JPH11344181A - クイックコネクタ - Google Patents

クイックコネクタ

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JPH11344181A
JPH11344181A JP15106198A JP15106198A JPH11344181A JP H11344181 A JPH11344181 A JP H11344181A JP 15106198 A JP15106198 A JP 15106198A JP 15106198 A JP15106198 A JP 15106198A JP H11344181 A JPH11344181 A JP H11344181A
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rings
cylindrical hole
ring
quick connector
pipe
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Kazutaka Yokoyama
和孝 横山
Hiroshi Komito
拓 小見戸
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結部に相対回転を生じる場合にもより長期
に渡ってシール性を確保でき、しかも振動音の発生を抑
制し得るクイックコネクタを提供する。 【解決手段】 実質的に剛体からなる管3の先端部を受
容する筒状孔4と、筒状孔と該筒状孔に受容された管の
先端部との間をシールするOリング6とを備えたクイッ
クコネクタCにおいて、Oリングを、潤滑材を配合して
なるものとしたり、2つのOリング間に潤滑材を封入し
たりするものとする。このようにすれば、筒状孔と管と
の間が相対回転してもOリングの摩耗が抑制されるの
で、耐久性を向上し得る。また、Oリングの流体接触面
側に軟質材からなる圧力吸収部材10を介装したり、2
つのOリング間に軟質材からなるカラー9を挟むように
したり、2つのOリングのうちの流体側に位置するもの
をより低い硬度に設定したりするものとすれば、それら
の弾性変形で圧力変動を吸収できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を移送する経
路に設けられるクイックコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンの燃料供給経路には、
金属チューブと合成樹脂チューブとを連結する部位があ
るが、製造ラインでの工数削減のために、ワンタッチで
連結可能なクイックコネクタがこれらの連結部に用いら
れることがある(特開平5−1795号公報参照)。
【0003】さて、上記のクイックコネクタにおいて
は、実質的に剛体からなる例えば銅合金やステンレス鋼
などで形成された金属チューブの嵌合面はOリングによ
って気密・液密が確保される。しかしながらOリングは
回転を伴う部位に用いるのに適したものではないので、
金属チューブとこれの受容孔との間に相対回転が生じ得
る場合には、耐久性を勘案して定期的にOリングを交換
するなどの措置をとる必要がある。
【0004】また、連結される管路の剛性が高いと、流
体の圧力変動の影響による振動音が連結部から発生する
ことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術に課せられた問題点を解消するためのものであ
り、その主な目的は、連結部に相対回転を生じる場合に
もより長期に渡ってシール性を確保でき、しかも振動音
の発生を抑制し得るクイックコネクタを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、実質的に剛体からなる管3
の先端部を受容する筒状孔4と、前記筒状孔と該筒状孔
に受容された前記管の先端部との間をシールするOリン
グ6とを備えたクイックコネクタCにおいて、Oリング
を、潤滑材を配合してなるものとした。このOリング自
体に配合した潤滑材により、筒状孔と管との間が相対回
転してもOリングの摩耗が抑制されるので、耐久性を向
上し得る。また、上記のOリングを2つとし、2つのO
リング間に潤滑材を封入するものとすれば、この2つの
Oリング間に封入された潤滑材によって筒状孔と管との
間が相対回転してもOリングの摩耗が抑制されるので、
耐久性を向上し得る。
【0007】これに加えて、Oリングの流体接触面側に
軟質材からなる圧力吸収部材10を介装することによ
り、流体圧が加わった際にはそれの弾性変形で圧力変動
を吸収できる。また、2つのOリング間に軟質材からな
るカラー9を挟むことにより、流体圧でOリングが軸方
向移動してカラーに当接した際にカラーの弾性変形で圧
力変動を吸収でき、しかもカラーを挟むことでOリング
の面圧が高められる。また、2つのOリングのうちの流
体側に位置するものをより低硬度に設定することによ
り、流体圧が加わった際に低硬度のOリングが弾性変形
することで圧力変動を吸収できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された実施
形態を参照して本発明の構成について詳細に説明する。
【0009】本発明が適用されるクイックコネクタCを
図1に示す。このクイックコネクタCは、可撓性を有す
る合成樹脂チューブ1を接続するホース口2が一端側に
設けられ、かつ金属チューブ3を受容する筒状孔4が他
端側に設けられている。そして筒状孔4の中間部の内周
面には、その軸方向位置を規定するためのブッシュ5を
介してOリング6が装着されている。また筒状孔4の開
口には、可撓性を有する材料で形成されたチューブ保持
具7が軸方向変位不能に装着されている。このチューブ
保持具7は、筒状孔4の内方に位置する側が縮径されて
おり、その縮径端側は径方向外向きの外力が加わると拡
径変形可能になっている。
【0010】他方、筒状孔4に受容される金属チューブ
3は、直管状をなし、筒状孔4に受容される部分の中間
部に周方向突条8が形成されている。
【0011】筒状孔4に金属チューブ3を挿入すると、
チューブ保持具7の内端側が金属チューブ3の突条8で
強制的に拡径させられる。そしてチューブ保持具7の内
端縁を突条8が通過すると、チューブ保持具7が縮径状
態に復帰してその先端が突条8に引っかかる。金属チュ
ーブ3を引き抜こうとしても、拡開方向へ変形させる力
がチューブ保持具7に作用しないので、クイックコネク
タCと金属チューブ3との連結状態は解除できない。こ
のようにして、単に筒状孔4に金属チューブ3を挿入す
るだけで、合成樹脂チューブ1と金属チューブ3とをワ
ンタッチで連結することができる。
【0012】一方、これに用いられるOリング6は、例
えばフッ素ゴムなど、潤滑材としてのフッ素を配合した
エラストマ材で形成されている。このようにOリング6
を自己潤滑性に富む材料で形成することにより、Oリン
グ6と金属チューブ3あるいは筒状孔4との接触面の摩
擦抵抗が低減されるので、クイックコネクタCと金属チ
ューブ3間に相対回動を生じても、Oリング6の摩耗を
大幅に低減し得る。
【0013】図2に示すように、2つのOリング6a・
6bをカラー9によって互いに離間させ、これらの隙間
にシリコングリスやモリブデングリスなどの油脂潤滑材
Gを封入することでもOリング6に対する摩擦抵抗を低
減できる。
【0014】カラー9の断面形状を、図3に示すように
例えば台形とすれば、Oリング6とカラー9との対向面
間の空隙の断面積が大きくなるので、グリス保持量を増
大させることができる。しかも、これによると、圧力が
加わってOリング6aが軸方向に移動してカラー9の傾
斜面に当接した際に、傾斜面によって狭くなった側から
グリスが押し出されるので、グリスの流れに方向性を与
えることができる。つまり、より相対回転し易い側への
グリスの供給を円滑化することができる。
【0015】なお、カラー9の断面形状は、三角形や八
角形、または樽形や鼓形など、要するにOリング6a・
6bとの対向面がOリング6a・6bの中心軸に直交す
る面に対して傾斜した面を備えるものとすれば良く、特
に鼓形とすれば、金属チューブ3及び筒状孔4の両方の
接触面へのグリス供給を円滑化し得る。
【0016】図4に示すように、Oリング6の流体接触
面側に軟質のリング部材10を介装すれば、流体圧が加
わった際にはリング部材10が弾性変形するので、圧力
変動を吸収することができる。またこの圧力変動吸収作
用は、2つのOリング6a・6b間に挟設したカラー9
を軟質材で形成したり、流体と直接接触する側のOリン
グ6aを他より低硬度としたりしても得ることができ
る。より具体的に言うと、軟質材のカラー9並びにリン
グ部材10として、フッ素ゴム材のJIS−Hs70程
度の硬度のものを用いと良い。また、流体がガソリンの
場合は、流体側のOリング6aとして耐ガソリン性に優
れたフッ素ゴム材の硬度がJIS−Hs60程度のもの
を用い、大気側のOリング6bとして、低温での柔軟性
に優れたフロロシリコンゴム材の硬度がJIS−Hs7
0程度のものを用いると良い。
【0017】なお、Oリングの基材となる合成ゴム材
は、図5に示した如く低温になるほど硬化する特性なの
で、低温時にシール性が低下する傾向にあるが、低温に
なるほど粘度が顕著に高くなる特性(図6参照)のフッ
素変性シリコン系潤滑材をOリング間に封入すれば、O
リングの弾性低下をゲル化した潤滑材で補えるので、低
温時のシール性能の低下を抑制することができる。
【0018】
【発明の効果】このように本発明によれば、連結部に相
対回転を生じる場合にも、Oリング自体に潤滑材を配合
したり、或いは2つのOリング間に潤滑材を封入したり
することにより、筒状孔と金属チューブとの間の摩擦抵
抗が低減されてOリングの摩耗が抑制されるので、より
長期に渡ってシール性を確保できる。特に軟質材からな
るリング部材を流体側に介装したり、2つのOリング間
に介装するカラーを軟質材からなるものとしたり、流体
側に配置されるOリング自体をより低硬度なものとした
りすれば、それらの弾性変形で圧力変動を吸収できるの
で、振動音の発生を抑制し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるクイックコネクタの一部切
除して示す全体図
【図2】本発明の構成を示す要部拡大断面図
【図3】別の実施例を示す図2と同様な拡大断面図
【図4】さらに別の実施例を示す図2と同様な拡大断面
【図5】Oリングの温度−復元率特性線図
【図6】フッ素変性シリコン系潤滑材の温度−粘度特性
線図
【符号の説明】
1 合成樹脂チューブ 2 ホース口 3 金属チューブ 4 筒状孔 5 ブッシュ 6 Oリング 7 チューブ保持具 8 突条 9 カラー 10 リング部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に剛体からなる管の先端部を受容
    する筒状孔と、前記筒状孔と該筒状孔に受容された前記
    管の先端部との間をシールするOリングとを備えたクイ
    ックコネクタであって、 前記Oリングは、潤滑材を配合してなるものであること
    を特徴とするクイックコネクタ。
  2. 【請求項2】 実質的に剛体からなる管の先端部を受容
    する筒状孔と、前記筒状孔と該筒状孔に受容された前記
    管の先端部との間をシールする2つのOリングとを備え
    たクイックコネクタであって、 前記2つのOリング間に、潤滑材が封入されることを特
    徴とするクイックコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記Oリングの流体接触面側に軟質材か
    らなる圧力吸収部材が介装されたことを特徴とする請求
    項1または2に記載のクイックコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記Oリングが、軟質材からなるカラー
    を間に挟む2つのOリングからなることを特徴とする請
    求項1または2に記載のクイックコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記Oリングが、流体側に位置するもの
    がより低い硬度に設定された2つのOリングからなるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のクイックコネ
    クタ。
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