JPH11107793A - 内燃機関の停止位置制御装置 - Google Patents

内燃機関の停止位置制御装置

Info

Publication number
JPH11107793A
JPH11107793A JP28317297A JP28317297A JPH11107793A JP H11107793 A JPH11107793 A JP H11107793A JP 28317297 A JP28317297 A JP 28317297A JP 28317297 A JP28317297 A JP 28317297A JP H11107793 A JPH11107793 A JP H11107793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
cylinder
internal combustion
stop
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28317297A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiro Kurokawa
直洋 黒川
Toru Kitamura
徹 北村
Akira Kato
彰 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP28317297A priority Critical patent/JPH11107793A/ja
Publication of JPH11107793A publication Critical patent/JPH11107793A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動性を損なうことなく機関始動時における
排気ガス特性の向上を図ることができる内燃機関の停止
位置制御装置を提供する。 【解決手段】 イグニッションスイッチ16がオフにさ
れたときは、エンジン回転数NE及び吸気管内圧力PB
に応じて最後に燃焼させるべき最終燃焼気筒を特定する
特定値ENGSTPを求め(ステップS303、S30
4)、特定値ENGSTPと現在値レジスタTDCNO
Wとが一致するまで燃料供給及び点火の制御を継続し、
両者が一致すると、エンジン1を停止させる(ステップ
S311、S313)。これにより、クランク軸は常
に、例えば#2CYLが吸気行程上死点にある位置で停
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の停止位
置制御装置に関し、特に、機関始動時の燃料噴射制御を
適切化し、始動性及び排気ガス特性の向上を図った内燃
機関の停止位置制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の作動停止は一般に、イグニッ
ションスイッチをオフにすることによりなされる。イグ
ニッションスイッチをオフにすると、機関への燃料供給
及び点火プラグの点火が停止され、機関のクランク軸は
惰性により回転した後、停止する。
【0003】また、従来、次回の機関始動時には機関の
クランク軸がどのクランク角位置で停止しているか、す
なわち初期位置が通常は不明であるため、最初は全気筒
について燃料噴射を行い(斉時噴射)、クランク軸が2
回転して次に噴射すべき気筒がシリンダ信号パルス等に
よって判別された後は、正規の順次噴射に移行するよう
にした燃料噴射制御方法が知られている(例えば特公昭
63−14174号公報)。この手法によれば、始動時
におけるクランク軸の初期位置にかかわらず、機関の始
動性を確保することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の燃料噴射制御方法では、機関始動時には斉時噴射に
よって、各気筒がどの行程にあるかを問わず、各気筒に
対して一律に燃料が同時噴射されるため、全気筒につい
て最適な行程またはタイミングでの燃料噴射は不可能と
なる。そのため、順次噴射のように各気筒について最適
な行程またはタイミングで燃料噴射がされる場合に比
し、燃料の不燃焼等によって機関始動時におけるHC
(炭化水素)の排出量が増大するという問題があった。
【0005】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、始動性を損なう
ことなく機関始動時における排気ガス特性の向上を図る
ことができる内燃機関の停止位置制御装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1の内燃機関の停止位置制御装置は、
内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、該
運転状態に応じて前記機関への燃料供給の制御及び点火
の制御を行う制御手段とを有する内燃機関の停止位置制
御装置において、イグニッションスイッチのオンオフ状
態を検出するスイッチ検出手段と、前記イグニッション
スイッチがオフにされたとき、前記運転状態検出手段に
より検出された運転状態に基づいて、前記機関のクラン
ク軸が所定のクランク角位置で停止するように前記制御
手段をして前記燃料供給及び点火の少なくとも一方の停
止をさせる機関停止制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0007】この構成により、内燃機関の運転状態が検
出され、該運転状態に応じて前記機関への燃料供給の制
御及び点火の制御が行われ、イグニッションスイッチの
オンオフ状態が検出される。そして、前記イグニッショ
ンスイッチがオフにされたとき、前記検出された運転状
態に基づいて、前記機関のクランク軸が所定のクランク
角位置で停止するように前記燃料供給及び点火の少なく
とも一方の停止がなされる。
【0008】前記クランク軸は機関の燃焼停止後にも惰
性で回転するが、その際、前記機関のクランク軸が所定
のクランク角位置で停止するように前記燃料供給及び点
火の少なくとも一方の停止がなされる。従って、始動時
におけるクランク軸の初期位置が一定化するため、始動
時における燃料噴射処理を順次噴射により適切に開始す
ることができ、よって、始動性を損なうことなく機関始
動時におけるHCの排出量の増大を防止して排気ガス特
性の向上を図ることができる。
【0009】また、前記機関停止制御手段は、燃料を最
後に燃焼させるべき気筒を選択する気筒選択手段を有す
ることが好ましい。
【0010】この構成により、前記選択された気筒で燃
料が最後に燃焼することにより、前記クランク軸は常に
同じクランク角位置で停止するので、始動時におけるク
ランク軸の初期位置が一定化する。従って、始動時にお
ける燃料噴射処理を順次噴射により適切に開始すること
ができ、よって、始動性を損なうことなく機関始動時に
おけるHCの排出量の増大を防止して排気ガス特性の向
上を図ることができる。
【0011】また、前記所定のクランク角位置は、前記
機関における特定の気筒が略吸気行程上死点にある位置
であるのが好ましい。
【0012】この構成により、機関始動時における初期
位置では、前記特定の気筒の次の次に噴射されるべき気
筒は吸気行程開始時点より十分に前の段階にあり、燃料
噴射に最適なタイミングが最初に訪れるので、当該次の
次に噴射されるべき気筒から順次噴射を直ちに開始する
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0014】図1は本発明の一実施の形態に係る内燃機
関の停止制御装置の全体構成を示す図である。同図中、
1は直列4気筒の内燃機関(以下、単に「エンジン」と
いう)である。
【0015】エンジン1の吸気管2の途中にはスロット
ルボディ3が設けられ、その内部にはスロットル弁3′
が配されている。また、スロットル弁3′にはスロット
ル弁開度(θTH)センサ4が連結されており、スロッ
トル弁3′の開度に応じた電気信号を出力して電子コン
トロールユニット(以下「ECU」という)5に供給す
る。
【0016】燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁
3′との間且つ吸気管2の図示しない燃料ポンプに接続
されるとともにECU5に電気的に接続され、当該EC
U5からの信号により燃料噴射の開弁時間が制御され
る。
【0017】また、吸気管2のスロットル弁3′の下流
側には分岐管7が設けられ、該分岐管7の先端には吸気
管内圧力(PB)センサ8が取付けられている。該PB
センサ8はECU5に電気的に接続されており、吸気管
内圧力PBは前記PBセンサ8により電気信号に変換さ
れてECU5に供給される。
【0018】また、分岐管7の下流側の吸気管2の管壁
には吸気温(TA)センサ9が装着され、該TAセンサ
9により検出された吸気温TAは電気信号に変換され、
ECU5に供給される。
【0019】エンジン1のシリンダブロックの冷却水が
充満した気筒周壁にはサーミスタ等からなるエンジン水
温(TW)センサ10が挿着され、該TWセンサ10に
より検出されたエンジン冷却水温TWは電気信号に変換
されてECU5に供給される。
【0020】また、エンジン1の図示しないカム軸周囲
又はクランク軸周囲の所定位置には気筒判別(CYL)
センサ11、TDCセンサ12、クランク角(CRK)
センサ13が夫々取付けられている。
【0021】CYLセンサ11は、クランク軸2回転毎
に特定の気筒の所定のクランク角度位置でパルス信号
(以下、「CYL信号パルス」という)を出力し、該C
YL信号パルスをECU5に供給する。
【0022】TDCセンサ12は、エンジン1の各気筒
の吸入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クラン
ク角度前のクランク角度位置で(4気筒エンジンではク
ランク角180°毎に)信号パルス(以下、「TDC信
号パルス」という)を出力し、該TDC信号パルスをE
CU5に供給する。
【0023】CRKセンサ13は、TDC信号パルスの
周期、すなわち180°より短い一定のクランク角周期
(例えば、30°周期)でパルス信号(以下、「CRK
信号パルス」という)を出力し、該CRK信号パルスを
ECU5に供給する。
【0024】エンジン1の各気筒の点火プラグ14は、
ECU5に電気的に接続され、ECU5により点火時期
が制御される。
【0025】また、エンジン1の排気管17の途中には
広域酸素濃度センサ(以下、「LAFセンサ」と称す
る)18が設けられており、該LAFセンサ18により
検出された排気ガス中の酸素濃度は電気信号に変換され
てECU5に供給される。
【0026】車速センサ15車輪(図示せず)には、車
速Vを検出する車速センサ15が取り付けられ、該車速
センサ15により検出された車速Vは電気信号に変換さ
れてECU5に供給される。また、イグニッションスイ
ッチ16のオン位置を示す信号はECU5に供給され
る。
【0027】ECU5は、上述の各種センサからの入力
信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、
アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を
有する入力回路5aと、中央演算処理回路(以下「CP
U」という)5bと、該CPU5bで実行される各種演
算プログラムや後述する各種マップ及び演算結果等を記
憶するROM及びRAMからなる記憶手段5cと、前記
燃料噴射弁6及び点火プラグ14に駆動信号を供給する
出力回路5dとを備えている。
【0028】ECU5はTDC信号パルスの発生間隔を
計測してエンジン回転数NEを算出する。また、ECU
5は、TDC信号パルス、CRK信号パルスに基づき各
気筒の基準クランク角度位置からのクランク角度ステー
ジSTG(以下、「ステージ」という)を検出する。
【0029】ECU5は、キャパシタまたはディレイタ
イマ等を備え、これらによって、イグニッションスイッ
チ16をオフにした後も数秒間は作動を継続することが
できるように構成されている。
【0030】CPU5bは、上述の各種エンジンパラメ
ータ信号に基づいて、排気ガス中の酸素濃度に応じたフ
ィードバック制御運転領域やオープンループ制御運転領
域等の種々のエンジンの運転状態を判別すると共に、エ
ンジンの運転状態に応じ、基本モードの場合は下記数式
1に基づき、また始動モードの場合は下記数式2に基づ
きTDC信号パルスに同期する燃料噴射弁6の燃料噴射
時間TOUTを各気筒(#1〜#4CYL)毎に演算
し、その結果を記憶手段5c(RAM)に記憶する。
【0031】
【数1】TOUT=TiM×KCMDM×KLAF×K
1+K2+TV
【0032】
【数2】TOUT=TiCR×K3+K4+TV ここに、TiMは基本モード時の基本燃料量、具体的に
はエンジン回転数NEと吸気管内圧力PBとに応じて設
定される基本燃料噴射時間であり、このTiM値を決定
するためのTiMマップが記憶手段5c(ROM)に記
憶されている。
【0033】TiCRは始動モード時の基本燃料量であ
って、TiM値と同様、エンジン回転数NEと吸気管内
圧力PBに応じて設定され、該TiCR値を決定するた
めのTiCRマップが記憶手段5c(ROM)に記憶さ
れている。
【0034】KCMDMは、修正目標空燃比係数であ
り、エンジンの運転状態に応じて設定される。
【0035】KLAFは空燃比補正係数であり、空燃比
フィードバック制御中はLAFセンサ18によって検出
された空燃比が目標空燃比に一致するように設定され、
オープンループ制御中はエンジン運転状態に応じた所定
値に設定される。
【0036】K1、K2、K3及びK4は夫々各種エン
ジンパラメータ信号に応じて演算される補正係数及び補
正変数であって、各気筒毎にエンジン運転状態に応じた
燃費特性や加速特性等の諸特性の最適化が図られるよう
な所定値に設定される。
【0037】TVは燃料噴射弁6の無効時間であって、
通電開始後から燃料噴射弁6が開弁するまでの遅延時間
を示す。
【0038】ECU5は、運転状態検出手段、制御手
段、スイッチ検出手段、機関停止制御手段及び気筒選択
手段を構成する。
【0039】図2は、インジェクションステージタイミ
ングチャートを示す図である。同図(a)は各気筒(#
1〜#4CYL)の吸入行程のタイミング及びそれに対
応するインジェクタ番号(以下「INJ.NO」と称す
る)を示す。例えば第2気筒(#2CYL)が吸気行程
にあるときのINJ.NOは「3」である。時点tで
は、#2CYLが吸気行程上死点にある。
【0040】同図(b)〜(e)は各気筒における吸入
行程(A)、圧縮行程(B)、爆発行程(C)及び排気
行程(D)の各行程のタイミングを示す。同図(b)、
(c)、(d)及び(e)はそれぞれ第1気筒(#1C
YL)、第2気筒(#2CYL)、第3気筒(#3CY
L)及び第4気筒(#4CYL)について示す。通常時
における燃料の順次噴射では、CYL信号パルスにより
気筒が判別された後、…、#1CYL、#3CYL、#
4CYL、#2CYL、#1CYL、…の順に燃料が噴
射される。
【0041】図3は、最終燃焼気筒選択処理のフローチ
ャートを示す図である。本処理は、TDC信号パルスの
発生毎に実行される。
【0042】まず、現在値レジスタTDCNOWにイグ
ニッションスイッチ16のオフ直前に燃料が噴射された
気筒に相当するINJ.NO(0〜3のいずれかの整数
値)を設定し(ステップS301)、イグニッションス
イッチ16がオフにされたか否かを判別する(ステップ
S302)。その判別の結果、イグニッションスイッチ
16がオフにされていないときは直ちにステップS30
7に進む一方、イグニッションスイッチ16がオフにさ
れたときは、エンジン1の運転状態に応じたマップ検索
を行う(ステップS303)。
【0043】図4に、最終燃焼気筒選択マップを示す図
である。このマップは、エンジン1のクランク軸が所定
のクランク角位置(例えば#2CYLが吸気行程上死点
にある位置、図2の時点t)で停止するようにするため
には、どの気筒で燃料を最後に燃焼させるのが適当であ
るかを決定するためのマップであり、その適当な気筒に
対応する値を検索値として整数値(0〜3)で設定した
ものである。この検索値は、エンジン回転数NE及び吸
気管内圧力PBをパラメータとして設定されている。
【0044】図3に戻り、次いで、最終燃焼気筒を特定
する最終燃焼気筒特定値ENGSTPを上記検索された
検索値に設定し(ステップS304)、エンジン1を停
止させるべきことを「1」で示すエンジン停止フラグF
ENGSTPを「1」に設定して(ステップS30
5)、エアコンクラッチをオフにし(ステップS30
6)、ステップS307に進む。ここで、エアコンクラ
ッチをオフにするのは、エアコンの負荷がクランク軸の
惰性により回転する量に影響するからである。従って、
エアコン以外でエンジン1に負荷を与えるデバイス類が
あれば、同様にそれらのクラッチをオフする等の処理を
行うのが好ましい。
【0045】次いで、ステップS307では、エンジン
停止フラグFENGSTPが「1」に設定されているか
否かを判別し、その判別の結果、エンジン停止フラグF
ENGSTPが「1」に設定されていないときは直ちに
本処理を終了する一方、エンジン停止フラグFENGS
TPが「1」に設定されているときは、フューエルカッ
ト中であることを「1」で示すフラグFFCが「1」に
設定されているか否かを判別し(ステップS308)、
その判別の結果、フラグFFCが「1」に設定されてい
ないときは、スロットル弁開度θTHがアイドル時のス
ロットル弁開度を示す所定値THIDLより大きいか否
かを判別し(ステップS309)、その判別の結果、θ
TH≦THIDLであるときは、車速Vが所定値VST
OP(例えば5Km/h)より大きいか否を判別する
(ステップS310)。
【0046】前記ステップS310の判別の結果、V≦
VSTOPであるときは、最終燃焼気筒特定値ENGS
TPと現在値レジスタTDCNOWとが一致したか否か
を判別し(ステップS311)、その判別の結果、最終
燃焼気筒特定値ENGSTPと現在値レジスタTDCN
OWとが一致しないときは直ちに本処理を終了する一
方、両者が一致したときは、次回の始動時における燃料
噴射処理を#3CYLからの順次噴射により開始可能で
あることを「1」で示す順次噴射可能フラグFSEQS
TTを「1」に設定して(ステップS312)、エンジ
ン1の停止処理を実行する(ステップS313)。すな
わち次の気筒への燃料噴射及び点火制御を行うことなく
ECU5はその制御動作を停止する。これにより、エン
ジン1のクランク軸が例えば#2CYLが吸気行程上死
点にある位置で常に停止する。
【0047】一方、前記ステップS308でフラグFF
Cが「1」に設定されているとき(フューエルカット
中)、前記ステップS309でθTH>THIDLであ
るとき(アイドル状態でない)、または前記ステップS
310でV>VSTOPであるとき(車両が停止状態で
ない)は、いずれも直ちにステップS313を実行す
る。
【0048】本処理によれば、エンジン1を停止させる
際に、最後に燃焼させるべき気筒が運転状態(エンジン
回転数NE及び吸気管内圧力PB)に応じて選択され
(ステップS303、S304)、燃料供給及び点火の
制御が選択された気筒について行われるまでそれらの制
御が継続される(ステップS311)。
【0049】図5は、始動モードにおけるクランク処理
のフローチャートを示す図であり、本処理はイグニッシ
ョンスイッチ16のオン時に実行される。
【0050】まず、順次噴射可能フラグFSEQSTT
が「1」に設定されているか否かを判別し(ステップS
501)、その判別の結果、順次噴射可能フラグFSE
QSTTが「1」に設定されているときは、#3CYL
(気筒)からの順次噴射により燃料噴射処理を開始し
(ステップS502)、本処理を終了する一方、順次噴
射可能フラグFSEQSTTが「1」に設定されていな
いときは、斉時噴射により燃料噴射処理を開始して(ス
テップS503)、本処理を終了する。
【0051】本処理によれば、エンジン1のクランク軸
の初期位置が、#2CYLが吸気行程上死点にある位置
として判明しているときは、順次噴射を直ちに行うこと
ができ、しかも最適な行程にある気筒から順次噴射を行
える。従って、始動時に一律に斉時噴射を行う場合に比
し、HCの排出量を削減することができ、始動性を損な
うこともない。
【0052】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、エンジン1を停止させる際に、最後に燃焼させるべ
き気筒が運転状態(エンジン回転数NE及び吸気管内圧
力PB)に応じて選択され(ステップS303、S30
4)、選択された気筒については最後に燃料供給及び点
火の制御がなされる(ステップS311)。従って、エ
ンジン1のクランク軸が常に所定クランク角位置(#2
CYLが吸気行程上死点にある位置)で停止するため、
次回の始動時におけるクランク軸の初期位置が一定化す
る。よって、次回の始動時に順次噴射を適切に、直ちに
行うことができ、始動性を損なうことなく機関始動時に
おけるHCの排出量の増大を防止して排気ガス特性を向
上することができる。
【0053】なお、本実施の形態では、選択された気筒
を最後に、燃料供給及び点火の双方を停止するようにし
たが、これに限るものでなく、いずれか一方を停止する
ようしてもよい。
【0054】なお、クランク軸を停止させるクランク角
位置は、上述した#2CYLが吸気行程上死点にある位
置に限るものでなく、例えばいずれかの気筒のいずれか
のクランク角ステージの位置でクランク軸を停止させる
ようにしてもよい。この場合は、クランク軸が停止する
クランク角位置に応じて、次回の始動時に最初に燃料を
噴射すべき気筒を設定すればよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る内燃機関の停止位置制御装置によれば、内燃機関
の運転状態を検出する運転状態検出手段と、該運転状態
に応じて前記機関への燃料供給の制御及び点火の制御を
行う制御手段とを有する内燃機関の停止位置制御装置に
おいて、イグニッションスイッチのオンオフ状態を検出
するスイッチ検出手段と、前記イグニッションスイッチ
がオフにされたとき、前記運転状態検出手段により検出
された運転状態に基づいて、前記機関のクランク軸が所
定のクランク角位置で停止するように前記制御手段をし
て前記燃料供給及び点火の少なくとも一方の停止をさせ
る機関停止制御手段とを有するので、始動性を損なうこ
となく機関始動時における排気ガス特性の向上を図るこ
とができる。
【0056】請求項2に係る内燃機関の停止位置制御装
置によれば、前記機関停止制御手段は、燃料を最後に燃
焼させるべき気筒を選択する気筒選択手段を有するの
で、始動性を損なうことなく機関始動時における排気ガ
ス特性の向上を図ることができる。
【0057】請求項3に係る内燃機関の停止位置制御装
置によれば、前記所定のクランク角位置は、前記機関に
おける特定の気筒が略吸気行程上死点にある位置である
ので、当該次の次に噴射されるべき気筒から順次噴射を
直ちに開始することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る内燃機関の停止位
置制御装置の全体構成を示す図である。
【図2】同形態におけるインジェクションステージタイ
ミングチャートを示す図である。
【図3】同形態における最終燃焼気筒選択処理のフロー
チャートを示す図である。
【図4】最終燃焼気筒選択マップを示す図である。
【図5】同形態における始動モードにおけるクランク処
理のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 5 ECU(運転状態検出手段、制御手段、スイッチ検
出手段、機関停止制御手段、気筒選択手段) 6 燃料噴射弁 8 吸気管内圧力(PB)センサ 11 CYLセンサ 12 TDCセンサ 13 CRKセンサ 14 点火プラグ 16 イグニッションスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02P 9/00 303 F02P 9/00 303B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転状態を検出する運転状態
    検出手段と、該運転状態に応じて前記機関への燃料供給
    の制御及び点火の制御を行う制御手段とを有する内燃機
    関の停止位置制御装置において、 イグニッションスイッチのオンオフ状態を検出するスイ
    ッチ検出手段と、 前記イグニッションスイッチがオフにされたとき、前記
    運転状態検出手段により検出された運転状態に基づい
    て、前記機関のクランク軸が所定のクランク角位置で停
    止するように前記制御手段をして前記燃料供給及び点火
    の少なくとも一方の停止をさせる機関停止制御手段とを
    有することを特徴とする内燃機関の停止位置制御装置。
  2. 【請求項2】 前記機関停止制御手段は、燃料を最後に
    燃焼させるべき気筒を選択する気筒選択手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の内燃機関の停止位置制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記所定のクランク角位置は、前記機関
    における特定の気筒が略吸気行程上死点にある位置であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の
    停止位置制御装置。
JP28317297A 1997-10-01 1997-10-01 内燃機関の停止位置制御装置 Pending JPH11107793A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28317297A JPH11107793A (ja) 1997-10-01 1997-10-01 内燃機関の停止位置制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28317297A JPH11107793A (ja) 1997-10-01 1997-10-01 内燃機関の停止位置制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11107793A true JPH11107793A (ja) 1999-04-20

Family

ID=17662108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28317297A Pending JPH11107793A (ja) 1997-10-01 1997-10-01 内燃機関の停止位置制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11107793A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6988031B2 (en) 2004-01-07 2006-01-17 Visteon Global Technologies, Inc. System and method for determining engine stop position
WO2006134738A1 (ja) * 2005-06-15 2006-12-21 Yanmar Co., Ltd. 燃料噴射制御装置
US7204222B2 (en) 2004-02-17 2007-04-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Drive system and automobile
JP2007162703A (ja) * 2007-02-20 2007-06-28 Toyota Motor Corp 内燃機関の停止始動制御装置
US7263959B2 (en) 2003-01-27 2007-09-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus of internal combustion engine
US7527580B2 (en) * 2003-05-17 2009-05-05 Daimler Ag Method of shutting down an internal combustion engine
JP2011074832A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の停止制御装置
JP2011132865A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7263959B2 (en) 2003-01-27 2007-09-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus of internal combustion engine
US7527580B2 (en) * 2003-05-17 2009-05-05 Daimler Ag Method of shutting down an internal combustion engine
US6988031B2 (en) 2004-01-07 2006-01-17 Visteon Global Technologies, Inc. System and method for determining engine stop position
US7204222B2 (en) 2004-02-17 2007-04-17 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Drive system and automobile
WO2006134738A1 (ja) * 2005-06-15 2006-12-21 Yanmar Co., Ltd. 燃料噴射制御装置
JP2006348826A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Yanmar Co Ltd 燃料噴射制御装置
KR100950144B1 (ko) 2005-06-15 2010-03-30 얀마 가부시키가이샤 연료 분사 제어 방법
US7711471B2 (en) 2005-06-15 2010-05-04 Yanmar Co., Ltd. Fuel injection control method
JP2007162703A (ja) * 2007-02-20 2007-06-28 Toyota Motor Corp 内燃機関の停止始動制御装置
JP4506764B2 (ja) * 2007-02-20 2010-07-21 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の停止始動制御装置
JP2011074832A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の停止制御装置
JP2011132865A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07247892A (ja) 内燃エンジンの燃料噴射制御装置
JPH11107823A (ja) 内燃機関の停止位置推定装置
US6959242B2 (en) Engine fuel injection control device
JPH0972234A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH06137197A (ja) 内燃機関の制御装置
JPH11107793A (ja) 内燃機関の停止位置制御装置
JP2907001B2 (ja) 内燃エンジンの希薄燃焼制御および故障判定装置
JP2002070706A (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JPH0723582Y2 (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JP2007107405A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH10122013A (ja) 内燃機関の燃料供給制御装置
JPH1122515A (ja) 機関トルク算出装置
JP2001073830A (ja) 内燃機関の制御装置
EP1284353B1 (en) Fuel injection control for start-up of internal combustion engine
JP2007218088A (ja) 内燃機関の制御装置、及び内燃機関の始動方法
JP2879993B2 (ja) 内燃エンジンの燃料噴射制御装置
US20180142659A1 (en) Control device for vehicle
JPH11270386A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH11107891A (ja) 内燃機関の停止位置制御装置
JPH09250380A (ja) 内燃機関の始動時燃料噴射装置
JP3135725B2 (ja) 多気筒内燃エンジンの制御装置
JP3841872B2 (ja) 内燃機関の筒内噴射燃料制御装置
JP2000073846A (ja) 内燃機関の制御装置
JPH06193539A (ja) 多気筒内燃エンジンの制御装置
JP2681565B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置