤ用トレッ
ド。
ジ欠け性にすぐれたオフロードタイヤ用トレッドをうる
こと。 【解決手段】 ゴムブロックおよびベーストレッドを有
するオフロードタイヤ用トレッドにおいて、該トレッド
がゴム100重量部に対して60〜100重量部のカー
ボンブラックおよび5〜30重量部の短繊維を含むゴム
組成物からなり、該短繊維がゴムブロックにおいてタイ
ヤの周方向に配向しているオフロードタイヤ用トレッ
ド。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオフロードタイヤに
用いられるトレッドに関する。
用いられるトレッドに関する。
【0002】
【従来の技術】モータースポーツが人気を博している昨
今、砂場や岩場などの不整地を走るモトクロスやラリー
などの競技車両に用いられるオフロードタイヤにはすぐ
れた耐久性およびグリップ性といった性能が求められて
いる。
今、砂場や岩場などの不整地を走るモトクロスやラリー
などの競技車両に用いられるオフロードタイヤにはすぐ
れた耐久性およびグリップ性といった性能が求められて
いる。
【0003】しかし、オフロードタイヤのトレッドパタ
ーンにはゴムブロックが存在するため、厳しい使用環境
のもとではゴムブロック自体の脱落(以下、「チャンキ
ング」という)やゴムブロックのエッジ部分の欠損(以
下、「エッジ欠け」という)が起こる。一般的に耐チャ
ンキング性および耐エッジ欠け性を向上させるためには
トレッドゴムに含有されるカーボンブラックの量を増や
す、およびカーボンブラックの粒径をより小さくすると
いう手段が考えられるが、このばあいにはトレッドゴム
が硬くなり、グリップ性が低下してしまう。
ーンにはゴムブロックが存在するため、厳しい使用環境
のもとではゴムブロック自体の脱落(以下、「チャンキ
ング」という)やゴムブロックのエッジ部分の欠損(以
下、「エッジ欠け」という)が起こる。一般的に耐チャ
ンキング性および耐エッジ欠け性を向上させるためには
トレッドゴムに含有されるカーボンブラックの量を増や
す、およびカーボンブラックの粒径をより小さくすると
いう手段が考えられるが、このばあいにはトレッドゴム
が硬くなり、グリップ性が低下してしまう。
【0004】一方、タイヤ用トレッドを機械的に補強す
る技術としては、タイヤのトレッドを構成するゴム組成
物に短繊維を配合する技術が知られている(たとえば特
開昭54−132905号公報および特公昭61−42
936号公報)。
る技術としては、タイヤのトレッドを構成するゴム組成
物に短繊維を配合する技術が知られている(たとえば特
開昭54−132905号公報および特公昭61−42
936号公報)。
【0005】また、特開平4−176707号公報およ
び特開平4−110211号公報には、タイヤ用トレッ
ドを構成するゴム組成物において短繊維をタイヤの周方
向に沿って配向させることにより、トレッドの氷上にお
ける摩擦力を増加させる技術が開示されている。しか
し、この技術によれば、タイヤの摩擦力および周方向の
強度は増すものの、オフロードタイヤ用トレッドのゴム
ブロックに必要な充分な耐チャンキング性および耐エッ
ジ欠け性はえられない。
び特開平4−110211号公報には、タイヤ用トレッ
ドを構成するゴム組成物において短繊維をタイヤの周方
向に沿って配向させることにより、トレッドの氷上にお
ける摩擦力を増加させる技術が開示されている。しか
し、この技術によれば、タイヤの摩擦力および周方向の
強度は増すものの、オフロードタイヤ用トレッドのゴム
ブロックに必要な充分な耐チャンキング性および耐エッ
ジ欠け性はえられない。
【0006】さらに、タイヤの雪上および氷上での摩擦
力を増加させる点から、特開昭62−191204号公
報には、有機繊維などの短小繊維状の滑止剤をトレッド
表面に対してすべて直角状に配向させる技術が開示され
ている。しかし、短繊維をすべてトレッド表面に対して
直角方向に配合させるため、タイヤの周方向の強度に問
題がある。また、トレッドのゴムブロックの耐チャンキ
ング性および耐エッジ欠け性にすぐれているとの記載は
ない。
力を増加させる点から、特開昭62−191204号公
報には、有機繊維などの短小繊維状の滑止剤をトレッド
表面に対してすべて直角状に配向させる技術が開示され
ている。しかし、短繊維をすべてトレッド表面に対して
直角方向に配合させるため、タイヤの周方向の強度に問
題がある。また、トレッドのゴムブロックの耐チャンキ
ング性および耐エッジ欠け性にすぐれているとの記載は
ない。
【0007】このように従来のトレッドの補強または摩
擦力の増加を短繊維の配合により達成しようとする試み
は、いずれも短繊維を実質的に1つの方向に配向させる
という手段によっていた。
擦力の増加を短繊維の配合により達成しようとする試み
は、いずれも短繊維を実質的に1つの方向に配向させる
という手段によっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の事実に鑑み、本
発明者らは鋭意検討の結果、オフロードタイヤ用トレッ
ドを構成するベーストレッドにおいて短繊維を周方向に
配向させ、かつゴムブロックにおいては短繊維をタイヤ
の中心から半径方向(以下、「Z軸方向」ともいう)に
配向させることができれば、前記従来の技術でえられる
グリップ性およびタイヤの周方向に関する強度だけでな
く、とくにオフロードタイヤ用トレッドのゴムブロック
に必要とされる耐チャンキング性および耐エッジ欠け性
がえられることを見出し、本発明を完成するに至った。
発明者らは鋭意検討の結果、オフロードタイヤ用トレッ
ドを構成するベーストレッドにおいて短繊維を周方向に
配向させ、かつゴムブロックにおいては短繊維をタイヤ
の中心から半径方向(以下、「Z軸方向」ともいう)に
配向させることができれば、前記従来の技術でえられる
グリップ性およびタイヤの周方向に関する強度だけでな
く、とくにオフロードタイヤ用トレッドのゴムブロック
に必要とされる耐チャンキング性および耐エッジ欠け性
がえられることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明の目的は、グリップ性、耐
チャンキング性および耐エッジ欠け性にすぐれかつ機械
的強度にもすぐれたオフロードタイヤ用トレッドをうる
ことにある。
チャンキング性および耐エッジ欠け性にすぐれかつ機械
的強度にもすぐれたオフロードタイヤ用トレッドをうる
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴムブロック
およびベーストレッドを有するオフロードタイヤ用トレ
ッドにおいて、該トレッドがゴム100重量部に対して
60〜100重量部のカーボンブラックおよび5〜30
重量部の短繊維を含むゴム組成物からなり、該短繊維が
ゴムブロックにおいてタイヤの中心から半径方向に配向
しており、かつベーストレッドにおいてタイヤの周方向
に配向しているオフロードタイヤ用トレッドに関する。
およびベーストレッドを有するオフロードタイヤ用トレ
ッドにおいて、該トレッドがゴム100重量部に対して
60〜100重量部のカーボンブラックおよび5〜30
重量部の短繊維を含むゴム組成物からなり、該短繊維が
ゴムブロックにおいてタイヤの中心から半径方向に配向
しており、かつベーストレッドにおいてタイヤの周方向
に配向しているオフロードタイヤ用トレッドに関する。
【0011】前記トレッドのゴムブロックの高さは2c
m以上であるのが好ましい。
m以上であるのが好ましい。
【0012】また、前記ゴムブロックについては、短繊
維が配向している方向の引張応力と、該方向に垂直な方
向の引張応力との比が1.5以上であるのが好ましい。
維が配向している方向の引張応力と、該方向に垂直な方
向の引張応力との比が1.5以上であるのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、オフロードタイ
ヤ用トレッドは図1に示すようにゴムブロック1および
ベーストレッド2を有し、該トレッドを構成するゴム組
成物中の短繊維3が、ゴムブロック1中ではタイヤの中
心から半径方向に配向し、ベーストレッド2においては
タイヤの周方向に配向している。短繊維がベーストレッ
ドにおいてタイヤの周方向に配向することにより、えら
れるオフロードタイヤ用トレッドの周方向の強度が高く
なる。一方、ゴムブロックにおいてタイヤの中心から半
径方向(Z軸方向)に配向させることにより、該ゴムブ
ロックの耐チャンキング性および耐エッジ欠け性が向上
する。
ヤ用トレッドは図1に示すようにゴムブロック1および
ベーストレッド2を有し、該トレッドを構成するゴム組
成物中の短繊維3が、ゴムブロック1中ではタイヤの中
心から半径方向に配向し、ベーストレッド2においては
タイヤの周方向に配向している。短繊維がベーストレッ
ドにおいてタイヤの周方向に配向することにより、えら
れるオフロードタイヤ用トレッドの周方向の強度が高く
なる。一方、ゴムブロックにおいてタイヤの中心から半
径方向(Z軸方向)に配向させることにより、該ゴムブ
ロックの耐チャンキング性および耐エッジ欠け性が向上
する。
【0014】本発明におけるゴム成分は通常のタイヤ用
トレッドに用いられているものからなってよく、たとえ
ば天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)およびス
チレンブタジエンゴム(SBR)などがあげられ、これ
らを単独で、または任意に組合せて用いてもよい。すぐ
れた耐久性およびグリップ性という点からNRとSBR
のブレンドからなるのが好ましく、より高いグリップ性
という点からSBRのみからなるのがさらに好ましい。
トレッドに用いられているものからなってよく、たとえ
ば天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)およびス
チレンブタジエンゴム(SBR)などがあげられ、これ
らを単独で、または任意に組合せて用いてもよい。すぐ
れた耐久性およびグリップ性という点からNRとSBR
のブレンドからなるのが好ましく、より高いグリップ性
という点からSBRのみからなるのがさらに好ましい。
【0015】本発明におけるカーボンブラックとして
は、従来からタイヤの分野で用いられているものでよ
く、たとえばアセチレンブラック、ファーナスブラック
などがあげられるが、すぐれた耐久性およびグリップ性
という点からファーナスブラックであるのがさらに好ま
しい。
は、従来からタイヤの分野で用いられているものでよ
く、たとえばアセチレンブラック、ファーナスブラック
などがあげられるが、すぐれた耐久性およびグリップ性
という点からファーナスブラックであるのがさらに好ま
しい。
【0016】カーボンブラックの粒径としては、補強性
にすぐれるという点から10〜30nmであり、高いグ
リップ性能という点から10〜20nmであるのが好ま
しい。
にすぐれるという点から10〜30nmであり、高いグ
リップ性能という点から10〜20nmであるのが好ま
しい。
【0017】カーボンブラックの配合割合としては、前
記ゴム成分100重量部に対して、充分な補強性および
耐久性という点から60〜100重量部であり、高いグ
リップ性能という点から80〜100重量部であるのが
好ましい。
記ゴム成分100重量部に対して、充分な補強性および
耐久性という点から60〜100重量部であり、高いグ
リップ性能という点から80〜100重量部であるのが
好ましい。
【0018】本発明における短繊維は、トレッドを構成
するゴム組成物の引張り強度を向上させてトレッドを補
強し、かつトレッドのゴムブロックの耐チャンキング性
および耐エッジ欠け性を向上させるはたらきをする。そ
の材料としては従来のものでよく、たとえばナイロン、
ポリエステル、アラミド、レーヨンなどがあげられ、こ
れらを単独で、または任意に組合せて用いてもよいが、
より高い補強性という点からナイロンを用いるのがさら
に好ましい。
するゴム組成物の引張り強度を向上させてトレッドを補
強し、かつトレッドのゴムブロックの耐チャンキング性
および耐エッジ欠け性を向上させるはたらきをする。そ
の材料としては従来のものでよく、たとえばナイロン、
ポリエステル、アラミド、レーヨンなどがあげられ、こ
れらを単独で、または任意に組合せて用いてもよいが、
より高い補強性という点からナイロンを用いるのがさら
に好ましい。
【0019】短繊維の長さ(L)については、充分な強
度をうるという点から20〜1000μmであり、充分
に配向させるという点から50〜500μmであるのが
好ましい。また、繊維長(L)と繊維径(D)との比
(L/D)は、200未満のばあいにはえられるトレッ
ドに充分な強度を付与できず、充分な強度を付与すると
いう点から200〜2000であるのが好ましい。
度をうるという点から20〜1000μmであり、充分
に配向させるという点から50〜500μmであるのが
好ましい。また、繊維長(L)と繊維径(D)との比
(L/D)は、200未満のばあいにはえられるトレッ
ドに充分な強度を付与できず、充分な強度を付与すると
いう点から200〜2000であるのが好ましい。
【0020】短繊維の配合割合としては、前記ゴム成分
100重量部に対して、5重量部未満では充分な効果を
うることができず、30重量部を超えるとえられるトレ
ッドの硬度が高くなり過ぎてグリップ性が低下してしま
うという点から5〜30重量部であり、充分な引っ張り
応力をうるという点から20〜30重量部であるのがさ
らに好ましい。
100重量部に対して、5重量部未満では充分な効果を
うることができず、30重量部を超えるとえられるトレ
ッドの硬度が高くなり過ぎてグリップ性が低下してしま
うという点から5〜30重量部であり、充分な引っ張り
応力をうるという点から20〜30重量部であるのがさ
らに好ましい。
【0021】なお、本発明におけるゴム組成物には、イ
オウなどの加硫剤、亜鉛華、ステアリン酸などの加硫促
進剤などを本発明の効果を損なわない程度に必要に応じ
て適宜配合してよい。
オウなどの加硫剤、亜鉛華、ステアリン酸などの加硫促
進剤などを本発明の効果を損なわない程度に必要に応じ
て適宜配合してよい。
【0022】また本発明におけるゴム組成物はタイヤ用
ゴム組成物の分野における従来からの条件および方法で
うることができるが、加硫促進剤およびイオウを除い
て、ゴム成分およびカーボンブラックなどの成分をバン
バリーミキサーで混合した後、えられる混合物、加硫促
進剤およびイオウをロールにて仕上げ練りしてゴム組成
物をうるのが好ましい。
ゴム組成物の分野における従来からの条件および方法で
うることができるが、加硫促進剤およびイオウを除い
て、ゴム成分およびカーボンブラックなどの成分をバン
バリーミキサーで混合した後、えられる混合物、加硫促
進剤およびイオウをロールにて仕上げ練りしてゴム組成
物をうるのが好ましい。
【0023】本発明のオフロードタイヤ用トレッドは、
ベーストレッドとゴムブロックを有している。ベースト
レッドにおいては短繊維は実質的にタイヤの周方向に配
向しており、タイヤの周方向の強度が高くなるという効
果を奏する。また、ゴムブロックにおいては短繊維は実
質的にタイヤの中心から半径方向に配向しており、ゴム
ブロックの耐チャンキング性および耐エッジ欠け性にす
ぐれるという効果を奏する。
ベーストレッドとゴムブロックを有している。ベースト
レッドにおいては短繊維は実質的にタイヤの周方向に配
向しており、タイヤの周方向の強度が高くなるという効
果を奏する。また、ゴムブロックにおいては短繊維は実
質的にタイヤの中心から半径方向に配向しており、ゴム
ブロックの耐チャンキング性および耐エッジ欠け性にす
ぐれるという効果を奏する。
【0024】本発明のトレッドの作製方法としては、前
記ゴム組成物から押し出し機を用いて押し出しトレッド
を作成するのが好ましい。トレッドゴムの押し出し時に
短繊維がタイヤの周方向に配向するように常法により押
し出し、ついで押し出したトレッドゴムをゴムブロック
部分を設けるために型にはめて加硫する際、ゴムブロッ
クの部分でゴム流れを起こし、ゴムブロック中の短繊維
がタイヤの中心から半径方向、すなわちZ軸方向に配向
する。
記ゴム組成物から押し出し機を用いて押し出しトレッド
を作成するのが好ましい。トレッドゴムの押し出し時に
短繊維がタイヤの周方向に配向するように常法により押
し出し、ついで押し出したトレッドゴムをゴムブロック
部分を設けるために型にはめて加硫する際、ゴムブロッ
クの部分でゴム流れを起こし、ゴムブロック中の短繊維
がタイヤの中心から半径方向、すなわちZ軸方向に配向
する。
【0025】このばあい、短繊維がゴムブロックにおい
てタイヤの中心から半径方向に配向し、えられるトレッ
ドがよりすぐれたグリップ性を有するように、かつゴム
ブロックの高さが高すぎると耐チャンキング性に劣ると
いう点から前記ゴムブロックの高さは2〜3cmであ
り、3cmを超えるとブロックが高すぎて耐チャンキン
グ性に劣り、2cm未満だと短繊維が充分に配向しない
という点から2.0〜2.5cmであるのが好ましい。
てタイヤの中心から半径方向に配向し、えられるトレッ
ドがよりすぐれたグリップ性を有するように、かつゴム
ブロックの高さが高すぎると耐チャンキング性に劣ると
いう点から前記ゴムブロックの高さは2〜3cmであ
り、3cmを超えるとブロックが高すぎて耐チャンキン
グ性に劣り、2cm未満だと短繊維が充分に配向しない
という点から2.0〜2.5cmであるのが好ましい。
【0026】本発明のトレッドのゴムブロックを構成す
るゴム組成物について、短繊維が配向している方向の引
張応力と、該方向に垂直な方向の引張応力との比が、比
が大きければ大きい程、充分な耐チャンキング性能をう
ることができるが3.0を超えるとゴムと固くなりすぎ
てグリップが落ちるという点から1.5〜3.0であ
り、1.5〜2.0であるのがさらに好ましい。
るゴム組成物について、短繊維が配向している方向の引
張応力と、該方向に垂直な方向の引張応力との比が、比
が大きければ大きい程、充分な耐チャンキング性能をう
ることができるが3.0を超えるとゴムと固くなりすぎ
てグリップが落ちるという点から1.5〜3.0であ
り、1.5〜2.0であるのがさらに好ましい。
【0027】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明を説明するが、
本発明はこれらのみに限定されるものではない。
本発明はこれらのみに限定されるものではない。
【0028】製造例1〜6 表1に示す配合割合で、SBR、カーボンブラック(I
SAFグレード、平均粒径:20nm)および短繊維
(ナイロン製、長さ:100μm、L/D=500)を
1.7lのバンバリーミキサーで4分間混合した後、え
られた混合物とイオウ1.5重量部および加硫促進剤
(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−スルフェ
ンアミド(CBS))1.5重量部とを8インチの試験
用練りロール機を用いて仕上げ、オフロードタイヤ用ト
レッドをうるためのゴム組成物1〜6をえた。
SAFグレード、平均粒径:20nm)および短繊維
(ナイロン製、長さ:100μm、L/D=500)を
1.7lのバンバリーミキサーで4分間混合した後、え
られた混合物とイオウ1.5重量部および加硫促進剤
(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−スルフェ
ンアミド(CBS))1.5重量部とを8インチの試験
用練りロール機を用いて仕上げ、オフロードタイヤ用ト
レッドをうるためのゴム組成物1〜6をえた。
【0029】ついで、これらゴム組成物1〜6を用い
て、通常のMC−Xタイヤ製造方法で、それぞれ表1に
示すゴムブロック高さを有するトレッドからなる、タイ
ヤサイズ110/100−19のオフロードタイヤ1〜
6をえた。
て、通常のMC−Xタイヤ製造方法で、それぞれ表1に
示すゴムブロック高さを有するトレッドからなる、タイ
ヤサイズ110/100−19のオフロードタイヤ1〜
6をえた。
【0030】[評価方法]引張応力の比 トレッドを構成するゴム組成物につい
て、短繊維が配向している方向の引張応力と該方向に垂
直な方向の引張応力の比を、(株)東洋精器製作所製の
ストログラフ−T引張試験機を用いてそれぞれの方向の
引張りモジュラスを測定することにより求めた。結果を
表1に示す。
て、短繊維が配向している方向の引張応力と該方向に垂
直な方向の引張応力の比を、(株)東洋精器製作所製の
ストログラフ−T引張試験機を用いてそれぞれの方向の
引張りモジュラスを測定することにより求めた。結果を
表1に示す。
【0031】ついで、えられたタイヤ1〜6をリヤホイ
ールに装着し、250ccのモトクロッサーにて1周2
kmのモトクロスコースを周回して以下の評価を行なっ
た。
ールに装着し、250ccのモトクロッサーにて1周2
kmのモトクロスコースを周回して以下の評価を行なっ
た。
【0032】耐チャンキング性 えられたトレッドのゴ
ムブロックの耐チャンキング性を評価するために、上記
コースを1時間走行後、タイヤの外観から、飛んだブロ
ックの数および亀裂が生じたブロックの数を数えて、0
個のばあいを◎、1個のばあいを○、2〜3個のばあい
を△、4個以上のばあいを×として評価した。結果を表
1に示す。
ムブロックの耐チャンキング性を評価するために、上記
コースを1時間走行後、タイヤの外観から、飛んだブロ
ックの数および亀裂が生じたブロックの数を数えて、0
個のばあいを◎、1個のばあいを○、2〜3個のばあい
を△、4個以上のばあいを×として評価した。結果を表
1に示す。
【0033】耐エッジ欠け性 えられたゴムブロック1
は図2のようにほとんど90度の角度のエッジを有する
が、図3に示すように走行によりエッジ欠け4を生じ
る。そこで、えられたトレッドのゴムブロックの耐エッ
ジ欠け性を評価するために、上記コースを1時間走行
後、図3におけるhの高さを測定した。0cm以上0.
5cm未満のばあいを◎、0.5cm以上1cm未満の
ばあいを○、1cm以上1.5cm未満のばあいを△、
1.5cm以上のばあいを×として評価した。結果を表
1に示す。
は図2のようにほとんど90度の角度のエッジを有する
が、図3に示すように走行によりエッジ欠け4を生じ
る。そこで、えられたトレッドのゴムブロックの耐エッ
ジ欠け性を評価するために、上記コースを1時間走行
後、図3におけるhの高さを測定した。0cm以上0.
5cm未満のばあいを◎、0.5cm以上1cm未満の
ばあいを○、1cm以上1.5cm未満のばあいを△、
1.5cm以上のばあいを×として評価した。結果を表
1に示す。
【0034】グリップ性 上記コースを10周してラッ
プタイムを測定し、上位3ラップの平均タイムをそれぞ
れのタイヤのラップタイムとし、該ラップタイムにより
グリップ性を評価した。ラップタイムが速い程グリップ
性がよいことを示す。結果を表1に示す。
プタイムを測定し、上位3ラップの平均タイムをそれぞ
れのタイヤのラップタイムとし、該ラップタイムにより
グリップ性を評価した。ラップタイムが速い程グリップ
性がよいことを示す。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、グリップ性、耐チャン
キング性および耐エッジ欠け性にすぐれたオフロードタ
イヤ用トレッドをうることができる。
キング性および耐エッジ欠け性にすぐれたオフロードタ
イヤ用トレッドをうることができる。
【図1】本発明のオフロードタイヤ用トレッドを備えた
タイヤの一部概略断面図である。
タイヤの一部概略断面図である。
【図2】実施例における耐エッジ欠け性の評価方法を説
明するためのゴムブロックの概略断面図である。
明するためのゴムブロックの概略断面図である。
【図3】実施例における耐エッジ欠け性の評価方法を説
明するためのエッジ欠けしたゴムブロックの概略断面図
である。
明するためのエッジ欠けしたゴムブロックの概略断面図
である。
1 ゴムブロック 2 ベーストレッド 3 短繊維 4 エッジ欠け
Claims (3)
- 【請求項1】 ゴムブロックおよびベーストレッドを有
するオフロードタイヤ用トレッドにおいて、該トレッド
がゴム成分100重量部に対して60〜100重量部の
カーボンブラックおよび5〜30重量部の短繊維を含む
ゴム組成物からなり、該短繊維がゴムブロックにおいて
タイヤの中心から半径方向に配向しており、かつベース
トレッドにおいてタイヤの周方向に配向しているオフロ
ードタイヤ用トレッド。 - 【請求項2】 ゴムブロックの高さが2cm以上である
請求項1記載のオフロードタイヤ用トレッド。 - 【請求項3】 短繊維が配向している方向の引張応力と
該方向に垂直な方向の引張応力との比が1.5以上であ
るゴムブロックからなる請求項1または2記載のオフロ
ードタイヤ用トレッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8291910A JPH10129214A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | オフロードタイヤ用トレッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8291910A JPH10129214A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | オフロードタイヤ用トレッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10129214A true JPH10129214A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17775046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8291910A Pending JPH10129214A (ja) | 1996-11-01 | 1996-11-01 | オフロードタイヤ用トレッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10129214A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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