JPH1012054A - 油浸紙ソリッドケーブル - Google Patents
油浸紙ソリッドケーブルInfo
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- JPH1012054A JPH1012054A JP15705596A JP15705596A JPH1012054A JP H1012054 A JPH1012054 A JP H1012054A JP 15705596 A JP15705596 A JP 15705596A JP 15705596 A JP15705596 A JP 15705596A JP H1012054 A JPH1012054 A JP H1012054A
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- insulating layer
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Abstract
イクル時の絶縁油の膨張収縮に伴いケーブル絶縁層中に
負圧、又はボイドが発生し耐電圧性能が低下する。 【解決手段】 油浸紙ソリッドケーブルにおいて、少な
くとも、導体側絶縁層部分をプラスチックラミネート紙
を巻き回して、残りの絶縁層部分よりプラスチック分率
を高くすることを特徴とする。
Description
ーブルに関し、特に直流海底油浸紙ソリッドケーブルに
関する。
で長距離に適し、また給油設備が不要であることから、
直流海底ケーブルとして数多くの実績を有している。
含浸したクラフト紙絶縁が採用されている。クラフト紙
としては密度が0.75〜1.1g/cm3 の範囲のも
のが使用されている。
ーブルの最大の欠点は、ヒートサイクル時の絶縁油の膨
張収縮に伴いケーブル絶縁層中に負圧、又はボイドが発
生し耐電圧性能が低下することにある。
側絶縁層の油圧変化は図5のように変化する。図からわ
かる様に、温度降下時に導体側絶縁層油圧Pcがマイナ
スになっている。このことはボイドが発生している可能
性が充分ある。導体側の油量が大きい程この圧力低下が
大きいという問題がある。
た油浸紙ソリッドケーブルが提案されているが、この場
合、絶縁油による膨潤が大きいため、絶縁層の巻きじま
りが生じやすいという問題がある。
題を解決するため、プラスチックラミネート紙を使用
し、導体側絶縁層ほどプラスチック分率を大きくする。
なる。例えば800mm2 導体、26mm厚絶縁層のソ
リッドケーブルでは、クラフト紙導体側絶縁体の油量は
25〜30cc/cm(ケーブル長)である。プラスチ
ック分率50%のラミネート紙を使用すれば油量は約1
/2となる。絶縁油としては、動粘度が40℃において
500〜20000cstの油が用いられる。
ートサイクル時の圧力低下が大きいので、上記のように
油量を小さくすることによって圧力低下を小さくでき
る。
るのは導体側近傍であり、この部分のプラスチック分率
を上げるプラスチックラミネート紙の使用が最も効果的
である。
ーブルにおいて、絶縁層を、導体側部分にプラスチック
ラミネート紙を巻回し、残りの部分にクラフト紙を巻回
して構成したことを特徴とする。
おいて、プラスチックラミネート紙を巻回して構成する
絶縁層であって、該絶縁層を導体側より順次シース側に
向けてプラスチック分率を下げて構成したことを特徴と
する。
粘度が40℃において2000cst以上の油の場合に
効果が大きく、直流海底ケーブルに特に有効である。従
来の油浸紙ソリッドケーブルの最大の問題は負荷遮断時
の耐電圧性能である。この為使用電圧は400kV迄が
限度と言われている。また最高使用温度も低く制限(約
60℃)されている。
から、また使用電圧500〜600kVのニーズがある
ことから、さらに直流海底ケーブルの使用温度領域が6
0℃〜0℃と小さいことから、本発明の油浸紙ソリッド
ケーブルが好適である。
づいて説明する。図1に本発明による海底油浸紙ソリッ
ドケーブルの一実施形態の断面を示す。導体1の周りに
図示していないが、適当な内部しゃへいを施し、その表
面にポリプロピレンフィルムとクラフト紙を積層して一
体化した複合絶縁紙(以下PPLPと言う)のテープを
巻いて内側絶縁層2を形成し、その外側にクラフト紙テ
ープを巻いて絶縁層3を形成し、更にその上に図示して
いないが外部しゃへいを施し、鉛被4をかぶせたもので
ある。なお、絶縁層2及び3には高粘度の絶縁油が含浸
されている。
図2は同様に海底油浸紙ソリッドケーブルの断面を示す
ものであって、導体11の周りに図示していないが、内
部しゃへいを施し、その表面にプラスチック分率60%
のPPLPテープを巻いて最内側の絶縁層12を形成
し、その上にプラスチック分率50%のPPLPテープ
を巻いて中央の絶縁層13を形成し、さらにその上にプ
ラスチック分率40%のPPLPテープを巻いて最外側
の絶縁層14を形成し、その上に図示していないが外部
しゃへいを施し、鉛被15をかぶせたものである。絶縁
層12,13及び14は、絶縁層の乾燥工程の後ち高粘
度の絶縁油が含浸される。
すもので、プラスチック分率を導体側より順次シース側
に向けて小さくするものであり、導体側からプラスチッ
ク分率70%のPPLPテープを巻いた絶縁層22、プ
ラスチック分率60%のPPLPテープを巻いた絶縁層
23、同様に50%,40%,30%の絶縁層24,2
5,26とし、最外層の絶縁層27をプラスチック分率
0%、すなわちクラフト紙テープを巻いて形成したもの
である。
あれば、ヒートサイクル時の絶縁油の膨張収縮に伴い絶
縁層内が負圧又はボイドが発生することはない。
ートサイクル試験における導体温度及びシース鉛被温度
の変化、並びに、対応する絶縁層油圧の変化を示す。図
からわかるように、負荷しゃ断時後導体側絶縁層油圧P
cは負圧になるまで降下しない。
ラミネート紙としてPPLPについて説明したが、弗化
エチレンプロピレンラミネート紙を適用しても同様の効
果を奏する。
リッドケーブルは、導体側絶縁層の絶縁体のプラスチッ
ク分率を高くしたので、この部分の絶縁層油量が少なく
なり、ヒートサイクルの温度降下時の絶縁層内の負圧現
象、ボイドの発生がなく耐電圧特性が向上する。
スチックフィルムのバリヤ効果により耐電圧特性が向上
する。
示す断面図である。
を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
ル試験における導体温度及びシース鉛被温度の変化、並
びに、対応する絶縁層油圧の変化を示すグラフである。
ル試験における導体温度及びシース鉛被温度の変化、並
びに、対応する絶縁層油圧の変化を示すグラフである。
層 3,27 クラフト紙絶縁層 4,15,28 鉛被 12,23 プラスチック分率60%PPLP絶縁層 13,24 プラスチック分率50%PPLP絶縁層 22 プラスチック分率70%PPLP絶縁層 26 プラスチック分率30%PPLP絶縁層
づいて説明する。図1に本発明による海底油浸紙ソリッ
ドケーブルの一実施形態の断面を示す。導体1の周りに
図示していないが、適当な内部しゃへいを施し、その表
面にポリプロピレンフィルムとクラフト紙を積層して一
体化した複合絶縁紙(例えば、住友電気工業(株)の登
録商標PPLP等、以下PPLPと略記する。)のテー
プを巻いて内側絶縁層2を形成し、その外側にクラフト
紙テープを巻いて絶縁層3を形成し、更にその上に図示
していないが外部しゃへいを施し、鉛被4をかぶせたも
のである。なお、絶縁層2及び3には高粘度の絶縁油が
含浸されている。
Claims (4)
- 【請求項1】 ケーブル絶縁層を、導体側部分にプラス
チックラミネート紙を巻回して、残りの部分にクラフト
紙を巻回して構成したことを特徴とする油浸紙ソリッド
ケーブル。 - 【請求項2】 プラスチックラミネート紙を巻回して構
成するケーブル絶縁層であって、該絶縁層を導体側より
順次シース側に向けてプラスチック分率を下げて構成し
たことを特徴とする油浸紙ソリッドケーブル。 - 【請求項3】 プラスチックラミネート紙としてポリプ
ロピレンフィルム又はポリプロピレン繊維布の片面又は
両面にクラフト紙を積層一体化した複合絶縁紙を用いる
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の油浸紙ソ
リッドケーブル。 - 【請求項4】 プラスチックラミネート紙として弗化エ
チレンプロピレンフィルムの片面又は両面にクラフト紙
を積層一体化した複合絶縁紙を用いることを特徴とする
請求項1又は請求項2記載の油浸紙ソリッドケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15705596A JP3533290B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 油浸紙ソリッドケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15705596A JP3533290B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 油浸紙ソリッドケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1012054A true JPH1012054A (ja) | 1998-01-16 |
JP3533290B2 JP3533290B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=15641230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15705596A Expired - Lifetime JP3533290B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 油浸紙ソリッドケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3533290B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6399878B2 (en) | 1998-02-03 | 2002-06-04 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Solid cable, manufacturing method thereof, and transmission line therewith |
JP2010103008A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Sumitomo Electric Ind Ltd | ソリッドケーブル |
CN111524650A (zh) * | 2020-04-28 | 2020-08-11 | 安徽省康利亚股份有限公司 | 一种铁路机车车辆受流器用高温硅橡胶电缆 |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP15705596A patent/JP3533290B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6399878B2 (en) | 1998-02-03 | 2002-06-04 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Solid cable, manufacturing method thereof, and transmission line therewith |
JP2010103008A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-05-06 | Sumitomo Electric Ind Ltd | ソリッドケーブル |
CN111524650A (zh) * | 2020-04-28 | 2020-08-11 | 安徽省康利亚股份有限公司 | 一种铁路机车车辆受流器用高温硅橡胶电缆 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3533290B2 (ja) | 2004-05-31 |
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