JPH10119983A - 合成シート袋及び合成シート袋の製造方法 - Google Patents

合成シート袋及び合成シート袋の製造方法

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JPH10119983A
JPH10119983A JP27479196A JP27479196A JPH10119983A JP H10119983 A JPH10119983 A JP H10119983A JP 27479196 A JP27479196 A JP 27479196A JP 27479196 A JP27479196 A JP 27479196A JP H10119983 A JPH10119983 A JP H10119983A
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bag
welded
sheet
strip
welding
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JP27479196A
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Shoichi Hiraide
昇一 平出
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Mitsuwa Co Ltd
Original Assignee
Mitsuwa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、内容物が溢れ出ることなく安定
した保持状態で道具を用いることなく手で簡単に開封す
ることができ、しかも、内部に封入された物の取り出し
を複数回に分けて使用することもでき、また、ゴミとし
ての後処理をし易くでき、更に、内部に封入すべき物の
種類を限定することなく、更にまた、製造コストを抑え
ることのできる合成シート及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】合成樹脂シートを重合して左辺,右辺,上
辺を帯状に溶着して溶着部2,3,4が形成され、溶着
部4の溶着端縁に沿って、樹脂シートを溶着して形成し
た帯片部5が設けられ、帯片部5に切り口6,7が形成
される袋の上辺の溶着部4から左右の辺の溶着部2,3
にかけて樹脂シートを溶着して遮断部8を形成し、遮断
部8と本体内部との境界線より外側部分には、手で掴持
可能な大きさの面積を有する掴持部9を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造コストの負担
を増大させることなく、道具を用いることなく手で簡単
に開封でき開封後も袋としての機能を有し、また、内部
に封入された物の熱に影響されることなく掴持でき、且
つ、安定した保持状態で開封でき、開封に伴う封入物の
零れ出し量及び範囲を極力抑えることができ、更には、
ゴミ処理作業の負担軽減に寄与しうる合成シート袋及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、食品,薬品,電気部品,文房
具等の物を包装する袋の中には、最初の開封時に手で袋
の一辺に沿って開封し易くするための手段を備え、密封
状態から開封した後も袋としての機能を維持しうるよう
にしたものがある。このような袋の材質としては、ポリ
エチレン,ポリプロピレン,ナイロン,ポリエステル,
紙,化繊紙,セロファン,金属箔等による合成シート
が、中に封入する物の種類や包装目的等に応じて選択的
に用いられている。
【0003】例えば、図10に示す如く、一枚の合成シ
ートを下辺21で折り曲げ、左右の辺22,23を熱溶
着した後に切り口24,25を形成し、上辺26から物
品を詰めた後、該上辺が熱溶着によってシールされてい
る合成シート袋は、一方の切り口から他方の切り口に向
けて一点鎖線で示す如き上辺部分を手で切り裂いて開封
するようになっており、開封後、一度取り出した物品を
再び戻したり、物品を少しずつ何回かに分けて取り出し
たりすることができる等、開封後も袋としての機能を有
しうるようになっている。
【0004】しかし、上記の如き合成シート袋は、手で
切り裂けたとしても上辺に平行且つ直線的に切り裂くこ
とが極めて難しいため、切り裂いた後に袋として使用で
きなかったり、袋として使用できたとしても切り裂き痕
が外観上好ましくないものとなったりしてしまうことが
あり、しかも、手で袋を切り裂く際にある程度の力を要
するのでその反動で袋の内部に封入した物が外部に飛び
出して手を火傷したり服を汚損したりする虞れがあっ
た。
【0005】そこで、図11に示す如き袋本体とは別体
にテープ27等の如き切り裂き方向を直線状にガイドす
る部材を貼り合わせた合成シート袋があるが、このよう
な合成シート袋は、袋と別体の部材を貼り合わせる分の
生産コストが余計に掛かってしまっていた。また、袋を
直線方向に切り裂き易くするためには、特殊素材の合成
シートを用いて袋を制作することも考えられるが、特殊
素材を用いたのではテープ27等の如き部材を用いる場
合と同様に生産コストの面で不利になる上、特殊素材の
袋は直線方向に切り裂き易い分強度が弱く、製造及び保
管時に袋が内部に掛かる圧力によって裂けやすいので、
封入物の種類が袋内部に圧力を強く掛けずに封入可能な
物に限定されてしまう。
【0006】そこで、実用新案登録第3020281号
として、図12に示す如く、シート材を重合して一組の
対向する第1辺22と第2辺23とをそれぞれ溶着し、
他の一組の対向する第3辺26と第4辺21のうちの一
方の辺を物を入れた後の封止辺とし、封止辺とは反対側
の辺と平行に且つ略両端位置まで、シート材を重合し溶
着して形成した引き裂き用の帯片部27を設けて、極め
て簡単な開封操作で直線的に引き裂くことができ、開封
後の袋としての使用を好適な状態にし得るようにし、且
つ、低コストで量産性に優れた合成シート袋がある。ま
た、本合成シート袋は、シート材として特殊素材を用い
る必要がないので、所定の強度を備えた合成樹脂素材を
シート材として用いることにより、物が封入された場合
における袋の強度を所定の強さに保つことができ、多種
類の物の封入に利用可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如き従
来の合成シート袋は、袋全面にわたり袋の内側の面が袋
の内部に封入された物と接するように形成されており、
該合成シート袋をレトルト食品の包装に用いるような場
合、袋を熱湯の中に入れる等して袋内部に封入された物
を熱すると、その物の熱が略袋全体に伝わるため、熱し
た直後に素手で袋の一部を掴持して湯の中から取り出す
ことができない。また、素手で袋を持って取り出せたと
しても、袋の周端部を極めて短時間摘むことができる程
度であり、安定した保持状態で袋を開封することが難し
く、手で簡単に帯片部を直線的に引き裂いて袋を開封す
ることができたとしても、袋の中で袋内部の物が踊る等
して外部に飛び出し易く、袋内部の液状物が溢れ出し、
袋内部の物の熱が袋を介して手に伝わる等して、火傷す
る危険性があった。しかも、上記の如き従来の合成シー
ト袋は、溶着された一辺から対向する他辺に至るまでの
間が略総じて開封口となるように形成されているので、
開封後は内部に封入された物が外部へ広く溢れ出易く汚
損の虞れがある。また、袋の内部に封入された物が液体
や粉粒物等である場合、袋を一旦開封したときは、一度
に全部を使いきるようにしなければならない等不便であ
った。
【0008】更にまた、内部に封入された物の出口が大
きな袋の場合、帯片部は習慣的にその両端にわたって引
き裂かれて袋本体から切り離され易いため、ゴミとして
の個数が倍に増えてしまう。しかも、内部に封入された
物の粘度が高い場合、開封口の周囲に付着し易いので、
開封口が大きければ、その分、内容物が付着する面積が
大きくなり、帯片部と袋本体それぞれの周囲を汚損する
虞れが大きくなる等の問題が生じていた。このような合
成シート袋はレトルト食品等広範囲の物の包装に用いら
れており、莫大な数量が出回るので、ゴミ等の後処理作
業のために莫大な労力を費やすことになり、社会的観点
に立った場合、経済的損失が極めて大きい。
【0009】そこで、上述のような合成シート袋を、鋏
等の道具を用いて開封すれば所望の大きさに開封可能で
はある。しかし、この種の袋は、例えば、非常時に簡単
に手で開封し内部に封入された物を使用(食べられるこ
と等)できることや台所等の場所を選ばずに手軽に利用
できることを目的としているのであり、袋を開封するた
めの道具を常時所持していなければならないのでは、不
便極まりない。しかも、封入物を熱した場合、鋏等の道
具を用いたとしても安定した状態で掴持することができ
なければ、開封作業を確実に行うことは容易ではない。
特に、地震等の大災害の発生直後には、家屋の倒壊や火
災等により上記の如き袋を開封するための道具を簡単に
は準備できない場合も考えられる。そのような場合に、
食料を封入したレトルトパック等を安全且つ簡単に手で
開封できないのでは、被災者に精神的不安を与えかねな
い。更に、非常時でなくても、非力な高齢者や病人や子
供等にとっては、従来の合成シート袋を安全に且つ簡単
に開封するのが困難な場合もあった。人口の高齢化を考
えると、合成シート袋を道具を用いることなく安全且つ
簡単に開封し易くすることへの社会的要請は大きい。
【0010】また、従来の合成シート袋として、飲料水
等の容器に用いる場合、袋の一部から突出するように
口,蓋を袋本体とは別体に取り付けて、瓶に類似した機
能を設けたものがあるが、口及び蓋が別部材となるので
その分製造コストに負担がかかる。しかも、袋の内部の
物に固体が含まれているような場合、袋の外部にその固
体を出すためには口の径をある程度大きくしなければな
らいのでその分袋の奥行きが必要となり場所を取ってし
まう。更に、内部の物の粘性が強い場合、口部分に付着
して外部へ出難くなってしまう等の虞れがあるので、レ
トルト食品等の袋として適合させずらい。
【0011】また、合成シート袋を、内部に封入された
物を熱するために、熱湯の入った鍋の中へ入れたとき
に、袋全体が熱湯に漬かっていると、袋を取り出し難
い。
【0012】また、図12に示す如き従来の合成シート
袋は、図13(a) 乃至(d) に示す如く合成樹脂シートS
の上下端を合わせて熱溶着によって溶着部Xを形成した
後に溶着部Yを形成すると共に左端部を刃物Z等で切り
分けた後に、図13(d) に示すように列方向へ複数個製
造されるようになっているが、行方向へは1個のみ製造
されるようになされていたので、大量に生産する場合、
合成樹脂シートを行方向に1個製造できるような大きさ
に切断したものを用いなければならなかった。合成シー
トの製造方法において、列方向のみならず行方向へも複
数製造しうるような大きさの合成樹脂シートを用いるこ
とができれば、生産能率を向上させることができ、製造
コストが抑えられるので好ましい。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成で、内容物が溢れ出ることなく安定
した保持状態で道具を用いることなく手で簡単に開封す
ることができ、しかも、内部に封入された物の取り出し
を複数回に分けて使用することもでき、また、ゴミとし
ての後処理をし易くでき、更に、内部に封入すべき物の
種類を限定することなく、更にまた、製造コストを抑え
ることのできる合成シート及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による合成シート
袋は、片面に溶着可能な層を有するシート材を該溶着可
能な層を有する面が対向するように重合して一組の対向
する第1辺と第2辺とがそれぞれ溶着され、他の一組の
対向する第3辺と第4辺のうちの一つの辺を溶着すると
共に他の一つの辺を物を入れた後の封止辺とし、第3辺
と第4辺のうちの溶着された一つの辺の近傍位置には、
その辺と平行に且つ略両端位置まで、前記シート材を前
記溶着可能な層を有する面が対向するように重合し溶着
して形成した引き裂き用の帯片部が設けられ、前記帯片
部の両端位置の少なくとも一方には前記帯片部と前記溶
着された第1辺又は第2辺との境界位置に切り口が形成
されていて、前記帯片部を切り口の設けられた一端から
他端方向へ引き裂くことにより開封せしめられるように
した合成シート袋において、第3辺と第4辺のうち前記
帯片部の近傍に位置する辺から第1辺と第2辺のうちの
少なくとも一方の辺にかけて、前記重合せしめられてい
るシート材を溶着して遮断部を設けて、封入物の出口の
幅を狭め、且つ、該遮断部と袋の内部との境界線より外
側部分の袋の面積が掴持可能な大きさになるようにした
ことを特徴とするものである。
【0015】また、本発明による合成シート袋は、好ま
しくは、片面に溶着可能な層を有するシート材を該溶着
可能な層を有する面が対向するように重合して一組の対
向する第1辺と第2辺とがそれぞれ溶着され、他の一組
の対向する第3辺と第4辺のうちの一つの辺を溶着する
と共に他の一つの辺を物を入れた後の封止辺とし、第3
辺と第4辺のうちの溶着された一つの辺の近傍位置に
は、その辺と平行に且つ略両端位置まで、前記シート材
を前記溶着可能な層を有する面が対向するように重合し
溶着して形成した引き裂き用の帯片部が設けられ、前記
帯片部の両端位置の少なくとも一方には前記帯片部と前
記溶着された第1辺又は第2辺との境界位置に切り口が
形成されていて、前記帯片部を切り口の設けられた一端
から他端方向へ引き裂くことにより開封せしめられるよ
うにした合成シート袋において、第3辺と第4辺のうち
前記帯片部の近傍に位置する辺から第1辺と第2辺のう
ちの少なくとも一方の辺にかけて、前記重合せしめられ
ているシート材を溶着して遮断部を設けて、封入物の出
口の幅を狭め、且つ、該遮断部と袋の内部との境界線よ
り外側部分の袋の面積が掴持可能な大きさになるように
し、該外側部分には、棒状部材を挿通可能な穴を設けた
ことを特徴とするものである。
【0016】また、本発明による合成シート袋の製造方
法は、片面に溶着可能な層を有する1枚のシート材を該
溶着可能な層を有する面が対向するように曲げながら、
折り曲げにより区分される二つの折曲片のうちの一つに
2個の帯片部を形成した場合に該折曲片の前記折り曲げ
側の端縁から垂直方向へ向けた一端縁までの距離と他の
一つの折曲片の前記折り曲げ側の端縁から垂直方向へ向
けた他端縁までの距離とが等しくなるように前記シート
材を折り曲げて折曲部を形成し、該折曲部に沿って前記
シート材を切断して長さの異なる2枚のシート片を形成
した後、前記2枚のシート片のうち長い方のシート片に
前記溶着可能な層を有する面が内側となるようにして突
起部を該シート片の一端縁と平行に2個形成し、該突起
部の内側を重合させながら溶着して帯片部を形成し、前
記帯片部が形成された一方のシート片と他方のシート片
とを前記溶着可能な層を有する面が対向するように重合
させながら前記帯片部の付け根に沿って溶着して第3辺
又は第4辺を形成し、前記帯片部の両側を所定の間隔で
溶着して第1辺及び第2辺を複数形成し、更に、前記帯
片部の付け根に沿って溶着して形成された前記第3辺又
は第4辺から前記第1辺又は第2辺にかけて前記重合せ
しめられているシート片を溶着して遮断部を設け、その
後、第1辺及び第2辺の中心線上並びに第3辺又は第4
辺の所定の線上で切断して個別の袋に分離するようにし
たことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態につき図示
説明する。図1は本発明による合成シート袋の一実施形
態を示す図であり、図(a)はその正面図、図(b)は 図(a)
のA−A線断面図、図(c)は図(a)の開封状態を示す正面
図、図(d)は袋本体の開封状態を示す図(c)のB−B線断
面図である。
【0018】本実施形態の合成シート袋は一方の面に熱
溶融性のフィルム(例えば、ポリエチレン)層を有する
樹脂シートを用いて制作されており、その左辺,右辺,
上辺には、それぞれ該フィルム層を有する面が重合され
た樹脂シートを帯状に熱溶着した溶着部2,3,4が形
成されており、溶着部4の溶着端縁に沿って、樹脂シー
トの該フィルム層を有する面を重合し熱溶着して形成し
袋面と平行になるように下方へ折り曲げられた帯片部5
が設けられている。尚、帯片部5は、その付け根が溶着
部の溶着端縁近辺に位置するように設けられており、帯
片部5の付け根に沿って袋を切り裂くときに、該溶着端
縁が切り裂き方向をガイドして、切り裂き痕を直線状に
形成し易くなるようになっている。また、帯片部5の左
右両端部の付け根位置には、例えばV形又はU形の切り
口6,7が形成されている。更に、本実施形態の合成シ
ート袋への物の詰め込みは、開口部1から行い、詰め込
み後に開口部1を熱溶着,接着等によってシールするよ
うになっている。
【0019】更に、本実施形態の合成シート袋は、袋本
体の上辺の溶着部4から左右の辺の溶着部2,3にかけ
て斜めに樹脂シートが溶着された2本の遮断部8がハの
字状に設けられている。遮断部8と本体内部との境界線
より外側部分には、手で掴持可能な大きさの面積を有す
る掴持部9が備えられている。
【0020】尚、本実施形態の合成シート袋の製造手順
を示すと、先ず、図2(a) に示す如く左右方向に長尺で
あって片面に熱溶融性のフィルム層を有する1枚の合成
樹脂シートSが長手方向に移動するのに伴い、その上下
端S1,S2を機械で掴み、熱溶融性のフィルム層を有
する面が内側となるように折り曲げて図2(b) に示す如
き折曲部Cを形成する。尚、折曲部Cは、折曲部Cに沿
って切断することにより形成される後述の2つのシート
片のうちの一つに後述の帯片部を形成したときに該シー
ト片の長さと該帯片部が形成されていない他のシート片
との長さが等しくなるように、折曲部Cからシートの上
下端S1,S2までの長さを調整した位置に形成する。
次に、折曲部Cをカッター等の切断手段を用いて切断し
てシート片Sa,Sbを形成する。更に、シート片Sa
をその中心が図2(c) の一点鎖線で示す如き位置に揃え
ておく。次に、シート片Saを金型等を用いて、図2
(d) に示す如く熱溶融性のフィルム層を有する面が内側
に来るようにして突起部Dを2個形成する。尚、本実施
形態では、突起部Dは、中心線を隔てて対称位置に形成
されている。
【0021】次に、図2(e) に示す如く突起部Dを溶着
して溶着部D’を形成する。このとき、シート片Saの
両端の長さは、シート片Sbの両端の長さに略等しくな
る。更に、図2(f) に示す如く溶着部D’を折り曲げる
と共に、溶着部D’,D’間についてシート片Saとシ
ート片Sbとを重合させて、溶着部D’の付け根に沿っ
て溶着して溶着部Eを形成する。
【0022】次に、樹脂シートSを移動させて図2(g)
に示す如く樹脂シートSの長手方向に所定の間隔を空け
て溶着部Fを複数形成すると共に溶着部D’から溶着部
Eにかけて溶着部Gを形成し、次に溶着部D’,Eの隣
接部であって、且つ一点鎖線で示された溶着部Fの中心
線上に、所定の大きさ及び形状の穴Hをあけ、その後溶
着部E,溶着部Fをそれぞれの中心線上で切断すること
により、図1に示す如き合成シート袋が完成する。従っ
て、この場合、溶着部D’が帯片部5となり、溶着部
E’が溶着部4となり、溶着部F’が溶着部2,3とな
り、穴Hが切り口6,7となり、溶着部Gが遮断部8と
なる。このように、本実施形態の合成シート袋は1枚の
シートから、自動機による量産が可能な構成となってい
る。尚、突起部Cは、図2(c) に示す如き配置に限定さ
れるものではなく、例えば、図2(h) 乃至図2(j) に示
す如き位置に突起部Cを同時に複数個形成してもよい。
但し、図2(c) の如く突起部Cをその間隔が短くなるよ
うに形成すれば、溶着部Eを左右の袋に同時に形成でき
るので、袋の製造工程をその分簡略化できるので好まし
く、しかも、図2(c) の如く中心線を隔てて左右対称位
置に突起部Cを形成するようにしておけば、帯片部5の
形成におけるシートの収縮により重合すべきシート片S
aとシート片Sbの長さに微妙なずれを生じた場合であ
っても作成されるべきシート袋が同一サイズとなるよう
にシート片Sa及びシート片Sbの位置を微調整し易い
ので好ましい。
【0023】本実施形態の合成シート袋によれば、遮断
部8が設けられているため、掴持部9の内部には物が入
り込まず、袋の内部に封入された物の熱がそのままの温
度で掴持部9まで伝わって来ない。従って、袋の内部に
封入された物を熱湯に入れる等して十分に温めた場合で
あっても、湯の表面に出た袋の掴持部を掴めば、火傷し
そうな程の熱さを感ずることなく湯の中から取り出すこ
とができる。
【0024】また、袋を切り口6から開封する場合、例
えば、片方の手で掴持部9を掴んで持ち、他方の手で帯
片部5の端を掴み、その手を該端と反対側上方へ向けて
引くと、切り口6から切り口7まで、切り裂き方向が溶
着部4の溶着端縁にガイドせしめられるようにして、帯
片部5の付け根に沿って一直線に切り裂いて開封するこ
とができるが、このとき、遮断部8により袋の内部に封
入された物の熱が伝わり難くなっている掴持部9を掴持
できるので、袋の内部に封入された物を熱した直後であ
っても安定した掴持状態で開封することができ、袋の内
部に封入された物、特に液体,粉粒物等の踊りを抑えて
外部への溢れ出しを抑えることができる。しかも、掴持
部9が袋の内部に封入された物と遮断されているので、
掴持部9を掴んだときに袋の内部に封入された物に圧力
を加えずに済み、掴持部9を掴持したとしても液体等の
袋の内部に封入された物が外部に勢い良く飛びだす虞れ
は殆どない。
【0025】また、遮断部8は帯片部5によって切り裂
かれる開封口10のうち、袋の内部に封入された物と連
通する部分(出口)10aと該封入物が遮断せしめられ
る部分10bとに区分されて、出口10aの大きさが狭
められるので、開封の際に帯片部5を一気に引いて該封
入物が踊って垂れ出たとしてもその範囲を狭めることが
できる。また、出口10aの大きさが狭まるようにして
形成されているので、複数回に分けて袋の内部に封入さ
れた物を小出しに出すことができ、開封時に袋の内部に
封入された物を全部使い切らずに取っておくことが可能
であり、また、その分、内部に封入された物が袋から出
る際に出口に付着する範囲が狭められるのでゴミとして
後始末をするときに、手や袋の周囲を汚す虞れを減らす
ことができる。
【0026】更に、出口10aの大きさが狭められてい
れば、袋を開封するために帯片部5を端から端まで引く
必要がないので、出口10aが開封せしめられた所で帯
片部5の引き裂き操作を止めるように使用者を習慣付け
易い。帯片部5が袋の本体と切り離されていなければ、
ゴミの個数がその分減ることになり、結果的にゴミ処理
作業負担を軽減させることができる。
【0027】更にまた、本実施形態の合成シート袋は、
袋の本体に一体に遮断部8を設けたので、図12に示す
従来の合成シートに比べて部材の数に変化はなく、ま
た、製造コストを増大させることもない。また更に、本
実施形態の合成シート袋によれば、出口の大きさ,位置
を内部に封入する物に合わせて調整することが可能であ
り、幅広く利用できる。
【0028】例えば、粘性の強い物体が封入されている
場合、袋本体とは別体に口部分を取り付けている訳では
無いので、袋を出口に至るまで絞り出して無駄なく内容
物を外部に出すことができる。また、ピーナツ等の小型
の固形物が充填されている場合、出口が小さければ、袋
を傾けたときに余計にこぼれ出ることなく適量を取り出
すことができる、しかも、出口を小さくしておけば、出
口近辺を折り曲げる等して湿気を防ぐこともでき、開封
後の袋の内部に残された物の保存性を高めることができ
る。
【0029】また、本実施形態の合成シート袋の製造手
順において、図2(b) に示す如く行方向に複数個の突起
部Cが形成されるようにしたので、列方向のみならず行
方向にも同時に複数個の袋を製造することができ、生産
効率を飛躍的に向上させることができる。
【0030】尚、本実施形態の合成シート袋は、図12
に示す従来の合成シート袋と同様に帯片部5を設けたの
で、直線的に開封するために強度を弱くした特殊素材を
用いる必要がなく所定の強度を備えている従来の合成樹
脂素材を用いて制作すればよく、物を封入すべき袋とし
ての強度を所定の強さに保つことができ、多種類の物の
封入に利用できる。
【0031】ところで、カレー等のレトルト食品を温め
る際に袋全体が鍋の湯の中に沈んでしまうことがある
が、このような場合に熱した袋を取り出すためには、掴
持部9が湯の表面から出る程度に湯を減らさなければ手
で袋を掴持して取り出すことができない。また、掴持部
9が湯の中に深く沈んでいるような場合、湯を殆ど全て
捨てなければならない等、面倒である。このような場
合、箸等を用いて袋を掴んで掴持部9を湯の表面より外
部に出すことが考えられるが、袋を箸等で掴むのは煩雑
である。箸等を用いた場合には、一層簡単に袋を取り出
すことができれば好ましい。
【0032】そこで、上記問題点を解決すべく、本発明
の合成シートによる他の実施形態を図3に正面図で示
す。本実施形態の合成シート袋には、図1の実施形態の
構成に加えて、掴持部9に棒状部材を挿通可能な穴11
が設けられている。本実施形態の合成シート袋によれ
ば、箸等の棒状部材を手に持ち、その先端部を穴11に
挿通して袋を持ち上げるようにすれば掴持部9を湯の表
面より外部に出し、更には、そのまま袋を湯の中から取
り出すことができる。また、穴11は掴持部9に設けら
れており、掴持部9は袋の内部に封入された物と遮断部
8により遮断されているので、封入物が穴11から溢れ
出ることはない。また、掴持部9は手で掴持可能な面積
を有しているので、穴11の個数,大きさ及び位置等を
適宜調整することができる。また、穴11は、図2(g)
に示す工程の中で、例えば遮断部Gを形成した後に設け
ればよい。その他の構成、作用及び効果は、図1に示す
実施形態と略同様である。また、上記袋の製造手順は、
図2(a) 乃至図2(g) に示す如き手順と略同様である。
穴11の製造のタイミングは、例えば、図2(g) に示す
工程において形成されるようにすればよいが、該工程に
限定されるものではない。
【0033】尚、上記各実施形態における遮断部の数,
形状及び位置は図1乃至図3に示す如き数,形状及び位
置に限定されるものではなく、例えば、図4(a)に示す
如く遮断部8,掴持部9を一つずつ設けてもよい。ま
た、遮断部8は、図1乃至図3の実施形態に示す如く直
線の帯状に形成されていてもよく、或いは、図4(b)乃
至図4(d)に示す如く袋の内側又は外側に向けて曲線の
帯状に形成されていてもよい。また、図4(e)に示す如
く遮断部8全体が掴持部9となるように袋を溶着しても
よい。更に、遮断部8により狭められる出口10aの幅
も袋の内部に封入すべき物の状態、大きさ、量等に応じ
て自由に定めうる。
【0034】その他、本発明の合成シート袋を、列方向
にのみ複数個形成してもよい。その場合、図1の実施形
態に加えて図5乃至図8に示す如き形態で実施しうる。
例えば、図5の実施形態に示す如く、図1乃至図3の実
施形態とは異なり、上辺に溶着部を形成する代わりに単
なる折曲部12としてもよい。本実施形態によれば、図
1乃至図3の実施形態に比べて溶着箇所を1箇所減らす
ことができるので、合成シートの制作がその分容易にな
る。その他の構成、作用及び効果は、図1乃至図3の実
施形態と略同様である。
【0035】また、図6の実施形態に示す如く、下辺に
溶着部13を形成し、上辺に、物を封入するための開口
部14を形成してもよい。本実施形態の場合、物を詰め
込んだ後、上辺から帯片部5の付け根までの間を熱溶着
すると、その封止状態は実質的に図1及び図3の実施形
態の場合と同じになる。従って、そのような封止構成に
した場合には、図1及び図3の実施形態と略同様の開封
効果が得られる。その他の構成、作用及び効果は、図1
及び図3の実施形態と略同様である。
【0036】また、図7の実施形態に示す如く、図6の
実施形態と同様に下辺に溶着部13を形成し、上辺が物
を詰め込むための開口部14とする他に、下辺が折曲部
15となるようにしてもよい。本実施形態の場合、略図
6の実施形態と同様の効果が得られるが、溶着箇所が1
か所少ない分、シートの制作工程が簡略化される。その
他の構成、作用及び効果は、図1及び図3の実施形態と
略同様である。
【0037】また、図8の実施形態に示す如く、下辺近
傍位置に下辺と平行な折り返し部16を形成して下方部
を4枚重ねとし、その隣接した2枚ずつを下辺位置でそ
れぞれ凹曲面状に熱溶着し、二つの溶着部17,18を
形成すると共に、更に、両溶着部17,18を図面上黒
塗りした各場所19において溶着してもよい。本実施形
態の如き構成の袋は、一般にスタンドパックと称されて
おり、物を詰めた状態では折り返し部16の下部が底面
となって立つようになっている。その他の構成、作用及
び効果は、図1及び図3の実施形態と略同様である。
【0038】更に、図9の実施形態に示す如く、帯片部
5の近傍下方位置に樹脂性のチャック20を溶着しても
よい。本実施形態の場合には、チャック20を溶着した
ことによって開封後に、チャック20を閉めれば封入物
を密封状態に保つことができるので、袋の向きを変えて
も封入物が溢れ出す虞れがなく、しかも、上記各実施形
態に比べて開封後の袋の内部に残された物の保存性に優
れている。その他の構成、作用及び効果は、図1及び図
3の実施形態と略同様である。なお、本実施形態のよう
なチャックを上記各実施形態の合成シートに設けてもよ
い。
【0039】
【発明の効果】以上、本発明の合成シート袋によれば、
袋には遮断部が設けられていて掴持部の内部には物が入
り込まないようになっており、袋の内部に封入された物
の熱がそのまま掴持部まで伝わることがないので、火傷
等の虞れなく掴持部を掴んで袋を取り出すことができ
る。
【0040】また、本発明の合成シート袋によれば、合
成シート袋を開封するとき、遮断部により袋の内部に封
入された物の熱が遮断されている掴持部を掴持できるの
で、該封入物を熱した直後であってもしっかりと安定し
た状態で開封することができ、液体等の踊り,外部への
溢れ出しを抑えることができる。しかも、掴持部は、袋
の内部に封入された物とは遮断されているので、掴持部
を掴むことによって袋の内部に封入された物に圧力を加
える虞れがないので、掴持部を掴みながら開封すれば、
液体等の外部への溢れ出しを抑えることができる。
【0041】特に、本発明の合成シート袋を食料を封入
したレトルトパック等に用いておけば、地震等の大災害
の発生直後等の家屋の倒壊や火災等により袋を開封する
ための道具を簡単には準備できないような場合であって
も、安全且つ簡単に手で開封して食料を摂取することが
できる。また、これからの高齢化社会を考えると、道具
を用いることなく安全且つ簡単に開封し易い合成シート
袋を提供する社会的意義は大きい。
【0042】また、本発明の合成シート袋は、遮断部に
より内部に封入された物の出口が所定の幅に狭められる
ので、帯片部を一気に引いて開封したとしても、内部に
封入された物が踊って広範囲にわたり外部へ飛び出るこ
とがなく、また、内部に封入された物の出口を小さく形
成しておけば、チャック等を設けることなく開封時に内
部に封入された物を小出しに使用することが可能とな
る。更に、出口を小さくしておけば、内部に封入された
物が袋から出る等して出口に付着する範囲がその分狭め
られるので汚損の虞れが少なくなり後始末をし易い。
【0043】しかも、出口の位置及び大きさが狭められ
ていれば、帯片部を端から端まで引き裂く必要がなくな
るので、使用者による開封作業を帯片部が袋本体と切り
離されないようにさせ易く、その結果、発生すべきゴミ
の個数の減少化にも寄与し、ゴミ処理作業をその分簡略
化させることができる。特に、本発明の合成シート袋
は、レトルト食品の包装に用いられる等、大量に使用さ
れる性質を有しているので、使用後のゴミの個数を半分
に減らすことができるとすれば、社会全体から見て、ゴ
ミ処理作業負担の軽減効果が非常に大きい。
【0044】更に、本発明の合成シート袋によれば、部
品点数を増やすことなく遮断部を設けることができるの
で、製造コストに掛かる負担を増大させずに済み、しか
も、出口の大きさ等を袋の内部に封入される物の性質に
合わせて調整することが可能であり、内部に封入しうる
物に幅広く応用できる。また、本実施形態の合成シート
袋は、帯片部を設けたことにより、特殊素材を用いずに
従来の合成樹脂素材を用いて制作しても直線的に開封で
きるので、物を封入すべき袋としての強度を所定の強さ
に保つことができ、多種類の物の封入に利用できる。
【0045】また、本発明の合成シート袋は、棒状部材
を挿通可能な穴を掴持部に設けたので、レトルト食品の
加熱に際し袋全体が湯の中に沈んでしまうような場合で
あっても穴に箸等の棒状部材を持ってその先端部を穴に
挿通して袋を持ち上げるようにすれば掴持部を湯の表面
より外部に出し、又は、そのまま袋を湯の中から取り出
すことができる。しかも、上記穴の個数,大きさ等を、
掴持部の個数,大きさ等に応じて設計できる。
【0046】また、本発明の合成シート袋の製造手順に
おいて、行方向に複数個の突起部が形成されるようにし
たので、列方向のみならず行方向にも同時に複数個の袋
を製造することができ、生産効率を飛躍的に向上させる
ことができる。
【0047】従って、本発明の合成シート袋及びその製
造方法は、簡単な構成で、袋の内部に封入された物が溢
れ出すことなく道具を用いずに簡単に手であけることが
でき、該封入された物の取り出しを複数回に分けるよう
にして使用することもでき、また、ゴミとしての後処理
をし易くでき、しかも、製造コストを抑えることがで
き、特に、利便性の高いレトルト食品用の袋等として社
会的、産業的な利用価値が非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による合成シート袋の一実施形態を示す
図であり、(a) は正面図、(b)は(a) のA−A線断面
図、(c) は、開封状態を示す正面図、(d) は(c) のB−
B線断面図である。
【図2】本実施形態の制作方法の一例を説明するための
図であり、(a) 乃至(g) にその制作工程を順に示し、更
に、(h) 乃至(j) に(c) の変形例を示す。
【図3】本発明による合成シート袋の他の実施形態を示
す図である。
【図4】本発明による合成シート袋の上記各実施形態に
おける遮断部の変形例を(a) 乃至 (e)に示す図である。
【図5】本発明による合成シート袋の更に他の実施形態
を示す図である。
【図6】本発明による合成シート袋の更に他の実施形態
を示す図である。
【図7】本発明による合成シート袋の更に他の実施形態
を示す図である。
【図8】本発明による合成シート袋の更に他の実施形態
を示す図である。
【図9】本発明による合成シート袋の更に他の実施形態
を示す図である。
【図10】合成シート袋の一従来例を示す図である。
【図11】合成シート袋の他の従来例を示す図である。
【図12】合成シート袋の更に他の従来例を示す図であ
る。
【図13】図12の従来例の制作方法の一例を示す図で
あり、(a) 乃至(d) にその制作工程を順に示す。
【符号の説明】
1,14 開口部 2,3,4,13,17,18 溶着部 5 帯片部 6,7 切り口 8 遮断部 9 掴持部 10 開封口 10a 出口 11 穴 15 折曲部 16 折り返し部 20 チャック C 折曲部 D 突起部 D’,E,E’,F,F’,G 溶着部 H 穴 S 合成樹脂シート S1 上端 S2 下端 Sa,Sb シート片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に溶着可能な層を有するシート材を
    該溶着可能な層を有する面が対向するように重合して一
    組の対向する第1辺と第2辺とがそれぞれ溶着され、他
    の一組の対向する第3辺と第4辺のうちの一つの辺を溶
    着すると共に他の一つの辺を物を入れた後の封止辺と
    し、第3辺と第4辺のうちの溶着された一つの辺の近傍
    位置には、その辺と平行に且つ略両端位置まで、前記シ
    ート材を前記溶着可能な層を有する面が対向するように
    重合し溶着して形成した引き裂き用の帯片部が設けら
    れ、前記帯片部の両端位置の少なくとも一方には前記帯
    片部と前記溶着された第1辺又は第2辺との境界位置に
    切り口が形成されていて、前記帯片部を切り口の設けら
    れた一端から他端方向へ引き裂くことにより開封せしめ
    られるようにした合成シート袋において、 第3辺と第4辺のうち前記帯片部の近傍に位置する辺か
    ら第1辺と第2辺のうちの少なくとも一方の辺にかけ
    て、前記重合せしめられているシート材を溶着して遮断
    部を設けて、封入物の出口の幅を狭め、且つ、該遮断部
    と袋の内部との境界線より外側部分の袋の面積が掴持可
    能な大きさになるようにしたことを特徴とする合成シー
    ト袋。
  2. 【請求項2】 片面に溶着可能な層を有するシート材を
    該溶着可能な層を有する面が対向するように重合して一
    組の対向する第1辺と第2辺とがそれぞれ溶着され、他
    の一組の対向する第3辺と第4辺のうちの一つの辺を溶
    着すると共に他の一つの辺を物を入れた後の封止辺と
    し、第3辺と第4辺のうちの溶着された一つの辺の近傍
    位置には、その辺と平行に且つ略両端位置まで、前記シ
    ート材を前記溶着可能な層を有する面が対向するように
    重合し溶着して形成した引き裂き用の帯片部が設けら
    れ、前記帯片部の両端位置の少なくとも一方には前記帯
    片部と前記溶着された第1辺又は第2辺との境界位置に
    切り口が形成されていて、前記帯片部を切り口の設けら
    れた一端から他端方向へ引き裂くことにより開封せしめ
    られるようにした合成シート袋において、 第3辺と第4辺のうち前記帯片部の近傍に位置する辺か
    ら第1辺と第2辺のうちの少なくとも一方の辺にかけ
    て、前記重合せしめられているシート材を溶着して遮断
    部を設けて、封入物の出口の幅を狭め、且つ、該遮断部
    と袋の内部との境界線より外側部分の袋の面積が掴持可
    能な大きさになるようにし、該外側部分には、棒状部材
    を挿通可能な穴を設けたことを特徴とする合成シート
    袋。
  3. 【請求項3】 片面に溶着可能な層を有する1枚のシー
    ト材を該溶着可能な層を有する面が対向するように曲げ
    ながら、折り曲げにより区分される二つの折曲片のうち
    の一つに2個の帯片部を形成した場合に該折曲片の前記
    折り曲げ側の端縁から垂直方向へ向けた一端縁までの距
    離と他の一つの折曲片の前記折り曲げ側の端縁から垂直
    方向へ向けた他端縁までの距離とが等しくなるように前
    記シート材を折り曲げて折曲部を形成し、該折曲部に沿
    って前記シート材を切断して長さの異なる2枚のシート
    片を形成した後、前記2枚のシート片のうち長い方のシ
    ート片に前記溶着可能な層を有する面が内側となるよう
    にして突起部を該シート片の一端縁と平行に2個形成
    し、該突起部の内側を重合させながら溶着して帯片部を
    形成し、前記帯片部が形成された一方のシート片と他方
    のシート片とを前記溶着可能な層を有する面が対向する
    ように重合させながら前記帯片部の付け根に沿って溶着
    して第3辺又は第4辺を形成し、前記帯片部の両側を所
    定の間隔で溶着して第1辺及び第2辺を複数形成し、更
    に、前記帯片部の付け根に沿って溶着して形成された前
    記第3辺又は第4辺から前記第1辺又は第2辺にかけて
    前記重合せしめられているシート片を溶着して遮断部を
    設け、その後、第1辺及び第2辺の中心線上並びに第3
    辺又は第4辺の所定の線上で切断して個別の袋に分離す
    るようにしたことを特徴とする合成シート袋の製造方
    法。
JP27479196A 1996-10-17 1996-10-17 合成シート袋及び合成シート袋の製造方法 Pending JPH10119983A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087443A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Toppan Printing Co Ltd 包装袋
JP2014076808A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Fujimori Kogyo Co Ltd 包装用袋

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JP2002087443A (ja) * 2000-09-18 2002-03-27 Toppan Printing Co Ltd 包装袋
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