JPH0343361A

JPH0343361A - 反復開閉可能な密封包装体及びその製法

Info

Publication number: JPH0343361A
Application number: JP16852889A
Authority: JP
Inventors: Rokuro Watanabe; 六郎渡邊
Original assignee: ECHO SANGYO KK
Current assignee: ECHO SANGYO KK
Priority date: 1989-06-30
Filing date: 1989-06-30
Publication date: 1991-02-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、食品（菓子、パン、ラーメン、食用のり等
）、薬品（カプセル、錠剤等）、有臭物（樟脳、石鹸等
）、あるいは化粧紙、カット綿などを密封包装し、なお
かつ、反復開閉して内容物の取り出しと密封包装状態と
を繰り返し再現することが可能な密封包装体及びその製
法に関する。

（従来の技術′）従来、食品、薬品、有臭物、あるいは化粧紙、カット綿
などの被包装物を密封包装する包装体として、テープの
両側辺縁部をヒートシールした反復開閉不能な袋が周知
である。

（発明が解決しようとする課題）従・来の袋は開封した部分を再び密封する機能を有して
いないので、−度開封してしまうと開封前の密封包装状
態を再現することができなかった。

このため、従来の袋を開封して被包装物を一度取り出し
た後、再びその袋に戻して保存する場合や、従来の袋に
複数の被包装物を密封包装したものを開封して一部の被
包装物だけを取り出し、残りはそのまま袋の中で保存す
るなどの場合に、外気と共に湿気やほこりなどが開封部
分から袋の中に侵入し、被包装物を酸化あるいは汚染し
てしまうことがあり、また、前記被包装物が有臭物であ
る場合、臭いが袋の開封部分から放散して周囲の別の品
物に染み付いてしまうことさえあった。

これらの憂いに対処するため、袋の代わりに反復開閉可
能な蓋付きの罐やプラスチック製容器などを包装体とし
て用いることが考えられるが、これらの硬質包装体は保
管時や廃棄時にかさばるので扱いにくく、また、非常に
コスト高となる欠点があった。

（課題を解決するための手段）この発明は、上記の課題を解決するために、流体、光及
びまたは臭い等を通さない性状を備えた薄いシートを素
材とする、少なくとも単数のテープの両側辺縁部を重ね
合わせて成るチューブと、そのチューブの重なり合った
両側辺縁部を互いに密封する反復開閉可能な密封材と、
前記チューブの両端辺縁部を密封する一対の熱シール帯
とを備えた密封包装体を設ける。

本発明による反復開閉可能な密封包装体は次に示す製法
により得られる。即ち、流体、光及びまたは臭い等を通
さない性状を備えた薄いシートを素材とする、少なくと
も単数から成るテープの両側辺縁部に沿って、互いに反
復開閉可能な密封材を取り付け加工する過程と、前記テ
ープの両側辺縁部をその密封材で密封してチューブを形
成し、そのチューブに対し所定の間隔置きに、横断方向
に所定の幅で熱シールをする過程と、その所定の幅で施
された熱シ・−ル帯の中間部を分断する過程を経て反復
開閉可能な密封包装体が形成される。

（作　　用）本発明による反復開閉可能な密封包装体において、重ね
合わされている両側辺縁部に対し、その両側辺縁部を互
いに引き離す方向の力を加えて行くと、やがて前記両側
辺縁部を密封している反復開閉可能な密封材の密封力が
前記の力に負けて、両側辺縁部が互いに引き離され開封
状態となり、被包装物を自由に出し入れすることができ
る。

引き離された両側辺縁部を再び重ね合わせ、互いに押し
付けて開封部分を閉じると、その両側辺縁部は反復開閉
可能な密封材によって再び密封され、密封包装状態が再
現される。

以上のような両側辺縁部の開閉操作を反復して行うと、
それに応じて開放と密封包装状態とが繰り返し再現され
る。

本発明による反復開閉可能な密封包装体を得るために、
まず、流体、光及びまたは臭い等を通さない性状を備え
た薄いシートを素材とする、少なくとも単数から成るテ
ープの両側辺縁部に沿って、互いに反復開閉可能な密封
材を取り付け加工する。

次に、前記テープの両側辺縁部を重ね合わせると、その
両側辺縁部が先に取り付け加工された密封材によって密
封され、テープがチューブを形成する。

そのチューブに対し、所定の間隔置きに、横断方向に所
定の幅で熱シールを施して熱シール帯を設け、その部分
を密封する。

最後に、前記熱シール帯の中間部を分断すると、その熱
シール帯部分を両端辺縁部とした反復開閉可能な密封包
装体が形成される。

（実　施　例）本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図及び第２図は、本発明による反復開閉可能な密封
包装体の第１の実施例を示し、そのうち第１図は開封使
用状態を示す斜視図、第２図は密封包装状態を示す斜視
図であって、流体、光及び臭い等を通さない性状を備え
た薄い合成樹脂フィルムシートを素材とするテープ！の
両側辺縁部２ａ及び２ｂを褄合わせの状態で重ね合わせ
てチューブＴを形成し、その重ね合わせ部分を非硬化性
の接着群など、長い期間を経てもなお粘着力を失わない
性質の密封材３で密封し、更に、そのチューブＴの両端
辺縁部をそれぞれ密封する熱シール帯４．４を設けて、
反復開閉可能な密封包装体Ｐを構成する。

この密封包装体Ｐの両側辺縁部２ａ及び２ｂの周辺部分
を手指で持つなどして、互いを引き離す方向に力を加え
て行くと、その両側辺縁部を密封している密封材３の密
封力はやがて上記の力に負けて両側辺縁部２ａ及び２ｂ
が互いに引き離されて開封され、被包装物Ｇを出し入れ
することができる（第１図参照）。

開封された両側辺縁部２ａ及び２ｂを再び重ね合わせ互
いに押し付けると、その両側辺縁部は密封材３によって
再び密封され、密封包装状態が再現される（第２図参照
）。

なお、本実施例ではテープｌの素材として、通常、透明
な合成樹脂フィルムシートを使用するが、特に光を嫌う
被包装物を包装する場合には、このシートに着色を施し
たり、光を遮断する物質のコーティングなどを施しても
よい。

また、第１図で示す実施例では両側辺縁部２ａ及び２ｂ
における一方の側辺縁部２ａにのみ密封材３を取り付け
加工しているが、例えば、両側辺縁部２ａ及び２ｂの両
方にそれぞれ密封材３を取り付け加工することによって
密封力を増強し、特に過酷な状況下での使用に耐えるよ
うにするなど、使用目的や使用条件に合わせて密封材３
の取り付け加工の施しかたを変えることも考えられる。

第３図は、本発明による反復開閉可能な密封包装体の第
２の実施例を示す斜視図、第４図は第３図４−４線に沿
った拡大縦断面図であって、テープ１の素材として裏面
に樹脂をコーティングした紙、または金属箔などを使用
し、このテープＩの重ね合わせを合掌合わせとした両側
辺縁部２ａ及び２ｂに、それぞれ密封材の雌材３ａ、密
封材の雌材３ｂが取り付け加工される。

本実施例の密封材は、粘着性によって密封力を得るので
はなく、第４図に示すように雌材３ａと雌材３ｂが互い
に噛み合うことによって密封力を得ているので、化粧紙
やカット綿など、粘着質に貼り付くおそれのある被包装
物を包装する場合などに適する。

第５図及び第６図は、本発明による反復開閉可能な密封
包装体の製法の第１の実施例を順次示す斜視図であって
、まず、第５図に示すように、流体、光及びまたは臭い
等を通さない性状を備えた薄いシート（例えば、合成樹
脂フィルムシート、裏面に樹脂をコーティングした紙、
金属箔など）を素材とするテープｌの両側辺縁部２ａ及
び２ｂの一方又は双方に沿って密封材３（例えば、非硬
化性の接着群、雌材と雌材が噛み合う構造のものなど）
を取り付け加工する。

次に、前記テープ１の両側辺縁部２ａ及び２ｂを合掌合
わせに重ね合わせることににより密封材３で密封してチ
ューブＴを形成する。

更に、第６図に示すように、前記チューブＴに対し所定
の間隔置きに、横断方向に所定の巾で熱シールを施して
熱シール帯４を設ける。

最後に、熱シール帯４の中間部を分断すると本発明によ
る反復開閉可能な密封包装体Ｐが得られる。

なお、第５図及び第６図に示す両側辺縁部への密封材取
り付け加工過程では、両側辺縁部２ａ及び２ｂにおける
、一方の側辺縁部２ａにのみ非硬化性の接着群などの密
封材３を取り付け加工しているが、他の取り付け加工例
として、両側辺縁部２ａ及び２ｂの両方に非硬化性接着
料などの密封材３を取り付け加工する場合や、両側辺縁
部２ａ及び２ｂのいずれか一方に密封材の雌材３ａを、
他方に密封材の雌材３ｂを、それぞれ取り付け加工する
場合などが考えられる。

また、第６図に示すように、熱シール帯４を分断する過
程では、密封包装体Ｐをフックなどに吊り下げてデイス
プレィするための吊り下げ用孔５を、分断と同時に打ち
抜き加工することも可能である。

本実施例の製法を、例えば従来のピロタイプの包装機に
おいて実施する場合、テープ１をフォーマ−によってチ
ューブ状に丸めて行くとき、その両側辺縁部２ａ及び２
ｂに非硬化性接着料などの密封材３を塗布し、テープｌ
がフォーマ−を進行してチューブＴを形成した後、その
チューブＴ内へ被包装物Ｇを挿入し、そのチューブＴの
横断方向への一定間隔毎の熱シールによる熱シール帯４
の形成を行い、更に熱シール帯４の中間部の分断を行う
。

第７図は、本発明による反復開閉可能な密封包装体の製
法の第２の実施例を示し、そのうちＡは密封材取り付け
加工状態を示す平面図、Ｂは第７図ＡのＢ−Ｂ線断面図
、Ｃは褄合わせにより重ね合わされたチューブ形成状態
の断面図である。本実施例の製法は、テープの両側辺縁
部への密封材の取り付け加工過程において、両側辺縁部
２ａ及び２ｂのうち一方の側辺縁部２ａについては第７
図Ａ及びＢにおけるテープｌ上面の側に、他方の側辺縁
ｆｆｌ＜２ｂについてはテープ夏下面の側に、それぞれ
非硬化性の接着群などの密封材３を取り付け加工するも
ので、これを第７図Ｃのように褄合わせの状態に重ね合
わせると両側辺縁部２ａ１２ｂそれぞれの密封材３が互
いに対面して密封するので大きな密封力が得られる。

第８図は、本発明による反復開閉可能な密封包装体の製
法の第３の実施例を示し、そのうち、Ａは密封材取り付
け加工状態を示す平面図、Ｂは第８図ＡのＢ−Ｂ線断面
図、Ｃは合掌合わせにより重ね合わされたチューブ形成
状態の断面図である。

本実施例の製法は、テープの両側辺縁部への密封材の取
り付け加工過程において、テープの両側辺縁部２ａ及び
２ｂにおける、一方の側辺縁部２ａに沿って、非硬化性
接着料などの密封材３を複数取り付け加工して密封力を
増大させる。

第９図は、本発明による反復開閉可能な密封包装体の製
法の第４の実施例を示す斜視図である。

本実施例の製法は、テープの両側辺縁部への密封材の取
り付け加工過程及びチューブの形成段階において、テー
プｌ及び１′のように２枚のテープを使用してチューブ
Ｔを形成加工するもので、テープｌの両側辺縁部におけ
る側辺縁部２ａはテープ１′の両側辺縁部における側辺
縁部２ａ’　と接合し、同じく側辺縁１１２ｂは２ｂ’
　と接合してチューブＴが形成される。

前記側辺縁部の接合加工は、第９図に示すように、２ａ
及び２ａ′の接合部分については互いを密封材３で密封
接合して反復開閉可能な状態とする一方、２ｂ及び２ｂ
′の接合部分については互いを経時硬化性接着料または
熱シールにより密着接合して開閉ができない状態として
いるが、両方の接合部分を密封材３で密封接合すること
により、いずれの接合部も反復開閉可能な状態とするこ
ともできる。

（発明の効果）本発明による反復開閉可能な密封包装体は、反復使用し
ても密封力が長期間持続する非硬化性接着料などの密封
材によって両側辺縁部を密封しているので、その両側辺
縁部を反復開閉させて密封包装状態を繰り返し再現する
ことができる。

従って、被包装物を繰り返し出し入れできると共に、そ
の被包装物の保存時には常に密封包装状態を維持して、
湿気やほこり、酸化などから確実に保護することができ
る。

また、素材が薄く柔軟なため、被包装物の増減に対応し
て形状を変化させることができ、保管時や廃棄時にかさ
ばらず扱いが容易である。

が可能であり、しかも薄いシート状の素材から成るテー
プと密封付以外には特別な部材などを必要としないので
、高度な保存性能を有する反復開閉可能な密封包装体を
低度なコストにて提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示す。第１図及び第２図は、本発明による反復開閉可能な密封
包装体の第１の実施例を示し、そのうち、第１図は開封
使用状態を示す斜視図、第２図は密封包装状態を示す斜
視図、第３図は、本発明による反復開閉可能な密封包装
体の第２の実施例を示す斜視図、第４図は第３図４−４
線に沿った拡大縦断面図、第５図及び第６図は、本発明
による反復開閉可能な密封包装体の製法の第１の実施例
を順次示す斜視図、第７図は、本発明による反復開閉可
能な密封包装体の製法の第２の実施例を示し、そのうち
、Ａは密封材取り付け加工状態を示す平面図、Ｂは第７
図ＡのＢ−Ｂ線断面図、Ｃは褄合わせにより重ね合わさ
れたチューブ形成状態の断面図、第８図は、本発明によ
る反復開閉可能な密封包装体の製法の第３の実施例を示
し、そのうち、Ａは密封材取り付け加工状態を示す平面
図、Ｂは第８図ＡのＢ−Ｂ線断面図、Ｃは合掌合わせに
より重ね合わされたチューブ形成状態の断面図、第９図
は、本発明による反復開閉可能な密封包装体の製法の第
４の実施例を示す斜視図である。１、Ｉ’　　、、、、テープ、２ａ、２ａ′　、２ｂ、
２ｂ′、、、、両側辺縁部、３．、、、密封材、３　ａ
、、、、密封材の鑞材、３ｂ、、、、密封材の雌材、４
　、、、、熱シール帯、５．、、、吊り下げ用孔、Ｇ、
、、、被包装物、Ｐ、、、、反復開閉可能な密封包装体
、Ｔ、、、、チューブ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）流体、光及びまたは臭い等を通さない性状を備え
た薄いシートを素材とする、少なくとも単数のテープの
両側辺縁部を重ね合わせて成るチューブと、そのチューブの前記両側辺縁部を互いに密封する反復開
閉可能な密封材と、前記チューブの両端辺縁部を密封するー対の熱シール帯
と、を備えた反復開閉可能な密封包装体。
（２）チューブの素材が合成樹脂フィルムシートである
請求項１記載の反復開閉可能な密封包装体。
（３）チューブの素材が裏面に樹脂をコーティングした
紙である請求項１記載の反復開閉可能な密封包装体。
（４）チューブの素材が金属箔である請求項１記載の反
復開閉可能な密封包装体。
（５）テープの両側辺縁部の重ね合わせが褄合わせであ
る請求項１記載の反復開閉可能な密封包装体。
（６）テープの両側辺縁部の重ね合わせが合掌合わせで
ある請求項１記載の反復開閉可能な密封包装体。
（７）密封材が非硬化性の接着料である請求項１記載の
反復開閉可能な密封包装体。
（８）密封材が、一側を雄材とし他側を雌材とし、互い
に噛み合うように形成された請求項１記載の反復開閉可
能な密封包装体。
（９）流体、光及びまたは臭い等を通さない性状を備え
た薄いシートを素材とする少なくとも単数から成るテー
プの両側辺縁部に沿って、互いに反復開閉可能な密封材
を取付加工する過程と、前記テープの両側辺縁部をその
密封材で密封してチューブを形成した状態において、そ
のチューブに対し所定の間隔置きに横断方向に所定の幅
で熱シールをする過程と、その所定の幅で施された熱シール帯の中間部を分断する
過程と、から成る反復開閉可能な密封包装体の製法。
（１０）テープの両側辺縁部において、いずれか一方の
側辺縁部にのみ密封材を取り付け加工する請求項９記載
の反復開閉可能な密封包装体の製法。
（１１）テープの両側辺縁部において、両方の側辺縁部
に密封材を取り付け加工する請求項９記載の反復開閉可
能な密封包装体の製法。
（１２）単数のテープでチューブを加工する請求項９記
載の反復開閉可能な密封包装体の製法。
（１３）２枚のテープでチューブを加工する請求項９記
載の反復開閉可能な密封包装体の製法。
（１４）２枚のテープの一側接合部を経時硬化性の接着
料または熱溶着により密着加工する請求項１３記載の反
復開閉可能な密封包装体の製法。