JPH10121357A - 繊維詰め物体 - Google Patents

繊維詰め物体

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JPH10121357A
JPH10121357A JP15503597A JP15503597A JPH10121357A JP H10121357 A JPH10121357 A JP H10121357A JP 15503597 A JP15503597 A JP 15503597A JP 15503597 A JP15503597 A JP 15503597A JP H10121357 A JPH10121357 A JP H10121357A
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polyester
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compound
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JP15503597A
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Masuki Fujimoto
倍己 藤本
Tomoshige Sugino
知重 杉野
Koichi Saito
公一 斉藤
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Toray Industries Inc
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M16/00Biochemical treatment of fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, e.g. enzymatic
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06MTREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
    • D06M15/00Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment
    • D06M15/19Treating fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials, with macromolecular compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with synthetic macromolecular compounds
    • D06M15/37Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D06M15/643Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds containing silicon in the main chain
    • D06M15/6436Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds containing silicon in the main chain containing amino groups

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸湿性、制電性と共に防虫性をも有すること
により優れた使用快適性を与え、しかも水洗い後の速乾
性や堅牢性に優れた水洗い可能な繊維詰め物体を提供す
る。 【解決手段】 詰め綿、側地および縫い糸がポリエステ
ル系繊維からなる繊維詰め物体であって、少なくとも前
記側地が吸放湿パラメータΔMRが1.2%以上のポリ
エステル系繊維からなり、かつ前記詰め綿に防虫繊維が
使用されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布団等に代表され
る繊維詰め物体に関し、さらに詳しくは側地がポリエス
テル系繊維から構成されながら優れた使用快適性や防虫
性を有し、かつ家庭用洗濯機などで水洗いが可能な繊維
詰め物体に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル系合成繊維からなる詰め綿
は、優れた嵩高性を発揮し、軽量で保温性に優れている
ため、掛け布団、敷き布団、肌掛け布団、こたつ布団、
座布団などの布団類あるいは背当てクッション、縫いぐ
るみ、寝袋、詰め物入りジャンバーやコート等の用途に
繊維詰め物体として多く使用されている。しかし、これ
ら詰め綿を使用した繊維詰め物体は、洗濯が難しいため
ほとんど洗濯しないか、洗濯するとしても洗濯屋に出し
てドライクリーニングしているのが現状である。そのた
め長期の使用の間にダニ等の害虫がつくなどの問題があ
った。
【0003】また、布団類の側地には、木綿を主とした
天然繊維で構成されたものが多いが、これらは使用時の
発塵が多く、また水洗いで収縮したり、皺が入りやすい
などの問題がある。そのためポリエステル合成繊維を使
用すればよいが、ポリエステル合成繊維の側地は吸湿性
がないため蒸れやすい上に、制電性が劣るため、使用時
に不快感を与えるという問題を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、吸湿
性、制電性と共に防虫性をも有することにより優れた使
用快適性を与え、しかも水洗い後の速乾性や堅牢性に優
れた水洗い可能な繊維詰め物体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の繊維詰め物体は、詰め綿、側地および縫い糸がポリ
エステル系繊維からなる繊維詰め物体であり、少なくと
も前記側地が吸放湿パラメータΔMRが1.2%以上の
ポリエステル系繊維からなり、かつ前記詰め綿に防虫繊
維が使用されていることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の繊維詰め物体は、詰め
綿、側地および縫い糸がいずれもポリエステル系繊維か
ら構成されているが、少なくとも側地に使用されるポリ
エステル系繊維として、吸放湿パラメーターΔMRが
1.2%以上の繊維が使用される。通常のポリエステル
繊維からなる側地の場合、吸放湿パラメーターΔMRが
0.2%未満であるのに対し、1.2%以上のポリエス
テル系繊維を使用することにより、繊維詰め物体使用時
における吸湿性と放湿性に優れ、快適な使用性を得るこ
とができる。しかし、この吸放湿パラメーターΔMRの
上限としては、繊維形成性の観点から30%とするのが
よい。
【0007】ここで吸放湿パラメーターΔMRとは、3
0℃×90%RHでの吸湿率MR2から20℃×65%
RHでの吸湿率MR1 を引いた差(ΔMR(%)=MR
2 −MR1 )で表される値であり、繊維詰め物体を使用
した場合の人体発汗を繊維詰め物体の側地で吸湿し、詰
め綿やさらに外側の側地を通して外気に放出することに
より快適性を得るためのパラメータとなるものである。
この吸放湿パラメーターΔMRが大きければ大きいほど
吸放湿能力が高く、使用快適性が良好であることを示
す。
【0008】また、上記ポリエステル系繊維によって構
成された側地は、摩擦帯電圧が3kv以下であり、下限
は実質的に0kvにすることができる。摩擦帯電圧が3
kvを越えると繊維詰め物体使用時に静電気が発生し、
周辺の塵が付着したり、チクチク感等の不快感を与える
ことがある。本発明において、側地に使用される上記ポ
リエステル系繊維としては、具体的には繊維形成成分と
して通常のポリエステル繊維中にポリエーテルエステル
アミドを含む複合繊維またはブレンド繊維、或いは繊維
形成成分としての通常のポリエステル繊維中に親水性化
合物(A)を共重合した共重合ポリエステルであって、
そのなかに極性基含有化合物(B)および/または架橋
剤(C)を含有する共重合ポリエステル(D)を含む複
合繊維またはブレンド繊維の2種類を使用するとよい。
【0009】まず、前者のポリエーテルエステルアミド
を含むポリエステル系繊維について説明する。ポリエー
テルエステルアミドとしては、同一分子鎖内にエーテル
結合、エステル結合およびアミド結合をもつブロック共
重合体を用いることができる。より具体的には、ラクタ
ム、アミノカルボン酸、ジアミンとジカルボン酸の塩か
ら選ばれた1種もしくは2種以上のポリアミド形成性成
分(イ)およびジカルボン酸とポリ(アルキレンオキシ
ド)グリコールからなるポリエーテルエステル形成性成
分(ロ)を重縮合反応させて得られるブロック共重合体
ポリマである。
【0010】ポリエーテルエステルアミドのポリアミド
形成性成分(イ)としては、カプロラクタム、エナント
ラクタム、ドデカノラクタム、ウンデカノラクタム、等
のラクタム類、アミノカプロン酸、11−アミノウンデ
カン酸、12−アミノドデカン酸等のω−アミノカルボ
ン酸、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612
等の前駆体であるジアミン−ジカルボンのナイロン塩類
があり、これらを1種または2種以上混合して用いるこ
とができる。好ましいポリアミド形成性成分はε−カプ
ロラクタム、ナイロン66塩である。
【0011】一方、ポリエーテルエステルアミドのソフ
トセグメントを構成するポリエーテルエステル成分
(ロ)としては、炭素数4〜20のジカルボン酸とポリ
(アルキレンオキシド)グリコールとからなる。炭素数
4〜20のジカルボン酸としてはコハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、セバシン
酸、ドデカジ酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸等の脂環式ジカルボン酸をあげることができ、1
種または2種以上混合して用いることができる。好まし
いジカルボン酸はアジピン酸、セバシン酸、ドデカジ
酸、テレフタル酸、イソフタル酸である。
【0012】また、ポリ(アルキレンオキシド)グリコ
ールとしては、ポリエチレングリコール、ポリ(1,2
−および1,3−プロピレンオキシド)グリコール、ポ
リ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(ヘキ
サメチレンオキシド)グリコール、エチレンオキシドと
プロピレンオキシドまたはテトラヒドロフランとのラン
ダムまたはブロック共重合等があげられ、特にポリエチ
レングリコールが好ましい。ポリ(アルキレンオキシ
ド)グリコールの数平均分子量は300〜10000、
好ましくは500〜4000の範囲である。
【0013】本発明に用いるポリエーテルエステルアミ
ドブロック共重合体は、上記したポリアミド形成性成分
(イ)とポリエーテルエステル形成性成分(ロ)を重縮
合することによって得られる。工業的に好ましい方法と
しては(イ)および(ロ)を減圧下に加熱重縮合する方
法があるが、その際、高重合度で着色の少ないポリマを
得るためには、例えば、酸化アンチモン、チタン酸エス
テル等を重縮合触媒として、またリン酸、リン酸エステ
ル等を着色防止剤として添加することが好ましい。ポリ
エーテルエステルアミド中の(イ)と(ロ)の重量比は
99/1〜5/90の範囲、好ましくは80/20〜1
0/90の範囲で有効に利用することができる。
【0014】本発明において、ポリエーテルエステルア
ミドとともにポリエステル系繊維を形成するときに複合
する繊維形成性重合体としては特に限定されないが、例
えば、テレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸
あるいはそれらのエステルを主たるジカルボン酸成分と
し、エチレングリコールもしくはテトラメチレングリコ
ールを主たるグリコール成分とするポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、あるいはポリ
エチレン2,6−ナフタレートなどの線状ポリエステル
があげられる。このうちポリエチレンテレフタレート
(通常ポリエステル)が好ましい。
【0015】このほかポリエステル系繊維には、ポリア
クリル酸ソーダ、ポリNビニルピロリドン、ポリアクリ
ル酸、およびその共重合体、ポリメタアクリル酸および
その共重合体、ポリビニルアルコールおよびその共重合
体、ポリアクリルアミドおよびその共重合体、架橋ポリ
エチレンオキサイド系ポリマなどの吸湿・吸水物質やポ
リオレフィン、ポリアミド等汎用熱可塑性樹脂が本発明
の目的を阻害しない程度含有されていてもよい。また、
酸化チタン、カーボンブラック等の顔料のほか従来公知
の抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、帯電防止材等が添加
されても勿論良い。
【0016】ポリエーテルエステルアミドと繊維形成性
重合体との複合比は、15/85〜50/50(重量
%)が好ましい。ポリエーテルエステルアミドが15重
量%未満では十分な吸放湿性や制電性が得られないこと
があり、また50重量%を超えると製糸性が低下するこ
とがある。次に、本発明に使用するポリエステル系繊維
として、前記後者に挙げた共重合ポリエステル(D)を
含む繊維について説明する。
【0017】共重合ポリエステル(D)は、親水性化合
物(A)を共重合することにより吸湿性や制電性を有す
るものとなり、かつ極性基含有化合物(B)および/ま
たは架橋剤(C)を補助成分として含有することによ
り、吸湿性をさらに向上させ、また繊維物性を安定させ
る。共重合ポリエステルの酸成分としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレン−2、6−ジカルボン酸
等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸等の
脂肪族ジカルボン酸等があげられる。特に好ましいのは
テレフタル酸である。また、グリコール成分として、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチ
レングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチル
グリコール等があげられる。特に好ましいのはエチレン
グリコールである。
【0018】親水性化合物(A)としては、エステル形
成性基を1個以上含有する化合物であれば特に限定され
ないが、代表的な化合物として、ポリオキシアルキレン
化合物、ポリオキサゾリン類、ポリアクリルアミドとそ
の誘導体、ポリスルホエチルメタクリレート、ポリ(メ
タ)アクリル酸およびその塩、ポリヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ポリビニルアルコール、および
ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。その中でもポ
リオキシアルキレン化合物が好ましい。ポリオキシアル
キレン化合物として、ポリオキシエチレン化合物、ポリ
オキシプロピレン化合物、ポリオキシテトラメチレン化
合物等があり、その中でもポリオキシエチレン化合物が
好ましく、特にポリエチレングリコールが好ましい。ポ
リエチレングリコールの中でも結晶化抑制因子成分を含
むポリエチレングリコールが好ましい。
【0019】ここで、結晶化抑制因子成分とは分子鎖中
あるいは末端に存在し、ポリエチレングリコールの繰り
返し単位の対称性を乱すような有機残基をいう。結晶化
抑制とは示差走査熱分析(DSC、昇温条件16℃/
分)によって求めた融点が同じ分子量のポリエチレング
リコールの融点より低くなることをいう。具体的な化合
物としては、下記一般式[II]
【0020】
【化2】 (ただし、式中Xは−CR56 −(R5 およびR6
水素またはアルキル基を示す)、−SO2 −、−O−、
−S−、−C(O)−等であり、10≦n+m≦450
の整数を示す。)で表されるポリエチレングリコールの
誘導体をあげることができ、ビスフェノールAやビスフ
ェノールS等にエチレンオキサイド(EO)を付加させ
た化合物が特に好ましい。
【0021】これらの化合物は大部分がポリエステル中
に共重合されていることが好ましいが、一部については
ポリマ中に分散した状態で存在していてもよい。共重合
ポリエステル中の親水性化合物(A)の共重合量は、吸
湿性および製糸性の観点から40〜99重量%が好まし
い。さらに好ましくは55〜90重量%である。また、
共重合ポリエステル(D)の吸湿特性を示す吸放湿パラ
メーターΔMRは、高ければ高い方が好ましく、12%
以上であることが好ましい。さらに好ましくは15%以
上、特に好ましくは18%以上である。ただし、上限と
しては、製糸性の観点から30%までとするのがよい。
【0022】さらに、親水性化合物(A)の分子量はポ
リエステルとの相溶性およびポリエステル中の分散性の
点で600〜20000が好ましく、さらに好ましくは
1000〜10000であり、特に好ましくは2000
〜6000である。また、共重合ポリエステル中に含有
させる極性基含有化合物(B)は特に限定されないが、
下記一般式[III] Yi −R1 −Xn [III] (ただし、式中R1 は有機残基、Xはエステル形成性基
でありnは1以上の正数、Yi はアミノ基、スルホン酸
基、カルボキシル基、水酸基、アミド基、およびホスホ
ン酸基等の誘導体の中から選ばれる1つ以上の極性基を
示す(i≧1の整数)。)で表される極性基を有する化
合物が好ましい。
【0023】ここで含有とは、ポリエステル中に分散ま
たは共重合した状態をいうが、特に共重合していること
が好ましい。化合物としては特にスルホン酸塩基を有す
る化合物が好ましい。極性基含有化合物(B)を含有さ
せることにより、ポリマの吸湿性がさらに高まるばかり
か、ポリマ中に水素結合やイオン性相互作用が生じ、繊
維とした場合に経時的な物性の変化が生じにくいという
効果を持つ。
【0024】共重合ポリエステル中の極性基含有化合物
(B)の含有量は、全ポリマを構成する酸成分に対して
0〜50モル%が好ましく、さらに好ましくは2〜30
モル%であり、特に好ましくは2〜15モル%である。
また、共重合ポリエステル中に含有させる架橋剤(C)
としては、ポリエステルと反応し、架橋構造を形成する
化合物であれば特に限定されないが、一般には下記一般
式[IV] (R3O)n2 (COOR4)m [IV] (ただし、式中R2 は3〜6の有機残基、R3 は水素あ
るいはアセチル基、R4は水素あるいはアルキル基、3
≦m+n≦6を示す。)で表される多官能化合物を用い
ることができる。ここで含有とは、ポリエステル中に分
散することも含むが、共重合により架橋構造をとること
が好ましい。
【0025】化合物としては、トリメリット酸、ピロメ
リット酸等の多官能カルボン酸、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールのごときポリオ
ールが好ましいが、特に好ましいのはトリメリット酸で
ある。架橋剤(C)を含有させることにより、ポリマの
吸湿性がさらに高まるばかりか、ポリマ中に架橋構造が
形成し、繊維とした場合に経時的な物性の変化が生じに
くいという効果も持つようになる。
【0026】共重合ポリエステル中の架橋剤(C)の割
合は、全ポリマを構成する酸成分に対して0〜30モル
%が好ましく、さらに好ましくは1〜15モル%、特に
好ましくは2〜10モル%である。上述した極性基含有
化合物(B)と架橋剤(C)とは、少なくともいずれか
一方が共重合ポリエステル中に含有されるが、好ましく
は極性基含有化合物(B)および架橋剤(C)の両者を
含むことが望ましい。
【0027】また、本発明において、共重合ポリエステ
ル中には、本発明の目的を損なわない範囲で酸化チタ
ン、カーボンブラック等の顔料、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩等の界面活性剤、従来公知の抗酸化剤、着色防
止剤、耐光剤、帯電防止剤等が添加されていても勿論よ
い。本発明において、共重合ポリエステル(D)ととも
にポリエステル系繊維を形成するときに複合する繊維形
成性重合体(E)は特に限定されないが、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン
6、ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステ
ルが挙げることができる。好ましくは最も汎用性の高い
ポリエチレンテレフタレートを主体とするポリエステル
である。
【0028】前述したように、本発明の側地に使用する
ポリエステル系繊維は、複合繊維またはブレンド繊維の
形態にされるが、複合繊維の形態としては、図1に示す
ような芯部1と鞘部2とからなる芯鞘型複合繊維、図2
に示すような芯部1と鞘部2と中空部3からなる芯鞘型
複合中空繊維、図3に示すような島部1aと海部2aか
らなる海島型複合繊維、図4に示すような張り合わせ部
1b,2bからなる張り合わせ型複合繊維等があげられ
る。
【0029】例えば、共重合ポリエステル(D)と繊維
形成性重合体(E)の複合の場合で、図1の芯鞘型複合
繊維および図2の芯鞘型複合中空繊維の場合には、芯部
に共重合ポリエステル(D)の吸湿性、制電性を有する
成分を配置し、鞘部にポリエステル等の繊維形成性重合
体(E)を配置する。複合比率(重量%)は、芯/鞘=
5/95〜90/10とすることが好ましい。さらに好
ましくは7/93〜50/50、特に好ましくは10/
90〜30/70である。芯部の複合比率の下限は、十
分な吸湿性を付与する目的から設定され、複合比率の上
限は紡糸性の低下を防止する観点から設定される。
【0030】また、図3の海島型複合繊維および図4の
張り合わせ型複合繊維の場合には、島部または一方の張
り合わせ部に共重合ポリエステル(D)の吸湿性成分を
配置し、海部または他方の張り合わせ部にポリエステル
等の繊維形成性重合体(E)を配置する。複合比率は、
島部または一方の張り合わせ部が5〜90重量%、さら
に好ましくは7〜50重量%、特に好ましくは10〜3
0重量%である。複合比率の下限は十分な吸湿性を付与
することから設定され、複合比率の上限は紡糸性の低下
を防止する観点から設定される。
【0031】ブレンド繊維の場合は、繊維形成性重合体
に配合したポリエーテルエステルアミドまたは共重合ポ
リエステル(D)の吸湿性成分の配合比率が、全ポリマ
量に対して5〜80重量%、より好ましくは5〜35重
量%、さらに好ましくは7〜30重量%である。配合比
率の下限は十分な吸湿性を付与することから設定され、
上限は紡糸性の低下を防止する観点から設定される。
【0032】また、本発明で使用する複合繊維やブレン
ド繊維の断面形状は円形だけでなく、三角形、扁平、多
葉形などの異形断面やそれらの中空断面であってもよ
い。上述したポリエステル系繊維を繊維詰め物体の側地
に使用するときの糸条としての単繊維繊度は0.1〜1
0デニールにするのが好ましい。0.1デニール未満で
は側地として使用時に単繊維が切断して発塵の原因にな
ったり、切断単繊維が縺れあってピリングと呼ばれる毛
玉が発生することがある。10デニールを越えると、側
地の風合いが剛くなって使用感が悪くなることがある。
【0033】また、側地に使用する糸条としてのトータ
ル繊度は、30〜300デニールにすることが好まし
い。30デニール未満では繊維詰め物体の側地としての
引き裂き強力が低く、使用耐久性が問題になる。また、
300デニールを越えると、側地の厚みが厚くなり過ぎ
て使用感が悪くなることがある。また、側地を構成する
布帛が織物の場合、経糸および緯糸の密度が50〜20
0本/inにすることが好ましい。50本/in未満で
は引き裂き強力が低く、使用耐久性が問題になったり、
繊維詰め物体あるいは周辺の塵などを通過させない機能
が低下することがある。200本/inを越えると側地
の風合いが剛くなり、使用感が悪くなることがある。
【0034】上述したポリエステル系繊維は、側地の織
物として100%使いにすることが水洗いやドライクリ
ーニングに対して形態安定性、防皺性あるいは速乾性に
優れるため好ましいが、使用快適性の面で制電性を有
し、吸放湿パラメーターΔMRが1.2%以上をキープ
する範囲であれば、通常のポリエステル糸などの合成繊
維との交撚糸使い織物にしたり、通常のポリエステル糸
などの合成繊維との交織織物にしてもよい。また、制電
性を有し、吸放湿パラメーターΔMRが1.2%以上を
キープし、形態安定性、防皺性、速乾性を損なわない範
囲であれば、木綿などの天然繊維を交撚、交織した織物
にしてもよい。
【0035】次に、本発明繊維詰め物体に使用される詰
め綿について説明する。詰め綿は、ポリエステル繊維か
らなり、繊度が0.5〜30デニール、繊維長が10〜
100mmの短繊維であることが好ましい。繊度が0.
5デニールよりも細いと、詰め物として必要な集合体と
しての嵩が低くなったり、圧縮に対する反発性や嵩の回
復性も低下する恐れがある。また、30デニールより太
くなると、触感が粗硬になりがちである。また、繊維長
が10mmより短いと、繊維間の絡合性が悪くなり綿切
れが生じやすくなり、100mmより長いと、開繊性や
製綿性が悪くなる恐れがある。
【0036】詰め綿用ポリエステル短繊維に与える巻縮
は、使用する用途によって適宜選択すればよいが、嵩高
性、ソフト感、圧縮に対する反発性や回復性、あるいは
製綿性をよくし、使用時、洗濯時の詰め綿の移動や絡ま
りを防ぐため、機械巻縮を与えることが好ましい。ま
た、詰め綿繊維の製糸時に非対称冷却処理し、繊維1本
1本に構造差を与えて3次元巻縮化したものがより好ま
しい。巻縮数としては、3〜10山/25mm、巻縮度
が5%〜30%であることが好ましい。
【0037】詰め綿の繊維断面形状は円形や円形中空が
一般的であるが、多角形などの異形断面やその中空化し
たものも使用することができる。また、詰め綿の繊維に
は、必要に応じて酸化チタン、カーボンブラック等の顔
料のほかに、従来公知の抗酸化剤、着色防止剤、耐光
剤、帯電防止材等を添加したものも使用することが出来
る。
【0038】本発明において、詰め綿には防虫繊維が含
まれている。防虫繊維としては、ポリエステル系繊維
を、防虫成分のピレスロイド系化合物、アミノシリコン
および防錆剤を含む処理液で表面処理したものが好まし
く使用される。この防虫繊維の全詰め綿に対する含有量
としては40重量%以上であることが好ましく、さらに
好ましくは全量の100重量%がよい。このような防虫
繊維を含有させることにより、繊維詰め物体として、後
述する測定法によるダニ忌避率を40%以上にすること
ができる。
【0039】防虫成分のピレスロイド系化合物として
は、フェノトリン(d−シス菊酸の3−フェノキシベン
ジルエステルとの2:8混合物)、合成ピレトリン、ア
レクトリン、フラルトリン、バルトリン、ジメトリン、
および天然ピレトリンなどを用いることができる。これ
らのピレスロイド系化合物の中でも、150℃以上の高
温処理を施しても、揮発性が低く、また、後述するアミ
ノシリコンとの相溶性が良く、ダニ忌避効果、ダニ増殖
抑制効果の洗濯による低下が低く、安全性に優れるなど
の観点から、次に記載の化学式[V]に示すフェノトリ
ンが好ましい。
【0040】
【化3】 本発明の防虫繊維には、ピレスロイド系化合物の共力剤
として、一般に知られているピペロニルブトキサイド、
ピペロニルサイクロネン、プロピルアイソーム、スルホ
キサイド(イソサフロールのオクチルスルホキシド)、
サフロキサン、トロピタル、セゾキサン、サイネピリン
類などを併用することにより、防ダニ効果をより一層高
めることができる。
【0041】本発明に用いる防虫繊維において、ピレス
ロイド系化合物の付着量は、0.01〜1重量%とする
ことが好ましく、さらに好ましくは0.02〜0.5重
量%とするのがよい。繊維中の付着量が0.01重量%
未満の場合は、良好なダニ忌避効果やダニ増殖抑制効果
が得られないことがある。一方、1.0重量%を越える
と、一般にピレスロイド系化合物は有機燐系の殺虫剤に
比べて低毒性ではあるが、人体への毒性が問題になる可
能性もあるので好ましくない。
【0042】防虫繊維のアミノシリコンとは、シリコン
ポリマーの分子中にアミノ基を有するもので、アミノ基
以外にエポキシ基などの他の置換基を有しているものも
使用できる。アミノシリコンのアミノ当量は、4.5×
102 〜6.5×103 グラム当量/モルとする。アミ
ノ当量が、4.5×102 グラム当量/モル未満の場合
には、ピレスロイド系化合物および防錆剤との相溶性が
よく、洗濯耐久性も良好であるが、ダニ忌避効果が低く
なることがある。これはシリコンポリマーによって強固
にピレスロイド系化合物が被覆されるためと考えられ
る。一方、アミノ当量が6.5×103 グラム当量/モ
ルを越える場合は、初期のダニ忌避効果は優れている
が、ドライクリーニング等の洗濯により忌避性能が低下
することがある。
【0043】上記防虫繊維を詰め綿に加工する場合、混
綿機や開繊機、梳綿機、成形機等の機械を錆させること
があるので、防虫繊維に防錆剤を付与することが好まし
い。このための防錆剤としては、前述した一般式[I]
で示されるアミノ系の化合物を使用する。かかる構造の
アミノ系化合物以外の防錆剤では、本発明で用いるピレ
スロイド系化合物のダニ忌避効果、ダニ増殖制効果が阻
害されることがある。かかるアミノ系化合物の具体例と
しては、次の化学式[VI]、[VII ]の化合物を使用す
ることができる。
【0044】
【化4】 ここで、XはNaまたはKなどのアルカリ金属を意味す
る。
【0045】
【化5】 ここで、R1 はC4-18のアルキル基、R2 はC2-4 のア
ルキレン基、XはNaまたはKなどのアルカリ金属を意
味する。なお、かかる一般式で示される防錆剤に、さら
にオクチルホスフェートカリ塩などのアルキルホスフェ
ート系化合物や、亜硫酸ナトリウム等を併用すると、該
一般式で示される化合物の防錆効果をさらに向上するこ
とができる。
【0046】本発明において、ピレスロイド系化合物に
対するアミノシリコンの重量比は、1:1〜1:20に
することが好ましい。ピレスロイド系化合物に対するア
ミノシリコンの重量比が1:1に満たないと、防ダニ性
の洗濯耐久性が著しく低下することがある。一方、重量
比が1:20を越えると、防虫効果が低く、本発明の目
的を達成し得なくなることがある。これは、ピレスロイ
ド系化合物がアミノシリコン被膜で覆われてしまい、ピ
レスロイド系化合物が表面に現れにくくなるためと思わ
れる。
【0047】また、ピレスロイド系化合物に対する防錆
剤の重量比は1:0.5〜1:10にすることが好まし
い。ピレスロイド系化合物に対する防錆剤の重量比が、
1:0.5に満たないと、防錆効果が低くなる。一方、
重量比が1:10を越えると、防虫効果が低下するとと
もに、防虫効果の洗濯耐久性が低下することがある。こ
れは、一般に防錆剤の無機性が強いため、アミノシリコ
ン造膜性に悪影響を及ぼしたり、繊維との親和性が低下
することによるものと考えられる。
【0048】防虫繊維の製造方法としては、例えば、上
記したピレスロイド系化合物、アミノシリコンおよび防
錆剤を非イオン系界面活性剤もしくはアニオン系界面活
性剤またはこれらの併用物で乳化分散した水エマルジョ
ン組成物とし、この組成物を繊維に対し目標付与量にな
るように混合したものをスプレー方式、浸漬・遠心散水
方式などで付与した後、必要に応じ80〜120℃で予
備乾燥後、150〜200℃で熱処理することによって
製造することができる。
【0049】一般に、掛け布団、敷き布団、肌掛け布
団、こたつ布団、座布団、背当てクッション、縫いぐる
み等の従来の繊維詰め物体は、主として詰め綿や側地が
木綿で構成されている。従って、水洗いすると寸法が縮
んだり、風合いが粗硬になったり、側地に皺が入った
り、染料が脱落して色褪する等の外観を損なう問題があ
った。しかし、本発明による繊維詰め物体は、側地、詰
め綿、縫い糸が、いずれもポリエステル系繊維から構成
されているので、少なくとも家庭の洗濯機で家庭用洗剤
を用いて水洗いしても、水洗い時の水、洗剤、水流によ
る揉み作用あるいは水で濡れた繊維詰め物体の乾燥等に
よって寸法の変化、嵩の変化、風合いの変化、外観の変
化を極めて少なくすることができる。また、乾燥速度を
速くすることができる。
【0050】本発明において、詰め綿、側地および縫い
糸を構成するポリエステル系繊維としては、これを10
0%で構成すれば、水洗い性や使用後のリサイクルを容
易にする面からも好ましいが、繊維詰め物体の品質を損
なわない範囲であれば木綿などポリエステル系繊維以外
の繊維が混用されていても差し支えない。特に、側地は
繊維詰め物体使用時の吸湿による快適性や肌触りの良さ
の面から、木綿などの吸湿性を有する繊維を少量混用し
てもよい。
【0051】側地に対する吸放湿パラメーターΔMR
1.2%以上の吸湿性ポリエステル系繊維の使用割合は
寸法、嵩、風合い、外観の変化を少なくし、乾燥速度を
速くすると同時に、側地からの発塵を少なくする面か
ら、側地重量に対し60重量%以上とすることが好まし
く、より好ましくは80重量%以上がよい。この使用割
合の調整は、寸法、嵩、風合い、外観の変化を少なくす
る面から、水洗い後の繊維詰め物体の水洗い収縮率(後
述する方法で測定)が5%以下となるようにするのが好
ましい。5%を越えると繊維詰め物体の表面に皺が発生
したり、風合いが粗硬になることがある。なお、収縮率
5%以下とは、長さ方向および幅方向のうち高い方の値
をとるものとする。
【0052】さらに、水洗い後の脱水での水切れ性や乾
燥性を高めるために、後述する速乾性が60%以上であ
ることが好ましく、65%以上であればより好ましい。
60%未満では乾燥速度が遅く、洗濯後使用できるまで
に時間を要し不都合であると同時に、水を含んだ状態が
長く繊維詰め物体の寸法変化を生じやすい。本発明の繊
維詰め物体としては、図5に示す掛け布団のように、側
地と詰め綿を合わせてキルティングミシンでキルティン
グ縫い糸4でキルティングしたり、あるいは図6に示す
座布団のように、和綴ミシンなどで和綴じ糸5により綴
じたりする必要がある。キルティング縫い糸4の間隔A
1 〜Aiや和綴じ糸5の間隔B1 〜Biは、少なくとも
3〜40cmが好ましく、3〜30cmがより好まし
い。
【0053】これらの間隔が3cm未満では、綴じ間隔
が狭すぎるため繊維詰め物体の風合いを損ねたり、水洗
いで縫い糸の吊れを生じることがある。また、40cm
を越えると、繊維詰め物体の使用時の揉み作用や水洗い
時の揉み作用によって、詰め綿の移動や絡まりを生じる
ことがある。ここで綴じ間隔とは、例えば布団類の場
合、図5や図6に示すように、布団類の端からキルティ
ング縫い糸4や和綴じ糸5の間、および隣接するキルテ
ィング縫い糸4,4間や和綴じ糸5,5間の距離A1
Ai、B1 〜Biのなかで最短および最長の距離で表し
たものである。綴じの縫い目のピッチは、用途やその用
途の目的によって適宜選択すれば良い。
【0054】
【実施例】以下に記載する実施例、比較例において使用
する諸特性の測定法は次の通りである。 (1)吸放湿パラメータΔMR 側地布帛を幅40cm、長さ40cmに裁断した2枚、
もしくは繊維または詰め綿約50gを準備し、60℃の
熱風乾燥機で6時間乾燥後の重さW0 を測定した後、2
0℃×65%RHの恒温恒湿機で24時間調湿後の重さ
1 および30℃×90%RHの恒温恒湿機で24時間
調湿後の重さW2 を測定し、下記の式により20℃×6
5%RHの吸湿率MR1 および30℃×90%RHでの
吸湿率MR2 を計算する。
【0055】 MR1 =[(W1 −W0 )/W0 ]×100 MR2 =[(W2 −W0 )/W0 ]×100 上記吸湿率MR1 およびMR2 から、次式によりΔMR
を計算して求めた。 ΔMR(%)=MR1 −MR2 (2)側地の摩擦帯電圧 JIS L1094の方法に準じて測定した。 (3)側地のトータル繊度 JIS L1499−5.3の方法に準じて測定した。 (4)側地の単繊維繊度 JIS L1499−5.3の方法に準じてトータル繊
度を測定し、フィラメント糸1本のフィラメント数で除
して求めた。 (5)側地の織物密度 JIS L1079−5.5の方法に準じて測定した。
【0056】(6)繊維詰め物体の収縮率 詰め物体を平らな台の上に置き、定規で詰め物体の幅、
長さl0 をそれぞれ測定する。次に、市販の全自動洗濯
機で、中性洗剤“ザブ”(花王)の0.2%水溶液49
リットル中に詰め物体を入れて、12分間普通水流で洗
濯した後、すすぎ2分×2回、6分間脱水し、平らな金
網上に脱水詰め物体を置いて24時間日陰乾燥する。上
記洗濯と乾燥とを10回繰り返した後に、詰め物体を平
らな台の上に置き、定規で詰め物体の幅、長さl1 をそ
れぞれ測定して、次式で収縮率を求めた。(l0 、l1
は詰め物体の幅方向と長さ方向のそれぞれについて3個
所の平均値とし、詰め物体の幅、長さ方向に別々に収縮
率を求めた。) 収縮率(%)=[(l0 −l1 )/l0 ]×100
【0057】(7)繊維詰め物体の速乾性 詰め物体を20℃×65%RHの部屋に24時間放置し
た後の詰め物体の重量W0 を測定する。次に、市販の全
自動洗濯機で、中性洗剤“ザブ”(花王)の0.2%水
溶液49リットル中に詰め物体を入れて、12分間普通
水流で洗濯した後、すすぎ2分×2回、6分間脱水す
る。さらに、平らな金網上に脱水詰め物体を2時間放置
した後の詰め物体重量W1 を測定して、次式で速乾性を
求めた。
【0058】 速乾性(%)={(W1 −W0 )/W0 }×100 (8)繊維詰め物体の外観(洗濯堅牢度、皺)、風合い 市販の全自動洗濯機で、中性洗剤“ザブ”(花王)の
0.2%水溶液49リットル中に詰め物体を入れて12
分間普通水流で洗濯した後、6分間脱水する工程を10
回繰り返した後、洗濯前の詰め物体の外観(洗濯堅牢
度、皺)、風合いを視感および触感判定し、差なし(5
級)、殆んど差なし(4級)、やや差あり(3級)、差
あり(2級)、極めて差あり(1級)の5段階評価し
た。
【0059】(9)詰め綿の繊度 JIS L1015−7−51Aの方法に準じて測定し
た。 (10)詰め綿の平均繊維長(カット長) JIS L1015A法(ステープルダイヤグラム法)
に準じて測定した。 (11)詰め綿の巻縮数および巻縮度 巻縮数および巻縮度はJIS L1015−7−12−
1およびJIS L1015−7−12−2の方法に準
じて測定した。
【0060】(12)詰め綿の防虫性 直径200mm、高さ30mmのシャーレにダニ繁殖中
の粉末飼料<日本クレア(株)CF−2>を出来るだけ
均一に拡げ、この上に1gの布団の詰め綿を開繊して8
×8cmのほぼ正方形に拡げ、これとは別に防虫加工さ
れていない通常のポリエステルの綿1gを前記と同様に
8×8cmのほぼ正方形に拡げ、それぞれ左右対象に1
枚ずつ置いた。この綿上の中央の高さ1.4cmのとこ
ろに、ダニの全く入っていない粉末飼料(水分15%)
1gを入れた直径2.8cmの容器を置き、室温25±
2℃、湿度70〜80%RHの範囲に調節したふ卵器に
入れ40時間放置した後、容器の中の飼料中に侵入した
ダニ数を食塩水浮遊法で数え、次式でダニ忌避率を求め
た。
【0061】 ダニ忌避率(%)={(A−B)/A}×100 ここで、Aは通常のポリエステルの綿のダニ数、Bは繊
維詰め物体の詰め綿の開繊綿のダニ数である。洗濯後の
ダニ忌避率は、市販の全自動洗濯機で、中性洗剤“ザ
ブ”(花王)の0.2%水溶液49リットル中に詰め物
体を入れて12分間普通水流で洗濯した後、すすぎ2分
×2回、6分間脱水、乾燥後の値である。 実施例1〜3および比較例1〜2 (詰め綿用防虫繊維の製造工程)融点が255℃の通常
ポリエチレンテレフタレートのチップを、紡糸温度28
0℃、引取り速度1350m/分で、中空紡糸口金から
出口で非対称冷却した未延伸糸を紡糸し、次いで延伸浴
温度80℃で延伸し、クリンパで機械巻縮を付与したト
ウにした。
【0062】他方、ピレスロイド系化合物としてフェノ
トリンをノニルフェノールのエチレンオキサイド9モル
添加物で乳化し、ピレスロイド系化合物が0.1重量%
になるように、また、バインダーとして、アミノ当量が
3.5×103 グラム当量/モルであるアミノシリコー
ン(TKシリコーンAS65、高松油脂(株)製)を固
形分換算で0.5重量%になるように、さらに防錆剤と
してエチレンジアミン4酢酸の2ナトリウム塩を固形分
換算で0.15重量%になるように調整した水エマルジ
ョン組成物を調整した。
【0063】上記水エマルジョン組成物を上記トウにス
プレーで付与し、カット長30mmに切断し、175℃
の熱処理をして繊度6デニール、巻縮数4.5山/25
mm、巻縮度25.7%、中空率31%の円形中空断面
構造の詰め綿用防虫繊維ステープルを製造した。この防
虫繊維のフェノトリン付着量は0.15重量%、アミノ
シリコーン付着量は0.5重量%、防錆剤付着量は0.
15重量%であった。また、この防虫繊維ステープル1
00%の防錆性は、塩酸でメッキ、油分を落とした鉄の
針金を、前記綿の中にくるみ25℃、75%RHの恒温
恒湿槽で72時間放置後でもほとんど錆が発生せず良好
で、ダニ忌避率は洗濯前99.3%、水洗い1回後8
6.5%であった。
【0064】得られた防虫繊維ステープルの詰め綿をロ
ーラーカードにかけてカーディングし、成型機でカード
ウェッブを積層し製綿した。 (側地織物の製造工程)ε−カプロラクタム340部、
テレフタル酸18部、数平均分子量が1000のポリエ
チレングリコール100部を、イルガノックス1330
(チバガイギー社製)0.1部およびトリメチルフォス
フェート0.01部とともに重合反応容器に仕込み、窒
素気流下に240℃で1時間加熱攪拌した後、三酸化ア
ンチモン0.1部を添加し、昇温減圧プログラム下25
0℃、0.5mmHg以下の条件で4時間重合反応を行
なうことにより、ナイロン6成分の割合が45重量%で
あるポリエーテルエステルアミドブロック共重合体を得
た。
【0065】このオルトクロロフェノール溶液(濃度
0.5g/100ml)の25℃での相対粘度ηrは
2.05であった。また、このポリマ単独の30℃×9
0%RHでの吸湿率は15.2%であった。上記ポリエ
ーテルエステルアミドブロック共重合体を芯部(X)と
し、通常のポリエステルを鞘部(Y)にし、芯/鞘の複
合比(重量比)を表1の比較例1,2、実施例1〜3の
ように異ならせて、紡糸温度280℃、紡糸口金孔数7
2孔、引取り速度1000m/分で複合繊維未延伸糸を
紡糸した後、延伸倍率3.4倍で延伸し、150デニー
ル、72フィラメントの丸断面複合延伸糸と普通丸断面
糸(比較例1)とを製糸し、緯糸とした。
【0066】これとは別に、前記と同様にして延伸後の
繊度だけが異なる75デニール、72フィラメントの丸
断面糸を製糸し、経糸とした。上記緯糸と経糸とを用い
て平織組織の織物を製織し、淡い緑色に染色、仕上げ加
工して、経密度130本/in、緯密度81本/inの
布団側地用織物にした。さらに、得られた織物をポリエ
ステル紡績糸使い縫糸で肌掛け布団用側地に縫製した。
【0067】(肌掛け布団の製造工程)上記工程で得ら
れた防虫繊維詰め綿0.6kgを、同じく前記工程で縫
製した側地に詰め、ポリエステル紡績糸使い縫糸でキル
ティングのステッチ6.5コ/in、キルティングの間
隔を幅や長さ方向にいずれも約15cm間隔にして、肌
掛け布団を仕上げた。上述のようにして得られた5種類
の布団側地、詰め綿および肌掛け布団について、それぞ
れ前述した各諸特性を測定した結果を表1および表2に
示す。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】表1および表2から、実施例1〜3の布団
は、側地の吸放湿パラメーターΔMRが1.23〜2.
87%、摩擦帯電圧が0.24〜0.09kvであっ
た。この肌掛け布団を6〜9月の4ケ月間使用した結
果、就寝時の発汗による蒸れ感が少なく、静電気による
放電や塵の付着がなかった。また、詰め綿の防虫性も良
好であった。
【0071】また、洗濯脱水後の自然乾燥の乾燥速度は
79.1〜78.7%と速く、洗濯による皺の発生や風
合い変化も少なく、詰め綿の移動もない良好なものであ
った。また、詰め綿、側地、縫糸およびキルティング糸
がいずれもポリエステル系繊維であるためリサイクルに
問題はなかった。比較例1〜2は、布団側地の吸放湿パ
ラメーターΔMRが0.04〜1.15%であり、水洗
いによる収縮率や速乾性および外観や風合い変化、さら
に詰め綿の防虫性は良好なものの、6〜9月の4ケ月間
使用した結果は、就寝時の発汗による蒸れ感があって寝
苦しく、使用快適感の面で劣っていた。
【0072】実施例4 ジメチルテレフタル酸194部、エチレングリコール1
35部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル
(SSIA)26.6部、トリメリット酸トリメチル
(TMTM)7.5部、およびテトラブチルチタネート
0.1部を加え、140〜230℃でメタノールを留出
しつつエステル交換反応を行った後、リン酸トリメチル
0.08部、抗酸化剤としてイルガノックス1010
(チバガイギー社製)0.2部、消泡剤としてシリコン
0.2部およびテトラブチルチタネート0.1部を加
え、1.0mmHgの減圧下250℃の条件下4時間重
合を行い共重合ポリエステルを製造した。
【0073】この共重合ポリエステルに共重合されたポ
リエチレングリコールの割合は60重量%であった。得
られた共重合ポリエステルの吸放湿パラメーターΔMR
は28.0%(MR1 =1.5%、MR2 =29.5
%)であった。上記共重合ポリエステルを芯部(X)と
し、通常のポリエステルを鞘部(Y)として別々に溶融
し、同心円状の芯鞘複合口金から芯/鞘(重量比)が1
5/85になるように複合紡糸して未延伸糸を得、次い
で延伸熱処理して、150デニール、144フィラメン
トの複合繊維からなるポリエステル系繊維を緯糸として
製糸した。このポリエステル系繊維フィラメント糸の吸
放湿パラメーターΔMRは2.76%であった。
【0074】これとは別に、前記と同様にして延伸後の
繊度,フィラメント数が異なる75デニール、72フィ
ラメントのポリエステル系繊維を経糸として製糸した。
このポリエステル系繊維フィラメント糸の吸放湿パラメ
ーターΔMRは2.72%であった。上記緯糸と経糸と
を用いて、平織組織の織物を製織し、淡い青色に染色、
仕上げ加工して、経密度129本/in、緯密度83本
/inの布団側地用織物にした。得られた織物をポリエ
ステル紡績糸使い縫糸により肌掛け布団用側地に縫製し
た。この布団側地の吸放湿パラメーターΔMRは2.7
3%、摩擦帯電圧は0.05kvであった。
【0075】この布団側地を使用した以外は、実施例1
と同様にして肌掛け布団をつくり、6〜9月の4ケ月使
用した結果は、就寝時の発汗による蒸れ感が少なく、静
電気による放電や塵の付着がなくて、防虫性も良好なも
のであった。また、洗濯脱水後の自然乾燥による乾燥速
度は速く、洗濯による皺の発生や風合い変化も少なく、
詰め綿の移動もない良好なものであった。また、詰め
綿、側地、縫糸およびキルティング糸がいずれもポリエ
ステル系繊維であるので、リサイクルに問題はなかっ
た。
【0076】実施例5 実施例4の布団側地をつくる際に、布団側地の経糸とし
て通常市販のポリエステルフィラメント糸(75デニー
ル、36フィラメント丸断面)を1段ヒータ仮撚機で仮
撚加工した加工糸を使用する他は実施例4と同様にして
布団側地にした。この布団側地の吸放湿パラメーターΔ
MRは1.74%、摩擦帯電圧は0.20kvであっ
た。
【0077】これとは別に、実施例4と同じ共重合ポリ
エステルを芯部(X)とし、通常のポリエステルを鞘部
(Y)として別々に溶融し、同心円状の芯鞘複合口金か
ら芯/鞘(重量比)が15/85になるように複合紡糸
し、かつ口金直下で通常の非対称冷却処理をして未延伸
糸を紡糸し、次いで延伸倍率2.90倍、延伸浴温度8
0℃で延伸した後、クリンパで機械巻縮を付与・仕上げ
油剤付与してカットした後、145℃の熱セッターでセ
ット・乾燥して、繊度約6デニール、カット長51m
m、巻縮数3.7山/25mm、巻縮度18.2%の円
形芯鞘複合の詰め綿を得た。
【0078】この詰め綿を0.3kgと、実施例1の防
虫繊維詰め綿を0.3kgとを上記布団側地に詰め、実
施例4と同様にし縫製して肌掛け布団にした。この肌掛
け布団を6〜9月の4ケ月間使用した結果、就寝時の発
汗による蒸れ感は極めて少なく、静電気による放電や塵
の付着もなく極めて良好であった。また、この布団を洗
濯脱水した後自然乾燥したときの乾燥速度は速く、洗濯
による皺の発生や風合い変化も少なく、詰め綿の移動も
なく良好であった。また、詰め綿、側地、縫糸およびキ
ルティング糸がいずれもポリエステル系繊維であるた
め、リサイクルにも問題はなかった。
【0079】
【発明の効果】上述したように、本発明の繊維詰め綿体
は、吸湿性、制電性と共に防虫性をも有するため優れた
使用快適性を有し、しかも水洗い後の速乾性や堅牢性に
優れているため水洗い可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる同心円型芯鞘複合繊維の横断面
を例示するモデル図である。
【図2】本発明に用いる芯鞘型中空複合繊維の横断面を
例示するモデル図である。
【図3】本発明に用いる海島型複合繊維の横断面を例示
するモデル図である。
【図4】本発明に用いる張り合わせ型複合繊維の横断面
を例示するモデル図である。
【図5】本発明例の掛け布団の一例を示す概略平面図で
ある。
【図6】本発明例の座布団の一例を示す概略平面図であ
る。
【符号の説明】
1 芯部 2 鞘部 1a 島部 2a 海部 1b,2b 張り合わせ部 3 中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 13/10 D06M 13/10 13/34

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 詰め綿、側地および縫い糸がポリエステ
    ル系繊維からなる繊維詰め物体であり、少なくとも前記
    側地が吸放湿パラメータΔMRが1.2%以上のポリエ
    ステル系繊維からなり、かつ前記詰め綿に防虫繊維が使
    用されている繊維詰め物体。
  2. 【請求項2】 前記側地のポリエステル系繊維が、ポリ
    エーテルエステルアミドを含む繊維である請求項1に記
    載の繊維詰め物体。
  3. 【請求項3】 前記側地のポリエステル系繊維が、ポリ
    エーテルエステルアミドと通常ポリエステルとからなる
    複合繊維またはブレンド繊維である請求項2に記載の繊
    維詰め物体。
  4. 【請求項4】 前記側地のポリエステル系繊維が、親水
    性化合物を共重合すると共に、極性基含有化合物および
    架橋剤のうち少なくともいずれかを含有する共重合ポリ
    エステルを含む繊維である請求項1に記載の繊維詰め物
    体。
  5. 【請求項5】 前記側地のポリエステル系繊維が、前記
    共重合ポリエステルと通常ポリエステルとからなる複合
    繊維またはブレンド繊維である請求項4に記載の繊維詰
    め物体。
  6. 【請求項6】 前記側地の摩擦帯電圧が3kv以下であ
    る請求項1〜5のいずれかに記載の繊維詰め物体。
  7. 【請求項7】 前記側地が織物からなり、該織物を構成
    する前記ポリエステル系繊維糸条のトータル繊度が30
    〜300デニール、単繊維繊度が0.1〜10デニール
    であり、経密度および緯密度がそれぞれ50〜200本
    /inである請求項1〜6のいずれかに記載の繊維詰め
    物体。
  8. 【請求項8】 前記詰め綿に含まれる防虫繊維の全詰め
    綿に対する重量比が40%以上である請求項1〜7のい
    ずれかに記載の繊維詰め物体。
  9. 【請求項9】 前記防虫繊維が、ピレスロイド系化合
    物、アミノ当量が4.5×102 〜6.5×103 グラ
    ム当量/モルのアミノシリコンおよび防錆剤を含む処理
    液で表面処理されたものであり、その繊維表面付着物中
    の前記ピレスロイド系化合物に対する前記アミノシリコ
    ンの重量比が1:1〜1:20、前記ピレスロイド系化
    合物に対する防錆剤の重量比が1:0.5〜1:10
    で、前記ピレスロイド系化合物の繊維に対する付着量が
    0.01〜1重量%である請求項1〜8のいずれかに記
    載の繊維詰め物体。
  10. 【請求項10】 前記防錆剤が下記一般式[I]で示さ
    れる化合物である請求項9に記載の繊維詰め物体。 【化1】 式中、R:C2 〜C4 のアルキル基、Y1 :C8 〜C18
    のアルキル基または−(CH2 )n−COO基(n:1
    〜3)、Y2 ,Y3 ,Y4 :−(CH2 )n−COO基
    (n:1〜3)、X1 :無,H,NaまたはK、X2
    2X3 ,X4 :H,NaまたはKを示す。
  11. 【請求項11】 前記ピレスロイド系化合物がフェノト
    リンである請求項9または10項に記載の繊維詰め物
    体。
  12. 【請求項12】 本文中に定義するダニ忌避率が40%
    以上である請求項1〜11のいずれかに記載の繊維詰め
    物体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112921497A (zh) * 2021-01-23 2021-06-08 广州市龙格派服饰有限公司 一种应用长绒棉的保暖排湿防螨棉被制备工艺

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