JPH10122523A - 表面溶融炉 - Google Patents
表面溶融炉Info
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- JPH10122523A JPH10122523A JP22806497A JP22806497A JPH10122523A JP H10122523 A JPH10122523 A JP H10122523A JP 22806497 A JP22806497 A JP 22806497A JP 22806497 A JP22806497 A JP 22806497A JP H10122523 A JPH10122523 A JP H10122523A
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- Japan
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- combustion
- air supply
- air
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 未燃焼の炭素を含み、自燃性を有する乾留残
渣の溶融処理速度を向上できる表面溶融炉を提供する。 【解決手段】 天井部1および当該天井部1の周囲から
垂下した内筒2からなる固定部Aと、前記内筒2に対し
て同軸芯の状態に前記内筒2の外方に位置する外筒3お
よび当該外筒3の下端部に連接する底板4とからなる回
転部Bとを備え、前記内筒2の内側に燃焼室5が形成さ
れると共に、前記内筒2と前記外筒3との間に処理物を
充填状態で自重落下させる環状供給路7を形成し、当該
環状供給路7の下端が前記燃焼室5に連通してある表面
溶融炉であって、前記環状供給路7に乾留残渣6を投入
し、前記燃焼室5に臨む乾留残渣6の環状堆積部分に燃
焼用空気9を供給する給気機構Kを設けてある。
渣の溶融処理速度を向上できる表面溶融炉を提供する。 【解決手段】 天井部1および当該天井部1の周囲から
垂下した内筒2からなる固定部Aと、前記内筒2に対し
て同軸芯の状態に前記内筒2の外方に位置する外筒3お
よび当該外筒3の下端部に連接する底板4とからなる回
転部Bとを備え、前記内筒2の内側に燃焼室5が形成さ
れると共に、前記内筒2と前記外筒3との間に処理物を
充填状態で自重落下させる環状供給路7を形成し、当該
環状供給路7の下端が前記燃焼室5に連通してある表面
溶融炉であって、前記環状供給路7に乾留残渣6を投入
し、前記燃焼室5に臨む乾留残渣6の環状堆積部分に燃
焼用空気9を供給する給気機構Kを設けてある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井部の周囲に内
筒を立設するとともに、前記内筒の外側に、底板に出滓
口が形成された有底の外筒を配して、前記内筒の内側を
燃焼室に構成し、前記外筒と前記内筒とで形成される空
間の上部に上板を設けて、下部が前記燃焼室に連通した
該空間を処理物が前記燃焼室に供給される環状供給路に
構成してあり、前記外筒と前記内筒とが相対的に回転移
動して処理物を前記燃焼室に導く回転式の表面溶融炉、
または、前記外筒と前記内筒との相対的な回転移動を伴
わず環状供給路に堆積した処理物を前記燃焼室に押し込
み投入する給塵機構を備えた固定式の表面溶融炉に関す
る。
筒を立設するとともに、前記内筒の外側に、底板に出滓
口が形成された有底の外筒を配して、前記内筒の内側を
燃焼室に構成し、前記外筒と前記内筒とで形成される空
間の上部に上板を設けて、下部が前記燃焼室に連通した
該空間を処理物が前記燃焼室に供給される環状供給路に
構成してあり、前記外筒と前記内筒とが相対的に回転移
動して処理物を前記燃焼室に導く回転式の表面溶融炉、
または、前記外筒と前記内筒との相対的な回転移動を伴
わず環状供給路に堆積した処理物を前記燃焼室に押し込
み投入する給塵機構を備えた固定式の表面溶融炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の溶融炉の一つである回転
式の表面溶融炉Rでは、図4に示すごとく、天井部1の
中央に備えた燃焼バーナーから灯油などの燃料を噴射す
ると共に、内筒2の内側側面から燃焼バーナーによる火
炎中心周りに旋回させるように助燃空気12を供給する
給気機構を設けて前記燃料を燃焼させ、その輻射熱を利
用して燃焼室内に投入された処理物である焼却灰等を溶
融処理していた。つまり、従来の表面溶融炉Rにおいて
は、処理物として既に焼却処理された焼却灰等の残渣を
主に燃焼火炎からの輻射熱で溶融処理するものであった
ために、前記給気機構から供給される助燃空気12は専
ら燃焼バーナー8から噴射される燃料に向けて噴き出せ
ばよく、処理物に供給する必要性はなかった。
式の表面溶融炉Rでは、図4に示すごとく、天井部1の
中央に備えた燃焼バーナーから灯油などの燃料を噴射す
ると共に、内筒2の内側側面から燃焼バーナーによる火
炎中心周りに旋回させるように助燃空気12を供給する
給気機構を設けて前記燃料を燃焼させ、その輻射熱を利
用して燃焼室内に投入された処理物である焼却灰等を溶
融処理していた。つまり、従来の表面溶融炉Rにおいて
は、処理物として既に焼却処理された焼却灰等の残渣を
主に燃焼火炎からの輻射熱で溶融処理するものであった
ために、前記給気機構から供給される助燃空気12は専
ら燃焼バーナー8から噴射される燃料に向けて噴き出せ
ばよく、処理物に供給する必要性はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、処理物には未
燃焼の炭素成分を含み自燃性を有するものが混在する場
合や、さらには、自燃性を有する廃棄物を積極的に表面
溶融炉Rを用いて溶融処理する場合がある。特に近年、
高カロリー化した都市ゴミを事前に乾留処理したチャー
等の可燃性残渣を表面溶融炉でスラグ化する技術が提案
されている。このような場合に燃焼バーナー8の輻射熱
のみによって溶融処理を行うのは廃棄物の自燃性を有効
に利用した方法とはいず、更なる改良の余地があった。
また、乾留処理が不十分な処理物を溶融処理する場合に
は、炉内で引き続き乾留される結果、発生した乾留ガス
が環状供給路における処理物の堆積部分と前記上板との
間に形成される空間部に溜まり、乾留ガスが溶融のため
のエネルギーに効果的に利用されないという問題点もあ
った。
燃焼の炭素成分を含み自燃性を有するものが混在する場
合や、さらには、自燃性を有する廃棄物を積極的に表面
溶融炉Rを用いて溶融処理する場合がある。特に近年、
高カロリー化した都市ゴミを事前に乾留処理したチャー
等の可燃性残渣を表面溶融炉でスラグ化する技術が提案
されている。このような場合に燃焼バーナー8の輻射熱
のみによって溶融処理を行うのは廃棄物の自燃性を有効
に利用した方法とはいず、更なる改良の余地があった。
また、乾留処理が不十分な処理物を溶融処理する場合に
は、炉内で引き続き乾留される結果、発生した乾留ガス
が環状供給路における処理物の堆積部分と前記上板との
間に形成される空間部に溜まり、乾留ガスが溶融のため
のエネルギーに効果的に利用されないという問題点もあ
った。
【0004】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点に鑑み、未燃焼の炭素を含み、自燃性を有する処理
物の溶融処理効率を向上できる表面溶融炉を提供するこ
とにある。
題点に鑑み、未燃焼の炭素を含み、自燃性を有する処理
物の溶融処理効率を向上できる表面溶融炉を提供するこ
とにある。
【0005】
(構成1)本発明の表面溶融炉は、請求項1または請求
項4に記載したごとく、環状供給路に投入され、燃焼室
に臨む処理物の環状堆積部分に燃焼用空気を供給する給
気機構を設けて構成した点に特徴を有する。 (作用・効果)本構成の表面溶融炉によれば、回転式、
固定式いずれの表面溶融炉であっても、処理する廃棄物
が乾留残渣のごとく自燃性を有するものである場合に
は、高温化された処理物に燃焼用空気を供給することに
より処理物中の可燃分を燃焼処理することができる。本
構成であれば、従来の燃焼バーナーのみによる処理に比
べて乾留残渣等処理物の処理効率を向上させることがで
きる。
項4に記載したごとく、環状供給路に投入され、燃焼室
に臨む処理物の環状堆積部分に燃焼用空気を供給する給
気機構を設けて構成した点に特徴を有する。 (作用・効果)本構成の表面溶融炉によれば、回転式、
固定式いずれの表面溶融炉であっても、処理する廃棄物
が乾留残渣のごとく自燃性を有するものである場合に
は、高温化された処理物に燃焼用空気を供給することに
より処理物中の可燃分を燃焼処理することができる。本
構成であれば、従来の燃焼バーナーのみによる処理に比
べて乾留残渣等処理物の処理効率を向上させることがで
きる。
【0006】(構成2)本発明の表面溶融炉において
は、請求項2に記載したごとく、燃焼用空気の給気路を
内筒自身の内部に貫通形成すると共に、前記給気路のう
ち乾留残渣に対する給気出口を前記内筒の下端部に形成
して給気機構を構成することができる。 (作用・効果)本構成の給気機構であれば燃焼反応が起
こる溶融面への均一な吹き込みができ、給気出口から供
給される燃焼用空気の多くを乾留残渣の自燃に効率よく
利用できる。また、燃焼用空気の量を必要最小限に留め
ることができれば、当該燃焼用空気によって燃焼室内部
が冷却されるという不都合を回避することもできる。
は、請求項2に記載したごとく、燃焼用空気の給気路を
内筒自身の内部に貫通形成すると共に、前記給気路のう
ち乾留残渣に対する給気出口を前記内筒の下端部に形成
して給気機構を構成することができる。 (作用・効果)本構成の給気機構であれば燃焼反応が起
こる溶融面への均一な吹き込みができ、給気出口から供
給される燃焼用空気の多くを乾留残渣の自燃に効率よく
利用できる。また、燃焼用空気の量を必要最小限に留め
ることができれば、当該燃焼用空気によって燃焼室内部
が冷却されるという不都合を回避することもできる。
【0007】(構成3)請求項2の給気機構は、請求項
3に記載したごとく、燃焼用空気の給気路を外筒から当
該外筒の内方側であって乾留残渣の内部に突出する状態
に形成すると共に、前記給気路に対する燃焼用空気の給
気入口を前記外筒の外方に開口させ、乾留残渣に対する
燃焼用空気の給気出口を前記給気路の突出側先端部に開
口させて、燃焼用空気を前記乾留残渣の内部に供給する
よう構成してもよい。 (作用・効果)本構成によれば、乾留残渣の内部から前
記燃焼室に向けて燃焼用空気を供給するから、燃焼室内
に堆積している乾留残渣の溶融表面部分に燃焼用空気を
確実に供給することができる。つまり、燃焼室側から燃
焼用空気を供給する場合には、既に溶融した乾留残渣の
存在によって、未燃焼の部分に到達する燃焼用空気の量
が低減するおそれがあるが、本構成のごとく溶融部分の
内側から溶融部分に向けて燃焼用空気を供給すれば、燃
焼溶融部分において燃焼用空気が不足する事態は生じ得
ず、乾留残渣の溶融効率を高めることができる。
3に記載したごとく、燃焼用空気の給気路を外筒から当
該外筒の内方側であって乾留残渣の内部に突出する状態
に形成すると共に、前記給気路に対する燃焼用空気の給
気入口を前記外筒の外方に開口させ、乾留残渣に対する
燃焼用空気の給気出口を前記給気路の突出側先端部に開
口させて、燃焼用空気を前記乾留残渣の内部に供給する
よう構成してもよい。 (作用・効果)本構成によれば、乾留残渣の内部から前
記燃焼室に向けて燃焼用空気を供給するから、燃焼室内
に堆積している乾留残渣の溶融表面部分に燃焼用空気を
確実に供給することができる。つまり、燃焼室側から燃
焼用空気を供給する場合には、既に溶融した乾留残渣の
存在によって、未燃焼の部分に到達する燃焼用空気の量
が低減するおそれがあるが、本構成のごとく溶融部分の
内側から溶融部分に向けて燃焼用空気を供給すれば、燃
焼溶融部分において燃焼用空気が不足する事態は生じ得
ず、乾留残渣の溶融効率を高めることができる。
【0008】(構成4)本発明の表面溶融炉は、請求項
5に記載したごとく、前記環状供給路における処理物の
堆積部分と前記上板との間に形成される空間部に燃焼用
空気を供給する給気機構を設けてある点に特徴を有す
る。 (作用・効果)本構成によれば、乾留処理が不十分な処
理物を溶融処理する場合に、炉内で引き続き乾留され
て、環状供給路における処理物の堆積部分と前記上板と
の間に形成される空間部に溜まったその乾留ガスが、給
気機構から供給される燃焼用空気と共に処理物を通って
負圧に維持される燃焼室に誘導されて燃焼するために、
炉内で発生した乾留ガスが溶融のためのエネルギーに効
果的に利用されることになる。
5に記載したごとく、前記環状供給路における処理物の
堆積部分と前記上板との間に形成される空間部に燃焼用
空気を供給する給気機構を設けてある点に特徴を有す
る。 (作用・効果)本構成によれば、乾留処理が不十分な処
理物を溶融処理する場合に、炉内で引き続き乾留され
て、環状供給路における処理物の堆積部分と前記上板と
の間に形成される空間部に溜まったその乾留ガスが、給
気機構から供給される燃焼用空気と共に処理物を通って
負圧に維持される燃焼室に誘導されて燃焼するために、
炉内で発生した乾留ガスが溶融のためのエネルギーに効
果的に利用されることになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本発明の表面溶融炉Rは、例えば図
1(イ)(ロ)に示すごとく構成することができる。当
該表面溶融炉Rは、天井部1および当該天井部1の周囲
から垂下した内筒2からなる固定部Aと、前記内筒2に
対して同軸芯の状態に前記内筒2の外方に位置する外筒
3および当該外筒3の下端部に連接する底板4とからな
る回転部Bとを備えている。さらに、前記内筒2の内側
に燃焼室5が形成されており、前記内筒2と前記外筒3
との間が、溶融処理対象たる処理物としての乾留残渣6
を充填状態で自重落下させる環状供給路7となってい
て、当該環状供給路7の下端は前記燃焼室5に連通して
いる。前記外筒3と前記内筒2とで形成される空間の上
部に上板20を、その周囲が前記外筒3との間で水封さ
れるように配置してあり、前記上板20の一部に、下端
部に二重ダンパ機構Dを備えたホッパHが連結されて前
記乾留残渣6を装入可能に構成してある。前記外筒3は
回転軸芯Xの回りに回転自在であり、乾留残渣6を前記
内筒2の全周に亘って均等に供給する。前記環状供給路
7を抜けて前記燃焼室5の内部に移動した前記乾留残渣
6は、図1に示すごとく前記内筒2の下端部から下方に
向けてすり鉢状の表面を形成して堆積し、その表面から
溶融してスラグ化され前記底板4の中心部に形成された
出滓口4aから水槽(図示せず)に落下して水砕スラグ
となる。
基づいて説明する。本発明の表面溶融炉Rは、例えば図
1(イ)(ロ)に示すごとく構成することができる。当
該表面溶融炉Rは、天井部1および当該天井部1の周囲
から垂下した内筒2からなる固定部Aと、前記内筒2に
対して同軸芯の状態に前記内筒2の外方に位置する外筒
3および当該外筒3の下端部に連接する底板4とからな
る回転部Bとを備えている。さらに、前記内筒2の内側
に燃焼室5が形成されており、前記内筒2と前記外筒3
との間が、溶融処理対象たる処理物としての乾留残渣6
を充填状態で自重落下させる環状供給路7となってい
て、当該環状供給路7の下端は前記燃焼室5に連通して
いる。前記外筒3と前記内筒2とで形成される空間の上
部に上板20を、その周囲が前記外筒3との間で水封さ
れるように配置してあり、前記上板20の一部に、下端
部に二重ダンパ機構Dを備えたホッパHが連結されて前
記乾留残渣6を装入可能に構成してある。前記外筒3は
回転軸芯Xの回りに回転自在であり、乾留残渣6を前記
内筒2の全周に亘って均等に供給する。前記環状供給路
7を抜けて前記燃焼室5の内部に移動した前記乾留残渣
6は、図1に示すごとく前記内筒2の下端部から下方に
向けてすり鉢状の表面を形成して堆積し、その表面から
溶融してスラグ化され前記底板4の中心部に形成された
出滓口4aから水槽(図示せず)に落下して水砕スラグ
となる。
【0010】前記乾留残渣6の溶融処理に際し、本発明
の表面溶融炉Rでは、前記天井部1に設けた燃焼バーナ
ー8による火炎に供給する助燃空気に加えて、乾留残渣
6に燃焼用空気9を吹き付け供給する給気機構Kを備え
ている。処理する廃棄物が乾留残渣6のごとく自燃性を
有するものである場合には、前記燃焼バーナー8で高温
化された乾留残渣6に燃焼用空気9を供給することによ
り乾留残渣6を効率的に燃焼溶融処理することができ
る。即ち、本構成であれば、従来の燃焼バーナー8のみ
による処理に比べて廃棄物を効率的に処理することがで
きる。前記給気機構Kは、例えば図1(イ)(ロ)に示
すごとく、燃焼用空気9の給気路10を前記内筒2自身
の内部に貫通形成すると共に、前記給気路10のうち前
記乾留残渣6に対する給気出口11を前記内筒2の下端
部に形成するものが考えられる。前記給気出口11の数
および開口面積は任意であるが、乾留残渣6は前記燃焼
室5内に環状に堆積していることを鑑みれば、前記給気
出口11は前記内筒2下端部の略全周に亘って均等に分
散配置させるのが好ましい。さらに、当該給気出口11
から吹き出される燃焼用空気9の吹き出し方向は、単純
に前記乾留残渣6の堆積表面の最大傾斜方向に沿わせる
ものであってもよいし、図1(イ)に示すごとく前記堆
積表面に沿って螺旋降下するよう偏向させるものであっ
てもよい。特に後者の場合には、各給気出口11から吹
き出された燃焼用空気9が乾留残渣6の広範囲に供給さ
れるから燃焼用空気9を有効に利用できるものとなる。
の表面溶融炉Rでは、前記天井部1に設けた燃焼バーナ
ー8による火炎に供給する助燃空気に加えて、乾留残渣
6に燃焼用空気9を吹き付け供給する給気機構Kを備え
ている。処理する廃棄物が乾留残渣6のごとく自燃性を
有するものである場合には、前記燃焼バーナー8で高温
化された乾留残渣6に燃焼用空気9を供給することによ
り乾留残渣6を効率的に燃焼溶融処理することができ
る。即ち、本構成であれば、従来の燃焼バーナー8のみ
による処理に比べて廃棄物を効率的に処理することがで
きる。前記給気機構Kは、例えば図1(イ)(ロ)に示
すごとく、燃焼用空気9の給気路10を前記内筒2自身
の内部に貫通形成すると共に、前記給気路10のうち前
記乾留残渣6に対する給気出口11を前記内筒2の下端
部に形成するものが考えられる。前記給気出口11の数
および開口面積は任意であるが、乾留残渣6は前記燃焼
室5内に環状に堆積していることを鑑みれば、前記給気
出口11は前記内筒2下端部の略全周に亘って均等に分
散配置させるのが好ましい。さらに、当該給気出口11
から吹き出される燃焼用空気9の吹き出し方向は、単純
に前記乾留残渣6の堆積表面の最大傾斜方向に沿わせる
ものであってもよいし、図1(イ)に示すごとく前記堆
積表面に沿って螺旋降下するよう偏向させるものであっ
てもよい。特に後者の場合には、各給気出口11から吹
き出された燃焼用空気9が乾留残渣6の広範囲に供給さ
れるから燃焼用空気9を有効に利用できるものとなる。
【0011】ただし、本発明の表面溶融炉Rにおいて
は、少なくとも表面溶融炉Rの作動開始時には前記燃焼
バーナー8を運転して前記燃焼室5内を高温化する必要
がある。前記燃焼バーナー8は、例えば図1(イ)に示
すごとく前記天井部1の中央位置に設けることができ、
ここからは灯油や各種の可燃ガスが燃焼室5内に供給さ
れる。一方、この灯油等へ燃焼熱を効率よく乾留残渣に
伝えるため、助燃空気12が前記内筒2に設けた助燃空
気供給装置13から供給される。この助燃空気供給装置
13は、前記内筒2の側面であって、前記給気出口11
の間に位置するよう前記内筒2の全周に亘って分散配置
されている。しかし、当該助燃空気12の吹き付け方向
は、前記燃焼用空気9のごとく下方ではなく、灯油等が
燃焼した炎が前記燃焼室5内に留まるよう略水平方向に
設定してある。ただし、前記燃焼室5の径方向に対して
は、前記助燃空気12が前記燃焼室5内で旋回流を形成
できるよう所定の角度を設けてある。これにより、前記
燃焼バーナー8の燃焼炎の形状を前記燃焼室5内で均等
に維持できる等の利点が得られる。この燃焼バーナー8
の燃焼炎の輻射熱により、燃焼室5の内部温度はおよそ
1300℃に高められ、前記乾留残渣6の連続溶融処理
が開始される。そして、乾留残渣6の溶融処理が安定状
態に達した段階で前記給気機構Kを作動させ、乾留残渣
6を自燃溶融させる。本発明の表面溶融炉Rにおいて
は、前記乾留残渣6が良好な自燃性を有する場合には前
記給気機構Kからの燃焼用空気9の供給だけで溶融処理
を行うことができる。しかし、前記乾留残渣6の自燃性
がそれ程良好でない場合には、前記燃焼バーナー8と前
記給気機構Kとを併用して溶融処理を行うことができ
る。
は、少なくとも表面溶融炉Rの作動開始時には前記燃焼
バーナー8を運転して前記燃焼室5内を高温化する必要
がある。前記燃焼バーナー8は、例えば図1(イ)に示
すごとく前記天井部1の中央位置に設けることができ、
ここからは灯油や各種の可燃ガスが燃焼室5内に供給さ
れる。一方、この灯油等へ燃焼熱を効率よく乾留残渣に
伝えるため、助燃空気12が前記内筒2に設けた助燃空
気供給装置13から供給される。この助燃空気供給装置
13は、前記内筒2の側面であって、前記給気出口11
の間に位置するよう前記内筒2の全周に亘って分散配置
されている。しかし、当該助燃空気12の吹き付け方向
は、前記燃焼用空気9のごとく下方ではなく、灯油等が
燃焼した炎が前記燃焼室5内に留まるよう略水平方向に
設定してある。ただし、前記燃焼室5の径方向に対して
は、前記助燃空気12が前記燃焼室5内で旋回流を形成
できるよう所定の角度を設けてある。これにより、前記
燃焼バーナー8の燃焼炎の形状を前記燃焼室5内で均等
に維持できる等の利点が得られる。この燃焼バーナー8
の燃焼炎の輻射熱により、燃焼室5の内部温度はおよそ
1300℃に高められ、前記乾留残渣6の連続溶融処理
が開始される。そして、乾留残渣6の溶融処理が安定状
態に達した段階で前記給気機構Kを作動させ、乾留残渣
6を自燃溶融させる。本発明の表面溶融炉Rにおいて
は、前記乾留残渣6が良好な自燃性を有する場合には前
記給気機構Kからの燃焼用空気9の供給だけで溶融処理
を行うことができる。しかし、前記乾留残渣6の自燃性
がそれ程良好でない場合には、前記燃焼バーナー8と前
記給気機構Kとを併用して溶融処理を行うことができ
る。
【0012】〔別実施形態〕上記実施形態の他に、前記
給気機構Kは図2(イ)(ロ)のように構成することも
できる。つまり、前記給気機構Kを、燃焼用空気9の給
気路10を前記外筒3から当該外筒3の内方側であって
乾留残渣6の内部に突出する状態に形成すると共に、前
記給気路10に対する燃焼用空気9の給気入口14を前
記外筒3の外方に開口させ、乾留残渣6に対する燃焼用
空気9の給気出口11aを前記給気路10aの突出側先
端部に開口させて燃焼用空気9を前記乾留残渣6の内部
に供給するよう構成してもよい。前記給気路10aは、
前記外筒3の内周面に分散配置する。当該給気路10a
の先端部には燃焼用空気9を吹き出させる給気出口11
aを設けるが、当該給気出口11aは燃焼用空気9が上
下方向に幅をもって吹き出されるように構成する。これ
により、乾留残渣6が燃焼室5内に面する領域の略全体
に対して燃焼用空気9を供給することができる。尚、図
2(イ)(ロ)には平板状の給気路10aを分散配置す
る例を示したが、単に筒状の給気路を前記外筒3の周方
向に多数配置してもよい。
給気機構Kは図2(イ)(ロ)のように構成することも
できる。つまり、前記給気機構Kを、燃焼用空気9の給
気路10を前記外筒3から当該外筒3の内方側であって
乾留残渣6の内部に突出する状態に形成すると共に、前
記給気路10に対する燃焼用空気9の給気入口14を前
記外筒3の外方に開口させ、乾留残渣6に対する燃焼用
空気9の給気出口11aを前記給気路10aの突出側先
端部に開口させて燃焼用空気9を前記乾留残渣6の内部
に供給するよう構成してもよい。前記給気路10aは、
前記外筒3の内周面に分散配置する。当該給気路10a
の先端部には燃焼用空気9を吹き出させる給気出口11
aを設けるが、当該給気出口11aは燃焼用空気9が上
下方向に幅をもって吹き出されるように構成する。これ
により、乾留残渣6が燃焼室5内に面する領域の略全体
に対して燃焼用空気9を供給することができる。尚、図
2(イ)(ロ)には平板状の給気路10aを分散配置す
る例を示したが、単に筒状の給気路を前記外筒3の周方
向に多数配置してもよい。
【0013】一方、前記給気路10aに対する給気入口
14は、図2(イ)に示すごとく前記外筒3の外方に開
口するように設ける。当該給気入口14に対する燃焼用
空気9の供給は、前記外筒3の外周面に設けた空気分配
路15を用いて行う。この空気分配路15は、例えば前
記外筒3の外周面から水平方向外方に張り出した上下二
段の環状張出部16a,16bと、これらの環状張出部
16a,16bに対して外嵌する環状溝形部材17とで
構成する。両者16a,16b,17および前記外筒3
の外周面とで形成される環状の空間は一つの閉空間を形
成すべく前記環状張出部16a,16bと前記環状溝形
部材17とはシールされており、前記外筒3のみが回転
できるよう前記環状張出部16a,16bと前記環状溝
形部材17とは摺動自在である。前記環状溝形部材17
に対する燃焼用空気9の供給は前記環状溝形部材17の
外周部分の複数箇所に設けた燃焼用空気供給部18を用
いて行う。
14は、図2(イ)に示すごとく前記外筒3の外方に開
口するように設ける。当該給気入口14に対する燃焼用
空気9の供給は、前記外筒3の外周面に設けた空気分配
路15を用いて行う。この空気分配路15は、例えば前
記外筒3の外周面から水平方向外方に張り出した上下二
段の環状張出部16a,16bと、これらの環状張出部
16a,16bに対して外嵌する環状溝形部材17とで
構成する。両者16a,16b,17および前記外筒3
の外周面とで形成される環状の空間は一つの閉空間を形
成すべく前記環状張出部16a,16bと前記環状溝形
部材17とはシールされており、前記外筒3のみが回転
できるよう前記環状張出部16a,16bと前記環状溝
形部材17とは摺動自在である。前記環状溝形部材17
に対する燃焼用空気9の供給は前記環状溝形部材17の
外周部分の複数箇所に設けた燃焼用空気供給部18を用
いて行う。
【0014】本構成の給気機構Kを備える場合には、前
記乾留残渣6の内部から前記燃焼室5に向けて燃焼用空
気9を供給するから、燃焼室5内に堆積している乾留残
渣6の溶融表面部分に燃焼用空気9を確実に供給するこ
とができる。つまり、燃焼室5側から燃焼用空気9を供
給する場合には、既に溶融した乾留残渣6の存在によっ
て、未燃焼の部分に到達する燃焼用空気9の量が低減す
るおそれがあるが、本構成のごとく溶融部分の内側から
溶融部分に向かって燃焼用空気9を供給する方式では、
燃焼用空気9が不足する事態は生じ得ず、乾留残渣6の
溶融効率を極めて良好な状態に維持できる。
記乾留残渣6の内部から前記燃焼室5に向けて燃焼用空
気9を供給するから、燃焼室5内に堆積している乾留残
渣6の溶融表面部分に燃焼用空気9を確実に供給するこ
とができる。つまり、燃焼室5側から燃焼用空気9を供
給する場合には、既に溶融した乾留残渣6の存在によっ
て、未燃焼の部分に到達する燃焼用空気9の量が低減す
るおそれがあるが、本構成のごとく溶融部分の内側から
溶融部分に向かって燃焼用空気9を供給する方式では、
燃焼用空気9が不足する事態は生じ得ず、乾留残渣6の
溶融効率を極めて良好な状態に維持できる。
【0015】上述した実施の形態では、前記内筒2に対
して前記外筒3が回転軸芯Xの回りに回転自在に構成
し、乾留残渣6を前記内筒2の全周に亘って均等に供給
する回転式の表面溶融炉Rについて説明したが、本願発
明は、前記外筒3と前記内筒2との相対的な回転移動を
伴わず環状供給路7に堆積した処理物を前記燃焼室5に
押し込み投入する給塵機構(図示せず)を前記外筒3の
下端部に備えた固定式の表面溶融炉に適用することがで
きる。
して前記外筒3が回転軸芯Xの回りに回転自在に構成
し、乾留残渣6を前記内筒2の全周に亘って均等に供給
する回転式の表面溶融炉Rについて説明したが、本願発
明は、前記外筒3と前記内筒2との相対的な回転移動を
伴わず環状供給路7に堆積した処理物を前記燃焼室5に
押し込み投入する給塵機構(図示せず)を前記外筒3の
下端部に備えた固定式の表面溶融炉に適用することがで
きる。
【0016】固定式、回転式を問わず、図3に示すよう
に、天井部1の周囲に内筒2を立設するとともに、前記
内筒2の外側に、底板4に出滓口4aが形成された有底
の外筒3を配して、前記内筒2の内側を燃焼室5に構成
し、前記外筒3と前記内筒2とで形成される空間の上部
に上板20を設けて、下部が前記燃焼室5に連通した該
空間を処理物が前記燃焼室5に供給される環状供給路7
に構成された表面溶融炉に対して、前記環状供給路7に
おける処理物の堆積部分と前記上板20との間に形成さ
れる空間部に燃焼用空気9を供給する給気機構K’を設
けることにより、乾留処理が不十分な処理物を溶融処理
する場合に、処理物が炉内で引き続き乾留されて、環状
供給路7における処理物の堆積部分と前記上板20との
間に形成される空間部に乾留ガスが溜まった場合であっ
ても、前記給気機構K’から供給される燃焼用空気と共
に処理物を通って負圧に維持される燃焼室に誘導されて
燃焼するために、炉内で発生した乾留ガスが溶融のため
のエネルギーに効果的に利用される。この場合の給気機
構K’の具体的な構造としては、前記上板20に給気孔
20aを形成して、一端側にバルブ機構22を設けた送
風管21の他端側をその給気孔20aに連通するととも
に、乾留ガス滞留空間の可燃性ガス濃度を検出するガス
センサSを設け、前記ガスセンサSによる検出値が所定
値を超えた場合に前記バルブ機構22を開放して所定圧
力で給気して、空気と混合させた状態で前記処理物の堆
積部分を通して前記燃焼室5内に誘導し、前記ガスセン
サSによる検出値が所定値より低下した場合に前記バル
ブ機構22を閉塞する電子回路で構成される給気制御手
段を設けることにより実現できる。
に、天井部1の周囲に内筒2を立設するとともに、前記
内筒2の外側に、底板4に出滓口4aが形成された有底
の外筒3を配して、前記内筒2の内側を燃焼室5に構成
し、前記外筒3と前記内筒2とで形成される空間の上部
に上板20を設けて、下部が前記燃焼室5に連通した該
空間を処理物が前記燃焼室5に供給される環状供給路7
に構成された表面溶融炉に対して、前記環状供給路7に
おける処理物の堆積部分と前記上板20との間に形成さ
れる空間部に燃焼用空気9を供給する給気機構K’を設
けることにより、乾留処理が不十分な処理物を溶融処理
する場合に、処理物が炉内で引き続き乾留されて、環状
供給路7における処理物の堆積部分と前記上板20との
間に形成される空間部に乾留ガスが溜まった場合であっ
ても、前記給気機構K’から供給される燃焼用空気と共
に処理物を通って負圧に維持される燃焼室に誘導されて
燃焼するために、炉内で発生した乾留ガスが溶融のため
のエネルギーに効果的に利用される。この場合の給気機
構K’の具体的な構造としては、前記上板20に給気孔
20aを形成して、一端側にバルブ機構22を設けた送
風管21の他端側をその給気孔20aに連通するととも
に、乾留ガス滞留空間の可燃性ガス濃度を検出するガス
センサSを設け、前記ガスセンサSによる検出値が所定
値を超えた場合に前記バルブ機構22を開放して所定圧
力で給気して、空気と混合させた状態で前記処理物の堆
積部分を通して前記燃焼室5内に誘導し、前記ガスセン
サSによる検出値が所定値より低下した場合に前記バル
ブ機構22を閉塞する電子回路で構成される給気制御手
段を設けることにより実現できる。
【0017】尚、上記課題を解決するための手段の説明
中、図面を参照し、図面との対照を便利にするために符
号を記すが、当該記入により本発明が添付図面の構成に
限定されるものではない。
中、図面を参照し、図面との対照を便利にするために符
号を記すが、当該記入により本発明が添付図面の構成に
限定されるものではない。
【図1】本発明に係る表面溶融炉の説明図および断面図
【図2】別実施形態に係る表面溶融炉の説明図および断
面図
面図
【図3】別実施形態に係る表面溶融炉の説明図および断
面図
面図
【図4】従来例に係る表面溶融炉の説明図および断面図
1 天井部 2 内筒 3 外筒 4 底板 5 燃焼室 6 乾留残渣 7 環状供給路 9 燃焼用空気 10 給気路 10a 給気路 11 給気出口 11a 給気出口 14 給気入口 A 固定部 B 回転部 K 給気機構
Claims (5)
- 【請求項1】 天井部(1)および当該天井部(1)の
周囲から垂下した内筒(2)からなる固定部(A)と、 前記内筒(2)に対して同軸芯の状態に前記内筒(2)
の外方に位置する外筒(3)および当該外筒(3)の下
端部に連接する底板(4)とからなる回転部(B)とを
備え、 前記内筒(2)の内側に燃焼室(5)が形成されると共
に、 前記内筒(2)と前記外筒(3)との間に処理物を充填
状態で自重落下させる環状供給路(7)を形成し、 当該環状供給路(7)の下端が前記燃焼室(5)に連通
してある表面溶融炉であって、 前記環状供給路(7)に乾留残渣(6)を投入し、前記
燃焼室(5)に臨む乾留残渣(6)の環状堆積部分に燃
焼用空気(9)を供給する給気機構(K)を設けてある
表面溶融炉。 - 【請求項2】 前記給気機構(K)を、燃焼用空気
(9)の給気路(10)を前記内筒(2)自身の内部に
貫通形成すると共に、前記給気路(10)のうち前記乾
留残渣(6)に対する給気出口(11)が前記内筒
(2)の下端部に形成して構成してある請求項1に記載
の表面溶融炉。 - 【請求項3】 前記給気機構(K)を、 燃焼用空気(9)の給気路(10a)を前記外筒(3)
から当該外筒(3)の内方側であって乾留残渣(6)の
内部に突出する状態に形成すると共に、 前記給気路(10a)に対する燃焼用空気(9)の給気
入口(14)を前記外筒(3)の外方に開口させ、 乾留残渣(6)に対する燃焼用空気(9)の給気出口
(11a)を前記給気路(10a)の突出側先端部に開
口させて、燃焼用空気(9)を前記乾留残渣(6)の内
部に供給するよう構成してある請求項1に記載の表面溶
融炉。 - 【請求項4】 天井部(1)の周囲に内筒(2)を立設
するとともに、前記内筒(2)の外側に、底板(4)に
出滓口(4a)が形成された有底の外筒(3)を配し
て、前記内筒(2)の内側を燃焼室(5)に構成し、前
記外筒(3)と前記内筒(2)とで形成される空間の上
部に上板(20)を設けて、下部が前記燃焼室(5)に
連通した該空間を処理物が前記燃焼室(5)に供給され
る環状供給路(7)に構成してある表面溶融炉であっ
て、 前記環状供給路(7)に投入され、前記燃焼室(5)に
臨む処理物の環状堆積部分に燃焼用空気(9)を供給す
る給気機構(K’)を設けてある表面溶融炉。 - 【請求項5】 天井部(1)の周囲に内筒(2)を立設
するとともに、前記内筒(2)の外側に、底板(4)に
出滓口(4a)が形成された有底の外筒(3)を配し
て、前記内筒(2)の内側を燃焼室(5)に構成し、前
記外筒(3)と前記内筒(2)とで形成される空間の上
部に上板(20)を設けて、下部が前記燃焼室(5)に
連通した該空間を処理物が前記燃焼室(5)に供給され
る環状供給路(7)に構成してある表面溶融炉であっ
て、 前記環状供給路(7)における処理物の堆積部分と前記
上板(20)との間に形成される空間部に燃焼用空気
(9)を供給する給気機構(K’)を設けてある表面溶
融炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22806497A JPH10122523A (ja) | 1996-09-02 | 1997-08-25 | 表面溶融炉 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23216796 | 1996-09-02 | ||
JP8-232167 | 1996-09-02 | ||
JP22806497A JPH10122523A (ja) | 1996-09-02 | 1997-08-25 | 表面溶融炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10122523A true JPH10122523A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=26528026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22806497A Pending JPH10122523A (ja) | 1996-09-02 | 1997-08-25 | 表面溶融炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10122523A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3124864A4 (en) * | 2014-03-28 | 2017-11-15 | Kubota Corporation | Surface melting furnace and method for operating surface melting furnace |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP22806497A patent/JPH10122523A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3124864A4 (en) * | 2014-03-28 | 2017-11-15 | Kubota Corporation | Surface melting furnace and method for operating surface melting furnace |
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