JPH0727269A - パイプ継手 - Google Patents

パイプ継手

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Publication number
JPH0727269A
JPH0727269A JP19430693A JP19430693A JPH0727269A JP H0727269 A JPH0727269 A JP H0727269A JP 19430693 A JP19430693 A JP 19430693A JP 19430693 A JP19430693 A JP 19430693A JP H0727269 A JPH0727269 A JP H0727269A
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JP
Japan
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pipe
spiral
locking member
joint
spiral pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP19430693A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kurihara
政幸 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURIHARA SANGYO KK
Original Assignee
KURIHARA SANGYO KK
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Publication date
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被接続対象であるパイプどうしを確実に密着
させることができ、信頼性の高い接続ができるととも
に、パイプの接続作業が簡単にできるパイプ継手を提供
する。 【構成】 第一螺旋パイプ1の螺旋外形と噛合可能な第
一螺旋突起3aが内周に形成され、前記第一螺旋パイプ
1の締付固定による係止が可能な筒状の第一係止部材3
と、第二螺旋パイプ2の螺旋外形と噛合可能な第二螺旋
突起5aが内周に形成され、前記第二螺旋パイプ2の締
付固定による係止が可能な筒状の第二係止部材5と、前
記第一螺旋パイプ1と第二螺旋パイプ2との接合端部1
c,2c間にシール部材8を介して介装される断面略T
字状の中央芯部材7とを、アイボルト9を蝶ナット10
で締付けて連結し、前記第一係止部材3と第二係止部材
5とをパイプ接続面方向に引張状態で接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体、粘性体、気体等
の流体が内周面を流動する螺旋パイプを接続するための
パイプ継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】螺旋外形を有する螺旋パイプは、連続的
に効率よく製造でき、強度も高いため、従来より、排水
パイプ等として広く使用されている。ところが、この螺
旋パイプの継手に関しては種類が少なく、現状では、二
つの螺旋パイプの突き合わせ部の外周に鉄板や合成樹脂
板を単に巻き付けるタイプが最も一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の鉄板や
合成樹脂板では、二つの螺旋パイプが容易に抜けてしま
うという問題があった。また、外周の螺旋外形はエンド
レスに連続する螺旋谷部を有しているから、二つの螺旋
パイプを突き合わせただけでは、この螺旋谷部を経てパ
イプ内の水がパイプ外に洩れてしまうという問題もあっ
た。なお、この水洩れを防止するためには、螺旋谷部に
ゴム製の止水材を嵌合させればよい。しかし、そのため
にはかなり長い止水材が必要になるのでコストがかさ
み、また螺旋谷部の形状が一定ではないので止水材が完
全に一致せず、止水性に信頼がおけなかった。また、こ
の止水材を鉄板や合成樹脂板により適切な締め代で締め
付けるのは困難であった。
【0004】そこで、最近、図6に示すようなパイプ継
手が考えられている。このパイプ継手は、外周に螺旋山
部31a及び螺旋谷部31bからなる螺旋外形を有する
第一螺旋パイプ31と、外周に螺旋山部32a及び螺旋
谷部32bからなる螺旋外形を有する第二螺旋パイプ3
2とを接続するもので、詳細は次の通りである。
【0005】第一螺旋パイプ31の螺旋谷部31bに止
水パッキンとして水膨脹性ゴムである第一シール部材3
3を巻設するとともに、同様に第二螺旋パイプ32の螺
旋谷部32bにも水膨脹性ゴムである第一シール部材3
3を巻設する。これらの外周に、ゴム板等の第二シール
部材34を巻設して、さらに、継手本体35を装着す
る。継手本体35の内周面には、第一螺旋パイプ31の
螺旋谷部31bと嵌合可能な第一突起35aと、第二螺
旋パイプ32の螺旋谷部32bと嵌合可能な第二突起3
5bが設けられており、これがストッパとして機能し、
第一螺旋パイプ31及び第二螺旋パイプ32が簡単に抜
けないようにしている。なお、この種の継手本体35
は、通常、軸方向に対して平行に二分割に分離接合可能
な略筒状となっており、継手本体35を第一螺旋パイプ
31及び第二螺旋パイプ32の外周面に装着し、図示し
ないネジ等により締付けて一体化している。
【0006】しかし、上記のようなパイプ継手は、被接
続対象である第一螺旋パイプ31及び第二螺旋パイプ3
2の螺旋外形が同一巻き方向(いずれも右巻きであるか
又はいずれも左巻きである)となっており、この第一螺
旋パイプ31の接合端部31cと第二螺旋パイプ32の
接合端部32cとを確実に密着させることができなかっ
た。つまり、継手本体35を両螺旋パイプ31,32に
対し右ネジ方向又は左ネジ方向に回動させても、単に継
手本体35が一方向に螺進するだけで、第一螺旋パイプ
31の接合端部31cと第二螺旋パイプ32の接合端部
32cとの間を狭めることができず、接合端部31c,
32c間に若干の隙間ができる可能性があった。しか
も、第一シール部材33が第一螺旋パイプ31及び第二
螺旋パイプ32の螺旋谷部31b,32bに確実に密着
していないと、この螺旋谷部31b,32bを伝って外
部に液体等が漏れていた。
【0007】従って、止水性等を確保するために、上述
のように第一シール部材33及び第二シール部材34を
巻設する必要があり、パイプの接続作業が面倒で、信頼
性の点でも問題があった。
【0008】そこで、本発明は、被接続対象である螺旋
パイプどうしを確実に密着させることができ、信頼性の
高い接続ができるとともに、パイプの接続作業が簡単に
できるパイプ継手の提供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、第一パイプと第二パイプとを接続する
パイプ継手であって、前記第一パイプに係止可能な第一
係止部材と、前記第二パイプに係止可能な第二係止部材
と、前記第一パイプと第二パイプとの接合端部間に介装
される中央芯部材と、前記第一係止部材と第二係止部材
と中央芯部材とを連結し、前記第一係止部材と第二係止
部材とを引張り合う状態で接続する連結手段とを備えて
いる構成とした。
【0010】ここにおいて、第一係止部材及び第二係止
部材は、筒状体であっても、或いは、複数の係止体をバ
ンド等で連結する構成としてもよい。また、筒状体の第
一係止部材及び第二係止部材は、一体品でも、分離接合
可能な分割品でもよい。また、中央芯部材としては、筒
状部及びフランジ部からなる断面略T字状の環体等を例
示できる。連結手段としては、アイボルトを蝶ナットで
締付ける構成のもの等を例示できる。
【0011】第一パイプは第一凹凸外形を有し、第二パ
イプは第二凹凸外形を有し、前記第一係止部材は前記第
一パイプの第一凹凸外形と噛合可能な第一突起を備え、
前記第二係止部材は前記第二パイプの第二凹凸外形と噛
合可能な第二突起を備えている構成とすることができ
る。これらの凹凸外形としては螺旋外形、蛇腹外形等を
例示でき、突起としては螺旋突起、蛇腹突起等を例示で
きる。さらに、これらの螺旋突起、蛇腹突起等は凸条で
もよいし、相互に間隔をおいて配列された複数の突起の
集合でもよい。
【0012】前記第一係止部材及び第二係止部材は、各
々自身を縮径させる締付手段を備えていることが好まし
い。例えば、前記各係止部材の端部近傍に所定のスリッ
トを形成し、このスリットをボルトで窄めるようにして
各係止部材の端部を縮径させることができる。
【0013】また、前記中央芯部材は、前記第一パイプ
と第二パイプとの接合端部間にシール部材を介して介装
されることが好ましい。シール部材としては、クッショ
ン材である発泡ゴム又はソリッドゴム等を例示できる。
【0014】前記第一係止部材、第二係止部材及び中央
芯部材には、前記連結手段を挿入するための溝を設けら
れていることが好ましい。その他、連結手段を差し込む
穴を設けることもできる。
【0015】
【作用】本発明のパイプ継手においては、第一パイプに
第一係止部材を、そして、第二パイプに第二係止部材を
各々係止させ、さらに、この第一パイプと第二パイプと
の接合端部間に中央芯部材を介装する。そして、連結手
段で第一係止部材と第二係止部材と中央芯部材とを連結
し、第一係止部材と第二係止部材とを引張り合う状態で
接続することにより、被接続対象である第一パイプ及び
第二パイプが互いに接近し、第一パイプ及び第二パイプ
の両接合端部間に中央芯部材が挟圧され、第一パイプ及
び第二パイプの両接合端部の当接力が増し、パイプ接続
部分の止水性が増す。また、第一パイプ及び第二パイプ
は互いに抜けないように強固に接続される。
【0016】また、前記第一パイプは第一凹凸外形を有
し、前記第二パイプは第二凹凸外形を有している場合
に、前記第一係止部材に前記第一パイプの第一凹凸外形
と噛合可能な第一突起を設け、前記第二係止部材に前記
第二パイプの第二凹凸外形と噛合可能な第二突起を設け
れば、第一パイプと第一係止部材、そして、第二パイプ
と第二係止部材とが各々噛合状態となって確実に係止さ
せることができ、特に第一パイプ及び第二パイプの抜け
防止に有効である。
【0017】前記第一係止部材及び第二係止部材に、各
々自身を縮径させる締付手段を設ければ、第一パイプに
対して第一係止部材を、そして、第二パイプに対して第
二係止部材を、各々締付固定により確実に係止させるこ
とができ、特に第一パイプ及び第二パイプのガタの無い
強固な接続に有効である。
【0018】前記中央芯部材を、前記第一パイプと第二
パイプとの接合端部間にシール部材を介して介装される
ようにすれば、第一パイプ及び第二パイプの両接合端部
間にシール部材が挟圧されるので、さらにパイプ接続部
分の止水性が増す。
【0019】前記第一係止部材、第二係止部材及び中央
芯部材に、前記連結手段を挿入するための溝を設けれ
ば、その溝に連結手段を容易に挿入することができ、穴
の場合のように差し込む手間がかからない。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した各実施例のパイプ
継手につき、図面に基づいて説明をする。
【0021】図1及び図2に示すように、第一実施例の
パイプ継手は、合成樹脂による成形品の第一係止部材
3、第二係止部材5等を利用して、被接続対象である第
一螺旋パイプ1と第二螺旋パイプ2とを接続するもので
ある。
【0022】第一螺旋パイプ1は、外周に螺旋山部1a
及び螺旋谷部1bからなる第一螺旋外形を有し、第二螺
旋パイプ2は、外周に螺旋山部2a及び螺旋谷部2bか
らなる第二螺旋外形を有しており、両螺旋外形は相互に
逆巻きであっても、或いは、同一方向の螺旋であっても
構わない。つまり、一方の螺旋外形が右巻きであれば、
他方の螺旋外形は右巻きであっても左巻きであってもよ
い。
【0023】第一係止部材3及び第二係止部材5は略筒
状を呈しており、ここでは一体品が使用されているが、
後述するように分離接合可能な分割品でもよい。第一係
止部材3の内周面には、第一螺旋パイプ1の第一螺旋外
形と噛合可能な第一螺旋突起3aが形成され、第二係止
部材5の内周面には、第二螺旋パイプ2の第二螺旋外形
と噛合可能な第二螺旋突起5aが形成されている。従っ
て、第一螺旋パイプ1に第一係止部材3を捩込むことに
より、第一係止部材3の第一螺旋突起3aと第一螺旋パ
イプ1の螺旋谷部1bとが螺合し、同様に、第二螺旋パ
イプ2に第二係止部材5を捩込むことにより、第二係止
部材5の第二螺旋突起5aと第二螺旋パイプ2の螺旋谷
部2bとが螺合する。
【0024】この第一係止部材3及び第二係止部材5の
端部には所定の切込みであるスリット3b,5bと、こ
のスリット3b,5bの両側には対向フランジ3c,5
cが形成されており、そして、対向フランジ3c,5c
には蝶ボルト等の締付具4が装着されている。このスリ
ット3b,5bと対向フランジ3c,5cと締付具4と
で第一係止部材3及び第二係止部材5の端部を縮径させ
ることができる。従って、締付具4を適当に締付けるこ
とにより、第一係止部材3は第一螺旋パイプ1と係止状
態になり、第二係止部材5は第二螺旋パイプ2と係止状
態になり、ガタつきが防止される。
【0025】また、第一係止部材3の外周には外フラン
ジ3dが形成されており、この外フランジ3dには所定
の間隔でU字溝3eが設けられている。一方、第二係止
部材5の外周には外フランジ5dが形成されており、こ
の外フランジ5dにも所定の間隔で矩形溝5eが設けら
れている。この外フランジ5d及び矩形溝5eには支持
ボルト6が貫設され、後述するアイボルト9の頭部9a
を回動可能な状態で支持している。
【0026】こうして、第一係止部材3が係止された第
一螺旋パイプ1と、第二係止部材5が係止された第二螺
旋パイプ2は、中央芯部材7を介装して連結される。こ
の中央芯部材7は第一螺旋パイプ1及び第二螺旋パイプ
2の内側に挿入可能な筒状部7aと、この筒状部7aの
外周囲に立設されたフランジ部7bとからなる断面略T
状の環体であり、このフランジ部7bと第一螺旋パイプ
1及び第二螺旋パイプ2との当接面の両方にシール部材
8が貼設されている。つまり、第一螺旋パイプ1及び第
二螺旋パイプ2の接合端部1c,2cの形状に応じた輪
状のシール部材8が貼設されており、このシール部材8
には粘着性のあるブチルゴム(ソリッド)や、発泡ゴム
が使用されている。このシール部材8は、簡単に貼設で
き、第一螺旋パイプ1と第二螺旋パイプ2との挟圧によ
って圧着シールが可能なものである。従って、接合端部
1c,2c間には、シール部材8を介して中央芯部材7
が介装される。また、この中央芯部材7のフランジ部7
bの外周には所定の間隔で、後述するアイボルト9が挿
入可能なU字溝7cが設けられている。
【0027】第一係止部材3と第二係止部材5とはアイ
ボルト9によって連結されている。即ち、第二係止部材
5の外フランジ5dに装着された支持ボルト6をアイボ
ルト9の頭部9aに貫通し、この支持ボルト6を支点と
して回動自在に装着されたアイボルト9を第一係止部材
3の外フランジ3dのU字溝3eに挿入し、アイボルト
9の端部の捩子部9bに蝶ナット10を螺着して連結し
ている。また、このアイボルト9は中央芯部材7のフラ
ンジ部7bのU字溝7cにも挿入され、アイボルト9の
中央部の捩子部9bにナット11を螺着して連結されて
いる。
【0028】上記のような構成のパイプ継手では、次の
ような手順によって第一螺旋パイプ1と第二螺旋パイプ
2との接続を行なう。まず、第一螺旋パイプ1に第一係
止部材3を捩込み、締付具4を適当に締付けて第一螺旋
パイプ1を締付固定し、第一螺旋パイプ1に第一係止部
材3を係止する。同様に、第二螺旋パイプ2に第二係止
部材5を捩込み、締付具4を適当に締付けて第二螺旋パ
イプ2を締付固定し、第二螺旋パイプ2に第二係止部材
5を係止する。そして、この第一螺旋パイプ1と第二螺
旋パイプ2との接合端部1c,2c間にシール部材8を
介して中央芯部材7を介装し、アイボルト9を中央芯部
材7のU字溝7c及び第一係止部材3のU字溝3eに挿
入し、蝶ナット10及びナット11を適当に締付けるこ
とによって、第一係止部材3と第二係止部材5と中央芯
部材7とを連結し、第一係止部材3と第二係止部材5と
をパイプ接続面方向に引張状態で接続する。
【0029】以上のように構成された本実施例のパイプ
継手によれば、アイボルト9の蝶ナット10を適当に締
付けることにより、被接続対象である第一螺旋パイプ1
及び第二螺旋パイプ2が互いに接近し、その両接合端部
1c,2c間にシール部材8が挟圧されて隙間なく密着
状態になる。このため、第一螺旋パイプ1及び第二螺旋
パイプ2の両接合端部1c,2cの当接力が増し、パイ
プ接続部分の止水性が増すので、接続部分から液体等が
漏れることがなく、信頼性の高いパイプの接続が実現で
きる。また、中央芯部材7の筒状部7aが第一螺旋パイ
プ1または第二螺旋パイプ2の内周面に挿入されるの
で、パイプの接続強度が増し、パイプ接続部に作用する
曲げ応力に対する抗力が増す。
【0030】次に、図3及び図5は、上記第一実施例の
パイプ継手における第一係止部材の変更例を示すもので
ある。
【0031】図3の第一係止部材13も略筒状を呈して
おり、一体品となっている。この第一係止部材13の内
周面にも、第一螺旋パイプ1の第一螺旋外形と噛合可能
な第一螺旋突起13aが形成されている。しかし、この
第一係止部材13では、一方の端部に第一スリット13
bが形成されているだけでなく、他方の端部にも第二ス
リット13cが形成されており、各第一スリット13b
及び第二スリット13cの両側には対向フランジ13d
が形成されている。そして、各対向フランジ13dには
蝶ボルト等の締付具4が装着されている。また、この第
一係止部材13の略中央部の外周には外フランジ13e
が形成されており、この外フランジ13eにも所定の間
隔でU字溝13fが設けられている。なお、図示しない
第二係止部材の略中央部の外周にも、外フランジが形成
されており、この外フランジには上記説明の第二係止部
材5と同様に、支持ボルト6が貫設され、アイボルト9
が回動可能な状態で支持されている。
【0032】この変更例によっても上記第一実施例の効
果を得ることができる。特に、図3の第一係止部材13
のように、第一係止部材13の両端部に第一スリット1
3b及び第二スリット13cを形成し、この第一スリッ
ト13b及び第二スリット13cを窄めれば、第一螺旋
パイプ1を第一係止部材13の両端で締付けることがで
き、第一螺旋パイプ1と第一係止部材13とが確実に係
止する。従って、上記説明の第一係止部材3に比べより
高い係止力が得られる。なお、第一螺旋パイプ1を第一
係止部材13で係止した後のパイプ接続作業自体は上記
実施例と同様なので、ここでは説明を省略する。
【0033】図4の第一係止部材14も略筒状を呈して
いるが、軸方向に平行に二分割されており、分離接合可
能な形状となっている。この第一係止部材14の内周面
にも、第一螺旋パイプ1の第一螺旋外形と噛合可能な第
一螺旋突起14aが形成されている。従って、この第一
係止部材14では、二分割状態の第一係止部材14の対
向フランジ14bに締付具4を装着し、この締付具4を
締付けることにより、第一螺旋パイプ1を締付けること
ができる。また、この第一係止部材14の略中央部の外
周には外フランジ14cが形成されており、この外フラ
ンジ14cにも所定の間隔でU字溝14dが設けられて
いる。なお、図示しない第二係止部材の略中央部の外周
にも、上記説明の第二係止部材5と同様に、外フランジ
に支持ボルト6が貫設され、アイボルト9が回動可能な
状態で支持されている。
【0034】このように、第一係止部材14を二分割に
すれば、螺旋外形の螺旋パイプの接続だけでなく、蛇腹
外形のパイプの接続にも使用できる。そして、この場合
には、第一螺旋突起14aをパイプの蛇腹外形に嵌合可
能な形状にする必要がある。なお、この第一係止部材1
4においても、第一螺旋パイプ1を第一係止部材14で
係止した後のパイプ接続作業自体は上記実施例と同様で
ある。
【0035】ところで、上記実施例では、第一係止部材
3,13,14内に第一螺旋パイプ1の螺旋外形と噛合
可能な第一螺旋突起3a,13a,14aを設け、第二
係止部材5に第二螺旋パイプ2の螺旋外形と噛合可能な
第二螺旋突起5aを設けたものについて説明したが、第
一係止部材3,13,14及び第二係止部材5によるパ
イプ締付力が強ければ、必ずしも第一螺旋突起3a,1
3a,14a、第二螺旋突起5aは必要ではない。第一
係止部材3,13,14及び第二係止部材5を第一螺旋
突起3a,13a,14a及び第二螺旋突起5aの無い
構成とすれば、第一螺旋パイプ1及び第二螺旋パイプ2
の両螺旋外形の形状に拘らず接続できる。すなわち、螺
旋方向は右巻きであっても左巻きであってもよく、ま
た、蛇腹外形のパイプの接続にも使用できる。
【0036】一方、上記実施例のように、第一係止部材
3,13,14内に第一螺旋パイプ1の螺旋外形と噛合
可能な第一螺旋突起3a,13a,14aを設け、第二
係止部材5に第二螺旋パイプ2の螺旋外形と噛合可能な
第二螺旋突起5aを設けたものにあっては、各螺旋突起
と螺旋パイプの螺旋外形とが相互に噛合して螺着状態に
なるので、引っ張り力に対して強く、第一螺旋パイプ1
及び第二螺旋パイプ2が抜け外れるおそれもない。
【0037】なお、第一係止部材3,13,14及び第
二係止部材5は、被接続対象であるパイプの直径等の使
用状況に応じて、適宜分割したものを使用してもよい。
【0038】次に、図5に示す第二実施例のパイプ継手
について説明する。図5の(a)は本第二実施例のパイ
プ継手を示す断面図であり、(b)は(a)のA−A線
よるよる第一係止部材を示す側面図、(c)は(a)の
B−B線よるよる第二係止部材を示す側面図である。こ
のパイプ継手は、第一螺旋パイプ1を係止する第一係止
部材と第二螺旋パイプ2を係止する第二係止部材を変更
した点が第一実施例と相違する。第一実施例と同様の部
材については、第一実施例と共通の符号を図5に付して
重複説明を避ける。
【0039】図5のように、第一係止部材15は複数の
分割体となっており、各第一係止部材15がバンド17
によって第一螺旋パイプ1に締付けられて係止する。ま
た、第二係止部材16も複数の分割体となっており、各
第二係止部材16がバンド17によって第二螺旋パイプ
2に締付けられて係止する。
【0040】この第一係止部材15の内側には、第一螺
旋パイプ1の第一螺旋外形と噛合可能な第一螺旋突起1
5aが形成され、第二係止部材16の内側には、第二螺
旋パイプ2の第二螺旋外形と噛合可能な第二螺旋突起1
6aが形成されている。そして、第一係止部材15の第
一螺旋突起15aと第一螺旋パイプ1の螺旋谷部1bと
が嵌合し、同様に、第二係止部材16の第二螺旋突起1
6aと第二螺旋パイプ2の螺旋谷部2bとが嵌合する。
また、第一係止部材15の上面にはアイボルト9が挿入
可能なU字溝15bが設けられており、一方、第二係止
部材16の上面には外フランジ16bが形成されてお
り、この外フランジ16bには支持ボルト6が貫設さ
れ、アイボルト9を回動可能な状態で支持している。さ
らに、第一係止部材15及び第二係止部材16の第一螺
旋突起15a及び第二螺旋突起16aの上部には、各々
周方向に沿って長孔15cが穿孔されており、この長孔
15cにはバンド17が挿着される。
【0041】この構成のパイプ継手では、まず、第一螺
旋パイプ1の外周に複数の第一係止部材15を配し、バ
ンド17を適当に締付けて第一螺旋パイプ1を締付固定
し、第一螺旋パイプ1に複数の第一係止部材15を係止
する。同様に、第二螺旋パイプ2に第一係止部材15と
同数の第二係止部材16を配し、バンド17を適当に締
付けて第二螺旋パイプ2を締付固定し、第二螺旋パイプ
2に複数の第二係止部材16を係止する。この後のパイ
プ接続動作は上記第一実施例と同様なので、ここでは説
明を省略する。
【0042】このように、本実施例のパイプ継手は、螺
旋山部1a及び螺旋谷部1bからなる第一螺旋外形を有
する第一螺旋パイプ1と螺旋山部2a及び螺旋谷部2b
からなる第二螺旋外形を有する第二螺旋パイプ2とを接
続するパイプ継手であって、前記第一螺旋パイプ1の螺
旋外形と噛合可能な第一螺旋突起15aが内側に形成さ
れ、バンド17によって前記第一螺旋パイプ1の締付固
定による係止が可能な複数の第一係止部材15と、前記
第二螺旋パイプ2の螺旋外形と噛合可能な第二螺旋突起
16aが内側に形成され、バンド17によって前記第二
螺旋パイプ2の締付固定による係止が可能な複数の第二
係止部材16と、前記第一螺旋パイプ1と第二螺旋パイ
プ2との接合端部1c,2c間にシール部材8を介して
介装される筒状部7a及びフランジ部7bからなる断面
略T字状の環体の中央芯部材7と、アイボルト9を蝶ナ
ット10で締付けて前記複数の第一係止部材15と第二
係止部材16と中央芯部材7とを連結し、前記第一係止
部材15と第二係止部材16とをパイプ接続面方向に引
張状態で接続する連結手段とを備えている。
【0043】従って、上記第一実施例と同様にアイボル
ト9の蝶ナット10を適当に締付けることにより、接続
対象である第一螺旋パイプ1及び第二螺旋パイプ2を互
い接近でき、第一螺旋パイプ1及び第二螺旋パイプ2の
両接合端部1c,2c間にシール部材8が挟圧されて隙
間なく密着状態になる。このため、第一螺旋パイプ1及
び第二螺旋パイプ2の両接合端部1c,2cの当接力が
増し、パイプ接続部分の止水性が増すので、接続部分か
ら液体等が漏れることがなく、信頼性の高いパイプの接
続が実現できる。また、中央芯部材7の筒状部7aが第
一螺旋パイプ1または第二螺旋パイプ2の内周面に挿入
されるので、パイプの接合強度が増し、パイプ接続部に
作用する曲げ応力に対する抗力が増す。
【0044】なお、第一係止部材15及び第二係止部材
16の使用個数は、被接続対象であるパイプの直径等の
使用状況に応じて、適宜分割したものを使用してもよ
い。
【0045】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更
して具体化することもできる。例えば、上記各実施例で
は、接続部分から液体等が漏れることがない止水性の高
いパイプ継手について説明したが、当然、気体等の漏洩
を防止するためにも利用できる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のパイプ
継手によれば、被接続対象である第一パイプ及び第二パ
イプが互い接近し、第一パイプ及び第二パイプの両接合
端部間に中央芯部材が挟圧され、第一パイプ及び第二パ
イプの両接合端部の当接力が増し、パイプ接続部分の止
水性が増すので、パイプどうしを確実に密着させること
ができ、信頼性の高い接続ができるとともに、接続作業
が簡単にできる。
【0047】上記効果に加え、請求項2の発明のパイプ
継手によれば、第一パイプと第一係止部材、そして、第
二パイプと第二係止部材とが各々噛合状態となって確実
に係止させることができるので、引っ張り力に対して強
く、第一パイプ及び第二パイプが抜け外れるおそれもな
い。
【0048】また、請求項3の発明のパイプ継手によれ
ば、第一パイプに対して第一係止部材を、そして、第二
パイプに対して第二係止部材を、各々締付固定により確
実に係止させることができるので、第一パイプ及び第二
パイプをガタも無く強固に接続することができる。
【0049】また、請求項4の発明のパイプ継手によれ
ば、第一パイプ及び第二パイプの両接合端部間にシール
部材が挟圧されるので、さらにパイプ接続部分の止水性
が増す。
【0050】また、請求項5の発明のパイプ継手によれ
ば、連結手段による連結作業を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例のパイプ継手を示す断面図
である。
【図2】第一実施例のパイプ継手における第一係止部材
を示す平面図及び正面図である。
【図3】第一実施例のパイプ継手における第一係止部材
の変更例を示す平面図及び正面図である。
【図4】同じく第一係止部材の別の変更例を示す平面図
及び正面図である。
【図5】本発明の第二実施例のパイプ継手を示す断面
図、第一係止部材及び第二係止部材を示す側面図であ
る。
【図6】従来のパイプ継手を示す断面図である。
【符号の説明】
1 第一螺旋パイプ 1a 螺旋山部 1b 螺旋谷部 1c 接合端部 2 第二螺旋パイプ 2a 螺旋山部 2b 螺旋谷部 2c 接合端部 3,13,14,15 第一係止部材 3a,13a,14a,15a 第一螺旋突起 3b スリット 3c,13d,14b 対向フランジ 3d,13e,14c 外フランジ 3e,13f,14d,15b U字溝 4 締付具 5,16 第二係止部材 5a,16a 第二螺旋突起 5b スリット 5c 対向フランジ 5d,16b 外フランジ 7 中央芯部材 7a 筒状部 7b フランジ部 7c U字溝 8 シール部材 9 アイボルト 10 蝶ナット 11 ナット 13b 第一スリット 13c 第二スリット 15c 長孔 16c 長孔 17 バンド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一パイプと第二パイプとを接続するパ
    イプ継手であって、 前記第一パイプに係止可能な第一係止部材と、 前記第二パイプに係止可能な第二係止部材と、 前記第一パイプと第二パイプとの接合端部間に介装され
    る中央芯部材と、 前記第一係止部材と第二係止部材と中央芯部材とを連結
    し、前記第一係止部材と第二係止部材とを引張り合う状
    態で接続する連結手段とを備えているパイプ継手。
  2. 【請求項2】 前記第一パイプは第一凹凸外形を有し、
    前記第二パイプは第二凹凸外形を有し、前記第一係止部
    材は前記第一パイプの第一凹凸外形と噛合可能な第一突
    起を備え、前記第二係止部材は前記第二パイプの第二凹
    凸外形と噛合可能な第二突起を備えている請求項1記載
    のパイプ継手。
  3. 【請求項3】 前記第一係止部材及び第二係止部材は、
    各々自身を縮径させる締付手段を備えている請求項1記
    載のパイプ継手。
  4. 【請求項4】 前記中央芯部材は、前記第一パイプと第
    二パイプとの接合端部間にシール部材を介して介装され
    る請求項1記載のパイプ継手。
  5. 【請求項5】 前記第一係止部材、第二係止部材及び中
    央芯部材には、前記連結手段を挿入するための溝が設け
    られている請求項1記載のパイプ継手。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020072469A (ko) * 2001-03-10 2002-09-16 박기종 합성수지관 연결장치
KR100398790B1 (ko) * 2001-05-03 2003-09-19 윤종경 관이음 플랜지 지지밴드
KR100671790B1 (ko) * 2006-10-16 2007-01-19 (주)케이지엔지니어링 신축밴드와 와이어를 이용한 상/하수도관 연결시설물
US7265467B2 (en) 2003-11-07 2007-09-04 Nidec Corporation Fluid dynamic pressure bearing and spindle motor
JP2009280992A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Ishikawajima Transport Machinery Co Ltd ルーフデッキ用ハッチ

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