JP3775878B2 - ガスケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種配管における多数本の管材の継手部分に介装されて液体の漏洩を防止するガスケットに関し、特に弾性材よりなるガスケット材の表面をフッ素樹脂等の熱可塑性樹脂材料で被覆したガスケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
化学薬品や食品等の製造工場においては、薬液や流体食品等の液体を次工程に給送する管路が配設され、この管路は多数本の管材を継手を介して接続することにより形成されている。また、この管材の突き合わせ面には、通常、該部分をシールして液体の漏洩を防止するためにガスケットが介装される。
【0003】
この種ガスケットのうち、特に上記のような薬液、流体食品等の給送に用いられるものは、耐酸,耐アルカリ性、耐熱性、耐薬品性等を考慮する必要があるため、例えば特許第2571528号公報に記載されているように、合成ゴム等の弾性材料で形成したリング状ガスケット材の、内周面及び管材の突き合わせ面に対向する両側面をフッ素系樹脂で被覆したものが使用されるようになっている。
【0004】
このガスケットを図6を参照して詳説すると、ガスケット材22は、管材の突き合わせ面によって締付け圧縮される被挟圧部23と、該被挟圧部23から外方に延設されて管材の径方向外側に位置する延長部24と、該延長部24の一側面から管材の軸方向に突出した突条部25とを有して断面略L字状をなし、被覆材27は、ガスケット材22の内周面(液体に接する側の面)23cと上記被挟圧部23の両側面23a,23bとを被覆している。
【0005】
また、このガスケットにおいては、ガスケット材内周面23cを被覆する被覆材27cにガスケット材22側に突出し埋入される突起29を設けており、ガスケットを管材間に介装してガスケット材の表裏側面を管材の軸方向に圧縮した際に、この突起29をガスケット材22によって挟持させてガスケット内周面23c,27cが管路内に膨出するのを防止し、液体に流動抵抗を与えないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術においては、ガスケット内周面23c,27c側の管路内への膨出は防止しているが、ガスケット外周面側の膨出に対しては特に配慮がなされていない。このガスケット外周面は、被覆材27で被覆されずにガスケット材22が露出した状態となっており、圧縮してガスケット材22の外周面が図6の点線で示すように膨出すると、この外周面が裂けるような損傷を起こしたり、また、管材同士を連ぐナット型継手(袋ナット)の雌ねじ部分に接触してガスケット材22に傷をつけたり、ナットに回動抵抗を与える等の問題を発生させることとなっていた。
【0007】
また、被覆材27がガスケット材22の内周面23cおよび被挟圧部23の両側面23a,23bを被覆するに留まっているため、圧縮した際に、管材の突き合わせ端面の外周隅部が被覆材27の端部とともにガスケット材22にくい込むようになり、このこともガスケット材22を損傷させる一因となっていた。
上記のようなガスケット材の損傷はガスケットの劣化を促進し、早期にシール性を悪化させる恐れがあった。
【0008】
そこで本発明は、ガスケットを圧縮した際の外周面側の膨出を防止してシール性を向上し、また、ガスケット材に対する管材のくい込みを防止して、耐久性の向上を図ったガスケットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の目的を達成するために以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明は、連結される2本の管材10の突き合わせ面に介装されるガスケットであって、弾性材料よりなるリング状のガスケット材2と、熱可塑性樹脂材料よりなり前記ガスケット材2の表面を被覆する被覆材7とを有し、
前記ガスケット材2は、前記管材10の突き合わせ面によって圧縮される被挟圧部3と、管材10の突き合わせ面よりも径方向外側に位置する外周縁部6とを有し、
前記外周縁部6は、被挟圧部3から管材10の径方向外方側に延設された延設部4と、この延設部4から管材10の軸心方向に突出していて管材10に嵌合する突状部5とで構成され、
前記被覆材7は、被圧部3の表裏両側面3a,3bを被覆する第1,第2の部分7a,7bと、この第1,2の部分7a,7bの一方から他方に向けて延設されていて圧部3の内周面3cを被覆する第3の部分7cと、外周縁部6の突状部5が突出する側の被挟圧部3の側面3aを被覆する被覆材7の前記第1の部分7aから管材10の突き合わせ面よりも径方向外側に延設し且つ外周縁部6を突状部5の内周5a側から支持すると共に該突状部5の内周面5aを被覆すべく該突状部5の突出方向に屈曲して該突状部5の内周面5aに接着された第4の部分7dと、前記外周縁部6の突状部5が突出する側とは反対側の被圧部3の側面3aを被覆する被覆材7の前記第2の部分7bから管材10の突き合わせ面よりも径方向外側に延設し且つ延設部4の突状部反突出側の側面4aと該延設部4の外周面との間のコーナー部分にまで延設して外周縁部6の延設部4の突状部反突出側の側面4aを被覆する第5の部分7eと、を有し、前記外周縁部6は、その外周面が前記被覆材7により被覆されずに露出していることを特徴とする。
【0010】
これによれば、ガスケット1を2本の管材10,10の突き合わせ面に介装し、継手によって管材10,10を軸方向に近接させながら連結し、このときガスケット1の被挟圧部3が管材10,10間で軸心方向に圧縮されてここで主シールがなされる。そして、外周縁部6の内周面5aに延設されて接着している被覆材7によって、上記圧縮で膨出しようとするガスケット材2の外周部分(外周縁部6の外周部分)が外周縁部6の内周5a側から支持され、その膨出が抑制されるとともに、副次的なシールがなされる。
【0011】
また、被覆材7を延設して外周縁部6の内周面5aをも被覆すると、管材10の端面外周隅部とガスケット材2との間に被覆材7が介在され、ガスケット1を圧縮した際に、管材10がガスケット材2にくい込むのを阻止し、損傷を防止できる。
外周縁部6の突出部分の反対側側面についても、被挟圧部3を被覆する被覆材7を延設して被覆するようにしているため、ガスケット材2の表裏両側面において、管材10の端面外周隅部とガスケット材2との間に被覆材7が介在され、ガスケット1を圧縮した際に、管材10がガスケット材2にくい込むのを阻止し、損傷を防止できる。
【0012】
そして、本発明では、前記被圧部3は、その表裏両側面に、前記被覆材7の前記第1、第2部分7a,7bとともに管材10の軸方向に突出して管材10の突き合わせ面によって圧縮される突部8、8を備え、前記被覆材7は、前記第3部分7cの外周面から表裏両側の前記突部8,8間に達する位置まで径方向外方に突出し被圧部3に埋入される突起9を備えていることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜3は、本発明の第1の実施形態を示しており、本実施形態に係るガスケット1は、主にクランプ式の継手11を用いて2本の管材10,10を連結する場合に用いられるものであり、管材10,10の突き合わせ面にガスケット1を介装配置し、管材10,10の突き合わせ部分にクランプ式継手11を挟んで締めつけることで管材10,10を連結し、ガスケット1により継手部分がシールされるようになっている。
【0014】
ガスケット1は、リング状をなすガスケット材2と、このガスケット材2の表面を被覆するリング状の被覆材7とで構成されている。
ガスケット材2は弾性材料にて形成されており、管材10の突き合わせ面に対向して継手11の締付け操作によって圧縮される被挟圧部3と、管材10の径方向外側に位置していて前記被挟圧部3の外周部分から延設されて管材10の軸心方向(長手方向)に突出する外周縁部6とを有し、その断面が略L字状をなしている。前記外周縁部6は、前記被挟圧部3から管材10の径方向外側に延設された延設部4と、この延設部4の一側面側から管10の軸心方向に突出されていて管材10の外周面に対向する内周面5aを有した突条部5とで構成されている。
【0015】
なお、上記ガスケット材2の材料としては、シリコーンゴム、ニトロリルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴムなどの合成ゴムや天然ゴム等の弾性材料が適用される。
被覆材7は、熱可塑性樹脂材料にて形成されており、上記被挟圧部3の表裏両側面3a,3bを被覆する部分( 第1、第2の部分)7a,7bと、被挟圧部3の内周面3cを被覆する部分(第3の部分)7cと、被挟圧部3の一側面(突条部5突出側の側面)3aを被覆する部分(前記第1の部分)7aから延設されて突条部5の内周面5aを被覆する部分(第4の部分)7dと、被挟圧部3の他側面(突条部5反突出側の側面)3bを被覆する部分(前記第2の部分)7bから管材10の径方向外側へ延設されて延設部4の側面4aを被覆する部分(第5の部分)7eとを有し、この被覆材7の各部7a,7b,7c,7d,7eは、ガスケット材2の各面3a,3b,3c,5a,4aに接着されている。
【0016】
また、ガスケット材2の被挟圧部3および被挟圧部3を被覆する被覆材7a,7bの表裏両側の径方向略中央部には、この被挟圧部3と被覆材7a,7bとがともに突出して形成された突部8,8が周方向に設けられており、この突部8,8は、管材10の端面に凹設した円弧状の周溝10cに嵌合されるようになっている。
【0017】
前記ガスケット材2の内周面3cを被覆する被覆材7cの外周面には、ガスケット材2側(ガスケット1の径方向外方)に突出する突起9が周方向に形成されており、この突起9は断面形状が横長の方形状をなし、ガスケット材2の被挟圧部3内に埋入して接着されており、ガスケット1を圧縮した際に被挟圧部3によって挟持されるようになっている。
【0018】
なお、上記被覆材7の材料としては、熱可塑性樹脂材料、特に、耐熱性、耐薬品性、耐酸、耐アルカリ性に優れた性質をもつ四フッ化エチレン樹脂、六フッ化プロピレン共重合体又はテトラフルオロエチレンとエチレン共重合体等のフッ素系樹脂が適用され、また、使用状況等に応じて、ポリアセタール、ナイロン、ポリカーボネート、PPSなどのエンジニアリング樹脂を使用してもよい。
【0019】
また、フッ素系樹脂で形成される被覆材7の厚さは0.3〜1.0mm程度が好ましく、前記突起9の形状は、シール時における圧縮によってガスケット材2により挟持されるような形状であれば、図示したもののほか台形、3角形状としてもよい。
ガスケット1は、射出成形法によって被覆材7を上記形状に成形し、この被覆材7を成形型の一部となしてガスケット材2となるシリコーンゴム等の溶融物を注入する方法、あるいは圧縮成形法によって成形されるようになっている。なお、ガスケット材2の外周面を除くほぼ表面全体に亘って被覆材7が接着されているので、両者の接着が強固になされ、また突起9によってもガスケット材2と被覆材9との接着面積を拡げて強固に接着されている。
【0020】
上記に説明したガスケット1を2本の管材10,10の突き合わせ面間に介装してシールを行う場合、まず、一方の管材10の端面にガスケット1の一側面を対接させ、他方の管材10の端面をガスケット1の他側面に対接させる。このとき、ガスケット1の突部8,8が管材10の周溝10cに嵌合され、また、ガスケット材2の突条部5が管材10の外周に嵌合されるようになっているため、管材10に対するガスケットの位置決めが容易に行え、迅速且つ確実に適正位置にガスケット1を配置することができる。
【0021】
そして、管材10の端部に形成したフランジ部10aの外周にクランプ式継手11を挟むようにして嵌合し、該クランプ継手11を管材10の直径方向に締めつけ、フランジ部10aおよびクランプ継手11の接触面が外狭まり状のテーパー面10b,11bとされているため、このテーパー面10b,11bの作用で管材10,10が互いに軸心方向に近接しながら連結され、ガスケット1の被挟圧部3は管材10の軸心方向に圧縮されて継手部分が突部8を有する被挟圧部3によって主シールされる。
【0022】
この際に、ガスケット1の内周面側では、ガスケット材2の被挟圧部3によって被覆材7cの突起9が強固に挟持されて管材10内部への膨出が防止され、管の内周面と略面一の状態を保持することができる。
一方、ガスケット1の外周面側では、突条部5の内周面5aが被覆材7dによって被覆され接着しているため、この被覆材7dによって外周縁部6の外周部分が内周側から支持されることとなり、被挟圧部3を圧縮した際のガスケット材2の外周部の膨出が防止されるようになっているとともに、被覆材7dによって副次的なシールがなされる。
【0023】
また、被覆材7は、ガスケット材2の被挟圧部3の両側面3a,3bから管材10の径方向外側に延設されていて、それぞれ突条部5の内周面5a、延設部4の側面4aとを被覆(7d,7e)しているので、管材10の外周隅部とガスケット材2との間に被覆材7が介在されるようになり、ガスケット1を締付け圧縮した際に、管材10の外周隅部がガスケット材2にくい込んで損傷を生じさせるようなことも少なくなる。
【0024】
図4及び図5は、本発明の第2の実施形態を示しており、本実施形態に係るガスケット1は、主にナット式継手(袋ナット)12を用いて管材10を連結する場合に用いられるものであり、管材10の突き合わせ面にガスケット1を介装配置し、一方の管材10の端部に袋ナット12を係合し、他方の管材10に形成した雄ネジに袋ナット12を螺合し締めつけることで2本の管材10を連結するとともに、ガスケット1により継手部分をシールするようになっている。なお、本実施形態における管材10は、その端面に周溝を形成しておらず平面状とされている。
【0025】
ガスケット1は、上記第1実施形態と同様にリング状のガスケット材2と、ガスケット材2の表面を被覆する被覆材7とで構成されており、本実施形態ではガスケット材2は、被挟圧部3の断面形状が内周面側を厚肉とした横向き略台形状をなしており、ガスケット1を管材10,10間で圧縮した際に、外周側よりも内周側(管路側)の方を強く圧縮してシール性を向上するように配慮がなされている。
【0026】
また、ガスケット材2の被挟圧部3および被挟圧部3を被覆する被覆材7a,7bの表裏両側の内周3c,7c寄りには、上記第1の実施形態と同様に突部8,8が周方向に形成されており、被挟圧部3の内周面3cを被覆する被覆材7cには、上記第1の実施形態と同様に突起9が形成され、該突起9の先端は上記突部8,8間に達する位置まで延設されている。
【0027】
本実施形態においては、第1の実施形態と略同様の効果を奏し、圧縮したガスケット1の内周面および外周面の膨出を防止でき、特に外周面側の膨出を防止することでナット12の雌ネジ部12aにガスケット1の外周面が接触することがなく、ナット12の回動の抵抗を与えたり、ガスケット材2を傷つけるようなことも防止される。
【0028】
また、上記突部8,8は、管材10の端面を介して圧縮すると、突部8,8が押圧されて偏平化し、管材10の端面に強く密着してシール性を向上する。
さらに、被覆材7cの突起9が、突部8,8間に達する位置にまで延設されているため、強く圧縮される突部8,8間で突起9が強固に挟持され、ガスケット1の内周面側の膨出をより抑えることができるようになっている。
【0029】
本発明は、上記第1,第2の実施形態に限ることなく適宜設計変更可能であり、例えばガスケット材2の突条部5を被覆する被覆材7dは、突条部5の基部から内周面5aの大部分を覆うように設けられているが、内周面5aの中途位置まで延設して被覆するようにしてもよく、また、内周面5aの全体を被覆したり、更には、内周面5aを越えて突条部5の先端面若しくは外周面まで延設して被覆するようにしてもよい。
【0030】
また、ガスケット材2の延設部4の側面4aを被覆する被覆材7eは、前記他側面4aの全体を被覆しガスケット材2の外周面側に若干かかる位置まで延設しているが、全体でなくとも管材10の径方向外側位置であれば延設部4の中途位置まで延設して被覆するようにしてもよい。
更に、ガスケット材2は、外周縁部6の突条部5を被挟圧部3の両側面側に突出させて断面略T字状に形成してもよく、この場合、被挟圧部3の両側面3a,3bを被覆する被覆材7a,7bを、外周縁部6の両突条部5の内周面5aを被覆するように延設して接着すればよい。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の請求項1によれば、ガスケット材は、管材の突き合わせ面に対向して圧縮される被挟圧部と、管材の径方向外側に位置して前記被挟圧部の外周部から管材の軸方向に突出する外周縁部とを有しているので被挟圧部で主シールが、外周縁部で副次的なシールがなされ、該外周縁部が突出する側の被挟圧部の側面を被覆する被覆材が、前記外周縁部の内周面に延設して接着されているので、この延設された被覆材によって、ガスケット材の外周部分を外周縁部の内周側から支持し、ガスケットを圧縮した際の外周面の膨出が抑制され、この膨出に起因するガスケット材の損傷を防止する。
【0032】
また、被覆材を延設して外周縁部の内周面をも被覆しているため、管材の端面外周隅部とガスケット材との間に被覆材が介在され、ガスケットを圧縮した際に、管材がガスケット材にくい込むのを阻止し、損傷を防止して耐久性向上を図ることができる。
本発明の請求項2によれば、ガスケット材の外周縁部が、被挟圧部の一側面側に突出しており、被挟圧部の他側面を被覆する被覆材が、管材の径方向外側に延設されて外周縁部の反突出側の側面を被覆しているため、外周縁部の突出部分の反対側側面についても被挟圧部を被覆する被覆材を延設して被覆し、管材の端面外周隅部とガスケット材との間に被覆材を介在させ、ガスケットを圧縮した際の管材のくい込みを阻止し、損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るガスケットの断面図である。
【図2】同ガスケットを直径方向に切断した状態を示す斜視図である。
【図3】同ガスケットの使用状態を示した断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るガスケットの断面図である。
【図5】同ガスケットの使用状態を示した断面図である。
【図6】従来技術に係るガスケットの断面図である。
【符号の説明】
1 ガスケット
2 ガスケット材
3 被挟圧部
3a 被挟圧部の側面
3b 被挟圧部の側面
4 延設部
4a 延設部の側面
5 突条部
5a 内周面
6 外周縁部
7 被覆材
10 管材

Claims (2)

  1. 連結される2本の管材(10)の突き合わせ面に介装されるガスケットであって、弾性材料よりなるリング状のガスケット材(2)と、熱可塑性樹脂材料よりなり前記ガスケット材(2)の表面を被覆する被覆材(7)とを有し、
    前記ガスケット材(2)は、前記管材(10)の突き合わせ面によって圧縮される被挟圧部(3)と、管材(10)の突き合わせ面よりも径方向外側に位置する外周縁部(6)とを有し、
    前記外周縁部(6)は、被挟圧部(3)から管材(10)の径方向外方側に延設された延設部(4)と、この延設部(4)から管材(10)の軸心方向に突出していて管材(10)に嵌合する突状部(5)とで構成され、
    前記被覆材(7)は、被圧部(3)の表裏両側面(3a、3b)を被覆する第1,第2の部分(7a,7b)と、この第1,2の部分(7a,7b)の一方から他方に向けて延設されていて圧部(3)の内周面(3c)を被覆する第3の部分(7c)と、外周縁部(6)の突状部(5)が突出する側の被挟圧部(3)の側面(3a)を被覆する被覆材(7)の前記第1の部分(7a)から管材(10)の突き合わせ面よりも径方向外側に延設し且つ外周縁部(6)を突状部(5)の内周(5a)側から支持すると共に該突状部(5)の内周面(5a)を被覆すべく該突状部(5)の突出方向に屈曲して該突状部(5)の内周面(5a)に接着された第4の部分(7d)と、前記外周縁部(6)の突状部(5)が突出する側とは反対側の被圧部(3)の側面(3a)を被覆する被覆材(7)の前記第2の部分(7b)から管材(10)の突き合わせ面よりも径方向外側に延設し且つ延設部(4)の突状部反突出側の側面(4a)と該延設部(4)の外周面との間のコーナー部分にまで延設して外周縁部(6)の延設部(4)の突状部反突出側の側面(4a)を被覆する第5の部分(7e)と、を有し、前記外周縁部(6)は、その外周面が前記被覆材(7)により被覆されずに露出していることを特徴とするガスケット。
  2. 前記被圧部(3)は、その表裏両側面に、前記被覆材(7)の前記第1、第2部分(7a,7b)とともに管材(10)の軸方向に突出して管材(10)の突き合わせ面によって圧縮される突部(8、8)を備え、前記被覆材(7)は、前記第3部分(7c)の外周面から表裏両側の前記突部(8,8)間に達する位置まで径方向外方に突出し被圧部(3)に埋入される突起(9)を備えていることを特徴とする請求項1記載のガスケット。
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