JPH10119136A - 選択光源を用いた光造形法および該造形法によって得られる立体造形物 - Google Patents

選択光源を用いた光造形法および該造形法によって得られる立体造形物

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JPH10119136A
JPH10119136A JP8297082A JP29708296A JPH10119136A JP H10119136 A JPH10119136 A JP H10119136A JP 8297082 A JP8297082 A JP 8297082A JP 29708296 A JP29708296 A JP 29708296A JP H10119136 A JPH10119136 A JP H10119136A
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light source
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molding
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JP8297082A
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Saburo Okada
三郎 岡田
Masaaki Imaide
政明 今出
Hikari Goto
光 後藤
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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DENKEN ENG KK
Agency of Industrial Science and Technology
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/10Processes of additive manufacturing
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    • B29C64/135Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material using layers of liquid which are selectively solidified characterised by the energy source therefor, e.g. by global irradiation combined with a mask the energy source being concentrated, e.g. scanning lasers or focused light sources
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光造形における光硬化性樹脂の積層造形過程
で、緻密な表面をもつ立体造形物を成形するために必要
となる各成形物層の積層厚みを薄くした場合に、積層数
が増大することに伴って成形時間が長大化するという問
題点を解消し、良質な立体造形物を能率的に成形する。 【解決手段】 光造形における光硬化性樹脂の積層造形
過程で、波長の短い光は硬化深度が浅く、波長の長い光
は硬化深度が深いという光の特性に着目し、目的とする
成形物の形状等に応じて、異なる波長の光エネルギーを
選択的に照射し、微細なデータが必要とされる部分15
は波長の短い紫外線領域の光エネルギーにより硬化深度
を浅くして成形し、それ以外の部分14は波長の長い可
視光領域の光エネルギーにより硬化深度を深くして成形
して、積層される層厚部分を複合的に組み合わせて造形
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光硬化性の樹脂に所望
の任意形状に光エネルギーを照射して、得られた層状の
平面硬化物を積層し、3次元造形物を形成する光造形法
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光硬化性の樹脂に光エネルギ
ーを照射して3次元造形物を形成する光造形法は、各種
のものが知られており、特に、最近では日刊工業新聞社
発行の「光造形法」(1990年10月30日発行・著
者:丸谷洋二,大川和夫,早野誠治,斉藤直一郎,中井
孝)により広く理解されるようになっている。
【0003】従来における光造形法としては、光硬化性
樹脂を貯留した上面開放形樹脂槽内の液面近くに配置し
た造形テーブルを樹脂の自由液面から順次降下させて硬
化物を積層しながら造形物を成形する自由液面法が一般
的に知られており、また、別の方法としては、底面を光
の透過窓とした樹脂槽内に樹脂の液面を規制させて液面
にベースプレートを配置し、光を樹脂槽の底面透過窓よ
りベースプレート方向へ照射して前記プレートと樹脂槽
底面との間の樹脂を樹脂硬化物層として硬化させる規制
液面法が、例えば特開平7−1594号、特開平7−1
595号、特開平8−108480号、特開平8−10
8481号等により知られている。
【0004】また、樹脂に対して光を照射するための光
源としては、主として、紫外線領域の光エネルギーを照
射するAr(アルゴン)レーザー、He−Cd(ヘリウ
ム・カドミウム)レーザー、などの気体レーザー、また
は、可視光領域の光を照射する半導体レーザー、YAG
(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)レーザー
の第2高調波などが用いられている。
【0005】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、前記の従来に
おける光造形法では、図3に示すように、積層造形物A
を構成する各成形物層Bの積層厚みというものが、構築
しようとするモデルを表現するための最小分解能である
ため、できるだけきれいな表面をもつデサインモデルを
成形することを目的として、成形物層Bの積層厚みを薄
くしようとすればするほど成形物層Bの積層数が飛躍的
に増大することになる。また、モデルが大きくなればな
るほど、成形物層Bの積層数が増大することになるの
で、当然のことながら、成形工程および成形に要する時
間が膨大になるという問題点を有しており、実際問題と
して、従来の方法ではいずれも未だ光造形法を完成の域
に到達させるための有効な手段となりえていないのが実
情である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の光造形法の課題である、きれいな表面をもつデサ
インモデルを構成するために必要となる成形物層の積層
厚みを薄くした場合に、積層数が増大することに伴って
成形時間が長大化するという問題点を解消するために、
光造形における光硬化性樹脂の積層造形過程で、波長の
短い光ほど硬化深度が浅く、波長の長い光ほど硬化深度
が深くなるという光の特性に着目して、良質な立体造形
物を能率的に成形することのできる光造形法の提供を目
的としたものである。
【0007】そのための具体的手段として、本発明は、
槽内の光硬化性樹脂に所望の任意形状に光エネルギーを
照射して、得られた層状の平面硬化物を積層し、3次元
形状物を成形する光造形法において、目的とする成形物
の形状に応じて、光硬化性樹脂に照射する光エネルギー
の波長を選択的に可変照射して造形することを特徴とす
る。
【0008】光硬化性樹脂に照射する光エネルギーの波
長を選択的に可変する手段としては、異なる光源波長を
もつ複数の光照射装置により光エネルギーを選択して照
射を行うもであることが好ましい。
【0009】光硬化性樹脂に照射する光エネルギーを選
択的に利用する波長については、少なくとも、光源波長
が400nm以下の紫外線領域の光源と、400nmよ
り長い可視光領域あるいは赤外線領域の光源の2種類以
上が好ましい。
【0010】光硬化性樹脂に所望する任意形状に光エネ
ルギーを照射する過程において、3次元的に微細な表現
が必要とされるデサイン部、あるいは造形物の輪郭部に
対しては紫外線領域の波長光源で描画積層し、このとき
数層に重複する造形部分を埋めるデータは描画せず、こ
の数層に重複する造形部分については可視光領域の波長
光源により、該光源の固有の硬化深度に相当する層厚分
に対してまとめて光照射を行なうことで積層造形を複合
的に成形することができる。
【0011】更に、光硬化性樹脂に所望する任意形状に
光エネルギーを照射する過程の別の方法として、3次元
的に微細な表現が必要とされるデサイン部を紫外線領域
の波長光源で描画積層し、この微細部分を除くデサイン
部は可視光領域の波長光源により描画積層することで、
積層造形を複合的に成形することができる。
【0012】また、光硬化性樹脂に所望する任意形状に
光エネルギーを照射する過程の更に別の方法として、所
望する主体造形物を紫外線領域の波長光源により成形し
たのち、この主体造形物を補助的に保持あるいは懸荷す
る補助造形物を可視光領域の波長光源により一体的に積
層成形して、互いに異なる造形物を複合的に成形するよ
うにしてもよい。
【0013】本発明は、光造形における積層造形過程に
おいて、デサインモデルの形状に応じて、光照射装置の
光源波長を選択することで、微細な表現が必要とされる
デサイン部とか造形物の輪郭部に対しては、硬化深度が
浅くて済む波長の短い紫外線領域の波長光源により描画
積層し、3次元的にさほど微細な表現を必要としない部
分に対しては、硬化深度を深く設定することのできる波
長の長い可視光領域の波長光源により描画積層するの
で、積層造形物を構成する各成形物層の積層厚みを自由
に設定することができると共に、微細な表現が必要とさ
れる部分の描画積層処理と、微細な表現を必要としない
部分の描画積層処理とをいずれも迅速かつ能率的に行う
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る光造形法を、
図1に示す規制液面法による光造形装置に基づいて説明
すると、2は光硬化性樹脂3を貯留する樹脂造形槽であ
り、この樹脂造形槽2は中央部が隆起した透明プレート
4の周囲に凹溝2aが周設された形状からなっている。
【0015】樹脂造形槽2内の光硬化性樹脂3は、凹溝
2a内の樹脂3が槽外に設けたポンプ11に吸引された
のち該ポンプ11から透明プレート4の上に供給される
ようになっていて、透明プレート4の上に所定量の樹脂
3が供給されると、造形槽2の上に設けられたスキーマ
ー装置12が水平移動して透明プレート4の上に所定の
深さの樹脂液層13を形成するとともに、余剰分の樹脂
3が凹溝2a内へ戻されるような循環を繰り返す。
【0016】前記透明プレート4の上方には、図示外の
エレベータ装置によって上下動する造形ベースプレート
1が設けられており、また、該透明プレート4の下方に
は縦横方向に自由に移動するX−Yプロッタ5によっ
て、紫外線光照射部6および可視光照射部8より光エネ
ルギーを透明プレート4の底面を通して、該プレート上
の光硬化性樹脂3に照射するためのコンピュータユニッ
10と接続した紫外線光照射装置7および可視光照射装
置9が設けられている。
【0017】本実施例に示す紫外線光照射装置7として
は、ウシオ電気株式会社製のHe−Cd(ヘリウム・カ
ドミウム)レーザーを使用し、その波長は紫外線領域の
325nm、出力は10mWであり、可視光照射装置9
は株式会社島津製作所製YAG(ヤグ)レーザーの第2
高調波レーザーを使用し、その波長は可視光領域の47
3nm、出力は10mWの波長の異なる2種類の光源に
よる構成とする。
【0018】前記光照射装置による光硬化性樹脂3への
光照射に際しては、図1のように、X−Yプロッタ5に
前記紫外線光照射部6および可視光照射部8を設けて、
紫外線光照射装置7および可視光照射装置9と前記光照
射部6,8とを光ファイバー6aおよび8aにより接続
する構成とするが、それ以外の構成としては、X−Yプ
ロッタ5へ前記光照射装置7,9を直接載荷する構成、
その外、ガルバノミラー等の光学反射装置により光を照
射する構成としてもよい。
【0019】また、紫外線光照射装置7、可視光照射装
置9およびX−Yプロッタ5は、前記コンピュータユニ
ット10により制御されるが、このコンピュータユニッ
ト10は、前記造形ベースプレート1やポンプ11、ス
キーマー装置12なども制御するほか、3次元形状の積
層造形用の積層スライス毎の平面形状を演算し、更にこ
れに前記光照射装置7および9が所望する平面形状を描
画するように、レーザーのスキャン速度や走査幅などの
属性データの計算も同時に行うようにする。
【0020】更に、コンピュータユニット10はCAD
を内蔵し、3次元モデルのCAD入力から積層造形デー
タの演算制御を行うもの、あるいは3次元モデルの設計
と他のコンピュータで行うもの、あるいはCTスキャナ
ー、MRI、3次元形状測定機による3次元立体形状の
認識を行う装置とのデータ授受により、該装置の積層造
形制御を行うものなど多様な組み合わせが考えられる。
【0021】光硬化性樹脂3は光源波長によって、紫外
線により硬化するもの、あるいは可視光により硬化する
ものなどがあり、また樹脂基材においてはアクリル系の
樹脂、あるいはエポキシ系の樹脂をあげることができる
が、本発明の光造形法に示すように光源波長を可変する
場合における樹脂硬化特性としては、該光源を使用する
波長域において充分硬化する性能があれば、いずれも好
適に使用することができる。
【0022】前記の造形装置による造形方法の手順を説
明すると、図1および図4に示すように、樹脂造形槽2
内の透明プレート4上に所定量の光硬化性樹脂3を供給
し、スキーマー装置12の水平移動により余剰分の樹脂
を除去することで所定量の樹脂液層13を形成したの
ち、図4(a)に示すように、樹脂液層13内における
透明プレート4上に造形ベースプレート1を降下密着さ
せる。
【0023】次に、槽内の樹脂3に対し、透明プレート
4の下面を通して前記光照射装置7および9から光エネ
ルギーを照射するが、このとき成形しようとする造形物
の形状とか構造などの条件に応じて、紫外線光照射部6
から紫外線照射光を照射するか、あるいは可視光照射部
8から可視光照射光を照射するかを選択する。
【0024】これは、光硬化性樹脂3の紫外線および可
視光による硬化深度特性の違いを利用するものであり、
例えば、目的とする立体造形物が図2に示すようなネジ
のような形状である場合には、図2(b)に示すよう
に、ネジ山部分15のような微細なデサインを表現した
い部分に対しては、硬化深度の短い紫外線照射光を利用
して造形処理を行い、また、ネジの軸芯部にあたる中実
な部分14のような積層厚みが大きくて済むような部分
に対しては、硬化深度の長い可視光照射光を利用して造
形処理する。
【0025】表1に光硬化性樹脂3にそれぞれの光源を
一定速度で移動照射した場合の硬化深度を示す。光源は
前記紫外線領域の紫外線光照射装置7である波長325
nmで出力10mWのもの、および可視光領域の可視光
光照射装置9である波長473nmで10mWのもの
で、光硬化性樹脂3は日本化薬株式会社製DF−803
を試用した値である。この図から明らかなように、可視
光の硬化深度が紫外線の3〜5倍以上あることが特徴的
に見出せる。
【0026】
【表1】
【0027】前記のように、造形処理に際しては、槽内
の樹脂3に対し、透明プレート4の下面を通して前記光
照射装置7もしくは9から光エネルギーを照射するが、
造形物が前記のネジのような場合には、図4(b)に示
すように、光エネルギーを照射する前に透明プレート4
を僅かに上昇させて、造形ベースプレート1との間に成
形しようとする成形物層の厚さに相当する間隙20を設
け、透明プレート4と造形ベースプレート1との間に介
在する樹脂に、透明プレート4の下面から紫外線照射光
18を照射する。
【0028】前記紫外線照射光18の照射に際しては、
前記コンピュータユニット10により紫外線照射光18
の被照射部分となるネジ山部分15の平面形状を演算し
て、得られたデータにより前記紫外線光照射部6を走査
することにより、紫外線照射光18を透明プレート4と
造形ベースプレート1との間の光硬化性樹脂3に照射し
て、図4(b)に示すような第1層目の成形物層17a
を成形する。
【0029】第1層目の成形物層17aが成形された後
は、前記造形ベースプレート1を更に上昇して透明プレ
ート4上から第1層目の成形物層17aを引き剥し、次
の工程として、前記と同様な手順により、第1層目の成
形物層17aと造形ベースプレート1との間に前記成形
物層17aと同様の間隙を設けて、この間隙内に介在す
る樹脂に紫外線照射光18を照射し、次の目的とする成
形物層17bを成形する。
【0030】更に同様な操作を繰り返して、図4(c)
に示すように、紫外線照射光18による被照射部分とな
るネジ山部分15の積層厚みが、所定の目的とする可視
光照射光19によるネジ軸芯中実部14の厚さに相当す
る層厚に達したら、今度は図4(d)のように、ネジ山
部分15の内側部分対し、前記可視光照射部8から可視
光照射光19を照射してネジ軸芯中実部14の平面形状
を成形し、以下、同様な操作を繰り返すことにより、図
4(e)のように、紫外線照射光18によるネジ山部分
15の成形物層と、可視光照射光19によるネジ軸芯中
実部14の成形物層とを順次複合的に組み合わせて、目
的とする所定の3次元積層造形物を成形する。
【0031】第6図は本発明による成形方法と従来法に
より、ネジモデルを成形した場合のネジ径と成形時間と
の関係を示す比較図である。この図より、本発明により
成形したネジモデルは、従来法により成形したネジモデ
ルとなんら精度、粗さなどの表面形状に差異はなく、成
形時間を飛躍的に短縮することが可能であることが分か
る。
【0032】なお、この実験における造形物の精度、粗
さなどの表面性状に差異を発生させない成形条件として
の、従来法による成形条件は、光源に前記波長325n
mで10mWの紫外線レーザを使用し、平面の各層厚み
=0.15mm、レーザスキャン幅=0.1mm、レー
ザスキャン速度=70mm/s、レーザスキャン方向=
X−Y両方向/層である。
【0033】また、本発明による複合成形の条件として
は、造形モデル外周部にあたるネジ山部15は、光源に
波長325nmで出力10mWの紫外線レーザを使用し
て、平面の各層厚み=0.15mm、レーザースキャン
幅=0.1mm、レーザスキャン速度=70mm/s、
レーザスキャン方向=X−Y両方向/層で成形し、一
方、軸芯中実部14は、光源に波長473nmで出力1
0mWの可視光レーザを使用して、平面の各層厚み=
0.75mm、レーザースキャン幅=0.1mm、レー
ザスキャン速度=50mm/s、レーザスキャン方向=
X方向/層とY方向/層とを各層毎に交互に成形する。
【0034】上記の実施例は、目的とする造形物の外周
縁部を紫外線光源によって成形し、この外周縁部の内側
における軸芯中実部は可視光光源によって成形した例を
示したが、本発明は、上記実施例のように、単に異なる
波長の光源を可変することで造形物の外側と内側とを成
形するだけでなく、目的とする造形物の形状によって
は、図5に示すように、造形物の所望する積層分解能に
応じて光源波長を選択し、まず目的とする主体造形物2
5を紫外線領域の波長光源により成形したのち、この主
体造形物25を補助的に保持あるいは懸荷する補助造形
物24を可視光領域の波長光源により一体的に積層成形
して、互い異なる造形物を複合的に成形するような方法
も可能である。
【0035】また、本発明の適用される光造形法として
は、本実施例で説明した方法以外にも、本発明の属する
規制液面法に分類される下方露光法であるとか、樹脂層
底面とその上方に配置した透明プレートの間に、上方か
らの光照射により第1層目の造形物を成形した後に、透
明プレートを上方に引き上げて前記造形物の上に新しい
造形物を順次積層していく上方露光法であるとか、ある
いは、前記の自由液面法などの公知の光造形手段がある
が、本発明で示した改良をこれらの各種造形法に適用す
ることは充分可能である。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明では、光
造形における積層造形過程において、目的とする造形物
の形状に応じて、光照射装置の光源波長を選択すること
により、波長の短い光ほど硬化深度が浅く、波長の長い
光ほど硬化深度が深くなる光の特性を活かし、積層造形
物の積層厚みを自由に設定することができるので、高精
度を維持しつつ、造形時間を大幅に短縮することができ
る。
【0037】また、目的とする造形物の成形に必要なス
キャン走査距離を短くでき、積層厚みを可変できること
により、成形時間を短縮できることは、結果的に生産能
率が増大するとともに、消耗あるいは維持に対する保守
割合も軽減され、全体としての作業能率を大幅に向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光造形法を実施すための造形装置
の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の光造形法による一つの積層立体モデル
の形状を示す概念図であり、(a)は異なる成形物層に
よる複合的配列関係を示す部分的斜視図、(b)は成形
時における波長変更部位の形状を示す部分的平面図、
(c)は造形物の各層を形成する積層造形用スライスデ
ータを示す断面図である。
【図3】従来の光造形法による図2と同じ条件の積層立
体モデル形状を示す概念図であり、(a)は各成形物層
の配列関係を示す部分的斜視図、(b)は各成形物層の
部分的平面図、(c)は造形物の各層を形成する積層造
形用スライスデータを示す断面図である。
【図4】本発明の光造形法による3次元積層造形物の成
形過程を示す説明図である。
【図5】本発明の光造形法による他の積層立体モデルの
形状を示す概念図である。
【図6】本発明の光造形法と従来の光造形法によりネジ
モデルを成形した場合の成形時間の関係を示す比較図表
である。
【符号の説明】
1:造形ベースプレート 2:樹脂造形槽 3:光硬化性樹脂 4:透明プレート 5:X−Yプロッタ 6:紫外線光照射部 6a:光ファイバー1 7:紫外線光照射装置 8:可視光照射部 8a:光ファイバー2 9:可視光照射装置 10:コンピュータユニット 11:ポンプ 12:スキーマー装置 13:樹脂液層 14:ネジ軸芯中実部 15:ネジ山部 16:可視光照射による成形物層 17a:紫外線照射による第1層目成形物層 17b:紫外線照射による第2層目成形物層 18,紫外線照射光 19:可視光照射光 20:間隙 24:補助造形物 25:主体造形物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今出 政明 広島県呉市広末広2丁目2番2号 工業技 術院中国工業技術研究所内 (72)発明者 後藤 光 大分県大分市碩田町2−1−40 デンケン エンジニアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽内の光硬化性樹脂に所望の任意形状に
    光エネルギーを照射して、得られた層状の平面硬化物を
    積層し、3次元形状物を成形する光造形法であって、目
    的とする造形物の形状に応じて、光硬化性樹脂に照射す
    る光エネルギーの波長を選択的に可変照射して造形する
    ことを特徴とする光造形法。
  2. 【請求項2】 光硬化性樹脂に照射する光エネルギーの
    波長を選択的に可変する手段として、異なる光源波長を
    もつ複数の光照射装置により光エネルギーを選択して照
    射を行う請求項1の光造形法。
  3. 【請求項3】 光硬化性樹脂に照射する光エネルギーを
    選択的に利用する波長として、少なくとも、光源波長が
    400nm以下の紫外線領域の光源と、400nmより
    長い可視光領域あるいは赤外線領域の光源の2種類以上
    の光照射を行う請求項1の光造形法。
  4. 【請求項4】 光硬化性樹脂に所望する任意形状に光エ
    ネルギーを照射する過程において、3次元的に微細な表
    現が必要とされるデザイン部、あるいは造形物の輪郭部
    などを紫外線領域の波長光源で描画積層し、このとき積
    層する平面硬化物の数層に重複する造形部分を埋めるデ
    ータは描画せず、この数層に重複する造形部分は、可視
    光領域の波長光源により、該光源の固有の硬化深度に相
    当する層厚分をまとめて光照射することで積層造形を複
    合的に成形する請求項3の光造形法。
  5. 【請求項5】 光硬化性樹脂に所望する任意形状に光エ
    ネルギーを照射する過程において、3次元的に微細な表
    現が必要とされるデザイン部を紫外線領域の波長光源で
    描画積層し、該微細部分を除くデザイン部は可視光領域
    の波長光源により描画積層し、積層造形を複合的に成形
    する請求項3の光造形法。
  6. 【請求項6】 光硬化性樹脂に所望する任意形状に光エ
    ネルギーを照射する過程において、所望する主体造形物
    を紫外線領域の波長光源により成形したのち、この主体
    造形物を補助的に保持あるいは懸荷する補助造形物を可
    視光領域の波長光源により一体的に積層成形して、互い
    に異なる造形物を複合的に成形する請求項3の光造形
    法。
  7. 【請求項7】 槽内の光硬化性樹脂に所望の任意形状に
    光エネルギーを照射して、得られた層状の平面硬化物を
    積層して3次元形状物を成形する光造形法に基づき、目
    的とする造形物の形状に応じて、光硬化性樹脂に照射す
    る光エネルギーの波長を選択的に可変照射することで成
    形される立体光造形物。
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