JPH10122348A - 車両制御装置 - Google Patents

車両制御装置

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JPH10122348A
JPH10122348A JP29808896A JP29808896A JPH10122348A JP H10122348 A JPH10122348 A JP H10122348A JP 29808896 A JP29808896 A JP 29808896A JP 29808896 A JP29808896 A JP 29808896A JP H10122348 A JPH10122348 A JP H10122348A
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JP
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shift
speed
signal
control device
vehicle
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Application number
JP29808896A
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English (en)
Inventor
Masao Kawai
正夫 川合
Hideki Ariga
秀喜 有賀
Toshihiro Shiimado
利博 椎窓
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Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ナビゲーションシステムに記憶されている道路
情報に基づき、道路形状に応じたシフトダウン制御を行
う際、従来の制御信号回路を用いて、回路構成の簡素化
を図る。 【解決手段】ナビゲーション処理部11は、道路上に設
定されたノードの座標から、ノード間の平均曲率Θを求
め、この平均曲率Θと車速Vから変速段を規制する範囲
を設定する。設定された規制範囲に合致するシフトポジ
ションを選択し、そのシフトポジション信号を変速制御
装置40に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制御装置にか
かり、詳しくは自動変速装機による変速比の制御に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】車両の現在位置に周囲に関する道路情報
に応じて自動変速装置の制御パターンを変更する変更手
段を備えた自動変速機の制御装置が提案されている(特
公平6−58141号公報、特開平7−234991号
公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、道路状況に
応じた変速段の制御は、具体的な周囲の状況に対応し
て、変速段を制御し、その制御判断の結果決定される変
速段が、実際の変速段として決定される。つまり、制御
装置によって決定された変速段が自動変速機の変速制御
装置に出力され、自動変速機が変速段を変更する。
【0004】一方、従来では、運転者による変速段の変
更操作は、シフトレバーやモードスイッチの操作によっ
て、例えば「Dレンジ」「2ndレンジ」「Lowレン
ジ」等に変更することによって行なわれ、また変速モー
ドも例えば「ノーマルモード」「パワーモード」等に変
更することによってなされている。しかし、上記のよう
に変速段を自動的に設定する制御装置を新たに設ける
と、制御装置から自動変速装置への制御信号を出力する
回路を、従来のシフトレバーからの制御回路とは別に設
ける必要があり、構成が複雑となる他、コスト高となる
といった問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、道路形状に則し
た変速比の制御を行うとともに、変速比の指令信号を、
運転者の操作指令信号として出力することにより、従来
からの制御回路を兼用する構成として、構成を簡素化
し、製造コストを押さえた車両制御装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、以下
の本発明により達成される。
【0007】(1) 道路情報及び自車位置に基づき、
自動変速装置に対し変速比信号を出力する車両制御装置
において、前記自動変速装置への変速比信号は、自動変
速装置が選択する変速比を予め定めた範囲内となるよう
に規制する規制信号として構成するとともに、該規制信
号は自動変速装置のシフトポジション信号として出力さ
れることを特徴とする車両制御装置。
【0008】(2) 前記シフトポジション信号の内容
は、Dレンジ、2レンジ、Lレンジのいずれか1つであ
る上記(1)に記載の車両制御装置。
【0009】(3) 前記シフトポジション信号の出力
は、前記自動変速装置のシフトポジション信号を出力す
る信号線に接続された信号線により出力される(1)ま
たは(2)に記載の車両制御装置。
【0010】(4) 前記シフトポジション信号の出力
は、前記自動変速装置を制御する制御装置のシフトポジ
ション記憶部の内容を書き換えることにより行なう上記
(1)または(2)に記載の車両制御装置。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施形態の1
つについて、添付図面に基づいて詳説する。図1は、本
発明の車両制御装置の構成を示すブロック図である。本
発明の車両制御装置1は、ナビゲーションシステム装置
10と、ATモード選択部20と、車両状態検出部30
と、変速制御装置40とを備えている。ナビゲーション
システム装置10は、ナビゲーション処理部11と、道
路情報記憶手段であるデータ記憶部12と、現在位置検
出部13と、通信部15と、入力部16と、表示部17
と、音声入力部18と、音声出力部19とを有してい
る。
【0012】ナビゲーション処理部11は、入力された
情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種演算処理
を行い、その結果を出力する中央制御装置(以下「CP
U」という)111を備えている。このCPU111
は、データバス等のバスラインを介してROM112と
RAM113が接続されている。ROM112は、目的
地までの経路の検索、経路中の走行案内、所定区間の決
定等を行うための各種プログラムが格納されているリー
ド・オンリー・メモリである。RAM113は、CPU
111が各種演算処理を行う場合のワーキング・メモリ
としてのランダム・アクセス・メモリである。このナビ
ゲーション処理部11には、変速制御装置40から、現
在の変速段や変速モード等の変速段情報や車速V、スロ
ットル開度等を含む車両情報が出力される。また、ナビ
ゲーション処理部11からは、変速制御装置40に変速
比信号が出力される。
【0013】データ記憶部12は、地図データファイ
ル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道
路データファイル、写真データファイル、および各地域
のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内などの各種地
域毎との情報が格納された他のデータファイルを備えて
いる。これら各ファイルには、経路探索を行うととも
に、探索した経路に沿って案内図を表示したり、交差点
や経路中における特徴的な写真やコマ図を出したり、交
差点までの残り距離、次の交差点での進行方向を表示し
たり、その他の案内情報を表示部17や音声出力部19
から出力するための各種データが格納されている。
【0014】これらのファイルに記憶されている情報の
内、通常のナビゲーションにおける経路探索に使用され
るのが道路情報である交差点データ、ノードデータ、道
路データのそれぞれが格納された各ファイルである。こ
れらのファイルに格納された道路情報には、道路の幅
員、勾配、路面の状態、交差点、T字路、道路の車線
数、車線数の減少する地点、踏切、高速道路出口ランプ
ウェイ、高速道路の料金所、道路の幅員の狭くなる地
点、降坂路、登坂路などの道路情報が格納されている。
【0015】また、ノードデータ、道路データには、各
道路を構成するノードの座標(緯度情報、経度情報)デ
ータ(座標情報)や、所定地点(例えば、200〜25
0m間隔)および各ノードにおける標高データ(標高情
報)、道路種別、道路長、道路間に存在するノード数、
道路形状等の各種データが含まれている。各ファイル
は、例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、C
D−ROM、DVD−ROM、光ディスク、磁気テー
プ、ICカード、光カード等の各種記憶装置が使用され
る。なお、各ファイルは記憶容量が大きい、例えばCD
−ROMの使用が好ましいが、その他のデータファイル
のような個別のデータ、地域毎のデータは、ICカード
を使用するようにしてもよい。
【0016】また現在位置検出部13は、GPSレシー
バ131、地磁気センサ132、距離センサ133、ス
テアリングセンサ134、ビーコンセンサ135、ジャ
イロセンサ136とを備えている。GPSレシーバ13
1は、人口衛星から発せられる電波を受信して、自車の
位置を測定する装置である。地磁気センサ132は、地
磁気を検出して自車の向いている方位を求める。距離セ
ンサ133は、例えば車輪の回転数を検出して計数する
ものや、加速度を検出して2回積分するものや、その他
計測装置等が使用される。ステアリングセンサ134
は、例えば、ハンドルの回転部に取り付けた光学的な回
転センサや回転抵抗ボリューム等が使用されるが、車輪
部に取り付ける角度センサを用いてもよい。ビーコンセ
ンサ135は、路上に配置したビーコンからの位置情報
を受信する。ジャイロセンサ136は、車両の回転角速
度を検出しその角速度を積分して車両の方位を求めるガ
スレートジャイロや光ファイバジャイロ等で構成され
る。
【0017】現在位置検出部13のGPSレシーバ13
1とビーコンセンサ135は、それぞれ単独で位置測定
が可能であるが、その他の場合には、距離センサ133
で検出される距離と、地磁気センサ132、ジャイロセ
ンサ136から検出される方位との組み合わせ、また
は、距離センサ133で検出される距離と、ステアリン
グセンサ134で検出される舵角との組み合わせによっ
て自車の絶対位置(自車位置)を検出するようになって
いる。
【0018】通信部15は、FM送信装置や電話回線等
との間で各種データの送受信を行うようになっており、
例えば情報センタ等から受信した渋滞などの道路情報や
交通事故情報等の各種データを受信するようになってい
る。
【0019】入力部16は、走行開始時の現在位置の修
正や、目的地を入力するように構成されている。入力部
16の構成例としては、表示部17を構成するディスプ
レイの画面上に配置され、その画面に表示されたキーや
メニューにタッチすることにより情報を入力するタッチ
パネル、その他、キーボード、マウス、バーコードリー
ダ、ライトぺン、遠隔操作用のリモートコントロール装
置などが挙げられる。
【0020】表示部17には、操作案内、操作メニュ
ー、操作キーの表示や、ユーザの要求に応じて設定され
た案内地点までの経路の表示や、走行する経路に沿った
案内図等の各種表示が行われる。表示部17としては、
CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディ
スプレイ、フロントガラスにホログラムを投影するホロ
グラム装置等を用いることができる。また、表示部17
には、必要に応じて、現在のシフトレバーの位置や、変
速段、変速モード等を表示してもよい。
【0021】音声入力部18はマイクロホン等によって
構成され、音声によって必要な情報が入力される。音声
出力部19は、音声合成装置と、スピーカとを備え、音
声合成装置で合成される音声の案内情報を出力する。な
お、音声合成装置で合成された音声の他に、各種案内情
報をテープに録音しておき、これをスピーカから出力す
るようにしてもよく、また音声合成装置の合成音とテー
プの音声とを組み合わせてもよい。
【0022】以上のようなナビゲーションシステム装置
10において、自車位置検出手段は、現在位置検出部1
3によって構成され、道路情報記憶手段は、データ記憶
部12によって構成される。また、道路形状判断手段
は、データ記憶部12と現在位置検出部13とナビゲー
ション処理部11とによって構成されている。そして、
自車位置の進行方向にある所定区間は、現在位置検出部
13で検出された自車位置と自車の走行方向および道路
情報記憶手段に記憶されている道路情報に基づき、ナビ
ゲーション処理部11が決定する。所定区間とは、自車
位置から車両の進行方向に向けて一定距離が離れた地点
までの区間(例えば、1km程度)をいう。この区間
は、車速Vに応じて変更してもよい。例えば、低速走行
時には、短く、高速走行時には長く設定することができ
る。この所定区間は、予定走行経路上に設定される。
【0023】予定走行道路とは、既に車両の走行経路が
設定されている場合には、その設定されている経路であ
り、設定されていない場合には、例えば直進した場合に
通過することが予想される経路とすることができる。こ
のような、予定走行経路を探索する走行経路検出手段を
設けることによって、予定走行経路がより明確となり、
制御性が向上する。また、ナビゲーション処理部11に
よって、規制範囲決定手段、シフトポジション決定手段
が構成される。
【0024】道路情報検出手段を構成するナビゲーショ
ン処理部11は、検出された道路情報から変速モードの
変更が必要か否かを判断する。具体的には、ノード情報
などから所定区間内の平均曲率Θと、所定区間内の標高
変化率Hを求め、これらの値に基づいて、変速段の規制
範囲の決定と、変速モードの変更を決定する。
【0025】第1の制御 この制御では、ナビゲーションシステム装置10が有し
ている道路データを利用して、一定の距離に渡ってカー
ブが連続する道路か否かを判断し、その平均曲率Θを算
出する。図2は、山岳路や有料道路等に対する平均曲率
Θの算出方法を説明するためのものである。
【0026】この図に示すように、各道路には所定の間
隔でノードNnが設定されており、各ノードNnの座標
(xn,yn)から、ノード間の平均曲率Θを求める。
まず、各ノード間の変化角θnを求める。すなわち、ノ
ードN(n-1)とノードNnを通る直線と、ノードNn
とノードN(n+1)を通る直線との角度を求め、これ
をノードNnにおける変化角θnとする。そして、車両
の現在位置から、所定区間として車両の進行方向のー定
区間(例えば、1km)を設定し、その区間内に存在す
る各ノードN1〜Nnと、現在位置から後方1つ目のノ
ードN(n−1)とから、各ノードにおける変化角θ1
〜θnを算する。そして、次の式(1)から平均曲率Θ
を求める。なお、式(1)におけるΣの加算範囲はi=
1〜nである。
【0027】Θ=(Σ|θn|)/n…(1)
【0028】第2の制御 この制御では、ナビゲーションシステム装置10が有し
ている所定地点の標高データから、車両が走行する道路
の傾斜変化率を算出する。図3は、走行道路の標高差Δ
Hを傾斜角度と見なした場合の所定区間における標高変
化率Hの算出方法を説明するためのものである。この図
に示すように、走行中の道路に設定されたノードの標高
データから、標高変化率Hを求める。
【0029】まず、車両の現在位置から上記所定区間に
設定されたノードの標高データについて、各ノード間の
標高差ΔHを求める。すなわち、ノードN(n−1)で
の標高H(n−1)とノードNnでの標高Hnとの差H
n−H(n−1)を求め、これをノードNnにおける標
高差ΔHnとする。そして、設定された所定区間内に存
在する各ノードN1〜Nnと、現在位置の後方1つめの
ノードN(n−1)とから、各ノードにおける標高差Δ
H1〜ΔHnを算出する。そして、次の式(2)における
Σの加算範囲をi=1〜nとして、標高変化率Hを算出
する。
【0030】H=(Σ|ΔH|)/n…(2)
【0031】ナビゲーション処理部11は、上記算出さ
れた平均曲率Θから、予め設定されている、図4に示さ
れている規制用変速段マップに基づき、平均曲率Θに応
じた変速段の規制範囲(変速段の上限)を決定する。こ
の規制用変速段マップは、車速と平均曲率Θから変速段
の上限を決定するものであり、各変速モード毎に設定さ
れている。図に示されているように、平均曲率Θが大き
くなるに従って、変速段の上限を2速または3速とする
領域が高車速側へ広がる。
【0032】また、ナビゲーション処理部11は、上記
算出された標高変化率Hから、予め設定されている、図
5に示されている変速モード設定マップに基づき、標高
変化率Hに応じた変速モードを自動的に決定する。具体
的には、標高変化率Hがー定基準値(例えば10m)以上
ある場合に、変速モードを変更する。例えば、標高変化
率Hが基準値以上であった場合には、図5の変速モード
設定マップに基づき変速モードをノーマルモードからパ
ワーモードへ切り替える。これにより、下り坂の場合に
は、エンジンブレーキの領域が広がり、減速を補助する
ようになる。また登り坂の場合には、大きな駆動力を得
ることができるようになる。標高変化率Hが基準値以下
となった場合には、図5の変速モード設定マップに基づ
き、パワーモードからノーマルモードへ切り替える。
【0033】さらに、ナビゲーション処理部11は、変
速制御装置40から供給される現在の変速段、変速モー
ド、車速、スロットル開度等を含む車両情報と、上記制
御により決定された変速モードとに基づき、変速モード
の変更によって変速制御装置40に変速モード変更指令
信号を供給し、変速制御装置40では、スロットル開度
や車速、エンジン回転数の変更に基づき変速比の変更を
行なう。
【0034】また、求められた所定区間の平均曲率Θか
ら、規制用変速段マップに基づき、変速段を規制する範
囲、即ち変速段の上限を決定する。そして、規制信号と
して変速段規制制御指令信号を変速制御装置40へ出力
する。規制用変速段マップは、該所定区間を円滑に通過
するために、どのような変速段がより適切かという観点
から作られたものである。
【0035】自動変速装置は、図示しない自動変速機
(本実施形態では4速の変速段を備えた多段変速機)と
変速比を設定するアクチュエータ(本実施形態では4速
の変速段を設定する油圧制御回路)とそのアクチュエー
タに対して作動信号を出力する変速制御装置40を含ん
でいる。自動変速機を制御する制御装置である変速制御
装置40には、車速信号、スロットル開度信号、ブレー
キのON/OFF信号及びナビゲーション処理部11か
らのシフトポジション信号、変速モード信号、ATモー
ド選択部20からシフトポジション信号や変速モード信
号などが入力される。
【0036】変速制御装置40は、どの変速段を選択す
るかを具体的に決定するものであり、例えば、スロット
ル開度と車速により変速段を決定するデータテーブル
(変速段マップ)を用いて変速段を決定する。この変速
段マップは、各シフトポジションに対応したノーマルモ
ード、パワーモード、マニュアルモードの各モードがそ
れぞれ用意されており、ナビゲーション処理部11から
供給される変速モード信号に基づいて自動的に変更され
る。即ち、変速比設定手段は、変速制御装置40によっ
て構成されている。また、変速モードは、運転者の意志
によりATモード選択部20を介して変更することもで
きる。
【0037】ここで、ノーマルモードは、燃費と動力性
能のバランスのとれた経済走行パターンで、通常走行に
用いるものである。パワーモードとは、動力性能を重視
したパターンで、パワフルな運転や山間地での運転に使
用するものであり、変速段マップでは、低速側の変速段
の領域が大きく取られている。マニュアルモードは、例
えば、雪道などの摩擦係数の低い道などにおける発進を
容易にするために1速への変速を禁止したパターンであ
る。この様な、変速モードの違いは、各変速段の領域の
違い、及びロックアップクラッチの係合時期の違いの反
映される。
【0038】ATモード選択部20は、変速制御装置4
0における変速モードやシフトポジションを選択する操
作部である。ATモード選択部20には、変速操作装置
として、シフトレバー21と、パターンセレクトスイッ
チ23とが設けられている。ATモード選択部20は、
シフトレバー21で選択されたシフトポジションを伝え
るシフトポジション信号と、パターンセレクトスイッチ
23で選択された変速モードとをそれぞれ出力する。即
ち、ATモード選択部20のシフトレバー21は、図示
しない自動変速機に取付けられた図示しないシフトポジ
ションセンサに機械的に接続され、このシフトポジショ
ンセンサから、シフトレバー21のシフトポジションに
対応したシフトポジション信号が入力される。モード選
択スイッチ23から送られるモード指令信号はコネクタ
C1を介して変速制御装置40に供給される。そして、
ATモード選択部20から出力されたシフトポジション
信号の内容、即ち運転者が選択したシフトポジション
は、変速制御装置40のシフトポジション記憶部に記憶
され、運転者が選択した変速モードは、変速制御装置4
0のモード記憶部に記憶される。
【0039】本実施形態では、シフトポジションは、L
レンジ、2レンジ、3レンジ、Dレンジの4つのポジシ
ョンの間で選択することができるようになっている。自
動変速装置は、Lレンジが選択されると変速段が1速と
なり、2レンジが選択されると1速と2速の間で変速段
が変更され、3レンジが選択されると1速から3速の間
で変速段が変更され、Dレンジが選択されると1速から
4速の間で変速段が変更される。そして、シフトポジシ
ョン信号によって設定される上記各レンジ毎に、変速段
マップがそれぞれ用意されており、該各変速段マップに
基づいて上記各レンジ毎の変速段の変更がそれぞれ行な
われる。さらに、変速制御装置40は、高速走行中に運
転者が誤ってLレンジや2レンジを選択し、そのような
シフトポジション信号が供給され場合には、シフトダウ
ンが行なわれても車両が安全な状態を保持できる程度の
速度に減速されるまで、シフトダウンを行なわないよう
に制御する。
【0040】また、車両状態検出部30は、車両の状態
を検出するための複数のセンサを備えており、その中で
自車の車速を検出する車速検出手段である車速センサ3
1と、スロットル開度を検出するスロットルセンサ33
とを用い、車速センサ31で検出された車速Vと、スロ
ットルセンサ33で検出されたスロットル開度は、変速
制御装置40へ供給される。
【0041】以下、ナビゲーション処理部11及び変速
制御装置40の制御動作について、図6に示されている
フローチャートに基づいて詳説する。図6は、ナビゲー
ション処理部11において、変速段の上限を決定する制
御動作を示すフローチャートである。最初に、ナビゲー
ションシ処理部11は、車両2の自車位置、進行方向等
の道路情報を取得する(ステップS101)。進行方向
の道路データとしては、現在走行している道路種別や、
前方道路形状、現在位置から前方の各ノードN1〜Nn
の座標データ、標高データ等が含まれる。
【0042】ナビゲーションシ処理部11は、ステップ
S101で、入力したデータ、即ち、前方の道路形状、
現在位置から前方の各ノードN1〜Nn等により、上記
式(1)、(2)に基づいて平均曲率Θ及び標高変化率
Hを計算する(ステップS103)。次に、ナビゲーシ
ョンシ処理部11は、変速制御装置40から車両情報を
取得する(ステップS105)。車両情報には、車速
V、スロットル開度、シフトポジション、現在の変速
段、現在の変速モードなどが含まれる。
【0043】その後、ステップ103で得られた標高変
化率Hが、基準値以上であるか否かを判断し、変速モー
ドの切り替えが必要か否かを決定する(ステップS10
7)。例えば、現状がノーマルモードであって、標高変
化率Hが、基準値以上である場合には、パワーモードへ
の変速モードの切換が必要と判断し(ステップS10
7:Y)、モード変更指令信号を出力する(ステップS
109)。このモード指令信号は、パターンセレクトス
イッチ23で選択された変速モードとして、コネクタC
1を介して、変速制御装置40に供給される。
【0044】次に、ステップ103で得られた平均曲率
Θと、ステップ105で取得した車速Vから、図4に示
されている規制用変速段マップを参照する。ナビゲーシ
ョン処理部11により、規制用変速段マップに基づい
て、変速段の規制を行なうか否か(ステップS11
1)、及び変速段の規制を行なう場合には、切り替え可
能な変速段の上限が決定される。例えば、車速Vが大き
く、図4において、点bの領域に位置する場合には(ス
テップS111:N)、変速段を規制する制御は行なわ
れず、メインルーチンにリターンされる。つまり、その
時に選択されている変速モード(図4ではノーマルモー
ド)のシフトポジション(例えば、Dレンジ)に基づく
変速制御装置40の制御により走行する。
【0045】また、例えば、本実施形態の場合、図4の
規制用変速段マップにおいて、点aに位置し、変速段の
上限が2速に規制された場合には、変速段の規制が必要
と判断する(ステップS111:Y)。そして、シフト
ポジションの2レンジを選択し、規制信号としてシフト
ポジション信号を出力する(ステップS113)。シフ
トポジション信号は、変速制御装置40に供給される。
また、このシフトポジション信号によって、自動変速装
置では、2レンジの変速段マップに基づいて1速から2
速までの間で変速段の制御がおこなわれ、3速や4速へ
の不要なシフトアップが抑制される。
【0046】つまり、3速で走行している場合には、運
転者の操作によって、2速にシフトダウンされた時に、
変速段の上限を2速として3速や4速へのシフトアップ
を抑制する。また、たとえナビゲーション処理部11が
高速走行時にLレンジを選択して、Lレンジのシフトポ
ジション信号が変速制御装置40に供給されたとして
も、変速制御装置40の制御により、車両に影響を与え
るような変速段の変更は行なわれない。
【0047】このような制御を行なうことによって、連
続するカーブを走行する際に、不要なシフトアップを行
なうことなく、カーブの連続を通過することができ、か
つ運転者が欲する場合には、シフトアップを規制する制
御を解除して、運転者の自由な走行操作域が確保され
る。
【0048】次に、図7のフローチャートに基づき、変
速制御装置40の制御動作について、説明する。イニシ
ャライズの後(ステップS201)、車速V、スロット
ル開度、変速モード信号、シフトポジション信号等の値
の入力処理が行なわれる(ステップS203)。その
後、変速処理が行なわれる(ステップS205)。この
変速処理では、入力された情報に基づいて、変速モード
とシフトポジションが決定され、決定された変速モード
から変速段マップが決定され、該変速段マップとシフト
ポジションに基づき、車速Vとスロットル開度から変速
段が決定される。ナビゲーション処理部11が判断する
変速段の範囲の規制指令は、常にシフトポジション信号
として入力され、変速制御装置40では、運転者が指示
したシフトポジション信号と比較して制御が行なわれ
る。そして、決定された変速段に設定すべく、アクチュ
エータに変速信号を出力する(ステップS207)。
【0049】上記実施形態によれば、変速段を予め定め
られた範囲内とする(上限を制限する)指令として、シ
フトポジション信号を利用している。このため、従来の
A/Tコントロールの要部を修正することなく、該要部
を修正することによって発生する可能性のある影響を考
慮する必要なく、変速段の制限が可能となる。また、同
時に従来からある、シフトポジションを変更することに
よるエンジンの過回転(オーバーレブ)防止のインター
ロックソフトがそのまま利用できる。即ち、従来から、
シフトポジションが、例えばDレンジから2レンジに変
更された時、その時点のエンジン回転数からレンジ変更
後にはオーバーレブするであろうことが想定される場
合、シフトポジション信号は変化しても、変速マップに
よる変速が行なわれないようなセイフティ構造がソフト
的に採用されている。シフトポジション信号を用いるこ
とは、この様な従来のセイフティ構造をそのまま利用す
ることができるので、信頼性の高い制御がすぐに実行可
能となる。
【0050】なお、図6のフローチャートに示されてい
るような制御動作は、すべての制御動作を変速制御装置
40のみで行なってもよく、制御の一部を変速制御装置
40で行う構成とすることもできる。この場合、規制範
囲決定手段は、変速制御装置40によって構成される。
また、上記構成のように、変速制御装置40のシフトポ
ジション記憶部に直接シフトポジション信号を出力し
て、その内容を書き換える場合の他、信号線にコネクタ
を介して接続し、信号線からシフトポジション信号を変
速制御装置40に出力する構成としてもよい。この場合
には、ナビゲーション処理部11の後付けが可能とな
る。なお、モード指令信号は、コネクタC1を介さず
に、直接変速制御装置40に供給し、該変速制御装置4
0の変速モード記憶部の内容を直接書き換える構成とし
てもよい。また、図4の規制用変速マップは、平均曲率
Θが一定基準値以上ある場合に、変速段の上限を自動的
に変更するようにしてもよい。
【0051】ATモード選択部20において、ナビゲー
ション処理部11による変速段の規制制御が行なわれ、
シフトポジションが変更されている場合には、その旨を
運転者に知らせるために、シフトレバー21のシフトポ
ジション位置に、ランプなどの表示手段を配置し、変速
段の規制制御中のシフトポジションを表示する構成とし
てもよい。また、ナビゲーションシステム装置10の表
示部17に、変速段の規制制御が行なわれていること、
およびその場合のシフトポジションなどを表示する構成
とすることもできる。
【0052】なお、図4及び図5に示されているマップ
には、説明を簡単にするため、ヒステリシスを設けてい
ないが、ハンチングを防止するため、ヒステリシスを設
けることが好ましい。自動変速装置には、無段変速機を
有するものを用いてもよい。無段変速機においても、シ
フトポジションが存在し、シフトポジションによって、
変速比マップが異なるような構成がとられる。この場
合、シフトポジション信号により変速比を予め定められ
た範囲内に規制することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両制御
装置によれば、道路形状に則した変速比制御が可能とな
るとともに、制御信号をシフトポジション信号として出
力することによって制御回路の兼用が可能となり、構成
の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両制御装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】同じく、車両制御装置において、山岳路等に対
する平均曲率Θの算出について説明するための説明図で
ある。
【図3】同じく、車両制御装置において、山岳路等に対
する標高変化率Hの算出について説明するための説明図
である。
【図4】規制用変速段マップである。
【図5】標高変化率Hに基づき変速モードを決定する変
速モード設定マップである。
【図6】ナビゲーション処理部の制御動作を示すフロー
チャートである。
【図7】変速制御装置の制御動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 車両制御装置 2 車両 10 ナビゲーションシステム装置 11 ナビゲーション処理部 12 データ記憶部 13 現在位置検出部 20 ATモード選択部 30 車両状態検出部 40 変速制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路情報及び自車位置に基づき、自動変
    速装置に対し変速比信号を出力する車両制御装置におい
    て、 前記自動変速装置への変速比信号は、自動変速装置が選
    択する変速比を予め定めた範囲内となるように規制する
    規制信号として構成するとともに、該規制信号は自動変
    速装置のシフトポジション信号として出力されることを
    特徴とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】 前記シフトポジション信号の内容は、D
    レンジ、2レンジ、Lレンジのいずれか1つである請求
    項1に記載の車両制御装置。
  3. 【請求項3】 前記シフトポジション信号の出力は、前
    記自動変速装置のシフトポジション信号を出力する信号
    線に接続された信号線により出力される請求項1または
    2に記載の車両制御装置。
  4. 【請求項4】 前記シフトポジション信号の出力は、前
    記自動変速装置を制御する制御装置のシフトポジション
    記憶部の内容を書き換えることにより行なう請求項1ま
    たは2に記載の車両制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016109258A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 ジヤトコ株式会社 車両の変速制御装置

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JP2016109258A (ja) * 2014-12-09 2016-06-20 ジヤトコ株式会社 車両の変速制御装置

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