JPH10122295A - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JPH10122295A
JPH10122295A JP27100296A JP27100296A JPH10122295A JP H10122295 A JPH10122295 A JP H10122295A JP 27100296 A JP27100296 A JP 27100296A JP 27100296 A JP27100296 A JP 27100296A JP H10122295 A JPH10122295 A JP H10122295A
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JP
Japan
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base
vibration
air
air springs
seismic isolation
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JP27100296A
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Toshikazu Harashima
寿和 原島
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は振動の大きさによって免震できずに
被免震物に振動が伝わってしまうことを防止することを
課題とする。 【解決手段】 免震装置1は、被免震物2が載置される
ベース3と、ベース3の四隅に当接して外部からの振動
を吸収する空気ばね5a〜5dと、ベース3を変位可能
に支持する支柱6a〜6dと、空気ばね5a〜5dの空
気圧を制御する複数の弁を有する空気圧制御ユニット7
と、空気圧制御ユニット7の各弁を開閉制御する制御装
置8とからなる。空気ばね5a〜5dは、振動が所定以
下の場合空気が供給され、振動が所定以上の場合減圧さ
れる。支柱6a〜6dは、空気ばね5a〜5dより内側
で基礎4から起立し、その上端には低摩擦部材10a〜
10dが設けられている。低摩擦部材10a〜10d
は、通常ベース3から離間しているが、空気ばね5a〜
5dが減圧されると共に、ベース3下面に当接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は免震装置に係り、特
に微小な振動及び過大な振動を効果的に免震させるよう
構成した免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば半導体露光装置等の精
密機器は、振動に弱いため、免震装置に支持されるよう
に設置されている。この種の免震装置は、主に地震によ
る振動が伝播された場合、精密機器等の載置物が倒壊す
ることを防止するため、載置物が載置された上ベースが
床面に設置された下ベースに対して相対変位できるよう
に構成されている。
【0003】そして、上ベースと下ベースとの間には、
コイルバネが張設されており、上ベースと下ベースとが
相対変位した場合、コイルバネのバネ力により互いに対
向する原点位置に復帰させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
免震装置では、上ベースと下ベースとの相対変位により
地震による振動を免震することができる反面、微小な振
動が伝播された場合には上ベースと下ベースとが相対変
位せず、載置物である精密機器に振動が伝播してしま
う。
【0005】その場合、精密機器が免震装置により支持
されているにも拘わらず、床からの振動が精密機器に伝
播して精密機器の精度が狂ってしまい当初の加工精度を
保つことができなくなってしまうといった問題がある。
また、半導体露光装置等の精密機械を除振及び免震させ
る場合、半導体露光装置の高さが生産するメモリの容量
増大に伴って高くなっているため、既存のクリーンルー
ム内に設置する際、クリーンルームの天井により高さが
制限されている。そのため、従来から免震装置自体の高
さが規制され、より薄型化を図ることが望まれていた。
【0006】そこで、本発明は上記課題を解決した免震
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
の発明は、被免震物が載置されるベースと、前記ベース
の下方に設けられ、振動が前記ベースに伝播しないよう
に外部からの振動を吸収する除振部材と、前記ベースを
変位可能に支持する滑り支承と、通常は前記除振部材が
前記ベースを支持し、所定以上の振動が伝播したとき前
記除振部材を前記ベースから離間させると共に、前記滑
り支承を前記ベースに滑動可能に当接させるように切り
替える切替手段と、よりなることを特徴とするものであ
る。
【0008】従って、請求項1の発明によれば、通常は
除振部材がベースを支持し、所定以上の振動が伝播した
とき除振部材をベースから離間させると共に、滑り支承
をベースに滑動可能に当接させるため、予め設定された
所定以下の比較的小さい振動が伝播されたときは除振部
材により除振し、予め設定された所定以上の比較的大き
い振動が伝播されたときは滑り支承により免震動作して
免震することができる。また、滑り支承と除振部材を同
一平面に配置することが可能になり、装置の薄型化が図
れる。
【0009】また、請求項2の発明は、前記請求項1記
載の免震装置であって、前記除振部材を前記滑り支承の
外側に設けたことを特徴とするものである。従って、請
求項2の発明によれば、除振部材を滑り支承の外側に設
けたため、ベースが除振部材から外れた位置に変位して
もベースが滑り支承に支持され、その分免震動作ストロ
ークをより広くすることができる。
【0010】また、請求項3の発明は、前記請求項1記
載の免震装置であって、前記除振部材が、空気ばねによ
り形成され、前記切替手段が、空気ばねの空気圧を減圧
することにより前記滑り支承を前記ベースに滑動可能に
当接させることを特徴とするものである。
【0011】従って、請求項3の発明によれば、除振部
材が空気ばねにより形成されているので、空気ばねの空
気圧を減圧することにより滑り支承をベースに滑動可能
に当接させることができ、空気圧の調整により除振部材
から滑り支承による支持に容易に切り替えることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面と共に本発明の一実施例
について説明する。図1は本発明になる免震装置の一実
施例の側面図、図2は免震装置の平面図である。
【0013】免震装置1は、例えば半導体露光装置等の
精密機器よりなる被免震物2が載置されており、あらゆ
る大きさの振動が被免震物2に伝播しないように除振及
び免震動作するものである。免震装置1は、大略、被免
震物2が載置されるベース3と、ベース3より下方の基
礎4に設置されベース3の四隅に当接して外部からの振
動を吸収する除振部材としての空気ばね5a〜5dと、
ベース3を変位可能に支持する滑り支承としての支柱6
a〜6dと、空気ばね5a〜5dの空気圧を制御する複
数の弁を有する空気圧制御ユニット7と、空気圧制御ユ
ニット7の各弁(図示せず)を開閉制御する制御装置8
とからなる。
【0014】空気ばね5a〜5dは、空気圧に応じて上
下方向に伸縮するようにゴム製袋により形成されてお
り、空気圧制御ユニット7と空気管路9a〜9dを介し
て接続されている。そのため、空気ばね5a〜5dは、
空気圧制御ユニット7から圧縮空気が供給されて所定圧
以上に加圧されると上端が上昇してベース3下面に当接
し、減圧されると上端が降下してベース3から離間す
る。
【0015】また、空気ばね5a〜5dは、除振動作時
のアクチュエータとして機能するものであり、後述する
ように振動の大きさ(加速度、変位)に応じて空気圧が
制御される。本実施例では、制御装置8は、通常、空気
ばね5a〜5dの空気圧をアクティブ制御しており、ベ
ース3の振動状態に応じてばね定数及び減衰力を調整す
る。これにより、空気ばね5a〜5dは、ベース3に載
置された被免震物2に基礎6からの振動が伝播しないよ
うに除振動作することができる。
【0016】このように空気ばね5a〜5dは、ベース
3の振動状態に応じた空気圧を有するため、例えば基礎
4に振動(特に振幅の小さい微小な振動)が伝播された
場合でも、各空気ばね5a〜5dの伸縮動作により振動
が除振されて上ベース3及び被免震物2を静止状態に保
つことができる。また、本実施例では、空気ばね5a〜
5dの上端が空気圧によりベース3の下面に当接してだ
けなので、除振動作中に所定以上の水平方向の振動が印
加された場合には、ベース3が空気ばね5a〜5dの上
端を摺動することができるので、除振動作と免震動作を
同時に行うことができる構成となっている。
【0017】尚、空気ばね5a〜5dは、水平方向の振
動だけでなく、上下方向の振動も吸収することができる
ので、上ベース3及び被免震物2は振動方向に拘わらず
除振される。支柱6a〜6dは、空気ばね5a〜5dよ
り内側で基礎4から垂直方向に起立し、その上端には低
摩擦部材10a〜10dが設けられている。低摩擦部材
10a〜10dは、通常ベース3から離間しているが、
空気ばね5a〜5dの空気圧が減圧されると共に、ベー
ス3下面に滑動可能に当接する。
【0018】このように各支柱6a〜6dが空気ばね5
a〜5dより内側に位置するように設けられているた
め、例えベース3の周縁部分が空気ばね5a〜5dから
外れても支柱6a〜6dにより支持されるため、ベース
3の水平方向への摺動ストロークがより長くなるように
設定されている。また、支柱6a〜6dと空気ばね5a
〜5dとが同一平面に設けられているため、装置自体の
薄型化を図ることができる。そのため、半導体露光装置
等の精密機械を除振及び免震させる場合のように、半導
体露光装置の高さに拘わらず既存のクリーンルーム内に
設置することが可能になる。
【0019】また、ベース3上には、変位(振幅)に応
じた信号を出力する変位センサ11と、加速度に応じた
信号を出力する加速度センサ12とが設けられている。
制御装置8は、変位センサ11及び加速度センサ12か
ら出力された信号に基づいて空気圧制御ユニット7に制
御信号を出力する。
【0020】この空気圧制御ユニット7には、空気源
(コンプレッサあるいは空気タンク等)16から供給さ
れた圧縮空気の供給量を調整するため加圧用の給気弁、
減圧用の排気弁等の複数の弁(図示せず)が設けられて
いる。制御装置8は、ベース3の振動の大きさに応じて
空気ばね5a〜5dの空気圧をアクティブ制御する空気
圧制御プログラムと、ベース3の振動の大きさに応じて
ベース3を空気ばね5a〜5dで支持する除振モード
か、あるいは支柱6a〜6dにより滑動可能に支持する
免震モードかを選択的に切り替えるモード切替プログラ
ム(切替手段)が格納されている。
【0021】すなわち、通常、空気ばね5a〜5dは空
気圧を所定値以上に加圧されており、これにより上端が
ベース3の下面に当接してベース3を持ち上げて除振モ
ードが設定されている。そして、所定以上の振動が伝播
したとき空気ばね5a〜5dの空気圧が減圧されて空気
ばね5a〜5dの上端をベース3から離間させると共
に、ベース3が降下して支柱6a〜6dの上端に設けら
れた低摩擦部材10a〜10dに当接して免震モードが
設定される。
【0022】また、ベース3の下方には、ベース3を原
点位置に附勢する4本のコイルバネ13a〜13dが配
設されている。4本のコイルバネ13a〜13dは、下
ベース4の対角方向に放射状に延在するように装架され
ている。各コイルバネ13a〜13dの一端はベース3
に設けられたバネ掛止部14a〜14dに掛止され、各
コイルバネ13a〜13dの他端は基礎4に設けられた
バネ掛止部15a〜15dに掛止されている。
【0023】また、バネ掛止部14a〜14d及びバネ
掛止部15a〜15dは、ベース3及び基礎4に回動可
能に植設されており、ベース3の相対変位方向に応じて
回動できるようになっている。尚、バネ掛止部14a〜
14d及びバネ掛止部15a〜15dは、コイルバネ1
3a〜13dの端部が連結された連結部がベース3の昇
降動作に追従して上下方向に回動する構成となってい
る。
【0024】そのため、ベース3は4本のコイルバネ1
3a〜13dのバネ力が釣り合う位置に附勢されてお
り、基礎6に振動が伝播されて相対変位した場合、各コ
イルバネ13a〜13dが変位方向に引っ張られる。そ
して、ベース3は各コイルバネ13a〜13dのバネ力
により原点位置に戻される。
【0025】図3は各制御機器のブロック図である。制
御装置8には、変位センサ11及び加速度センサ12、
空気ばね5a〜5dの空気圧を制御する空気圧制御ユニ
ット7と接続されている。そして、空気圧制御ユニット
7は、制御回路8からの指令により空気ばね5a〜5d
の圧力が振動の大きさ(加速度、変位)に応じた空気圧
となるように調整する。これにより、空気ばね5a〜5
dは、最適な空気圧で基礎6からの振動がベース3に伝
播しないように除振動作する。
【0026】図4はベース3に所定以上の振動が伝播さ
れたときの動作を示す側面図である。制御装置8は、変
位センサ11及び加速度センサ12からの検出信号が所
定値以上になった場合、空気ばね5a〜5dの空気圧を
減圧させるように空気圧制御ユニット7に制御信号を出
力し、空気圧制御ユニット7は各弁を排気側に切り替え
て空気ばね5a〜5d内の空気を排気させる。
【0027】これにより、空気ばね5a〜5dの圧力が
減圧されてベース3の下面に当接していた空気ばね5a
〜5dの上端が降下しはじめる。これに伴ってベース3
は降下して支柱6a〜6dの上端に設けられた低摩擦部
材10a〜10dに当接する。さらに、空気ばね5a〜
5dの圧力が減圧されると、空気ばね5a〜5dの上端
がベース3から離間する。
【0028】よって、ベース3は、支柱6a〜6dによ
り水平方向に摺動可能に支持されて免震動作モードとな
る。そのため、ベース3に比較的大きな振動が伝播され
た場合、ベース3は支柱6a〜6dに支持された状態で
水平方向に変位し、免震動作する。
【0029】図5は制御装置8が実行する制御処理の手
順を説明するためのフローチャートである。制御装置8
は、ステップS1(以下「ステップ」を省略する)にお
いて、制御装置8の電源がオンに操作されたか否かを判
定する。制御装置8の電源がオンにされると、S2に進
み、空気ばね5a〜5dに空気を供給してベース3を上
昇させて支柱6a〜6dから離間させる(図1参照)。
そのため、ベース3は空気ばね5a〜5dに支持された
状態となる。
【0030】次のS3では、変位センサ11及び加速度
センサ12からの検出信号を読み込み、ベース3の変位
及び加速度を認識する。続いて、S4において、ベース
3の変位又は加速度が予め設定された所定値(閾値)以
上であるかどうかを判定する。
【0031】ベース3の変位又は加速度が所定値(閾
値)以下であるときは、S5に進み、空気ばね5a〜5
dによる除振を行う。従って、S5では、変位センサ1
1及び加速度センサ12のより検出された変位及び加速
度に基づいて制御力を演算する。尚、ベース3が静止し
ているときは、変位センサ11及び加速度センサ12か
らの検出信号がゼロとなるため、制御力もゼロとなり、
空気ばね5a〜5dの空気圧は一定に保たれる。
【0032】次のS6では、S5で演算された制御力に
応じた空気圧を供給するように制御する。この場合、ベ
ース3は、図1に示されるように空気ばね5a〜5dに
より支持されており、制御装置8からの指令により空気
圧制御ユニット7が空気ばね5a〜5dの空気圧を制御
する。これにより、変位センサ11及び加速度センサ1
2により検出されたベース3の変位又は加速度が所定値
(閾値)以下であるときは、空気ばね5a〜5dがS5
で演算された制御力に応じた空気圧になるように制御さ
れてベース3の変位及び加速度を除振することができ、
ベース3及び被免震物2を静止状態に支持することがで
きる。
【0033】そして、S7では、制御装置8の電源がオ
フに操作されたか否かを判定する。このS7において、
制御装置8の電源がオンのままであるときは、前述した
S3に戻り、上記S3〜S7の処理を繰り返す。通常
は、ベース3の変位又は加速度が所定値(閾値)以下で
あるので、この除振モードに設定されており、例えば車
両の通行による振動あるいは機械振動、人の移動に伴う
振動等の比較的小さい振動がベース3に伝播されること
を防止できる。
【0034】また、S7において、制御装置8の電源が
オフに操作されたときは、今回の処理を終了する。次に
地震等の比較的大きい振動がベース3に伝播された場合
の制御について説明する。
【0035】上記S4において、ベース3の変位又は加
速度が所定値(閾値)以上であるときは、S8に進み、
空気圧制御ユニット7の排気側の弁(図示せず)を開弁
させて空気ばね5a〜5dの空気を排気させて減圧させ
る。これにより、空気ばね5a〜5dの空気圧が低下す
ると共に、ベース3が降下して支柱6a〜6dの上端に
設けられた低摩擦部材10a〜10dに当接する。
【0036】そして、空気ばね5a〜5dの上端は、ベ
ース3から離間する。そのため、ベース3は、支柱6a
〜6dにより水平方向に摺動可能に支持された状態とな
り、ベース3は支柱6a〜6dの低摩擦部材10a〜1
0d上で水平方向に変位して免震動作する。
【0037】次のS9では、ベース3の変位又は加速度
が予め設定された所定値(閾値)以上であるかどうかを
判定する。このS9において、ベース3の変位又は加速
度が所定値(閾値)以上であるときは、前述したS3に
戻り、S3,S4,S8,S9の処理を繰り返して、免
震動作状態を維持する。
【0038】しかし、S9において、ベース3の変位又
は加速度が所定値(閾値)以下であるときは、S10に
進み、制御装置8の電源がオフに操作されたか否かを判
定する。このS10において、制御装置8の電源がオン
のままであるときは、ベース3の変位又は加速度が所定
値(閾値)以下であるので、前述したS2に戻り、空気
ばね5a〜5dに空気を供給して加圧し、これによりベ
ース3を上昇させて支柱6a〜6dから離間させると共
に空気ばね5a〜5dに支持された状態とする。そし
て、前述したS3〜S7の処理を実行する。
【0039】しかし、S10において、制御装置8の電
源がオフに操作されたときは、今回の処理を終了する。
このように、振動の大きさに応じて空気ばね5a〜5d
による除振動作モードと支柱6a〜6dによる免震動作
モードに切り替えることにより、振動の大きさに拘わら
ずベース3に載置された被免震物2に振動が伝わること
を防止できるので、例えば被免震物2が精密機器で高精
度が要求される装置であっても振動の影響を受けずにそ
の精度を維持することができる。
【0040】尚、上記実施例では、空気ばね5a〜5d
を除振部材として用いた構成を一例として説明したが、
これに限らず、空気ばねのアクチュエータ(例えばリニ
アモータ等)を用いた構成にも適用できるのは勿論であ
る。
【0041】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、以下のよ
うな効果が得られる。上記請求項1の発明によれば、通
常は除振部材がベースを支持し、所定以上の振動が伝播
したとき除振部材をベースから離間させると共に、滑り
支承をベースに滑動可能に当接させるため、予め設定さ
れた所定以下の比較的小さい振動が伝播されたときは除
振部材により除振し、予め設定された所定以上の比較的
大きい振動が伝播されたときは滑り支承により免震動作
して免震することができる。
【0042】従って、振動の大きさに拘わらずベースに
載置された被免震物に振動が伝播することを防止でき、
例え被免震物が精密機器である場合でも、精密機器に振
動が伝わらず高精度を維持することが可能になり、振動
対策の信頼性を高めることができる。さらに、滑り支承
と除振部材を同一平面に配置することが可能になり、そ
の分装置の薄型化を図ることができ、例えば天井の高さ
制限に応じた高さに被免震物を設置することが可能にな
る。
【0043】また、請求項2の発明によれば、除振部材
を滑り支承の外側に設けたため、ベースが除振部材から
外れた位置に変位してもベースが滑り支承に支持され、
その分ベースと滑り支承の滑動範囲、すなわち免震動作
ストロークをより広くすることができる。
【0044】また、請求項3の発明によれば、除振部材
が空気ばねにより形成されているので、空気ばねの空気
圧を減圧することにより滑り支承をベースに滑動可能に
当接させることができ、空気圧の調整により除振部材か
ら滑り支承による支持に容易に切り替えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる免震装置の一実施例の側面図であ
る。
【図2】免震装置の平面図である。
【図3】制御機器のブロック図である。
【図4】ベースに所定以上の振動が伝播されたときの動
作を示す側面図である。
【図5】制御装置が実行する制御処理の手順を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 免震装置 2 被免震物 3 ベース 4 基礎 5a〜5d 空気ばね 6a〜6d 支柱 7 空気圧制御ユニット 8 制御装置 10a〜10d 低摩擦部材 13a〜13d コイルバネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被免震物が載置されるベースと、 前記ベースの下方に設けられ、振動が前記ベースに伝播
    しないように外部からの振動を吸収する除振部材と、 前記ベースを変位可能に支持する滑り支承と、 通常は前記除振部材が前記ベースを支持し、所定以上の
    振動が伝播したとき前記除振部材を前記ベースから離間
    させると共に、前記滑り支承を前記ベースに滑動可能に
    当接させるように切り替える切替手段と、 よりなることを特徴とする免震装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の免震装置であって、 前記除振部材を前記滑り支承の外側に設けたことを特徴
    とする免震装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載の免震装置であって、 前記除振部材は、空気ばねにより形成され、 前記切替手段は、空気ばねの空気圧を減圧することによ
    り前記滑り支承を前記ベースに滑動可能に当接させるこ
    とを特徴とする免震装置。
JP27100296A 1996-10-14 1996-10-14 免震装置 Pending JPH10122295A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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