JPH10124729A - 紙葉類の識別装置 - Google Patents

紙葉類の識別装置

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JPH10124729A
JPH10124729A JP30983996A JP30983996A JPH10124729A JP H10124729 A JPH10124729 A JP H10124729A JP 30983996 A JP30983996 A JP 30983996A JP 30983996 A JP30983996 A JP 30983996A JP H10124729 A JPH10124729 A JP H10124729A
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JP
Japan
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light
light emitting
emitting means
paper sheet
light receiving
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JP30983996A
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English (en)
Inventor
Yushiro Kobayashi
雄四郎 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Seiko Co Ltd
Original Assignee
Asahi Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の紙葉類の識別装置は、たとえば、真正
な色刷り紙幣をコピーした、不正な疑似紙幣であって
も、コピーされた絵柄の濃淡のみが、光の強弱となっ
て、受光素子に現れるため、絵柄の濃淡を正確にコピー
した場合、真正な色刷り紙幣の信号データと、不正なコ
ピー疑似紙幣の信号データとの判別が、極めて困難にな
るという、問題点があった。 【解決手段】 本発明は、少なくとも、走行している紙
葉類を、照射するための第1の発光手段と、この第1の
発光手段とは発光波長が異なっており、前記走行してい
る紙葉類を、照射するための第2の発光手段と、これら
照射光の、前記紙葉類を透過した光を、受信するための
受光手段と、を備えていることを特徴とした紙葉類の識
別装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、貨幣である紙
幣、有価証券である商品券、小切手、株券など、の紙葉
類を識別するための装置に関する。本発明は、さらに具
体的には、真正な色刷り紙葉類と、コピーされた不正な
疑似紙葉類とを、判別するための、紙葉類の識別装置に
関するものである。なお、本明細書における、紙葉類の
概念には、紙幣、手形、小切手、商品券、株券、さらに
は、入場券、乗車券、回数券、配給券、クーポン券、ゲ
ーム券なども含むものである。
【従来の技術】 一般的に、紙幣などの高級印刷による
紙葉類は、透かし模様に加えて、複数の色彩による絵柄
が使用されている。これに対して、たとえば、白黒、赤
白などの濃淡のみの単色コピーは、黒のトナーなど、一
色の色彩のみが使用されている。そのため、真正の紙幣
を、たとえば、白黒でコピーした場合、絵柄の濃淡は表
現できるものの、絵柄の色彩は表現できないことにな
る。
【0002】従来、紙幣などの紙葉類を識別する装置
は、図4の(A)に示されるように、発光素子41に、
発光ダイオードすなわちLEDなどを使用すると共に、
受光素子42に、フォトダイオードあるいはフォトトラ
ンジスタなどを使用することが多い。図示の紙幣43の
識別装置44は、たとえば、発光素子41から出た光4
5を、紙幣43に当て、その透過光46を受光素子42
が受けている。この状態で、紙幣43を、図の矢印47
の方向に移動させると、受光素子42に当たる透過光4
6の強弱が、受光素子42の信号として得られる。この
信号の波形が、図4の(B)の48に示されている。な
お、図中の横軸は時間Tを示し、縦軸は光の強さLを示
している。従来の識別装置44は、図4(B)に示され
る、信号の波形48から、紙幣43の真偽を判断してい
た。
【0003】なお、他の従来例としては、図4(A)の
鎖線で示されるように、発光素子51から出た光55
を、紙幣43に当て、その反射光56を、受光素子52
が受ける場合がある。上述と同様に、紙幣43を、矢印
47の方向に移動させると、受光素子52に当たる反射
光56の強弱が、受光素子52の信号として得られ、同
様に、この信号の波形(図示を省略)から、紙幣43の
真偽を判断していた。
【発明が解決しようとする課題】 こうした従来の識別
装置は、たとえば、真正な色刷り紙幣をコピーした、不
正な疑似紙幣であっても、コピーされた絵柄の濃淡のみ
が、光の強弱となって、受光素子に現れるため、絵柄の
濃淡を正確にコピーした場合に、真正な色刷り紙幣の信
号データと、不正なコピー疑似紙幣の信号データとの判
別は、極めて困難になるという、問題点があった。
【0004】また、三原色などの色彩要素を見るため
に、発光波長の異なる複数個の発光素子を使用して、そ
れぞれの発光素子から得られる受光データの濃淡信号か
ら、真正な色刷りの紙幣を判断する方法もあるが、この
方法の場合は、真正な色刷り紙幣のバラツキなどを考慮
すると、多色コピーの疑似紙幣との判別は、困難である
という、問題点があった。本発明は、上述した問題点を
解決する目的から、開発されたものである。
【課題を解決するための手段】 本発明は、少なくと
も、走行している紙葉類を、照射するための第1の発光
手段と、この第1の発光手段とは発光波長が異なってお
り、前記走行している紙葉類を、照射するための第2の
発光手段と、これら照射光の、前記紙葉類を透過した光
を、受信するための受光手段と、を備えていることを特
徴とした紙葉類の識別装置である。
【0005】また、本発明は、前記第1の発光手段と前
記受光手段とから得られる第1の信号と、前記第2の発
光手段と前記受光手段とから得られる第2の信号と、の
比を得るための手段を備えていることを特徴とした識別
装置である。また、本発明は、少なくとも、走行してい
る紙葉類を、照射するための第1の発光手段と、この第
1の発光手段とは発光波長が異なっており、前記走行し
ている紙葉類を、照射するための第2の発光手段と、こ
れら照射光の、前記紙葉類によって反射された光を、受
信するための受光手段と、を備えていることを特徴とし
た紙葉類の識別装置である。さらに、本発明は、前記第
1の発光手段と第2の発光手段とが、交互に切り換えら
れることを特徴とした識別装置である。
【0006】
【発明の実施の形態】 以下に本発明を、その実施につ
いて、添付の図面を参照して説明する。図1は、本発明
による一実施例を、概略的に示す正面図であり、図2
は、図1を説明するための、波形図であり、図3も、図
1を説明するための、波形図である。図1の鎖線で示さ
れる10は、本発明の実施例による、紙幣の識別装置を
示している。識別装置10の下方には、第1の発光素子
11と、第2の発光素子12とが、それぞれ配設されて
おり、これら発光素子11、12は、互いの発光波長が
異なっている。識別装置10の上方には、一個の受光素
子13が配設されている。なお、図示を省略したが、さ
らに、波長の異なる、第3の発光素子、第4の発光素
子、と複数個を配置しても良いことは、勿論である。
【0007】また、図1では、一個の受光素子13のみ
を示したが、各発光素子11、12に対応して、二個の
受光素子を配設しても良いことも、勿論である。
【実施例】 上述の構成からなる本実施例は、たとえ
ば、図示の場合、第1の発光素子11と、第2の発光素
子12とを、交互に切り換えて発光する。この状態で、
色刷りの真正な紙幣14を、図の矢印15で示されるよ
うに、識別装置10内に挿入して、紙幣14を、矢印1
5の方向に走行移動する。かくして、第1の発光素子1
1の光16が、紙幣14を透過して、第1の透過光17
が、受光素子13に得られ、つぎに、第2の発光素子1
2の光18が、紙幣14を透過して、第2の透過光19
が、受光素子13に得られる。交互に切り換えられる、
第1の透過光17のみによって得られた、受光素子13
による、第1の信号の波形が、図2の(A)の21に示
されている。なお、図中の横軸は時間Tを示し、縦軸は
光の強さLを示している。
【0008】交互に切り換えられる、第2の透過光19
のみによって得られた、受光素子13による、第2の信
号の波形が、図2の(A)の22に示されている。図か
ら明らかなように、これらの信号波形21、22は、類
似性がやや見られるものの、凹凸が著しく異なってい
る。このことは、色刷りの真正な紙幣が、色彩による絵
柄があるため、波長の異なる、第1の発光素子1と第2
の発光素子2とでは、光の透過率が異なるためである。
したがって、第1の信号波形21と、第2の信号波形2
2との比Rをとると、図2の(B)に示されるように、
凹凸のあるグラフになる。すなわち、(第1の波形21
の大きさ)/(第2の波形22の大きさ)=比Rの波形
が、図2(B)の23に示されるように、凹凸に変化し
ている。なお、図中の横軸は時間Tを示し、縦軸は比R
を示している。
【0009】つぎに、図示を省略したが、真正の紙幣1
4をコピーした疑似の紙幣を、図1の矢印15で示され
るように、識別装置10内に挿入して、このコピー疑似
紙幣を、矢印15の方向に走行移動する。この場合も、
上述と同様にして、第1の発光素子11の光16が、コ
ピーの疑似紙幣を透過して、第1の透過光17が受光素
子13に得られ、つぎに、第2の発光素子12の光18
が、コピー疑似紙幣を透過して、第2の透過光19が受
光素子13に得られる。交互に切り換えられる、第1の
透過光17のみによって得られた、受光素子13によ
る、第1の信号の波形が、図3の(A)の31に示され
ている。交互に切り換えられる、第2の透過光19のみ
によって得られた、受光素子13による、第2の信号の
波形が、図3の(A)の32に示されている。
【0010】図から明らかなように、これらの信号波形
31、32は、大きさが多少異なるものの、ほぼ類似の
波形となっている。コピーである疑似紙幣の場合、色彩
による絵柄が無いため、それぞれの発光素子11、12
の透過率が、ほぼ同じようになり、結果として、信号の
波形31、32もほぼ類似することになる。したがっ
て、第1の信号波形31と、第2の信号波形32との比
Rをとると、図3の(B)の波形33に示されるよう
に、ほぼ一定の値になって、凹凸のあるグラフは現れな
いことになる。言い換えると、真正な紙幣14の場合
は、色彩による絵柄があるため、波長が異なる発光素子
11、12によって得られるデータは、図2の(A)に
示されるように、異なっており、これらの比Rをとる
と、図2(B)に示されるように、凹凸を示すデータが
得られことになる。
【0011】他方、真正な紙幣をコピーした疑似の紙幣
の場合は、色彩による絵柄が無いため、波長が異なる発
光素子11、12によって得られるデータは、図3の
(A)に示されるように、やや異なっているものの、こ
れらの比Rをとると、図3(B)に示されるように、凹
凸のないデータが得られることになる。上述したよう
に、真正、疑似を問わず、同一の紙幣に対して、波長の
異なる複数個の発光素子により、複数個のデータを得
て、さらに、これらの得られた各データの比を取って、
判定データを得るため、これらの判定データには、紙幣
のバラツキなどの影響が取り除かれており、結果とし
て、高い精度による紙幣の判定が可能になった。したが
って、本発明は、真正な色刷り紙幣と、そのコピーの疑
似紙幣とを、簡単な構成で、しかも高精度で識別できる
ことになる。
【0012】なお、コピーには、白黒、赤白などの単色
コピーと、いわゆるカラーコピーなどの多色コピーがあ
るが、真正な色刷り紙幣と、多色コピーの疑似紙幣とで
は、それぞれ使用している色インクが異なるため、複数
個の発光素子の各光波長の領域を、適切に選択すること
によって、真正紙幣と疑似紙幣とから得られる色彩濃度
のデータが異なることになり、多色コピーの疑似紙幣の
場合でも、上述と同様にして、識別できることは、勿論
である。また、図1において、受光素子13は、透過光
17、19を受光するようにしたが、反射光を受光する
ように、構成しても良いことは、勿論である。この場
合、図示を省略したが、図4(A)の鎖線の構成が,考
慮され得ることは、勿論である。
【0013】
【発明の効果】 以上のようになる本発明は、発光波長
の異なる、少なくとも、二個の発光素子を光源とし、こ
れらの透過光あるいは反射光によって、一個の受光素子
に得られる、それぞれの波長のデータ比を求めるだけ
で、簡単に、紙葉類の、真正品と疑似品と識別できると
いう、大きな効果が得られることになる。言い換える
と、本発明は、紙幣などの高級印刷の紙葉類を、簡単な
構成で、しかも高い精度で識別できるという、大きな利
点が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による一実施例を、概略的に示す正面
図である。
【図2】 図1を説明するための、波形図である。
【図3】 図1を説明するための、波形図である。
【図4】 従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
10:識別装置、 11:第1の発光素子(第1の発光手段を構成する)、 12:第2の発光素子(第2の発光手段を構成する)、 13:受光素子(受光手段を構成する)、 14:紙幣(紙葉類の一つである)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、 走行している紙葉類を、照射するための第1の発光手段
    と、 この第1の発光手段とは発光波長が異なっており、前記
    走行している紙葉類を、照射するための第2の発光手段
    と、 これら照射光の、前記紙葉類を透過した光を、受信する
    ための受光手段と、を備えていることを特徴とした紙葉
    類の識別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記第1の発
    光手段と前記受光手段とから得られる第1の信号と、前
    記第2の発光手段と前記受光手段とから得られる第2の
    信号と、の比を得るための手段を備えていることを特徴
    とした識別装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも、 走行している紙葉類を、照射するための第1の発光手段
    と、 この第1の発光手段とは発光波長が異なっており、前記
    走行している紙葉類を、照射するための第2の発光手段
    と、 これら照射光の、前記紙葉類によって反射された光を、
    受信するための受光手段と、を備えていることを特徴と
    した紙葉類の識別装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、前記第1の発
    光手段と前記受光手段とから得られる第1の信号と、前
    記第2の発光手段と前記受光手段とから得られる第2の
    信号と、の比を得るための手段を備えていることを特徴
    とした識別装置。
  5. 【請求項5】 請求項2あるいは請求項4の記載におい
    て、前記第1の発光手段と第2の発光手段とが、交互に
    切り換えられることを特徴とした識別装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100636867B1 (ko) * 1999-09-28 2006-10-19 가부시키가이샤 닛폰 콘락스 종잇장 식별 방법 및 장치
CN110095415A (zh) * 2018-01-31 2019-08-06 柯尼卡美能达株式会社 片材辨别装置及方法、图像形成装置及存储介质

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