JPH10120829A - ブレンドゴム組成物 - Google Patents

ブレンドゴム組成物

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JPH10120829A
JPH10120829A JP29442896A JP29442896A JPH10120829A JP H10120829 A JPH10120829 A JP H10120829A JP 29442896 A JP29442896 A JP 29442896A JP 29442896 A JP29442896 A JP 29442896A JP H10120829 A JPH10120829 A JP H10120829A
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rubber
acrylic rubber
nitrile rubber
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Uchiyama Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ニトリルゴムとアクリルゴムのブレンド系に
おいて、アクリルゴムの架橋サイトにニトリルゴムを架
橋させることのできる官能基を使用することで加硫後の
ブレンドゴム組成物が一つの共重合体となり耐熱性の優
れたブレンドゴム組成物が得られることを見出した。 【解決手段】 ニトリルゴムと、反応性不飽和基含有過
酸化物を架橋点とするアクリルゴムとをブレンドするこ
とにより、加硫後のブレンドゴム組成物が一つの共重合
体となり耐熱性の優れたブレンドゴム組成物が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレンドゴム組成
物に関し、さらに詳しくはニトリルゴムとアクリルゴム
をブレンドすることにより得られる耐熱性の優れたブレ
ンドゴム組成物に関する。
【0002】
【課題を解決しようとする手段】本発明の目的は、ニト
リルゴム30〜95重量部、反応性不飽和基含有過酸化
物を架橋点とするアクリルゴム70〜5重量部をブレン
ドすることにより達成される。本発明において用いられ
るニトリルゴムはアクリロニトリルとブタジエンの共重
合体である。本発明において用いられるアクリルゴムは
構造式1で表わされる反応性不飽和基含有過酸化物の単
量体とアクリル酸エステル系単量体を少なくとも一種よ
りなる共重合体であって、さらにこれらの単量体と共重
合可能な単量体を少なくとも一種共重合させてもよい。
【0003】
【式1】 式1中R1は水素原子またはメチル基、R23は炭素数
1〜3のアルキル基、R4は水素または炭素数1〜8の
アルキル基を示す。アクリルゴムの量はゴム混合物10
0重量部に基づき70〜5重量部、好ましくは50〜2
0重量部である。
【0004】本発明において用いられるニトリルゴムの
加硫剤は通常用いられるものであればよく、硫黄/促進
剤を用いた硫黄加硫法及び有機過酸化物を用いたパーオ
キシド加硫法などがある。本発明のブレンドゴム組成物
には上記の他に必要に応じて他の配合物、例えば補強
剤、充填剤、可塑剤、加工助剤、老化防止剤、顔料など
を任意に配合することができる。本発明のブレンドゴム
組成物の調整法は特に限定はなく前記成分を添加してバ
ンバリー、ニーダー、ロールなどの通常の混練機によっ
て混合することにより調整することができる。このよう
にして得られるブレンドゴム組成物は、150℃〜20
0℃程度の温度で、約2〜20分の条件下で加硫を行な
うことができる。また、加硫物の物性を安定化させるた
め二次加硫を150℃〜180℃の温度で1〜5時間程
度行なってもよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】安価なニトリルゴムを
ベースにさらに耐熱性の良い他種ゴムとのポリマーブレ
ンドが試みられている。しかしそれらのブレンド系にお
いては架橋機構が異なる場合は両者を共架橋することが
できず、また同一の架橋機構を有する場合は架橋速度の
違いにより架橋密度に偏りが見られる。従って、通常の
ポリマーブレンド(単純ブレンド)では実用上満足でき
る耐熱性を与えるものは得られていない。本発明者は鋭
意検討を重ねた結果、ニトリルゴムとアクリルゴムのブ
レンド系において、アクリルゴムの架橋サイトにニトリ
ルゴムを架橋させることのできる官能基を使用すること
で加硫後のブレンドゴム組成物が一つの共重合体となり
耐熱性の優れたブレンドゴム組成物が得られることを見
い出すに至った。
【0006】
【従来の技術】ニトリルゴムは耐熱性、耐油性の優れた
ゴムであるが自動車の高性能化に伴いニトリルゴムでは
耐熱性が不十分となってきている部分がある。多くの場
合そのような部分にはより耐熱性の優れた耐油性ゴムで
あるアクリルゴムが使用されている。しかし、アクリル
ゴムを使用するとニトリルゴムと比べて高価となる。そ
こでニトリルゴムより耐熱性が優れ、アクリルゴムより
廉価な材料が望まれている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のブレンドゴム組成物にお
いて、加硫時にアクリルゴムの架橋点である過酸化物が
ニトリルゴムの架橋点である二重結合と反応し、ニトリ
ルゴム−アクリルゴム−ニトリルゴムというように一つ
の共重合体が生成される。そして残りのニトリルゴムの
架橋点で通常の加硫機構が行なわれ三次元構造をとる形
となる。従って、通常のブレンド組成物で生じる架橋密
度の偏り、界面間でのハクリ現象、分散不良等の不具合
は発生しない。しかも、加硫はニトリルゴムの二重結合
によって行なわれるためニトリルゴムの加工性、作業
性、スコーチ安定性を損なわずに耐熱性を大幅に向上す
ることが可能となった。
【0008】
【実施例】以下に実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるも
のではない。尚、配合処方は全て重量基準の部数であ
る。 アクリルゴムの合成 攪拌機、温度計、還流コンデンサーの付いたセパラブル
フラスコに水200部、ポリオキシエチレンドデシルエ
ーテル2部、ドデシル硫酸ナトリウム0.8部、及び表
1に記載した組成の各単量体の混合物100部を仕込
み、内温を50℃に保ち充分に窒素置換した。次いで加
硫酸アンモニウム0.2部、及び亜鉛酸水素ナトリウム
0.2部を添加し重合を開始した。重合温度は60℃で
反応時間は1.5時間である。重合終了後、重合生成物
を塩析し十分水洗いした後乾燥させて目的のアクリルゴ
ムを得た。重合率はいずれも97%以上であった。
【0009】
【表1】 表2で示した配合処方でニトリルゴム、アクリルゴム及
び配合剤をオープンロールにより混合した後加硫して加
硫物を得た。次いでJIS6301に準じて各加硫物の
諸物性値を測定しその値を表3に示す。
【0010】
【表2】
【0011】
【表3】
【0012】
【発明の効果】本発明の実施例1、2と他のアクリルゴ
ムとのブレンドの比較例2を比較すると、比較例2は引
張強さ、耐熱性及び耐圧縮永久歪性が非常に悪い。この
ことはニトリルゴムとアクリルゴムの界面での分子間結
合がなく界面層でハクリ現象が生じているためである。
また、実施例1、2は比較例1のニトリルゴム単独と比
較すると耐熱性は大幅に改良されている。従って、本発
明は加硫物の耐熱性、耐油性及び耐圧縮永久歪性に優れ
たブレンドゴム組成物を得ることが可能となった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニトリルゴム(1)30〜95重量部と
    アクリルゴム(2)70〜5重量部[但し(1)+
    (2)=100重量部]よりなるブレンドゴム組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアクリルゴムが(a)ア
    ルキル基が1〜8個の炭素原子を有するアルキルアクリ
    レート及びアルキル基とアルキレン基がそれぞれ1〜4
    個の炭素原子を有するアルコキシアルキルアクリレート
    よりなる群から選ばれた少なくとも1種のアクリレート
    90〜99.5重量部(b)反応性不飽和基含有過酸化
    物0.5〜10重量部の共重合体である。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の反応性不飽和基含有過酸
    化物が 【式1】 [式1中R1は水素原子またはメチル基R23は炭素数
    1〜3のアルキル基、R4は水素または炭素数1〜8の
    アルキル基を示す]で表わされる。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002098985A1 (fr) * 2001-05-30 2002-12-12 Daicel-Degussa Ltd. Dispersion composite et procede d'elaboration

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WO2002098985A1 (fr) * 2001-05-30 2002-12-12 Daicel-Degussa Ltd. Dispersion composite et procede d'elaboration

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