JPH10122257A - ブーツ - Google Patents
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- JPH10122257A JPH10122257A JP27368696A JP27368696A JPH10122257A JP H10122257 A JPH10122257 A JP H10122257A JP 27368696 A JP27368696 A JP 27368696A JP 27368696 A JP27368696 A JP 27368696A JP H10122257 A JPH10122257 A JP H10122257A
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- JP
- Japan
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- ring
- valley
- boot
- lubricating
- lubrication
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブーツの谷部が膨張するのを防止すると共に
破損するのを防止することにある。 【解決手段】 蛇腹部14の谷部14aに潤滑成分が露
出する潤滑リング15を嵌合したものである。
破損するのを防止することにある。 【解決手段】 蛇腹部14の谷部14aに潤滑成分が露
出する潤滑リング15を嵌合したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸継手用ブーツに
関する。特に、軸継手の作動角の大きい軸継手用ブーツ
に関するものである。
関する。特に、軸継手の作動角の大きい軸継手用ブーツ
に関するものである。
【0002】
【従来技術】本発明に関する先行技術として、図8に示
す軸継手用ブーツが存在する。
す軸継手用ブーツが存在する。
【0003】図8は、この軸継手用ブーツの断面図であ
る。図8において、軸継手50は、継手外輪54と継手
軸55とが連結されている。この結合部51には両部材
が軸芯を折曲げて回転できるように軸受52が設けられ
ている。
る。図8において、軸継手50は、継手外輪54と継手
軸55とが連結されている。この結合部51には両部材
が軸芯を折曲げて回転できるように軸受52が設けられ
ている。
【0004】この軸受52の周囲室56には、潤滑油が
介在されて軸受52等が摩耗するのを防止している。そ
して、軸受52の周囲には、潤滑油が流出するのを防止
すると共に、ダスト等が侵入するのを防止するため、ブ
ーツ60が取付けられている。
介在されて軸受52等が摩耗するのを防止している。そ
して、軸受52の周囲には、潤滑油が流出するのを防止
すると共に、ダスト等が侵入するのを防止するため、ブ
ーツ60が取付けられている。
【0005】ブーツ60は、ゴム材製である。そして、
このブーツ60は、一端側に継手外輪54と結合する大
径取付部61が形成されていると共に、他端側に継手軸
55と嵌合する小径取付部62が形成されている。更
に、この大径取付部61と小径取付部62との間は蛇腹
部63に形成されている。
このブーツ60は、一端側に継手外輪54と結合する大
径取付部61が形成されていると共に、他端側に継手軸
55と嵌合する小径取付部62が形成されている。更
に、この大径取付部61と小径取付部62との間は蛇腹
部63に形成されている。
【0006】この蛇腹部63は、各3個の谷部64と山
部65から構成されている。そして、谷部64の2個所
には、弾性の保持リング66が嵌合されている。
部65から構成されている。そして、谷部64の2個所
には、弾性の保持リング66が嵌合されている。
【0007】ブーツ60の大径取付部61と小径取付部
62は、締付バンド53により固着されて、内部が密閉
されている。
62は、締付バンド53により固着されて、内部が密閉
されている。
【0008】このように構成されたブーツ60は、継手
外輪54側と継手軸55側とが軸受52を介して屈折す
ると図9のように変形する。図9は、図8の継手軸55
が作動角を大きく屈折させた状態図である。
外輪54側と継手軸55側とが軸受52を介して屈折す
ると図9のように変形する。図9は、図8の継手軸55
が作動角を大きく屈折させた状態図である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この状態で、保持リン
グ66は、円形周面の谷部64の膨張又は変形を弾性的
に防止するため、剛性材に構成されているが、谷部64
との摺動に於いて谷部64を摩耗させることになる。
グ66は、円形周面の谷部64の膨張又は変形を弾性的
に防止するため、剛性材に構成されているが、谷部64
との摺動に於いて谷部64を摩耗させることになる。
【0010】さらに、軸継手50は、軸受52を介して
継手外輪54と継手軸55とが作動角に屈折しながら回
転するので、蛇腹部63の谷部64と保持リング66と
が激しく摩耗することになる。このため、保持リング6
6も摩耗して谷部の断面円形を保持することができず、
蛇腹部63の対向する側面が互いに接触して摩耗するこ
とになる。同時に、楕円形に形成されて破損することに
もなる。
継手外輪54と継手軸55とが作動角に屈折しながら回
転するので、蛇腹部63の谷部64と保持リング66と
が激しく摩耗することになる。このため、保持リング6
6も摩耗して谷部の断面円形を保持することができず、
蛇腹部63の対向する側面が互いに接触して摩耗するこ
とになる。同時に、楕円形に形成されて破損することに
もなる。
【0011】本発明は、上述の問題点に鑑み成されたも
のであって、その技術的課題は、ブーツの谷部側が異常
変形して破損するのを防止し、同時に保持リングにより
摩耗させられて損傷するのを防止すると共に、蛇腹部の
対向する接触側面が摩耗して損傷するのを防止すること
にある。
のであって、その技術的課題は、ブーツの谷部側が異常
変形して破損するのを防止し、同時に保持リングにより
摩耗させられて損傷するのを防止すると共に、蛇腹部の
対向する接触側面が摩耗して損傷するのを防止すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために成されたものであって、その技術手段
は、以下のように構成されている。すなわち、一端側に
継手外輪と嵌合する第1取付部を有すると共に、他端側
に継手軸と嵌着する第2取付部を有し、かつ第1取付部
と第2取付部との間に蛇腹部を有するゴム状弾性材製の
ブーツであって、蛇腹部の谷部の外周面に潤滑性分を含
有して外表面へ露出する潤滑リングが嵌着されているも
のである。
解決するために成されたものであって、その技術手段
は、以下のように構成されている。すなわち、一端側に
継手外輪と嵌合する第1取付部を有すると共に、他端側
に継手軸と嵌着する第2取付部を有し、かつ第1取付部
と第2取付部との間に蛇腹部を有するゴム状弾性材製の
ブーツであって、蛇腹部の谷部の外周面に潤滑性分を含
有して外表面へ露出する潤滑リングが嵌着されているも
のである。
【0013】
【作用】継手外輪3に対し、継手軸4が軸受5、6、
7、を介して屈折すると蛇腹部14の対向側面(膜部1
4c)が作動角を大きくする側では接触しようとする
が、潤滑リング15により効果的に防止される働きをす
る。同時に、潤滑リング15は谷部14aの外周面14
dを潤滑成分を介して接触するので、摩擦により両接触
面が摩耗させられるのを防止できる。このため谷部14
aの外周面14dを円形に保持することができる。同時
に、この円形に保持しようとする働きは、作動角の大き
くなる側の対向側面が大径に広がろうとする働きを防止
する方向に作用する。この時も、潤滑リング15の潤滑
作用で、谷部14aの接触面が摩耗しないように作用す
る。
7、を介して屈折すると蛇腹部14の対向側面(膜部1
4c)が作動角を大きくする側では接触しようとする
が、潤滑リング15により効果的に防止される働きをす
る。同時に、潤滑リング15は谷部14aの外周面14
dを潤滑成分を介して接触するので、摩擦により両接触
面が摩耗させられるのを防止できる。このため谷部14
aの外周面14dを円形に保持することができる。同時
に、この円形に保持しようとする働きは、作動角の大き
くなる側の対向側面が大径に広がろうとする働きを防止
する方向に作用する。この時も、潤滑リング15の潤滑
作用で、谷部14aの接触面が摩耗しないように作用す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
に基づいて詳述する。
【0015】図1は、本発明の好ましい一実施の形態を
示すブーツの断面図である。
示すブーツの断面図である。
【0016】図1に於いて、1は等速継手である。等速
継手1は、第2の軸4を有し、第2の軸4の一端には内
輪5が設けられている。更に、内輪5は、外周面に保持
具7により保持されたボール6を介在して第1の軸2の
一端に設けられた外輪3と係合している。そして、第1
の軸2と第2の軸4とはボール6を介して互いの軸芯を
屈折できる作動角θの範囲(0°〜42°)で回転する
ように成されている。
継手1は、第2の軸4を有し、第2の軸4の一端には内
輪5が設けられている。更に、内輪5は、外周面に保持
具7により保持されたボール6を介在して第1の軸2の
一端に設けられた外輪3と係合している。そして、第1
の軸2と第2の軸4とはボール6を介して互いの軸芯を
屈折できる作動角θの範囲(0°〜42°)で回転する
ように成されている。
【0017】この等速継手1には、外輪3に一端側の大
径取付部12が嵌着すると共に、第2の軸4に他端側の
小径取付部13が嵌着しているブーツ10が装着されて
いる。
径取付部12が嵌着すると共に、第2の軸4に他端側の
小径取付部13が嵌着しているブーツ10が装着されて
いる。
【0018】ブーツ10は、ゴム又は樹脂材製であっ
て、弾力性を有するように構成されている。材質として
は、CR、NBR、EPT、およびVMQ等のゴム材料
が用いられる。
て、弾力性を有するように構成されている。材質として
は、CR、NBR、EPT、およびVMQ等のゴム材料
が用いられる。
【0019】ブーツ10の形状は、一端側が外輪3の外
周面に嵌着する大径取付部12に形成されていると共
に、他端側が第2の軸4に嵌着する小径取付部13に形
成されている。
周面に嵌着する大径取付部12に形成されていると共
に、他端側が第2の軸4に嵌着する小径取付部13に形
成されている。
【0020】大径取付部12と小径取付部13との間
は、蛇腹部14に構成されている。蛇腹部14は3個の
谷部14aと3個の山部14bとを設けると共に、谷部
14aと山部14bとを連結する傾斜した膜部14cか
ら構成されている。
は、蛇腹部14に構成されている。蛇腹部14は3個の
谷部14aと3個の山部14bとを設けると共に、谷部
14aと山部14bとを連結する傾斜した膜部14cか
ら構成されている。
【0021】谷部14aの外周面14dは、円弧状に形
成されて、潤滑リング15が嵌合するように形成されて
いる。又、蛇腹部14の肉厚は略均等の厚さに形成され
ている。
成されて、潤滑リング15が嵌合するように形成されて
いる。又、蛇腹部14の肉厚は略均等の厚さに形成され
ている。
【0022】蛇腹部14の大径取付部12側の2個の谷
部14aには潤滑リング15が嵌合している。潤滑リン
グ15は ゴム材製であって、内部に潤滑油が混在して
いる。そして、潤滑リング15のゴム材と潤滑油とは相
溶性が悪く構成されているため、径時と共に潤滑油がし
み出すように成されている。所謂、ブルジング現象を生
ずるように構成されている。尚、クロロプレンゴムに添
加する潤滑油としては、パラフィン系オイル又はシリコ
ンオイル等が適している。又、シリコンゴムの場合は、
クロロシリコンオイル、フェミルシリコーンオイル、ポ
リエチレンワックス、脂肪酸金属塩等が適している。
部14aには潤滑リング15が嵌合している。潤滑リン
グ15は ゴム材製であって、内部に潤滑油が混在して
いる。そして、潤滑リング15のゴム材と潤滑油とは相
溶性が悪く構成されているため、径時と共に潤滑油がし
み出すように成されている。所謂、ブルジング現象を生
ずるように構成されている。尚、クロロプレンゴムに添
加する潤滑油としては、パラフィン系オイル又はシリコ
ンオイル等が適している。又、シリコンゴムの場合は、
クロロシリコンオイル、フェミルシリコーンオイル、ポ
リエチレンワックス、脂肪酸金属塩等が適している。
【0023】潤滑リング15は、断面円形を成すと共
に、全体がOリングに形成されている。そして、谷部1
4aの外周面14dの径と略同一か又はやや小径に形成
されている。1例として、谷部14aの外径93.7m
mに対し、潤滑リング15の内径Dは93mmにしてあ
る。そして、谷部14aの外周面14dの曲率半径4m
mに対し、潤滑リング15の線径dの外周面14dの半
径は3.8mmに構成されている(図3参照)。
に、全体がOリングに形成されている。そして、谷部1
4aの外周面14dの径と略同一か又はやや小径に形成
されている。1例として、谷部14aの外径93.7m
mに対し、潤滑リング15の内径Dは93mmにしてあ
る。そして、谷部14aの外周面14dの曲率半径4m
mに対し、潤滑リング15の線径dの外周面14dの半
径は3.8mmに構成されている(図3参照)。
【0024】この潤滑リング15は、潤滑油の外にカー
ボン等の潤滑粉末を混合してもよい。更に、潤滑性に優
れたフッ素樹脂材により形成してもよい。又、潤滑リン
グ15の内部を環状の中空室に形成し、その中空室に潤
滑油を内在させて、潤滑リング15に圧力が作用すると
徐々に潤滑油が外表面にしみ出すように構成しても良
い。
ボン等の潤滑粉末を混合してもよい。更に、潤滑性に優
れたフッ素樹脂材により形成してもよい。又、潤滑リン
グ15の内部を環状の中空室に形成し、その中空室に潤
滑油を内在させて、潤滑リング15に圧力が作用すると
徐々に潤滑油が外表面にしみ出すように構成しても良
い。
【0025】図2は、図1の等速継手1が作動角θが最
大で回転する場合の半断面図である。
大で回転する場合の半断面図である。
【0026】この場合の潤滑リング15は、図3に示す
ようにブーツ10の谷部14aに於いて作動角θが最大
となる側の潤滑リング15の圧縮部分15a側が圧縮さ
れると共に、その180°反対側の潤滑リングの引張部
分15b側が引張力を受けることになる。このため、円
形の潤滑リング15は、図3に示すようにD寸法方向へ
楕円形状に変化する。しかし、このD寸法の変形は最小
に押さえられ、やや楕円形になるだけである。又、線径
dも変形するが各膜部の対向面は接解が防止される。
ようにブーツ10の谷部14aに於いて作動角θが最大
となる側の潤滑リング15の圧縮部分15a側が圧縮さ
れると共に、その180°反対側の潤滑リングの引張部
分15b側が引張力を受けることになる。このため、円
形の潤滑リング15は、図3に示すようにD寸法方向へ
楕円形状に変化する。しかし、このD寸法の変形は最小
に押さえられ、やや楕円形になるだけである。又、線径
dも変形するが各膜部の対向面は接解が防止される。
【0027】このとき、潤滑リング15に潤滑作用があ
ると、この潤滑リング15は谷部14aとの摩擦が最小
になるから、谷部14aが楕円形になろうとするのを防
止するように作用することができる。
ると、この潤滑リング15は谷部14aとの摩擦が最小
になるから、谷部14aが楕円形になろうとするのを防
止するように作用することができる。
【0028】更に、潤滑リング15により、作動角θの
最大となる側の蛇腹部14に於ける膜部14cの対向面
が摩擦するのを防止するように作用すると共に、潤滑リ
ング15と谷部14aとの摩擦も潤滑リング15の潤滑
作用で防止される。
最大となる側の蛇腹部14に於ける膜部14cの対向面
が摩擦するのを防止するように作用すると共に、潤滑リ
ング15と谷部14aとの摩擦も潤滑リング15の潤滑
作用で防止される。
【0029】図4は、本発明の他の実施の形態のブーツ
の断面図である。
の断面図である。
【0030】このブーツ10は、蛇腹部14の谷部14
aと山部14bの数が5個に形成されている。又、蛇腹
部14の大径取付部12側が薄肉に形成されているもの
である。そして、潤滑リング15は大径取付部12側の
谷部14aの3ヵ所に装着されている。
aと山部14bの数が5個に形成されている。又、蛇腹
部14の大径取付部12側が薄肉に形成されているもの
である。そして、潤滑リング15は大径取付部12側の
谷部14aの3ヵ所に装着されている。
【0031】ブーツ10の材質は、ゴム状弾性を有する
樹脂材製である。そして、潤滑リング15は、潤滑性を
有するフッ素樹脂又は、潤滑剤を混合された樹脂材であ
る。尚、潤滑リング15の硬度は、ブーツ10の硬度と
略同じか、高く構成されている。
樹脂材製である。そして、潤滑リング15は、潤滑性を
有するフッ素樹脂又は、潤滑剤を混合された樹脂材であ
る。尚、潤滑リング15の硬度は、ブーツ10の硬度と
略同じか、高く構成されている。
【0032】この場合も、図1のブーツ10と同様に作
用することができる。特に、蛇腹部14の数が多い場合
に、ブーツの材質は、樹脂系のゴム状弾性材(エラスト
マー)製にすると良い。
用することができる。特に、蛇腹部14の数が多い場合
に、ブーツの材質は、樹脂系のゴム状弾性材(エラスト
マー)製にすると良い。
【0033】図5は、本発明の更に他に実施の形態のブ
ーツの断面図である。そして、作動角θが最大となった
場合のものである。
ーツの断面図である。そして、作動角θが最大となった
場合のものである。
【0034】図5において、ブーツ10は、図1に示す
ブーツ10と略同様に、構成されたものである。図1の
ブーツ10と相違する点は、第2の軸4のブーツ10内
周側に潤滑チューブ16を嵌合すると共に、3個の谷部
14aに潤滑リング15が嵌合されているものである。
ブーツ10と略同様に、構成されたものである。図1の
ブーツ10と相違する点は、第2の軸4のブーツ10内
周側に潤滑チューブ16を嵌合すると共に、3個の谷部
14aに潤滑リング15が嵌合されているものである。
【0035】潤滑チューブ16は、ゴム材製で、潤滑リ
ング15と同様に構成されているものである。又は、ス
ポンジ状で、グリースが含有するように構成されている
ものである。
ング15と同様に構成されているものである。又は、ス
ポンジ状で、グリースが含有するように構成されている
ものである。
【0036】この潤滑チューブ16は、谷部14aと第
2の軸4が圧接するのを防止するために設けるものであ
って、谷部14aが第2の軸4に圧接して谷部14aと
潤滑リング15に異常変形を惹起させて潤滑リング15
と谷部14aとが摩擦するのを防止させるものである。
2の軸4が圧接するのを防止するために設けるものであ
って、谷部14aが第2の軸4に圧接して谷部14aと
潤滑リング15に異常変形を惹起させて潤滑リング15
と谷部14aとが摩擦するのを防止させるものである。
【0037】図6は、この潤滑チューブ16の斜視図で
ある。潤滑チューブ16は1個所軸方向に分割されてい
る。この分割部16aから第2の軸4に挿入される。
ある。潤滑チューブ16は1個所軸方向に分割されてい
る。この分割部16aから第2の軸4に挿入される。
【0038】図7は、本発明の更に他の実施の形態の潤
滑リング14の谷部14aに嵌着した断面図である。
滑リング14の谷部14aに嵌着した断面図である。
【0039】図7において、潤滑リング15は、断面が
板状に形成され、谷部14aの外周面14dに嵌合して
いるものである。そして、潤滑リング15は、外周面1
4dの外に膜部14cとも潤滑作用を成して接触できる
ように成されているものである。同時に、潤滑リング1
5は、径方向に谷部14aより厚肉に形成されているか
ら、ブーツと同材質であっても剛性を大きくすることが
可能となり、谷部14aは円形より楕円形に変形しよう
とするのを防止することができる。
板状に形成され、谷部14aの外周面14dに嵌合して
いるものである。そして、潤滑リング15は、外周面1
4dの外に膜部14cとも潤滑作用を成して接触できる
ように成されているものである。同時に、潤滑リング1
5は、径方向に谷部14aより厚肉に形成されているか
ら、ブーツと同材質であっても剛性を大きくすることが
可能となり、谷部14aは円形より楕円形に変形しよう
とするのを防止することができる。
【0040】尚、以上述べた潤滑リング15は、ブーツ
10より硬質にするとブーツ10の谷部14aの膨張を
防止できると共に、その時に、谷部14aと潤滑リング
15とが摩擦するのも防止できる。又、ブーツ10と潤
滑リング15とは同材質でも良い。
10より硬質にするとブーツ10の谷部14aの膨張を
防止できると共に、その時に、谷部14aと潤滑リング
15とが摩擦するのも防止できる。又、ブーツ10と潤
滑リング15とは同材質でも良い。
【0041】本発明の図1に示すブーツ10に潤滑リン
グ15と潤滑作用しないゴム材製の弾性保持リングとを
各々嵌合して実験したデータは下記の通りである。尚、
等速継手の回転数は600r.p.m.で、作動角を2
3°〜42°とし、作動角変動のサイクルを30c.
p.m.とした。
グ15と潤滑作用しないゴム材製の弾性保持リングとを
各々嵌合して実験したデータは下記の通りである。尚、
等速継手の回転数は600r.p.m.で、作動角を2
3°〜42°とし、作動角変動のサイクルを30c.
p.m.とした。
【0042】
【表1】
【0043】
(1) 本発明のブーツは、蛇腹部の谷部に潤滑リング
が嵌合されているから、谷部が遠心力により膨張しよう
とするのを防止する効果が期待できる。 (2) 同時に、潤滑リングには潤滑成分が含有してい
るから、谷部又はその近傍が摩耗するのが防止され、ブ
ーツの耐久性が発揮される。 (3) 更に、谷部が楕円形に変形して屈折され、亀裂
に至るのも、谷部と潤滑リングとの摩擦の少ない接合に
より潤滑リングが摩擦により異常変形することなく谷部
を円形に保持しようとする効果が発揮される。
が嵌合されているから、谷部が遠心力により膨張しよう
とするのを防止する効果が期待できる。 (2) 同時に、潤滑リングには潤滑成分が含有してい
るから、谷部又はその近傍が摩耗するのが防止され、ブ
ーツの耐久性が発揮される。 (3) 更に、谷部が楕円形に変形して屈折され、亀裂
に至るのも、谷部と潤滑リングとの摩擦の少ない接合に
より潤滑リングが摩擦により異常変形することなく谷部
を円形に保持しようとする効果が発揮される。
【図1】本発明の一実施の形態を示すブーツの取付状態
の断面図である。
の断面図である。
【図2】図1のブーツが、第1の軸の最大作動角のとき
の状態の半断面図である。
の状態の半断面図である。
【図3】図1の潤滑リングの図2の状態の断面図であ
る。
る。
【図4】本発明の他の実施の形態のブーツの断面図であ
る。
る。
【図5】本発明の更に他の実施の形態のブーツの図2の
状態と同じ断面図である。
状態と同じ断面図である。
【図6】図5の潤滑チューブの斜視図である。
【図7】本発明の更に他の実施の形態の谷部と潤滑リン
グとの部分断面図である。
グとの部分断面図である。
【図8】従来のブーツの取付状態の断面図である。
【図9】図8のブーツの作動角が最大の状態の断面図で
ある。
ある。
1……等速継手 2……第1の軸 3……外輪 4……第2の軸 5……内輪 6……ボール 7……保持具 8……締付バンド 9……密封室 10……ブーツ 12……大径取付部 13……小径取付部 14……蛇腹部 14a……谷部 14b……山部 14c……膜部 14d……外周面 15……潤滑リング 15a……潤滑リングの圧縮部分 15b……潤滑リングの引張部分 16……潤滑チューブ 16a……分割部 D……内径 d……線径 θ……作動角 50……軸継手 51……結合部 52……軸受 53……締付バンド 54……継手外輪 55……継手軸 56……周囲室 60……ブーツ 61……大径取付部 62……小径取付部 63……蛇腹部 64……谷部 65……山部 66……保持リング
Claims (1)
- 【請求項1】 一端側に継手外輪と嵌合する第1取付部
(12)を有すると共に他端側に継手軸(4)と嵌合す
る第2取付部(13)を有し、かつ前記第1取付部(1
2)と第2取付部(13)との間に蛇腹部(14)を有
するゴム状弾性材製のブーツであって、前記蛇腹部(1
4)の谷部(14a)の外周面(14d)に潤滑性分を
含有して外表面へ露出する潤滑リング(15)が嵌着さ
れていることを特徴とするブーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27368696A JPH10122257A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | ブーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27368696A JPH10122257A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | ブーツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10122257A true JPH10122257A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17531144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27368696A Pending JPH10122257A (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | ブーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10122257A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007113620A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Ntn Corp | 自在継手用ブーツ |
WO2010013569A1 (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-04 | Ntn株式会社 | 等速自在継手 |
DE102011119672A1 (de) * | 2011-11-29 | 2013-05-29 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Faltenbalg, Verwendung dieses Faltenbalgs und Fahrzeug mit einem derartigen Faltenbalg |
WO2016013341A1 (ja) * | 2014-07-23 | 2016-01-28 | Ntn株式会社 | 等速自在継手 |
-
1996
- 1996-10-16 JP JP27368696A patent/JPH10122257A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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