JPH10120246A - 紙葉類の厚み検知装置 - Google Patents
紙葉類の厚み検知装置Info
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- JPH10120246A JPH10120246A JP8284245A JP28424596A JPH10120246A JP H10120246 A JPH10120246 A JP H10120246A JP 8284245 A JP8284245 A JP 8284245A JP 28424596 A JP28424596 A JP 28424596A JP H10120246 A JPH10120246 A JP H10120246A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加工精度の良くない検知円板を用いても、リ
アルタイムに高精度の厚み検知をすることができる紙葉
類の厚み検知装置を提供する。 【解決手段】 周縁に山形状の歯16tを有し、紙葉類
の厚みに応じて変位する検知円板16の歯16tの検知
レベルの変化により紙葉類の厚みを検知する厚み検知装
置であって、検知円板16の歯16tに歯番号を設定
し、歯幅/歯間幅に対応する遮光部/透光部での検知信
号に基づいてフォトセンサ17により待機時と紙葉類通
過時の厚みデータを得て、待機時と紙葉類通過時の厚み
データを各歯毎に比較し、その比較結果に基づいて紙葉
類の厚みを検知する。
アルタイムに高精度の厚み検知をすることができる紙葉
類の厚み検知装置を提供する。 【解決手段】 周縁に山形状の歯16tを有し、紙葉類
の厚みに応じて変位する検知円板16の歯16tの検知
レベルの変化により紙葉類の厚みを検知する厚み検知装
置であって、検知円板16の歯16tに歯番号を設定
し、歯幅/歯間幅に対応する遮光部/透光部での検知信
号に基づいてフォトセンサ17により待機時と紙葉類通
過時の厚みデータを得て、待機時と紙葉類通過時の厚み
データを各歯毎に比較し、その比較結果に基づいて紙葉
類の厚みを検知する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚み測定基準とな
る基準ローラと、この基準ローラに回転接触しこの基準
ローラとの間に挿入される紙葉類の厚みに応じて変位す
る検知ローラと、周縁に検知ローラよりも小径の山形状
の歯を有し検知ローラと同軸に設けられた検知円板とを
備え、検知円板の変位量に基づいて紙葉類の厚みを検知
する紙葉類の厚み検知装置に関するものである。
る基準ローラと、この基準ローラに回転接触しこの基準
ローラとの間に挿入される紙葉類の厚みに応じて変位す
る検知ローラと、周縁に検知ローラよりも小径の山形状
の歯を有し検知ローラと同軸に設けられた検知円板とを
備え、検知円板の変位量に基づいて紙葉類の厚みを検知
する紙葉類の厚み検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の検知円板を有する紙葉類の厚み
検知装置は、実開平6−61850号公報に見られるよ
うに、すでに提案されているところである。公知の厚み
検知装置においては、基準ローラから一定の位置で検知
円板の回転に伴う歯の周方向幅および隣接歯間の周方向
幅を検知して検知円板の変位量に応じて歯の周方向幅お
よび隣接歯間の周方向幅に対応するパルス数を生成する
パルス生成手段と、そのパルス数に基づいて紙葉類の厚
みを判定する判定手段とを備えている。判定手段は基準
ローラと検知ローラとの間に紙葉類が挿入されていない
ときの検知パルス数と紙葉類が挿入されているときの検
知パルス数とをメモリに一旦記憶し、紙葉類の通過後、
両検知パルス数の差を所定の基準値と比較することによ
って紙葉類の厚みを判定する。
検知装置は、実開平6−61850号公報に見られるよ
うに、すでに提案されているところである。公知の厚み
検知装置においては、基準ローラから一定の位置で検知
円板の回転に伴う歯の周方向幅および隣接歯間の周方向
幅を検知して検知円板の変位量に応じて歯の周方向幅お
よび隣接歯間の周方向幅に対応するパルス数を生成する
パルス生成手段と、そのパルス数に基づいて紙葉類の厚
みを判定する判定手段とを備えている。判定手段は基準
ローラと検知ローラとの間に紙葉類が挿入されていない
ときの検知パルス数と紙葉類が挿入されているときの検
知パルス数とをメモリに一旦記憶し、紙葉類の通過後、
両検知パルス数の差を所定の基準値と比較することによ
って紙葉類の厚みを判定する。
【0003】この種の厚み検知装置において従来用いら
れていた検知円板は検知原理からして特に歯の部分が高
い加工精度をもって製作されたものであることを要し、
しかも厚み判定に用いる基準パルス数は各歯に共通であ
る。
れていた検知円板は検知原理からして特に歯の部分が高
い加工精度をもって製作されたものであることを要し、
しかも厚み判定に用いる基準パルス数は各歯に共通であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の厚み
検知装置では、厚み判定の基準パルス数は検知円板のど
の歯に対しても共通であって、検知円板の歯の精度が紙
葉類の厚み検知性能に直接影響するので、紙葉類の厚み
を正確に検知しようとすれば、高精度に加工された歯を
用いる必要がある。また、紙葉類が基準ローラと検知ロ
ーラとの間を通過していないとき、および通過する過程
で得られた多くのデータを一旦メモリに蓄え、紙葉類が
両ローラ間を通過した後で改めて厚み判定処理を開始す
るので、紙葉類の通過直後には厚みが分からず、厚み判
定処理が終了するまでに多くの時間がかかっていた。
検知装置では、厚み判定の基準パルス数は検知円板のど
の歯に対しても共通であって、検知円板の歯の精度が紙
葉類の厚み検知性能に直接影響するので、紙葉類の厚み
を正確に検知しようとすれば、高精度に加工された歯を
用いる必要がある。また、紙葉類が基準ローラと検知ロ
ーラとの間を通過していないとき、および通過する過程
で得られた多くのデータを一旦メモリに蓄え、紙葉類が
両ローラ間を通過した後で改めて厚み判定処理を開始す
るので、紙葉類の通過直後には厚みが分からず、厚み判
定処理が終了するまでに多くの時間がかかっていた。
【0005】本発明は上述の事情を考慮してなされたも
のであり、検知円板に高い加工精度を必要とせず、ま
た、リアルタイムに厚み判定をすることができ、紙葉類
の搬送速度を切り換えたときでもその切り換えに伴う特
別な対策を必要としない紙葉類の厚み検知装置を提供す
ることを目的とするものである。
のであり、検知円板に高い加工精度を必要とせず、ま
た、リアルタイムに厚み判定をすることができ、紙葉類
の搬送速度を切り換えたときでもその切り換えに伴う特
別な対策を必要としない紙葉類の厚み検知装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、厚み測定基準となる基準ローラと、この基
準ローラに回転接触しこの基準ローラとの間に挿入され
る紙葉類の厚みに応じて変位する検知ローラと、周縁に
検知ローラよりも小径の山形状の歯を有し検知ローラと
同軸に設けられた検知円板とを備え、検知円板の変位量
に基づいて紙葉類の厚みを検知する紙葉類の厚み検知装
置において、基準ローラから一定の位置で検知円板の回
転に伴う歯の周方向幅および隣接歯間の周方向幅を検知
して検知信号を出力する検知手段と、基準ローラおよび
検知ローラ間を紙葉類が通過していないときの検知手段
からの検知信号に基づいて検知円板の各歯についての歯
番号を設定する設定手段と、基準ローラおよび検知ロー
ラ間を紙葉類が通過していないときの検知手段からの各
歯毎の検知信号から厚み基準データを検出し、両ローラ
間を紙葉類が通過しているときの検知手段からの各歯毎
の検知信号から紙葉類の厚みデータを検出する検出手段
と、設定手段による歯番号毎に検出手段によって得られ
た厚みデータと厚み基準データとの比較結果から紙葉類
の厚みを判定する判定手段とを具備したことを特徴とす
る。
に本発明は、厚み測定基準となる基準ローラと、この基
準ローラに回転接触しこの基準ローラとの間に挿入され
る紙葉類の厚みに応じて変位する検知ローラと、周縁に
検知ローラよりも小径の山形状の歯を有し検知ローラと
同軸に設けられた検知円板とを備え、検知円板の変位量
に基づいて紙葉類の厚みを検知する紙葉類の厚み検知装
置において、基準ローラから一定の位置で検知円板の回
転に伴う歯の周方向幅および隣接歯間の周方向幅を検知
して検知信号を出力する検知手段と、基準ローラおよび
検知ローラ間を紙葉類が通過していないときの検知手段
からの検知信号に基づいて検知円板の各歯についての歯
番号を設定する設定手段と、基準ローラおよび検知ロー
ラ間を紙葉類が通過していないときの検知手段からの各
歯毎の検知信号から厚み基準データを検出し、両ローラ
間を紙葉類が通過しているときの検知手段からの各歯毎
の検知信号から紙葉類の厚みデータを検出する検出手段
と、設定手段による歯番号毎に検出手段によって得られ
た厚みデータと厚み基準データとの比較結果から紙葉類
の厚みを判定する判定手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0007】検知手段は、検知円板の歯の両側に配置さ
れた発光部および受光部からなるフォトセンサから構成
することができる。
れた発光部および受光部からなるフォトセンサから構成
することができる。
【0008】検出手段は、検知円板の回転に伴う歯の周
方向幅および隣接歯間の周方向幅に対応する通過時間デ
ータを厚みデータとして出力するものとすることができ
る。
方向幅および隣接歯間の周方向幅に対応する通過時間デ
ータを厚みデータとして出力するものとすることができ
る。
【0009】
【発明の実施の態様】図1ないし図8は本発明による紙
葉類の厚み検知装置の実施の一態様を示すものである。
葉類の厚み検知装置の実施の一態様を示すものである。
【0010】図2は、本発明による厚み検知装置の一部
を断面とした斜視図であり、2本の軸10,11が互い
に平行に回転自在に設けられている。下方の第1軸10
は軸心が固定位置をとるように配設されており、これに
基準ローラ12が取り付けられている。上方の第2軸1
1は、基準ローラ12との間に紙葉類が挿入されたと
き、その厚みに応じて変位できるように配設されてお
り、これに軸線方向に3分割された形の検知ローラ14
a,14b,14c(以下、これらの検知ローラを符号
14で総称する)が弾性体15を介して、基準ローラ1
2に対し押し付けぎみに取り付けられている。検知ロー
ラ14は、その周面が基準ローラ12の周面に当接して
おり、両ローラ12,14の間に厚み測定の対象となる
紙葉類、例えば紙幣を図示していない搬送手段を介して
通過させることができる。検知ローラ14a〜14cに
はそれぞれその両側に、基準ローラ12に接触しないよ
うに検知ローラより小径に形成されるとともに、周縁を
山形三角形状に形成した一連の歯を有する検知円板16
a,16b(以下、これらの検知円板を符号16で総称
する)が検知ローラと同軸に取り付けられている。検知
円板16の上方にはそれぞれ、検知円板の歯を両側から
挟むように一側に配置された発光部と他側に配置された
受光部とからなるフォトセンサ17a,17b(一対の
フォトセンサを符号17で総称する)が設けられてい
る。各フォトセンサ17は検知部を構成し、固定配置の
センサ支持部材18に取り付けられている。フォトセン
サ17は、発光部と受光部との間に検知円板16の歯が
介在するときは発光部から受光部への光が遮断され、歯
が介在しないときは発光部から受光部へと光が通過す
る。つまり、山形三角形状の歯によりフォトセンサ17
の受光部は検知ローラ16の回転に伴って透光区間と遮
光区間とを交互に繰り返し、それに応じて後述の検知信
号を生成し出力する。検知円板16の歯は山形三角形状
を呈しており、好ましくは二等辺三角形状とするのが望
ましい。
を断面とした斜視図であり、2本の軸10,11が互い
に平行に回転自在に設けられている。下方の第1軸10
は軸心が固定位置をとるように配設されており、これに
基準ローラ12が取り付けられている。上方の第2軸1
1は、基準ローラ12との間に紙葉類が挿入されたと
き、その厚みに応じて変位できるように配設されてお
り、これに軸線方向に3分割された形の検知ローラ14
a,14b,14c(以下、これらの検知ローラを符号
14で総称する)が弾性体15を介して、基準ローラ1
2に対し押し付けぎみに取り付けられている。検知ロー
ラ14は、その周面が基準ローラ12の周面に当接して
おり、両ローラ12,14の間に厚み測定の対象となる
紙葉類、例えば紙幣を図示していない搬送手段を介して
通過させることができる。検知ローラ14a〜14cに
はそれぞれその両側に、基準ローラ12に接触しないよ
うに検知ローラより小径に形成されるとともに、周縁を
山形三角形状に形成した一連の歯を有する検知円板16
a,16b(以下、これらの検知円板を符号16で総称
する)が検知ローラと同軸に取り付けられている。検知
円板16の上方にはそれぞれ、検知円板の歯を両側から
挟むように一側に配置された発光部と他側に配置された
受光部とからなるフォトセンサ17a,17b(一対の
フォトセンサを符号17で総称する)が設けられてい
る。各フォトセンサ17は検知部を構成し、固定配置の
センサ支持部材18に取り付けられている。フォトセン
サ17は、発光部と受光部との間に検知円板16の歯が
介在するときは発光部から受光部への光が遮断され、歯
が介在しないときは発光部から受光部へと光が通過す
る。つまり、山形三角形状の歯によりフォトセンサ17
の受光部は検知ローラ16の回転に伴って透光区間と遮
光区間とを交互に繰り返し、それに応じて後述の検知信
号を生成し出力する。検知円板16の歯は山形三角形状
を呈しており、好ましくは二等辺三角形状とするのが望
ましい。
【0011】各検知円板16は、図3に示すように、基
本的には周方向に等分に形成された20枚の歯16tを
持っている。本発明においては各歯16tを個々に認識
する(同定する)ために、歯の一つにインデックスとし
て特別な切り欠き16mを設け、その切り欠き16mを
挟んで歯番号19,20を付与し、以下、各歯に時計方
向に順に歯番号0〜18を付けて個々の歯を特定しうる
ようにする。
本的には周方向に等分に形成された20枚の歯16tを
持っている。本発明においては各歯16tを個々に認識
する(同定する)ために、歯の一つにインデックスとし
て特別な切り欠き16mを設け、その切り欠き16mを
挟んで歯番号19,20を付与し、以下、各歯に時計方
向に順に歯番号0〜18を付けて個々の歯を特定しうる
ようにする。
【0012】図2には両ローラ12,14間に検知対象
の紙葉類が全く介挿されていない状態(待機状態)が示
されており、この状態で検知円板16が図3に示すよう
に矢印Yの方向に回転すると、図4に示すように、フォ
トセンサ17は検知円板16の個々の歯16tが発光部
と受光部との間に介在するか否かに応じて“1”信号ま
たは“0”信号となるパルス列を検知信号S1 として出
力する。紙葉類が搬送されていない待機状態で得られた
検知信号S1 の“1”区間または“0”区間の間隔また
は時間を測定目的に合わせて必要十分な繰り返し周波数
を有する基準パルスS3 のカウント数に基づいて計測す
る。図4には、全ての歯0〜20についての“0”区間
のパルス数a0 ,a1 ,…,a20、および“1”区間の
パルス数b0 ,b1 ,…,b20を示している。“0”区
間のパルス数a0 〜a20のうち、切り欠き16mに対応
する最小値のパルス数a19をインデックスとして検出
し、その両隣りの“1”区間のパルス数b19,b20に対
応する歯を歯番号19,20と認識する。以下、順番に
“1”区間のパルス数に対応する歯に時計方向に順に歯
番号0〜18を付与して個々の歯を特定する。
の紙葉類が全く介挿されていない状態(待機状態)が示
されており、この状態で検知円板16が図3に示すよう
に矢印Yの方向に回転すると、図4に示すように、フォ
トセンサ17は検知円板16の個々の歯16tが発光部
と受光部との間に介在するか否かに応じて“1”信号ま
たは“0”信号となるパルス列を検知信号S1 として出
力する。紙葉類が搬送されていない待機状態で得られた
検知信号S1 の“1”区間または“0”区間の間隔また
は時間を測定目的に合わせて必要十分な繰り返し周波数
を有する基準パルスS3 のカウント数に基づいて計測す
る。図4には、全ての歯0〜20についての“0”区間
のパルス数a0 ,a1 ,…,a20、および“1”区間の
パルス数b0 ,b1 ,…,b20を示している。“0”区
間のパルス数a0 〜a20のうち、切り欠き16mに対応
する最小値のパルス数a19をインデックスとして検出
し、その両隣りの“1”区間のパルス数b19,b20に対
応する歯を歯番号19,20と認識する。以下、順番に
“1”区間のパルス数に対応する歯に時計方向に順に歯
番号0〜18を付与して個々の歯を特定する。
【0013】基準ローラ12および検知ローラ14間に
検知対象の紙葉類が介挿されているか否かに従い基準ロ
ーラ12に対する検知ローラ14の位置が変化する。フ
ォトセンサ17はその変位量に応じた検知信号を出力す
る。すなわち、フォトセンサ17が検知円板16の歯1
6tの山16eと谷16fとの間でどの高さ位置を通過
するか、に応じて検知信号が変化し、介挿された紙葉類
の有無、および紙葉類の厚みに応じて、紙葉類の厚みが
厚いほど相対的にフォトセンサ17は山16eから離れ
た低い位置を通過することになる。図5および図6は、
その変位量と検知信号の関係を示すものである。両ロー
ラ12,14間に紙葉類が全く介挿されていない状態
(待機状態)では、フォトセンサ17は検知円板16の
歯16tの山16eと谷16fの間で山16eに最も近
い位置Aで検知動作する。両ローラ12,14間に紙葉
類が挿入されると、検知ローラ14が紙葉類の厚さ分だ
け持ち上げられ、それに応じて検知円板16も持ち上げ
られる。このように両ローラ12,14間への介挿紙葉
類の厚みに応じてフォトセンサ17による歯16tの検
知位置が変化する。図5は、待機状態位置Aのほかに、
両ローラ間に、紙葉類1枚、2枚重ね紙葉類、テープ貼
り紙葉類のそれぞれの場合の検知位置B,C,Dをも示
している。すなわち、検知円板16の変位量は、待機位
置Aのときが最も少なく、以下、紙葉類1枚送り位置
B、テープ貼り紙葉類送り位置D、紙葉類2枚送り位置
Cの順に変化する。なお、図2の装置において基準ロー
ラ12と検知ローラ14との間に紙葉類が存在するか否
か、または紙葉類の厚みに応じて変位するのは検知円板
16であり、フォトセンサ17は紙葉類の有無または紙
葉類の厚みには関係なく固定位置を保持しているが、図
5は検知円板16とフォトセンサ17の相対位置関係を
説明するためのものであって、ここでは便宜上、検知円
板16を固定し、フォトセンサ17を変位するものとし
て図示している。
検知対象の紙葉類が介挿されているか否かに従い基準ロ
ーラ12に対する検知ローラ14の位置が変化する。フ
ォトセンサ17はその変位量に応じた検知信号を出力す
る。すなわち、フォトセンサ17が検知円板16の歯1
6tの山16eと谷16fとの間でどの高さ位置を通過
するか、に応じて検知信号が変化し、介挿された紙葉類
の有無、および紙葉類の厚みに応じて、紙葉類の厚みが
厚いほど相対的にフォトセンサ17は山16eから離れ
た低い位置を通過することになる。図5および図6は、
その変位量と検知信号の関係を示すものである。両ロー
ラ12,14間に紙葉類が全く介挿されていない状態
(待機状態)では、フォトセンサ17は検知円板16の
歯16tの山16eと谷16fの間で山16eに最も近
い位置Aで検知動作する。両ローラ12,14間に紙葉
類が挿入されると、検知ローラ14が紙葉類の厚さ分だ
け持ち上げられ、それに応じて検知円板16も持ち上げ
られる。このように両ローラ12,14間への介挿紙葉
類の厚みに応じてフォトセンサ17による歯16tの検
知位置が変化する。図5は、待機状態位置Aのほかに、
両ローラ間に、紙葉類1枚、2枚重ね紙葉類、テープ貼
り紙葉類のそれぞれの場合の検知位置B,C,Dをも示
している。すなわち、検知円板16の変位量は、待機位
置Aのときが最も少なく、以下、紙葉類1枚送り位置
B、テープ貼り紙葉類送り位置D、紙葉類2枚送り位置
Cの順に変化する。なお、図2の装置において基準ロー
ラ12と検知ローラ14との間に紙葉類が存在するか否
か、または紙葉類の厚みに応じて変位するのは検知円板
16であり、フォトセンサ17は紙葉類の有無または紙
葉類の厚みには関係なく固定位置を保持しているが、図
5は検知円板16とフォトセンサ17の相対位置関係を
説明するためのものであって、ここでは便宜上、検知円
板16を固定し、フォトセンサ17を変位するものとし
て図示している。
【0014】以上から明らかなように、両ローラ12,
14間における紙葉類の有無または紙葉類の厚みに応じ
て検知円板16とフォトセンサ17の相対位置関係が変
化し、待機位置Aでは最も狭い“1”区間X01となり、
紙葉類1枚送り位置Bでは2番目に狭い“1”区間X02
となり、紙葉類2枚送り位置Cでは最も広い“1”区間
X04となり、テープ貼り紙葉類位置Dでは2番目に広い
“1”区間X03となることが示されている。
14間における紙葉類の有無または紙葉類の厚みに応じ
て検知円板16とフォトセンサ17の相対位置関係が変
化し、待機位置Aでは最も狭い“1”区間X01となり、
紙葉類1枚送り位置Bでは2番目に狭い“1”区間X02
となり、紙葉類2枚送り位置Cでは最も広い“1”区間
X04となり、テープ貼り紙葉類位置Dでは2番目に広い
“1”区間X03となることが示されている。
【0015】図6は、上記各条件(待機状態、1枚紙葉
類通過、テープ貼り紙葉類通過、および2枚重ね紙葉類
通過)におけるフォトセンサ17の出力信号波形を示し
ている。検知円板16の周方向に見てフォトセンサ17
による検知点が検知円板16の歯16tを通る間は遮光
状態、歯16t相互間を通る間は透光状態となる。図6
では透光状態から遮光状態になるタイミングを揃えて、
位置A,B,C,Dに対応する各区間X01〜X04が重ね
て描かれており、検知ローラ14の持ち上げ量が多いほ
ど、すなわち挿入された紙葉類が厚いほど、遮光時間
(図5における歯16tの周方向幅)すなわち検知信号
S1 の“1”区間が長くなる。すなわち、検知円板16
は位置Aでは紙葉類の厚み分t1 だけ持ち上げられ、フ
ォトセンサ17が遮光される周方向距離はx01となる。
2枚重ね紙葉類の場合は、検知円板16は紙葉類の厚み
分t2 だけ持ち上げられ、フォトセンサ17が遮光され
る距離はx2 となる。このとき、紙葉類の重ね枚数の違
いによる厚み差△t(=t2−t1 )は極めて小さい値
であるが、フォトセンサ17によって検出される距離の
違い△x(=X02−X01)は厚み差Δtに比べて比較的
大きい値であり、検出・比較の処理が容易となる。図6
において、X05は検知点における歯ピッチでそれぞれ得
られる基準パルスS3 の計数値を示すものであり、ΔX
12=X02−X01、ΔX24=X04−X02を示している。
類通過、テープ貼り紙葉類通過、および2枚重ね紙葉類
通過)におけるフォトセンサ17の出力信号波形を示し
ている。検知円板16の周方向に見てフォトセンサ17
による検知点が検知円板16の歯16tを通る間は遮光
状態、歯16t相互間を通る間は透光状態となる。図6
では透光状態から遮光状態になるタイミングを揃えて、
位置A,B,C,Dに対応する各区間X01〜X04が重ね
て描かれており、検知ローラ14の持ち上げ量が多いほ
ど、すなわち挿入された紙葉類が厚いほど、遮光時間
(図5における歯16tの周方向幅)すなわち検知信号
S1 の“1”区間が長くなる。すなわち、検知円板16
は位置Aでは紙葉類の厚み分t1 だけ持ち上げられ、フ
ォトセンサ17が遮光される周方向距離はx01となる。
2枚重ね紙葉類の場合は、検知円板16は紙葉類の厚み
分t2 だけ持ち上げられ、フォトセンサ17が遮光され
る距離はx2 となる。このとき、紙葉類の重ね枚数の違
いによる厚み差△t(=t2−t1 )は極めて小さい値
であるが、フォトセンサ17によって検出される距離の
違い△x(=X02−X01)は厚み差Δtに比べて比較的
大きい値であり、検出・比較の処理が容易となる。図6
において、X05は検知点における歯ピッチでそれぞれ得
られる基準パルスS3 の計数値を示すものであり、ΔX
12=X02−X01、ΔX24=X04−X02を示している。
【0016】なお、検知ローラ14が軸方向に3分割さ
れていることにより、検知対象の紙葉類としてテープ貼
り紙幣が挿入された場合、テープが貼られている位置に
対応する検知ローラだけが大きく変位し、他の検知ロー
ラは通常の一枚送りと同じ変位量となるため、検知ロー
ラ相互間で検知結果を比較することにより、テープが貼
られている位置を識別することが可能となる。
れていることにより、検知対象の紙葉類としてテープ貼
り紙幣が挿入された場合、テープが貼られている位置に
対応する検知ローラだけが大きく変位し、他の検知ロー
ラは通常の一枚送りと同じ変位量となるため、検知ロー
ラ相互間で検知結果を比較することにより、テープが貼
られている位置を識別することが可能となる。
【0017】図7は本発明による厚み検知装置のハード
ウェアのブロック図を示すものであり、この厚み検知装
置はフォトセンサ17、パルス生成回路20、第1のカ
ウンタ21、CPU22、第2のカウンタ23、インバ
ータ24、メモリ25、およびリセット回路26を備え
ている。フォトセンサ17は検知手段をなし、検知円板
16の歯16tの有無すなわち透光状態か遮光状態かに
応じて図4の検知信号S1 を出力する。パルス生成回路
20はフォトセンサ17から出力される検知信号S1 の
立ち上がり、および立ち下がりに応じたパルスを出力
し、カウンタ21に与える。カウンタ21はパルス生成
回路20の出力パルスの立ち上がり、または立ち下がり
でカウント動作し、その値を更新する毎にCPU22に
通知する。カウンタ21は、検知円板16の歯16tの
歯番号0〜20に対応し0から20の値を繰り返しカウ
ントし、カウント値20の次のカウント値は0となる。
そこで、CPU22の作用により切り欠き16mに対応
するインデックスを検出したとき、リセット回路26を
介してカウンタ21をリセットし、カウント値を0にす
る。発振回路24は、フォトセンサ17の出力検知信号
S1 の繰り返し周波数より必要十分に大きい繰り返し周
波数を有する基準パルスS3 を出力する。発振回路24
の発振周波数すなわち基準パルスS3 の繰り返し周波数
は、仮に、紙葉類の搬送速度を1600mm/s、紙葉
類の長手方向の厚みデータ採取数を160点、マシンの
処理速度を7枚/sとすれば、歯1枚当り100パルス
前後になるように、100〜200kHz程度にすれば
よい。第2のカウンタ23は基準パルスS3 をカウント
し、検知円板16の各歯毎の検知信号S1 の“1”およ
び“0”のそれぞれに対応する計数値a0 ,a1 ,…,
a20およびb0 ,b1 ,…,b20を得て、それをCPU
22へ通知する。CPU22は、カウンタ21のカウン
ト値を歯信号として、またカウンタ23から検知パルス
数を得て、厚みデータまたは厚み基準データを算出す
る。メモリ25は、待機状態のときのパルス計数値を厚
み基準データとして記憶する。
ウェアのブロック図を示すものであり、この厚み検知装
置はフォトセンサ17、パルス生成回路20、第1のカ
ウンタ21、CPU22、第2のカウンタ23、インバ
ータ24、メモリ25、およびリセット回路26を備え
ている。フォトセンサ17は検知手段をなし、検知円板
16の歯16tの有無すなわち透光状態か遮光状態かに
応じて図4の検知信号S1 を出力する。パルス生成回路
20はフォトセンサ17から出力される検知信号S1 の
立ち上がり、および立ち下がりに応じたパルスを出力
し、カウンタ21に与える。カウンタ21はパルス生成
回路20の出力パルスの立ち上がり、または立ち下がり
でカウント動作し、その値を更新する毎にCPU22に
通知する。カウンタ21は、検知円板16の歯16tの
歯番号0〜20に対応し0から20の値を繰り返しカウ
ントし、カウント値20の次のカウント値は0となる。
そこで、CPU22の作用により切り欠き16mに対応
するインデックスを検出したとき、リセット回路26を
介してカウンタ21をリセットし、カウント値を0にす
る。発振回路24は、フォトセンサ17の出力検知信号
S1 の繰り返し周波数より必要十分に大きい繰り返し周
波数を有する基準パルスS3 を出力する。発振回路24
の発振周波数すなわち基準パルスS3 の繰り返し周波数
は、仮に、紙葉類の搬送速度を1600mm/s、紙葉
類の長手方向の厚みデータ採取数を160点、マシンの
処理速度を7枚/sとすれば、歯1枚当り100パルス
前後になるように、100〜200kHz程度にすれば
よい。第2のカウンタ23は基準パルスS3 をカウント
し、検知円板16の各歯毎の検知信号S1 の“1”およ
び“0”のそれぞれに対応する計数値a0 ,a1 ,…,
a20およびb0 ,b1 ,…,b20を得て、それをCPU
22へ通知する。CPU22は、カウンタ21のカウン
ト値を歯信号として、またカウンタ23から検知パルス
数を得て、厚みデータまたは厚み基準データを算出す
る。メモリ25は、待機状態のときのパルス計数値を厚
み基準データとして記憶する。
【0018】図8は、本発明による厚み検知装置の機能
ブロック図を示すものである。この厚み検知装置は、検
知手段31、設定手段32、認識手段33、検出手段3
4、および判定手段35からなっている。検知手段31
は図7のフォトセンサ17に対応し、以下、設定手段3
2はカウンタ21に対応し、認識手段33および判定手
段35はそれぞれCPU22の機能の一部に対応し、検
出手段34はカウンタ23に対応する。これら各機能に
ついては、以下に図1のフローチャートを参照し、紙葉
類として紙幣の厚みを検知する場合の検知手順とともに
説明する。
ブロック図を示すものである。この厚み検知装置は、検
知手段31、設定手段32、認識手段33、検出手段3
4、および判定手段35からなっている。検知手段31
は図7のフォトセンサ17に対応し、以下、設定手段3
2はカウンタ21に対応し、認識手段33および判定手
段35はそれぞれCPU22の機能の一部に対応し、検
出手段34はカウンタ23に対応する。これら各機能に
ついては、以下に図1のフローチャートを参照し、紙葉
類として紙幣の厚みを検知する場合の検知手順とともに
説明する。
【0019】図1において、紙幣処理機の搬送モータを
オンにする(ステップ101)。搬送モータが一定速度
になり、検知円板16の回転が安定したところで、設定
手段32は検知手段31からの全ての歯の検知信号に対
する基準パルス数を計数したカウンタ23からの計数値
を読み取り、透光部に対応する計数値のうちの最小値a
19をインデックスとして、その左右の歯をそれぞれ歯番
号19,20とし、歯番号20の隣を0として順番に歯
番号1〜18を付与する(ステップ102)。この結果
はメモリ25に記憶される。インデックスの検出は基準
パルス数を計数した最小値で行っているので、時間を相
対的に比較することになり、搬送速度を切り換えて処理
する場合にも対応できる。設定手段32はインデックス
部を見出すと、図7のリセット回路26を介してカウン
タ21をリセットする。カウンタ21は0から20まで
をカウントし、認識手段33はそのカウント値を読み取
るだけでその都度の歯番号を特定することができる。以
降の処理は、この歯番号に基づいて行う。
オンにする(ステップ101)。搬送モータが一定速度
になり、検知円板16の回転が安定したところで、設定
手段32は検知手段31からの全ての歯の検知信号に対
する基準パルス数を計数したカウンタ23からの計数値
を読み取り、透光部に対応する計数値のうちの最小値a
19をインデックスとして、その左右の歯をそれぞれ歯番
号19,20とし、歯番号20の隣を0として順番に歯
番号1〜18を付与する(ステップ102)。この結果
はメモリ25に記憶される。インデックスの検出は基準
パルス数を計数した最小値で行っているので、時間を相
対的に比較することになり、搬送速度を切り換えて処理
する場合にも対応できる。設定手段32はインデックス
部を見出すと、図7のリセット回路26を介してカウン
タ21をリセットする。カウンタ21は0から20まで
をカウントし、認識手段33はそのカウント値を読み取
るだけでその都度の歯番号を特定することができる。以
降の処理は、この歯番号に基づいて行う。
【0020】カウンタ21で得られた歯番号とカウンタ
23の計数値とフォトセンサ17の検知信号とから、検
出手段34は待機中の歯1枚分毎の厚みデータを遮光部
データと透光部データの比として算出し、歯毎の厚み判
定基準値を決定する(ステップ102)。歯1枚分毎の
厚みデータの算出式は、aおよびbを係数とし、Nを歯
番号として、 N=0〜18の場合: 厚みデータ=bN/(aN+bN) …(1) N=19,20の場合: 厚みデータ=(b19+b20)/(a19+a20 +b19+b20) …(2) とする。待機中の厚みデータを厚み基準データとして、
「紙幣1枚」、「テープ貼り」、「紙幣2枚(以
上)」、「紙幣1枚分の厚みに満たない厚み異常」の基
準値を予め設定しておく。
23の計数値とフォトセンサ17の検知信号とから、検
出手段34は待機中の歯1枚分毎の厚みデータを遮光部
データと透光部データの比として算出し、歯毎の厚み判
定基準値を決定する(ステップ102)。歯1枚分毎の
厚みデータの算出式は、aおよびbを係数とし、Nを歯
番号として、 N=0〜18の場合: 厚みデータ=bN/(aN+bN) …(1) N=19,20の場合: 厚みデータ=(b19+b20)/(a19+a20 +b19+b20) …(2) とする。待機中の厚みデータを厚み基準データとして、
「紙幣1枚」、「テープ貼り」、「紙幣2枚(以
上)」、「紙幣1枚分の厚みに満たない厚み異常」の基
準値を予め設定しておく。
【0021】次に、紙幣を繰り出して搬送し、両ローラ
12,14間へ紙幣を送り込み(ステップ103)、厚
み検知装置の手前に設けられた図示していないタイミン
グセンサを、搬送されてくる紙幣が遮光するのを待ち
(ステップ104)、遮光したらその直後から検出手段
34は厚みデータの採取を始め、歯番号と歯1枚分の遮
光部および透光部に対応した計数値をカウンタ21,2
3から読み取り(ステップ105)、歯1枚分の厚みデ
ータとして遮光部データと透光部データの比を厚みデー
タとして算出する(ステップ106)。
12,14間へ紙幣を送り込み(ステップ103)、厚
み検知装置の手前に設けられた図示していないタイミン
グセンサを、搬送されてくる紙幣が遮光するのを待ち
(ステップ104)、遮光したらその直後から検出手段
34は厚みデータの採取を始め、歯番号と歯1枚分の遮
光部および透光部に対応した計数値をカウンタ21,2
3から読み取り(ステップ105)、歯1枚分の厚みデ
ータとして遮光部データと透光部データの比を厚みデー
タとして算出する(ステップ106)。
【0022】次に、判定手段35が、ステップ102お
よび106で得られた両厚みデータに基づいて各歯毎に
厚みを判定し(ステップ107)、紙幣1枚分の厚みデ
ータの採取が終了したか否かを判定し(ステップ10
8。日本円紙幣長手方向で歯160点分で紙幣1枚分に
相当する)、終了していないと判断されればステップ1
05へ戻り、終了していると判断されればその紙幣につ
いての厚み判定を歯毎に厚み判定した結果に基づいて行
う(ステップ109)。例えば、歯毎に厚み判定した結
果の2分の1以上が2枚であると判定されれば、その紙
幣は2枚重なっていると判定する。
よび106で得られた両厚みデータに基づいて各歯毎に
厚みを判定し(ステップ107)、紙幣1枚分の厚みデ
ータの採取が終了したか否かを判定し(ステップ10
8。日本円紙幣長手方向で歯160点分で紙幣1枚分に
相当する)、終了していないと判断されればステップ1
05へ戻り、終了していると判断されればその紙幣につ
いての厚み判定を歯毎に厚み判定した結果に基づいて行
う(ステップ109)。例えば、歯毎に厚み判定した結
果の2分の1以上が2枚であると判定されれば、その紙
幣は2枚重なっていると判定する。
【0023】次に、次の紙幣があるか否か判定し(ステ
ップ110)、次の紙幣があればステップ104へ戻
り、次の紙幣がなければ搬送モータを停止して(ステッ
プ111)一連の厚み検知動作を終了する。
ップ110)、次の紙幣があればステップ104へ戻
り、次の紙幣がなければ搬送モータを停止して(ステッ
プ111)一連の厚み検知動作を終了する。
【0024】以上のように、本発明によれば歯信号の認
識、および検知パルス数の計数の負担を軽減することが
でき、高精度に加工された検知円板を使用しなくてもC
PU22に負担がかかることもない。
識、および検知パルス数の計数の負担を軽減することが
でき、高精度に加工された検知円板を使用しなくてもC
PU22に負担がかかることもない。
【0025】厚み検知装置を別の紙幣処理機に搭載する
場合、紙幣処理機によって単位時間当たりの処理速度が
違うことがある。そのような場合、待機中の検知円板1
6の歯16tの遮光部および透光部を検知するフォトセ
ンサ17の遮光部検知出力に対応した検知パルス数、お
よび、紙葉類を搬送したときの遮光部のパルス数も変化
し、両パルス数の差を比較して紙葉類の厚みを判定する
方式では厚み判定の基準パルス数を変更しなければなら
ない。しかし、以上述べた実施の態様のように厚みデー
タを検知円板の遮光部と透光部の幅の比として得ること
により、基準値変更を不要にすることができる。
場合、紙幣処理機によって単位時間当たりの処理速度が
違うことがある。そのような場合、待機中の検知円板1
6の歯16tの遮光部および透光部を検知するフォトセ
ンサ17の遮光部検知出力に対応した検知パルス数、お
よび、紙葉類を搬送したときの遮光部のパルス数も変化
し、両パルス数の差を比較して紙葉類の厚みを判定する
方式では厚み判定の基準パルス数を変更しなければなら
ない。しかし、以上述べた実施の態様のように厚みデー
タを検知円板の遮光部と透光部の幅の比として得ること
により、基準値変更を不要にすることができる。
【0026】以上述べたのは、あくまで実施の一態様で
ある。厚み検知装置を搭載する紙幣処理機の処理速度が
同一の場合、つまり、紙幣搬送速度を切り換える必要が
ない場合は、ステップ102および106における厚み
基準データおよび厚みデータとして、検知円板の遮光部
と透光部の検知パルス数の差を用いてもよい。また、イ
ンデックスとなる歯を検出するために、インデックス部
の透光部のパルス数を設定し、特定のパルス数のところ
がインデックスであると判定するようにしてもよい。
ある。厚み検知装置を搭載する紙幣処理機の処理速度が
同一の場合、つまり、紙幣搬送速度を切り換える必要が
ない場合は、ステップ102および106における厚み
基準データおよび厚みデータとして、検知円板の遮光部
と透光部の検知パルス数の差を用いてもよい。また、イ
ンデックスとなる歯を検出するために、インデックス部
の透光部のパルス数を設定し、特定のパルス数のところ
がインデックスであると判定するようにしてもよい。
【0027】発振回路24の出力パルス列の所定時間内
のパルス数は、その繰り返し周波数または繰り返し周期
に依存する。従って、各歯毎のパルス数検知の代わり
に、遮光時間検知とすることができる。
のパルス数は、その繰り返し周波数または繰り返し周期
に依存する。従って、各歯毎のパルス数検知の代わり
に、遮光時間検知とすることができる。
【0028】厚みデータは待機中と紙幣搬送中の各歯の
遮光部のパルス数比、または、各歯の透光部のパルス数
比のいずれをとってもよい。
遮光部のパルス数比、または、各歯の透光部のパルス数
比のいずれをとってもよい。
【0029】歯にインデックス部を設けずに、待機中に
任意の歯に対し基準となる歯番号を設定し、その回限り
の歯番号を各歯に付与するようにし、紙幣通過中はその
歯番号に基づいて厚み検知を行うようにしてもよい。
任意の歯に対し基準となる歯番号を設定し、その回限り
の歯番号を各歯に付与するようにし、紙幣通過中はその
歯番号に基づいて厚み検知を行うようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各歯に歯番号を設定し、以後、この歯番号に基づいて個
々の歯を認識し、紙葉類の搬送中は歯が検知部を通過す
る毎に歯幅および歯間幅に対応する検知信号に対応して
計数したパルス数から厚みデータを作成し、各歯番号に
基づいて各歯毎に設定した厚み判定の基準値と対応する
歯の厚みデータとを比較することによって厚み検知を行
うので、加工精度の良くない低コストの検知円板を用い
ても正確な厚み検知を行うことができ、しかも歯毎の紙
葉類の厚みをリアルタイムで検知することができ、紙葉
類の通過直後には厚み判定を終了することができる。
各歯に歯番号を設定し、以後、この歯番号に基づいて個
々の歯を認識し、紙葉類の搬送中は歯が検知部を通過す
る毎に歯幅および歯間幅に対応する検知信号に対応して
計数したパルス数から厚みデータを作成し、各歯番号に
基づいて各歯毎に設定した厚み判定の基準値と対応する
歯の厚みデータとを比較することによって厚み検知を行
うので、加工精度の良くない低コストの検知円板を用い
ても正確な厚み検知を行うことができ、しかも歯毎の紙
葉類の厚みをリアルタイムで検知することができ、紙葉
類の通過直後には厚み判定を終了することができる。
【0031】また、紙葉類の厚みデータを歯幅および歯
間幅に対応して計数したパルス数の比とすれば、紙葉類
の搬送速度が異なる紙葉類処理機に搭載した場合でも厚
み判定基準値などを変更する必要の無い、効率的な紙葉
類の厚み検知装置を提供することができる。
間幅に対応して計数したパルス数の比とすれば、紙葉類
の搬送速度が異なる紙葉類処理機に搭載した場合でも厚
み判定基準値などを変更する必要の無い、効率的な紙葉
類の厚み検知装置を提供することができる。
【図1】本発明による紙葉類の厚み検知装置の動作手順
を示すフローチャート。
を示すフローチャート。
【図2】本発明による紙葉類の厚み検知装置の実施の一
態様を示す一部断面とした斜視図。
態様を示す一部断面とした斜視図。
【図3】図1の装置における検知円板の平面図。
【図4】待機中に検知円板が回転したときの、歯番号に
対するフォトセンサの信号波形図。
対するフォトセンサの信号波形図。
【図5】検知円板の歯がフォトセンサを通過する種々の
位置を説明する説明図。
位置を説明する説明図。
【図6】検知円板の歯が種々の位置をとったときのフォ
トセンサの信号波形を透光状態から遮光状態に移行した
時点を揃えて示した図。
トセンサの信号波形を透光状態から遮光状態に移行した
時点を揃えて示した図。
【図7】本発明による紙葉類の厚み検知装置のハードウ
ェアのブロック図。
ェアのブロック図。
【図8】本発明による紙葉類の厚み検知装置の機能ブロ
ック図。
ック図。
10,11 軸 12 基準ローラ 14;14a,14b,14c 検知ローラ 16;16a,16b 検知円板 16m 切り欠き 16t 歯 17;17a,17b フォトセンサ 18 センサ支持部材 20 パルス生成回路 21,23 カウンタ 22 CPU 24 発振回路 25 メモリ 26 リセット回路 27 インバータ 31 検知手段 32 設定手段 33 認識手段 34 検出手段 35 判定手段
Claims (3)
- 【請求項1】厚み測定基準となる基準ローラと、この基
準ローラに回転接触しこの基準ローラとの間に挿入され
る紙葉類の厚みに応じて変位する検知ローラと、周縁に
前記検知ローラよりも小径の山形状の歯を有し前記検知
ローラと同軸に設けられた検知円板とを備え、前記検知
円板の変位量に基づいて紙葉類の厚みを検知する紙葉類
の厚み検知装置において、 前記基準ローラから一定の位置で前記検知円板の回転に
伴う歯の周方向幅および隣接歯間の周方向幅を検知して
検知信号を出力する検知手段と、 前記基準ローラおよび前記検知ローラ間を紙葉類が通過
していないときの前記検知手段からの検知信号に基づい
て前記検知円板の各歯に対し一連の歯番号を設定する設
定手段と、 前記基準ローラおよび前記検知ローラ間を紙葉類が通過
していないときの前記検知手段からの前記各歯毎の検知
信号から厚み基準データを検出し、前記両ローラ間を紙
葉類が通過しているときの前記検知手段からの前記各歯
毎の検知信号から紙葉類の厚みデータを検出する検出手
段と、 前記設定手段による歯番号毎に前記検出手段によって得
られた前記厚みデータと前記厚み基準データとの比較の
結果から紙葉類の厚みを判定する判定手段とを具備した
ことを特徴とする紙葉類の厚み検知装置。 - 【請求項2】請求項1記載の紙葉類の厚み検知装置にお
いて、前記検知手段が、前記検知円板の歯の両側に配置
された発光部および受光部からなるフォトセンサからな
っていることを特徴とする紙葉類の厚み検知装置。 - 【請求項3】請求項1記載の紙葉類の厚み検知装置にお
いて、前記検出手段が、前記検知円板の回転に伴う前記
歯の周方向幅および隣接歯間の周方向幅に対応する通過
時間データを前記厚みデータとして出力することを特徴
とする紙葉類の厚み検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8284245A JPH10120246A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 紙葉類の厚み検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8284245A JPH10120246A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 紙葉類の厚み検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10120246A true JPH10120246A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17676048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8284245A Pending JPH10120246A (ja) | 1996-10-25 | 1996-10-25 | 紙葉類の厚み検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10120246A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006001740A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-01-05 | Xerox Corp | 印刷媒体厚さ測定システム |
KR100919306B1 (ko) * | 2002-09-04 | 2009-10-01 | 엘지엔시스(주) | 현금 자동입출금기의 지폐 두께 검지장치 및 방법 |
-
1996
- 1996-10-25 JP JP8284245A patent/JPH10120246A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100919306B1 (ko) * | 2002-09-04 | 2009-10-01 | 엘지엔시스(주) | 현금 자동입출금기의 지폐 두께 검지장치 및 방법 |
JP2006001740A (ja) * | 2004-06-18 | 2006-01-05 | Xerox Corp | 印刷媒体厚さ測定システム |
US6983934B1 (en) * | 2004-06-18 | 2006-01-10 | Xerox Corporation | Print media thickness measurement system |
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