JPH0735277A - パイプ継手 - Google Patents

パイプ継手

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Publication number
JPH0735277A
JPH0735277A JP24743793A JP24743793A JPH0735277A JP H0735277 A JPH0735277 A JP H0735277A JP 24743793 A JP24743793 A JP 24743793A JP 24743793 A JP24743793 A JP 24743793A JP H0735277 A JPH0735277 A JP H0735277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
arm assembly
pipe joint
pipes
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24743793A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kurihara
政幸 栗原
Yoshiharu Tagawa
善晴 田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURIHARA SANGYO KK
Original Assignee
KURIHARA SANGYO KK
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Publication date
Application filed by KURIHARA SANGYO KK filed Critical KURIHARA SANGYO KK
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Publication of JPH0735277A publication Critical patent/JPH0735277A/ja
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置決め作業が不要になり、パイプの接続作
業が極めて簡単にできるとともに、パイプを高い締付力
で確実に接続でき、たとえパイプが経年劣化したとして
も、パイプが抜け外れたり、接続部分から流体が漏れた
りするおそれがないパイプ継手を提供する。 【構成】 パイプ継手10は、合成樹脂により一体成形
されたアーム集合体11と内筒体12と連結体13とを
備え、さらにアーム集合体11を縮径させる締付体17
とを備えている。アーム集合体11の両端部は複数のス
リット11cにより複数のアーム11dに分割されてい
る。このアーム集合体11の両端部を締付体17により
強制的に窄めて縮径させ、アーム集合体11と内筒体1
2とによりパイプ15,15を挟持して接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体、粘性体、気体等
の流体が流動するパイプを接続するために使用するパイ
プ継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、表面が凹凸状のパイプを接続するために、図14及
び図15に示すようなパイプ継手が使用されている。
【0003】図14の(a)は従来のパイプ継手を示す
断面図であり、(b)はその側面図である。同図のよう
に、従来のパイプ継手1は、帯状部1aと、この帯状部
1aの切離部に各々形成された接合フランジ2とからな
り、接続する両方のパイプ3,3を帯状部1a内に挿入
し、各接合フランジ2の孔2aにネジ4を螺着して締付
けることによりパイプ3,3を接続している。つまり、
パイプ継手1の帯状部1aを、外周面が山部3a及び谷
部3bで凹凸状のパイプ3,3の外周面3cに巻設し、
山部3aの頂部全周に当接させてパイプ3,3を締付け
ている。
【0004】しかし、このような従来のパイプ継手は、
引張力に対して弱く、パイプ3が抜け外れるおそれがあ
った。また、パイプ3自体が持つ筒状張り剛性に依存
し、単に、帯状部1aによりパイプ3を外周面3cから
締付けて接続するものであったため、パイプ3は内周面
3d側に潰れ得る状態になっており、パイプ3の張り剛
性以上の締付力を与えることができなかった。このた
め、接続部分のパイプ3の断面が変形し易く、外力等が
作用すると、パイプ3の外周面3cと帯状部1aとの間
に隙間が発生し、その隙間から流体が漏れるおそれがあ
った。また、パイプ3は、経年劣化により剛性が低下し
て締付力が低下したり変形したりすることがあり、その
場合には前記流体の漏れが特に起きやすかった。
【0005】また、図15の(a)は他のパイプ継手を
示す断面図であり、(b)はその側面図である。同図の
パイプ継手1は、帯状部1aを二分割とし、帯状部1a
の両端部の内周に各々引掛部1bを突設したものであ
る。そして、この引掛部1bを有する帯状部1aを組合
わせ、接続する両方のパイプ3,3を帯状部1a内に挿
入し、帯状部1aの分割部に形成された接合フランジ2
の孔2aにネジ4を螺着して締付けることによりパイプ
3,3を接続している。なお、接続状態においては、同
図のように帯状部1aの引掛部1bがパイプ3の谷部3
bに侵入して引掛かり、帯状部1aの他部はパイプ3の
山部3aの頂部全周に当接している。
【0006】このようなパイプ継手では、引掛部1bが
パイプ3の谷部3bに引掛かるため、パイプ3が抜け外
れるという不具合は起きにくい。しかし、図14のパイ
プ継手と同様に、パイプ3の筒状張り剛性に依存し、単
にパイプ3を外周面3cから締付けるものであったた
め、やはり前記流体の漏れのおそれはあり、パイプ3が
かなり経年劣化した場合には、前記抜け外れのおそれも
あった。
【0007】そこで、本発明の目的は、位置決め作業が
不要になり、パイプの接続作業が極めて簡単にできると
ともに、パイプを高い締付力で確実に接続でき、たとえ
パイプが経年劣化したとしても、パイプが抜け外れた
り、接続部分から流体が漏れたりするおそれがないパイ
プ継手を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のパイプ継手は、接続するパイプが挿入され
る少なくとも一つの端部が、複数のスリットにより複数
のアームに分割されてなるアーム集合体と、前記パイプ
の内周面に嵌合される内筒体と、前記アーム集合体の基
部と内筒体との間を連結する連結体と、前記アーム集合
体の端部を縮径させる締付体とを備えている。ここで、
アーム集合体と内筒体と連結体は、成形時に一体形成さ
れたものでもよいし、別々に形成された後に一体化され
たものでもよい。また、複数のアームは、それぞれがア
ーム集合体の軸方向に沿って形成され、アーム集合体の
全周に亘り略均等に配置されることが好ましい。
【0009】また、前記アーム集合体及び内筒体は、前
記パイプの凹凸形状に応じた凹凸形状に形成されること
が好ましい。アーム集合体と内筒体とによりパイプを隙
間なく挟み込むためである。なお、アーム集合体、内筒
体及びパイプの各凹凸は、相互に噛合し面接触が可能な
状態で接合できればよく、内外のいずれの方向への凹凸
形状であっても構わない。
【0010】また、前記締付体の内側対応位置における
前記パイプと前記内筒体との間にシール材が配されるこ
とが好ましい。シール材としては、ゴム、水膨脹性ゴ
ム、水膨脹性樹脂等を例示できる。締付体としては、バ
ンド、線状リング等を例示できる。この場合、シール材
は、内筒体の外周面の全周に亘って凹部を形成し、その
凹部に配設するのがよい。また、締付体も、アーム集合
体の外周面の全周に亘って凹部を形成し、その凹部に配
設するのがよい。
【0011】さらに、前記シール材の端面の肉厚中央部
に切込部を設けることもできる。
【0012】また、前記締付体を間をおいて二つ設け、
両締付体の間の内側対応位置における前記内筒体の外周
面に突起を形成することもできる。
【0013】
【作用】本発明のパイプ継手によれば、アーム集合体と
内筒体との略中央部間が連結体により連結されているの
で、アーム集合体と内筒体との相対位置が常に同一に保
たれる。そして、アーム集合体と内筒体と連結体とで形
成される溝部にパイプを挿入するので、位置決め作業が
不要になり、パイプの接続作業が極めて簡単にできる。
また、パイプ自体の筒状張り剛性に依存するのではな
く、複数のアームに分割されたアーム集合体の両端部を
締付体により強制的に窄めて縮径させ、このアーム集合
体と内筒体とによりパイプの肉厚を挟持することから、
パイプが内周面側に潰れることがなく、パイプをその張
り剛性以上の高い締付力で接続することができ、たとえ
パイプが経年劣化したとしても、パイプが抜け外れた
り、接続部分から流体が漏れたりするおそれはほとんど
ない。
【0014】また、アーム集合体がパイプの凹凸形状に
応じた凹凸形状に形成された場合には、パイプの外周面
がアーム集合体と面接触状態で噛合い、パイプが軸方向
に移動しない。
【0015】また、締付体の内側対応位置におけるパイ
プと内筒体との間にシール材が配された場合には、外側
から順に、締付体と、アーム集合体と、パイプと、シー
ル材と、内筒体とが同一位置に揃う。このため、アーム
集合体と内筒体とによりパイプの肉厚を確実に挟持する
ことができ、また、シール材が押圧状態で介在されるこ
とになるため、前記流体の漏れがさらに確実に防止され
る。
【0016】さらに、シール材の端面の肉厚中央部に切
込部が設けられた場合には、パイプ内を流動する流体が
この切込部に侵入してその圧力により切込部を拡げよう
とする。このため、シール材の切込部より外周側がパイ
プの内周面に押圧され、シール材の切込部より内周側が
内筒体の外周面に押圧され、それぞれのシール効果が増
す。
【0017】また、締付体が間をおいて二つ設けられ、
両締付体の間の内側対応位置における内筒体の外周面に
突起が形成された場合には、この突起がパイプの内周面
に圧接するため、パイプの抜け外れが防止されるととも
にシール効果が向上する。
【0018】
【実施例】以下、本発明を具体化した各実施例のパイプ
継手につき、図面に基づいて説明をする。
【0019】図1〜図4に示す第一実施例のパイプ継手
10は、合成樹脂により一体成形された、アーム集合体
11と、この内側に位置する内筒体12と、前記アーム
集合体11と内筒体12との中央部間を連結する連結体
13とを備え、さらにアーム集合体11を縮径させる締
付体17とを備えている。このパイプ継手10は、連結
体13を境にして左右対称形状であり、アーム集合体1
1及び内筒体12で左右両方のパイプ15,15を挟み
込んで接続を行なうものである。
【0020】アーム集合体11の左右の外周面には全周
に亘って凹部11bが各々形成され、反対側である内周
面は凸部11aとなっている。また、アーム集合体11
の左右の両端部は、複数のスリット11cにより複数の
アーム11dに分割されている。従って、アーム集合体
11の両端部は各アーム11dを撓ませることにより、
強制的に拡げて拡径したり、窄めて縮径したりすること
ができる。なお、アーム11dは、それぞれがアーム集
合体11の軸方向に沿って形成され、アーム集合体11
の全周に亘り略均等に配置されている。
【0021】内筒体12の外周面12aには全周に亘っ
て凹部12bが形成され、この凹部12bはアーム集合
体11の凸部11aに対向する位置に形成されている。
また、内筒体12の左右の両端部12cは、パイプ15
内を流れる流体の抵抗を低減するために傾斜面となって
いる。
【0022】アーム集合体11と内筒体12と連結体1
3とで形成される溝部14に、アーム集合体11を拡径
させた状態で、左右両方のパイプ15,15が各々挿入
される。このパイプ継手10によって接続されるパイプ
15の外形は、山部15aと谷部15bとが交互に連続
する凹凸形状であり、パイプ15の外周面15cはアー
ム集合体11によって内方向に押圧され、パイプ15の
内周面15dは内筒体12によって外方向に押圧され
る。
【0023】内筒体12の凹部12bにはパイプ15の
谷部15bが位置しており、パイプ15の内周面15d
と内筒体12の凹部12bとの間(締付体17の内側対
応位置にあたる。)には、水膨脹性ゴムよりなるシール
材16が介装されている。また、アーム集合体11の凸
部11aは、パイプ15の谷部15bに嵌り込んで、こ
の谷部15bの外周面15cに直に当接している。そし
て、アーム集合体11の凹部11bには、リングよりな
る締付体17が巻設されており、締付体17を締付け、
アーム集合体11の両端部を強制的に窄めて縮径させる
ことによって、パイプ15,15が締付け固定される。
【0024】このように、本実施例のパイプ継手10
は、外形が凹凸形状のパイプ15,15の外周面15c
及び内周面15dを、アーム集合体11及び内筒体12
によって両側から挟み込んで接続するものである。そし
て、パイプ15自体の筒状張り剛性に依存するのではな
く、複数のアーム11dに分割されたアーム集合体11
の両端部を、締付体17により強制的に窄めて縮径さ
せ、アーム集合体11の凸部11aと内筒体12の凹部
12bとによりパイプ15の谷部15bの肉厚を直に挟
持するものである。従って、パイプ15,15が内周面
15d側に潰れることがなく、パイプ15,15をその
張り剛性以上の高い締付力で接続することができ、たと
えパイプ15,15が経年劣化したとしても、パイプ1
5,15が抜け外れたり、接続部分から流体が漏れたり
するおそれはない。
【0025】特に、本実施例においては、アーム集合体
11をパイプ15の凹凸形状に応じた凹凸形状とし、こ
のアーム集合体11と内筒体12とによりパイプ15を
隙間なく挟み込むことを可能にしたことから、パイプ1
5の外周面15cがアーム集合体11と面接触状態で噛
合い、パイプ15が軸方向に移動しない。従って、引張
力に対して強く、パイプ15の抜け外れはさらに確実に
防止され、信頼性の高い接続ができる。
【0026】なお、本実施例では、パイプ15の谷部1
5bを挟持するようにしたが、パイプ15の山部15a
を挟持するように、アーム集合体11及び内筒体12の
形状を変更しても構わない。
【0027】また、アーム集合体11と内筒体12とが
連結体13により連結されているので、アーム集合体1
1と内筒体12との相対位置がずれることなく常に同一
に保たれる。しかも、アーム集合体11と内筒体12と
連結体13とで形成される溝部14にパイプ15,15
を挿入するだけで、パイプ15,15の接続ができる。
従って、位置決め作業が不要になり、パイプ15,15
の接続作業が極めて簡単にできる。
【0028】さらに、アーム集合体11と内筒体12と
により直に挟持されるパイプ15の谷部15bの肉厚部
位と内筒体12との間にシール材16が配され、前記肉
厚部位に対応するアーム集合体11の位置に締付体17
が配されているので、外側から順に、締付体17と、ア
ーム集合体11と、パイプ15の谷部15bの肉厚部位
と、シール材16と、内筒体12とが同一位置に揃う。
このため、アーム集合体11と内筒体12とによりパイ
プ15の当該肉厚を直にかつ確実に挟持することがで
き、また、シール材16が押圧状態で介在されることに
なるため、前記流体の漏れがさらに確実に防止される。
【0029】しかも、本実施例では、シール材16が内
筒体12の外周面12aの全周に亘って形成された凹部
12bに位置し、また、締付体17もアーム集合体11
の外周面の全周に亘って形成された凹部12bに位置す
るので、シール材16及び締付体17の位置がずれない
という効果も奏する。
【0030】次に、図5に示す第二実施例のパイプ継手
20も、合成樹脂により一体成形されたアーム集合体2
1と内筒体22と連結体23とを備え、さらにアーム集
合体21を縮径させる締付体27とを備えている。
【0031】アーム集合体21の左右の外周面には全周
に亘って凹部21bが形成され、アーム集合体21の内
周面には螺旋状に凹部21eが形成されている。なお、
この凹部21eはパイプ25,25の山部25aと嵌合
可能な形状となっている。アーム集合体21の両端部
は、第一実施例と同様に、複数のスリット(図示略)に
より複数のアーム21dに分割されている。内筒体22
の外周面22aは、パイプ25の内周面25dと面接触
状態で当接可能な形状となっており、内筒体22の左右
の両端部22bは傾斜面となっている。アーム集合体2
1と内筒体22と連結体23とで形成される溝部24に
パイプ25,25が各々挿入される。
【0032】このパイプ継手20によって接続されるパ
イプ25には、針金等の芯体26が螺旋状に埋設されて
おり、芯体26の周囲に形成された山部25aと一般部
25bとが交互に連続する凹凸形状の外周面25cとな
っている。また、パイプ25の内周面25dは滑らかな
筒形状となっている。つまり、本実施例のパイプ継手2
0のアーム集合体21も、パイプ25の凹凸形状に応じ
た凹凸形状となっており、アーム集合体21とパイプ2
5とは面接触状態で接合する。そして、アーム集合体2
1の凹部21bに締付体27を巻設し、締付体27を締
付け、アーム集合体21の両端部を強制的に窄めて縮径
させることによって、パイプ25,25が締付け固定さ
れる。
【0033】次に、図6に示す第三実施例のパイプ継手
30も、合成樹脂により一体成形されたアーム集合体3
1と内筒体32と連結体33とを備え、さらにアーム集
合体31を縮径させる締付体37とを備えている。
【0034】アーム集合体31の左右の外周面には全周
に亘って凹部31bが形成されて、反対側である内周面
はパイプ35の山部35a及び一般部35bと嵌合可能
な凸部31aとなっている。アーム集合体31の両端部
は、第一実施例と同様に、複数のスリット(図示略)に
より複数のアーム31dに分割されている。内筒体32
の外周面32aには、凹部32bが全周に亘って形成さ
れており、パイプ35の内周面35dと面接触状態で当
接可能な形状となっている。また、内筒体32の端部3
2cは傾斜面となっている。アーム集合体31と内筒体
32と連結体33とで形成される溝部34にパイプ3
5,35が各々挿入される。
【0035】このパイプ継手30によって接続されるパ
イプ35の内周には、針金等の芯体36を中心にした硬
質の合成樹脂材料等からなる芯部材38が巻設されてお
り、芯部材38の周囲に形成された山部35aと一般部
35bとが交互に連続する凹凸形状の外周面35cとな
っている。また、パイプ35の内周面35dは芯部材3
8のみが若干突出する比較的滑らかな筒形状となってい
る。つまり、本実施例のパイプ継手30のアーム集合体
31も、パイプ35の凹凸形状に応じた凹凸形状となっ
ており、アーム集合体31とパイプ35とは芯部材38
の部位において面接触状態で接合する。そして、アーム
集合体31の凹部31bに締付体37を巻設し、締付体
37を締付け、アーム集合体31の両端部を強制的に窄
めて縮径させることによって、パイプ35,35が締付
け固定される。
【0036】次に、図7に示す第四実施例のパイプ継手
40も、合成樹脂により一体成形されたアーム集合体4
1と内筒体42と連結体43とを備え、さらにアーム集
合体41を縮径させる締付体(図示略)とを備えてい
る。
【0037】アーム集合体41の左右の外周面には全周
に亘って凹部41bが形成され、アーム集合体41の内
周面には鋸歯状凸部41aが形成されている。アーム集
合体41の両端部は、第一実施例と同様に、複数のスリ
ット41cにより複数のアーム41dに分割されてい
る。また、各アーム41dには、材料節減と重量軽減の
ためのスロット41fが貫設されている。鋸歯状凸部4
1aと対向する内筒体42の外周面42aには、凹部4
2bが全周に亘って形成されている。アーム集合体41
と内筒体42と連結体43とで形成される溝部44に被
接続パイプが各々挿入される。そして、アーム集合体4
1の凹部41bに締付体(図示略)を巻設し、この締付
体を締付け、アーム集合体41の両端部を強制的に窄め
て縮径させることによって、パイプが締付け固定され
る。なお、このパイプ継手40によって接続されるパイ
プは、内外面の滑らかなストレートパイプである。
【0038】従って、これら第二〜第四実施例のパイプ
継手20,30,40も、第一実施例と略同様の作用及
び効果を奏する。また、適宜シール材を装着すれば、流
体の漏れをさらに確実に防止することができる。
【0039】次に、図8に示す第五実施例のパイプ継手
50も、合成樹脂により一体成形されたアーム集合体5
1と内筒体52と連結体53とを備え、さらにアーム集
合体51を縮径させる締付体57とを備えている。
【0040】アーム集合体51の左右の外周面には全周
に亘って凹部51bが形成され、アーム集合体51の内
周面には凸部51aが形成されている。アーム集合体5
1の両端部は、第一実施例と同様に、複数のスリットに
より複数のアーム51dに分割されている。アーム集合
体51と内筒体52と連結体53とで形成される溝部5
4にパイプ55が各々挿入される。また、パイプ55と
内筒体52との間(締付体57の内側対応位置にあた
る。)にシール材56が配される。このシール材56の
端面の肉厚中央部には楔形状の切込部56aが設けられ
ている。そして、アーム集合体51の凹部51bに締付
体57を巻設し、この締付体57を締付け、アーム集合
体51の両端部を強制的に窄めて縮径させることによっ
て、パイプ55が締付け固定される。
【0041】本実施例によれば、パイプ55内を流動す
る液体がシール材56の切込部56aに侵入してその圧
力により切込部56aを拡げようとする。このため、シ
ール材56の切込部56aより外周側がパイプ55の内
周面に押圧され、シール材56の切込部56aより内周
側が内筒体52の外周面に押圧され、それぞれのシール
効果が増して、液体洩れが防止される。特に、締付体5
7の内側対応位置にシール材56があるので、締付体5
7の締付力が直にシール材56に伝達され、一段とシー
ル効果が増す。
【0042】次に、図9に示す第六実施例のパイプ継手
60も、合成樹脂により一体成形されたアーム集合体6
1と内筒体62と連結体63とを備え、さらにアーム集
合体61を縮径させる左右それぞれ二つの締付体67と
を備えている。
【0043】二つの締付体67の間に位置するアーム集
合体61の左右の外周面には全周に亘って凸部61bが
形成され、同じくアーム集合体61の内周面には凹部6
1aが形成されている。アーム集合体61の両端部は、
第一実施例と同様に、複数のスリットにより複数のアー
ム61dに分割されている。二つの締付体67の間の内
側対応位置における内筒体62の外周面には全周に亘っ
て突起69が形成されている。アーム集合体61と内筒
体62と連結体63とで形成される溝部64にパイプ6
5が各々挿入される。そして、アーム集合体61に二つ
の締付体67を巻設し、これらの締付体67を締付け、
アーム集合体61の両端部を強制的に窄めて縮径させる
ことによって、パイプ65が締付け固定される。
【0044】本実施例によれば、二つの締付体67と凹
部61aと突起69との作用によって、この突起69が
パイプ65の内周面に圧接するため、パイプ65の抜け
外れが防止されるとともにシール効果が向上し、信頼性
の高い接続ができる。
【0045】次に、図10に示す第七実施例のパイプ継
手70は、第四実施例の変更にかかるものであり、左方
及び下方のパイプ45を左端及び上端から挿入して接続
するL字形状のものであり、その連結体43がL字形状
に形成されている点においてのみ、第四実施例と相違す
るものである。
【0046】図11に示す第八実施例のパイプ継手80
も、第四実施例の変更にかかるものであり、左右両方及
び下方のパイプ45を左右両端及び下端から挿入して接
続するT字形状のものであり、その連結体43がT字形
状に形成されている点においてのみ、第四実施例と相違
するものである。
【0047】図12に示す第九実施例のパイプ継手90
も、第四実施例の変更にかかるものであり、左右両方及
び上下両方のパイプ45を左右両端及び上下両端から挿
入して接続する十字形状のものであり、その連結体43
が十字形状に形成されている点においてのみ、第四実施
例と相違するものである。
【0048】図13に示す第十実施例のパイプ継手10
0も、第四実施例の変更にかかるものであり、左方のパ
イプ45のみを左端から挿入して接続するものであり、
右端にはアーム集合体に代えて他部材への接続用ネジ4
9が形成されている点においてのみ、第四実施例と相違
するものである。
【0049】これらの第七〜第十実施例において、第四
実施例と共通する部材については、第一実施例と同一の
符号を付して説明を省略する。なお、凹部42bにはシ
ール材46が嵌着され、凹部41bに嵌着された締付体
47が締付けられる。これらの実施例によっても、接続
するパイプの数や方向が異なるだけで、第四実施例と同
様の作用・効果を奏する。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明のパ
イプ継手によれば、位置決め作業が不要になり、パイプ
の接続作業が極めて簡単にできるとともに、パイプを高
い締付力で確実に接続でき、たとえパイプが経年劣化し
たとしても、パイプが抜け外れたり、接続部分から流体
が漏れたりするおそれがほとんどない、という優れた効
果を奏する。
【0051】これに加えて、請求項2の発明のパイプ継
手によれば、パイプの抜け外れをさらに確実に防止で
き、信頼性の高い接続ができる。
【0052】また、請求項3の発明のパイプ継手によれ
ば、流体の漏れをさらに確実に防止でき、信頼性の高い
接続ができる。
【0053】さらに、請求項4の発明のパイプ継手によ
れば、シール材によるシール効果が増す。
【0054】また、請求項5の発明のパイプ継手によれ
ば、パイプの抜け外れと流体の漏れとを、さらに確実に
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のパイプ継手を示す断面図
である。
【図2】同パイプ継手の側面図である。
【図3】同パイプ継手を一部破断して示す正面図であ
る。
【図4】同パイプ継手を示す一部断面を含む斜視図であ
る。
【図5】本発明の第二実施例のパイプ継手を示す断面図
である。
【図6】本発明の第三実施例のパイプ継手の要部を示す
断面図である。
【図7】本発明の第四実施例のパイプ継手を一部破断し
て示す斜視図である。
【図8】本発明の第五実施例のパイプ継手の要部を示す
断面図である。
【図9】本発明の第六実施例のパイプ継手の要部を示す
断面図である。
【図10】本発明の第七実施例のパイプ継手の断面図で
ある。
【図11】本発明の第八実施例のパイプ継手の断面図で
ある。
【図12】本発明の第九実施例のパイプ継手の断面図で
ある。
【図13】本発明の第十実施例のパイプ継手の断面図で
ある。
【図14】従来のパイプ継手を示す断面図及び側面図で
ある。
【図15】従来の他のパイプ継手を示す断面図及び側面
図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60,70,80,9
0,100 パイプ継手 11,21,31,41,51,61 アーム集合体 11c,41c スリット 11d,21d,31d,41d,51d,61d ア
ーム 12,22,32,42,52,62 内筒体 13,23,33,43,53,63 連結体 14,24,34,44,54,64 溝部 15,25,35,45,55,65 パイプ 16,46,56 シール材 56a 切込部 17,27,37,47,57,67 締付体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続するパイプが挿入される少なくとも
    一つの端部が、複数のスリットにより複数のアームに分
    割されてなるアーム集合体と、 前記パイプの内周面に嵌合される内筒体と、 前記アーム集合体の基部と内筒体との間を連結する連結
    体と、 前記アーム集合体の端部を縮径させる締付体とを備えた
    パイプ継手。
  2. 【請求項2】 前記アーム集合体は、前記パイプの凹凸
    形状に応じた凹凸形状に形成された請求項1記載のパイ
    プ継手。
  3. 【請求項3】 前記締付体の内側対応位置における前記
    パイプと前記内筒体との間にシール材が配された請求項
    1記載のパイプ継手。
  4. 【請求項4】 前記シール材の端面の肉厚中央部に切込
    部が設けられた請求項3記載のパイプ継手。
  5. 【請求項5】 前記締付体は間をおいて二つ設けられ、
    両締付体の間の内側対応位置における前記内筒体の外周
    面に突起が形成された請求項1記載のパイプ継手。
JP24743793A 1993-05-17 1993-09-07 パイプ継手 Pending JPH0735277A (ja)

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