JP2001182817A - 車両制御装置、車両制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

車両制御装置、車両制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2001182817A
JP2001182817A JP36781499A JP36781499A JP2001182817A JP 2001182817 A JP2001182817 A JP 2001182817A JP 36781499 A JP36781499 A JP 36781499A JP 36781499 A JP36781499 A JP 36781499A JP 2001182817 A JP2001182817 A JP 2001182817A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両制御システムを起動した直後に車両を発進
させても、車両を円滑に走行させることができるように
する。 【解決手段】車両制御部と、車両制御を行うための推奨
値を算出する推奨値算出処理手段91と、評価項目ごと
に設定され、各検出手段及び各判定手段の信頼性を表す
自信度に基づいて、制御信号送信条件が成立するかどう
かを判断する制御信号送信条件成立判断処理手段92
と、制御信号送信条件が成立したときに車両制御を許可
し、制御信号送信条件が成立しない場合に車両制御を禁
止する車両制御判定処理手段93と、前記各自信度の初
期値を設定する初期値設定処理手段94とを有する。各
初期値は、所定の評価項目について高い値に、残りの評
価項目について低い値に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制御装置、車
両制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ナビゲーション装置を搭載した車
両においては、現在位置検出手段によって検出された車
両の現在の位置、すなわち、現在位置、運転者が設定し
た目的地等に基づいて案内ルートが算出され、算出され
た案内ルートに従って車両を走行させることができるよ
うになっている。また、ナビゲーション情報及び現在位
置に基づいて、車両制御としての走行制御を行うように
した車両制御装置が提供されている。該車両制御装置に
おいては、例えば、車両がコーナに差し掛かかったとき
に、コーナ制御が行われ、低速側の変速段でコーナを通
過したり、車両が交差点に差し掛かかったときに、交差
点制御が行われ、低速側の変速段で交差点を通過したり
することができるようになっている。
【0003】そのために、前記ナビゲーション装置に車
両制御システムが設定され、例えば、コーナ制御におい
て、車両がコーナに差し掛かると、ナビゲーション装置
のCPUは、コーナを通過するのに推奨される変速段を
推奨値として算出し、該推奨値に対応させて制御信号と
しての制御推奨フラグを自動変速機制御装置に送る。該
自動変速機制御装置は、運転者の動作に基づく所定の制
御開始条件が満たされるときに、前記推奨値に基づいて
上限の変速段を決定する。したがって、該上限の変速段
より上の変速段(高速側の変速段、変速比の小さい変速
段等)が選択されないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の車両制御装置においては、現在位置検出手段の検出
誤差、ロジック判定の誤差等があるので、走行制御を正
確に行うことができず、運転者に違和感を与えてしまう
恐れがある。
【0005】そこで、現在位置検出手段等の各検出手段
の信頼性、及びロジック判定を行う各判定手段の信頼性
を表すために、あらかじめ選択された評価項目ごとに自
信度を設定し、各自信度の高低、例えば、「1」及び
「0」に基づいて、前記制御推奨フラグを自動変速機制
御装置に送るための制御信号送信条件が成立するかどう
かを判断し、制御信号送信条件が成立する場合に制御推
奨フラグを自動変速機制御装置に送り、走行制御を許可
し、制御信号送信条件が成立しない場合に制御推奨フラ
グを自動変速機制御装置に送らず、走行制御を禁止する
ようにしている。
【0006】なお、制御信号送信条件は、前記各評価項
目のうちのすべての評価項目について自信度が「1」で
ある場合に成立するように設定されるが、あらかじめ設
定された任意の数の評価項目について自信度が「1」で
ある場合に成立するように設定することもできる。
【0007】ところで、前記車両制御システムにおいて
は、ナビゲーション装置が起動され、車両制御システム
が起動されるのに伴って、各評価項目について自信度の
初期値は「0」にされる。ところが、自信度が「1」に
なったかどうかの判断を行うために、例えば、車両の走
行実績によって取得されたデータ等に基づいてロジック
判定を行う必要がある場合、前記データを取得するまで
に長い時間がかかることがある。その場合、車両制御シ
ステムを起動してから、各自信度が「0」から「1」に
なったと判断されるまでの時間、すなわち、制御信号送
信条件が成立したかどうかを判断することができるよう
になるまでに長い時間がかかるので、車両制御システム
を起動した直後に車両を発進させた場合、前記時間が経
過するまでの間は走行制御が禁止されてしまう。したが
って、十分な走行制御を行うことができない。
【0008】そこで、すべての評価項目について自信度
の初期値を「1」にすることが考えられる。ところが、
すべての評価項目について自信度の初期値を「1」にす
ると、現在位置検出手段の検出誤差、ロジック判定の誤
差等があるにもかかわらず、走行制御が許可されてしま
うので、運転者に違和感を与えることがある。
【0009】本発明は、前記従来の車両制御装置の問題
点を解決して、車両制御システムを起動した直後に車両
を発進させても、車両を円滑に走行させることができ、
運転者に違和感を与えることがない車両制御装置、車両
制御方法及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の車
両制御装置においては、車両制御部と、車両制御を行う
ための推奨値を算出する推奨値算出処理手段と、評価項
目ごとに設定され、各検出手段の信頼性、及びロジック
判定を行う各判定手段の信頼性を表す自信度に基づい
て、制御信号送信条件が成立するかどうかを判断する制
御信号送信条件成立判断処理手段と、制御信号送信条件
が成立したときに制御信号を前記車両制御部に送り、車
両制御を許可し、制御信号送信条件が成立しない場合に
前記制御信号を車両制御部に送らず、車両制御を禁止す
る車両制御判定処理手段と、前記各自信度の初期値を設
定する初期値設定処理手段とを有する。
【0011】そして、各初期値は、所定の評価項目につ
いて高い値に、残りの評価項目について低い値に設定さ
れる。
【0012】本発明の他の車両制御装置においては、さ
らに、前記各初期値は、自信度を低い値から高い値にす
るのに必要な時間が長い評価項目について高い値に、自
信度を低い値から高い値にするのに必要な時間が短い評
価項目について低い値に設定される。
【0013】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記各初期値は、自信度を高い値から低い
値にするのに必要な時間が短い評価項目について高い値
に、自信度を高い値から低い値にするのに必要な時間が
長い評価項目について低い値に設定される。
【0014】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記各初期値は、センサ系の評価項目につ
いて低い値に、ロジック系の評価項目について高い値に
設定される。
【0015】本発明の車両制御方法においては、車両制
御を行うための推奨値を算出し、評価項目ごとに設定さ
れ、各検出手段の信頼性、及びロジック判定を行う各判
定手段の信頼性を表す自信度に基づいて、制御信号送信
条件が成立するかどうかを判断し、制御信号送信条件が
成立したときに制御信号を車両制御部に送り、車両制御
を許可し、制御信号送信条件が成立しない場合に前記制
御信号を車両制御部に送らず、車両制御を禁止する。
【0016】そして、前記各自信度の初期値が、所定の
評価項目について高い値に、残りの評価項目について低
い値に設定される。
【0017】本発明の記録媒体に記録された車両制御方
法のプログラムにおいては、車両制御を行うための推奨
値を算出し、評価項目ごとに設定され、各検出手段の信
頼性、及びロジック判定を行う各判定手段の信頼性を表
す自信度に基づいて、制御信号送信条件が成立するかど
うかを判断し、制御信号送信条件が成立したときに制御
信号を車両制御部に送り、車両制御を許可し、制御信号
送信条件が成立しない場合に前記制御信号を車両制御部
に送らず、車両制御を禁止する。
【0018】そして、前記各自信度の初期値が、所定の
評価項目について高い値に、残りの評価項目について低
い値に設定されることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】図1は本発明の実施の形態における車両制
御装置の機能ブロック図である。
【0021】図において、12は車両制御部としての自
動変速機制御装置、91は車両制御を行うための推奨値
を算出する推奨値算出処理手段、92は評価項目ごとに
設定され、各検出手段の信頼性、及びロジック判定を行
う各判定手段の信頼性を表す自信度に基づいて、制御信
号送信条件が成立するかどうかを判断する制御信号送信
条件成立判断処理手段、93は制御信号送信条件が成立
したときに制御信号を前記自動変速機制御装置12に送
り、車両制御を許可し、制御信号送信条件が成立しない
場合に前記制御信号を自動変速機制御装置12に送ら
ず、車両制御を禁止する車両制御判定処理手段、94は
前記各自信度の初期値を設定する初期値設定処理手段で
ある。前記各初期値は、所定の評価項目について高い値
に、残りの評価項目について低い値に設定される。
【0022】図2は本発明の実施の形態における車両制
御装置の概略図である。
【0023】図において、10は自動変速機(A/
T)、11はエンジン(E/G)、12は前記自動変速
機10の全体の制御を行う車両制御部としての自動変速
機制御装置(CPU)、13は前記エンジン11の全体
の制御を行うエンジン制御装置(CPU)、14はナビ
ゲーション装置、31は該ナビゲーション装置14の全
体の制御を行うCPUである。なお、エンジン制御装置
13によって車両制御部を構成し、スロットル開度、エ
ンジン回転速度等を制御するようにすることもできる。
【0024】また、41はウインカセンサ、42は運転
者によって図示されないアクセルペダルが操作されたこ
とを検出するアクセルセンサ、43は運転者によって図
示されないブレーキペダルが操作されたことを検出する
ブレーキセンサ、44は車速Vを検出する車速センサ、
45はスロットル開度を検出するスロットル開度セン
サ、46は記録媒体としてのROM、47は通常モード
とナビモードとを選択するためのモード選択部である。
【0025】前記ナビゲーション装置14は、現在位置
を検出する現在位置検出部15、道路状況データが記録
されたデータ記録部16、入力された情報に基づいて、
ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲー
ション処理部17、入力部34、表示部35、音声入力
部36、音声出力部37及び通信部38を有する。
【0026】そして、前記現在位置検出部15は、GP
S21、地磁気センサ22、距離センサ23、ステアリ
ングセンサ24、ビーコンセンサ25、ジャイロセンサ
26、図示されない高度計等から成る。なお、ウインカ
センサ41、アクセルセンサ42、ブレーキセンサ4
3、車速センサ44、スロットル開度センサ45、現在
位置検出部15等のセンサによって検出手段が構成され
る。
【0027】前記GPS21は、人工衛星によって発生
させられた電波を受信して、地球上における現在位置を
検出し、前記地磁気センサ22は、地磁気を測定するこ
とによって車両が向いている方位を検出し、前記距離セ
ンサ23は、道路上の所定の地点間の距離等を検出す
る。前記距離センサ23としては、例えば、図示されな
い車輪の回転数を測定し、該回転数に基づいて距離を検
出するもの、加速度を測定し、該加速度を2回積分して
距離を検出するもの等を使用することができる。
【0028】また、前記ステアリングセンサ24は、舵
(だ)角を検出するためのものであり、例えば、図示さ
れないハンドルの回転部に取り付けられた光学的な回転
センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度セ
ンサ等が使用される。
【0029】そして、前記ビーコンセンサ25は、道路
に沿って配設されたビーコンからの位置情報を受信して
現在位置を検出する。前記ジャイロセンサ26は、車両
の回転角速度を検出するものであり、ガスレートジャイ
ロ、振動ジャイロ等が使用される。そして、前記ジャイ
ロセンサ26によって検出された回転角速度を積分する
ことにより、車両が向いている方位を算出することがで
きる。
【0030】なお、前記GPS21及びビーコンセンサ
25においては、それぞれ単独で現在位置を検出するこ
とができるが、距離センサ23の場合は、距離センサ2
3によって検出された距離と、地磁気センサ22及び前
記方位とを組み合わせることにより現在位置が検出され
る。また、距離センサ23によって検出された距離と、
ステアリングセンサ24によって検出された舵角とを組
み合わせることによって現在位置を検出することもでき
る。
【0031】前記データ記録部16は、地図データファ
イル、交差点データファイル、ノードデータファイル、
道路データファイル、写真データファイル、及び各地域
のホテル、ガソリンスタンド、観光地案内等の各主地域
ごとの情報が格納されたデータファイルを備える。前記
各データファイルには、経路を探索するためのデータの
ほか、前記表示部35の画面に、探索した経路に沿って
案内図を表示したり、交差点又は経路における特徴的な
写真、コマ図等を表示したり、次の交差点までの距離、
次の交差点における進行方向等を表示したり、他の案内
情報を表示したりするための各種のデータが格納され
る。なお、前記データ記録部16には、所定の情報を音
声出力部37によって出力するための各種のデータも格
納される。
【0032】ところで、前記交差点データファイルには
各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイ
ルにはノードに関するノードデータが、道路データファ
イルには道路に関する道路データがそれぞれ格納され、
前記交差点データ、ノードデータ及び道路データによっ
て道路状況データが表される。なお、前記ノードデータ
は、前記地図データファイルに格納された地図データに
おける道路の位置及び形状を表す要素であり、道路上の
各ノード、及び該各ノード間を連結するリンクを示すデ
ータから成る。そして、前記道路データによって、道路
自体については、幅員、勾(こう)配、カント、バン
ク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する地
点、幅員の狭くなる地点等が、コーナについては、曲率
半径、交差点、T字路、コーナの入口等が、道路属性に
ついては、踏切、高速道路出口ランプウェイ、高速道路
の料金所、降坂路、登坂路、道路種別(国道、一般道、
高速道等)等がそれぞれ表される。
【0033】また、前記ナビゲーション処理部17は、
前記CPU31、該CPU31が各種の演算処理を行う
に当たってワーキングメモリとして使用されるRAM3
2、及び制御プログラムのほか、目的地までの経路の探
索、経路中の走行案内、特定区間の決定等を行うための
各種のプログラムが記録された記録媒体としてのROM
33から成るとともに、前記ナビゲーション処理部17
に、前記入力部34、表示部35、音声入力部36、音
声出力部37及び通信部38が接続される。
【0034】なお、前記データ記録部16及びROM3
3、46は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等に
よって構成される。また、前記データ記録部16及びR
OM33、46に代えて、磁気テープ、磁気ディスク、
フロッピーディスク、磁気ドラム、CD、MD、DV
D、光ディスク、ICカード、光カード等の各種の記録
媒体を使用することもできる。
【0035】本実施の形態においては、前記ROM3
3、46に各種のプログラムが記録され、前記データ記
録部16に各種のデータが記録されるようになっている
が、各種のプログラム及び各種のデータを同じ外部の記
録媒体に記録することもできる。この場合、例えば、前
記ナビゲーション処理部17に図示されないフラッシュ
メモリを配設し、前記外部の記録媒体から前記プログラ
ム及びデータを読み出してフラッシュメモリに書き込む
こともできる。したがって、外部の記録媒体を交換する
ことによって前記プログラム及びデータを更新すること
ができる。また、自動変速機制御装置12の制御プログ
ラム等を併せて前記外部の記録媒体に記録することもで
きる。このように、各種の記録媒体に記録されたプログ
ラムを起動し、所定のデータに基づいて各種の処理を行
うことができる。
【0036】さらに、前記通信部38は、FM送信装
置、電話回線等との間で各種のデータの送受信を行うた
めのものであり、例えば、図示されない情報センサ等に
よって受信した渋滞等の道路情報、交通事故情報、GP
S21の検出誤差を検出するD−GPS情報等の各種の
データを受信する。なお、本発明の機能を実現するため
のプログラム及びデータの少なくとも一部を前記通信部
38によって受信し、フラッシュメモリ等に記録するこ
ともできる。
【0037】そして、前記入力部34は、車両の走行を
開始した時の現在位置を修正したり、目的地を入力した
りするためのものであり、表示部35と別に配設された
キーボード、マウス、バーコードリーダ、ライトペン、
遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使用するこ
とができる。また、前記入力部34を、表示部35に画
像で表示されたキー又はメニューにタッチすることによ
って入力を行うタッチパネルにより構成することもでき
る。
【0038】そして、前記表示部35には、操作案内、
操作メニュー、操作キーの案内、目的地までの経路、走
行する経路に沿った案内等が表示される。前記表示部3
5としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、
プラズマディスプレイ、フロントガラスにホログラムを
投影するホログラム装置等を使用することができる。
【0039】そして、音声入力部36は、図示されない
マイクロホン等によって構成され、音声によって必要な
情報を入力することができるようになっている。さら
に、音声出力部37は、それぞれ図示されない音声合成
装置及びスピーカを備え、音声合成装置によって合成さ
れた音声による案内情報をスピーカから出力する。な
お、音声合成装置によって合成された音声のほかに、各
種の案内情報をテープに録音しておき、該案内情報をス
ピーカから出力することもできる。
【0040】ところで、前記構成の車両制御装置におい
て、自動変速機制御装置12は、ROM46に記録され
た制御プログラムに従ってシフトアップ又はシフトダウ
ンの変速を行う。
【0041】そして、運転者がモード選択部47を操作
することによって通常モードが選択されると、前記自動
変速機制御装置12の図示されない変速処理手段は、前
記車速センサ44によって検出された車速V、及びスロ
ットル開度センサ45によって検出されたスロットル開
度に基づいて、ROM46内の図示されない変速マップ
を参照し、前記車速V及びスロットル開度に対応する変
速段を選択する。
【0042】また、運転者がモード選択部47を操作す
ることによってナビモードが選択されると、車両制御装
置は、所定の情報、例えば、ナビゲーション情報として
の道路状況データに対応させて車両制御としての走行制
御を行う。そして、前記ナビゲーション処理部17は、
データ記録部16から所定の道路状況データを読み出
し、該道路状況データに従って変速段を制限するための
制御内容を設定するとともに、該制御内容に対応させて
制御信号としての制御推奨フラグを自動変速機制御装置
12に送る。自動変速機制御装置12は、前記制御推奨
フラグを受信し、アクセルペダルが緩められたこと等の
所定の条件が満たされると、上限の変速段を決定し、該
上限の変速段以上で変速を行わないようにする。本実施
の形態においては、ナビモードが選択されたときに走行
制御が行われるようになっているが、走行制御を常時行
うことができる。
【0043】また、前記走行制御として、コーナが連続
する場合に、走行フィーリングが低下するのを防止する
ためのワインディング制御を行ったり、車両が交差点に
差し掛かると想定され、かつ、運転者の動作に基づく所
定の条件が満たされる場合に、交差点制御を行ったりす
ることもできる。
【0044】次に、走行制御として主としてコーナ制御
を行う場合の前記車両制御装置の動作について説明す
る。
【0045】図3は本発明の実施の形態における走行制
御のメインフローチャートを示す図、図4は本発明の実
施の形態における自信度の初期値マップを示す図であ
る。
【0046】まず、ナビゲーション装置14(図2)が
起動され、車両制御システムが起動されるのに伴って、
CPU31の初期値設定処理手段94(図1)は、初期
値設定処理を行い、初期値を設定する。この場合、各検
出手段の信頼性、及び前記CPU31内においてロジッ
ク判定を行う図示されない各判定手段の信頼性を表すた
めに、あらかじめ選択された評価項目ごとに自信度が設
定され、各自信度の高低、例えば、高い値としての
「1」及び低い値としての「0」が初期値としてあらか
じめ設定され、図4に示される初期値マップとしてRO
M33にあらかじめ記録される。そして、前記初期値設
定処理手段94は、前記初期値マップを参照して、各自
信度の初期値を読み出し、RAM32に記録する。
【0047】続いて、前記CPU31は、現在位置検出
部15によって検出された現在位置を読み込むととも
に、データ記録部16の道路データファイルにアクセス
し、前記現在位置より前方の位置の道路データを前記道
路データファイルから読み出して、RAM32に制御用
データとして記録する。そして、前記CPU31は、走
行制御を行うための制御実施条件が成立したかどうかを
判断する。この場合、前記制御実施条件として、前記道
路データが前記道路データファイル内に存在しているこ
と、フェール動作が発生していないこと等が設定され
る。
【0048】そして、前記制御実施条件が成立すると、
前記CPU31の図示されないコーナ制御判断処理手段
は、コーナ制御判断処理を行い、コーナ制御を行うかど
うかを判断するとともに、CPU31の図示されない交
差点制御判断処理手段は、交差点制御判断処理を行い、
交差点制御を行うかどうかを判断する。
【0049】そして、コーナ制御及び交差点制御のうち
の少なくとも一方を行うと判断されると、CPU31
は、コーナ制御の制御内容及び交差点制御において設定
された制御内容に従って制御信号としての制御推奨フラ
グA〜Dを自動変速機制御装置12に送る。
【0050】ところで、前記初期値設定処理において、
第1の評価項目としての現在位置を検出するGPS21
の信頼性を表すために第1の自信度c1が設定され、第
2の評価項目としての車両の回転角速度を検出するジャ
イロセンサ26の信頼性を表すために第2の自信度c2
が設定され、第3の評価項目としての、車両が走行した
軌跡と前記制御用データとが一致(マップマッチング)
するかどうかのロジック判定を行う判定手段の信頼性を
表すために第3の自信度c3が設定される。
【0051】また、第4の評価項目としての、分岐点等
に到達したり、車両が経路から外れたりした場合に新規
の制御用データを形成したときの、車両が走行した軌跡
と前記新規の制御用データとが一致するかどうかのロジ
ック判定を行う判定手段の信頼性を表すために第4の自
信度c4が設定され、第5の評価項目としての、制御用
データの道路に隣接する道路が存在するかどうかのロジ
ック判定を行う判定手段の信頼性を表すために第5の自
信度c5が設定される。
【0052】そして、前記CPU31の制御信号送信条
件成立判断手段92は、各第1〜第5の自信度c1〜c
5が「1」であるか「0」であるかを判断することによ
って、前記制御推奨フラグA〜Dを自動変速機制御装置
12に送るための制御信号送信条件が成立するかどうか
を判断し、制御信号送信条件が成立する場合、CPU3
1の車両制御判定処理手段93は、制御推奨フラグA〜
Dをオンにして自動変速機制御装置12に送り、走行制
御を許可し、制御信号送信条件が成立しない場合、前記
車両制御判定処理手段93は、制御推奨フラグA〜Dを
オフにして自動変速機制御装置12に送らず、走行制御
を禁止する。
【0053】本実施の形態において、前記制御信号送信
条件は、前記各第1〜第5の評価項目のうちのすべての
項目について自信度が「1」である場合に成立するよう
に設定されるが、あらかじめ設定された任意の数の項目
について自信度が「1」である場合に成立するように設
定することもできる。
【0054】ところで、第1の評価項目において、前記
GPS21の信頼性は、例えば、三次元測位を行ってい
るかどうか、3個以上の人工衛星から受信を行いなが
ら、道路データに基づいて屈曲半径、曲り判定等を行う
ことによって現在位置を修正したかどうか、又は人工衛
星からの受信を行うことなく、設定された距離だけ車両
が走行したかどうかによって評価される。そして、三次
元測位を行っている場合、又は3個以上の人工衛星から
受信を行いながら、道路データに基づいて屈曲半径、曲
り判定等を行うことによって現在位置を修正した場合
に、第1の自信度c1が「0」から「1」にされ、人工
衛星からの受信を行うことなく、設定された距離だけ車
両が走行した場合に、第1の自信度c1が「1」から
「0」にされる。
【0055】この場合、GPS21によって現在位置を
検出するのに必要な時間は短いので、第1の自信度c1
を「0」から「1」にするのに必要な時間を短くするこ
とができる。そこで、第1の自信度c1の初期値を
「0」とする。
【0056】次に、第2の評価項目において、前記ジャ
イロセンサ26の信頼性は、車両の回転角速度が0であ
るかどうか、すなわち、0〜5〔V〕のうちのセンター
値(2.5〔V〕)が出力されたかどうかによって評価
される。そして、センター値が出力されると、第2の自
信度c2が「0」から「1」にされる。
【0057】この場合、ジャイロセンサ26によって車
両の回転角速度を検出するのに必要な時間は短いので、
第2の自信度c2を「0」から「1」にするのに必要な
時間を短くすることができる。そこで、第2の自信度c
2の初期値を「0」とする。
【0058】なお、ジャイロセンサ26によって検出さ
れた車両の回転角速度を積分することによって、車両の
方位が算出され、該車両の方位と、前記距離センサ23
によって検出された距離とを組み合わせることによって
現在位置が検出される。したがって、ジャイロセンサ2
6は、現在位置を検出するに当たり、GPS21に対し
て補助的に配設されるものであるので、一旦(いった
ん)「0」から「1」にされた第2の自信度c2を、
「1」から「0」にする必要はない。
【0059】次に、第3の評価項目において、車両が走
行した軌跡と前記制御用データとが一致するかどうかの
ロジック判定を行う判定手段の信頼性は、制御用データ
上に現在位置が復帰した状態で、道路データに基づいて
屈曲半径、曲り判定等を行うことによって現在位置を修
正したかどうか、及び制御用データ上から現在位置が逸
脱したかどうかによって評価される。そして、制御用デ
ータ上に現在位置が復帰した状態で、道路データに基づ
いて屈曲半径、曲り判定等を行うことによって現在位置
を修正した場合に、第3の自信度c3が「0」から
「1」にされ、制御用データ上から現在位置が逸脱した
場合に、第3の自信度c3が「1」から「0」にされ
る。
【0060】この場合、車両が走行した軌跡と前記制御
用データとが一致するかどうかのロジック判定を行うの
に必要な時間は長いので、第3の自信度c3を「0」か
ら「1」にするのに必要な時間が長くなる。ところが、
第3の自信度c3を「1」から「0」にするには、制御
用データ上から現在位置が逸脱したことを検出する必要
があるだけであるので、ロジック判定を行うのに必要な
時間は短くなる。しかも、初期値を「1」に設定しても
判定手段の信頼性は確保される。そこで、第3の自信度
c3の初期値を「1」とする。
【0061】次に、第4の評価項目において、新規の制
御用データを形成したときの、車両が走行した軌跡と前
記新規の制御用データとが一致するかどうかのロジック
判定を行う判定手段の信頼性は、新規の制御用データ上
に現在位置が復帰した状態で、道路データに基づいて屈
曲半径、曲り判定等を行うことによって現在位置を修正
したかどうか、及び制御用データの切替えが行われ、新
規の制御用データを形成したかどうかによって評価され
る。そして、新規の制御用データ上に現在位置が復帰し
た状態で、道路データに基づいて屈曲半径、曲り判定等
を行うことによって現在位置を修正した場合に、第4の
自信度c4が「0」から「1」にされ、制御用データの
切替えが行われ、新規の制御用データを形成した場合
に、第4の自信度c4が「1」から「0」にされる。
【0062】この場合、新規の制御用データを形成する
ために、車両の走行実績によって取得されたデータ等が
必要になるので、第4の自信度c4を「0」から「1」
にするのに必要な時間が長くなってしまう。そこで、第
4の自信度c4の初期値を「1」とする。
【0063】次に、第5の評価項目において、制御用デ
ータの道路に隣接する道路が存在するかどうかのロジッ
ク判定を行う判定手段の信頼性は、現在位置を中心とし
て設定された半径以内に制御用データ以外の道路が存在
していることを第1の評価条件とし、前記道路の方位と
現在位置に最も近いノードのリンク角との差が±15
〔°〕未満であることを第2の評価条件とし、前記制御
用データ以外の道路にマッチング候補が発生しているこ
とを第3の評価条件としたとき、第1〜第3の評価条件
が成立しないまま車両が設定された距離以上走行したか
どうか、及び第1〜第3の評価条件が成立したまま車両
が設定された距離以上走行したかどうかによって評価さ
れる。そして、第1〜第3の評価条件が成立しないまま
車両が設定された距離以上走行した場合に、第5の自信
度c5が「0」から「1」にされ、第1〜第3の評価条
件が成立したまま車両が設定された距離以上走行した場
合に、第5の自信度c5が「1」から「0」にされる。
【0064】この場合、第1〜第3の評価条件が成立す
るかどうかを判断する必要があるので、第5の自信度c
5を「0」から「1」にしたり、「1」から「0」にし
たりするのに必要な時間が長くなってしまう。そこで、
第5の自信度c5の初期値を「1」とする。
【0065】このように、自信度を「0」から「1」に
するのに必要な時間が短い評価項目、例えば、センサ系
の評価項目については、自信度の初期値を「0」にし、
自信度を「0」から「1」にするのに必要な時間が長い
評価項目、例えば、ロジック系の評価項目については、
自信度の初期値を「1」にするようになっているので、
車両制御システムを起動してから、制御信号送信条件が
成立したかどうかを判断することができるようになるま
での時間を短くすることができる。したがって、車両制
御システムを起動した直後に車両を発進させた場合、前
記時間が経過するのを待つことなく、運転者に違和感を
与えない範囲で走行制御を行うことができるので、車両
を円滑に走行させることができる。
【0066】また、GPS21、ジャイロセンサ26等
の検出誤差、ロジック判定を行う判定手段の誤差等があ
るにもかかわらず、走行制御が許可されてしまうことが
ないので、運転者に違和感を与えることがない。
【0067】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS1 初期値設定処理を行う。 ステップS2 現在位置を読み込み、該現在位置より前
方の位置の道路データを記録する。 ステップS3 制御実施条件が成立したかどうかを判断
する。制御実施条件が成立した場合はステップS4に進
み、成立していない場合はリターンする。 ステップS4 コーナ制御判断処理を行う。 ステップS5 交差点制御判断処理を行う。 ステップS6 制御推奨フラグA〜Dを自動変速機制御
装置12に送る。
【0068】次に、図3のステップS4におけるコーナ
制御判断処理のサブルーチンについて説明する。
【0069】図5は本発明の実施の形態におけるコーナ
制御判断処理のサブルーチンを示す図、図6は本発明の
実施の形態における道路形状判断処理のサブルーチンを
示す図、図7は本発明の実施の形態における推奨変速段
決定処理のサブルーチンを示す図、図8は本発明の実施
の形態における推奨値算出処理のサブルーチンを示す
図、図9は本発明の実施の形態における推奨車速マップ
を示す図、図10は本発明の実施の形態における減速線
図である。なお、図9において、横軸にノード半径を、
縦軸に推奨車速VR を、図10において、横軸に車両の
位置を、縦軸に車速Vを採ってある。
【0070】まず、CPU31(図2)の図示されない
道路形状判断処理手段は、道路形状判断処理を行い、道
路形状を判断する。すなわち、道路形状判断処理手段
は、前記現在位置、及び現在位置より前方の位置の道路
データに基づいて、制御リストを作成し、現在位置を含
む道路上の所定の範囲(例えば、現在位置から1〜2
〔km〕)内の各ノードごとに道路のノード半径を算出
する。
【0071】なお、必要に応じて現在位置から目的地ま
での経路を探索し、探索した経路上のノードについてノ
ード半径を算出することもできる。この場合、道路デー
タに従って、各ノードの絶対座標、及び前記各ノードに
隣接する二つのノードの各絶対座標に基づいて演算を行
い、前記ノード半径を算出する。また、道路データとし
てあらかじめデータ記録部16にノード半径を、例え
ば、各ノードに対応させて記録しておき、必要に応じて
前記ノード半径を読み出すこともできる。
【0072】次に、前記道路形状判断処理手段は、前記
所定の範囲内において前記ノード半径が閾(しきい)値
THより小さいノードが検出されると、コーナ制御を必
要とするコーナが有ると判断する。そして、CPU31
は現在位置から各ノードまでの道路の勾配を算出する。
【0073】ところで、本実施の形態においては、車両
がコーナに差し掛かると、現在位置からコーナに到達す
るまでに車速Vが推奨車速VR になるような減速が必要
であると判断される。そこで、前記CPU31の図示さ
れない推奨変速段決定処理手段は、推奨変速段決定処理
を行い、前記所定の範囲内の各ノードのうちノード半径
が閾値RTHより小さい特定のノードNdi (i=1、
2、…)を選択し、図9の推奨車速マップを参照して、
該各ノードNdi について推奨車速VRi(i=1、2、
…)を算出し、該推奨車速VRiに基づいて推奨変速段を
決定する。なお、前記推奨車速マップにおいては、ノー
ド半径が小さくなると推奨車速VR が低くされ、ノード
半径が大きくなると推奨車速VR が高くされる。
【0074】そのために、各ノードNdi について、現
在の変速段を維持することが望ましいと考えられる閾値
を表す減速加速度基準値α、及びこれ以上減速加速度
(減速の度合い)が大きくなる場合は、変速段を3速以
下にすることが望ましいと考えられる閾値を表す減速加
速度基準値βが設定される。各減速加速度基準値α、β
は、道路の勾配も考慮して設定される。これは、平坦
(たん)な道路において減速を行う場合と、登坂路又は
降坂路において減速を行う場合とでは、同じ距離を走行
させても減速加速度が異なるからである。例えば、登坂
路において、運転者が車両を減速させようとした場合、
積極的にシフトダウンの変速を行わなくても十分な減速
を行うことができる。
【0075】なお、前記各減速加速度基準値α、βを、
道路の勾配に対応させて複数設定することもできる。そ
して、平坦な道路用として1組の減速加速度基準値α、
βをあらかじめ設定しておき、道路の勾配に対応させて
前記各減速加速度基準値α、βを補正することもでき
る。さらに、車両の総重量を算出し、例えば、乗員が1
名である場合と4名である場合とで減速加速度基準値
α、βを異ならせることもできる。この場合、車両の総
重量は、例えば、特定の出力軸トルクを発生させたとき
の加速度に基づいて算出することができる。
【0076】そして、CPU31の図示されない減速線
設定処理手段は、現在位置から各ノードNdi までの区
間距離Lを算出するとともに、該区間距離L、前記推奨
車速VR 及び前記減速加速度基準値αに基づいて、シフ
トアップの変速が行われるのを禁止するための減速線、
すなわち、ホールド制御用減速線Mhを、前記区間距離
L、前記推奨車速VR 及び減速加速度基準値βに基づい
て、シフトダウンの変速を許可するための減速線、すな
わち、変速許可制御用減速線Msをそれぞれ設定する。
この場合、該変速許可制御用減速線Msは、区間距離L
において減速加速度基準値βで減速が行われた場合に、
各ノードNdi を推奨車速VRiで走行することができる
車速Vの値を示す。
【0077】ところで、前記現在位置を現在位置検出部
15によって検出するようになっているので、現在位置
検出部15の検出誤差が生じると、検出された現在位置
と実際の現在位置とが異なってしまう。その場合、減速
加速度基準値βに基づいて前記変速許可制御用減速線M
sを一律に設定すると、実際の道路状況に対応したコー
ナ制御を行うことができなくなってしまう。
【0078】そこで、前記変速許可制御用減速線Msと
は別に、現在位置検出部15の検出誤差を考慮に入れた
変速許可制御用減速線M1を設定するようにしている。
【0079】この場合、該変速許可制御用減速線M1
は、現在位置から前記ノードNdi に到達するまでの車
速パターンを示す減速線部分ma、及び該減速線部分m
aに連続させて形成され、各ノードNdi から現在位置
に近づく側に延びてノード幅を形成する調整部分mcか
ら成る。本実施の形態において、減速線部分maは、変
速許可制御用減速線Msより所定距離だけ、すなわち、
調整部分mcだけずらすことによって形成される。な
お、前記減速線部分maを、変速許可制御用減速線Ms
より所定速度だけ低い値にすることによって形成するこ
ともできる。
【0080】そして、前記調整部分mcの車速は、ノー
ドNdi に対応する推奨車速VRiと等しく設定される。
なお、前記調整部分mcを、所定の幅を持たせて所定の
車速パターンで設定することができる。
【0081】また、前記調整部分mcを、現在位置検出
部15による現在位置の検出精度に対応させて変更する
こともできる。例えば、検出精度が低い場合は、調整部
分mcが長く設定される。この場合、前記検出精度は、
各種センサの検出状態、マッチング状態等の現在位置検
出状態を評価し、評価結果に基づいて設定されるので、
後述される第2の判定領域AR2が不必要に広くならな
い。したがって、実際の道路状況に一層対応したコーナ
制御を行うことができる。
【0082】そして、ホールド制御用減速線Mhは、前
記変速許可制御用減速線M1に対応させて、例えば、変
速許可制御用減速線M1より10〔km/h〕だけ低い
値にされる。また、ホールド制御用減速線Mhを変速許
可制御用減速線M1より所定距離だけずらすこともでき
る。そして、前記ホールド制御用減速線Mh及び変速許
可制御用減速線Ms、M1はコーナ制御が終了するまで
固定される。
【0083】なお、前記ホールド制御用減速線Mh及び
変速許可制御用減速線Ms、M1は、いずれも演算によ
って設定することができるだけでなく、演算結果をRO
M33にマップとして記録しておき、該マップを参照す
ることによって設定することもできる。この場合、RO
M33によって減速線設定手段が構成される。また、前
記減速加速度基準値βのほかに、これ以上減速加速度が
大きくなる場合は、変速段を2速以下にすることが望ま
しいと考えられる閾値を表す減速加速度基準値γを設定
することもできる。その場合、変速許可制御用減速線M
s、M1のほかに、シフトダウンの変速を許可するため
の他の減速線を設定することもできる。
【0084】そして、図10に示されるように、変速許
可制御用減速線Msより高速側に、シフトダウンの変速
を許可するための第1の判定領域AR1が、変速許可制
御用減速線Ms、M1間に、現在位置検出部15の検出
誤差を前提にしてシフトダウンの変速を許可するための
第2の判定領域AR2が、ホールド制御用減速線Mhと
変速許可制御用減速線M1との間にシフトアップの変速
を禁止するための第3の判定領域AR3がそれぞれ形成
される。
【0085】本実施の形態においては、現在位置検出部
15の検出誤差が生じても、車両がノードNdi より調
整部分mcの距離だけ手前に到達したときに、現在の車
速V now が第1〜第3の判定領域AR1〜AR3のいず
れに属するかを判定することができるので、コーナ制御
の開始が遅れることはない。
【0086】続いて、前記推奨値算出処理手段91(図
1)は、推奨値算出処理を行い、区間距離Lを算出する
とともに、現在位置に対応する第1の設定値としてのホ
ールド制御用減速線Mhの値Vh、現在位置に対応する
第2の設定値としての変速許可制御用減速線M1の値V
1、及び現在位置に対応する第3の設定値としての変速
許可制御用減速線Msの値Vsを算出する。また、前記
推奨値算出処理手段91は、現在の車速Vnow を読み込
み、該現在の車速Vnow と前記値Vh、V1、Vsとを
比較する。
【0087】そして、現在の車速Vnow が、値Vh以上
であり、かつ、値V1より低く、第3の判定領域AR3
に属する場合、推奨値算出処理手段91は、推奨値とし
て、現在の変速段(以下「実変速段」という。)と同じ
変速段を算出し、該変速段を推奨変速段として決定する
とともに、コーナ制御用の制御推奨フラグAを設定(オ
ンに)する。このとき、該制御推奨フラグAが設定され
ることによって、自動変速機制御装置12に対してホー
ルド制御が行われることが推奨される。なお、ホールド
制御が行われると、シフトアップの変速が禁止されるの
で、ハンチングが発生するのを防止することができる。
例えば、一旦シフトダウンの変速が行われて3速になっ
た後に4速になるのが防止される。
【0088】また、前記現在の車速Vnow が、値V1以
上であり、かつ、値Vsより低く、第2の判定領域AR
2に属する場合、前記推奨値算出処理手段91は、推奨
値として、例えば、3速を算出し、3速を推奨変速段と
して決定するとともに、コーナ制御用の制御推奨フラグ
Bを設定する。このとき、該制御推奨フラグBが設定さ
れることによって、自動変速機制御装置12に対して実
変速段より低い変速段へのシフトダウンの変速が推奨さ
れる。
【0089】さらに、前記現在の車速Vnow が、値Vs
以上であって第1の判定領域AR1に属する場合、前記
推奨値算出処理手段91は、推奨値として、例えば、2
速を算出し、2速を推奨変速段として決定するととも
に、コーナ制御用の制御推奨フラグCを設定する。この
とき、該制御推奨フラグCが設定されることによって、
自動変速機制御装置12に対して実変速段より低い変速
段へのシフトダウンの変速が推奨される。
【0090】そして、すべてのノードNdi についての
推奨値の算出、及び制御推奨フラグA〜Cの設定が終了
して制御終了条件が成立すると、前記コーナ制御判断処
理手段は、前記制御推奨フラグA〜Cを制御内容として
設定する。
【0091】次に、図5のフローチャートについて説明
する。 ステップS4−1 道路形状判断処理を行う。 ステップS4−2 推奨変速段決定処理を行う。 ステップS4−3 制御内容を設定し、リターンする。
【0092】次に、図6のフローチャートについて説明
する。 ステップS4−1−1 制御リストを作成する。 ステップS4−1−2 コーナ制御を必要とするコーナ
が有ると判断し、リターンする。
【0093】次に、図7のフローチャートについて説明
する。 ステップS4−2−1 減速線を設定する。 ステップS4−2−2 推奨値算出処理を行う。 ステップS4−2−3 制御終了条件が成立したかどう
かを判断する。制御終了条件が成立した場合はリターン
し、成立していない場合はステップS4−2−2に戻
る。
【0094】次に、図8のフローチャートについて説明
する。 ステップS4−2−2−1 現在位置から各ノードNd
i までの区間距離Lを算出する。 ステップS4−2−2−2 値Vh、V1、Vsを算出
する。 ステップS4−2−2−3 現在の車速Vnow を読み込
む。 ステップS4−2−2−4 該現在の車速Vnow が前記
値Vh以上であるかどうかを判断する。現在の車速V
now が値Vh以上である場合はステップS4−2−2−
5に、現在の車速Vnow が値Vhより低い場合はリター
ンする。 ステップS4−2−2−5 前記現在の車速Vnow が前
記値V1以上であるかどうかを判断する。現在の車速V
now が値V1以上である場合はステップS4−2−2−
7に、現在の車速Vnow が値V1より低い場合はステッ
プS4−2−2−6に進む。 ステップS4−2−2−6 制御推奨フラグAを設定
し、リターンする。 ステップS4−2−2−7 前記現在の車速Vnow が前
記値Vs以上であるかどうかを判断する。現在の車速V
now が値Vs以上である場合はステップS4−2−2−
9に、現在の車速Vnow が値Vsより低い場合はステッ
プS4−2−2−8に進む。 ステップS4−2−2−8 制御推奨フラグBを設定
し、リターンする。 ステップS4−2−2−9 制御推奨フラグCを設定
し、リターンする。
【0095】次に、図3のステップS5における交差点
制御判断処理のサブルーチンについて説明する。
【0096】図11は本発明の実施の形態における交差
点制御判断処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【0097】CPU31(図2)の図示されない交差点
制御判断処理手段は、交差点制御判断処理を行い、周辺
の道路状況を判断し、道路属性、複数の交差点間の位置
関係等をチェックする。そして、交差点を通過する際の
推奨値又は推奨される動作が算出され、算出結果に基づ
いて制御内容が設定され、該制御内容に従って交差点制
御用の制御推奨フラグDが設定される。
【0098】次に、図11のフローチャートについて説
明する。 ステップS5−1 周辺の道路状況を判断する。 ステップS5−2 推奨値又は推奨される動作を算出す
る。 ステップS5−3 制御内容を設定し、リターンする。
【0099】次に、自動変速機制御装置12の動作につ
いて説明する。
【0100】図12は本発明の実施の形態における自動
変速機制御装置の動作を示すメインフローチャート、図
13は本発明の実施の形態における協調制御判断処理の
サブルーチンを示す図、図14は本発明の実施の形態に
おける上限変速段決定処理のサブルーチンを示す図であ
る。
【0101】自動変速機制御装置12(図2)は、アク
セルセンサ42の検出信号、ブレーキセンサ43の検出
信号、車速センサ44によって検出された車速V、スロ
ットル開度センサ45によって検出されたスロットル開
度等の車両情報を読み込む。続いて、自動変速機制御装
置12の図示されない基本自動変速機制御判断処理手段
は、基本自動変速機制御判断処理を行い、ROM46に
記録された図示されない基本の変速マップを参照し、前
記車速V及びスロットル開度に対応する変速段を決定す
る。
【0102】続いて、自動変速機制御装置12は、協調
制御条件が成立したかどうかを判断する。この場合、協
調制御条件が成立したかどうかは、車両が走行制御を行
うのに適した状態にあるかどうかによって判断する。例
えば、水温、油温、各種のセンサの検出信号等が正常な
範囲内にあること、ナビゲーション装置14との間にお
いて通信が正常に行われていること、ナビゲーション装
置14から受信したデータが正常であること等が協調制
御条件として採用される。また、オーバードライブ走行
を選択するためのオーバードライブスイッチがオンにな
っていること、雪道走行用の変速パターンを選択するた
めのセレクトスイッチがオンになっていること等を協調
制御条件として採用することもできる。そして、前記協
調制御条件が成立すると、前記自動変速機制御装置12
は、ナビゲーション装置14から制御推奨フラグA〜D
を受ける。
【0103】続いて、前記自動変速機制御装置12の図
示されない協調制御判断処理手段は、協調制御判断処理
を行い、前記制御推奨フラグA〜Dのうちの少なくとも
一つの制御推奨フラグが設定されているかどうかを判断
し、少なくとも一つの制御推奨フラグが設定されている
場合、協調制御判断処理手段の上限変速段決定処理手段
は、上限変速段決定処理を行い、上限の変速段を決定す
る。
【0104】そのために、前記上限変速段決定処理手段
の制御推奨フラグ判定処理手段は、制御推奨フラグ判定
処理を行い、各制御推奨フラグA〜Dがどのように設定
されているかを判定する。次に、前記上限変速段決定処
理手段は、各制御推奨フラグA〜Dの設定の組合せに対
応させてあらかじめ設定された制御開始条件をROM4
6から読み出し、コーナ制御の制御開始条件が成立した
かどうかを判断し、制御開始条件が成立した場合、上限
の変速段を決定するための値、すなわち、上限変速段決
定値SS に3をセットし、前記制御開始条件が成立して
いない場合、前記上限変速段決定値SS に4をセットす
る。なお、前記制御開始条件は、例えば、踏み込まれて
いない図示されないブレーキペダルが踏み込まれ、ブレ
ーキ操作が検出されてブレーキオフ→オンになると成立
したと判断される。また、踏み込まれていた図示されな
いアクセルペダルが緩められてアクセルオン→オフにな
り、かつ、ブレーキオフ→オンになると成立したと判断
することもできる。
【0105】このようにして、上限変速段決定値SS
セットされると、前記上限変速段決定処理手段は、前記
上限変速段決定値SS を上限の変速段として決定する。
【0106】また、制御推奨フラグが一つも設定されて
いない場合、協調制御判断処理手段は、協調制御が実施
されているかどうかを判断し、実施されている場合は、
解除制御判断処理を行い、コーナ制御を終了する。な
お、協調制御が実施されているかどうかは、コーナ制御
において推奨値が算出され、算出された推奨値に従った
変速段で車両が走行させられているかどうかによって判
断する。また、解除制御判断処理においては、例えば、
車両がコーナから離れたことのほか、基本の変速マップ
を参照することによって3速の変速段が決定されたこ
と、所定以上の加速が行われたこと、所定の距離(ガー
ド距離)以上走行してもコーナ制御の終了が行われない
こと等の各解除条件が満たされたときにコーナ制御を終
了する。なお、アクセルペダルを所定量以上戻したこ
と、アクセルペダルを所定以上の速度で戻したこと、運
転者がオーバドライブスイッチをオンにしたこと等を解
除条件にすることもできる。
【0107】続いて、自動変速機制御装置12は、前記
上限の変速段と、前記基本自動変速機制御判断処理にお
いて決定された変速段とを比較し、両変速段のうちのい
ずれか低い方の変速段を選択して、コーナ制御変速段と
して出力する。
【0108】その結果、自動変速機制御装置12は、出
力された変速段で変速処理を行い、車両を走行させる。
そして、道路のノード半径が閾値より大きくなると、コ
ーナ制御が解除され、通常の制御が行われる。
【0109】なお、制御推奨フラグDに基づいて、交差
点制御における上限の変速段を決定し、該上限の変速段
と、前記基本自動変速機制御判断処理において決定され
た変速段とを比較し、両変速段のうちのいずれか低い方
の変速段をコーナ制御変速段として出力することもでき
る。
【0110】本実施の形態においては、自動変速機制御
装置12に上限変速段決定処理手段が配設されるように
なっているが、CPU31に上限変速段決定処理手段を
配設することもできる。その場合、アクセルセンサ42
の検出信号、及びブレーキセンサ43の検出信号は、C
PU31に送られ、CPU31の上限変速段決定処理手
段は、制御推奨フラグA〜Dに基づいて上限変速段を決
定し、上限変速段を表す制御推奨フラグを自動変速機制
御装置12に送る。
【0111】また、本実施の形態においては、走行制御
として主としてコーナ制御について説明したが、コーナ
が連続する場合に、ワインディング制御を行うこともで
きる。その場合、減速加速度基準値α、βが設定値Δ
α、Δβだけ小さくされる。この場合、変速許可制御が
行われる領域が広くなるので、推奨変速段の決定回数が
少なくなり、変速段の変更が頻繁に行われるのを防止す
ることができる。したがって、走行フィーリングが低下
するのを防止することができる。
【0112】次に、図12のフローチャートについて説
明する。 ステップS21 アクセルセンサ42の検出信号、ブレ
ーキセンサ43の検出信号、車速センサ44によって検
出された車速V、スロットル開度センサ45によって検
出されたスロットル開度等の車両情報を読み込む。 ステップS22 基本自動変速機制御判断処理を行う。 ステップS23 協調制御条件が成立したかどうかを判
断する。協調制御条件が成立した場合はステップS24
に、成立していない場合はステップS26に進む。 ステップS24 ナビゲーション装置14から制御推奨
フラグA〜Dを受ける。 ステップS25 協調制御判断処理を行う。 ステップS26 基本自動変速機制御判断処理において
決定された変速段と、協調制御判断処理において決定さ
れた上限の変速段とを比較し、低い方の変速段を選択す
る。 ステップS27 選択された変速段をコーナ制御変速段
として出力し、リターンする。
【0113】次に、図13のフローチャートについて説
明する。 ステップS25−1 制御推奨フラグA〜Dのうちの少
なくとも一つが設定されているかどうかを判断する。少
なくとも一つの制御推奨フラグが設定されている場合は
ステップS25−2に、設定されていない場合はステッ
プS25−3に進む。 ステップS25−2 上限変速段決定処理を行い、リタ
ーンする。 ステップS25−3 協調制御が実施されているかどう
かを判断する。協調制御が実施されている場合はステッ
プS25−4に進み、実施されていない場合はリターン
する。 ステップS25−4 解除制御判断処理を行い、リター
ンする。
【0114】次に、図14のフローチャートについて説
明する。 ステップS25−2−1 制御推奨フラグ判定処理を行
う。 ステップS25−2−2 制御開始条件が成立したかど
うかを判断する。制御開始条件が成立した場合はステッ
プS25−2−4に、成立していない場合はステップS
25−2−3に進む。 ステップS25−2−3 上限変速段決定値SS に4を
セットする。 ステップS25−2−4 上限変速段決定値SS に3を
セットする。 ステップS25−2−5 上限の変速段を決定し、リタ
ーンする。
【0115】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0116】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、車両制御装置においては、車両制御部と、車両制
御を行うための推奨値を算出する推奨値算出処理手段
と、評価項目ごとに設定され、各検出手段の信頼性、及
びロジック判定を行う各判定手段の信頼性を表す自信度
に基づいて、制御信号送信条件が成立するかどうかを判
断する制御信号送信条件成立判断処理手段と、制御信号
送信条件が成立したときに制御信号を前記車両制御部に
送り、車両制御を許可し、制御信号送信条件が成立しな
い場合に前記制御信号を車両制御部に送らず、車両制御
を禁止する車両制御判定処理手段と、前記各自信度の初
期値を設定する初期値設定処理手段とを有する。
【0117】そして、各初期値は、所定の評価項目につ
いて高い値に、残りの評価項目について低い値に設定さ
れる。
【0118】この場合、各初期値は、所定の評価項目に
ついて高い値に、残りの評価項目について低い値に設定
されるので、車両制御システムを起動してから、制御信
号送信条件が成立したかどうかを判断することができる
ようになるまでの時間を短くすることができる。したが
って、車両制御システムを起動した直後に車両を発進さ
せた場合、前記時間が経過するのを待つことなく、運転
者に違和感を与えない範囲で走行制御を行うことができ
るので、車両を円滑に走行させることができる。
【0119】また、検出手段の検出誤差、判定手段の誤
差等があるにもかかわらず、走行制御が許可されてしま
うことがないので、運転者に違和感を与えることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における車両制御装置の機
能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における車両制御装置の概
略図である。
【図3】本発明の実施の形態における走行制御のメイン
フローチャートを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における自信度の初期値マ
ップを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるコーナ制御判断処
理のサブルーチンを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における道路形状判断処理
のサブルーチンを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における推奨変速段決定処
理のサブルーチンを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における推奨値算出処理の
サブルーチンを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における推奨車速マップを
示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における減速線図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態における交差点制御判断
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態における自動変速機制御
装置の動作を示すメインフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態における協調制御判断処
理のサブルーチンを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態における上限変速段決定
処理のサブルーチンを示す図である。
【符号の説明】
12 自動変速機制御装置 15 現在位置検出部 33、46 ROM 41 ウインカセンサ 42 アクセルセンサ 43 ブレーキセンサ 44 車速センサ 45 スロットル開度センサ 91 推奨値算出処理手段 92 制御信号送信条件成立判断処理手段 93 車両制御判定処理手段 94 初期値設定処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:58 F16H 59:58 59:66 59:66 Fターム(参考) 3G084 BA32 CA00 DA05 DA15 EB11 FA00 FA04 FA05 FA06 FA10 3J052 AA04 BA03 CB01 EA04 FB33 GC13 GC23 GC46 GC64 GC66 LA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両制御部と、車両制御を行うための推
    奨値を算出する推奨値算出処理手段と、評価項目ごとに
    設定され、各検出手段の信頼性、及びロジック判定を行
    う各判定手段の信頼性を表す自信度に基づいて、制御信
    号送信条件が成立するかどうかを判断する制御信号送信
    条件成立判断処理手段と、制御信号送信条件が成立した
    ときに制御信号を前記車両制御部に送り、車両制御を許
    可し、制御信号送信条件が成立しない場合に前記制御信
    号を車両制御部に送らず、車両制御を禁止する車両制御
    判定処理手段と、前記各自信度の初期値を設定する初期
    値設定処理手段とを有するとともに、各初期値は、所定
    の評価項目について高い値に、残りの評価項目について
    低い値に設定されることを特徴とする車両制御装置。
  2. 【請求項2】 前記各初期値は、自信度を低い値から高
    い値にするのに必要な時間が長い評価項目について高い
    値に、自信度を低い値から高い値にするのに必要な時間
    が短い評価項目について低い値に設定される請求項1に
    記載の車両制御装置。
  3. 【請求項3】 前記各初期値は、自信度を高い値から低
    い値にするのに必要な時間が短い評価項目について高い
    値に、自信度を高い値から低い値にするのに必要な時間
    が長い評価項目について低い値に設定される請求項1に
    記載の車両制御装置。
  4. 【請求項4】 前記各初期値は、センサ系の評価項目に
    ついて低い値に、ロジック系の評価項目について高い値
    に設定される請求項1に記載の車両制御装置。
  5. 【請求項5】 車両制御を行うための推奨値を算出し、
    評価項目ごとに設定され、各検出手段の信頼性、及びロ
    ジック判定を行う各判定手段の信頼性を表す自信度に基
    づいて、制御信号送信条件が成立するかどうかを判断
    し、制御信号送信条件が成立したときに制御信号を車両
    制御部に送り、車両制御を許可し、制御信号送信条件が
    成立しない場合に前記制御信号を車両制御部に送らず、
    車両制御を禁止するとともに、前記各自信度の初期値
    が、所定の評価項目について高い値に、残りの評価項目
    について低い値に設定されることを特徴とする車両制御
    方法。
  6. 【請求項6】 車両制御を行うための推奨値を算出し、
    評価項目ごとに設定され、各検出手段の信頼性、及びロ
    ジック判定を行う各判定手段の信頼性を表す自信度に基
    づいて、制御信号送信条件が成立するかどうかを判断
    し、制御信号送信条件が成立したときに制御信号を車両
    制御部に送り、車両制御を許可し、制御信号送信条件が
    成立しない場合に前記制御信号を車両制御部に送らず、
    車両制御を禁止するとともに、前記各自信度の初期値
    が、所定の評価項目について高い値に、残りの評価項目
    について低い値に設定されることを特徴とする車両制御
    方法のプログラムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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