JPH06328908A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH06328908A JPH06328908A JP5118671A JP11867193A JPH06328908A JP H06328908 A JPH06328908 A JP H06328908A JP 5118671 A JP5118671 A JP 5118671A JP 11867193 A JP11867193 A JP 11867193A JP H06328908 A JPH06328908 A JP H06328908A
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Abstract
しく改良し、耐摩耗性及び混合加工性の良好な空気入り
タイヤを提供する。 【構成】 トレッド部がマトリックスゴムと低硬度粉末
ゴムと中空微粒子と液状ポリマーと短繊維とから構成さ
れ、前記低硬度粉末ゴムが平均粒径1000μm未満で、低
硬度粉末ゴム 100重量部当りカーボン20重量部以下を含
むか又は含まないで、その配合量がマトリックスゴム 1
00重量部当り1〜10重量部であり、中空微粒子が平均粒
径10〜 120μmでかつ平均肉厚 0.1〜15μmであり、液
状ポリマーが平均分子量 6,000〜60,000の低分子量ジエ
ン系ポリマーでその配合量がマトリックスゴム 100重量
部当り5〜50重量部であり、さらに前記短繊維がアスペ
クト比(長さ/径の比)10〜1000である空気入りタイ
ヤ。
Description
し、更に詳しくは氷上及び雪上走行性能、特に耐摩耗性
の低下を抑えながら又は実質上低下させることなく、氷
上及び雪上走行における初期及び経時性能を改良した空
気入りタイヤに関する。
動車が走行する場合には、タイヤにスパイクを打ち込ん
だスパイクタイヤを用いるか又はタイヤの外周にタイヤ
チェーンを装着して雪上・氷上路での安全を確保してい
る。しかしながら、スパイクタイヤ又はタイヤチェーン
を装着したタイヤでは、道路の摩耗や損傷が発生し易
く、それが粉塵となって公害を引き起こし、大きな環境
問題となる。このような安全問題と環境問題とを解決す
るために、スパイクやチェーンを使用せずに雪上路及び
氷上路における制動性、駆動性を有したスタッドレスタ
イヤが現在急速に普及しつつある。
力を向上させるために凝着効果(トレッド表面が氷路面
に着いてその氷路面の表面形状に追随すること)の高い
低硬度加硫ゴム組成物をマトリックスゴムに配合してト
レッド部を構成したタイヤが提案されている(特開昭63
-92659号公報、特開昭 63-172750号公報、特開平 4-382
09号公報及び特開平 3-10907号公報など参照)。
公報にはガラス転移点が−50℃以下で粒径1000μm以下
の軟らかい粉末加硫ゴムを配合した空気入りタイヤが開
示されているが、マトリックスゴムの凝着効果が十分で
なく、氷上性能が必ずしも満足いくものではなかった。
は高硬度ゴム粒子を配合したトレッドゴムを用いるスタ
ッドレスタイヤが開示されているが、ゴム粒子自体の凝
着効果が低いため、氷上性能が必ずしも満足のいくもの
ではなかった。
硬度ゴム粒子及び短繊維を配合することが記載されてい
るが、ゴム粒子の粒径が比較的大きいため、耐摩耗性及
び混合加工性の点で不充分なものであった。また特開平
3−10907号公報には予め加硫した平均粒径 0.5〜
3mmの低硬度加硫ゴム組成物をマトリックスゴムに配合
して氷上性能を改良することが提案されているが、この
空気入りタイヤもマトリックスゴムの凝着効果が十分で
なく、氷上性能が必ずしも満足いくものではない。
においては氷上摩擦力が十分でなく、また混合加工性が
困難であるという問題があった。従って、本発明は、こ
のような従来技術の問題を解消し、特に氷上及び雪上走
行の初期及び経時性能を著しく改良すると共に、耐摩耗
性及び混合加工性に優れた空気入りタイヤを提供するこ
とを目的とする。
ド部がマトリックスゴムと低硬度粉末ゴムと中空微粒子
と液状ポリマーと短繊維とから構成され、前記低硬度粉
末ゴムが平均粒径1000μm未満で、低硬度粉末ゴム 100
重量部当りカーボン20重量部以下を含むか又は含まない
で、その配合量がマトリックスゴム 100重量部当り1〜
10重量部であり、中空微粒子が平均粒径10〜 120μmで
かつ平均肉厚 0.1〜15μmであり、液状ポリマーが平均
分子量 6,000〜60,000の低分子量ジエン系ポリマーでそ
の配合量がマトリックスゴム 100重量部当り5〜50重量
部であり、さらに前記短繊維がアスペクト比(長さ/径
の比)10〜1000である空気入りタイヤが提供される。
に限定はなく、従来から知られている任意の構造の空気
入りタイヤ、更には現在開発中の各種構造の空気入りタ
イヤ構造とすることができ、要はトレッド部を前記構成
のものとすればよい。
する。図1は本発明の空気入りタイヤの好ましい一例の
子午線方向半断面説明図である。図1において、本発明
の空気入りタイヤAは、左右一対のビード部11,11とこ
れらビード部11,11に連結する左右一対のサイドウォー
ル部12,12とこれらサイドウォール部12,12間に配され
るトレッド部13からなる。左右一対のビード部11,11間
にはカーカス層14が装架されており、トレッド部13にお
いては、この外周を取り囲むようにベルト層15が配置さ
れている。10はトレッド表面である。
く、平均粒径が1000μm未満の低硬度加硫ゴム組成物、
平均粒径が10〜 120μmで平均肉厚が 0.1〜15μmの中
空微粒子、平均分子量が 6,000〜60,000の低分子量ジエ
ン系ポリマー及びアスペクト比が10〜1000の短繊維をマ
トリックスゴムに配合した配合物から構成される。
配合物に配合されるマトリックスゴムの種類は特に限定
されるものではないが、好ましくは、天然ゴム、ポリイ
ソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エン共重合体ゴム、又はこれらをブレンドしたものが用
いられる。このマトリックスゴムには、常法により、カ
ーボンブラック、軟化剤等の配合剤が適宜配合される。
して通常使用されているものであれば、特にその種類は
限定されない。カーボンブラックの配合量は原料ゴム 1
00重量部に対して40〜 100重量部が好ましく、40重量部
未満では補強性で劣り、耐摩耗性が低下する傾向にある
ので好ましくない。 100重量部を超えると発熱が高くな
る傾向にあるので好ましくない。
配合物には平均粒径が1000μm未満、好ましくは10〜 4
00μmの低硬度粉末ゴムを配合する。この平均粒径が10
00μmを超えると、空気入りタイヤの耐摩耗性が低下
し、また空気入りタイヤ製造時の混合加工性が劣るので
好ましくない。
が保たれるよう、予めゴム配合物を加硫したものが好ま
しく、原料ゴムとしては、例えば、天然ゴム、ポリイソ
プレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエ
ン共重合体ゴム、ハロゲン化ブチルゴム、又はこれらの
2種以上をブレンドしたものを使用することができる。
カーボンブラックは配合しても配合しなくてもよいが、
配合する場合にはゴム100重量部当り20重量部以下とす
るのがよい。これはカーボンブラックの配合量が増加す
ると、マトリックスゴムとのモジュラス差が小さくな
り、また凝着効果が低下するため氷上性能などが改良さ
れないからである。なお、カーボンブラックは配合しな
い方が好ましい。
配合物中における低硬度粉末ゴムの配合量はマトリック
スゴム 100重量部当り1〜10重量部であり、2〜4重量
部が特に好ましい。この配合量が1重量部未満では氷上
性能の改良が不充分であり、逆に10重量部を超えると耐
摩耗性が低下するので好ましくない。
配合物中に使用する中空微粒子は、平均粒径10〜 120μ
m、平均肉厚 0.1〜15μm、平均比重 0.2〜1.0 のもの
である。中空微粒子の平均粒径が10μm未満では氷雪路
走行性能の向上が不十分となり、 120μmを超えるとト
レッド表面の耐摩耗性、耐久性等が悪化する傾向にあ
る。平均肉厚が 0.1μm未満では混合作業中に中空微粒
子が壊れ易くなり、結果的に氷雪路走行性能の向上が不
十分となり、逆に平均肉厚が10μmを超えると中空微粒
子の中空部分の体積が少なくなり、氷雪路走行性能の向
上が不十分となる。平均比重は、それ程厳格ではない
が、平均比重が 0.2未満では混合作業中に中空微粒子が
壊れ易くなり、1.0 を超えると中空微粒子の中空部分の
体積が少なくなることになり、目的の氷雪路走行性能の
向上が不十分となる。
バルーン、シラスバルーン、フライアッシュ、炭素質バ
ルーンなどの無機質微小中空体、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、尿素樹脂等の樹脂系の微小中空体などの公知
のものを用いることができる。中空微粒子のゴムに対す
る配合量にはそれ程限定はないが、マトリックスゴム10
0重量部に対し5重量部以下が好ましく、2重量部以下
が更に好ましい。この配合量は少なくても低硬度粉末ゴ
ムとの相乗効果により目的とする氷雪路走行性能は十分
改善される。逆に多過ぎると、目的とする改良効果はあ
まり変化せず、トレッドの耐摩耗性、耐久性等が悪化し
てしまうおそれがある。
配合物中に軟化剤として使用する液状ポリマー、即ち低
分子量ジエン系ポリマーは、GPC(gel permeation ch
romatgraphy :ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー)で測定し、ポリスチレンに換算した分子量が 6,000
〜60,000の低分子量ジエン系ポリマーである。GPCの
測定条件は以下の通りである。 溶媒 : THF(テトラヒドロフラン) 濃度 : 0.05重量% 流速 : 1ml/min カラム温度 : 40℃ カラム : ウルトラスタイラジェル(商品名) この低分子量ジエン系ポリマーの分子量が 6,000未満で
は、タイヤのアンダートレッド部への移行性があり、配
合の目的が達せられないので好ましくなく、逆に分子量
が60,000を超えると、軟化効果が小さくなり、目的とす
る物性が得られないので好ましくない。
リマーは原料ゴムの表面からにじみ出す現象(ブリー
ド)がなければ任意のジエン系ポリマー(例えばブタジ
エン重合体、イソプレン重合体、アクリルニトリルブタ
ジエン共重合体、芳香族ビニルブタジエン共重合体な
ど)とすることができ、好ましいジエン系ポリマーはシ
ス1.4 結合が70%以上、好ましくは75%以上のブタジエ
ン重合体である。これはシス結合が70%未満では低温硬
度が高く(硬く)なって氷上性能が落ちる傾向にあるか
らである。また、本発明に用いる低分子量ジエン系ポリ
マーは末端に一般式>C=N+ <官能基(例えばN−メ
チル−2−ピロリドン、N−メチル−β−プロピオラク
タム等)をつけたものが一般的に知られているが、本発
明で得られる効果は低分子量ポリマーの末端の構造には
依存せず、その基本構造によって得られるものである。
従って末端官能基があってもよいし、またその種類も問
わない。
好ましくは 6,000〜50,000の低分子量ジエン系ポリマー
をマトリックスゴム 100重量部当り5〜50重量部、好ま
しくは5〜30重量部配合する。この低分子量ジエン系ポ
リマーの配合量が5重量部未満では配合量が少な過ぎて
効果がなく、また50重量部を超えると未加硫ゴムのムー
ニー粘度が低下するため加工性が悪くなり実用的でな
い。
配合物には更にアスペクト比が10〜1000、好ましくは10
〜300 の短繊維が配合される。かかる短繊維としては、
例えば、綿、絹などの天然繊維、セルロース系繊維、ポ
リアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ビニロン等のポ
リビニルアルコール系繊維などの化学繊維、カーボン繊
維等の無機繊維を用いることができる。好ましくはナイ
ロン繊維に代表されるポリアミド系繊維、もしくはレー
ヨン等のセルロース系の短繊維がよい。特に、例えばγ
−アミノプロピルトリメトキシシランで表面処理した平
均長30μm、平均径 0.3μmのナイロン6繊維を天然ゴ
ム 100重量部に対し50重量部配合したマスターバッチ
(宇部興産(株)よりUBEPOL-HE として市販)を好適に
用いることができる。スチール短繊維、銅系金属短繊維
等の金属短繊維を用いてもよい。なお、これらの短繊維
は2種以上併用してもよい。
は限定されないが、マトリックスゴム 100重量部に対し
1〜15重量部がよく、特に1〜5重量部が好ましい。本
発明では、この短繊維がトレッド部13のブロック表面及
び側面に沿って配向している。短繊維の配向の様子を図
2及び図3に示す。図2は本発明の空気入りタイヤの一
例のトレッド部の平面視説明図、図3はそのK−K’線
断面図である。図2及び図3に示すように短繊維17は、
トレッド部13のブロック16の表面a及び側面bに沿って
タイヤ周方向EE’に配向している。このように、短繊
維のほとんどはトレッド部のブロック表面及び側面に沿
って(周方向に沿って)配向するのが好ましい。
トレッド部13の押出成形に際して、ある程度の長/径比
を持った繊維はマトリックスであるゴムの流れ方向に並
ぶ傾向があることを利用する。このような傾向は、タイ
ヤが加硫されるとき、モールドの突起部によって未加硫
トレッドゴムがモールドに沿って流れ、結果としてモー
ルド突起部に沿って短繊維17が配向する。これにより、
トレッド部13のブロック16の表面a及び側面bに沿って
短繊維17が配向することになる。ただし、短繊維17は、
一定のアスペクト比を有さないと、トレッドゴム中でラ
ンダムに配列し、配向が行われないことになる。このた
め、短繊維は、アスペクト比10〜1000、好ましくは10〜
300 であることが必要であり、好ましくは平均直径0.05
μm以上、平均長さ1〜5000μmであるのが良く、更に
好ましくは短繊維は耐摩耗性の低下を防止し、かつ配向
性に優れるので、0.05〜 0.8μmの平均直径と1〜 100
μmの範囲内の平均長を有したポリアミド系短繊維であ
る。なお、アスペクト比が1000を超えるとマトリックス
ゴム中における短繊維の分数が悪くなって充分な配向が
得られないので好ましくない。
配向させたブロック16は、ブロック全体の剛性は著しく
高いが配向方向と直角方向、すなわち表面から内部方向
への弾性率はそれ程高くないという弾性率の異方性が発
現する。この異方性の発現により凝着効果の高い軟質ベ
ースゴムのブロック剛性が補強でき、ブロックエッジ効
果とゴムの凝着効果が最大限に両立できるため、氷雪路
での性能はむろん一般路での性能をも向上させることが
できる。
記した必須成分に加えて、タイヤ用に一般に配合される
各種添加剤を任意的に配合することができ、その配合量
も一般的な量とすることができる。このような任意的な
添加剤としては、例えば加硫促進剤、老化防止剤、充填
剤、可塑剤などをあげることができる。本発明に従った
空気入りタイヤは前記したゴム配合物を加硫してトレッ
ド部とする以外は一般的な方法及び装置を用いて製造す
ることができる。
を構成するゴム配合物のマトリックスゴムに前記した特
定の低硬度粉末ゴム、中空微粒子、液状ポリマー及び短
繊維を配合するが、低硬度粉末ゴムを配合することによ
り、ゴム中にミクロの低モジュラス部ができて、氷上路
面などへの追従性が良くなり、また路面に接する粉末ゴ
ムは高い凝着効果をもたらし、これに特定の短繊維を併
用することで、低硬度粉末ゴムのブロックが補強され、
比較的粉末ゴム配合量が少ない領域でも充分な氷上摩擦
力が得られ、更に耐摩耗性、混合加工性等も改良され
る。
することにより、ゴム中にミクロな硬い部分ができて、
氷上路面への追従性が良くなり、またトレッド表面にで
きるミクロの凹凸にひっかき効果をもたらし、更に加え
て軟化剤として特定の液状ポリマーを使用することによ
り低硬度粉末ゴムの配合で低下する摩耗をカバーするこ
とができ、軟化剤のマイグレーションによるゴムの経時
変化を抑えることもできる。
に詳しく説明するが、本発明の技術的範囲をこれらの実
施例に限定するものでないことは言うまでもない。実施例1〜4、参考例1〜3及び比較例1〜9 表1及び2に示される配合内容(重量部)のトレッドゴ
ム配合物を用いて、図1に示される構造の空気入りラジ
アルタイヤを常法により作製した。このタイヤのサイズ
は185/70 R13 85Qカーカス層4のコード角度はタイヤ周
方向に対しほぼ90°とした。テスト車は1600ccのFF車
を使用して次の評価を行った。結果は表3及び4に示
す。
〕:新品及び乾燥路面を7000km走行した後の各テスト
タイヤのトレッドブロックの側面よりタイヤ回転軸に対
して周方向(タイヤ周方向に同じ)及び径方向にサンプ
ルを切り出し、東洋精機(株)製の粘弾性スペクトロメ
ーターを用いて、チャック間長さ10mm、幅5mm、厚さ2
mmの試料を周波数20Hz、初期歪10%、動的歪±2%、温
度0℃の条件で測定した。数値は大なる程、剛性が大き
いことを示す。
/hで走行し、制動した時の制動距離を測定し、従来タ
イヤ(対照例)の予備走行(300km)品を100 として指数
表示した。数値は大なる程、制動が良好であることを示
す。なお、タイヤはすべて乾燥路を300km 予備走行させ
た上で試験に供した。
で制動を繰り返して、路面をツルツルにしたツルツル圧
雪路面において、5%(2.9°) 勾配の登坂試験を行い、
ゼロ発進方法により30m区間の登坂加速タイムを計測
し、従来タイヤに対する指数で示した。数値は大なる
程、駆動性が良好であることを示す。なお、タイヤはす
べて乾燥路を300km 予備走行させた上で試験に供した。
ルト路面を初速40km/hで走行し、制動したときの制動
距離を測定し、従来タイヤ(対照例)を100 として指数
表示した。数値は大なる程、制動が良好であることを示
す。なお、タイヤはすべて乾燥路を300km 予備走行させ
た上で試験に供した。
ている設計常用荷重、空気圧の条件で乾燥路面を20,000
km走行した後、各タイヤの摩耗量を従来タイヤ(対照
例)の摩耗量に対する指数で示した。数値は大なる程、
耐摩耗性が良好であることを示す。
ィング性、ロールでのバギング、押出物の状態などを5
点満点で採点した。評点が高いほど良好である。
−フェニレンジアミン (3)N−第三−ブチル−2−ベンゾチアゾール・スル
フェンアミド (4)低硬度粉末ゴムA…NR純ゴムの加硫ゴム粉砕物
(平均粒径 200μm、カーボン0phr ) (5)低硬度粉末ゴムB…NR純ゴムの加硫ゴム粉砕物
(平均粒径1500μm、カーボン0phr ) (6)低硬度粉末ゴムC…NR純ゴムの加硫ゴム粉砕物
(平均粒径 200μm、カーボン40phr ) (7)短繊維A…ナイロン6短繊維、平均長30μm、平
均径 0.3μm (8)短繊維B…セルロース系短繊維、平均長1500μ
m、平均径12μm (9)短繊維C…カーボン短繊維、平均長5μm、平均
径1μm (10)短繊維D…ポリエステル短繊維、平均長8000μ
m、平均径5μm (11)中空微粒子A…ガラスバルーン、平均粒径40μ
m、平均肉厚2μm、平均比重 0.7 (12)中空微粒子B…クレカスフェアー(炭素質バルー
ン)、平均粒径 200μm、平均肉厚6μm、平均比重
0.6 (13)液状ポリマーA…液状BR Mw=15000 1.4シ
ス−80% (14)液状ポリマーB…液状SBR Mw=5000 , S
t=30重量% (15)液状ポリマーC…液状SBR Mw=65000 , S
t=30重量%
の典型的なタイヤ配合で、低硬度粉末ゴム及び短繊維を
配合していない。表3及び4では、この従来のタイヤを
100とし、他の例の評価値を指数表示した。本発明に係
る実施例1〜4のタイヤは、従来のタイヤに比較して湿
潤路における制動性能には変化がなく、耐摩耗性も殆ど
低下は認められず、氷上及び雪上での初期及び経時性能
が著しく改良されている。なお、参考例1〜3は本出願
人の他の出願に係るデータを示す。
及び液状ポリマーを配合していないため、氷上走行性能
の経時変化が大きく、比較例2の配合は粉末ゴムの粒径
が1000μmを超えるため、耐摩耗性の低下が著しく低下
して実用的でない。比較例3の配合は粉末ゴム中のカー
ボン量が多いために氷雪路における性能向上が認められ
ず、比較例4は粉末ゴムの配合量が多過ぎるため耐摩耗
性が著しく低下する。比較例5及び6は短繊維のアスペ
クト比が本発明の範囲外であるため氷雪路における性能
改善が認められず、また比較例7では中空微粒子の粒径
が 120μmより大きいため耐摩耗性の低下も大きく、混
合加工性も劣る。比較例8では液状ポリマーの分子量が
6,000未満のため、氷上性能が経時的に低下し、比較例
9では液状ポリマーの分子量が60,000を超えるため、軟
化効果が不十分で氷上性能の改良が認められず、経時変
化も大きい。
トレッド部に特定の、低硬度粉末ゴム、中空微粒子、液
状ゴム及び短繊維を配合することにより一般湿潤路にお
ける走行性能を損なうことなく、耐摩耗性の低下を実質
的になくし、初期及び走行後の氷雪路走行性能を大幅に
向上させることが可能となる。
断面説明図である。
平面視説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 トレッド部がマトリックスゴムと低硬度
粉末ゴムと中空微粒子と液状ポリマーと短繊維とから構
成され、前記低硬度粉末ゴムが平均粒径1000μm未満
で、低硬度粉末ゴム 100重量部当りカーボン20重量部以
下を含むか又は含まないで、その配合量がマトリックス
ゴム 100重量部当り1〜10重量部であり、中空微粒子が
平均粒径10〜 120μmでかつ平均肉厚 0.1〜15μmであ
り、液状ポリマーが平均分子量 6,000〜60,000の低分子
量ジエン系ポリマーでその配合量がマトリックスゴム 1
00重量部当り5〜50重量部であり、さらに前記短繊維が
アスペクト比(長さ/径の比)10〜1000である空気入り
タイヤ。 - 【請求項2】 短繊維が0.05〜 0.8μmの平均直径と1
〜 100μmの範囲内の平均長を有するポリアミド系短繊
維である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (3)
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JP5118671A JP2763251B2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 空気入りタイヤ |
CA002123828A CA2123828C (en) | 1993-05-20 | 1994-05-18 | Pneumatic vehicle tire |
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JP5118671A Expired - Fee Related JP2763251B2 (ja) | 1993-05-20 | 1993-05-20 | 空気入りタイヤ |
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