JPH07251977A - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

紙葉類搬送装置

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JPH07251977A
JPH07251977A JP3965694A JP3965694A JPH07251977A JP H07251977 A JPH07251977 A JP H07251977A JP 3965694 A JP3965694 A JP 3965694A JP 3965694 A JP3965694 A JP 3965694A JP H07251977 A JPH07251977 A JP H07251977A
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JP
Japan
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thickness
banknote
conveyance
paper sheets
bill
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Application number
JP3965694A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Katayama
浩良 片山
Hiroyoshi Hosokawa
博宜 細川
Takashi Hanamura
貴志 花村
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Hitachi Ltd
Hitachi Asahi Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Asahi Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙葉類が搬送中に接離しても正確な搬送監視
を行なうことができる簡単な構成の紙葉類搬送装置を提
供すること。 【構成】 厚さ検知手段によって検出された紙幣の厚さ
データを厚さ積算手段21、31によって一定時間間隔
で積算し、枚数計数手段22、32によって積算された
データに基づいて通過する紙幣の枚数を計数する。異常
判定手段23は枚数計数手段での計数結果に基づいて2
つの厚さ検知手段に挟まれた区間における紙葉類の搬送
異常の有無を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動取引装置などにお
ける紙葉類搬送装置に係わり、特に、紙葉類が搬送中に
接離した場合でも紙葉類の枚数を正確に把握することに
よって、ジャムや湧き出しなどの搬送異常を正確に監視
できるようにした紙葉類搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙葉類の搬送状態を光学センサを用いて
監視することは従来から一般的に行われている。光学セ
ンサを用いた場合、複数枚の紙葉類が重なっていると1
枚と認識してしまうため、搬送途中に紙葉類が重なった
り離れたり(接離)するとジャムや湧き出しなどの異常
と判定してしまい、その都度、点検のために搬送をスト
ップさせる必要があった。しかしながら、搬送途中に紙
葉類の接離が起こってもジャムなどに至らないで正常に
搬送されることが多い。そのため、紙葉類が搬送途中で
接離し、光学センサの検知信号のみでは異常となって
も、搬送可能なときには連続して稼働させるようにした
搬送装置が特開昭59−118639号公報に開示され
ている。この公開公報に記載されたものは、光学センサ
を用いて紙葉類の搬送枚数を検知するとともに、搬送速
度に同期して発生されるパルスを計数して基準パルス数
と比較し、その結果と上記検知した搬送枚数とによって
ジャムの発生か単なる接離かを判定し、単なる接離の場
合は搬送を継続するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術におい
て、光学センサのみを用いて紙葉類の搬送状態を監視し
た場合、密着した2枚以上の紙葉類を1枚と判断してし
まうため、搬送中に紙葉類が接離した場合、搬送が正常
に行われる場合であっても異常湧き出し/ジャム発生と
判断し搬送をストップして点検をしていたので、稼働率
が低下していた。また、特開昭59−118639号公
報に開示されたものでは、単なる接離の場合は搬送を継
続することができるので稼働率の低下は生じることはな
いが、搬送速度と同期したパルスを発生し計数する手段
を設ける必要があること、搬送速度と同期したパルスを
搬送ローラの回転速度から発生させているが、搬送ロー
ラと紙葉類の間には通常すべり等があり、搬送ローラの
回転と紙葉類の搬送速度は必ずしも一致していないため
精度が保証されないこと、などの問題がある。本発明の
目的は、紙葉類の搬送中、接触していたり重なったりし
ていた紙葉類が分離したり、逆に分離していた紙葉類が
接触したり重なったりしても、その枚数を正確に把握
し、正確な搬送監視を行なうことができ、稼働率が低下
しない簡単な構成の紙葉類搬送装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の紙葉類搬送装置
は、上記目的を達成するために、紙葉類の搬送路1中の
離間した位置に設置された複数の厚さ検知手段8と、該
複数の厚さ検知手段によって検出された厚さデータを積
算する厚さ積算手段21、31と、該厚さ積算手段によ
って積算されたデータに基づいてそれぞれの厚さ検出手
段の設置位置を通過する紙葉類の枚数を計数する枚数計
数手段22、32と、該枚数計数手段での計数結果に基
づいて上記搬送路中の離間した位置間における紙葉類の
搬送異常の有無を判定する異常判定手段23とを有する
ことを特徴としている。
【0005】
【作用】本発明は、複数の厚さ検知手段によって検出さ
れた厚さデータを積算し、枚数計数手段で該積算された
データに基づいて通過する紙葉類の枚数を計数し、該枚
数計数手段における計数結果によって紙葉類の搬送異常
の有無を判定するようにしたため、厚さ検知手段を通過
する紙葉類の枚数を正確に把握でき、また、紙葉類の単
なる接離以外の搬送異常を正確に判定できる。
【0006】
【実施例】以下、図を用いて本発明の一実施例の構成お
よび動作を詳細に説明する。図1は、本発明に係わる現
金自動取引装置などにおける紙葉類搬送装置の搬送路の
部分を示す図である。同図において、1は搬送路、2は
紙幣(紙葉類の代表として紙幣を例にする)、Snおよ
びSn+1は搬送路1中に設けられた厚さ検知手段(厚さ
センサ)を表わしており、紙幣2が搬送路1に沿って矢
印で示した搬送方向に搬送される状態を示している。図
2は、本発明に係わる紙葉類搬送装置の一実施例の制御
ブロックを示す図である。同図において、3は主制御
部、4は上位装置、5は回線制御部、6は搬送モータ制
御部、7はエンコーダを示している。また、8は厚さ検
知手段(厚さセンサ)であり、図1におけるSnおよび
Sn+1に相当している。
【0007】回線制御部5は、上位装置4と主制御部3
の間に設けられ、上位装置4からの要求を受信したり、
主制御部3から上位装置4への応答の送信を行うための
ものである。搬送モータ制御部6は主制御部3からの要
求に従って搬送モータのON/OFF制御を行うための
ものである。エンコーダ7は搬送路の駆動部と連結され
ており、搬送路の移動量に応じてパルス信号(エンコー
ダパルス信号)を主制御部3に出力するためのものであ
る。主制御部3はエンコーダ7から受信したエンコーダ
パルス信号により、搬送路駆動中の時間の経過を算出す
る。
【0008】厚さセンサ8は、当該厚さセンサ位置を通
過する紙幣の厚さを検出し、該厚さデータを主制御部3
へ出力するためのものである。厚さセンサ8としては、
例えば、図3に示すような構成のものが考えられる。同
図において、基準ローラ11は、一定の周期で回転する
ローラで、その外側面は、厚さの基準面になっている。
検知ローラ12は、基準ローラ11に対向して接触して
おり、リンク16を介して角度センサ13と連結され、
角度センサ13を中心に揺動可能なように設けられてい
る。角度センサ13は、リンクの角度変位として現れる
検知ローラの変化量を電気信号に変換する変換手段であ
る。搬送紙幣14が紙幣の厚さ検知装置を通過する時、
基準ローラ11と検知ローラ12の間を通過する。この
時、角度センサ13により基準面との変位を電気信号に
変換し、紙幣の厚さを算出する。また、厚さセンサは、
特開平2−152843号公報に開示されているよう
に、紙葉類を狭持して搬送する2つの搬送ローラのうち
可動ローラ側に搬送中の紙葉類の厚さに連動して1支点
を中心にして回転動作するミラー付きの可動レバーを設
け、光源からの光を該ミラーで反射させ、その反射光の
検出位置の変化によって紙葉類の厚さを検出するように
したものでもよい。
【0009】図4は、主制御部3のうち本発明に関する
主要部を示したものである。同図は2つの厚さ検知手段
で挟まれた搬送路区間を監視するためのブロックだけを
示したものであるが、監視区間が複数ある場合にはその
数だけ同様のブロックを設ければよい。同図において、
21、31は、それぞれ厚さ検知手段によって検出され
た紙幣の厚さデータを一定時間間隔で積算する厚さ積算
手段、22、32はそれぞれ厚さ積算手段21、31に
よって積算されたデータに基づいて当該厚さ検知手段設
置位置を通過する紙幣の枚数を計数する枚数計数手段、
23は枚数計数手段の計数結果に基づいて2つの厚さ検
知手段に挟まれた区間における紙葉類の搬送異常の有無
を判定する異常判定手段である。
【0010】図5は、上述した主制御部3内に設けられ
た上記各手段に関連するデータ格納エリアを示すもので
あり、説明を簡単化するために、同図では2個の厚さ検
知手段(厚さセンサ)に挟まれた1区間における紙幣の
搬送を監視するのに必要なエリアだけを示しているが、
2個の厚さセンサに挟まれた監視区間が複数ある場合に
は、同様のデータ格納エリアが監視区間毎に設けられ
る。以下の説明では、便宜上、図1に示したように、監
視区間の最初にある厚さセンサをSn、監視区間の最後
にある厚さセンサをSn+1とする。同図において、紙幣
量格納エリア43と紙幣量格納エリア44は、それぞれ
図4における厚さ積算手段21と厚さ積算手段31で操
作されるエリアである。
【0011】紙幣量格納エリア43は一定時間周期で監
視区間の最初にある厚さセンサSnから読み取ったデー
タを積算するためのエリアであり、一周期毎の厚さデー
タが紙幣量格納エリア43に加算される。紙幣量格納エ
リア43の値が1枚分の紙幣量(正確には、後述する基
準紙幣量)を超えた場合、1枚の紙幣が厚さセンサ4を
通過完了したものとして紙幣量格納エリア43から1枚
分の紙幣量を減算すると共に、通過時刻登録エリア40
にその時の通過時刻を登録する。厚さセンサを1枚の紙
幣が通過した時に通過時刻を登録するための指標として
格納ポインタ42を設ける。格納ポインタ42は常に次
の通過紙幣の登録エリアを示すものであり、紙幣量格納
エリア43から1枚分の紙幣量を減算する時に更新す
る。すなわち、格納ポインタ43の値は、初期値を
“0”にした場合に常に厚さセンサSnを通過した紙幣
の枚数に相当している。
【0012】また、紙幣量格納エリア44は、一定時間
周期で監視区間の最後にある厚さセンサSn+1から読み
取ったデータを積算するためのエリアであり、一周期毎
の厚さデータが紙幣量格納エリア44に加算される。紙
幣量格納エリア44の値が紙幣1枚分の値を超えた場
合、1枚の紙幣が厚さセンサSn+1を通過完了したもの
として紙幣量格納エリア44から1枚分の紙幣量を減算
する。この時処理ポインタ41の値を更新する。処理ポ
インタ41は現在監視を行っている(厚さセンサSn、
Sn+1に挟まれた区間にあり、厚さセンサSn+1をまだ通
過していない)紙幣を示す指標として機能しており、初
期値を“0”にした場合には常に厚さセンサSn+1を通
過した紙幣の枚数に相当している。従って、処理ポイン
タ41は図4における枚数計数手段22による計数結果
を格納するエリアであり、格納ポインタ42は図4にお
ける枚数計数手段32による計数結果を格納するエリア
に相当している。
【0013】図6は、紙幣の厚さセンサによって紙幣を
検出する具体的方法を説明するためのものであり、横軸
に時間、縦軸に厚さをとり、厚さセンサ4から入力され
た厚さデータを時間の関数で示したものである。図6
中、51は一枚の紙幣が通過した場合、52は2枚の紙
幣が一部重なって通過した場合の厚さデータを示したも
のである。厚さ積算手段21および31は、それぞれ厚
さセンサSnおよびSn+1からの厚さデータを一定時間間
隔で紙幣量格納エリア43および44に積算する手段で
ある。積算された値(面積に相当)を通過紙幣量と定義
する。紙幣1枚分を一定時間間隔で積算した場合の通過
紙幣量は、紙幣の搬送と一定時間間隔のタイミングに取
り方によって変わる可能性があるが、考え得る最小積算
値を基準紙幣量とし、紙幣量格納エリアの値が基準紙幣
量を超えた場合(図中、a時点、b時点、c時点)、紙
幣1枚通過として通過時刻登録し、格納ポインタ更新し
(通過紙幣の枚数の計数に相当)、および基準紙幣量を
紙幣量格納エリアから減算する。また、図7に示すよう
に、例えば、基準紙幣量の10%に満たない紙幣の厚さ
が4回以上連続した場合、紙幣量格納エリアをクリアす
る。ただし、通常の紙幣間隔は紙幣厚さを4回以上読み
取れるものとする。これは、厚さ読み取り誤差、ゴミ、
および紙幣屑によって紙幣量格納エリアに積算された値
をクリアするためである。なお、簡単化のために、図8
のフローチャートではこの紙幣量格納エリアのクリア処
理は省略して説明する。
【0014】図8は、厚さセンサSnとSn+1の間におけ
る搬送監視手段のフローチャートを示すものである。搬
送監視手段では以下の処理を一定時間周期で繰り返し実
行する。まず、厚さセンサSnからの検出データを積算
している紙幣量格納エリア43の値(A)と基準紙幣量
(B)を比較する(ステップ61)。この時、紙幣量格
納エリア43の値が基準紙幣量未満の場合は紙幣がまだ
厚さセンサSnを完全に通過していないと判定し、厚さ
センサSnでの処理を終了して厚さセンサSn+1の監視に
移る。
【0015】しかし、紙幣量格納エリア43の値が基準
紙幣量以上の場合は、1枚の紙幣が厚さセンサSnを完
全に通過したと判定し、紙幣量格納エリア43の値
(A)から基準紙幣量(B)を差し引き(ステップ6
2)、さらに、通過時刻登録エリア40の格納ポインタ
42の示す箇所に現在の時刻を登録するとともに、格納
ポインタ42を更新する(ステップ63)。なお、ステ
ップ62で紙幣量格納エリア43から基準紙幣量を差し
引くのは、紙幣量格納エリア43の値がこの後さらに大
きくなっても同じアルゴリズムによる紙幣通過の判定を
可能とするためと、紙幣量格納エリア43の値をクリア
するためである。
【0016】次に、処理ポインタ41と格納ポインタ4
2を比較する(ステップ64)。この時、格納ポインタ
42の方が処理ポインタ41より大きい場合は、厚さセ
ンサSnを通過した紙幣枚数の方が厚さセンサSn+1を通
過した紙幣枚数よりも多いことを意味しているためにこ
の区間に紙幣があると判定され、この区間のジャムチェ
ックが行われる(ステップ65)。ジャムチェックの結
果、ジャムが起こっていた場合(異常)には、その異常
を上位に報告(ステップ66)した後に当該処理から抜
け出る。格納ポインタ42の方が処理ポインタ41以下
であった場合、またはステップ65のジャムチェックの
結果ジャムが起こっていない場合(正常)にはステップ
67以降の厚さセンサSn+1による監視に移る。
【0017】次の厚さセンサSn+1でも同様に紙幣量格
納エリア44の値(A’)と基準紙幣量(B)を比較す
る。この時、紙幣量格納エリア43の値が基準紙幣量以
上ならば、1枚の紙幣が厚さセンサSn+1を通過したと
判定される。紙幣が厚さセンサSn+1を通過したと判定
されなければ(NO)当該処理から抜け出るが、紙幣が
厚さセンサSn+1を通過したと判定された場合は以下の
処理を実行する。まず厚さセンサSnの場合と同様に紙
幣量格納エリア44の値(A’)から基準紙幣量(B)
を差し引いた後(ステップ68)、処理ポインタ41と
格納ポインタ42を比較する(ステップ69)。格納ポ
インタ42の方が処理ポインタ41より大きい場合には
処理ポインタ41の示す紙幣が厚さセンサSn+1に到着
するのが早すぎないか監視を行い(ステップ70)、湧
き出しが起こっていない場合(正常)には処理ポインタ
41を更新(ステップ71)して当該処理から抜け出
る。
【0018】格納ポインタ42=処理ポインタ41とな
った場合、またはステップ70での湧き出しチェックで
湧き出しが起こっていた場合(異常)には紙幣が厚さセ
ンサSnを通過していないのに厚さセンサSn+1を通過し
たことになるため、湧き出しが発生したとみなし、湧き
出し異常を上位装置4に報告(ステップ72)した後に
当該処理から抜け出る。以上の処理は、搬送モータの停
止、または異常が発生するまでの間、繰り返される。
【0019】次に、具体的な搬送例を用いて説明する。
図9〜図13は、搬送中に2枚の紙幣が重なってしまっ
た場合、すなわち、搬送路1を紙幣81、紙幣82が搬
送されていて、厚さセンサSnを1枚づつ通過した後に
完全に重なり、その状態で次の厚さセンサSn+1を通過
する場合における厚さセンサSn用紙幣量格納エリア4
3、厚さセンサSn+1用紙幣量格納エリア44、処理ポ
インタ41、格納ポインタ42の状態の変化の様子を示
したものである。図9は、2枚の紙幣がまだ厚さセンサ
Snに到達していない状態を示し、このときは紙幣量格
納エリア43、紙幣量格納エリア44には“0”が格納
されており、処理ポインタ41および格納ポインタ42
は初期化され、通過時刻登録エリアの0番目を指してい
る。
【0020】この後、1枚目の紙幣が厚さセンサSnを
通過していくにつれて、紙幣量格納エリア43の値は増
加し、時刻t1において、1枚目の紙幣が厚さセンサS
nを通過完了したとする。この時点で紙幣量格納エリア
43の値は紙幣1枚分になるため、その値を減算して
“0”に戻す(実際は、図7で説明したように、その後
の4回の読み取り後に“0”にリセットする)。この時
の時刻t1を格納ポインタ42が指示している通過時刻
登録エリア40の0番目の領域に格納するとともに、格
納ポインタ43を更新して“1”にする。この状態を図
10に示す。これにより格納ポインタ42と処理ポイン
タ41の値が等しくなくなるので、厚さセンサSnとSn
+1の間に紙幣が存在すると判定され、ジャム監視を開始
する。この後、2枚目の紙幣が厚さセンサSnを通過し
ていくにつれて、紙幣量格納エリア43の値は“0”か
ら再び増加し、時刻t2において、2枚目の紙幣が厚さ
センサSnを通過完了したとする。この時点で紙幣量格
納エリア43の値は再び紙幣1枚分になるため、その値
を減算して“0”に戻す。この時の時刻t2を格納ポイ
ンタ42が指示している通過時刻登録エリア40の1番
目の領域に格納するとともに、格納ポインタ43を更新
して“2”にする。この状態を図11に示す。
【0021】2枚の紙幣が搬送途中に完全に重なってし
まい、そのまま厚さセンサSn+1をさしかかるとする。
このとき紙幣量格納エリア44の値は増加するが、重な
った紙幣がちょうど半分通過するとき紙幣量格納エリア
44の値は紙幣1枚分になるため、その値を減算して
“0”に戻すとともに、処理ポインタ41を更新して
“1”にする。この状態を図12に示す。このとき格納
ポインタ42と処理ポインタ41の値はまだ等しくない
ので、ジャム監視は継続される。
【0022】2枚の重なった紙幣が厚さセンサSn+1を
通過していくにつれて、再び紙幣量格納エリア44の値
は増加するが、重なった紙幣が通過完了するとき紙幣量
格納エリア44の値は再び紙幣1枚分になるため、その
値を減算して“0”に戻すとともに、処理ポインタ41
をさらに更新して“2”にする。この状態を図13に示
す。このとき、最終的に処理ポインタ41と格納ポイン
タ42が同じ値“2”を示しており、この監視区間の搬
送が正常に行われたと判定される。以上がジャムや湧き
出しを生じないで搬送が行われた場合である。
【0023】図14および図15は重なった紙幣が搬送
中に離れた場合の例である。すなわち、搬送路1を紙幣
15、紙幣16が重なった状態で厚さセンサSnを通過
し(図14)、その後重なった紙幣が離れ、厚さセンサ
Sn+1を1枚づつ通過する(図15)場合を示したもの
である。この場合も上記図9〜図13で説明したのと同
様に紙幣量格納エリア13、紙幣量格納エリア14、格
納ポインタ12、処理ポインタ11を制御することによ
って搬送途中におけるジャムや湧き出しなどの異常が判
定される。すなわち、紙幣81、紙幣82が完全に重な
った状態で搬送されて厚さセンサSnにさしかかると、
紙幣のちょうど半分が厚さセンサSnを通過した時点で
1枚の紙幣が通過したと判定され格納ポインタ42が
“1”に更新され、処理ポインタ41の値“0”と等し
くなくなるので搬送異常の監視を開始する。完全に重な
った2枚の紙幣がセンサSnを通過完了すると2枚の紙
幣が通過したと判定され格納ポインタ42が“2”に更
新される。この後、厚さセンサSnを通過した紙幣が厚
さセンサSn+1に到達する前に紙幣が離れて、1枚づつ
の紙幣81、紙幣82となり、それぞれが厚さセンサS
n+1を通過し、その都度処理ポインタ41が更新され
る。従って今の場合処理ポインタ41は2つ更新され
る。これにより格納ポインタ12と処理ポインタ11の
値がともに“2”で等しくなり、この区間の搬送監視は
正常終了する。なお、実施例では紙葉類として紙幣に適
用した例で説明したが、同一種類の定型の形状(大きさ
および厚さ)を有する紙葉類(各種切符、乗車券など)
ならば何にでも適用可能である。
【0024】以上述べたように、本発明は、厚さを検出
することによって紙葉類の搬送状態を正確に把握するこ
とができる。そのため、図9〜図13、および図14〜
図15に示した紙葉類の接離を伴う搬送パターンは、光
学センサを使用した光学センサのみを用いた従来の搬送
監視方法ではジャムや湧き出しなどの搬送異常を検出し
てしまうが、本発明ではそれだけでは搬送異常とはしな
い。従って、紙葉類の接離によって搬送をストップする
必要がなくなり、信頼性が高まり、また稼働率も向上す
る。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、搬送監視に厚さ検知手
段を用いることにより、紙葉類の接離に関係なく、紙葉
類が厚さ検知手段を何枚通過したかを正確に検知可能と
なるため、搬送監視を正確に実行することができる。こ
れにより、簡単な構成で紙葉類搬送装置の信頼性を著し
く向上させることができるようになった。また、紙葉類
が搬送中接離を起こした場合、搬送をとめて点検する必
要がなくなるため稼働率を大幅に向上させることができ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる紙葉類搬送路の部分図である。
【図2】本発明の紙葉類搬送装置の一実施例の制御ブロ
ック図である。
【図3】本発明の厚さ検知装置の一実施例を示す図であ
る。
【図4】本発明の主制御部の機能ブロック図である。
【図5】本発明の主制御部内の各手段に関連するデータ
格納エリアを示す図である。
【図6】本発明における紙幣の厚さデータの積算、紙幣
枚数計数を説明するための図である。
【図7】本発明の実施例における紙幣量格納エリアのク
リアを説明するための図である。
【図8】本発明における厚さセンサSnと厚さセンサSn
+1の間での搬送チェックのフローチャートである。
【図9】本発明の実施例における分離していた紙葉類が
搬送中に重なった場合の動作を説明するための図である
(その1)。
【図10】本発明の実施例における分離していた紙葉類
が搬送中に重なった場合の動作を説明するための図であ
る(その2)。
【図11】本発明の実施例における分離していた紙葉類
が搬送中に重なった場合の動作を説明するための図であ
る(その3)。
【図12】本発明の実施例における分離していた紙葉類
が搬送中に重なった場合の動作を説明するための図であ
る(その4)。
【図13】本発明の実施例における分離していた紙葉類
が搬送中に重なった場合の動作を説明するための図であ
る(その5)。
【図14】本発明の実施例における重なっていた紙葉類
が搬送中に分離した場合の動作を説明するための図であ
る(その1)。
【図15】本発明の実施例における重なっていた紙葉類
が搬送中に分離した場合の動作を説明するための図であ
る(その2)。
【符号の説明】
1:紙葉類搬送路、2:紙葉類、3:主制御部、4:上
位装置 5:回線制御部、6:搬送モータ制御部、7:
エンコーダ、8:厚さセンサ、21および31:厚さデ
ータ積算手段、22および32:枚数計数手段、23:
異常判定手段、40:通過時刻登録エリア、41:処理
ポインタ、42:格納ポインタ、43〜44:紙幣量格
納エリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花村 貴志 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立旭エレクトロニクス内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を搬送する搬送路と、該搬送路中
    の離間した位置に設置され、搬送される紙葉類の厚さを
    検出する複数の厚さ検知手段と、前記複数の厚さ検知手
    段によって検出された紙葉類の厚さデータを積算する厚
    さ積算手段と、該厚さ積算手段によって積算されたデー
    タに基づいてそれぞれの厚さ検出手段の設置位置を通過
    する紙葉類の枚数を計数する枚数計数手段と、該枚数計
    数手段での計数結果に基づいて上記搬送路中の離間した
    位置間における紙葉類の搬送異常の有無を判定する異常
    判定手段とを有する紙葉類搬送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012053714A (ja) * 2010-09-01 2012-03-15 Dainippon Printing Co Ltd ラベル員数検査装置

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