JPH10122110A - 多気筒内燃機関の制御装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の制御装置

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JPH10122110A
JPH10122110A JP8295840A JP29584096A JPH10122110A JP H10122110 A JPH10122110 A JP H10122110A JP 8295840 A JP8295840 A JP 8295840A JP 29584096 A JP29584096 A JP 29584096A JP H10122110 A JPH10122110 A JP H10122110A
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Japan
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fuel ratio
cylinder
ignition timing
target air
fuel
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Application number
JP8295840A
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English (en)
Inventor
Yusuke Tatara
裕介 多々良
Yutaka Asano
裕 浅野
Toru Yano
亨 矢野
Eisuke Kimura
英輔 木村
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 いかなる運転条件下においても、各気筒の噴
射燃料量と点火時期とを同一の目標空燃比に基づいて決
定し、燃費及びエミッションの向上を図り乍ら、ドライ
バビリティを更に向上させ得る多気筒内燃機関の制御装
置を提供する。 【解決手段】 機関始動中でなく、かつスロットル弁全
開運転領域にない時には、カウンタCUCYLの値をチ
ェックし(S33〜38)、0の時には、目標空燃比K
CMDIを値KCMDI#2に設定し、1の時には、#
1に設定し、2の時には、#3に設定し、3の時には、
#4に設定し、機関回転数NE及び吸気管内絶対圧PB
Aに応じて点火時期進角量θIGADVマップを検索し
て点火時期θIGADVmapを決定し(S40)、目
標空燃に応じて点火時期補正係数KLADVテーブルを
検索してKLADVを決定し(S41)、これにより点
火時期θIGADVを算出する(S42)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多気筒内燃機関の
制御装置に関し、特に、内燃機関の運転状態に応じて前
記機関の各気筒に供給される混合気の空燃比が目標空燃
比となるように燃料噴射量を算出すると共に、前記検出
された運転状態および前記目標空燃比に応じて前記機関
の各気筒の点火時期を算出する機能を備えた多気筒内燃
機関の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の各気筒に供給される混
合気の空燃比を理論空燃比よりリッチ側の目標空燃比又
はリーン側の目標空撚比に切り換える際に、各気筒に供
給される燃料噴射量を所定の時間差をもって増加又は減
少させ、各気筒の空燃比を順次切り換えることにより、
ドライバビリテイの向上を図ると共に、該空燃比の切り
換え時に、各気筒の点火時期を該切り換え後の空燃比に
応じたMBT(MinimumAdvance for Best Torque)ポイ
ントとなるように補正することにより、燃費およびエミ
ッション特性の向上を図るようにした内燃機関の制御装
置が提案されている(特開平8−42375号)。この
ように、空燃比の切換時に機関の点火時期まで制御する
ようにしたのは、次の理由による。
【0003】即ち、機関の点火時期は、理論空燃比にお
ける機関の各種運転状態に応じて測定したMBTポイン
トに対してノック余裕分(ノッキングが発生しないだけ
の余裕分)を考慮した値をマップ値として記憶し、検出
された運転状態に応じてこのマップを検索することによ
り決定される一方、MBTポイントは、空燃比の変化に
応じて理論空燃比のMBTポイントからアドバンス方向
又はリタード方向に変化するため、例えば空燃比を理論
空燃比からリーン側の目標空燃比に切り換えるときに
は、これとともに、機関の点火時期もアドバンス方向に
補正する必要があるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案に係る多気筒内燃機関の制御装置では、噴射燃料量と
点火時期を各上死点信号パルスに同期して算出している
が、算出された噴射燃料量と点火時期がそれぞれ適用さ
れる気筒が一定でないため、同一上死点信号パルスに同
期して算出された噴射燃料量と点火時期とがそれぞれ異
なる気筒に適用されるという問題があった。
【0005】図8は、従来の制御装置で実行される各種
制御処理の処理タイミングを示すタイミングチャートで
あり、同図には、1つのTDC区間(上死点信号パルス
の立ち下がりから次の上死点信号パルスの立ち下がりま
での区間)内のTDC処理の前半部で点火時期(θIG
データ)が算出され、その後半部で目標空燃比(FIデ
ータ)が算出される例が示されている。
【0006】このように算出された点火時期は、その直
後のCRK信号パルスの立ち上がりに同期して新たなθ
IGデータとして更新され、目標空燃比(燃料噴射量)
も、その直後のCRK信号パルスの立ち上がりに同期し
て新たなFIデータとして更新される。同図のCRK処
理内FIデータ及びθIGデータ中、各矩形は算出され
たFIデータ又はθIGデータを示し、矩形の色が変化
しているとき、即ち白色から黒色へ又は黒色から白色へ
変化しているときは、各データが新たに算出されたデー
タで更新されたことを示している。
【0007】例えば、図中、最初のTDC区間(CUC
YL=3)内のTDC処理の前半部で算出された点火
時期は、そのTDC区間内の#4気筒の点火に適用さ
れ、後半部で算出された目標空燃比は、次のTDC区
間(CUCYL=0)内の#4気筒の燃料噴射に反映さ
れる。正確には、点火時期は、その算出時のTDC区間
より1つ前のTDC区間におけるTDC処理で算出され
た目標空燃比に基づいて算出されるので、上記後半部
で算出された目標空燃比に基づいて次のTDC区間(C
UCYL=0)内のTDC処理の前半部で算出された
点火時期θIGが、#2気筒の燃料噴射に適用される。
即ち、#4気筒に対して算出された目標空燃比と、#2
気筒に対して算出された点火時期の基礎となる目標空燃
比とが同一になっている。
【0008】ある1つの気筒(例えば#3気筒)に注目
した場合には、その目標空燃比は、図中最初のTDC区
間(CUCYL=3)より1つ前のTDC区間(CUC
YL=2)のTDC処理の後半部(図示せず)で算出さ
れたものを使用する一方、その点火時期は、図中最後の
TDC区間(CUCYL=2)のTDC処理の前半部で
算出されたもの、即ち該TDC区間(CUCYL=2)
より1つ前のTDC区間(CUCYL=1)のTDC処
理の後半部で算出された目標空燃比に基づいて算出さ
れた点火時期を使用している。即ち、目標空燃比は、C
UCYLが「2」のTDC区間で算出された値を使用
し、点火時期は、CUCYLが「1」のTDC区間で算
出された目標空燃比に基づいて算出された値を使用す
る。この事情は他の気筒においても同様であるため、一
般に、各気筒においては、目標空燃比(燃料噴射量)と
点火時期の算出の基礎となる目標空燃比とが異なってい
る。
【0009】この結果、例えば空燃比を理論空燃比から
リーン側の目標空燃比に気筒毎に瞬時に切換えたときの
過渡状態においては、リーン側の空燃比に設定された気
筒の点火時期がよりリッチ側の理論空燃比のMBTポイ
ントに制御されたり、これとは逆に、理論空燃比に設定
された気筒の点火時期がよりリーン側の空燃比のMBT
ポイントに制御されたりする場合があり、ノッキングや
失火を招く虞があった。
【0010】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、いかなる運転条件下においても、各気筒の噴射燃料
量と点火時期とを同一の目標空燃比に基づいて決定し、
これにより、燃費及びエミッションの向上を図りなが
ら、ドライバビリティをさらに向上させることが可能な
多気筒内燃機関の制御装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、多気筒内燃機関の運転状態を検出する運転状
態検出手段と、該検出された運転状態に応じて前記機関
の各気筒に供給される混合気の空燃比が目標空燃比とな
るように燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段と、
前記検出された運転状態および前記目標空燃比に応じて
前記機関の各気筒の点火時期を算出する点火時期算出手
段とを備えた多気筒内燃機関の制御装置において、前記
点火時期算出手段による各気筒の点火時期の算出を、前
記燃料噴射量算出手段による当該各気筒に対する燃料噴
射量の算出に用いた目標空燃比に基づいて行うように制
御する制御手段を有することを特徴とする。
【0012】これにより、いかなる運転条件下において
も、各気筒の噴射燃料量と点火時期が同一の目標空燃比
から算出され、これにより、燃費及びエミッションの向
上を図りながら、ドライバビリティをさらに向上させる
ことができる。
【0013】また、好ましくは、前記制御手段は、前記
各気筒にそれぞれ設定された目標空燃比を当該各気筒に
それぞれ対応させて記憶する記憶手段を含み、前記点火
時期算出手段による前記各気筒の点火時期を、それぞれ
当該各気筒に対応して前記記憶手段に記憶された目標空
燃比に基づいて算出するように制御することを特徴とす
る。
【0014】これにより、上記効果をさらに高めること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。
【0016】図1は本発明の実施の一形態に係る多気筒
(例えば4気筒)内燃機関(以下「エンジン」という)
及びその制御装置の全体の構成図であり、エンジン1の
吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。ス
ロットル弁3にはスロットル弁開度(θTH)センサ4
が連結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた
電気信号を出力して電子コントロールユニット(以下
「ECU」という)5に供給する。
【0017】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3との間且つ吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側
に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃
料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接
続されて当該ECU5からの信号により燃料噴射弁6の
開弁時間が制御される。
【0018】エンジン1の各気筒毎に設けられた点火プ
ラグ31は図示しない駆動回路を介してECU5に接続
されており、ECU5からの信号により点火プラグ31
の点火時期θIGが制御される。
【0019】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には管7
を介して吸気管内絶対圧(PBA)センサ8が設けられ
ており、吸気管内絶対圧を検出して対応する絶対圧信号
を前記ECU5に供給する。また、その下流には吸気温
(TA)センサ9が取付けられており、吸気温TAを検
出して対応する電気信号を出力してECU5に供給す
る。
【0020】エンジン1の本体に装着されたエンジン水
温(TW)センサ10はサーミスタ等から成り、エンジ
ン水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を
出力してECU5に供給する。
【0021】エンジン1の図示しないカム軸周囲又はク
ランク軸周囲には、エンジン1の特定の気筒の所定クラ
ンク角度位置で信号パルス(以下「CYL信号パルス」
という)を出力する気筒判別センサ(以下「CYLセン
サ」という)13、各気筒の吸入行程開始時の上死点
(TDC)に関し所定クランク角度前のクランク角度位
置で(4気筒エンジンではクランク角180゜毎に)T
DC信号パルスを発生するTDCセンサ12、及び前記
TDC信号パルスの周期より短い一定クランク角(例え
ば30゜)周期で1パルス(以下「CRK信号パルス」
という)を発生するクランク角センサ(以下「CRKセ
ンサ」という)11が取り付けられており、CYL信号
パルス、TDC信号パルス及びCRK信号(クランク角
信号)パルスはECU5に供給される。
【0022】三元触媒15はエンジン1の排気管14に
配置されており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の
成分の浄化を行う。排気管14の三元触媒15の上流側
には、空燃比センサとしての酸素濃度センサ16(以下
「O2センサ16」という)が装着されており、このO
2センサ16は排気ガス中の酸素濃度を検出し、その検
出値に応じた電気信号を出力しECU5に供給する。
【0023】ECU5には、さらにエンジン1が搭載さ
れた車両の走行速度Vを検出する車速センサ20、当該
車両のトランスミッションのギヤ比(ギヤ位置)を検出
するギヤ比センサ21等の各種センサが接続されてお
り、これらのセンサの検出信号がECU5に供給され
る。また、ギヤ比は車速Vとエンジン回転数NEとから
求めてもよい。
【0024】ECU5は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」とい
う)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム
及び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射
弁6に駆動信号を供給する出力回路5d等から構成され
る。
【0025】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、排気ガス中の酸素濃度に応じた空燃
比フィードバック制御運転領域や空燃比オープンループ
制御運転領域等の種々のエンジン運転状態を判別し、判
別されたエンジン運転状態に応じ、次式(1)に基づ
き、前記TDC信号パルスに同期する燃料噴射弁6の燃
料噴射時間TOUTを演算する。
【0026】 TOUT=TI×KLSAFM×KO2×K1+K2 …(1) ここに、TIは基本燃料量、具体的にはエンジン回転数
NEと吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される基本
燃料噴射時間であり、このTI値を決定するためのTI
マップが記憶手段5cに記憶されている。
【0027】KLSAFMは、エンジン1及び当該車両
の所定運転状態において「1.0」より小さい値に設定
されるリーンバーン補正係数KLSAFに対して体積効
率補正をおこなった後の修正リーンバーン補正係数であ
り、この修正リーンバーン補正係数KLSAFMは、公
知の方法により算出される。
【0028】KO2は、O2センサ16の出力に基づい
て算出される空燃比補正係数であり、空燃比フィードバ
ック制御中はO2センサ16によって検出された空燃比
(酸素濃度)が理論空燃比に一致するように設定され、
オープンループ制御中はエンジン運転状態に応じた所定
値又は学習値に設定され、また、リーンバーン制御中は
学習値に設定される。
【0029】K1及びK2は、それぞれ各種エンジンパ
ラメータ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正
変数であり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エン
ジン加速特性等の諸特性の最適化が図られるような値に
設定される。
【0030】以下CPU5bで実行される制御処理を説
明する。
【0031】図2及び3は、燃料噴射タイミングを決定
するINJ(噴射)タイマ設定処理の手順を示すフロー
チャートであり、本処理は、CRK信号パルスの発生に
同期して実行される。本実施の形態では、気筒毎に目標
空燃比、即ち燃料噴射時間が算出されるため、本処理も
気筒毎に実行される。
【0032】図2において、先ずステップS1では、ス
テージSTAGE(N)が「1」であるか否かを判別
し、STAGE(N)=1のときには、INJタイマを
設定して燃料噴射タイミングを決定したことを「1」で
示すインジェクションフラグFINJ(N)を「0」に
設定する(ステップS2)一方、STAGE(N)≠1
のときには、ステップS2をスキップしてステップS3
に進む。
【0033】ここで、ステージSTAGE(N)とは、
前記クランク軸が720°回転する期間(圧縮行程から
吸気行程までの期間)を30°毎に分割し、それぞれ0
〜23までの整数値を対応させたものをいう(図7参
照)。
【0034】ステップS3では、ステージSTAGE
(N)がINJタイマセットステージFIstg(N)
以上であるか否かを判別し、STAGE(N)≧FIs
tg(N)のときにはステップS4に進む。
【0035】ここで、INJタイマセットステージFI
stg(N)とは、INJタイマを設定すべきステージ
をいい、気筒(N)(N=1〜4)毎に、予め0〜23
のいずれか1つの整数値が設定されている。
【0036】ステップS4では、インジェクションフラ
グFINJ(N)が「1」であるか否かを判別し、FI
NJ(N)=0のとき、即ちまだINJタイマが設定さ
れていないときには、INJタイマを設定する(ステッ
プS5)。
【0037】ここで、INJタイマには、本INJタイ
マ設定処理の対象となっている気筒(N)への燃料噴射
を開始するタイミングを設定するタイマや、燃料噴射開
始後、その燃料噴射を継続する時間を設定するタイマ等
の複数個のタイマが含まれているが、各タイマは本発明
を説明する上で必須のものではないため、その作用等の
説明を省略する。
【0038】次に、図3のステップS6,S10,S1
4で、本INJタイマセット処理の対象になっている気
筒が#1気筒〜#4気筒のいずれの気筒であるかを判別
する。
【0039】即ち、ステップS6では、(N)=1、即
ちその気筒(N)が#1気筒であるか否かを判別し、
(N)=1のときには、ステータスSAFCHGが0,
1,2又は3の値であるか否かを判別する(ステップS
7)。
【0040】ここで、ステータスSAFCHGは、#1
気筒から#4気筒までの各気筒の目標空燃比の状態を示
す指標であり、0〜7のいずれかの整数値を採る。本実
施の形態では、目標空燃比を理論空燃比(ストイキ)か
らリーン側の空燃比に変更するときには、#2気筒→#
4気筒→#3気筒→#1気筒の順序で切り換える一方、
目標空燃比をリーン側の空燃比から理論空燃比に変更す
るときにも、同様に、#2気筒→#4気筒→#3気筒→
#1気筒の順序で切り換えるように構成されている。以
下、ステータスSAFCHGの各値に対応した各気筒の
目標空燃比の状態を示す。
【0041】 0:全気筒ストイキ(理論空燃比) 1:#2気筒リーン、#1,#3,#4気筒ストイキ 2:#2,#4気筒リーン、#1,#3気筒ストイキ 3:#2,#4,#3気筒リーン、#1気筒ストイキ 4:全気筒リーン 5:#2気筒ストイキ、#1,#3,#4気筒リーン 6:#2,#4気筒ストイキ、#1,#3気筒リーン 7:#2,#4,#3気筒ストイキ、#1気筒リーン 前記ステップS7で、SAFCHG=0,1,2又は3
のときには、#1気筒はストイキであるため、#1気筒
点火時期算出用ラッチ空燃比KCMDI#1′をストイ
キ用に算出された目標空燃比KCMDISに設定する、
即ち燃料噴射量算出に用いられた目標空燃比KCMDI
Sをラッチする(ステップS8)一方、SAFCHG≠
0,1,2又は3のときには、#1気筒はリーンである
ため、#1気筒点火時期算出用ラッチ空燃比KCMDI
#1′をリーン用に算出された目標空燃比KCMDIL
に設定する、即ち燃料噴射量算出に用いられた目標空燃
比KCMDILをラッチする(ステップS9)。
【0042】本実施の形態では、目標空燃比を理論空燃
比とリーン側の空燃比との間で切り換えるときに、上述
のように、目標空燃比がストイキの気筒とリーンの気筒
とが混在するために、目標空燃比として、ストイキ用の
空燃比とリーン用の空燃比の2種類の空燃比を同時に算
出するようにしている。そして、ストイキ用の目標空燃
比を目標空燃比KCMDISとする一方、リーン用の目
標空燃比を目標空燃比KCMDILとしている。具体的
には、ストイキ用目標空燃比KCMDISには、本IN
Jタイマセット処理時にストイキ用に算出された目標空
燃比KLSAFS(前記式(1)の修正リーンバーン補
正係数KLSAFMの補正前のリーンバーン補正係数K
LSAFのうちストイキ用算出値)が設定され、リーン
用目標空燃比KCMDILには、本INJタイマセット
処理時にリーン用に算出された目標空燃比KLSAFL
(上記リーンバーン補正係数KLSAFのうちリーン用
算出値)が設定される。
【0043】一方、ステップS6で、(N)≠1のとき
には、(N)=2、即ちその気筒(N)が#2気筒であ
るか否かを判別し(ステップS10)、(N)=2のと
きにはステップS11に進む一方、(N)≠2のときに
はステップS14に進む。
【0044】ステップS11では、ステータスSAFC
HGが0,5,6又は7の値であるか否かを判別し、S
AFCHG=0,5,6又は7のときには、#2気筒は
ストイキであるため、#2気筒点火時期算出用ラッチ空
燃比KCMDI#2′を前記ストイキ用目標空燃比KC
MDISに設定する(ステップS12)一方、SAFC
HG≠0,5,6又は7のときには、#2気筒はリーン
であるため、#2気筒点火時期算出用ラッチ空燃比KC
MDI#2′を前記リーン用目標空燃比KCMDILに
設定する(ステップS13)。
【0045】ステップS14では、(N)=3、即ちそ
の気筒(N)が#3気筒であるか否かを判別し、(N)
=3のときにはステップS15に進む一方、(N)≠3
のとき、即ち(N)=4のときにはステップS18に進
む。
【0046】ステップS15では、ステータスSAFC
HGが0,1,2又は7の値であるか否かを判別し、S
AFCHG=0,1,2又は7のときには、#3気筒は
ストイキであるため、#3気筒点火時期算出用ラッチ空
燃比KCMDI#3′を前記ストイキ用目標空燃比KC
MDISに設定する(ステップS16)一方、SAFC
HG≠0,1,2又は7のときには、#3気筒はリーン
であるため、#3気筒点火時期算出用ラッチ空燃比KC
MDI#3′を前記リーン用目標空燃比KCMDILに
設定する(ステップS17)。
【0047】ステップS18では、ステータスSAFC
HGが0,1,6又は7の値であるか否かを判別し、S
AFCHG=0,1,6又は7のときには、#4気筒は
ストイキであるため、#4気筒点火時期算出用ラッチ空
燃比KCMDI#4′を前記ストイキ用目標空燃比KC
MDISに設定する(ステップS19)一方、SAFC
HG≠0,1,6又は7のときには、#4気筒はリーン
であるため、#4気筒点火時期算出用ラッチ空燃比KC
MDI#4′を前記リーン用目標空燃比KCMDILに
設定する(ステップS20)。
【0048】続くステップS21では、インジェクショ
ンフラグFINJ(N)を「1」に設定してステップS
22に進む。
【0049】ステップS22では、噴射開始ステージを
検出するために前記CRK信号パルスをカウントし、前
記ステージSTAGE(N)と同様に、0〜23の値を
採るカウンタCUFI(N)の値が「23」、即ち吸入
行程の最後であるか否かを判別し、CUFI(N)=2
3のときには、#N気筒点火時期算出用目標空燃比KC
MDI#(N)を前記ラッチされた目標空燃比KCMD
I#(N′)に設定した、即ち目標空燃比KCMDI#
(N′)をラッチした(ステップS23)後に、本IN
Jタイマセット処理を終了する一方、CUFI(N)≠
23のときには、直ちに本INJタイマセット処理を終
了する。
【0050】一方、図2の前記ステップS3で、STA
GE(N)<FIstg(N)のとき、又は前記ステッ
プS4で、FINJ(N)=1のとき、即ち既にINJ
タイマが設定されているときには、前記ステップS5〜
S21をスキップしてステップS22に進む。
【0051】図4は、点火プラグ32の点火時期θIG
の進角(アドバンス)量を算出するθIGADV算出処
理の手順を示すフローチャートであり、本処理は、TD
C信号パルスの発生に同期して実行される。
【0052】同図において、先ずステップS31で、エ
ンジンの始動(クランキング)中であることを「1」で
示す始動フラグFSTMODが「1」か否かを判別し、
始動中でないときには、エンジン1がWOT(スロット
ル弁全開運転、Wide Open Throttle)領域にあることを
「1」で示すWOTフラグFWOTが「1」か否かを判
別する(ステップS32)。
【0053】ステップS32で、FWOT=0のときに
は、カウンタCUCYLの値が「0」であるか否かを判
別する(ステップS33)。ここで、カウンタCUCY
Lは、TDC信号パルスをカウントすることにより0〜
3の整数値を採るカウンタであり、気筒を判別するため
のものである。例えば、カウンタCUCYLの値が
「0」であるときには、図7に示すように、#1気筒は
吸入行程であり、#3気筒は排気行程であり、#4気筒
は膨張行程であり、#2気筒は圧縮行程であることを示
している。
【0054】ステップS33で、CUCYL=0のとき
には、点火を行うべき気筒は圧縮行程中の#2気筒であ
るので、点火時期算出用目標空燃比KCMDIを前記図
3のステップS23でラッチした値KCMDI#2に設
定する(ステップS34)一方、CUCYL≠0のとき
にはステップS35に進む。
【0055】ステップS35では、カウンタCUCYL
の値が「1」であるか否かを判別し、CUCYL=1の
ときには、上記と同様の理由により、点火時期算出用目
標空燃比KCMDIを前記ラッチした値KCMDI#1
に設定する(ステップS36)一方、CUCYL≠1の
ときにはステップS37に進む。
【0056】ステップS37では、カウンタCUCYL
の値が「2」であるか否かを判別し、CUCYL=2の
ときには、点火時期算出用目標空燃比KCMDIを前記
ラッチした値KCMDI#3に設定する(ステップS3
8)一方、CUCYL≠2のとき、即ちCUCYL=3
のときには、点火時期算出用目標空燃比KCMDIを前
記ラッチした値KCMDI#4に設定する(ステップS
39)。
【0057】続くステップS40では、エンジン回転数
NE及び吸気管内絶対圧PBAに応じて、図5に示すθ
IGADVマップを検索して点火時期θIGADVma
pを決定し、次いでステップS41では、前記点火時期
算出用目標空燃比KCMDIに応じて、KLADVテー
ブル(その特性は図6に示す)を検索して、点火時期補
正係数KLADVを決定する。
【0058】図6は、KLADVテーブルに設定された
テーブルデータの特性を示す図であり、図中、縦軸は点
火時期補正係数値KLADVを示し、横軸は点火時期算
出用目標空燃比KCMDIを示している。
【0059】同図に示すように、点火時期補正係数KL
ADVの値が「1.0」のときに目標空燃比KCMDI
はθIGADVマップを設定したときに適用した目標空
燃比KCMDImapに対応するように設定され、目標
空燃比KCMDIの値に応じて点火時期補正係数KLA
DVも変更される。即ち、θIGADVマップには所定
の目標空燃比KCMDImapにおけるエンジンの運転
状態に応じた点火時期の進角補正量が設定されるため、
KLADVテーブルには、このマップ値を目標空燃比K
CMDIで補正するための値が設定される。
【0060】続くステップS42では、次式(2)によ
り点火時期θIGADVを算出し、直後のCRK信号パ
ルスに同期して新たな点火時期θIGとして設定され
る。
【0061】 θIGADV = θIGADVmap×KLADV …(2) 前記図7において、例えば最初のTDC処理内の前半部
では、このときのカウンタCUCYLの値は「3」で
あるため、点火時期算出用目標空燃比KCMDIには値
KCMDI#4が設定され(上記ステップS39)、こ
の値に基づいて点火時期θIGADVが算出され、直後
のCRK信号パルスに同期して新たな点火時期θIGと
して設定される、即ち#4気筒に対する点火時期とされ
るので、#4気筒に噴射された燃料量とその点火時期が
同一の目標空燃比に基づいて算出される。他の気筒につ
いても同様に、気筒に噴射された燃料量とその点火時期
が同一の目標空燃比に基づいて算出される。
【0062】一方、ステップS31で、FSTMOD=
1、即ち始動モードであるとき、又は、ステップS32
で、FWOT=1のときには、点火時期θIGADV及
び点火時期補正係数KLADVをそれぞれ「0」に設定
した(ステップS43)後に、本θIGADV算出処理
を終了する。
【0063】なお、本実施の形態では、点火時期θIG
をアドバンス方向に変更する制御についてのみ説明した
が、アドバンス方向のみならずリタード方向にも変更す
る必要があるときには、上記ステップS40のθIGA
DVマップに代えてアドバンス方向及びリタード方向の
双方に変更可能なマップを使用するようにすればよい。
【0064】このように、本実施の形態では、空燃比を
理論空燃比よりリーン側又はリッチ側の空燃比に気筒毎
に順次切換可能な多気筒エンジンにおいて、各気筒の燃
料噴射時に、その燃料噴射量の算出基礎となる目標空燃
比を当該気筒に対応させて記憶し、該気筒の点火時期
を、当該気筒に対して記憶された目標空燃比に基づいて
算出するようにしたので、いかなる運転条件下であって
も、噴射燃料量とその点火時期が同一の目標空燃比から
算出され、これにより、燃費及びエミッションの向上を
図りながら、ドライバビリティをさらに向上させること
ができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に依れば、
点火時期算出手段による各気筒の点火時期の算出が、燃
料噴射量算出手段による当該各気筒に対する燃料噴射量
の算出に用いた目標空燃比に基づいて行うように制御さ
れるので、いかなる運転条件下においても、各気筒の噴
射燃料量と点火時期とが同一の目標空燃比に基づいて決
定され、これにより、燃費及びエミッションの向上を図
りながら、ドライバビリティをさらに向上させることが
可能となる効果を奏する。
【0066】また、好ましくは、前記点火時期算出手段
による前記各気筒の点火時期は、それぞれ当該各気筒に
対応して記憶手段に記憶された目標空燃比に基づいて算
出するように制御されるので、上記効果をさらに高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる内燃エンジン及
びその制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】燃料噴射タイミングを決定するINJタイマ設
定処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】燃料噴射タイミングを決定するINJタイマ設
定処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】点火プラグの点火時期θIGの進角量を算出す
るθIGADV算出処理の手順を示すフローチャートで
ある。
【図5】θIGADVマップの一例を示す図である。
【図6】KLADVテーブルの一例を示す図である。
【図7】ECUが実行する各種制御処理の処理タイミン
グを示すタイミングチャートである。
【図8】従来の制御装置が実行する各種制御処理の処理
タイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 内燃エンジン 5 電子コントロールユニット(ECU) 6 燃料噴射弁 8 吸気管内絶対圧センサ 11 クランク角センサ 12 TDCセンサ 32 点火プラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 43/00 301 F02D 43/00 301H 301B (72)発明者 木村 英輔 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒内燃機関の運転状態を検出する運
    転状態検出手段と、該検出された運転状態に応じて前記
    機関の各気筒に供給される混合気の空燃比が目標空燃比
    となるように燃料噴射量を算出する燃料噴射量算出手段
    と、前記検出された運転状態および前記目標空燃比に応
    じて前記機関の各気筒の点火時期を算出する点火時期算
    出手段とを備えた多気筒内燃機関の制御装置において、 前記点火時期算出手段による各気筒の点火時期の算出
    を、前記燃料噴射量算出手段による当該各気筒に対する
    燃料噴射量の算出に用いた目標空燃比に基づいて行うよ
    うに制御する制御手段を有することを特徴とする多気筒
    内燃機関の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記各気筒にそれぞれ
    設定された目標空燃比を当該各気筒にそれぞれ対応させ
    て記憶する記憶手段を含み、前記点火時期算出手段によ
    る前記各気筒の点火時期を、それぞれ当該各気筒に対応
    して前記記憶手段に記憶された目標空燃比に基づいて算
    出するように制御することを特徴とする請求項1記載の
    多気筒内燃機関の制御装置。
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