JPH10122372A - コンクリート製管路の継手用離脱防止パッキン環 - Google Patents
コンクリート製管路の継手用離脱防止パッキン環Info
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- JPH10122372A JPH10122372A JP8275620A JP27562096A JPH10122372A JP H10122372 A JPH10122372 A JP H10122372A JP 8275620 A JP8275620 A JP 8275620A JP 27562096 A JP27562096 A JP 27562096A JP H10122372 A JPH10122372 A JP H10122372A
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- small
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 地盤変位等による離脱力に対処し得るコンク
リート製管路の継手用離脱防止パッキン環を提供するも
のである。 【解決手段】 合成ゴム等の弾性部材にて断面三角形状
の小形凸条部2とこの側方に底頸連設部3を介して断面
楕円形状の大形凸条部4を一体形成すると共に、大形凸
条部4の上円弧面4aに複数個の切り込み溝条5と下円
弧面4bに少なくとも1個の切り込み溝条5を形成し、
前記大形凸条部4を除いた小形凸条部2の底面を差し口
部に接着固定し、ソケット継手の離脱方向で断面楕円形
状の大形凸条部4が小形凸条部2側に回転し接衝して止
まるようにした。
リート製管路の継手用離脱防止パッキン環を提供するも
のである。 【解決手段】 合成ゴム等の弾性部材にて断面三角形状
の小形凸条部2とこの側方に底頸連設部3を介して断面
楕円形状の大形凸条部4を一体形成すると共に、大形凸
条部4の上円弧面4aに複数個の切り込み溝条5と下円
弧面4bに少なくとも1個の切り込み溝条5を形成し、
前記大形凸条部4を除いた小形凸条部2の底面を差し口
部に接着固定し、ソケット継手の離脱方向で断面楕円形
状の大形凸条部4が小形凸条部2側に回転し接衝して止
まるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は地中埋設となるヒ
ューム管,鉄筋コンクリート管,C.C.BOX(電線
共同溝)等の管路のソケット継手に用いられるコンクリ
ート製管路の継手用離脱防止パッキン環に関するもので
ある。
ューム管,鉄筋コンクリート管,C.C.BOX(電線
共同溝)等の管路のソケット継手に用いられるコンクリ
ート製管路の継手用離脱防止パッキン環に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、C.C.BOX(電線共同
溝),ヒューム管等の如く地中に埋設するコンクリート
製管路における雌雄嵌合のソケット継手に用いられるゴ
ムパッキン環としては、例えば単なるOリング構造のも
のとか、特殊形状のものとして先に本願出願が提示した
コンクリート管継手用の離脱防止パッキン環(特公昭5
1−16573号公報)などが知られている。
溝),ヒューム管等の如く地中に埋設するコンクリート
製管路における雌雄嵌合のソケット継手に用いられるゴ
ムパッキン環としては、例えば単なるOリング構造のも
のとか、特殊形状のものとして先に本願出願が提示した
コンクリート管継手用の離脱防止パッキン環(特公昭5
1−16573号公報)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のOリン
グを地中に埋設するコンクリート製管路のソケット継手
部に装着した場合、コンクリート製管路の施工後、地盤
変位等により離脱力が継手部に作用し歪みを招いたりす
ると、一定の潰し代をもって装着されたOリングが必要
以上に捩じれ所謂捩じれ損傷を招き所定の止水(シー
ル)効果を欠くことになる。
グを地中に埋設するコンクリート製管路のソケット継手
部に装着した場合、コンクリート製管路の施工後、地盤
変位等により離脱力が継手部に作用し歪みを招いたりす
ると、一定の潰し代をもって装着されたOリングが必要
以上に捩じれ所謂捩じれ損傷を招き所定の止水(シー
ル)効果を欠くことになる。
【0004】また、後者の離脱防止パッキン環の構成
は、断面三角形の小形凸条部と断面半円状のひだ状凸条
付き大形凸条部を共通の底辺をもって一体としたもの
で、且つ管路に対する装着を前記共通の底辺全域(小形
凸条部と大形凸条部)をソケット継手の差し口部(係合
段部)に接着剤をもって接着固定するタイプであった。
この場合、継手部に装着したパッキン環の止水作用とし
ては、上面側を断面半円状大形凸条部のひだ状凸条が対
応のソケット面に押圧変形される密着でなされ、下面側
は大形凸条部と小形凸条部に亘り塗着された接着剤の接
着力でなされる。このため、ソケット部に離脱力が加わ
りパッキン環に強い圧が掛かったとき、大形凸条部が小
形凸条部側に移動するようになるが、該大形凸条部は断
面半円状で且つ底面が接着の固定となっているため変形
量が少なく圧着力が必要以上に上がらず、底面側接着部
分が往々にして破れて水漏れを招く欠陥を有していた。
は、断面三角形の小形凸条部と断面半円状のひだ状凸条
付き大形凸条部を共通の底辺をもって一体としたもの
で、且つ管路に対する装着を前記共通の底辺全域(小形
凸条部と大形凸条部)をソケット継手の差し口部(係合
段部)に接着剤をもって接着固定するタイプであった。
この場合、継手部に装着したパッキン環の止水作用とし
ては、上面側を断面半円状大形凸条部のひだ状凸条が対
応のソケット面に押圧変形される密着でなされ、下面側
は大形凸条部と小形凸条部に亘り塗着された接着剤の接
着力でなされる。このため、ソケット部に離脱力が加わ
りパッキン環に強い圧が掛かったとき、大形凸条部が小
形凸条部側に移動するようになるが、該大形凸条部は断
面半円状で且つ底面が接着の固定となっているため変形
量が少なく圧着力が必要以上に上がらず、底面側接着部
分が往々にして破れて水漏れを招く欠陥を有していた。
【0005】本発明は上記実情に鑑み、断面三角状の小
形凸条部に連設となる切り込み溝付き大形凸条部を断面
楕円形状とし、且つ継手部に離脱力が働いたとき大形凸
条部を小形凸条部側に回転させ圧着力を増すようにし、
上記課題を解決するコンクリート製管路の継手用離脱防
止パッキン環を提供することを目的としたものである。
形凸条部に連設となる切り込み溝付き大形凸条部を断面
楕円形状とし、且つ継手部に離脱力が働いたとき大形凸
条部を小形凸条部側に回転させ圧着力を増すようにし、
上記課題を解決するコンクリート製管路の継手用離脱防
止パッキン環を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成ゴム等の
弾性部材にて断面三角形状の小形凸条部とこの側方に底
頸連設部を介して断面楕円形状の大形凸条部を一体形成
すると共に、大形凸条部の上円弧面に複数個の切り込み
溝条と下円弧面に少なくとも1個の切り込み溝条を形成
し、且つ前記大形凸条部を除いた小形凸条部の底面を差
し口部に接着固定し、ソケット継手の離脱方向で大形凸
条部が小形凸条部側に回転し接衝するようにしたもので
ある。
弾性部材にて断面三角形状の小形凸条部とこの側方に底
頸連設部を介して断面楕円形状の大形凸条部を一体形成
すると共に、大形凸条部の上円弧面に複数個の切り込み
溝条と下円弧面に少なくとも1個の切り込み溝条を形成
し、且つ前記大形凸条部を除いた小形凸条部の底面を差
し口部に接着固定し、ソケット継手の離脱方向で大形凸
条部が小形凸条部側に回転し接衝するようにしたもので
ある。
【0007】この場合、下円弧面の切り込み溝条が、半
円形状切り込み溝条である。
円形状切り込み溝条である。
【0008】また小形凸条部の側面が、回転する大形凸
条部を受ける弯曲状側面である。
条部を受ける弯曲状側面である。
【0009】この様に、地中構造物となるコンクリート
製管路のソケット継手の差し口部に環状装着する離脱防
止パッキン環を、断面三角形状の小形凸条部と断面楕円
形状の大形凸条部を底頸連設部を経て一体とし、且つ大
形凸条部の上.下円弧面に切り込み溝条を配する構成と
し、このパッキン環を差し口部に嵌着するとき、小形凸
条部側の底面のみを接着剤をもって差し口部に固定し、
大形凸条部側は非接着状態としておくため、差し口部と
接合側のソケット部間に挾持される大形凸条部は、その
切り込み溝条が挿入方向に押圧されながら全体として所
定の潰し代まで変形し一定の圧着力を得、コンクリート
面に支持され止水効果を発揮する。
製管路のソケット継手の差し口部に環状装着する離脱防
止パッキン環を、断面三角形状の小形凸条部と断面楕円
形状の大形凸条部を底頸連設部を経て一体とし、且つ大
形凸条部の上.下円弧面に切り込み溝条を配する構成と
し、このパッキン環を差し口部に嵌着するとき、小形凸
条部側の底面のみを接着剤をもって差し口部に固定し、
大形凸条部側は非接着状態としておくため、差し口部と
接合側のソケット部間に挾持される大形凸条部は、その
切り込み溝条が挿入方向に押圧されながら全体として所
定の潰し代まで変形し一定の圧着力を得、コンクリート
面に支持され止水効果を発揮する。
【0010】その後、地盤変位などでソケット継手部に
離脱力が作用したとき、パッキン環の大形凸条部がソケ
ット部に追従して移行する力が働くが、このとき大形凸
条部は底面が接着されていないため、該大形凸条部は同
底面側が捲り上がるよう変形し差し口部端の小形凸条部
へ回転するようになる。この場合、大形凸条部の下円弧
面に配した止水作用を果たす切り込み溝条は半円形状で
回転に追従して放射方向へ展開するようになり無理なく
楕円形部の回転(転動)ができ、大形凸条部の外周が三
角形状の小形凸条部の側面に臨むが、該側面が弯曲状側
面を呈するために幅広い密着面をもって接衝し回転が止
まる。勿論、大形凸条部自体は全体として断面楕円形状
を呈するため、回転に当って楕円の長軸側が上下方向に
変わるようになり、差し口部とソケット部間には逆によ
り強い圧着力を得るようになり、更に離脱しなくなる。
離脱力が作用したとき、パッキン環の大形凸条部がソケ
ット部に追従して移行する力が働くが、このとき大形凸
条部は底面が接着されていないため、該大形凸条部は同
底面側が捲り上がるよう変形し差し口部端の小形凸条部
へ回転するようになる。この場合、大形凸条部の下円弧
面に配した止水作用を果たす切り込み溝条は半円形状で
回転に追従して放射方向へ展開するようになり無理なく
楕円形部の回転(転動)ができ、大形凸条部の外周が三
角形状の小形凸条部の側面に臨むが、該側面が弯曲状側
面を呈するために幅広い密着面をもって接衝し回転が止
まる。勿論、大形凸条部自体は全体として断面楕円形状
を呈するため、回転に当って楕円の長軸側が上下方向に
変わるようになり、差し口部とソケット部間には逆によ
り強い圧着力を得るようになり、更に離脱しなくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコンクリート製管
路の継手用離脱防止パッキン環の実施例を図に基づいて
説明すれば、次の通りである。
路の継手用離脱防止パッキン環の実施例を図に基づいて
説明すれば、次の通りである。
【0012】図1乃至図4は継手用離脱防止パッキン環
を地中構造物となる電線共同溝用コンクリート製管路に
装着する一実施例を示す。1は合成ゴム等の弾性部材に
て形成した全体として所定径の輪をもつ継手用離脱防止
パッキン環であり、該離脱防止パッキン環1の構成は、
断面三角形状の小形凸条部2とこの側方に適宜厚さの底
頸連設部3を介して断面楕円形状の大形凸条部4を一体
形成すると共に、前記断面楕円形状の大形凸条部4の上
円弧面4aに複数個(図示にあって2個)の切り込み溝
条5を一定幅の斜め切り込みのスリット6とし設け、且
つ下円弧面4bには1個の切り込み溝条5を小さな半円
形7として設けた構造としている。この場合、大形凸条
部4を除く小形凸条部2側の底面2aを接着面8とす
る。
を地中構造物となる電線共同溝用コンクリート製管路に
装着する一実施例を示す。1は合成ゴム等の弾性部材に
て形成した全体として所定径の輪をもつ継手用離脱防止
パッキン環であり、該離脱防止パッキン環1の構成は、
断面三角形状の小形凸条部2とこの側方に適宜厚さの底
頸連設部3を介して断面楕円形状の大形凸条部4を一体
形成すると共に、前記断面楕円形状の大形凸条部4の上
円弧面4aに複数個(図示にあって2個)の切り込み溝
条5を一定幅の斜め切り込みのスリット6とし設け、且
つ下円弧面4bには1個の切り込み溝条5を小さな半円
形7として設けた構造としている。この場合、大形凸条
部4を除く小形凸条部2側の底面2aを接着面8とす
る。
【0013】いまこの継手用離脱防止パッキン環の作用
を説明すると、先ず電線共同溝用コンクリート製管路9
の雌雄嵌合となるソケット継手の片方の差し口部10に
この離脱防止パッキン環1を嵌着する。この場合、離脱
防止パッキン環1の小形凸条部2を差し口部先端側10
aに同大形凸条部4を差し口部奥側10bに位置するよ
うに嵌め込む。このとき、差し口部端側10aのコンク
リート面に予め適宜の接着剤11を塗布しておき小形凸
条部2の底面2aを接着し固定させる(大形凸条部4側
は非接着部分として残しておく)。即ち、離脱防止パッ
キン環1の小形凸条部2側のみを差し口部10に接着固
定する。
を説明すると、先ず電線共同溝用コンクリート製管路9
の雌雄嵌合となるソケット継手の片方の差し口部10に
この離脱防止パッキン環1を嵌着する。この場合、離脱
防止パッキン環1の小形凸条部2を差し口部先端側10
aに同大形凸条部4を差し口部奥側10bに位置するよ
うに嵌め込む。このとき、差し口部端側10aのコンク
リート面に予め適宜の接着剤11を塗布しておき小形凸
条部2の底面2aを接着し固定させる(大形凸条部4側
は非接着部分として残しておく)。即ち、離脱防止パッ
キン環1の小形凸条部2側のみを差し口部10に接着固
定する。
【0014】この状態で、ソケット継手の差し口部10
に対し対向せるコンクリート製管路9′のソケット部1
2を嵌挿すれば(図4のA参照)、断面楕円形状の大形
凸条部4はソケット部12と差し口部10間に挟まれる
と共に嵌挿方向へ少し潰される変形をもって圧着され
る。この時、大形凸条部4の上円弧面4aの切り込み溝
条5と下円弧面4bの切り込み溝条5も潰し変形され
る。このため、ソケット継手13の開放口より水が浸入
してきいても、ソケット部12と差し口部10間に弾性
部材の離脱防止パッキン環1が圧着されているので上下
周縁からの水漏れはなく所望のパッキング作用を果た
す。この場合、合成ゴムの離脱防止パッキン環1のソケ
ット接合時の圧着力は20%の変位を受けた時点での水
密性を向上させるため、大形凸条部4の下面に半円形7
の切り込み溝条5を有している。
に対し対向せるコンクリート製管路9′のソケット部1
2を嵌挿すれば(図4のA参照)、断面楕円形状の大形
凸条部4はソケット部12と差し口部10間に挟まれる
と共に嵌挿方向へ少し潰される変形をもって圧着され
る。この時、大形凸条部4の上円弧面4aの切り込み溝
条5と下円弧面4bの切り込み溝条5も潰し変形され
る。このため、ソケット継手13の開放口より水が浸入
してきいても、ソケット部12と差し口部10間に弾性
部材の離脱防止パッキン環1が圧着されているので上下
周縁からの水漏れはなく所望のパッキング作用を果た
す。この場合、合成ゴムの離脱防止パッキン環1のソケ
ット接合時の圧着力は20%の変位を受けた時点での水
密性を向上させるため、大形凸条部4の下面に半円形7
の切り込み溝条5を有している。
【0015】ここにおいて、埋設したコンクリート製管
路9,9′が地盤変位等によりソケット継手13に離脱
力が作用すると(図4のBの矢印参照)、このソケット
部12の抜け方向に離脱防止パッキン環1の大形凸条部
4が追従し逆方向に潰されるよう変形するが、このとき
大形凸条部4は上下円弧面はコンクリート面に接着され
ていないため、この追従変形が回転となって現れ接着固
定の断面三角形状の小形凸条部2側へ移行し、この弯曲
状側面2bに大形凸条部4の外周が幅広に亘り接衝し密
着停止となる(図4のB参照)。
路9,9′が地盤変位等によりソケット継手13に離脱
力が作用すると(図4のBの矢印参照)、このソケット
部12の抜け方向に離脱防止パッキン環1の大形凸条部
4が追従し逆方向に潰されるよう変形するが、このとき
大形凸条部4は上下円弧面はコンクリート面に接着され
ていないため、この追従変形が回転となって現れ接着固
定の断面三角形状の小形凸条部2側へ移行し、この弯曲
状側面2bに大形凸条部4の外周が幅広に亘り接衝し密
着停止となる(図4のB参照)。
【0016】この場合、大形凸条部4の回転は、その下
面側が捲り上がるように順次移行して行くが、このとき
下円弧面4bには半円形7の切り込み溝条5が位置し、
該半円形7が放射方向に順次展開するように変形するた
め容易な回転の補助的役割を得、且つ小形凸条部2と大
形凸条部4間には適宜の底頸連設部3が介在するため、
大形凸条部4が断面楕円形状であっても回動が自在であ
る。しかも、このとき断面楕円形状の大形凸条部4は、
常時は楕円の短軸側を圧着したパッキング状態を採る
が、離脱時では大形凸条部4の回転に伴い長軸側に圧着
面が変わるため、強く押され逆に圧着力が増すものとな
り、この点からも確実な継手と止水効果を得る。また、
下円弧面4bに半円形7の切り込み溝条5が付いている
ため、前記の如く回転を容易とする共に、パッキン環1
に余分な張力が働かない。
面側が捲り上がるように順次移行して行くが、このとき
下円弧面4bには半円形7の切り込み溝条5が位置し、
該半円形7が放射方向に順次展開するように変形するた
め容易な回転の補助的役割を得、且つ小形凸条部2と大
形凸条部4間には適宜の底頸連設部3が介在するため、
大形凸条部4が断面楕円形状であっても回動が自在であ
る。しかも、このとき断面楕円形状の大形凸条部4は、
常時は楕円の短軸側を圧着したパッキング状態を採る
が、離脱時では大形凸条部4の回転に伴い長軸側に圧着
面が変わるため、強く押され逆に圧着力が増すものとな
り、この点からも確実な継手と止水効果を得る。また、
下円弧面4bに半円形7の切り込み溝条5が付いている
ため、前記の如く回転を容易とする共に、パッキン環1
に余分な張力が働かない。
【0017】図5は離脱防止パッキン環の他の実施例の
断面図を示すものである。この実施例は、断面三角形状
の小形凸条部2を少し幅広とし台形状に形成した補強型
2′としたものである。この場合も前記同様にあくまで
連設とした回転する大形凸条部4の外周面を弯曲状側面
2bで受ける構成である。なお、このタイプは小形凸条
部2の底面2aにも切り込み溝条5を1個設け止水効果
を底辺にも求める。
断面図を示すものである。この実施例は、断面三角形状
の小形凸条部2を少し幅広とし台形状に形成した補強型
2′としたものである。この場合も前記同様にあくまで
連設とした回転する大形凸条部4の外周面を弯曲状側面
2bで受ける構成である。なお、このタイプは小形凸条
部2の底面2aにも切り込み溝条5を1個設け止水効果
を底辺にも求める。
【0018】図6は離脱防止パッキン環の他の実施例の
断面図を示すものである。この場合も前記実施例と同様
で小形凸条部2の断面三角形状を幅広の台形状とした補
強型2′としたものであり、且つ断面楕円形状の大形凸
条部4に配する切り込み溝条5を、上円弧面4aに半円
形7を3個と、下円弧面4bに半円形7を3個配設する
合計6個の切り込み溝条5付け、離脱作用時の回転を更
に容易にする。
断面図を示すものである。この場合も前記実施例と同様
で小形凸条部2の断面三角形状を幅広の台形状とした補
強型2′としたものであり、且つ断面楕円形状の大形凸
条部4に配する切り込み溝条5を、上円弧面4aに半円
形7を3個と、下円弧面4bに半円形7を3個配設する
合計6個の切り込み溝条5付け、離脱作用時の回転を更
に容易にする。
【0019】図7は離脱防止パッキン環の他の実施例の
断面図を示すものである。これは小形凸条部2を断面三
角形状とし連設の大形凸条部4を断面楕円形状としてい
るが、該大形凸条部4に配する切り込み溝条5を前記実
施例の如く上円弧面4aに3個と下円弧面4bに3個配
設し、該大形凸条部4の回転を容易とする。
断面図を示すものである。これは小形凸条部2を断面三
角形状とし連設の大形凸条部4を断面楕円形状としてい
るが、該大形凸条部4に配する切り込み溝条5を前記実
施例の如く上円弧面4aに3個と下円弧面4bに3個配
設し、該大形凸条部4の回転を容易とする。
【0020】また、図8も離脱防止パッキン環の他の実
施例の断面図を示すものである。この場合は、断面楕円
形状の大形凸条部4の上円弧面4aに配設する2個のス
リット6の切り込み溝条5中、中央凸部を上円弧面4a
より突出するリップ部14としたものである。このリッ
プ部14付きの切り込み溝条5では、そのリップ部14
がソケット嵌合時に嵌挿方向になびくため嵌挿作業が容
易となる。
施例の断面図を示すものである。この場合は、断面楕円
形状の大形凸条部4の上円弧面4aに配設する2個のス
リット6の切り込み溝条5中、中央凸部を上円弧面4a
より突出するリップ部14としたものである。このリッ
プ部14付きの切り込み溝条5では、そのリップ部14
がソケット嵌合時に嵌挿方向になびくため嵌挿作業が容
易となる。
【0021】
【発明の効果】上述の様に、本発明のコンクリート製管
路の継手用離脱防止パッキン環は小形凸条部と大形凸条
部を底頸連設部を介して一体とし、且つ大形凸条部の上
円弧面に複数個の切り込み溝条と下円弧面に切り込み溝
条を配設し、差し口部に対する嵌着時に大形凸条部を除
いた小形凸条部のみを接着固定するので、ソケット継手
に離脱力が作用した時、移動するソケット部に追従する
大形凸条部の下円弧面の半円形の切り込み溝条の展開で
回転補助を果たし、該大形凸条部が楕円形状であっても
容易に回転し固定側の小形凸条部に接衝して止まる。し
かも、大形凸条部の回転に伴い断面楕円形状の圧着面が
短軸から長軸方向に変位するため、圧着力が更に増す結
果となりソケット離脱を招かない。また、小形凸条部の
側面を弯曲状側面としたため、回転して臨む大形凸条部
の外周との密着度もよく確実な停止となる。
路の継手用離脱防止パッキン環は小形凸条部と大形凸条
部を底頸連設部を介して一体とし、且つ大形凸条部の上
円弧面に複数個の切り込み溝条と下円弧面に切り込み溝
条を配設し、差し口部に対する嵌着時に大形凸条部を除
いた小形凸条部のみを接着固定するので、ソケット継手
に離脱力が作用した時、移動するソケット部に追従する
大形凸条部の下円弧面の半円形の切り込み溝条の展開で
回転補助を果たし、該大形凸条部が楕円形状であっても
容易に回転し固定側の小形凸条部に接衝して止まる。し
かも、大形凸条部の回転に伴い断面楕円形状の圧着面が
短軸から長軸方向に変位するため、圧着力が更に増す結
果となりソケット離脱を招かない。また、小形凸条部の
側面を弯曲状側面としたため、回転して臨む大形凸条部
の外周との密着度もよく確実な停止となる。
【0022】即ち、ソケット継手に離脱力が働いても、
圧着されたパッキン環の楕円形状の大形凸条部が回転し
圧着力を増しソケット部の離脱はない。このため、従来
ジョイント部の連結方法として用いられているボルトや
プレートなどを使用する必要がなくなり、現場での作業
性が改善される。また、ソケット部の接合を容易とする
ために、止水滑材を用いると更に作業性が良くなると共
に止水効果も改善される。
圧着されたパッキン環の楕円形状の大形凸条部が回転し
圧着力を増しソケット部の離脱はない。このため、従来
ジョイント部の連結方法として用いられているボルトや
プレートなどを使用する必要がなくなり、現場での作業
性が改善される。また、ソケット部の接合を容易とする
ために、止水滑材を用いると更に作業性が良くなると共
に止水効果も改善される。
【0023】しかも、パッキン環の外周に付けた半円形
状の切り込み溝は圧着されることで止水効果が更に効率
良くなる。また、ソケット部をパッキン環でジョイント
していることで継手部が剛結されることがないため、地
盤変位にも追従でき耐震性能も向上する等の効果を奏す
る。
状の切り込み溝は圧着されることで止水効果が更に効率
良くなる。また、ソケット部をパッキン環でジョイント
していることで継手部が剛結されることがないため、地
盤変位にも追従でき耐震性能も向上する等の効果を奏す
る。
【図1】本発明のコンクリート製管路の継手用離脱防止
パッキン環の一実施例を示す説明図である。
パッキン環の一実施例を示す説明図である。
【図2】同継手用離脱防止パッキン環の断面図である。
【図3】コンクリート製管路の差し口部に離脱防止パッ
キン環を嵌着する説明図である。
キン環を嵌着する説明図である。
【図4】ソケット継手に離脱防止パッキン環を介在する
図で、(A)は差し口部にソケット部を嵌挿する説明図
で、(B)はソケット継手に離脱力が作用しソケット部
が後退し断面楕円形状の大形凸条部が回転する説明図で
ある。
図で、(A)は差し口部にソケット部を嵌挿する説明図
で、(B)はソケット継手に離脱力が作用しソケット部
が後退し断面楕円形状の大形凸条部が回転する説明図で
ある。
【図5】離脱防止パッキン環の他の実施例を示す断面図
である。
である。
【図6】大形凸条部の下円弧面に複数個の切り込み溝条
を配する離脱防止パッキン環の他の実施例を示す断面図
である。
を配する離脱防止パッキン環の他の実施例を示す断面図
である。
【図7】同離脱防止パッキン環の他の実施例を示す断面
図である。
図である。
【図8】大形凸条部の上円弧面にリップを突出させた離
脱防止パッキン環の他の実施例を示す断面図である。
脱防止パッキン環の他の実施例を示す断面図である。
1 継手用離脱防止パッキン環 2 小形凸条部 2a 底面 3 底頸連設部 4 大形凸条部 4a 上円弧面 4b 下円弧面 5 切り込み溝 7 半円形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 恵一 東京都新宿区荒木町13番地の4 住建コン クリート工業株式会社内 (72)発明者 近藤 二郎 東京都新宿区荒木町13番地の4 住建コン クリート工業株式会社内 (72)発明者 谷中 寿行 東京都新宿区荒木町13番地の4 住建コン クリート工業株式会社内 (72)発明者 古賀 基之 東京都目黒区鷹番1丁目10番6号 株式会 社ハッコー内
Claims (3)
- 【請求項1】 合成ゴム等の弾性部材にて断面三角形状
の小形凸条部とこの側方に底頸連設部を介して断面楕円
形状の大形凸条部を一体形成すると共に、大形凸条部の
上円弧面に複数個の切り込み溝条と下円弧面に少なくと
も1個の切り込み溝条を形成し、且つ前記大形凸条部を
除いた小形凸条部の底面を差し口部に接着固定し、ソケ
ット継手の離脱方向で大形凸条部が小形凸条部側に回転
し接衝するようにしたことを特徴とするコンクリート製
管路の継手用離脱防止パッキン環。 - 【請求項2】 下円弧面の切り込み溝条が、半円形状切
り込み溝条である請求項1記載のコンクリート製管路の
継手用離脱防止パッキン環。 - 【請求項3】 小形凸条部の側面が、回転する大形凸条
部を受ける弯曲状側面である請求項1記載のコンクリー
ト製管路の継手用離脱防止パッキン環。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8275620A JPH10122372A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | コンクリート製管路の継手用離脱防止パッキン環 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8275620A JPH10122372A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | コンクリート製管路の継手用離脱防止パッキン環 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10122372A true JPH10122372A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=17557995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8275620A Pending JPH10122372A (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | コンクリート製管路の継手用離脱防止パッキン環 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10122372A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170002955U (ko) * | 2016-02-15 | 2017-08-23 | (주) 신한메탈 | 수도관용 t자 분기관 구조 |
KR20170002954U (ko) * | 2016-02-15 | 2017-08-23 | (주) 신한메탈 | 수도관 수밀구조 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP8275620A patent/JPH10122372A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170002955U (ko) * | 2016-02-15 | 2017-08-23 | (주) 신한메탈 | 수도관용 t자 분기관 구조 |
KR20170002954U (ko) * | 2016-02-15 | 2017-08-23 | (주) 신한메탈 | 수도관 수밀구조 |
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