JP2002364665A - 自在軸継手用ニードル軸受 - Google Patents

自在軸継手用ニードル軸受

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JP2002364665A
JP2002364665A JP2001169668A JP2001169668A JP2002364665A JP 2002364665 A JP2002364665 A JP 2002364665A JP 2001169668 A JP2001169668 A JP 2001169668A JP 2001169668 A JP2001169668 A JP 2001169668A JP 2002364665 A JP2002364665 A JP 2002364665A
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JP
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bearing cup
peripheral surface
shaft
outer peripheral
bearing
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JP2001169668A
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Naoya Takatsuka
直哉 高塚
Makoto Fujinami
誠 藤波
Akira Takahashi
朗 高橋
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NSK Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/7803Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members suited for particular types of rolling bearings
    • F16C33/7809Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members suited for particular types of rolling bearings for needle roller bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/26Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
    • F16D3/38Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another
    • F16D3/382Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another constructional details of other than the intermediate member
    • F16D3/385Bearing cup; Bearing construction; Bearing seal; Mounting of bearing on the intermediate member
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/41Couplings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダストリップ部の摩耗を抑制し、長期間にわ
たってシール性能を維持することができるシール部材を
備えた自在軸継手用ニードル軸受を提供する。 【解決手段】 自在軸継手用ニードル軸受が、十字金具
1の各軸2にニードルころ3を介して回動可能に外嵌さ
れる有底筒状の軸受カップ4と、軸受カップ4の開口端
と軸2の基端部2aとの間をシールするシール部材50とを
備える。シール部材50が、各軸2の基端部2aの外周面と
軸受カップ4の開口端内周面との間に挟装されるインナ
ーリップ部8と、半径方向に弾性的に曲げ変形可能とさ
れて軸受カップ4のテーパ状外周面4aに押圧接触するダ
ストリップ部52とを有する。ダストリップ部52の基端部
側には、他の部分より肉厚の薄い環状薄肉部53が設けら
れると共に、環状薄肉部53と先端部52a との間には、屈
曲を容易として先端部52a をテーパ状外周面4aに面接触
させる環状の肉抜き溝54が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自在軸継手用ニード
ル軸受に関し、例えば自動車のプロペラシャフトに組み
込まれ、非直線的なプロペラシャフトによる回転力の伝
達を自在とする自在軸継手用ニードル軸受の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車のプロペラシャ
フトに組み込まれ、非直線的なプロペラシャフトによる
回転力の伝達を自在とする自在軸継手としては、ヨーク
をもった継手本体と十字金具とから成るフック形自在軸
継手が使われている。このフック形自在軸継手は、図4
に示した十字金具1と、ヨークをもった継手本体(図示
せず)とから成る。図5に示した該十字金具1の各軸2
には、ニードルころ3を介して有底円筒状の軸受カップ
4が外嵌されており、ヨークとの間にニードル軸受を挿
着してグリース潤滑するようになっている。
【0003】又、前記各軸2の基端部2aには、軸受カ
ップ4の開口端との間をシールすることにより、前記ニ
ードル軸受内に充填されたグリース等の潤滑剤が外部に
漏れるのを防止すると同時に、外部から汚水等の汚染物
がニードル軸受内に侵入するのを防止するシール部材5
が装着されている。このシール部材5は、シールスペー
スが十分にとれない自在軸継手用ニードル軸受に用いら
れるもので、ゴム等の弾性材からなる環状のシール本体
6と、該シール本体6内に埋設された心金7とを備えて
いる。
【0004】前記シール本体6には、各軸2の基端部外
周面と軸受カップ4の開口端内周面との間に挟装される
インナーリップ部8と、半径方向に弾性的に曲げ変形可
能とされて前記軸受カップ4の開口端外周面に押圧接触
するダストリップ部9とが、軸受カップ4の開口端を挟
むようにして設けられている。又、前記ダストリップ部
9は、断面形状が前記軸2と平行(図5の想像線を参
照)に延びるストレート形状となっており、該ダストリ
ップ部9のシール当り部となる前記軸受カップ4の開口
端外周面は、開口端側に窄まるテーパ面とされている。
【0005】そこで、前記ダストリップ部9と前記イン
ナーリップ部8との間に軸受カップ4の開口端が挿入さ
れると、該ダストリップ部9は該開口端のテーパ状外周
面4aによって、半径方向外方に押し広げられ、その弾
性復帰力によって該テーパ状外周面4aに押圧接触す
る。ところで、上述の如き自在軸継手用ニードル軸受
は、使用時に軸受カップ4が軸2に対して軸方向に動
き、かつ揺動運動を伴う。そこで、前記軸受カップ4が
軸方向外方に動いた場合にしめ代が減少するのを考慮し
て、該軸受カップ4の開口端外周面に対する前記ダスト
リップ部9のしめ代を大きめにする必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た如き従来の自在軸継手用ニードル軸受においては、前
記シール部材5におけるダストリップ部9のしめ代が大
きいと、軸受カップ4が軸2に対して軸方向に動いた
際、該ダストリップ部9は軸受カップ4のテーパ状外周
面4aに対する接触圧力が変動し易く、シール性能が安
定しないという問題がある。
【0007】更に、前記軸受カップ4が軸2に対して軸
方向内方に動いた際には、該ダストリップ部9は軸受カ
ップ4のテーパ状外周面4aに対する接触圧力が増大
し、大きな摩擦力が生じるので、該ダストリップ部9及
び前記軸受カップ4のシール当り部が比較的短期間で摩
耗し、シール性能が低下し易いという問題があった。従
って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、
ダストリップ部の摩耗を抑制して長期間にわたって良好
なシール性能を維持することができるシール部材を備え
た自在軸継手用ニードル軸受を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、十
字金具の各軸にニードルころを介して回動可能に外嵌さ
れる有底筒状の軸受カップと、該軸受カップの開口端と
前記軸の基端部との間をシールするシール部材とを備え
た自在軸継手用ニードル軸受であって、前記シール部材
が、前記各軸の基端部外周面と前記軸受カップの開口端
内周面との間に挟装されるインナーリップ部と、半径方
向に弾性的に曲げ変形可能とされて前記軸受カップの開
口端外周面に押圧接触するダストリップ部とを有してお
り、前記ダストリップ部の基端部側には、他の部分より
肉厚の薄い環状薄肉部が設けられると共に、前記環状薄
肉部と先端部との間には、屈曲を容易として該先端部を
前記軸受カップの開口端外周面に面接触させる環状の肉
抜き溝が設けられていることを特徴とする自在軸継手用
ニードル軸受により達成される。
【0009】上記構成によれば、環状薄肉部により曲げ
剛性が下げられたダストリップ部は、先端部が軸受カッ
プの開口端外周面に対して低い面圧で面接触するので、
広い接触面積に接触圧力が適正に分布されて摩耗が低減
すると共にシール性能が向上し、軸受カップの開口端外
周面に対する追従性も良好となる。そこで、前記軸受カ
ップが軸方向に動いて前記先端部の接触位置が変わった
場合においても、前記先端部は軸受カップの開口端外周
面に対する追従性が良く、接触圧力が変動し難いので、
シール性能が安定する。
【0010】又、本発明の上記目的は、十字金具の各軸
にニードルころを介して回動可能に外嵌される有底筒状
の軸受カップと、該軸受カップの開口端と前記軸の基端
部との間をシールするシール部材とを備えた自在軸継手
用ニードル軸受であって、前記シール部材が、前記各軸
の基端部外周面と前記軸受カップの開口端内周面との間
に挟装されるインナーリップ部と、半径方向に弾性的に
曲げ変形可能とされて前記軸受カップの開口端外周面に
押圧接触するダストリップ部とを有しており、前記軸受
カップの開口端外周面が円筒面とされると共に、前記ダ
ストリップ部の先端部が先端側に窄まるテーパ形状とさ
れることを特徴とする自在軸継手用ニードル軸受により
達成される。
【0011】上記構成によれば、ダストリップ部の先端
部が、円筒面とされた軸受カップの開口端外周面に対し
て押圧接触するので、前記軸受カップが軸方向に動いて
前記先端部の接触位置が変わった場合においても、該先
端部は接触圧力が変動することななく、一定の面圧を保
つことができるので、先端部に過大な摩擦力が作用して
摩耗するのを抑制し、長期間にわたって良好なシール性
能を維持することができる。
【0012】尚、好ましくは前記ダストリップ部の基端
部側には、他の部分より肉厚の薄い環状薄肉部が設けら
れると共に、前記環状薄肉部と先端部との間には、屈曲
を容易として該先端部を前記軸受カップの開口端外周面
に面接触させる環状の肉抜き溝が設けられる。この場
合、環状薄肉部により曲げ剛性が下げられたダストリッ
プ部は、先端部が軸受カップの開口端外周面に対して低
い面圧で面接触するので、広い接触面積に接触圧力が適
正に分布されて摩耗が更に低減すると共にシール性能が
向上し、軸受カップの開口端外周面に対する追従性も良
好となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係る自在軸継手用ニードル軸受を詳細に
説明する。図1に示したように、本発明の第1実施形態
に係る自在軸継手用ニードル軸受は、十字金具1と、該
十字金具1の各軸2にニードルころ3を介して回動可能
に外嵌された有底円筒状の軸受カップ4と、該軸受カッ
プ4の開口端と軸2との間をシールするシール部材50
とを備えている。尚、図5に示した従来の自在軸継手用
ニードル軸受と同様の構成部品については、同符号を付
して詳細な説明を省略する。
【0014】本実施形態における前記シール部材50
は、従来例と同様にシールスペースが十分にとれない自
在軸継手用ニードル軸受に用いられるもので、ゴム等の
弾性材からなる環状のシール本体51と、該シール本体
51内に埋設された心金7とを備えている。前記シール
本体51には、前記各軸2における基端部2aの外周面
と前記軸受カップ4の開口端内周面との間に挟装される
インナーリップ部8と、半径方向に弾性的に曲げ変形可
能とされて前記軸受カップ4の開口端におけるテーパ状
外周面4aに押圧接触するダストリップ部52とが設け
られている。又、前記ダストリップ部52は、前記軸2
と略平行(図1の想像線を参照)に延びる比較的大きな
しめ代を有している。
【0015】前記ダストリップ部52の基端部側(図1
中、右側)には、他の部分より肉厚の薄い環状薄肉部5
3が設けられると共に、前記環状薄肉部53と先端部5
2aとの間には、屈曲を容易として該先端部52aの内
周面を前記軸受カップ4の開口端外周面に面接触させる
環状の肉抜き溝54が設けられている。そして、前記軸
受カップ4の開口端が、かかる構成のダストリップ部5
2と前記インナーリップ部8との間に挿入されると、該
ダストリップ部52の先端部52aは該開口端のテーパ
状外周面4aによって、半径方向外方に押し広げられ、
その弾性復帰力によって該テーパ状外周面4aに押圧接
触する。
【0016】この際、前記環状薄肉部53により曲げ剛
性が下げられたダストリップ部52は、先端部52aの
内周面が軸受カップ4のテーパ状外周面4aに対して低
い面圧で面接触するので、比較的大きなしめ代を有して
いるにも関わらず、広い接触面積に接触圧力が適正に分
布され、前記先端部52a及び前記テーパ状外周面4a
の摩耗が低減すると共にシール性能が向上する。そこ
で、前記シール部材50のダストリップ部52は、摩耗
量が大幅に削減され、シール性能を長期間にわたって良
好に確保することができる。
【0017】又、前記先端部52aは、前記肉抜き溝5
4によって前記環状薄肉部53に対して更に屈曲を容易
とされているので、前記軸受カップ4のテーパ状外周面
4aに対する該先端部52aの追従性も良好となる。そ
こで、前記軸受カップ4が軸2に対して軸方向に動き、
前記先端部52aのテーパ状外周面4aに対する接触位
置が変わった場合においても、前記先端部52aは該テ
ーパ状外周面4aに対する追従性が良く、接触圧力が変
動し難いので、シール性能が安定する。尚、前記シール
部材50は、前記ダストリップ部52における環状薄肉
部53の肉厚寸法や肉抜き溝54の大きさを適宜設定す
ることにより、前記テーパ状外周面4aに対する先端部
52aの接触圧力を容易に調整することができる。
【0018】次に、図2を参照して本発明の第2実施形
態に係る自在軸継手用ニードル軸受を説明する。本第2
実施形態における自在軸継手用ニードル軸受は、図2に
示したように、十字金具1の各軸2にニードルころ3を
介して回動可能に外嵌された有底筒状の軸受カップ14
と、該軸受カップ14の開口端と前記軸2との間をシー
ルするシール部材60とを備えている。尚、図1に示し
た上記第1実施形態と同様の構成部品については、同符
号を付して詳細な説明を省略する。
【0019】本実施形態における前記軸受カップ14
は、開口端外周面が小径の円筒面14aとされている。
又、前記シール部材60のシール本体61には、前記各
軸2における基端部2aの外周面と前記軸受カップ14
の開口端内周面との間に挟装されるインナーリップ部8
と、半径方向に弾性的に曲げ変形可能とされて前記軸受
カップ14の開口端における円筒面14aに押圧接触す
るダストリップ部62とが設けられている。
【0020】前記ダストリップ部62は、先端部62a
が先端側に窄まるテーパ形状とされており、前記軸2の
外周面に向かって(図2の想像線を参照)延びる比較的
大きなしめ代を有していると共に、該先端部62aの内
径が前記円筒面14aの外径よりも小さく設定されてい
る。そして、前記軸受カップ14の開口端が、かかる構
成のダストリップ部62と前記インナーリップ部8との
間に挿入されると、該ダストリップ部62の先端部62
aは半径方向外方に押し広げられ、その弾性復帰力によ
って該開口端の円筒面14aに押圧接触する。
【0021】即ち、前記ダストリップ部62の先端部6
2aが、前記軸受カップ14の円筒面14aに対して押
圧接触するので、前記軸受カップ14が軸2に対して軸
方向に動き、前記先端部62aの円筒面14aに対する
接触位置が変わった場合においても、該先端部62aは
接触圧力が変動することななく、一定の面圧を保つこと
ができるので、比較的大きなしめ代を有しているにも関
わらず、シール部材60は、先端部62aに過大な摩擦
力が作用して摩耗するのを抑制し、長期間にわたって良
好なシール性能を維持することができる。
【0022】次に、図3を参照して本発明の第3実施形
態に係る自在軸継手用ニードル軸受を説明する。本第3
実施形態における自在軸継手用ニードル軸受は、上記第
2実施形態の自在軸継手用ニードル軸受におけるシール
部材60に代えて、シール部材70を用いた以外は、同
様の構成である。
【0023】図3に示したように、前記シール部材70
のシール本体71には、前記各軸2における基端部2a
の外周面と前記軸受カップ14の開口端内周面との間に
挟装されるインナーリップ部8と、半径方向に弾性的に
曲げ変形可能とされて前記軸受カップ14の開口端にお
ける円筒面14aに押圧接触するダストリップ部72と
が設けられている。
【0024】又、前記ダストリップ部72は、先端側に
窄まるテーパ形状とされており、前記軸2の外周面に向
かって(図3の想像線を参照)延びる比較的大きなしめ
代を有していると共に、該先端部72aの内径が前記円
筒面14aの外径よりも小さく設定されている。更に、
前記ダストリップ部72の基端部側(図3中、右側)に
は、他の部分より肉厚の薄い環状薄肉部73が設けられ
ると共に、前記環状薄肉部73と先端部72aとの間に
は、屈曲を容易として該先端部72aの内周面を前記軸
受カップ14の円筒面14aに面接触させる環状の肉抜
き溝74が設けられている。
【0025】そして、前記軸受カップ14の開口端が、
かかる構成のダストリップ部72と前記インナーリップ
部8との間に挿入されると、該ダストリップ部72の先
端部72aは、半径方向外方に押し広げられ、その弾性
復帰力によって該開口端の円筒面14aに押圧接触す
る。
【0026】この際、前記環状薄肉部73により曲げ剛
性が下げられたダストリップ部72は、先端部72aの
内周面が軸受カップ14の円筒面14aに対して低い面
圧で面接触するので、比較的大きなしめ代を有している
にも関わらず、広い接触面積に接触圧力が適正に分布さ
れ、前記先端部72a及び前記円筒面14aの摩耗が低
減すると共にシール性能が向上する。そこで、前記シー
ル部材70のダストリップ部72は、摩耗量が更に大幅
に削減され、シール性能を長期間にわたって良好に確保
することができる。
【0027】又、前記先端部72aは、前記肉抜き溝7
4によって前記環状薄肉部73に対して更に屈曲を容易
とされているので、前記軸受カップ14の円筒面14a
に対する該先端部72aの追従性も良好となる。そこ
で、前記軸受カップ14が軸2に対して軸方向に動き、
前記先端部72aの円筒面14aに対する接触位置が変
わった際に軸方向の隙間のバラツキがあった場合にも、
前記先端部72aは該円筒面14aに対する追従性が良
く、接触圧力が変動し難いので、シール性能が安定す
る。
【0028】尚、本発明の自在軸継手用ニードル軸受に
おける十字金具、軸受カップ及びシール部材等の構成
は、上記各実施形態の構成に限定されるものではなく、
本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは言
うまでもない。
【0029】
【発明の効果】上述した如き本発明の請求項1に係る自
在軸継手用ニードル軸受によれば、環状薄肉部により曲
げ剛性が下げられたダストリップ部は、先端部が軸受カ
ップの開口端外周面に対して低い面圧で面接触するの
で、広い接触面積に接触圧力が適正に分布されて摩耗が
低減すると共にシール性能が向上し、軸受カップの開口
端外周面に対する追従性も良好となる。そこで、前記軸
受カップが軸方向に動いて前記先端部の接触位置が変わ
った場合においても、前記先端部は軸受カップの開口端
外周面に対する追従性が良く、接触圧力が変動し難いの
で、シール性能が安定する。
【0030】又、上述した如き本発明の請求項2に係る
自在軸継手用ニードル軸受によれば、ダストリップ部の
先端部が、円筒面とされた軸受カップの開口端外周面に
対して押圧接触するので、前記軸受カップが軸方向に動
いて前記先端部の接触位置が変わった場合においても、
該先端部は接触圧力が変動することはなく、一定の面圧
を保つことができるので、先端部に過大な摩擦力が作用
して摩耗するのを抑制し、長期間にわたって良好なシー
ル性能を維持することができる。従って、ダストリップ
部の摩耗を抑制して長期間にわたって良好なシール性能
を維持することができるシール部材を備えた自在軸継手
用ニードル軸受を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自在軸継手用ニー
ドル軸受を説明するための要部拡大断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る自在軸継手用ニー
ドル軸受を説明するための要部拡大断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る自在軸継手用ニー
ドル軸受を説明するための要部拡大断面図である。
【図4】自在軸継手用ニードル軸受を説明するための概
略図である。
【図5】従来の自在軸継手用ニードル軸受を説明するた
めの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 十字金具 2 軸 3 ニードルころ 4 軸受カップ 7 心金 8 インナーリップ部 50 シール部材 51 シール本体 52 ダストリップ部 52a 先端部 53 環状薄肉部 54 肉抜き溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 朗 神奈川県藤沢市鵠沼神明1丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J016 AA02 BB03 CA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 十字金具の各軸にニードルころを介して
    回動可能に外嵌される有底筒状の軸受カップと、該軸受
    カップの開口端と前記軸の基端部との間をシールするシ
    ール部材とを備えた自在軸継手用ニードル軸受であっ
    て、 前記シール部材が、前記各軸の基端部外周面と前記軸受
    カップの開口端内周面との間に挟装されるインナーリッ
    プ部と、半径方向に弾性的に曲げ変形可能とされて前記
    軸受カップの開口端外周面に押圧接触するダストリップ
    部とを有しており、 前記ダストリップ部の基端部側には、他の部分より肉厚
    の薄い環状薄肉部が設けられると共に、前記環状薄肉部
    と先端部との間には、屈曲を容易として該先端部を前記
    軸受カップの開口端外周面に面接触させる環状の肉抜き
    溝が設けられていることを特徴とする自在軸継手用ニー
    ドル軸受。
  2. 【請求項2】 十字金具の各軸にニードルころを介して
    回動可能に外嵌される有底筒状の軸受カップと、該軸受
    カップの開口端と前記軸の基端部との間をシールするシ
    ール部材とを備えた自在軸継手用ニードル軸受であっ
    て、 前記シール部材が、前記各軸の基端部外周面と前記軸受
    カップの開口端内周面との間に挟装されるインナーリッ
    プ部と、半径方向に弾性的に曲げ変形可能とされて前記
    軸受カップの開口端外周面に押圧接触するダストリップ
    部とを有しており、 前記軸受カップの開口端外周面が円筒面とされると共
    に、前記ダストリップ部の先端部が先端側に窄まるテー
    パ形状とされることを特徴とする自在軸継手用ニードル
    軸受。
  3. 【請求項3】 前記ダストリップ部の基端部側には、他
    の部分より肉厚の薄い環状薄肉部が設けられると共に、
    前記環状薄肉部と先端部との間には、屈曲を容易として
    該先端部を前記軸受カップの開口端外周面に面接触させ
    る環状の肉抜き溝が設けられていることを特徴とする請
    求項2に記載の自在軸継手用ニードル軸受。
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