JPH05301005A - 高度処理用沈澱槽 - Google Patents

高度処理用沈澱槽

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Publication number
JPH05301005A
JPH05301005A JP13164092A JP13164092A JPH05301005A JP H05301005 A JPH05301005 A JP H05301005A JP 13164092 A JP13164092 A JP 13164092A JP 13164092 A JP13164092 A JP 13164092A JP H05301005 A JPH05301005 A JP H05301005A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sludge
tank
filter layer
guide plate
scum
Prior art date
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Pending
Application number
JP13164092A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhisa Yoshida
輝久 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Kiden Kogyo Ltd
Original Assignee
Hitachi Kiden Kogyo Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Kiden Kogyo Ltd filed Critical Hitachi Kiden Kogyo Ltd
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Publication of JPH05301005A publication Critical patent/JPH05301005A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下水等有機排水を活性化汚泥を用いて、省ス
ペースで効率的にBOD,SSを高度処理する。 【構成】 曝気槽1にて処理した二次処理水と汚泥との
混合液bを導く沈澱槽2の上部に濾過層5を、下部に汚
泥沈澱ゾーン20をそれぞれ形成する。さらにこの濾過
層5の下方に下部の汚泥沈澱ゾーン20にて発生し、浮
上してくるスカムを濾過層5を経ずして槽上部へ導く、
ガイド板6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下水等有機排水の活性化
汚泥処理において、BOD,SSの処理を行うに適した
高度処理用沈澱槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下水道の整備は大都市、人工集中地域か
ら地方へと移り、下水道普及率が90%を越える都市が
増加している。下水道の整備が地方都市へも普及してい
るにもかかわらず、この下水処理水が放流されている河
川や海域の汚濁状態は必ずしも改善されていない。した
がって現在、下水処理に際し、より高度な処理が求めら
れるようになり、下水中のBODやSSなどの汚濁物質
を高度に処理するには、下水の二次処理後に、砂濾過を
付加する方法が採用されている。また砂濾過に代わって
近年、水よりも軽いプラスチック濾材や、繊維状濾材を
用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって下水の二次
処理後に砂濾過、またはプラスチック製の濾材を用いて
下水を濾過し、高度処理する従来の方法では従来の下水
処理整備に、砂濾過設置等を増設する必要がある。しか
し都市域での下水処理場においては、この砂濾過設備を
増設するスペースがない場合が多く、下水の高度処理の
必要性を痛感しながらも高度処理を推進する上でのネッ
クとなっている。
【0004】本発明は活性汚泥を用いた有機性排水の処
理において、省スペースで効率的にBODやSSを高度
処理することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、曝気槽にて処理した二次処理
水を導く沈澱槽の上部に濾過層を、下部に汚泥沈澱ゾー
ンをそれぞれ形成し、この濾過層の下方に下部の汚泥沈
澱ゾーンにて発生し、浮上してくるスカムを濾過層を経
ずして槽上部へ導く、ガイド板を設けてなることを要旨
とする。
【0006】
【作用】従来から下水処理用として用いられている二次
処理用の沈澱槽の上部に、プラスチック濾材、または繊
維状濾材を充填したる濾過層を設け、この下部に汚泥沈
澱ゾーンを配設し、この下部の汚泥沈澱ゾーンにて発生
し、浮上してくるスカムが濾過層へ浸入しないように濾
過層の下部にガイド板を設ける。このガイド板により前
記スカムを濾過層を経ることなく浮上させて排除し、汚
泥沈澱ゾーンで汚泥と分離した二次処理水を濾過層に導
いて二次処理水に残留するSS、及び固形性のBODを
除去して高度処理をした後の処理水を槽外へ排出する。
これにより省スペースで効率的な下水の高度処理が行え
るものである。
【0007】
【実施例】以下本発明高度処理用沈澱槽を図示の実施例
に基づいて説明する。下水等の有機成排水を活性汚泥を
用いて処理する場合、まず下水排水中の砂やし渣等の除
去を行う前処理が行われ、この前処理後の汚水aを活性
汚泥の曝気槽1へ流入させる。この曝気槽1には、通常
底部に散気装置3を設けて、プロワーやコンプレッサか
らの空気gを供給して曝気を行い、活性汚泥に必要な酸
素を溶解させるが、曝気槽の方式や形状によっては表面
設置形の機械式曝気機など種々の装置が用いられる。
【0008】この曝気槽1に隣接、もしくは適当な位置
に高度処理用の沈澱槽2が配設される。この高度処理用
の沈澱槽2は、円形槽の下部に汚泥沈澱ゾーン20を設
け、上部に濾過層5を設ける。汚泥沈澱ゾーン20の底
部には汚泥掻寄機4を設け、上部に設けた駆動装置4a
により回転する装置で、従来から用いられている汚泥掻
寄機でよく、特別な方式とする必要はない。濾過層5内
には比重の軽いプラスチック濾材、または繊維状濾材を
充填し、濾材を保持するために上部を下部にパンチング
プレート等の支持板を設ける。ただし濾材の洗浄を考慮
して濾材の充填厚さに対し、1〜2倍程度の空間をもた
せて支持板を取り付ける。濾過層の下部には濾材洗浄用
の空気配管7を設け、さらにその下部には上昇してきた
スカムを阻止し、中央に集めるためのガイド板6を設け
る。
【0009】このガイド板6は外周端部が低く、中央部
が高くなる傘形とし、かつ中央部にはガイド筒部61を
一体に設け、汚泥沈澱ゾーン20にて発生し、浮上して
くるスカムを、このガイド板6にて槽中央部へ集め、か
つその浮力を利用し、ガイド筒部61内を経て濾過層5
を経ることなく、沈澱槽2の上部へ導き、ここから槽外
へ排出するものである。
【0010】上述の如く構成した装置において、その作
用を次に示す。前処理を行って、砂やし渣を除去された
汚水aは曝気槽1において活性汚泥中の微生物によって
汚水中の有機物が分解されて浄化され、汚泥との混合液
bとして沈澱槽2の中央部に流入する。沈澱槽下部の汚
泥沈澱ゾーンにおいて、混合液中の汚泥が沈降して分離
し、汚泥掻寄機4の回転に伴って徐々に中央部に集めら
れ、沈澱槽底部から引き抜かれて、返送汚泥fとして曝
気槽1に戻される。汚泥と分離した二次処理水は、スカ
ム用のガイド板の脇を通って上昇し、濾過層5へと導か
れる。濾過層を上昇する間に二次処理水に含まれる微量
のSSや、固形性のBODが濾材表面で除去され、高度
に処理された水は越流後、処理水として放流される。
【0011】一方、混合液bとともに流入した発泡成分
や分散状の汚泥など、水よりも軽い成分は混合槽下部の
濾材にスカムとして付着して急激に目詰まりが進行し、
濾過の障害となるため、スカムをガイド板6で阻止し、
ガイド板に沿って中央部に集め水面へと上昇させる。水
面付近のスカムは、スカム排出管8を介して排出され、
スカム分離スクリーン等によりスカムを取り除いた後、
排水はポンプ等曝気槽の前段へと返送される。濾過層は
除去したSS等の固形物によって徐々に濾材の空間が目
詰まりしていくため、定期的に洗浄を行う。洗浄時には
濾過層下部の洗浄用空気配管から空気を噴出し、濾材を
流動させることにより濾材に付着した固形物を剥離させ
る。洗浄の期間は汚濁した洗浄排水が越流するため、越
流水の水質が本来の濾過水に戻るまでの時間を待って流
路をdからcへと戻す。
【0012】図2は、別の実施例で、矩形の沈澱槽の構
造を示したものである。汚泥掻寄機10の構造が異なる
ため、濾過層5やスカムのガイド板6を分割している
が、構成や作用は同じである。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、沈澱槽上部に濾過層を
設け、さらに濾過層下部にガイド板を設けてスカムを阻
止して、濾過層へのスカム浸入を防ぐことができるた
め、二次処理としての汚泥の沈降分離と、濾過によるB
OD,SSの除去を1つの槽で行うことができ、省スペ
ースで効率的に高度処理水を得ることができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明高度処理用沈澱槽の一実施例を示す説明
図である。
【図2】第2実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 曝気槽 2 沈澱槽 5 濾過層 6 ガイド板 20 汚泥沈澱ゾーン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曝気槽にて処理した二次処理水と汚泥と
    の混合液を導く沈澱槽の上部に濾過層を、下部に汚泥沈
    澱ゾーンをそれぞれ形成し、この濾過層の下方に下部の
    汚泥沈澱ゾーンにて発生し、浮上してくるスカムを濾過
    層を経ずして槽上部へ導く、ガイド板を設けてなること
    を特徴とする高度処理用沈澱槽。
JP13164092A 1992-04-24 1992-04-24 高度処理用沈澱槽 Pending JPH05301005A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010077955A (ko) * 2000-01-05 2001-08-20 후카이 쿠니히로 폐수 처리장치에 있어서의 고액 분리장치
KR100761457B1 (ko) * 2006-03-28 2007-10-04 (주)한맥기술 침전장치
KR101026182B1 (ko) * 2008-06-12 2011-03-31 삼성중공업 주식회사 선박 발라스트 탱크의 침전물 제거장치
CN104289012A (zh) * 2014-11-03 2015-01-21 深圳合续环境科技有限公司 一种用于污水处理的沉淀池
WO2016147229A1 (ja) * 2015-03-19 2016-09-22 メタウォーター株式会社 沈殿池

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JP2016175009A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 メタウォーター株式会社 沈殿池

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