JPH10119812A - 作業車輌の走行伝動装置 - Google Patents
作業車輌の走行伝動装置Info
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- JPH10119812A JPH10119812A JP31504697A JP31504697A JPH10119812A JP H10119812 A JPH10119812 A JP H10119812A JP 31504697 A JP31504697 A JP 31504697A JP 31504697 A JP31504697 A JP 31504697A JP H10119812 A JPH10119812 A JP H10119812A
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- gears
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Abstract
(57)【要約】
【課題】超信地旋回の如き急旋回を円滑且つ安全に行な
えるものとする。 【解決手段】センタ−ギヤ14。センタ−ギヤ14に対
して逆回転可能な左右の回転体7,7。センタ−ギヤ1
4と回転体7,7との何れかに選択的に係合可能な左右
のサイドクラッチギヤ19,19。サイドクラッチギヤ
19,19に噛み合う左右の出力ギヤ21,21。左右
の回転体7,7を逆回転状態に切換え可能な伝動状態切
換え手段S。以上より成る作業車輌の走行伝動装置の構
成。
えるものとする。 【解決手段】センタ−ギヤ14。センタ−ギヤ14に対
して逆回転可能な左右の回転体7,7。センタ−ギヤ1
4と回転体7,7との何れかに選択的に係合可能な左右
のサイドクラッチギヤ19,19。サイドクラッチギヤ
19,19に噛み合う左右の出力ギヤ21,21。左右
の回転体7,7を逆回転状態に切換え可能な伝動状態切
換え手段S。以上より成る作業車輌の走行伝動装置の構
成。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばコンバイ
ン等、各種の作業車輌に備える走行伝動装置に関するも
のである。
ン等、各種の作業車輌に備える走行伝動装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンバイン等の作業車輌に
は、左右一対の無端帯式走行装置が備えられている。そ
して、旋回半径を小さく抑えて小回りのきくものとし、
また、軟弱な走行路面においても確実な旋回ができるよ
うにするために、左右の走行装置を互いに逆方向に駆動
回転させて、所謂、超信地旋回と呼ばれる急旋回を行え
る構成としたものがある。
は、左右一対の無端帯式走行装置が備えられている。そ
して、旋回半径を小さく抑えて小回りのきくものとし、
また、軟弱な走行路面においても確実な旋回ができるよ
うにするために、左右の走行装置を互いに逆方向に駆動
回転させて、所謂、超信地旋回と呼ばれる急旋回を行え
る構成としたものがある。
【0003】このように超信地旋回可能に構成された走
行伝動装置には、例えば、実開昭55−161659号
公報に開示されているように、センタ−ギヤと、該セン
タ−ギヤに対して係合離脱自在な左右のサイドクラッチ
ギヤと、該サイドクラッチギヤに噛み合う左右の出力ギ
ヤと、前記左右一側のサイドクラッチギヤから左右他側
の出力ギヤを逆転駆動する逆転伝動機構を設けた構成の
ものがある。
行伝動装置には、例えば、実開昭55−161659号
公報に開示されているように、センタ−ギヤと、該セン
タ−ギヤに対して係合離脱自在な左右のサイドクラッチ
ギヤと、該サイドクラッチギヤに噛み合う左右の出力ギ
ヤと、前記左右一側のサイドクラッチギヤから左右他側
の出力ギヤを逆転駆動する逆転伝動機構を設けた構成の
ものがある。
【0004】このような構成において、センタ−ギヤに
対して左右のサイドクラッチギヤを係合させ、この状態
でセンタ−ギヤを駆動回転すれば、左右の出力ギヤが共
に同方向に回転し、作業車輌は直進する。そして、セン
タ−ギヤに対して左右一側のサイドクラッチギヤを係合
させると共に左右他側のサイドクラッチギヤを離脱さ
せ、更に逆転伝動機構を伝動状態として、この状態でセ
ンタ−ギヤを駆動回転すれば、左右一側の出力ギヤが正
転すると共に、左右他側の出力ギヤは左右一側のサイド
クラッチギヤから逆転機構を介して逆転駆動される。即
ち、センタ−ギヤからの伝動を離脱した側の出力ギヤ
は、センタ−ギヤに伝動を接続している側のサイドクラ
ッチギヤから逆転機構を介して逆転駆動される。
対して左右のサイドクラッチギヤを係合させ、この状態
でセンタ−ギヤを駆動回転すれば、左右の出力ギヤが共
に同方向に回転し、作業車輌は直進する。そして、セン
タ−ギヤに対して左右一側のサイドクラッチギヤを係合
させると共に左右他側のサイドクラッチギヤを離脱さ
せ、更に逆転伝動機構を伝動状態として、この状態でセ
ンタ−ギヤを駆動回転すれば、左右一側の出力ギヤが正
転すると共に、左右他側の出力ギヤは左右一側のサイド
クラッチギヤから逆転機構を介して逆転駆動される。即
ち、センタ−ギヤからの伝動を離脱した側の出力ギヤ
は、センタ−ギヤに伝動を接続している側のサイドクラ
ッチギヤから逆転機構を介して逆転駆動される。
【0005】また、前記逆転機構は、サイドクラッチギ
ヤに連動されているため、走行中には、常時、駆動力が
入力されている。
ヤに連動されているため、走行中には、常時、駆動力が
入力されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において、
例えば上記実開昭55−161659号公報に開示され
た構成において超信地旋回を行う場合には、上述のよう
に、センタ−ギヤからの伝動を離脱した側の出力ギヤ
を、センタ−ギヤに伝動を接続している側のサイドクラ
ッチギヤから逆転機構を介して逆転駆動する。即ち、セ
ンタ−ギヤに伝動を接続している左右一側のサイドクラ
ッチギヤから、この左右一側の出力ギヤの正転駆動と、
左右他側の出力ギヤの逆転駆動との両方を行うこととな
る。
例えば上記実開昭55−161659号公報に開示され
た構成において超信地旋回を行う場合には、上述のよう
に、センタ−ギヤからの伝動を離脱した側の出力ギヤ
を、センタ−ギヤに伝動を接続している側のサイドクラ
ッチギヤから逆転機構を介して逆転駆動する。即ち、セ
ンタ−ギヤに伝動を接続している左右一側のサイドクラ
ッチギヤから、この左右一側の出力ギヤの正転駆動と、
左右他側の出力ギヤの逆転駆動との両方を行うこととな
る。
【0007】このため、旋回駆動時の負荷が、この左右
一側のサイドクラッチギヤに集中してかかり、この負荷
によって、このサイドクラッチギヤとセンタ−ギヤとの
係合が外れ、旋回不能の状態に陥り、作業走行に支障を
来す畏れがあった。また、逆転機構がサイドクラッチギ
ヤに連動されているために、走行中には、常時、この逆
転機構に駆動力が入力されている。
一側のサイドクラッチギヤに集中してかかり、この負荷
によって、このサイドクラッチギヤとセンタ−ギヤとの
係合が外れ、旋回不能の状態に陥り、作業走行に支障を
来す畏れがあった。また、逆転機構がサイドクラッチギ
ヤに連動されているために、走行中には、常時、この逆
転機構に駆動力が入力されている。
【0008】このため、操縦者が、この左右一側のサイ
ドクラッチギヤをセンタ−ギヤから離脱するだけの緩旋
回を行なうつもりで操向操作を行なった場合でも、逆転
機構が伝動状態になっていると、この離脱側の出力ギヤ
が逆転し、不用意に超信地旋回することになって、安全
対策上、問題である。
ドクラッチギヤをセンタ−ギヤから離脱するだけの緩旋
回を行なうつもりで操向操作を行なった場合でも、逆転
機構が伝動状態になっていると、この離脱側の出力ギヤ
が逆転し、不用意に超信地旋回することになって、安全
対策上、問題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の如き
課題を解決するために、次のような技術的手段を講じ
る。即ち、センタ−ギヤ14と、該センタ−ギヤ14に
対して逆回転可能な左右の回転体7,7と、前記センタ
−ギヤ14と回転体7,7との何れかに選択的に係合可
能な左右のサイドクラッチギヤ19,19と、該サイド
クラッチギヤ19,19に噛み合う左右の出力ギヤ2
1,21と、前記左右の回転体7,7を逆回転状態に切
換え可能な伝動状態切換え手段Sを設けたことを特徴と
する作業車輌の走行伝動装置の構成としたものである。
課題を解決するために、次のような技術的手段を講じ
る。即ち、センタ−ギヤ14と、該センタ−ギヤ14に
対して逆回転可能な左右の回転体7,7と、前記センタ
−ギヤ14と回転体7,7との何れかに選択的に係合可
能な左右のサイドクラッチギヤ19,19と、該サイド
クラッチギヤ19,19に噛み合う左右の出力ギヤ2
1,21と、前記左右の回転体7,7を逆回転状態に切
換え可能な伝動状態切換え手段Sを設けたことを特徴と
する作業車輌の走行伝動装置の構成としたものである。
【0010】この構成により、センタ−ギヤ14に対し
て左右のサイドクラッチギヤ19,19を係合させ、こ
の状態でセンタ−ギヤ14を駆動回転すると、左右のサ
イドクラッチギヤ19,19に噛み合う左右の出力ギヤ
21,21が共に同方向に回転して、左右の走行装置を
共に同方向に駆動して、作業車輌は直進する。尚、この
直進方向は、センタ−ギヤ14の駆動回転方向の変更に
より、前進及び後進に切り換えられる。
て左右のサイドクラッチギヤ19,19を係合させ、こ
の状態でセンタ−ギヤ14を駆動回転すると、左右のサ
イドクラッチギヤ19,19に噛み合う左右の出力ギヤ
21,21が共に同方向に回転して、左右の走行装置を
共に同方向に駆動して、作業車輌は直進する。尚、この
直進方向は、センタ−ギヤ14の駆動回転方向の変更に
より、前進及び後進に切り換えられる。
【0011】また、伝動状態切換え手段Sにより、左右
の回転体7,7を逆回転状態とし、この状態で、左右一
側のサイドクラッチギヤ19をセンタ−ギヤ14に係合
させ、一方、左右他側のサイドクラッチギヤ19をセン
タ−ギヤ14から離脱して回転体7に係合させると、前
記左右一側のサイドクラッチギヤ19に噛み合う側の出
力ギヤ21は正転し、一方、前記左右他側のサイドクラ
ッチギヤ19に噛み合う側の出力ギヤ21は逆転する。
これによって、左右の走行装置が互いに逆方向に駆動さ
れて、作業車輌は超信地旋回の如き急旋回を行う。
の回転体7,7を逆回転状態とし、この状態で、左右一
側のサイドクラッチギヤ19をセンタ−ギヤ14に係合
させ、一方、左右他側のサイドクラッチギヤ19をセン
タ−ギヤ14から離脱して回転体7に係合させると、前
記左右一側のサイドクラッチギヤ19に噛み合う側の出
力ギヤ21は正転し、一方、前記左右他側のサイドクラ
ッチギヤ19に噛み合う側の出力ギヤ21は逆転する。
これによって、左右の走行装置が互いに逆方向に駆動さ
れて、作業車輌は超信地旋回の如き急旋回を行う。
【0012】このように、超信地旋回の如き急旋回時
に、左右の走行装置を互いに逆方向に駆動する左右の出
力ギヤ21,21は、センタ−ギヤ14と回転体7とに
よって左右独立的に駆動されるため、旋回駆動時に各係
合部にかかる負荷が分散され、従来技術の課題であっ
た、サイドクラッチギヤ19,19とセンタ−ギヤ14
との係合状態の外れが生じにくくなる。
に、左右の走行装置を互いに逆方向に駆動する左右の出
力ギヤ21,21は、センタ−ギヤ14と回転体7とに
よって左右独立的に駆動されるため、旋回駆動時に各係
合部にかかる負荷が分散され、従来技術の課題であっ
た、サイドクラッチギヤ19,19とセンタ−ギヤ14
との係合状態の外れが生じにくくなる。
【0013】尚、このように左右の回転体7,7が逆回
転状態にあっても、左右一側のサイドクラッチギヤ19
をセンタ−ギヤ14に係合させ、一方、左右他側のサイ
ドクラッチギヤ19をセンタ−ギヤ14から離脱させ非
伝動状態とした場合には、作業車輌が緩旋回する構成と
するもよい。また、上記のような超信地旋回の如き急旋
回を行わない場合には、伝動状態切換え手段Sにより、
左右の回転体7,7を非逆回転状態とし、この状態で、
左右一側のサイドクラッチギヤ19をセンタ−ギヤ14
に係合させ、一方、左右他側のサイドクラッチギヤ19
をセンタ−ギヤ14から離脱して回転体7に係合させる
と、前記左右一側のサイドクラッチギヤ19に噛み合う
側の出力ギヤ21は正転し、一方、前記左右他側のサイ
ドクラッチギヤ19に噛み合う側の出力ギヤ21には逆
回転力は伝動されない。これによって、左右の走行装置
に速度差が生じ、作業車輌は旋回を行う。
転状態にあっても、左右一側のサイドクラッチギヤ19
をセンタ−ギヤ14に係合させ、一方、左右他側のサイ
ドクラッチギヤ19をセンタ−ギヤ14から離脱させ非
伝動状態とした場合には、作業車輌が緩旋回する構成と
するもよい。また、上記のような超信地旋回の如き急旋
回を行わない場合には、伝動状態切換え手段Sにより、
左右の回転体7,7を非逆回転状態とし、この状態で、
左右一側のサイドクラッチギヤ19をセンタ−ギヤ14
に係合させ、一方、左右他側のサイドクラッチギヤ19
をセンタ−ギヤ14から離脱して回転体7に係合させる
と、前記左右一側のサイドクラッチギヤ19に噛み合う
側の出力ギヤ21は正転し、一方、前記左右他側のサイ
ドクラッチギヤ19に噛み合う側の出力ギヤ21には逆
回転力は伝動されない。これによって、左右の走行装置
に速度差が生じ、作業車輌は旋回を行う。
【0014】このように、伝動状態切換え手段Sの操作
によって、意図的に、超信地旋回の如き急旋回を行う場
合に、左右の回転体7,7を逆回転状態とすることで、
操縦者の意に反して急旋回が行なわれることが防止され
る。
によって、意図的に、超信地旋回の如き急旋回を行う場
合に、左右の回転体7,7を逆回転状態とすることで、
操縦者の意に反して急旋回が行なわれることが防止され
る。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、超
信地旋回の如き急旋回を円滑且つ安全に行なうことがで
きる。
信地旋回の如き急旋回を円滑且つ安全に行なうことがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
図例において、伝動ケ−ス9は、上部から下部に亘っ
て、入力軸1、変速軸5、中間軸6、操向クラッチ軸
4、及び左右一対の走行軸10等を配置し、入力軸1の
一端には油圧無段変速装置HSTの出力軸11を連結
し、この油圧無段変速装置HSTの入力軸12をエンジ
ンから伝動することによって、走行軸10へ伝動するこ
とができる。
図例において、伝動ケ−ス9は、上部から下部に亘っ
て、入力軸1、変速軸5、中間軸6、操向クラッチ軸
4、及び左右一対の走行軸10等を配置し、入力軸1の
一端には油圧無段変速装置HSTの出力軸11を連結
し、この油圧無段変速装置HSTの入力軸12をエンジ
ンから伝動することによって、走行軸10へ伝動するこ
とができる。
【0017】入力軸1上には変速レバ−で移動変速操作
できる副変速ギヤL,M,Hを設けると共に、伝動ケ−
ス9の一側寄りに逆転駆動ギヤ12を設けている。変速
軸5上には、該副変速ギヤL,M,Hと噛合しうる各ギ
ヤ13、操向クラッチ軸4上のセンタ−ギヤ14と常時
噛合するギヤ15、及び該逆転駆動ギヤ12と噛合でき
る逆転ギヤ8を回転自在で、かつ軸方向へ移動自在に設
ける。又、この逆転ギヤ8に対向して伝動ケ−ス9には
軸方向移動によって中間軸6回りの回転を係止する咬合
形態の固定装置16を設け、この逆転ギヤ8を逆転駆動
ギヤ12に噛合させると、固定装置16の咬合が外れ、
又、逆に逆転駆動ギヤ12との噛合を外すと、固定装置
16が咬合うこととなる。
できる副変速ギヤL,M,Hを設けると共に、伝動ケ−
ス9の一側寄りに逆転駆動ギヤ12を設けている。変速
軸5上には、該副変速ギヤL,M,Hと噛合しうる各ギ
ヤ13、操向クラッチ軸4上のセンタ−ギヤ14と常時
噛合するギヤ15、及び該逆転駆動ギヤ12と噛合でき
る逆転ギヤ8を回転自在で、かつ軸方向へ移動自在に設
ける。又、この逆転ギヤ8に対向して伝動ケ−ス9には
軸方向移動によって中間軸6回りの回転を係止する咬合
形態の固定装置16を設け、この逆転ギヤ8を逆転駆動
ギヤ12に噛合させると、固定装置16の咬合が外れ、
又、逆に逆転駆動ギヤ12との噛合を外すと、固定装置
16が咬合うこととなる。
【0018】中間軸6上には、操向クラッチ軸4上のブ
レ−キギヤ7(回転体7)と常時噛合のギヤ17を設
け、この一方のギヤ17と該逆転ギヤ8とを常時噛合状
態にしている。操向クラッチ軸4上には、中央部のセン
タ−ギヤ14の両側にクラッチ歯18を形成し、軸方向
へ移動自在で回転自在に軸装されるクラッチギヤ19
(サイドクラッチギヤ19)の内端にクラッチ歯20を
形成し、これら両クラッチ歯18,20の咬合、離脱に
よって左右の操向クラッチ2を構成している。又、この
クラッチギヤ19の外側には、操向クラッチ軸4に対し
て回転自在にブレ−キギヤ7を設け、このブレ−キギヤ
7とクラッチギヤ19との間に、多板クラッチ形態の操
向ブレ−キ3を設け、クラッチギヤ19を外側へ移動操
作することによって、この操向ブレ−キ3を圧接してブ
レ−キギヤ7と一体化することができる。
レ−キギヤ7(回転体7)と常時噛合のギヤ17を設
け、この一方のギヤ17と該逆転ギヤ8とを常時噛合状
態にしている。操向クラッチ軸4上には、中央部のセン
タ−ギヤ14の両側にクラッチ歯18を形成し、軸方向
へ移動自在で回転自在に軸装されるクラッチギヤ19
(サイドクラッチギヤ19)の内端にクラッチ歯20を
形成し、これら両クラッチ歯18,20の咬合、離脱に
よって左右の操向クラッチ2を構成している。又、この
クラッチギヤ19の外側には、操向クラッチ軸4に対し
て回転自在にブレ−キギヤ7を設け、このブレ−キギヤ
7とクラッチギヤ19との間に、多板クラッチ形態の操
向ブレ−キ3を設け、クラッチギヤ19を外側へ移動操
作することによって、この操向ブレ−キ3を圧接してブ
レ−キギヤ7と一体化することができる。
【0019】左右一対の走行軸10にはギヤ21(出力
ギヤ21)が固定され、対向するクラッチギヤ19と常
時噛合させている。走行軸10の外側端には、クロ−ラ
走行装置ではスプロケット22を設け、車輪走行トラク
タでは後車輪等を設ける。油圧無段変速装置HSTは、
変速レバ−23の回動操作で、中立位置Nから前進位置
Fへ回動すると、前進変速が順次高速域となり、後進位
置Rへ回動すると、後進変速が順次高速域となる関係に
無段変速することができ、これを主変速としている。
ギヤ21)が固定され、対向するクラッチギヤ19と常
時噛合させている。走行軸10の外側端には、クロ−ラ
走行装置ではスプロケット22を設け、車輪走行トラク
タでは後車輪等を設ける。油圧無段変速装置HSTは、
変速レバ−23の回動操作で、中立位置Nから前進位置
Fへ回動すると、前進変速が順次高速域となり、後進位
置Rへ回動すると、後進変速が順次高速域となる関係に
無段変速することができ、これを主変速としている。
【0020】このように変速される入力軸1上の変速ギ
ヤL,M,Hは変速レバ−等で操作されて、副変速とし
て、センタ−ギヤ14へ変速伝動される。操作レバ−2
4は逆転ギヤ8を切換えるもので、通常の旋回時は固定
装置16側へ操作して、逆転駆動ギヤ12との噛合は外
し(第2図)、又、急旋回時は逆転ギヤ8を逆転駆動ギ
ヤ12と噛合させる(第1図)。これが伝動状態切換え
手段Sである。
ヤL,M,Hは変速レバ−等で操作されて、副変速とし
て、センタ−ギヤ14へ変速伝動される。操作レバ−2
4は逆転ギヤ8を切換えるもので、通常の旋回時は固定
装置16側へ操作して、逆転駆動ギヤ12との噛合は外
し(第2図)、又、急旋回時は逆転ギヤ8を逆転駆動ギ
ヤ12と噛合させる(第1図)。これが伝動状態切換え
手段Sである。
【0021】操向クラッチ2のクラッチギヤ19は、各
々油圧によるプッシュシリンダ25によって作動される
シフタ−26と連動され、このシフタ−26の回動によ
って、クラッチ入、切、ブレ−キ作動等の各位置に作動
される。第3図において、該プッシュシリンダ25の油
圧回路27は、油圧ポンプP、操向レバ−32の操作に
よって、スイッチ、及びソレノイド28,29等を経て
切換えられる操向制御弁30等を有し、この操向制御弁
30によって切換えられた側のプッシュシリンダ25が
作動されて、シフタ−26を作動させる。これら両プッ
シュシリンダ25間には、シリンダピストンが一定以上
に押されたとき、油圧回路27と連通するパワステ回路
31が設けられ、操向レバ−32によって排油圧力の調
節されるパワステ弁33が設けられ、該操向制御弁30
の切換と共に、この操向レバ−32の傾斜角に応じてプ
ッシュシリンダ25内の圧力を加減して、プッシュシリ
ンダ25によるブレ−キや逆転旋回等の操作を行うこと
ができる。
々油圧によるプッシュシリンダ25によって作動される
シフタ−26と連動され、このシフタ−26の回動によ
って、クラッチ入、切、ブレ−キ作動等の各位置に作動
される。第3図において、該プッシュシリンダ25の油
圧回路27は、油圧ポンプP、操向レバ−32の操作に
よって、スイッチ、及びソレノイド28,29等を経て
切換えられる操向制御弁30等を有し、この操向制御弁
30によって切換えられた側のプッシュシリンダ25が
作動されて、シフタ−26を作動させる。これら両プッ
シュシリンダ25間には、シリンダピストンが一定以上
に押されたとき、油圧回路27と連通するパワステ回路
31が設けられ、操向レバ−32によって排油圧力の調
節されるパワステ弁33が設けられ、該操向制御弁30
の切換と共に、この操向レバ−32の傾斜角に応じてプ
ッシュシリンダ25内の圧力を加減して、プッシュシリ
ンダ25によるブレ−キや逆転旋回等の操作を行うこと
ができる。
【0022】又、変速レバ−23には、押ボタン34に
よる接点を設け、この押ボタン34の押し操作によっ
て、油圧回路27、及びパワステ回路31のタンクポ−
トTへの排油を遮断する逆転ソレノイドバルブ35を切
換えることができる。これによって、左右のプッシュシ
リンダ25の圧力が高くなり、シフタ−26によるクラ
ッチギヤ19の押圧移動で、左右の操向ブレ−キ3がブ
レ−キギヤ7に圧接されて共に一体化される。従って、
このとき操作レバ−24を操作して逆転ギヤ8を逆転駆
動ギヤ12へ噛合させておけば、左右のブレ−キギヤ7
が共に逆回転されて、左右両走行軸10を逆転伝動し、
後進することができる。
よる接点を設け、この押ボタン34の押し操作によっ
て、油圧回路27、及びパワステ回路31のタンクポ−
トTへの排油を遮断する逆転ソレノイドバルブ35を切
換えることができる。これによって、左右のプッシュシ
リンダ25の圧力が高くなり、シフタ−26によるクラ
ッチギヤ19の押圧移動で、左右の操向ブレ−キ3がブ
レ−キギヤ7に圧接されて共に一体化される。従って、
このとき操作レバ−24を操作して逆転ギヤ8を逆転駆
動ギヤ12へ噛合させておけば、左右のブレ−キギヤ7
が共に逆回転されて、左右両走行軸10を逆転伝動し、
後進することができる。
【0023】変速レバ−23による機体の前進、後進の
切換えは、一旦中立位置Nを経て減速、増速の行程を行
うために、長いストロ−ク操作と時間を要するため、特
に折返旋回時等では前進、後進の切換操作が手間取る
が、上記のように変速レバ−23の押ボタン34スイッ
チによって、この変速レバ−23による主変速位置を維
持したままで直ちに前進、後進の切換を速かに行うこと
ができる。
切換えは、一旦中立位置Nを経て減速、増速の行程を行
うために、長いストロ−ク操作と時間を要するため、特
に折返旋回時等では前進、後進の切換操作が手間取る
が、上記のように変速レバ−23の押ボタン34スイッ
チによって、この変速レバ−23による主変速位置を維
持したままで直ちに前進、後進の切換を速かに行うこと
ができる。
【0024】第4図において、上例と異なる点は、変速
軸5上に固定したギヤ36と、中間軸6上のギヤ17と
を常時噛合状態に設定して、前記逆転ギヤ8の構成に代
えるものである。操向クラッチ2のセンタ−ギヤ14と
ブレ−キギヤ7とは相互に逆方向に回転する状態にある
から、クラッチギヤ19によって一側の操向ブレ−キ3
が圧接されると、逆回転されるために急旋回を行うこと
ができる。このため、前例のように逆転ギヤ8を固定装
置16によって固定して、単なる操向ブレ−キのみを効
かせる操作とは異なるが、この操向ブレ−キ3の圧接力
の程度によって、逆回転しない範囲において正転方向の
付回りを防止するよう操向ブレ−キを効かせることがで
きる。このような構成において、前例の変速レバ−の押
ボタン34スイッチによる左右走行軸10の同時正逆転
の切換を同様にして行うものである。 尚、上記の構成
による作用を説明する。
軸5上に固定したギヤ36と、中間軸6上のギヤ17と
を常時噛合状態に設定して、前記逆転ギヤ8の構成に代
えるものである。操向クラッチ2のセンタ−ギヤ14と
ブレ−キギヤ7とは相互に逆方向に回転する状態にある
から、クラッチギヤ19によって一側の操向ブレ−キ3
が圧接されると、逆回転されるために急旋回を行うこと
ができる。このため、前例のように逆転ギヤ8を固定装
置16によって固定して、単なる操向ブレ−キのみを効
かせる操作とは異なるが、この操向ブレ−キ3の圧接力
の程度によって、逆回転しない範囲において正転方向の
付回りを防止するよう操向ブレ−キを効かせることがで
きる。このような構成において、前例の変速レバ−の押
ボタン34スイッチによる左右走行軸10の同時正逆転
の切換を同様にして行うものである。 尚、上記の構成
による作用を説明する。
【0025】入力軸1の伝動によって、変速軸5、中間
軸6上の変速伝動系列の変速ギヤ等を経て操向クラッチ
軸4上の操向クラッチ2へ伝動され、この操向クラッチ
2から左右の走行軸へ伝動されて走行することができ
る。この操向クラッチ2の左右いずれか一方を切りにす
ると、この操向クラッチ2切り側の走行伝動が止って、
この切り側へ操向される。
軸6上の変速伝動系列の変速ギヤ等を経て操向クラッチ
軸4上の操向クラッチ2へ伝動され、この操向クラッチ
2から左右の走行軸へ伝動されて走行することができ
る。この操向クラッチ2の左右いずれか一方を切りにす
ると、この操向クラッチ2切り側の走行伝動が止って、
この切り側へ操向される。
【0026】操向クラッチ2を切るときに操向ブレ−キ
3を働かせるのは、逆転ギヤ8を回転不能状態に固定す
ると、ブレ−キギヤ7が回転しないため、該操向ブレ−
キ3が操向クラッチ2の切りの後に働いて、操向クラッ
チ2切り側の走行軸の付き回りを制動して、旋回を有効
に行うことができる。又、逆転ギヤ8を逆転伝動させて
急旋回するときは、前記のような操向クラッチ2の切り
状態から、このクラッチ切り側の操向ブレ−キ3が制動
されると共に、逆転ギヤ8の伝動によって、入力軸1か
ら中間軸6への伝動が逆回転されて、ブレ−キギヤ7を
操向クラッチ軸4に対して逆転伝動し、このため操向ブ
レ−キ3の接続されている側の操向クラッチ2及びこれ
に常時噛合連動する走行装置が逆回転されて、急旋回が
行われる。
3を働かせるのは、逆転ギヤ8を回転不能状態に固定す
ると、ブレ−キギヤ7が回転しないため、該操向ブレ−
キ3が操向クラッチ2の切りの後に働いて、操向クラッ
チ2切り側の走行軸の付き回りを制動して、旋回を有効
に行うことができる。又、逆転ギヤ8を逆転伝動させて
急旋回するときは、前記のような操向クラッチ2の切り
状態から、このクラッチ切り側の操向ブレ−キ3が制動
されると共に、逆転ギヤ8の伝動によって、入力軸1か
ら中間軸6への伝動が逆回転されて、ブレ−キギヤ7を
操向クラッチ軸4に対して逆転伝動し、このため操向ブ
レ−キ3の接続されている側の操向クラッチ2及びこれ
に常時噛合連動する走行装置が逆回転されて、急旋回が
行われる。
【0027】このように、旋回側の走行装置を逆回転さ
せて急旋回するときは、入力軸1から変速伝動して操向
クラッチ2へ伝動する変速伝動系とは別系列として、入
力軸1から逆転ギヤ8を経てブレ−キギヤ7へ逆転伝動
するものであるから、変速伝動系伝動の変速によって走
行速が変っても、逆転伝動系による逆転伝動比は変ら
ず、低速のみならず中速域、高速域での旋回走行時の駆
動トルクを安定させることができる。
せて急旋回するときは、入力軸1から変速伝動して操向
クラッチ2へ伝動する変速伝動系とは別系列として、入
力軸1から逆転ギヤ8を経てブレ−キギヤ7へ逆転伝動
するものであるから、変速伝動系伝動の変速によって走
行速が変っても、逆転伝動系による逆転伝動比は変ら
ず、低速のみならず中速域、高速域での旋回走行時の駆
動トルクを安定させることができる。
【図1】本発明の実施の形態における伝動機構を示す正
面図。
面図。
【図2】本発明の実施の形態における伝動機構の一部の
作用説明図。
作用説明図。
【図3】本発明の実施の形態における油圧操作回路図。
【図4】本発明の別の実施の形態における伝動機構を示
す正面図。
す正面図。
7 回転体 14 センタ−ギヤ 19 サイドクラッチギヤ 21 出力ギヤ S 伝動状態切換え手段
Claims (1)
- 【請求項1】 センタ−ギヤ14と、該センタ−ギヤ1
4に対して逆回転可能な左右の回転体7,7と、前記セ
ンタ−ギヤ14と回転体7,7との何れかに選択的に係
合可能な左右のサイドクラッチギヤ19,19と、該サ
イドクラッチギヤ19,19に噛み合う左右の出力ギヤ
21,21と、前記左右の回転体7,7を逆回転状態に
切換え可能な伝動状態切換え手段Sを設けたことを特徴
とする作業車輌の走行伝動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31504697A JPH10119812A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | 作業車輌の走行伝動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31504697A JPH10119812A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | 作業車輌の走行伝動装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02109890A Division JP3092137B2 (ja) | 1990-04-24 | 1990-04-24 | コンバイン等の操向旋回装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10119812A true JPH10119812A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=18060787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31504697A Pending JPH10119812A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | 作業車輌の走行伝動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10119812A (ja) |
-
1997
- 1997-11-17 JP JP31504697A patent/JPH10119812A/ja active Pending
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