JPH10118414A - 汚水処理設備における微細物の除去装置 - Google Patents
汚水処理設備における微細物の除去装置Info
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Abstract
物を確実に除去することができる汚水処理設備における
微細物の除去装置を提供する。 【解決手段】 汚水処理設備に配設したマス内を仕切板
5で仕切り、1つのマスを微細物除去マスbとし、該微
細物除去マスbの上部に微細目スクリーン11と、該微
細目スクリーン11の下方に、微細目スクリーン11に
対して緩やかな傾斜を有する水流ガイド板12を配設し
たことを特徴とする。
Description
ける微細物の除去装置に関し、特に、各家庭の風呂や厨
房等からの排水中に含まれる毛髪や糸くず等の微細物
(以下、単に、「微細物」という場合がある。)を含む
汚水を、活性汚泥法や生物膜法などの生物処理を行って
浄化を行う汚水処理設備(下水処理場、コミュニティプ
ラント、合併浄化槽など)において、生物処理にて分解
できない毛髪等の微細物を流入汚水から予め除去して処
理するようにした汚水処理設備における微細物の除去装
置に関するものである。
においては、汚水中の夾雑物を前処理するための設備と
して、バースクリーンや自動除じん機などが設けられて
いる。これにより排水汚水中の固形物である夾雑物と汚
水とを分離し、汚水は生物処理にて、また、固形物は汚
水とは個別的に処理するようにしている。
ーンは、微細なものでも2mm度の目幅があり、汚水が
スクリーン面に対し、90度に近い角度で流入する。こ
のため、汚水中に含まれる毛髪や糸くず等の微細物、特
に、直径1mm以下の毛髪は、その大半がスクリーンを
通過してしまい、ほとんど除去することができない。こ
のため、除去されなかった微細物が、処理工程の後段の
ポンプや濾材の目詰まりの原因となっている。また、こ
の微細物が余剰汚泥とともに引き抜かれ、コンポスト等
への有効利用を目的とした乾燥ケーキに混入し、再利用
の障害になるという問題点があった。
処理設備の有する問題点を解決し、家庭排水中に含まれ
る毛髪や糸くず等の微細物を確実に除去することができ
る汚水処理設備における微細物の除去装置を提供するこ
とを目的とする。
に、本発明の汚水処理設備における微細物の除去装置
は、汚水処理設備に配設したマス内を仕切板で仕切り、
1つのマスを微細物除去マスとし、該微細物除去マスの
上部に微細目スクリーンと、該微細目スクリーンの下方
に、微細目スクリーンに対して緩やかな傾斜を有する水
流ガイド板を配設したことを特徴とする。
基端が微細目スクリーンの下面に接するように、かつ、
微細目スクリーンに対して5〜15度の傾斜角を有する
ように配設することが望ましい。
去装置は、微細物除去マスの上部に配設した微細目スク
リーンの下方に、微細目スクリーンに対して緩やかな傾
斜を有する水流ガイド板を設けたことにより、汚水がス
クリーンの基端側からスクリーン面上に流入する際、汚
水が薄層流となり、スクリーン面に水膜が形成されて、
汚水中に混入している微細物がスクリーン面で捕捉しや
すくなり、しかも、この微細物はスクリーン面で水流ガ
イド板の緩やかな傾斜により、薄層流に乗ってスクリー
ンの先端へと流下して確実に除去して排出することがで
きる。
ける微細物の除去装置の実施の形態を図示の実施例に基
づいて説明する。
されている活性汚泥による汚水処理設備の汚水処理フロ
ーを示したものである。この活性汚泥による汚水処理設
備においては、汚水は流入管30から汚水ポンプ槽20
へ流入した後、ポンプPにより流量調整槽21へと送水
31される。そして、この流量調整槽21からポンプP
で揚水された汚水32は、順次曝気槽22、沈殿槽2
3、消毒槽24を経て放流35される。また、沈殿槽2
3に沈降した汚泥は、ポンプPにより引き抜かれて、そ
の一部は返送汚泥36として曝気槽22に戻される。返
送汚泥ライン37からは一部が余剰汚泥37として汚泥
濃縮槽25へと投入され、汚泥貯留槽26に一時貯留さ
れた後、系外に排出される。なお、この活性汚泥による
汚水処理フローは、小規模汚水処理設備の代表的なもの
であり、下水処理場の規模や処理方式により異なること
がある。
微細物の除去装置は、例えば、上記活性汚泥による汚水
処理設備において、流量調整槽21と曝気槽22の間に
設ける計量マス1に適用されるもので、図1は、本発明
の計量マス1の平面図を示す。
部を仕切板5にて複数のマスa,b,c,d,e,fに
分割するとともに、計量マス1には、流入配管2、戻り
配管3及び送水配管4が接続される。すなわち、流入マ
スaには流入配管2を、戻りマスeには戻り配管3を、
送水マスfには送水配管4をそれぞれ接続する。そし
て、流入マスaに隣接して微細物除去マスbを配置し、
この微細物除去マスbの他端側に貯留マスcを隣接配置
する。流入マスaと貯留マスcに挟まれるようにして配
設される微細物除去マスbの他側面には排水マスdを配
設し、排水マスdの両側には戻りマスeと送水マスfと
を配置する。
うに、その上部を全面に亘って覆うようにして、幅2m
m程度の微細目スクリーン11を、水平又はゆるやかに
傾斜して配設し、この微細目スクリーン11の下方に、
その基端、すなわち、汚水の流入側が微細目スクリーン
の下面に接するように、かつ、微細目スクリーンに対し
て5〜15度の傾斜角を有するように水流ガイド板12
を配設する。
り、水流ガイド板12の端部から微細物除去マスb内へ
汚水が落下するように構成されている。なお、微細目ス
クリーンの傾斜角や、微細目スクリーンと水流ガイド板
とのなす角度は、流入する汚水の水量や微細物の混入量
を考慮して、任意に設定することができる。
この流入マスaの上端面から微細目スクリーン11面上
にオーバーフローして微細物除去マスb内に供給され、
微細物スクリーン11にて微細物が除去された後の汚水
を、微細物除去マスbから隣接の排水マスdへ流出させ
るようにする。この場合、微細物除去マスbと排水マス
dとの間の仕切板に潜り堰を設けるか、バッフルプレー
トを設けることができる。
は、四角堰等の流量調整板13を、また、排水マスdと
送水マスfとの間には三角堰14をそれぞれ配設し、こ
れにより、排水マスdから戻りマスe及び送水マスfへ
微細物を除去した汚水をオーバーフローによって分水、
流出するようにし、送水マスfからは任意の水量の汚水
Dが送水配管4から後段の反応槽へと送水され、戻りマ
スeからは任意の水量が戻り配管3を経て流入配管2又
はそれより上流側の汚水ポンプ槽20等へ戻すようにし
て流入汚水量が少ない場合、設定処理水量を確保するよ
うにする。
理設備における微細物の除去装置を、図3に示す活性汚
泥による汚水処理フローの内、流量調整槽21から曝気
槽22の間に設けられる計量マスに適用したものである
が、流入マスa、微細物除去マスb及び貯留マスcの3
室から構成される微細物の除去装置を、別の部分、例え
ば、汚水ポンプ槽20と流量調整槽21の間に除じん装
置と組み合わせて設置したり、曝気槽22と沈殿槽23
の間に設けることも可能である。
と沈殿槽23の間に設ける場合には、流入マスaを除い
て微細物除去マスbと貯留マスcからなる微細物の除去
装置を曝気槽22の越流部に直接配置することも可能で
ある。また、汚泥の返送ラインに設けて、返送汚泥中の
微細物を除去するために利用することもできる。
物の除去装置の作用について説明する。図2に示すよう
に、流入配管2から流入マスaに流入した汚水は、流入
マスaの上部から微細目スクリーン11の基端側にオー
バーフローし、水流ガイド板12に沿って流れる。この
時、微細目スクリーン11の幅は、流量に応じて設計さ
れているため、汚水は、水流ガイド板12上を薄層流の
状態で流れる。このため、微細目スクリーン11面に対
して、汚水が水流ガイド板12の設置した角度の15度
以下の緩やかな角度で浸入するとともに、スクリーン1
1面には一種の水膜が形成されることから、汚水中に含
まれる微細物がスクリーン11に捕捉され易い状態とな
る。このようにして、捕捉された微細物は微細目スクリ
ーン11のゆるやかな傾斜によって、薄層流に乗って少
しずつ下端へと運ばれる。
いほど、微細物の貯留マスcへの移送は容易であるが、
これにより、通常、貯留マスcに流入する汚水の流速が
大きくなり、汚水中に含まれる微細物がスクリーン11
に捕捉されにくくなるので、微細目スクリーン11はで
きるだけ水平に近づけて配設することが望ましい。この
ため、必要に応じて、微細目スクリーン11により捕捉
された微細物を、手動又は機械的に掻き寄せ、貯留マス
cに落下させるようにすることもできる。また、微細目
スクリーン11で除去した微細物に含まれる水量が多い
場合は、貯留マスcの底部をスノコ状として微細物と共
に流入した汚水の水切りを行うこともできる。
除去装置によれば、微細物除去マスの上部に配設した微
細目スクリーンの下方に、微細目スクリーンに対して緩
やかな傾斜を有する水流ガイド板を設けたことにより、
汚水がスクリーンの基端側からスクリーン面上に流入す
る際、汚水が薄層流となり、スクリーン面に水膜が形成
されて、汚水中に混入している微細物がスクリーン面で
捕捉しやすくなり、しかも、この微細物はスクリーン面
で水流ガイド板の緩やかな傾斜により、薄層流に乗って
スクリーンの先端へと流下して確実に除去して排出する
ことができる。これにより、汚水中の毛髪等の微細物を
ほぼ完全に除去することができ、微細物が処理工程の後
段のポンプや濾材の目詰まりを起こすことを防止できる
とともに、微細物が余剰汚泥とともに引き抜かれ、コン
ポスト等への有効利用を目的とした乾燥ケーキに混入す
ることを防止でき、再利用に適した脱水ケーキを得るこ
とができるという効果を有する。
置の一実施例を示す平面図である。
設備の汚水処理フロー図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 汚水処理設備に配設したマス内を仕切板
で仕切り、1つのマスを微細物除去マスとし、該微細物
除去マスの上部に微細目スクリーンと、該微細目スクリ
ーンの下方に、微細目スクリーンに対して緩やかな傾斜
を有する水流ガイド板を配設したことを特徴とする汚水
処理設備における微細物の除去装置。 - 【請求項2】 水流ガイド板を、その基端が微細目スク
リーンの下面に接するように、かつ、微細目スクリーン
に対して5〜15度の傾斜角を有するように配設したこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の汚水処理設備にお
ける微細物の除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29737996A JP3679528B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 汚水処理設備における微細物の除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29737996A JP3679528B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 汚水処理設備における微細物の除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10118414A true JPH10118414A (ja) | 1998-05-12 |
JP3679528B2 JP3679528B2 (ja) | 2005-08-03 |
Family
ID=17845734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29737996A Expired - Fee Related JP3679528B2 (ja) | 1996-10-18 | 1996-10-18 | 汚水処理設備における微細物の除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3679528B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013151836A (ja) * | 2012-01-26 | 2013-08-08 | Nippon Engineer Kk | 寒冷地向け表流水の取水装置 |
JP2023012962A (ja) * | 2021-07-14 | 2023-01-26 | 赤石 維衆 | 事前固形物分離型浄化槽など |
CN115970988A (zh) * | 2022-12-15 | 2023-04-18 | 苏州擎动动力科技有限公司 | 一种涂布装置和系统 |
-
1996
- 1996-10-18 JP JP29737996A patent/JP3679528B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2013151836A (ja) * | 2012-01-26 | 2013-08-08 | Nippon Engineer Kk | 寒冷地向け表流水の取水装置 |
JP2023012962A (ja) * | 2021-07-14 | 2023-01-26 | 赤石 維衆 | 事前固形物分離型浄化槽など |
CN115970988A (zh) * | 2022-12-15 | 2023-04-18 | 苏州擎动动力科技有限公司 | 一种涂布装置和系统 |
CN115970988B (zh) * | 2022-12-15 | 2024-02-09 | 苏州擎动动力科技有限公司 | 一种涂布装置和系统 |
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