JPH10118472A - 中空糸膜及びその製造方法 - Google Patents

中空糸膜及びその製造方法

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JPH10118472A
JPH10118472A JP29330896A JP29330896A JPH10118472A JP H10118472 A JPH10118472 A JP H10118472A JP 29330896 A JP29330896 A JP 29330896A JP 29330896 A JP29330896 A JP 29330896A JP H10118472 A JPH10118472 A JP H10118472A
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Masashi Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液と接触する外表面の疎水性を維持しな
がら被処理液と接触する内表面に対して親水性を付与し
た中空糸膜を提供する。 【解決手段】 吸着能を備えた疎水性高分子を主たる膜
素材とした中空糸膜において、製膜原液と芯液とを口金
から凝固液中に吐出して製膜する際に、親水性高分子を
芯液にのみ添加して、中空糸膜の内表面のみに親水性高
分子を付着保持させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶液中に存在する
物質の濾過や透析等に用いる中空糸膜及びその製造方法
に関し、より詳しくは、腎疾患あるいは薬物中毒等の治
療を目的とした血液浄化、特に血液透析療法、血液濾過
透析療法、あるいは血液濾過療法に適した中空糸膜及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中空糸膜は、例えば工業分野で
は、ビールやジュース等の飲料の濃縮や精製あるいは水
処理等に使用されている。そして、医療分野では、血液
透析療法、血液濾過透析療法、あるいは血液濾過療法等
(以下、血液浄化療法という)に用いる血液浄化器には
半透膜や限外濾過膜が用いられている。この血液浄化療
法用の膜(半透膜や限外濾過膜)としては、セルロー
ス、セルロースエステル、ポリアクリロニトリル、ポリ
メタクリル酸メチル、ポリビニルアルコール、エチレン
−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド、ポリスルホ
ン、ポリエステル等が使用されている。
【0003】血液浄化療法では、上述した膜を中空糸状
に紡糸したもの(以下、中空糸膜という)を用い、1万
本程度の中空糸を束ねた中空糸束をケーシング内に装填
して構成した血液浄化器を用いている。そして、血液濾
過療法では、中空糸膜の内表面側に血液(被処理液)を
流すことにより、尿毒素物質を濾別除去する。また、透
析療法では、中空糸膜の内表面側に血液を流すとともに
外表面側に透析液(処理液)を流し、中空糸膜を介して
血液と透析液とを接触させ、拡散により尿毒素物質を除
去するとともに体内の過剰な水分を除去する。
【0004】このような中空糸膜は、セルロースに代表
される親水性膜と、ポリスルホンやポリエステルに代表
される疎水性膜とに大別される。この疎水性膜の材料
は、本来、エンジニアリングプラスチックとして開発さ
れたものであるが、その機械的強度、耐熱性、耐薬品
性、さらには良好な生体適合性を有していることから血
液浄化療法用の中空糸膜として用いられている。
【0005】一般に、疎水性膜は物質の吸着能が高いと
いう性質を有している。この吸着能が高いという性質
は、透析液と接触する側の表面にとっては、透析液中の
エンドトキシン等の発熱物質を吸着して体内に入り込む
ことを防ぐことができるので好ましい。一方、血液と接
触する側の表面にとっては、血液成分(蛋白等)が透析
終了時においてもこの表面に付着し易くなるので、この
血液成分が浄化器内に残り易いという欠点となり得る。
【0006】このような欠点を改善するため、従来、疎
水性膜に親水性を付与する場合には、例えば、特公平5
−54373号公報、あるいは、特開平7−28986
3号公報にて開示されているように、疎水性高分子であ
るポリスルホン系樹脂の製膜原液に対して親水性高分子
であるポリビニルピロリドンを混入し、この液を製膜原
液として紡糸していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記処
理によって作成された中空糸膜では、中空糸の内外表面
及び厚み方向の全域に亘って親水性が付与されているの
で、発熱物質が吸着されず血液側(体内)に入り込む確
率が高くなってしまう。本発明はこのような事情に鑑み
提案されたものであり、中空糸膜の一方の表面〔透析液
(処理液)接触側の面〕の疎水性を残しつつ他方の表面
〔血液(被処理液)接触側の面〕に対して親水性を付与
することができる血液浄化用中空糸膜及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、請求項1記載の発明は、
吸着能を備えた疎水性高分子を主たる膜素材とした中空
糸膜において、前記中空糸膜のいずれか一方の表面にの
み親水性高分子を付着保持せしめたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、前記疎水性高分子
が発熱物質吸着能を備え、前記中空糸膜の外表面を処理
液との接触面、内表面を被処理血液との接触面とし、前
記外表面の発熱物質吸着能を維持しながら、前記内表面
に親水性を付与したことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、前記疎水性高分子
が、ポリエステル系樹脂とポリスルホン系樹脂との少な
くとも一方を主たる膜素材としていることを特徴とす
る。
【0011】請求項4記載の発明は、前記親水性高分子
が、平均分子量70000以上の親水性高分子であるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、前記親水性高分子
が、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、
ポリグリコールモノエステル、ポリプロピレングリコー
ルの共重合体、及びポリアクリルアミドからなる群から
選ばれたことを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、吸着能を備えた疎
水性高分子を主成分とする製膜原液と芯液とを口金から
凝固液中に吐出して製膜する中空糸膜の製造方法におい
て、親水性高分子を、前記芯液にのみ添加したことを特
徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、前記疎水性高分子
が、発熱物質吸着能を有することを特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明は、前記疎水性高分子
が、ポリエステル系樹脂とポリスルホン系樹脂との少な
くとも一方であることを特徴とする。
【0016】請求項9記載の発明は、前記親水性高分子
が、平均分子量70000以上の親水性高分子であるこ
とを特徴とする。
【0017】請求項10記載の発明は、前記親水性高分
子が、前記中空糸膜の内表面を透過せず、尚且つ前記内
表面に所定強度の吸着力で付着保持される親水性高分子
であることを特徴とする。
【0018】ここで、所定強度の吸着力とは、中空糸の
内表面側を流れる液体の流れに抗して内表面との付着保
持状態を維持し得る程度の吸着力である。
【0019】請求項11記載の発明は、前記親水性高分
子が、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコー
ル、ポリグリコールモノエステル、ポリプロピレングリ
コールの共重合体、及びポリアクリルアミドからなる群
から選ばれたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。最初に、本発明に係る中空糸膜
の製造方法について説明する。まず、製膜原液を調製す
る。ここでは、疎水性高分子としてのポリエステル系樹
脂とポリスルホン系樹脂との合計量を、10重量%乃至
25重量%の割合で有機溶媒に溶解して製膜原液を調製
する。
【0021】なお、本実施形態における前記ポリエステ
ル系樹脂は、
【0022】式
【化1】
【0023】で表される繰り返し単位を有するポリアリ
レート樹脂であり、前記ポリスルホン系樹脂は、
【0024】式
【化2】
【0025】で表される繰り返し単位及び
【0026】式
【化3】
【0027】で表される繰り返し単位の少なくとも何れ
かを有するポリスルホン樹脂である。
【0028】さらに、前記有機溶媒としては、ポリエス
テル系樹脂とポリスルホン系樹脂に対して良溶媒であれ
ば特に制限はなく、例えば、N−メチルピロリドン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等を用いることができる。こ
れらの中で、N−メチルピロリドンが最も好適に使用す
ることができる。
【0029】この製膜原液を二重管紡糸口金を用いて芯
液とともに凝固液中に吐出することにより、中空糸膜を
製造することができる。ここで、芯液及び凝固液は、製
膜原液を中空糸膜に成形するためのものであるが、樹脂
溶解に使用した有機溶媒を水に混合した混合溶媒の方
が、水単独よりも好ましい。これは、混合溶媒を使用し
た方が均一なフイブリル構造を形成しやすいためであ
る。混合する有機溶媒としては、樹脂に対する良溶媒、
例えば、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド等を用いることができる。これらの中で、N−メチ
ルピロリドンが最も好適に使用することができる。
【0030】さらに、芯液には、所定濃度に調製された
親水性高分子を添加している。この親水性高分子は、中
空糸膜の内表面に親水性を付与するためのものであり、
中空糸膜の凝固時において、この中空糸膜の内表面に付
着し保持されて、この内表面にのみ親水性を付与する。
この製造方法では、親水性高分子を芯液に添加するだけ
で良いので、簡単な工程で済むとともに既存の製造設備
を流用可能であり、膜の変更に係るコストを極めて低く
抑えることができる。また、添加する親水性高分子の種
類や濃度等を比較的自由に設定することもできる。
【0031】そして、この方法に用いる親水性高分子と
しては、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコー
ル、ポリグリコールモノエステル、ポリプロピレングリ
コールの共重合体、ポリアクリルアミドからなる群から
選ぶことができる。これらの群から選択することによ
り、取り扱い及び芯液への添加が容易となる。
【0032】但し、この親水性高分子は、中空糸膜を透
過しない性質及び吸着力が強固である性質を有すること
が求められる。このような性質は分子量によって規定さ
れるものと考えられる。一般に、水溶性高分子(親水性
高分子)では、1つの分子が多数の吸着点で吸着するこ
とが知られており、分子量が高いほど強い吸着力が得ら
れ、また、水溶性高分子の分子量が高いほど分子の大き
さが大きくなり、中空糸膜を透過し難くなる。
【0033】ところで、芯液に親水性高分子を添加せず
に中空糸膜を製造した場合には、この中空糸膜は、内外
表面が共に疎水性であり、高いエンドトキシン吸着能を
備えている。即ち、この中空糸膜では、エンドトキシン
が混入した液(例えば、井戸水、エンドトキシン濃度3
〜5EU/mL)を1〜2週間に亘って連続的に濾過し
ても、その濾液中のエンドトキシン濃度は検出限界
(0.03EU/mL以下)であった。エンドトキシン
は、膜の外表面にて濾別あるいは吸着して中空糸膜の透
過を阻止されたと考える。
【0034】また、構造に関しては、その内側に緻密層
が形成されるとともに、この緻密層の外側を覆うように
多孔質層が形成される。緻密層は、この中空糸膜におい
て、物質の選択透過性並びに透過速度を規定する部分
で、孔半径30Å乃至100Å程度の孔が形成されてい
る。また多孔質層は、緻密層を支持し膜の強度を保つ支
持層として機能しており、緻密層よりもかなり粗い孔が
形成される。
【0035】この中空糸膜は、図1に示す分子量分画特
性を有している。同図に示すように、例えば、分子量3
5000の物質については、篩係数(SC)が約0.
5、即ち、全体量の約50%がこの中空糸膜を透過し、
分子量70000の物質については、篩係数が約0.0
5、即ち全体量の約5%がこの中空糸膜を透過し、残り
の約95%が透過できないことが判る。同様に、分子量
100000以上の物質については、ほぼ全量(100
%)透過できないと考えられる。
【0036】そして、芯液中に存在する親水性高分子
は、膜の凝固の過程で緻密層に付着し保持されるものと
考えられる。従って、芯液に添加する親水性高分子とし
ては、中空糸膜の内表面側(即ち緻密層)に形成された
30Å乃至100Å程度の孔は透過せずに遮られ、尚且
つ中空糸膜の内表面に対して所定強度の吸着力を備えて
いる分子量のものが適していると考えられる。この場
合、図1より、中空糸膜の非透過率が95%以上の高分
子が適している(即ち、非透過率95%で透過しないと
みなす)とするならば分子量70000以上の高分子で
あればよいと考えられ、さらに好ましくは分子量100
000以上の高分子であれば問題なく使用できると考え
られる。
【0037】そして、本発明者の研究により、上述した
条件を満足する親水性高分子として、ポリビニルピロリ
ドンが最も適しているこという知見を得た。但し、この
ポリビニルピロリドンも分子量に応じて複数の種類があ
る。実験的には、平均分子量が約40000のK30を
添加した場合には、吸着力が弱く付着したものが剥がれ
落ちてしまうとともに中空糸膜の内表面側から外表面側
への透過が認められ使用することが困難であることが確
認できた。また、平均分子量1200000のK90を
添加した場合には、強固な吸着力が得られるとともに中
空糸膜の内表面側から外表面側への透過も認められず好
適に使用できることが確認できた。
【0038】以上から、好適に使用できるポリビニルピ
ロリドンの分子量の下限値は、これらのK30及びK9
0の範囲、即ち、平均分子量40000から平均分子量
1200000の範囲内に存在することが予測される
が、現時点においては、K30とK90との間の平均分
子量を有し、尚且つ医療用として使用できるポリビニル
ピロリドンが入手困難であることから確認はできていな
い。しかしながら、図1より、分子量が70000以上
であれば使用できるものと考えられる。また、ポリビニ
ルピロリドンの濃度に関し、このK90を用いた場合に
は、芯液中におけるK90の濃度が、少なくとも0.5
%以上であれば、好適に使用できる(即ち、中空糸膜の
内表面に付着保持される)。
【0039】次に、紡糸した中空糸膜を、有機溶媒等を
除去するために水洗いし、その後、乾燥して中空糸膜を
得る。このようにして得られた中空糸膜は、その内表面
に親水性高分子であるポリビニルピロリドンが付着保持
されている。さらに、このポリビニルピロリドンは、中
空糸膜を透過しないので、中空糸膜の外表面には中空糸
膜本来の疎水性が残っている。即ち、この中空糸膜は、
中空糸膜の外表面の疎水性を維持しながら内表面に親水
性を付与した中空糸膜となっている。
【0040】そして、この中空糸膜を血液浄化療法に使
用する場合には、この中空糸膜を用いた血液浄化器を作
製する。以下、この血液浄化器の作製について簡単に説
明する。血液浄化器の作製にあたり、まず、バンドル化
処理を行う。このバンドル化処理は、1万本程度の中空
糸膜を1つの束(以下、中空糸束という)にする処理で
ある。このとき、中空糸束は、円筒状のケーシングの内
径に応じた外径に調整される。
【0041】次に、この中空糸束をケーシング内に装填
し、ポッティングを行ってモジュール化する。図2の断
面図に示すように、本発明の血液浄化用中空糸膜を用い
た血液浄化器1は、ポリカーボネイトにより構成された
円筒状部材のケーシング2と、このケーシング2の両端
部で、ケーシング2に着脱自在に螺合する閉塞蓋部材と
しての注入側血液ポート3及び排出側血液ポート4とか
ら構成されている。ケーシング2の側面には、透析液の
流入口5と透析液の排出口6とが形成されている。ま
た、注入側血液ポート3及び排出側血液ポート4には、
それぞれ、血液を注入するための注入口7と、血液を排
出させるための排出口8とが突設されている。さらに、
注入側血液ポート3及び排出側血液ポート4とケーシン
グ2との接触部には、水密性を保つためのシール材とし
てOリング9が配設されている。
【0042】そして、このモジュール化では、同図にお
いて符号10で示す中空糸束を、ケーシング2の開口よ
りケーシング2内に装填し、同じく符号11で示すケー
シング2の開口部をシーリング材としてのウレタン系樹
脂12により封止する。さらに、中空糸束10における
ケーシングの外部にはみ出した部分を、ケーシングの開
口部11と同一平面となるように切断する。これによ
り、ケーシング2内に中空糸束10が装填されたモジュ
ールが作成される。そして、このモジュールに、注入側
血液ポート3及び排出側血液ポート4を接続して血液浄
化療法に用いる。
【0043】なお、中空糸束10の切断面は、図3
(a)に示すように、端部が開口した状態の中空糸膜1
3が多数密集した状態となるとともに、図3(b)に示
すように、ウレタン系樹脂12が中空糸膜13同士の隙
間を塞いだ結束状態となっている。また、ウレタン系樹
脂12は、透析液の流入口5及び排出口6を塞いでいな
いので、このモジュールにおいては、血液の流路(中空
糸膜の内表面側)と透析液の流路(中空糸膜の外表面
側)とが中空糸膜13により分離されている。
【0044】なお、以上説明した実施形態においては、
疎水性高分子が、ポリエステル系樹脂とポリスルホン系
樹脂との混合物である例について説明したが、この疎水
性高分子については、ポリエステル系樹脂とポリスルホ
ン系樹脂の一方を主たる膜素材とすることもできる。
【0045】また、以上説明した実施形態では、芯液の
みにポリビニルピロリドンを添加し、中空糸膜の内表面
のみを親水化したが、凝固液にのみポリビニルピロリド
ンを添加し、条件を最適化することにより、中空糸膜の
外表面のみを親水化することも可能である。
【0046】
【実施例】次に、本発明の実施例を示して、本発明を更
に具体的に説明する。
【0047】(実施例1)前記式(1)にて示されるポ
リアリレート樹脂〔(株)ユニチカ製、商品名;Uポリ
マー〕と、前記式(3)にて示されるポリエーテルスル
ホン樹脂〔住友化学工業(株)製、商品名;スミカエク
セルPES〕と、N−メチルピロリドンとから製膜原液
を調製した。また、N−メチルピロリドン水溶液を凝固
液とし、凝固液と同濃度のN−メチルピロリドン水溶液
に、液中濃度が0.5%となるようにポリビニルピロリ
ドンK90(BASF製、商品名;コリドンK−90)
を添加した液を芯液とした。そして、製膜原液を二重管
紡糸口金を用いて芯液とともに凝固液中へ吐出して中空
糸膜を作製した。
【0048】(比較例1)凝固液(実施例1と同じ)と
同濃度のN−メチルピロリドン水溶液を芯液とし、製膜
原液(実施例1と同じ)を二重管紡糸口金を用いて芯液
とともに凝固液中へ吐出して、親水性高分子が保持され
ていない中空糸膜を作製した。
【0049】(比較例2)凝固液(実施例1と同じ)と
同濃度のN−メチルピロリドン水溶液に、液中濃度が
0.5%となるようにポリビニルピロリドンK30(B
ASF製、商品名;コリドンK−30)を添加した液を
芯液とし、製膜原液(実施例1と同じ)を二重管紡糸口
金を用いて芯液とともに凝固液中へ吐出して中空糸膜を
作製した。
【0050】そして、実施例1、比較例1及び比較例2
で作製した中空糸膜について、この中空糸膜をバンドル
化して中空糸束とし、中空糸束を円筒状のケーシング内
に装填し、ウレタン系樹脂の一種であるポリウレタン樹
脂にて端部を接着してモジュール化し、このモジュール
の両端部に血液ポートを接続して、膜面積1.5平方メ
ートルの血液浄化器を各例毎に試作した(図2、図3参
照)。
【0051】実施例1及び比較例1の中空糸束を用いた
血液浄化器について、牛血液(ヘマトクリット30%、
総蛋白6.5g/dL)を200mL/minの流量で
循環させるとともに濾過流量を90mL/minに調整
し、限外濾過量(UFR、mL/hr・mmHg)の経
時変化を調べる試験を行った。更に、試験終了後の中空
糸膜の残血状態を観察した。試験結果を表1に、観察結
果を表2に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】実施例1において、限外濾過量の経時変化
は殆ど認められなかった。また、中空糸膜に対する血液
付着は0本〜5本程度で殆ど認められず、血液ポートに
対する血液付着も認められなかった。比較例1において
は、限外濾過量の経時的な低下が著しく、さらに、中空
糸膜に対する血液付着は全体の2%〜5%(200本〜
500本)で認められた。
【0055】次に、実施例1及び比較例2の中空糸束を
用いた血液浄化器について、ポリビニルピロリドンの溶
出量を調べる試験を行った。具体的には、それぞれの血
液浄化器内に精製水を充填し、70℃で3時間加温した
後に、充填した液(血液側流路の液)を抜き取り、ポリ
ビニルピロリドンの濃度を測定し、充填液中のポリビニ
ルピロリドン濃度を得た。また、前記実験にて充填液を
抜き取った後の血液浄化器に対し、500mLの精製水
を70℃で200mL/minの流量で4時間循環さ
せ、この循環により精製水側に抽出されたポリビニルピ
ロリドンの濃度を測定し、抽出液中のポリビニルピロリ
ドン濃度を得た。試験結果を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】実施例1において、分子量の大きいポリビ
ニルピロリドン(K−90)では、充填液及び抽出液の
双方において溶出が殆ど認められなかった。一方、比較
例2において、分子量の小さいポリビニルピロリドン
(K−30)では、充填液及び抽出液の双方において溶
出が認められ、その濃度は充填液を1とすると抽出液が
約0.38であった。即ち、分子量の小さいポリビニル
ピロリドンは、中空糸膜の内表面に付着保持してもこの
内表面から徐々に離脱することが判る。
【0058】次に、実施例1、比較例1及び比較例2で
作製した中空糸膜について、ポリビニルピロリドンの付
着保持状態を調べる試験を行った。具体的には、各例で
作製した中空糸膜を平面状に切り開き、この切り開いた
中空糸膜を測定サンプルとして水との接触角を測定し
た。試験結果を表4に示す。
【0059】
【表4】
【0060】実施例1において、分子量の大きいポリビ
ニルピロリドン(K−90)では、内表面側(血液接触
部側)については、水との接触角が10゜以下であり、
親水性が付与されていることが認められた。外表面側
(透析液接触部側)については、接触角が65゜であ
り、疎水性が残っていることが認められた。そして、こ
の実施例1と比較例1との比較により、外表面側の疎水
性は、中空糸膜自身の疎水性(接触角69゜)と同レベ
ルであった。従って、分子量の大きいポリビニルピロリ
ドンは、中空糸膜の内表面に形成された孔を透過せず
に、この内表面に付着保持されていることが判る。一
方、比較例2において、分子量の小さいポリビニルピロ
リドン(K−30)では、内表面側及び外表面側の双方
に対し、接触角が10゜以下であり、親水性が付与され
ていることが認められた。即ち、分子量の小さいポリビ
ニルピロリドンは、中空糸膜の内表面に形成された孔を
透過して、反対側の面である外表面側まで浸透する。
【0061】以上より、分子量の大きいポリビニルピロ
リドンは、紡糸時において、中空糸膜の内表面に付着保
持すると、この表面から離脱せず、また中空糸膜内に浸
透しない性質を有しており、分子量の小さいポリビニル
ピロリドンは、中空糸膜の内表面に付着してもこの表面
から徐々に離脱し、尚且つこの中空糸膜内を浸透して反
対側の表面から溶出するという性質を有していることが
判った。
【0062】従って、分子量の大きいポリビニルピロリ
ドンを用いた場合には、中空糸膜における透析液側表面
の疎水性を残したまま血液接触側の表面に対して選択的
に親水性を付与することができる。
【0063】なお、以上説明した実施形態並びに実施例
は、本発明の中空糸膜を血液浄化用に用いた場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、飲料の濃縮や精製、排水処理など、多用途
に適用することができる。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、以下の効果を奏する。請求項1の発明によれ
ば、吸着能を備えた疎水性高分子を主たる膜素材とした
中空糸膜において、前記中空糸膜のいずれか一方の表面
にのみ親水性高分子を付着保持せしめたので、中空糸膜
の外表面の吸着能を維持しながら内表面の吸着能を抑制
することができる。即ち、膜の内外表面で異なった吸着
特性を備えた中空糸膜を提供することができる。
【0065】そして、請求項6の発明によれば、内表面
の吸着能を抑制することにより内外表面で異なった吸着
特性を備えた中空糸膜を、芯液に親水性高分子を添加す
るという簡単な処理で作製することができる。
【0066】請求項2の発明によれば、前記疎水性高分
子が発熱物質吸着能を備え、前記中空糸膜の外表面を処
理液との接触面、内表面を被処理血液との接触面とし、
前記外表面の発熱物質吸着能を維持しながら、前記内表
面に親水性を付与したので、血液成分による汚れ防止と
処理液中に発熱物質が発生してしまった場合におけるこ
の発熱物質の体内混入防止という、従来では相反する機
能を両立させることができる。また、請求項7の発明に
よれば、この血液成分による汚れ防止と発熱物質の体内
混入防止という機能を両立した中空糸膜を容易に製造す
ることができる。
【0067】請求項3記載の発明によれば、前記疎水性
高分子が、ポリエステル系樹脂とポリスルホン系樹脂と
の少なくとも一方を主たる膜素材としているので、発熱
物質の吸着能を高めることができ、血液成分による汚れ
防止と発熱物質の体内混入防止という機能を高いレベル
で両立させることができる。また、請求項8の発明によ
れば、この血液成分による汚れ防止と発熱物質の体内混
入防止という機能を高めた中空糸膜を、容易に製造する
ことができる。
【0068】請求項4記載の発明によれば、前記親水性
高分子が、平均分子量70000以上の親水性高分子と
したので、付着した親水性高分子が容易に離脱せず安定
した性能を維持することができる。また、請求項9記載
の発明によれば、この安定した性能を維持できる膜を容
易に製造することができる。
【0069】同様に、請求項10記載の発明によれば、
前記親水性高分子が、前記中空糸膜の内表面を透過せ
ず、尚且つ前記内表面に所定強度の吸着力で付着保持さ
れる親水性高分子であるので、付着した親水性高分子が
容易に離脱せず安定した性能を維持することができる膜
を容易に製造することができる。
【0070】請求項5記載の発明によれば、前記親水性
高分子が、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコ
ール、ポリグリコールモノエステル、ポリプロピレング
リコールの共重合体、及びポリアクリルアミドからなる
群から選んだので、芯液へ容易に添加することができ
る。同様に、請求項11の発明によれば、取り扱いが容
易な親水性高分子を選択したことにより、製造設備の設
定の自由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中空糸膜の分子量分画特性を示した図である。
【図2】血液浄化器を断面にした説明図である。
【図3】ケーシングの端部における中空糸束の切断面を
示した図で、(a)が切断面全体を示した図、(b)が
一部を拡大して示した図である。
【符号の説明】
1 血液浄化器 2 ケーシング 3 注入側血液ポート 4 排出側血液ポート 5 透析液の流入口 6 透析液の排出口 7 血液の注入口 8 血液の排出口 9 Oリング 10 中空糸束 11 ケーシングの開口部 12 ウレタン系樹脂 13 中空糸膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 政司 東京都渋谷区恵比寿3丁目43番2号 日機 装株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着能を備えた疎水性高分子を主たる膜
    素材とした中空糸膜において、 前記中空糸膜のいずれか一方の表面にのみ親水性高分子
    を付着保持せしめたことを特徴とする中空糸膜。
  2. 【請求項2】 前記疎水性高分子が発熱物質吸着能を備
    え、 前記中空糸膜の外表面を処理液との接触面、内表面を被
    処理血液との接触面とし、 前記外表面の発熱物質吸着能を維持しながら、前記内表
    面に親水性を付与したことを特徴とする請求項1記載の
    中空糸膜。
  3. 【請求項3】 前記疎水性高分子が、ポリエステル系樹
    脂とポリスルホン系樹脂との少なくとも一方を主たる膜
    素材としていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の中空糸膜。
  4. 【請求項4】 前記親水性高分子が、平均分子量700
    00以上の親水性高分子であることを特徴とする請求項
    3記載の中空糸膜。
  5. 【請求項5】 前記親水性高分子が、ポリビニルピロリ
    ドン、ポリエチレングリコール、ポリグリコールモノエ
    ステル、ポリプロピレングリコールの共重合体、及びポ
    リアクリルアミドからなる群から選ばれたことを特徴と
    する請求項1から請求項4の何れかに記載の中空糸膜。
  6. 【請求項6】 吸着能を備えた疎水性高分子を主成分と
    する製膜原液と芯液とを口金から凝固液中に吐出して製
    膜する中空糸膜の製造方法において、 親水性高分子を、前記芯液にのみ添加したことを特徴と
    する中空糸膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記疎水性高分子が、発熱物質吸着能を
    有することを特徴とする請求項6記載の中空糸膜の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記疎水性高分子が、ポリエステル系樹
    脂とポリスルホン系樹脂との少なくとも一方であること
    を特徴とする請求項7記載の中空糸膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記親水性高分子が、平均分子量700
    00以上の親水性高分子であることを特徴とする請求項
    8記載の記載の中空糸膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記親水性高分子が、前記中空糸膜の
    内表面を透過せず、尚且つ前記内表面に所定強度の吸着
    力で付着保持される親水性高分子であることを特徴とす
    る請求項6から請求項9の何れかに記載の中空糸膜の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記親水性高分子が、ポリビニルピロ
    リドン、ポリエチレングリコール、ポリグリコールモノ
    エステル、ポリプロピレングリコールの共重合体、及び
    ポリアクリルアミドからなる群から選ばれたことを特徴
    とする請求項10記載の記載の中空糸膜の製造方法。
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