JPH10118911A - 乾式バレル光沢仕上研磨法 - Google Patents

乾式バレル光沢仕上研磨法

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JPH10118911A
JPH10118911A JP27332996A JP27332996A JPH10118911A JP H10118911 A JPH10118911 A JP H10118911A JP 27332996 A JP27332996 A JP 27332996A JP 27332996 A JP27332996 A JP 27332996A JP H10118911 A JPH10118911 A JP H10118911A
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JP
Japan
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polishing
media
mass
dry barrel
barrel
Prior art date
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Application number
JP27332996A
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English (en)
Inventor
Masatomo Watanabe
昌知 渡辺
Shoichi Yoshida
昭一 吉田
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Sintobrator Ltd
Original Assignee
Sintobrator Ltd
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的硬質の金属材料を高能率、高品位に光
沢仕上げすることのできる乾式バレル光沢仕上研磨法を
提供すること。 【解決手段】 少なくとも乾式バレル用メディアとワー
クとを混合させたマスを研磨槽内に装入して流動させな
がらワークをバレル研磨するに際し、前記乾式バレル用
メディアの10〜40容量%のアルミナボールをマスに
混合してこのマス中に気流を通気させながらワーク研磨
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研磨槽内に少なく
とも乾式バレル用メディアとワークからなるマスを装入
し、このマスを槽内で流動させながら研磨する乾式バレ
ル研磨法によりワークの光沢を改善するようにした乾式
バレル光沢仕上研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特公昭56−3101号公報な
どにより開示されように、研磨液を使用しない実質的に
乾式下で行う乾式バレル研磨法は、研磨廃水を生じない
ので近年、環境保全の観点から大いに期待されている
が、従来の乾式バレル研磨法では、ワーク或いは乾式バ
レル用メディアの表面に研磨粉が付着して、ワークの変
色や研磨力の低下等を生じ、良好な研磨を続けることが
できなかった。
【0003】このような問題を改善するため、特開昭6
0−48251号公報に開示されているように、研磨液
に代わり植物繊維質を添加してこれに切り屑を吸蔵させ
ることにより前記のような研磨粉の付着を低減する方法
や、特開平6―79613号公報に開示されているよう
に、更に油脂質等を加えて油脂質等に研磨粉を包み込ん
で研磨粉の付着を低減する方法などが提案されてきた
が、これらの所謂研磨粉吸蔵物質を添加する方法は、研
磨の進行にともなって植物繊維質の研磨粉吸蔵余力が低
下して研磨が安定しない問題や、廃水を生じない一方で
研磨粉を吸蔵した植物繊維質という個体廃棄物を新たに
大量に発生する問題があり、このような乾式バレル研磨
法の問題を抜本的に改善する新しい技術の開発が求めら
れてきた。
【0004】そこで、本発明者等は前記の問題を解決す
べく鋭意検討の結果、マス中に気流を通気させつつ研磨
を行ってマスを冷却すると共に、発生した研磨粉を速や
かに研磨槽外に排出すれば前記諸問題が大きく改善され
ることを知見して、研磨廃水はもとより新たな個体廃棄
物の増加なしに安定的に研磨を継続可能な新規な乾式バ
レル研磨手段を開発し、特願平4−301028号、特
願平6−117946号、特願平6−149854号、
特願平7−123936号等として先に提案した。
【0005】一方、バレル研磨法を応用した光沢仕上方
法としては、微細砥粒を含有させた油脂質を植物繊維質
に担持させて構成する所謂コーティングメディアとワー
クとを従来から使用されてきた湿式バレル研磨装置によ
り積極的に気流を通気させることなしに流動させて行う
遊離砥粒流動研磨とも言うベき光沢仕上法が古くから行
われてきたが、この方法はメディアの比重が小さいため
研磨に長時間を必要とする欠点があり、また、光沢仕上
げとはいえ発生する研磨粉が同様に槽内に留まる結果、
研磨が安定しない等の問題は解決されないままであっ
た。
【0006】このような問題を解決すべく本発明者等
は、前記の新規な乾式バレル研磨法を改良して、マス中
に気流を通気させながら金属製メディアと乾式バレル用
メディアとを混合させた混合メディアを用いて研磨を行
うと、金属メディアのバニシング効果と樹脂メディアの
研磨効果を相乗的に作用させるようにする方法も開発
し、特願平7−275582号として提案したが、この
方法で比較的硬質のワークを光沢仕上げするときには、
得られる光沢度に限界があることが判った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは、前記のような要望に応えて、比較的硬質
の金属材料を量産性に優れたバレル研磨法によって、高
能率、高品位に光沢仕上げすることのできる新規な乾式
バレル光沢仕上研磨法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の乾式バレル光沢仕上研磨法は、少
なくとも乾式バレル用メディアとワークとを混合させた
マスを研磨槽内に装入して流動させながらワークをバレ
ル研磨するに際し、前記乾式バレル用メディアの10〜
40容量%のアルミナボールを前記マスに混合するとと
もに、このマス中に気流を通気させながらワーク研磨す
ることを特徴とする。
【0009】このような乾式バレル光沢仕上研磨法によ
れば、マス中に気流を通気させながら研磨を行うので、
研磨中に発生する研磨粉は前記気流により速やかに研磨
槽外に排出されることとなり、研磨槽内に滞留する研磨
粉がメディアの表面に堆積してメディアの切味を阻害す
る所謂目潰れ現象や、ワークの表面に付着してワークを
黒灰色に変色させる所謂焼け現象を防止することがで
き、研磨を安定継続させることができる。
【0010】また、マス中にアルミナボールを混合させ
ることとしたので、バレル法やブラスト法などの慣用法
によリバリ取り等の処理が施された後の比較的粗いワー
ク表面の凸部は、乾式バレル用メディアにより効率よく
研磨除去されると共に、アルミナボールにより小さく研
磨除去されつつ押潰されることとなり、ワークが比較的
硬質な金属である場合、その比較的粗い表面を効率的に
滑らかとして良好な光沢を生ずるのである。
【0011】なお、本発明に用いる乾式バレル用メディ
アとは、微細砥粒をナイロンなどの樹脂により固めたも
のであって、例えば、特公平2−43652号公報とし
て開示されているような所謂樹脂質メディアであって、
特に仕上用の細かい砥粒を含有させたものを採用するの
が好ましい。
【0012】また、アルミナボールを乾式バレル用メデ
ィアに対し10容量%以上混合させるとしたのは、それ
以下では乾式バレル用メディアの研磨作用のみが強く進
行して光沢を生じないためであり、一方、アルミナボー
ルを乾式バレル用メディアに対して40容量%を超える
と全体として研磨の進行が遅くなって、好ましい時間内
に光沢を得られない理由による。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態として、ワークとしてロックウエル硬度30(Cスケ
ール)のSCM435材よりなる継手部材を採用し、研
磨時間を20分として、アルミナボールの混合量を変え
て行った4つの実施例と、本発明の範囲を逸脱する5つ
の比較例についての実験結果を表1に示す。なお、この
実験には乾式バレル用メディアとして新東ブレー夕ー社
製の乾式バレル用メディア(商品番号NFT6×6W)
を採用し、セラミックボールには同じく新東ブレー夕ー
社製の6mm球形セラミックボール(商品番号V−6)を
採用し、無機質メディアには同じく新東ブレー夕ー社製
の4mm三角中形無機質メディア(商品番号60−T4×
4)を採用し、研磨装置には同じく新東ブレー夕ー社製
のマス中に気流を通気させながら安定に乾式研磨を継続
することの可能な乾式流動バレル研磨装置(商品番号E
VF−08RD)を採用した。
【0014】
【表1】
【0015】表1によれば、アルミナボールを10容量
%乃至40容量%混合させた実施例1〜実施例4では良
好な光沢を得ることができた。この場合、実施例1の1
0容量%では乾式バレル用メディアの研磨作用が勝った
白っぽい光沢面となり、実施例4の40容量%はややく
もりのある光沢面であって、アルミナボールを20容量
%混合させた実施例2のワークが最も良好な光沢度を示
した。
【0016】一方、比較例Aのようにアルミナボールを
混合させない場合、即ち、乾式バレル用メディアとワー
クを流動させた場合には、処理前に比べて表面は白っぽ
さを増し、研磨は進行しているものの光沢面を得ること
はできず、多少白っぽさは緩和されるものの、アルミナ
ボールを5容量%混合させた比較例Bの場合にも同様に
光沢面は得られなかった。また、アルミナボールを過剰
に加えた比較例Cでは、部分的に光沢を呈するようにワ
ーク表面性状の変化がみられるものの、前面均一な光沢
は得られず、試しに所定の3倍の時間研磨を継続してみ
たが、それでも求める光沢度には到達せず、研磨速度の
点で実用に供する事ができないことが確かめられた。さ
らに、砥石に陶土を混合して焼成させて得た所謂無機質
メディアをアルミナボールの代わりに混合させた比較例
Dについて見てみれば、ワークの表面はアルミナボール
の混合量の少ない比較例Bに類似の白っぽい仕上りとな
って、無機質メディアでは殆ど光沢度向上に効果がない
ことが確かめられた。また、金属メディアの場合につい
て見ても前記と同様に仕上がりは白っぽくなり、金属メ
ディアも比較的硬質のワークの光沢仕上げには採用でき
ないことが確かめられた。
【0017】なお、ワークがロックウエル硬度80(B
スケール)のステンレス材をバレル研磨するときには、
アルミナボールを混合するとワークは黒っぽく仕上がっ
て良好な光沢が得られず、これに対して無機質メディア
や金属メディアを混合すると光沢仕上げに有効であるこ
とが確かめられており、従って、ワークの硬度が調べら
れていない場合や中間的な硬度である場合には、金属メ
ディアとアルミナボールの両方を試験して光沢度の優れ
た方を採用することが好ましいことが判った。
【0018】
【発明の効果】本発明は前記した説明によって明らかな
ように、乾式バレル用メディアとワークとを混合させた
マスを研磨槽内に装入して流動させながらワークをバレ
ル研磨するに際し、前記乾式バレル用メディアの10〜
40容量%のアルミナボールをマスに混合してこのマス
中に気流を通気させながらワーク研磨することにより、
比較的硬質の金属材料を量産性に優れたバレル研磨法に
よって、高能率、高品位に光沢仕上げすることのでき、
しかも、研磨液を使用しないので廃水処理に余分な経費
を必要とせず、また、繊維質物質を使用しないので多量
の個体廃棄物を新たに生ずる問題も生しないなどの利点
がある。従って、本発明は比較的硬質の金属材料を高能
率、高品位に光沢仕上げすることのできる新規な乾式バ
レル光沢仕上研磨法として業界に寄与するところ極めて
大きいものがある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも乾式バレル用メディアとワー
    クとを混合させたマスを研磨槽内に装入して流動させな
    がらワークをバレル研磨するに際し、前記乾式バレル用
    メディアの10〜40容量%のアルミナボールを前記マ
    スに混合するとともに、このマス中に気流を通気させな
    がらワーク研磨することを特徴とする乾式バレル光沢仕
    上研磨法。
JP27332996A 1996-10-16 1996-10-16 乾式バレル光沢仕上研磨法 Pending JPH10118911A (ja)

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