JPH10120164A - 順番並べ替え装置及びそれを使用したピッキング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】フローラックからの商品切り出し順を制御して
も出庫速度に制限がある。そこで、効率的に商品の順番
を並び変えることにより出庫速度を向上する。 【解決手段】商品識別部は商品識別センサ４からの信号
を基に搬送コンベア３が搬送した商品品種を識別する。
商品仕分部は商品の品種、予め定めた商品の出庫個数及
び出庫順序を基に商品が出荷コンベア７上で出庫順に並
ぶようにソータ５を用いて１個ずつ仕分けする。商品払
出部は所定数の商品の仕分けが終了する度に、出荷コン
ベア７を駆動して商品を出荷口に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は商品を予め定めた
出庫順序に並べ替える順番並べ替え装置、及び、順番並
べ替え装置を使用して商品を予め定めた出庫順序でピッ
キングするピッキング装置に関するものであリ、特に出
荷効率の向上に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】物流センタ等では工場等からパレット上
に段積みされて送られたケース入り商品を、例えば次ぎ
の手順で保管している。工場からパレット上に段積みさ
れて送られたケース入り商品を最初パレット積載品保管
棚に格納及び保管する。パレット積載品保管棚に格納し
たケース入り商品をスタッカークレーンでパレット単位
に取り出す。パレット単位に取り出したケース入り商品
をコンベア等でフェース切出装置に搬送する。フェース
切出装置でケース入り商品をフェース単位で取り出し、
残りを再度パレット積載品保管棚に戻す。フェース単位
で取り出したケース入り商品をコンベアにより一列に並
べ替えてケースフローラック又はケース自動倉庫の所定
の箇所に格納し、一時保管する。

【０００３】上記のようにケースフローラック又はケー
ス自動倉庫に一時保管されたケース入り商品を取り出し
て配送する際、例えば各配送先毎に商品をまとめて出庫
した方が配送に便利である。また、後から降ろすケース
入り商品を先に積み込んだ方が効率的な積降しができ
る。これらの理由により、例えば物流センタ等では出庫
順を指定してケース入り商品を出庫するケースピッキン
グが行なわれている。これまで、上記のケースピッキン
グは、例えば以下に示すような手順で行われていた。

【０００４】出荷要求があると、ケースフローラック又
はケース自動倉庫に格納したケース入り商品を、例えば
切出装置と合流コンベアを用いて出荷要求順及び要求数
に応じて切り出し、出荷口に搬送する。

【０００５】出荷口では出荷要求順に搬送されたケース
入り商品を、例えば自動積み付け機でパレット上に積み
付け、パレットに積み付けたケース入り商品を、例えば
フォークリフトを用いてトラックに載せて配送する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように出荷要求順にケース入り商品を切り出すためには
切出装置におけるケースフローラックからのケース入り
商品切り出し順を制御しなければならない。ここで、ケ
ースフローラックの商品切出口は並列に複数並んでいる
ために、ケースフローラックからのケース入り商品の切
り出し制御及びケース入り商品の合流制御をいくら高度
にしても、出庫速度に制限がある。例えばケースフロー
ラックから商品を切り出す際に、搬送方向後方の商品格
納部に格納した商品を搬送方向前方の商品格納部に格納
した商品よりも先に出庫したい場合は、搬送方向後方の
商品格納部から切り出した商品が搬送方向前方の商品格
納部の商品切出口の前を通過するまで搬送方向前方の商
品格納部からの商品の切り出しを待たなければならな
い。また、出荷効率を高めるために搬送方向後方の商品
格納部から切り出した商品が搬送方向前方の商品格納部
の商品切出口の前を通過した直後に搬送方向前方の商品
格納部から商品を切り出して合流させなければならな
い。この合流制御はケースフローラックの商品切出口が
複数段になっているとさらに複雑になる。

【０００７】また、ケースフローラックからのケース入
り商品の切り出し順の制御及びケース入り商品の合流制
御を行なうには、複雑な制御を必要とするためにケース
フローラックからの商品の切り出しを行なう切出装置の
能力を高くしなければならず、コストアップにつながっ
ている。

【０００８】また、ケース自動倉庫から切り出したケー
ス入り商品を合流コンベアを使用して、出荷要求順にケ
ース入り商品を並び変える場合も同様である。

【０００９】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、簡単な構成で高速に商品を出庫順に
並べ替え、商品の出荷及び配送効率を高めることを目的
とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この発明に係る順番並べ
替え装置は、搬送コンベアと商品識別センサとソータと
出荷コンベアと制御部を有し、搬送コンベアは上流側装
置が供給した商品をその供給順に搬送し、商品識別セン
サは搬送コンベアが搬送した商品の品種の識別を示す信
号を出力し、ソータは搬送コンベアと出荷コンベアとの
間に位置し、出荷コンベアはソータが仕分けた商品をソ
ータによる仕分け順に出荷口に搬送し、制御部は商品識
別部と商品仕分部と商品払出部を備え、商品識別部は商
品識別センサからの信号を基に搬送コンベアが搬送した
商品の品種を識別し、商品仕分部は商品識別部が識別し
た商品の品種、予め定めた商品の出庫個数及び出庫順序
を基に搬送コンベアが搬送した商品が出荷コンベア上で
出庫順に並ぶようにソータを用いて１個ずつ仕分けし、
商品払出部は所定数の商品の仕分けが終了する度に、出
荷コンベアを駆動して商品を出荷口に搬送する。

【００１１】また、他の順番並べ替え装置は、搬送コン
ベアと商品識別センサと複数のバッファ用シュータとソ
ータと出荷コンベアと制御部を有し、搬送コンベアは上
流側装置が供給した商品をその供給順に搬送し、商品識
別センサは搬送コンベアが搬送した商品の品種の識別を
示す信号を出力し、各バッファ用シュータは商品排出口
に商品を保持するゲートを備え、搬送コンベアの下流に
おいてそれぞれ予め割り当てた出庫順に位置し、ソータ
は搬送コンベアと各バッファ用シュータとの間に位置
し、出荷コンベアは各バッファ用シュータの下流に位置
し、各バッファ用シュータから移載した商品を各バッフ
ァ用シュータに予め割り当てた出庫順に出荷口に搬送
し、制御部は商品識別部と商品仕分部と商品払出部を備
え、商品識別部は商品識別センサからの信号を基に搬送
コンベアが搬送した商品の品種を識別し、商品仕分部は
商品識別部が識別した商品の品種、予め定めた商品の出
庫個数及び出庫順序並びに各バッファ用シュータに割り
当てた出庫順を基に搬送コンベアが搬送した商品を格納
するバッファ用シュータを判別して、ソータを用いて搬
送コンベアが搬送した各商品を各バッファ用シュータに
対して１個ずつ仕分けし、商品払出部は所定数の商品の
仕分けが終了する度に、各バッファ用シュータのゲート
を開けて、各バッファ用シュータが保持した商品を出荷
コンベアに移載し、出荷コンベアを駆動して商品を出荷
口に搬送する。

【００１２】さらに、上記バッファ用シュータはそれぞ
れ複数のゲートを備え、ソータが仕分けた商品を各ゲー
トで保持し、商品払出部は各バッファ用シュータの各ゲ
ートを個別に制御して、各バッファ用シュータの各ゲー
トが保持した商品を順次出荷コンベアに移載し、出荷コ
ンベアを駆動して商品を出荷口に搬送するようにしても
良い。

【００１３】ピッキング装置は、フローラックと順番並
べ替え装置を備え、フローラックは商品を格納し、出庫
する商品を順番並べ替え装置に供給し、順番並べ替え装
置は搬送コンベアと商品識別センサと複数のバッファ用
シュータとソータと出荷コンベアと制御部を有し、搬送
コンベアはフローラックが供給した商品を供給順に搬送
し、商品識別センサは搬送コンベアが搬送した商品の品
種の識別を示す信号を出力し、各バッファ用シュータは
商品排出口に商品を保持するゲートを備え、搬送コンベ
アの下流においてそれぞれ予め割り当てた出庫順に位置
し、ソータは搬送コンベアと各バッファ用シュータとの
間に位置し、出荷コンベアは各バッファ用シュータの下
流に位置し、各バッファ用シュータから移載した商品を
各バッファ用シュータに予め割り当てた出庫順に出荷口
に搬送し、制御部は商品識別部と商品仕分部と商品払出
部を備え、商品識別部は商品識別センサからの信号を基
に搬送コンベアが搬送した商品の品種を識別し、商品仕
分部は商品識別部が識別した商品の品種、予め定めた商
品の出庫個数及び出庫順序並びに各バッファ用シュータ
に割り当てた出庫順を基に搬送コンベアが搬送した商品
を格納するバッファ用シュータを判別して、ソータを用
いて搬送コンベアが搬送した各商品を各バッファ用シュ
ータに対して１個ずつ仕分けし、商品払出部は所定数の
商品の仕分けが終了する度に、各バッファ用シュータの
ゲートを開けて、各バッファ用シュータが保持した商品
を出荷コンベアに移載し、出荷コンベアを駆動して商品
を予め定めた出庫順序で迅速にピッキングする。

【００１４】また、他のピッキング装置は、ケース自動
倉庫と順番並べ替え装置を備え、ケース自動倉庫はケー
ス入り商品を格納し、出庫する商品を順番並べ替え装置
に供給し、順番並べ替え装置は搬送コンベアと商品識別
センサと複数のバッファ用シュータとソータと出荷コン
ベアと制御部を有し、搬送コンベアはフローラックが供
給した商品を供給順に搬送し、商品識別センサは搬送コ
ンベアが搬送した商品の品種の識別を示す信号を出力
し、各バッファ用シュータは商品排出口に商品を保持す
るゲートを備え、搬送コンベアの下流においてそれぞれ
予め割り当てた出庫順に位置し、ソータは搬送コンベア
と各バッファ用シュータとの間に位置し、出荷コンベア
は各バッファ用シュータの下流に位置し、各バッファ用
シュータから移載した商品を各バッファ用シュータに予
め割り当てた出庫順に出荷口に搬送し、制御部は商品識
別部と商品仕分部と商品払出部を備え、商品識別部は商
品識別センサからの信号を基に搬送コンベアが搬送した
商品の品種を識別し、商品仕分部は商品識別部が識別し
た商品の品種、予め定めた商品の出庫個数及び出庫順序
並びに各バッファ用シュータに割り当てた出庫順を基に
搬送コンベアが搬送した商品を格納するバッファ用シュ
ータを判別して、ソータを用いて搬送コンベアが搬送し
た各商品を各バッファ用シュータに対して１個ずつ仕分
けし、商品払出部は所定数の商品の仕分けが終了する度
に、各バッファ用シュータのゲートを開けて、各バッフ
ァ用シュータが保持した商品を出荷コンベアに移載し、
出荷コンベアを駆動して商品を出荷口に搬送して、商品
を予め定めた出庫順序で迅速にピッキングする。

【００１５】さらに、上記バッファ用シュータはそれぞ
れ複数のゲートを備え、ソータが仕分けた商品を各ゲー
トで保持し、商品払出部は各バッファ用シュータの各ゲ
ートを個別に制御して、各バッファ用シュータの各ゲー
トが保持した商品を順次出荷コンベアに移載し、出荷コ
ンベアを駆動して商品を出荷口に搬送するようにしても
良い。

【００１６】

【発明の実施の形態】この発明の順番並べ替え装置は、
例えばケースフローラック等の上流側装置から切り出し
た商品を要求された出庫順序に並べ変えるもので、これ
によりケースフローラック等の上流装置における高度な
切り出し制御及び合流制御をしなくとも商品を効率良く
出荷することができるようにする。

【００１７】順番並べ変え装置は、例えば搬送コンベア
と商品識別センサと商品識別部と複数のバッファ用シュ
ータとソータと商品仕分部と商品払出部と出荷コンベア
を有する。搬送コンベアは、例えばケースフローラック
等の上流側装置が供給した商品を一ケースずつ順にソー
タに搬送する。商品識別センサは、例えばバーコードリ
ーダから成り、搬送コンベアが搬送した商品のケースに
付けたバーコードを読み取り、そのバーコードを示す信
号を出力する。商品識別部は、例えばバーコードリーダ
からの信号を基に搬送コンベアが搬送した商品の品種を
識別する。ここで、商品ケースに付けたバーコードは、
例えば品種単位に変えている。

【００１８】各バッファ用シュータは商品を保持するゲ
ートを備える商品排出口を出荷コンベアに向けて、搬送
コンベアの下流においてそれぞれ予め割り当てた出庫順
に位置し、ソータが仕分けした商品を１ケースずつ保持
する。ここで、各バッファ用シュータは商品排出口を出
荷コンベアに向けて予め定めた出庫順に位置するので、
先に出庫する商品から順に商品搬送方向前方に位置する
バッファ用シュータに仕分けすることで、各商品を出庫
要求順に並べることができる。

【００１９】ソータは搬送コンベアと各バッファ用シュ
ータとの間に位置し、例えばシューを用いて仕分けする
機構を有し、搬送コンベアが搬送した商品を商品仕分部
の制御に応じて各バッファ用シュータに対して仕分けす
る。商品仕分部は商品識別部が識別した商品の品種、予
め定めた商品の出庫個数及び出庫順序並びに各バッファ
用シュータに割り当てた出荷順を基に搬送コンベアが搬
送した商品を格納するバッファ用シュータを判別して、
ソータを制御して搬送コンベアが搬送した各商品を各バ
ッファ用シュータに対して１ケースずつ仕分けする。

【００２０】商品払出部は所定のケース数の商品の仕分
けが終了する度に、各バッファ用シュータ部の各ゲート
を開けて、各バッファ用シュータが保持した商品を各バ
ッファ用シュータに対して予め割り当てた順に出荷コン
ベアに移載する。ここで、上記「所定ケース数の商品」
とは、例えば出荷する商品のケース数がバッファ用シュ
ータ部の数以上の場合はバッファ用シュータ部の数と同
数のケース数の商品をいい、出荷する商品のケース数が
バッファ用シュータ部の数未満の場合は、そのケース数
をいう。各バッファ用シュータ部は商品搬送方向に並列
に並んでいるので、ゲートを開けることにより、各商品
を出庫要求順に出荷コンベア部に移載することができ
る。出荷コンベアは各バッファ用シュータの下流に位置
し、各バッファ用シュータから移載したケース入り商品
を各バッファ用シュータに予め割り当てた出庫順に出荷
口に搬送する。

【００２１】また、ピッキング装置は、上流側装置とし
てケースフローラックの代わりにケース自動倉庫を用い
ても良い。

【００２２】さらに、上記バッファ用シュータはそれぞ
れ複数のゲートを備え、ソータが仕分けた商品を各ゲー
トで保持し、商品払出部は各バッファ用シュータの各ゲ
ートを個別に制御して、各バッファ用シュータの各ゲー
トが保持した商品を順次出荷コンベアに移載し、出荷コ
ンベアを駆動して商品を出荷口に搬送するようにして、
複数回分の払い出しを同時に仕分けできるようにしても
良い。

【００２３】

【実施例】図１は順番並べ替え装置２を使用したピッキ
ング装置の一構成例を示す図である。ピッキング装置は
ケースフローラック１と順番並べ替え装置２とを備え
る。ケースフローラック１は並列に設けた複数の商品格
納部１ａ〜１ｍを備え、例えばケース入り商品を各商品
品種に分けて格納し、出荷要求ケース数と順番並べ変え
装置２の構成に応じて予め定めたケース数とに応じたケ
ース数の商品を順番並べ変え装置２に供給する。

【００２４】順番並べ替え装置２は、例えば搬送コンベ
ア３と商品識別センサ４とソータ５ａ〜５ｎとバッファ
用シュータ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２ｎと出荷コン
ベア７ａ，７ｂと制御部８を有する。搬送コンベア３は
ケースフローラック１から供給された出荷用のケース入
り商品を供給された順にソータ５ａ〜５ｎに搬送する。
商品識別センサ４は、例えばバーコードリーダから成
り、搬送コンベア３が搬送した商品のケースに付けたバ
ーコードを読み取り、読み取ったバーコードを示す信号
を出力する。ソータ５ａ〜５ｎは、例えば図２に示すよ
うにスラットコンベア５１と複数のシュー５２を有す
る。スラットコンベア５１は各バッファ用シュータ６１
ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２ｎの商品搬入口に沿って設け
られ、搬送コンベア３が搬送したケース入り商品を各バ
ッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２ｎの商
品搬入口に沿って搬送する。シュー５２は、スラットコ
ンベア５１上でスラットコンベア５１の搬送方向に対し
て直角に移動し、スラットコンベア５１が搬送したケー
ス入り商品を各バッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎ，６
２ａ〜６２ｎに対して１ケースずつ仕分けする。ここ
で、図２（ｂ）では仕分けの例としてケース入り商品を
バッファ用シュータ部６１ａに仕分けする場合の各シュ
ー５２の配置を示す。

【００２５】バッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎとバッ
ファ用シュータ６２ａ〜６２ｎは搬送コンベア３の下流
においてソータ５ａ〜５ｎを挟んで位置する。各バッフ
ァ用シュータ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２ｎは、例え
ば図３に示すようにステンレススチール又はエンジニア
リングプラスチック等の摺動部材を出荷コンベア７ａ，
７ｂ側に傾斜して設けられ、商品保持用のゲート６０１
を備えた商品排出口６０２を出荷コンベア７ａ，７ｂに
向けて予め割り当てた出庫順に並列に位置する。出荷コ
ンベア７ａ，７ｂはバッファ用シュータ６１ａ〜６１
ｎ，６２ａ〜６２ｎの商品排出口６０２に沿って設けら
れ、各バッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６
２ｎから受け渡されたケース入り商品をバッファ用シュ
ータ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２ｎの並び順に出荷口
（不図示）に搬送する。

【００２６】制御部８は、例えば図４に示すように商品
識別部８１と商品仕分部８２と商品払出部８３を備え
る。商品識別部８１は商品識別センサ４からの信号を基
に搬送コンベア３が搬送した商品の品種を識別する。商
品仕分部８２は商品識別部８１が識別した商品の品種、
予め定めた商品の出庫個数及び出庫順序並びに各バッフ
ァ用シュータ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２ｎに割り当
てた出荷順を基にソータ５ａ〜５ｎを制御して搬送コン
ベア３が搬送したケース入り商品を各バッファ用シュー
タ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２ｎに対して１ケースず
つ仕分けする。ここで、上記商品の出庫順序等は商品の
配送先及び商品を降ろす順番等に応じて予め定め入力す
る。商品払出部８３は所定ケース数の商品の仕分けが終
了すると、各バッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎ，６２
ａ〜６２ｎのゲート６０１を同時に開け、各バッファ用
シュータ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２ｎが保持したケ
ース入り商品を各バッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎ，
６２ａ〜６２ｎの並び順に出荷コンベア７ａ，７ｂに受
け渡す。

【００２７】上記構成のケースピッキング装置の動作に
ついて、図５のフローチャート及び図６の動作工程図を
参照して説明する。

【００２８】ケース入り商品の出荷要求入力があると
（ステップＳ１）、例えば切出装置（不図示）はケース
フローラック１から品種毎に出荷要求総ケース数分の商
品を切り出す（ステップＳ２）。

【００２９】搬送コンベア３は、図６（ａ）に示すよう
にケースフローラック１から切り出したケース入り商品
Ａ₁〜Ａ₃，Ｂ₁，Ｂ₂，Ｃ₁〜Ｃ₄を供給された順にソータ
５ａ〜５ｎに搬送する（ステップＳ３）。ここで、商品
Ａ₁〜Ａ₃は同一商品であり、商品Ｂ₁，Ｂ₂は同一商品で
あり、Ｃ₁〜Ｃ₄は同一商品であるとする。これにより、
ケース入り商品を１ケースずつ順にソータ５ａ〜５ｎに
搬送することができる。商品識別センサ４は搬送コンベ
ア３が搬送したケースに設けられたバーコードを読み取
り、ケース入り商品の品種を示す信号を出力し、商品識
別部８１は商品識別センサ４からの商品のバーコードを
示す信号を入力して、搬送コンベア３が搬送したケース
入り商品の品種を識別する（ステップＳ４）。これによ
り、どのケース入り商品をどのバッファ用シュータ６１
ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２ｎに仕分けすれば良いか判別
できる。

【００３０】ソータ５ａ〜５ｎのスラットコンベア５１
は搬送コンベア３が搬送したケース入り商品を各バッフ
ァ用シュータ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２ｎの商品搬
入口に沿って搬送する。商品仕分部８２は商品識別部８
１の識別結果、予め定めた商品の出庫順序及び各バッフ
ァ用シュータ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２ｎの並び順
に基づいてシュー５２を制御して、スラットコンベア５
１が搬送したケース入り商品を各バッファ用シュータ６
１ａ〜６１ｎに対して１ケースずつ仕分けする。例え
ば、スラットコンベア５１がケース入り商品Ａ₁〜Ａ₃，
Ｂ₁，Ｂ₂，Ｃ₁〜Ｃ₄が予め定めた出庫順で１番、１０
番、１１番、２番、３番、４番、５番、６番及び１２番
である場合は、図６（ｂ）に示すようにケース入り商品
Ａ₁〜Ａ₃，Ｂ₁，Ｂ₂，Ｃ₁〜Ｃ₄をそれぞれバッファ用シ
ュータ６１ａ，６１ｊ，６１ｋ，６１ｂ，６１ｃ，６１
ｄ，６１ｅ，６１ｆ，６１ｍに仕分けする。ここで、各
バッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎは商品排出口６０２
を出荷コンベア７ａに向けて並列に設けられているの
で、上記のように予め定めた出荷順序が先の商品から順
に商品搬送方向前方に位置するバッファ用シュータ６１
ａ〜６１ｎに仕分けすることで、各商品を出庫要求順に
並べることができる。

【００３１】また、例えばケースフローラック１が供給
したケース入り商品がＤ₁，Ｄ₂の２ケースであり、ケー
ス入り商品Ｄ₁，Ｄ₂に対して予め定めた出庫順がそれぞ
れ７番、ｎ＋１番である場合は、ケース入り商品Ｄ₁，
Ｄ₂をバッファ用シュータ６１ｇ，６２ａに仕分けする
（ステップＳ５）。このように、同一品種の商品の出荷
順が離れている場合であっても、ソータ５ａ〜５ｎを挟
んで２組のバッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎ、６２ａ
〜６２ｎを備えることにより、バッファ用シュータをあ
まり長くすることなく、対応することができる。

【００３２】各バッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎはソ
ータ５ａ〜５ｎが仕分けしたケース入り商品を保持す
る。その後、図６（ｃ）に示すように切出装置が切り出
したケース入り商品の仕分けが終了して、各バッファ用
シュータ６１ａ〜６１ｎにケース入り商品の仕分けが終
了すると（ステップＳ６）、商品払出部８３は各バッフ
ァ用シュータ６１ａ〜６１ｎのゲート６０１を開け、図
６（ｄ）に示すように出庫要求順に並んだケース入り商
品をその順番で出荷コンベア７ａに受け渡す（ステップ
Ｓ７）。出荷コンベア７ａはバッファ用シュータ６１ａ
〜６１ｎから受け渡されたケース入り商品をバッファ用
シュータ６１ａ〜６１ｎの並び順に出荷口に搬送する
（ステップＳ８）。

【００３３】バッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎがケー
ス入り商品を出荷コンベア７ａに渡した後は、バッファ
用シュータ６１ａ〜６１ｎとバッファ用シュータ６２ａ
〜６２ｎの出荷順の割当ては入れ替わり、バッファ用シ
ュータ６２ａ〜６２ｎに１番からｎ番、バッファ用シュ
ータ６１ａ〜６１ｎにｎ＋１番から２ｎ番の出荷順を割
り当て、出荷要求があった商品を全て出庫するまで上記
と同様の動作を繰り返す（ステップＳ９）。このよう
に、バッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎとバッファ用シ
ュータ６２ａ〜６２ｎの出荷順の割当てを入れ替えるこ
とにより、連続して次ぎのケース入り商品の順番を入れ
替えることができ、ケース入り商品のピッキング効率を
向上できる。

【００３４】なお、上記実施例では各商品の識別は、各
商品に商品品種毎のバーコードを付け、そのバーコード
を読み取ることにより行なったが、ケースフローラック
１から切り出したケースを商品識別センサ４からの信号
を基に計数し、その計数値を用いてケース入り商品品種
を調べるようにしても良い。この場合、商品識別センサ
４としてはバーコードリーダではなく、フォトセンサ等
から成るカウントセンサを用いる。

【００３５】また、実施例ではスラットコンベア５１の
両側に対称的にバッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎとバ
ッファ用シュータ６２ａ〜６２ｎを設けたが、図７に示
すようにバッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎとバッファ
用シュータ６２ａ〜６２ｎを千鳥状に設けたり、あるい
は立体的に設けたりしても良い。また、実施例ではバッ
ファ用シュータ６１ａ〜６１ｎ及びバッファ用シュータ
６２ａ〜６２ｎとしてステンレススチール又はエンジニ
アリングプラスチック等の摺動部材を集荷コンベア側に
傾斜させた場合について説明したが、フリーローラコン
ベア、駆動ローラコンベア又はベルトコンベア等で構成
しても良い。

【００３６】また、実施例ではバッファ用シュータ６１
ａ〜６１ｎのゲート６０１を同時に開けるようにした
が、搬送方向前方のバッファ用シュータ６１ａから時間
差を設けて順に開けるようにして、各ケース入り商品の
間隔を制御するようにしても良い。

【００３７】また、上記実施例ではソータ５ａ〜５ｎの
両側にバッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６
２ｎを設けたが、片側だけにバッファ用シュータを設け
るようにしても良い。

【００３８】さらに、バッファ用シュータを全く設けず
に、ソータ５ａ〜５ｎが商品を直接出荷コンベア７ａ，
７ｂ上に仕分けして、順番並びなえを行なうようにして
も良い。

【００３９】また、ソータ５ａ〜５ｎの仕分け能力が非
常に高い場合に、ソータ５ａ〜５ｎの仕分け速度をその
仕分け能力に応じて速くし、順番並べ替え装置２の処理
能力を高めて順次商品を仕分けるには、図８に示すよう
に各バッファ用シュータ６１ａ〜６１ｎ，６２ａ〜６２
ｎに複数のゲート６０１ａ〜６０１ｎを設け、各ゲート
６０１ａ〜６０１ｎで同時に複数の商品を保持できるよ
うにし、商品払出部８３で各ゲート６０１ａ〜６０１ｎ
を個別に制御して、各バッファ用シュータ６１ａ〜６１
ｎ，６２ａ〜６２ｎから任意の商品を出庫順に出荷コン
ベア７ａ，７ｂに移載するようにしても良い。また、ゲ
ート６０１で複数の商品を保持し、ゲート６０１の開閉
動作により１個ずつ商品を出荷コンベア７ａ，７ｂに移
載するようにしても良い。

【００４０】また、実施例ではソータ５ａ〜５ｎとして
スラットコンベア５１にシュー５２を取り付けたシュー
ソータを用いた場合について説明したが、チルト方式ソ
ータ、クロスベルト方式のソータ又はプッシャー方式の
ソータ等いずれの方式のソータを用いても良い。

【００４１】さらに、実施例ではピッキング装置をケー
スフローラック１と順番並べ替え装置２を用いて構成し
たが、ケースフローラック１の代わりに上流側装置とし
てケース自動倉庫（不図示）を用いてピッキング装置を
構成しても良い。

【００４２】

【発明の効果】この発明は以上説明したように、上流側
装置から供給された出荷用の商品を各商品の識別及び予
め定めた商品の出庫順序に基づいて各商品が出荷コンベ
ア上で出庫順に並ぶように１個ずつ仕分けし、所定数の
商品の仕分けが終了する度に、出荷コンベアを駆動して
商品を出荷口に搬送するので、簡単な構成で商品を出庫
要求順に並べ替えることができる。

【００４３】また、予め定めた出庫順に設けた複数のバ
ッファ用シュータに対して、上流側装置から供給された
出荷用商品を各商品の識別、予め定めた商品の出庫順序
及び各バッファ用シュータの並び順に基づいて１個ずつ
仕分けし、所定数の商品の仕分けが終了すると、各バッ
ファ用シュータに仕分けた商品をバッファ用シュータの
並び順に搬送するので、迅速に商品を出庫要求順に並べ
替えることができる。

【００４４】さらに、各バッファ用シュータに複数のゲ
ートを備え、各ゲートで出庫タイミングの異なる複数個
の商品を保持し、出庫タイミングに合わせて各ゲートを
開けて商品を出庫コンベアに移載するので、さらに効率
良く商品を出庫要求順に並べ替えることができる。

【００４５】また、フローラック又はケース自動倉庫を
用いて商品を供給するので、簡単な構成で１個ずつ商品
を供給できる。

【００４６】さらに、フローラック又はケース自動倉庫
は格納した商品を出庫順に供給する必要がないので、フ
ローラックからの商品の切出装置等の負荷を軽くするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例の構成図である。

【図２】ソータの動作工程図である。

【図３】バッファ用シュータの商品排出口の構成図であ
る。

【図４】制御部の構成図である。

【図５】ケースピッキング動作を示すフローチャートで
ある。

【図６】順番の並べ替え動作を示す動作工程図である。

【図７】他のソータの構成図である。

【図８】複数のゲートを備えるバッファ用シュータの構
成図である。

【符号の説明】

１ ケースフローラック ２ 順番並べ替え装置 ３ 搬送コンベア ４ 商品識別センサ ５ ソータ ５１ スラットコンベア ５２ シュー ６１ バッファ用シュータ ６２ バッファ用シュータ ６０１ ゲート ７ 出荷コンベア ８ 制御部 ８１ 商品識別部 ８２ 商品仕分部 ８３ 商品払出部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 衛藤 信一郎 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送コンベアと商品識別センサとソータ
   と出荷コンベアと制御部を有し、搬送コンベアは上流側
   装置が供給した商品をその供給順に搬送し、商品識別セ
   ンサは搬送コンベアが搬送した商品の品種の識別を示す
   信号を出力し、ソータは搬送コンベアと出荷コンベアと
   の間に位置し、出荷コンベアはソータが仕分けた商品を
   ソータによる仕分け順に出荷口に搬送し、制御部は商品
   識別部と商品仕分部と商品払出部を備え、商品識別部は
   商品識別センサからの信号を基に搬送コンベアが搬送し
   た商品の品種を識別し、商品仕分部は商品識別部が識別
   した商品の品種、予め定めた商品の出庫個数及び出庫順
   序を基に搬送コンベアが搬送した商品が出荷コンベア上
   で出庫順に並ぶようにソータを用いて１個ずつ仕分け
   し、商品払出部は所定数の商品の仕分けが終了する度
   に、出荷コンベアを駆動して商品を出荷口に搬送するこ
   とを特徴とする順番並べ替え装置。
2. 【請求項２】 搬送コンベアと商品識別センサと複数の
   バッファ用シュータとソータと出荷コンベアと制御部を
   有し、搬送コンベアは上流側装置が供給した商品をその
   供給順に搬送し、商品識別センサは搬送コンベアが搬送
   した商品の品種の識別を示す信号を出力し、各バッファ
   用シュータは商品排出口に商品を保持するゲートを備
   え、搬送コンベアの下流においてそれぞれ予め割り当て
   た出庫順に位置し、ソータは搬送コンベアと各バッファ
   用シュータとの間に位置し、出荷コンベアは各バッファ
   用シュータの下流に位置し、各バッファ用シュータから
   移載した商品を各バッファ用シュータに予め割り当てた
   出庫順に出荷口に搬送し、制御部は商品識別部と商品仕
   分部と商品払出部を備え、商品識別部は商品識別センサ
   からの信号を基に搬送コンベアが搬送した商品の品種を
   識別し、商品仕分部は商品識別部が識別した商品の品
   種、予め定めた商品の出庫個数及び出庫順序並びに各バ
   ッファ用シュータに割り当てた出庫順を基に搬送コンベ
   アが搬送した商品を格納するバッファ用シュータを判別
   して、ソータを用いて搬送コンベアが搬送した各商品を
   各バッファ用シュータに対して１個ずつ仕分けし、商品
   払出部は所定数の商品の仕分けが終了する度に、各バッ
   ファ用シュータのゲートを開けて、各バッファ用シュー
   タが保持した商品を出荷コンベアに移載し、出荷コンベ
   アを駆動して商品を出荷口に搬送することを特徴とする
   順番並べ替え装置。
3. 【請求項３】 上記バッファ用シュータはそれぞれ複数
   のゲートを備え、ソータが仕分けた商品を各ゲートで保
   持し、商品払出部は各バッファ用シュータの各ゲートを
   個別に制御して、各バッファ用シュータの各ゲートが保
   持した商品を順次出荷コンベアに移載し、出荷コンベア
   を駆動して商品を出荷口に搬送する請求項２記載の順番
   並べ替え装置。
4. 【請求項４】 フローラックと順番並べ替え装置を備
   え、フローラックは商品を格納し、出庫する商品を順番
   並べ替え装置に供給し、順番並べ替え装置は搬送コンベ
   アと商品識別センサと複数のバッファ用シュータとソー
   タと出荷コンベアと制御部を有し、搬送コンベアはフロ
   ーラックが供給した商品を供給順に搬送し、商品識別セ
   ンサは搬送コンベアが搬送した商品の品種の識別を示す
   信号を出力し、各バッファ用シュータは商品排出口に商
   品を保持するゲートを備え、搬送コンベアの下流におい
   てそれぞれ予め割り当てた出庫順に位置し、ソータは搬
   送コンベアと各バッファ用シュータとの間に位置し、出
   荷コンベアは各バッファ用シュータの下流に位置し、各
   バッファ用シュータから移載した商品を各バッファ用シ
   ュータに予め割り当てた出庫順に出荷口に搬送し、制御
   部は商品識別部と商品仕分部と商品払出部を備え、商品
   識別部は商品識別センサからの信号を基に搬送コンベア
   が搬送した商品の品種を識別し、商品仕分部は商品識別
   部が識別した商品の品種、予め定めた商品の出庫個数及
   び出庫順序並びに各バッファ用シュータに割り当てた出
   庫順を基に搬送コンベアが搬送した商品を格納するバッ
   ファ用シュータを判別して、ソータを用いて搬送コンベ
   アが搬送した各商品を各バッファ用シュータに対して１
   個ずつ仕分けし、商品払出部は所定数の商品の仕分けが
   終了する度に、各バッファ用シュータのゲートを開け
   て、各バッファ用シュータが保持した商品を出荷コンベ
   アに移載し、出荷コンベアを駆動して商品を出荷口に搬
   送することを特徴とするピッキング装置。
5. 【請求項５】 ケース自動倉庫と順番並べ替え装置を備
   え、ケース自動倉庫はケース入り商品を格納し、出庫す
   る商品を順番並べ替え装置に供給し、順番並べ替え装置
   は搬送コンベアと商品識別センサと複数のバッファ用シ
   ュータとソータと出荷コンベアと制御部を有し、搬送コ
   ンベアはフローラックが供給した商品を供給順に搬送
   し、商品識別センサは搬送コンベアが搬送した商品の品
   種の識別を示す信号を出力し、各バッファ用シュータは
   商品排出口に商品を保持するゲートを備え、搬送コンベ
   アの下流においてそれぞれ予め割り当てた出庫順に位置
   し、ソータは搬送コンベアと各バッファ用シュータとの
   間に位置し、出荷コンベアは各バッファ用シュータの下
   流に位置し、各バッファ用シュータから移載した商品を
   各バッファ用シュータに予め割り当てた出庫順に出荷口
   に搬送し、制御部は商品識別部と商品仕分部と商品払出
   部を備え、商品識別部は商品識別センサからの信号を基
   に搬送コンベアが搬送した商品の品種を識別し、商品仕
   分部は商品識別部が識別した商品の品種、予め定めた商
   品の出庫個数及び出庫順序並びに各バッファ用シュータ
   に割り当てた出庫順を基に搬送コンベアが搬送した商品
   を格納するバッファ用シュータを判別して、ソータを用
   いて搬送コンベアが搬送した各商品を各バッファ用シュ
   ータに対して１個ずつ仕分けし、商品払出部は所定数の
   商品の仕分けが終了する度に、各バッファ用シュータの
   ゲートを開けて、各バッファ用シュータが保持した商品
   を出荷コンベアに移載し、出荷コンベアを駆動して商品
   を出荷口に搬送することを特徴とするピッキング装置。
6. 【請求項６】 上記バッファ用シュータはそれぞれ複数
   のゲートを備え、ソータが仕分けた商品を各ゲートで保
   持し、商品払出部は各バッファ用シュータの各ゲートを
   個別に制御して、各バッファ用シュータの各ゲートが保
   持した商品を順次出荷コンベアに移載し、出荷コンベア
   を駆動して商品を出荷口に搬送する請求項４又は５記載
   のピッキング装置。