JPH0539603U - 油分除去装置 - Google Patents

油分除去装置

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JPH0539603U
JPH0539603U JP9851091U JP9851091U JPH0539603U JP H0539603 U JPH0539603 U JP H0539603U JP 9851091 U JP9851091 U JP 9851091U JP 9851091 U JP9851091 U JP 9851091U JP H0539603 U JPH0539603 U JP H0539603U
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JP9851091U
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一樹 本田
雅和 吉田
健一 古賀
浩規 中園
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田熊プラント株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬剤を用いずに効率良く排水中の油分を除去
でき、しかも発生する汚泥を最小限に抑えることでその
汚泥処理費を大幅に削減できる、コンパクト且つシンプ
ルな油分除去装置を提供すること。 【構成】 装置本体21の内部を堰板23で区画し、汚
水原水の流入する上流側を流入ゾーン24、下流側を浮
上分離ゾーン25としている。流入ゾーン24から浮上
分離ゾーン25へは堰板23の上端の整流ガイド22を
越えて溢出していくしかない。浮上分離ゾーン25内に
はコア29が配してあってコア29の出口付近で噴出し
た気泡がコア29内を逆流して上昇する際に原水中の油
滴A′を伴って水面に浮上する。水面付近に浮上した油
滴A′はオイルスキマー31によって油貯溜槽32内へ
搬出され除去される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ホテル・レストランをはじめ弁当製造業等の厨房排水やその他の油 分・スカムを含んだ排水中の油分・スカムを除去する油分除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホテル・レストランをはじめ弁当製造業等の厨房排水中から油分を除去 する装置としては、その構造のシンプルさ及び安価なことからグリーストラップ が広く用いられてきた。しかしながら、このグリーストラップは水と油の比重差 を利用して油分を分離し、他の排水径路へ流すというものであって、一般家庭と は比較にならない程の大量な排水を発生する業者の場合、このグリーストラップ だけでは地方公共団体等の定める基準値をクリアすることはできなかった。
【0003】 ところが、一般的な排水処理施設は設備が大変大掛かりで付属機器類も多く大 スペースを必要とし、大変高価でもあった。 その上、従来の排水処理施設は、微細気泡を発生させ油脂等をその気泡に付着 させて浮上させ、凝集剤を用いて分離するという方法を用いているものが多かっ た。そのため、薬剤を混入した大量の汚泥が発生してしまい、その処理に多大な 費用がかかっていた。又、薬剤の管理や付属機器類の管理には専任の技術者を必 要とする場合もあり、設備費のみならず維持管理費も高く、一般のレストランや 中小の弁当製造業者等にとっては、排水処理施設の設置は困難であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、薬剤を用いずに効率良く排水中の油分を除去でき、しかも発 生する汚泥を最小限に抑えることで、その汚泥処理費を大幅に削減できる、コン パクト且つシンプルな油分除去装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 かかる課題を解決した本考案の要旨は、 1) 装置本体内部を所定高さの堰板で区画し、上流側区画を汚水原水を流入す る流入ゾーンとし、又下流側区画を汚水原水中の油分を浮上させ分離する浮上分 離ゾーンとし、流入ゾーン内に流入した汚水原水が前記堰板を越えて略水平方向 に溢出流としてのみ浮上分離ゾーンへ流入するよう堰板上端に整流ガイドを設け 、浮上分離ゾーン内には、最下流位置底部に設けた排水口に至る流路上に着脱自 在なコアを配してハニカム状の流路を形成するとともに、該ハニカム状の流路を 逆流して気泡が上昇するようコアの出口近くに散気口を設け、又水面付近に浮上 した油分を付着させて油貯溜槽へ搬出するオイルスキマーを搬出方向に沿って緩 やかに上方へ傾斜させた状態で前記コア入口の下流側に近接させてしかも着脱自 在に取付けたことを特徴とする油分除去装置 2) 流入ゾーン底部近くに流入ゾーン内に上昇空気流を発生させる散気口を設 けたことを特徴とする請求項1記載の油分除去装置 3) 着脱自在な放流管を流路の出口とする逆U字状の屈曲流路を排水口に連通 させたことを特徴とする請求項1又は2記載の油分除去装置 にある。
【0006】
【作用】
本考案の油分除去装置では、汚水原水はまず流入ゾーンへ流入されるが、流入 ゾーンとその下流にあたる浮上分離ゾーンとの間は堰板で区画されており、流入 ゾーンに流入した汚泥原水は該堰板上を越えて溢出する状態でのみ下流の浮上分 離ゾーンへと流出していくことになる。 従って、油滴は水よりも比重が小さいため浮上し、確実に浮上分離ゾーンへ溢 出していく。この時、堰板上端には整流ガイドが設けてあるので、一旦水面付近 へ浮上した油滴はそのまま水面付近に浮上した状態で略水平に静かに流れていく ことになる。
【0007】 又、本考案ではこの流入ゾーン内底部近くに散気口を配設して空気泡を発生さ せ、油滴の上昇率を高めることができるよう構成することもできる。
【0008】 浮上分離ゾーンにおいては、排水口へ至る流路上にコアが配してあってハニカ ム状の細長い流路を形成している。そして、該コアの出口付近には散気口が設け てあって微細気泡を発生している。この微細気泡は前記コア内の流路を逆流して 上昇していくことになるため、油滴を含んだ原水がコア内の流路を流れていく際 に、油滴はその気泡に付着して浮上してしまう。即ち、油滴はコア内を通過でき ずに押し戻されるようにして水面付近へ浮上する。又、この気泡によってコア内 は常に洗浄されることになるため長期使用が可能である。
【0009】 コア入口の下流にあたる部分の水面付近にはオイルスキマーが取付けてあり、 浮上した油滴はオイルスキマーに付着して油貯溜槽へ搬出されることになる。
【0010】 又、本考案によれば、浮上分離ゾーンの下流に逆U字状の屈曲流路を形成する ことでグリーストラップを構成したものもある。 これによって、さらに油分の除去を進めるとともに、その出口となる放流管を 着脱自在とすることで油分が付着して管が詰まった場合等の処理を容易ならしめ ることができる。
【0011】
【実施例】
実施例については、以下の図面に基づき説明する。図1は実施例を示す断面説 明図、図2は同平面図、図3は同側面断面図、図4は同側面図、図5は同全体斜 視図である。
【0012】 本実施例では、装置本体を大きく2分し、2度に亘る油分除去を行うことで、 更に微細な油滴を分離できるよう構成した例を示す。前半の油分除去装置1にお いて、油滴径200μm以上程度の油分を除去した後に、本考案に係る油分除去 装置2でもってさらに微細な油滴径60μm程度のものまで除去する。
【0013】 油分除去装置1の装置本体3となる水槽内は、前端部を堰板4で区画して沈澱 分離ゾーン5とするとともに中央部を浮上分離ゾーン6としており、更に浮上分 離ゾーン6の後方を斜板7で仕切って上部を油貯溜槽8、油貯溜槽8の下方を流 出口9としている。10は汚水原水の吐出口、11は汚水原水中の大固形物を除 去するスクリーンである。
【0014】 堰板4の上端には円弧状の整流ガイド13が設けてあり、流入した汚水原水は 該整流ガイド13を越えて溢出していく。従って、水よりも比重の小さい油滴A は確実に下流の浮上分離ゾーンへ流出していき、砂その他の固形物Bは沈降する ことになる。又、堰板4の下半部分4aは支軸12まわりに開放自在に取付けて あり、これによって、沈澱した固形物Bを除去しやすくしている。14は沈降し た固形物Bの再浮上を防ぐとともに、油滴Aの浮上を助長する突出板である。
【0015】 浮上分離ゾーン6内底部近くには散気管15が配設してあり、上昇空気泡16 を発生している。これによって、油滴Aの浮上率を高めている。 浮上分離ゾーン6の水面付近に浮上した油滴Aは下流へ流され、オイルスキマ ー17の無限ベルト18表面に付着して油貯溜槽8へ搬出される。19はプーリ ー、20は油滴の掻取板、36はベルト18の回転駆動用モーターである。無限 ベルト18は油種別に対応可能で交換も容易な着脱式である。
【0016】 上述の油分除去装置1で、大体油滴径200μm以上のものを分離除去するこ とができるが、更に微小な油滴A′は原水に混入されたまま流出口9を経て油分 除去装置2へ流入していくことになる。
【0017】 油分除去装置2の装置本体21は、前記油分除去装置1の堰板4と同様に整流 ガイド22を設けた堰板23によって区画されており、上流側を流入ゾーン24 、下流側を浮上分離ゾーン25としている。流入ゾーン24への原水の流入口2 6は、本実施例では流入ゾーン24の底部近くに配された形となっている。流入 ゾーン24内へ流入した原水中の油滴A′は散気管27からの上昇空気泡28に より浮上させられ、整流ガイド22を越えて浮上分離ゾーン25へと溢出してい く。
【0018】 浮上分離ゾーン25内には、下流へ向けて傾斜したコア29を設置してあって 、コア29によりハニカム状の細長い流路を形成している。 又、コア29の出口付近には散気管30が配設され、コア29内の流路を逆流 する微細気泡を発生している。この気泡のため、油滴A′はコア29内を通過で きずに押し戻され、水面付近へ浮上してオイルスキマー31によって油貯溜槽3 2へと搬出される。37はオイルスキマー31を回転駆動するモーターである。 又、気泡によってコア29内は常に洗浄される状態となるため長期使用が可能と なる。
【0019】 浮上分離ゾーン25の下流には、逆U字状の屈曲流路が形成されグリーストラ ップ33を構成している。このグリーストラップ33でもって更に微細な油滴A ″を浮上分離させることにより、ほぼ油滴径60μm以上の油分を除去すること ができる。34は着脱自在な放流管である。
【0020】 又、本実施例では、装置本体3,21の上面を水封式カバーでもって封止して いるので、悪臭・害虫を発生させることなく処理できる。又、本実施例では、油 分除去装置1,2を2台水平方向に並設した例を示したが、垂直方向に並設して もよく、その場合更に装置をコンパクトにできる。もちろん各々単独設置も可能 である。
【0021】
【考案の効果】
本考案によれば、以上説明したようにオイルスキマーによって油分だけが確実 に除去でき、しかもその際に凝集剤等を使用しないので、汚泥発生量を従来のも のに比べ大幅に低減することができる。 従って、汚泥処理に係る費用を大幅に削減できる。脱水機,焼却炉等を設備す れば汚泥の自家処理も可能である。
【0022】 又、本考案の油分除去装置は、その構造も大変シンプル且つコンパクトである ので、大きなスペースを必要とすることもない。又、付属機器も少ないので耐用 年数も長く、高度な管理技術も不要であり、設置費用並びにランニングコストを 低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す断面説明図である。
【図2】実施例を示す平面図である。
【図3】実施例を示す側面断面図である。
【図4】実施例を示す側面図である。
【図5】実施例を示す全体斜視図である。
【符号の説明】
A 油滴 A′ 油滴 A″ 油滴 1 油分除去装置 2 油分除去装置 3 装置本体 4 堰板 5 沈澱分離ゾーン 6 浮上分離ゾーン 7 斜板 8 油貯溜槽 9 流出口 10 吐出口 11 スクリーン 12 支軸 13 整流ガイド 14 突出板 15 散気管 16 空気泡 17 オイルスキマー 18 無限ベルト 19 プーリー 20 掻取板 21 装置本体 22 整流ガイド 23 堰板 24 流入ゾーン 25 浮上分離ゾーン 26 流入口 27 散気管 28 気泡 29 コア 30 散気管 31 オイルスキマー 32 油貯溜槽 33 グリーストラップ 34 放流管 35 水封式カバー 36 モーター 37 モーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中園 浩規 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番27号 田 熊プラント株式会社内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内部を所定高さの堰板で区画
    し、上流側区画を汚水原水を流入する流入ゾーンとし、
    又下流側区画を汚水原水中の油分を浮上させ分離する浮
    上分離ゾーンとし、流入ゾーン内に流入した汚水原水が
    前記堰板を越えて略水平方向に溢出流としてのみ浮上分
    離ゾーンへ流入するよう堰板上端に整流ガイドを設け、
    浮上分離ゾーン内には、最下流位置底部に設けた排水口
    に至る流路上に着脱自在なコアを配してハニカム状の流
    路を形成するとともに、該ハニカム状の流路を逆流して
    気泡が上昇するようコアの出口近くに散気口を設け、又
    水面付近に浮上した油分を付着させて油貯溜槽へ搬出す
    るオイルスキマーを搬出方向に沿って緩やかに上方へ傾
    斜させた状態で前記コア入口の下流側に近接させてしか
    も着脱自在に取付けたことを特徴とする油分除去装置。
  2. 【請求項2】 流入ゾーン底部近くに流入ゾーン内に上
    昇空気流を発生させる散気口を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の油分除去装置。
  3. 【請求項3】 着脱自在な放流管を流路の出口とする逆
    U字状の屈曲流路を排水口に連通させたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の油分除去装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262066A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Kimura Giken:Kk 排水処理装置
JP2010012370A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Univ Of Tsukuba 汚濁物浮上分離回収方法及び装置
WO2011071113A1 (ja) * 2009-12-10 2011-06-16 株式会社Ihi 油水分離装置及び精製装置

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