JPH10117940A - 保温兼用加熱器 - Google Patents
保温兼用加熱器Info
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- JPH10117940A JPH10117940A JP28213696A JP28213696A JPH10117940A JP H10117940 A JPH10117940 A JP H10117940A JP 28213696 A JP28213696 A JP 28213696A JP 28213696 A JP28213696 A JP 28213696A JP H10117940 A JPH10117940 A JP H10117940A
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- heater
- heating
- heat
- fuel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】加熱と、保温とを簡単に行うことができる保温
兼用加熱器を提供すること。 【解決手段】上端部と下端部にそれぞれ通気孔が設けら
れ、かつ、内部に支持部が設けられている中空状の加熱
器本体であって、該加熱器本体の上端部に加熱対象物を
入れた容器を載置して、該加熱器本体の底部に置いた燃
料受器内の燃料を加熱して該容器を加熱して該容器に入
れた該加熱対象物を加熱できるようになっていると共
に、該加熱された該加熱対象物を更に保温する場合に
は、該加熱対象物が入った該容器を一旦該加熱器本体か
ら外した後、該加熱器本体を上下にひっくり返して、そ
の内部に配設した該支持部に保温器具を載置して、該加
熱器本体の上端部に一旦取り外した該容器を載置し、該
容器を保温できるように構成されている保温兼用加熱
器。
兼用加熱器を提供すること。 【解決手段】上端部と下端部にそれぞれ通気孔が設けら
れ、かつ、内部に支持部が設けられている中空状の加熱
器本体であって、該加熱器本体の上端部に加熱対象物を
入れた容器を載置して、該加熱器本体の底部に置いた燃
料受器内の燃料を加熱して該容器を加熱して該容器に入
れた該加熱対象物を加熱できるようになっていると共
に、該加熱された該加熱対象物を更に保温する場合に
は、該加熱対象物が入った該容器を一旦該加熱器本体か
ら外した後、該加熱器本体を上下にひっくり返して、そ
の内部に配設した該支持部に保温器具を載置して、該加
熱器本体の上端部に一旦取り外した該容器を載置し、該
容器を保温できるように構成されている保温兼用加熱
器。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保温兼用加熱器に
関するものであり、更に詳細には、例えば固形燃料を用
いて料理の煮炊きなどの加熱をする小型加熱器、特に小
型コンロを保温にも兼用することができるように工夫し
た保温兼用加熱器に関するものである。
関するものであり、更に詳細には、例えば固形燃料を用
いて料理の煮炊きなどの加熱をする小型加熱器、特に小
型コンロを保温にも兼用することができるように工夫し
た保温兼用加熱器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特に団体旅行や宴会などで多くの人が一
緒に食事をする場合に、各個人が各自の目前で卓上小型
加熱器で料理を煮炊きなどの加熱をして食事することが
しばしばある。このように席上で卓上小型加熱器で煮炊
きをしながら食事をすることは、出来立ての料理をその
まま各自が他人に気兼ねなく自由に食事をすることがで
きるので極めて便利である。この場合に使用される小型
卓上加熱器には、その燃料受器に入れた固形燃料などの
燃料が使用されている。このように調理をすることは、
料理の出来上がりに合わせてその燃料の量を調整するこ
とも簡単にできて実に便利である。
緒に食事をする場合に、各個人が各自の目前で卓上小型
加熱器で料理を煮炊きなどの加熱をして食事することが
しばしばある。このように席上で卓上小型加熱器で煮炊
きをしながら食事をすることは、出来立ての料理をその
まま各自が他人に気兼ねなく自由に食事をすることがで
きるので極めて便利である。この場合に使用される小型
卓上加熱器には、その燃料受器に入れた固形燃料などの
燃料が使用されている。このように調理をすることは、
料理の出来上がりに合わせてその燃料の量を調整するこ
とも簡単にできて実に便利である。
【0003】しかし、出来上がったばかりの料理を暖か
いうちに食べずに、折角の料理が冷えてしまったりする
場合もしばしばある。この場合には、冷めてしまった料
理をそのまま小型卓上加熱器で暖め直すことは通常では
不可能である。したがって、出来上がった料理をある時
間保温することができれば、ある程度時間が経過して
も、一旦出来上がった料理を暖かく食べることが出来る
ことになる。
いうちに食べずに、折角の料理が冷えてしまったりする
場合もしばしばある。この場合には、冷めてしまった料
理をそのまま小型卓上加熱器で暖め直すことは通常では
不可能である。したがって、出来上がった料理をある時
間保温することができれば、ある程度時間が経過して
も、一旦出来上がった料理を暖かく食べることが出来る
ことになる。
【0004】ところが、従来の固形燃料を使用して料理
の煮炊きなどの加熱をする小型卓上加熱器はその加熱を
するためだけに作られたものであって、その他の用途、
つまり保温のためには通常使用されない。その固形燃料
が燃え尽きてしまって、料理の加熱が終われば、その料
理の保温は使用した小型加熱器と料理を入れた容器との
余熱によって行われることになる。しかしながら、その
余熱だけでは、料理を入れた容器も短期間の内に冷めて
しまい、ここで言う保温としての機能を果たすことはで
きない。もちろん、固形燃料を補充して保温をすること
は可能であるが、この場合には、料理の煮炊きに使用し
た燃料受器に固形燃料を追加するか、または新しい固形
燃料を入れた燃料受器に置き換えて使用しなければなら
ない。しかしながら、かかる小型卓上加熱器は、当然の
ことながら、使用された小型卓上加熱器は料理の煮炊き
などの加熱のために作られたものであるので、固形燃料
の熱効率を高めるために、加熱器の底部に置く燃料受器
と、加熱器の上端部に載せる料理などの加熱対象物を入
れた容器の底部との間が非常に接近した構造になってい
て、固形燃料を補充してそのまま燃焼させると、保温の
温度が高くなりすぎて、折角煮えた料理が焦げてしまう
恐れがある。従って、このようにして保温をする場合に
は、固形燃料の量をかなり少なくしなければならない
が、固形燃料の量を少なくすると、固形燃料が燃え尽き
てしまうまでの時間が短くなりすぎて、保温としての用
をなさなくなる。従って、このようなことを避けるため
には、固形燃料の量や燃焼時間などをこまめに調節しな
ければならない。これでは、従来の小型加熱器、特に卓
上加熱器では、煮炊きなどの料理のための加熱に加え
て、保温にも供することは極めて不便である。また、新
しい燃料受器と入れ替えるにしても、使用済みの燃料受
器をいちいち取り出して新しい燃料受器と取り替えるの
も手間が掛かりすぎて実用的ではない。更に、固形燃料
が燃え尽きた直後はその燃料受器は未だ高熱で素手で握
れる状態ではないので、この場合には、使用済みの燃料
受器を取り出すのに、いちいち道具を使わなければなら
ず極めて煩わしく手間が掛かりすぎて実用的ではない。
の煮炊きなどの加熱をする小型卓上加熱器はその加熱を
するためだけに作られたものであって、その他の用途、
つまり保温のためには通常使用されない。その固形燃料
が燃え尽きてしまって、料理の加熱が終われば、その料
理の保温は使用した小型加熱器と料理を入れた容器との
余熱によって行われることになる。しかしながら、その
余熱だけでは、料理を入れた容器も短期間の内に冷めて
しまい、ここで言う保温としての機能を果たすことはで
きない。もちろん、固形燃料を補充して保温をすること
は可能であるが、この場合には、料理の煮炊きに使用し
た燃料受器に固形燃料を追加するか、または新しい固形
燃料を入れた燃料受器に置き換えて使用しなければなら
ない。しかしながら、かかる小型卓上加熱器は、当然の
ことながら、使用された小型卓上加熱器は料理の煮炊き
などの加熱のために作られたものであるので、固形燃料
の熱効率を高めるために、加熱器の底部に置く燃料受器
と、加熱器の上端部に載せる料理などの加熱対象物を入
れた容器の底部との間が非常に接近した構造になってい
て、固形燃料を補充してそのまま燃焼させると、保温の
温度が高くなりすぎて、折角煮えた料理が焦げてしまう
恐れがある。従って、このようにして保温をする場合に
は、固形燃料の量をかなり少なくしなければならない
が、固形燃料の量を少なくすると、固形燃料が燃え尽き
てしまうまでの時間が短くなりすぎて、保温としての用
をなさなくなる。従って、このようなことを避けるため
には、固形燃料の量や燃焼時間などをこまめに調節しな
ければならない。これでは、従来の小型加熱器、特に卓
上加熱器では、煮炊きなどの料理のための加熱に加え
て、保温にも供することは極めて不便である。また、新
しい燃料受器と入れ替えるにしても、使用済みの燃料受
器をいちいち取り出して新しい燃料受器と取り替えるの
も手間が掛かりすぎて実用的ではない。更に、固形燃料
が燃え尽きた直後はその燃料受器は未だ高熱で素手で握
れる状態ではないので、この場合には、使用済みの燃料
受器を取り出すのに、いちいち道具を使わなければなら
ず極めて煩わしく手間が掛かりすぎて実用的ではない。
【0005】また、保温を目的とした小型加熱器も種々
なものが知られているが、これらの小型加熱器は保温を
するためだけのものであって、特に煮炊きなどの調理を
するために加熱ができるようには構成されてはいない。
かかる保温用加熱器のうち、器状のコンロと、このコン
ロの周胴内部に支持された保温器具とからなる簡易保温
用加熱器が知られている。この簡易保温用加熱器におけ
る保温器具は、固形燃料を収容する燃料受器と、この燃
料受器上に配設され触媒体を支持する触媒受皿と、この
触媒体の上面に沿って上方に配された天板と、コンロ上
に載置された保温皿とから構成されている。かかる構成
からなる保温器具は、コンロ内部に配設された突起状の
支持部によって、コンロ内に載置されるようになってい
て、触媒体からの輻射熱と、コンロ内部での昇温上昇気
流とによって保温を行うようになっている。従って、こ
の簡易保温用加熱器に使用されるコンロは、触媒体から
の輻射熱と、コンロ内部での昇温上昇気流とを保温に最
適化するように構成されていて、料理などの加熱調理に
も使用するようには構成されていない。したがって、か
かる加熱調理にこのコンロを使用した場合には、種々の
問題が生じ、加熱調理と保温のいずれにおいても熱効率
よく使用することはできない。
なものが知られているが、これらの小型加熱器は保温を
するためだけのものであって、特に煮炊きなどの調理を
するために加熱ができるようには構成されてはいない。
かかる保温用加熱器のうち、器状のコンロと、このコン
ロの周胴内部に支持された保温器具とからなる簡易保温
用加熱器が知られている。この簡易保温用加熱器におけ
る保温器具は、固形燃料を収容する燃料受器と、この燃
料受器上に配設され触媒体を支持する触媒受皿と、この
触媒体の上面に沿って上方に配された天板と、コンロ上
に載置された保温皿とから構成されている。かかる構成
からなる保温器具は、コンロ内部に配設された突起状の
支持部によって、コンロ内に載置されるようになってい
て、触媒体からの輻射熱と、コンロ内部での昇温上昇気
流とによって保温を行うようになっている。従って、こ
の簡易保温用加熱器に使用されるコンロは、触媒体から
の輻射熱と、コンロ内部での昇温上昇気流とを保温に最
適化するように構成されていて、料理などの加熱調理に
も使用するようには構成されていない。したがって、か
かる加熱調理にこのコンロを使用した場合には、種々の
問題が生じ、加熱調理と保温のいずれにおいても熱効率
よく使用することはできない。
【0006】一方、従来の加熱料理に使用されているコ
ンロを保温用に使用するために、上記保温器具をそのコ
ンロ内に配設したとしても、従来のコンロでは、当然の
ことながら保温をする目的では作られていないために、
熱効率が極めて悪く十分な保温効果が得られないのが実
状である。また、この場合には、上述したような加熱用
燃料受器を取り替えるという極めて煩わしい手間を要す
ることにもなる。
ンロを保温用に使用するために、上記保温器具をそのコ
ンロ内に配設したとしても、従来のコンロでは、当然の
ことながら保温をする目的では作られていないために、
熱効率が極めて悪く十分な保温効果が得られないのが実
状である。また、この場合には、上述したような加熱用
燃料受器を取り替えるという極めて煩わしい手間を要す
ることにもなる。
【0007】そこで、従来の料理用加熱器と、従来の保
温用加熱器とをテーブル上に一緒に並べて置いたり、ま
たは、かかる料理用加熱器を使用した後にかかる保温用
加熱器と取り換えて、一旦出来上がった料理の入った鍋
などの容器を保温用加熱器に置いて保温することも可能
である。しかしながら、2つの加熱器を1つのテーブル
の上に一緒に並べて置くことは、場所を取りすぎて実用
的ではなく、また料理用加熱器を使用後に保温用加熱器
と取り換えるのは、大変な手間が掛かり、作業が極めて
煩雑になりすぎて実用的とは言えない。
温用加熱器とをテーブル上に一緒に並べて置いたり、ま
たは、かかる料理用加熱器を使用した後にかかる保温用
加熱器と取り換えて、一旦出来上がった料理の入った鍋
などの容器を保温用加熱器に置いて保温することも可能
である。しかしながら、2つの加熱器を1つのテーブル
の上に一緒に並べて置くことは、場所を取りすぎて実用
的ではなく、また料理用加熱器を使用後に保温用加熱器
と取り換えるのは、大変な手間が掛かり、作業が極めて
煩雑になりすぎて実用的とは言えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来の小型卓
上加熱器とは異なって、料理の加熱と保温とを1つの小
型卓上加熱器で行うことが出来るような保温兼用加熱器
について鋭意検討したところ、加熱対象物としての料理
の煮炊きなどの加熱処理をするために使用する場合と、
加熱処理された加熱対象物を保温対象物として保温する
ために使用する場合とで、固形燃料などの燃料を入れる
燃料受器を配置する場所を変えることによって、その加
熱対象物を入れた鍋などの容器と、保温加熱対象物が入
ってる容器との置く場所を代えることができ、それぞれ
の場合で高い熱効率を維持して、1つの小型卓上加熱器
で加熱対象物の加熱と保温対象物の保温とを効率よく行
うことが出来る保温兼用加熱器を開発することに成功し
た。
上加熱器とは異なって、料理の加熱と保温とを1つの小
型卓上加熱器で行うことが出来るような保温兼用加熱器
について鋭意検討したところ、加熱対象物としての料理
の煮炊きなどの加熱処理をするために使用する場合と、
加熱処理された加熱対象物を保温対象物として保温する
ために使用する場合とで、固形燃料などの燃料を入れる
燃料受器を配置する場所を変えることによって、その加
熱対象物を入れた鍋などの容器と、保温加熱対象物が入
ってる容器との置く場所を代えることができ、それぞれ
の場合で高い熱効率を維持して、1つの小型卓上加熱器
で加熱対象物の加熱と保温対象物の保温とを効率よく行
うことが出来る保温兼用加熱器を開発することに成功し
た。
【0009】したがって、本発明は、1個の小型加熱器
で加熱対象物の加熱と、該加熱対象物を保温対象物とし
ての保温とに兼用することが出来る保温兼用加熱器を提
供することを目的とする。
で加熱対象物の加熱と、該加熱対象物を保温対象物とし
ての保温とに兼用することが出来る保温兼用加熱器を提
供することを目的とする。
【0010】なお、本明細書において、「加熱」という
用語は、特記なき限りまたは自明である場合を除いて、
例えば、料理などの加熱対象物の煮炊きなどをするため
に熱を加えることを意味し、一旦煮炊きして出来上がっ
た料理を冷やさないように熱を加えて保温するための加
熱は包含していないものとする。
用語は、特記なき限りまたは自明である場合を除いて、
例えば、料理などの加熱対象物の煮炊きなどをするため
に熱を加えることを意味し、一旦煮炊きして出来上がっ
た料理を冷やさないように熱を加えて保温するための加
熱は包含していないものとする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、筒状の加熱器本体からなる小型加熱器で
あって、例えば、料理などの加熱対象物を煮炊きなどす
るための加熱に使用する場合と、加熱された加熱対象物
を保温対象物として保温するために使用する場合とで、
その小型加熱器の本体を用途に応じて上下にひっくり返
して、料理などの加熱対象物を入れた鍋などの容器を置
くところを代えることによって加熱と保温とで使い分け
ることができるように構成されている小型加熱器を提供
している。つまり、本発明に係る小型加熱器は、筒状の
加熱器本体からなっていて、その加熱器本体は、例えば
料理などの加熱対象物を煮炊きなどの調理のために加熱
する場合の該加熱対象物を入れた鍋などの容器を置く側
(以下、この側を便宜的に「加熱側加熱器本体上端部」
ということもある)と、該加熱対象物を保温対象物とし
て保温するために使用する場合に該保温対象物が入って
いる鍋などの容器を置く側、つまり加熱をする場合の加
熱器本体底部(以下、この側を便宜的に「保温側加熱器
本体上端部」ということもある)とを、用途に応じて上
下にひっくり返して使用することができるように構成さ
れている。したがって、この小型加熱器を例えば料理な
どの加熱対象物の加熱に使用する場合は、その加熱側加
熱器本体底部に固形燃料などの燃料を入れた燃料受器を
置き、加熱側加熱器本体上端部に該加熱対象物を入れた
鍋などの容器を置くようにする。他方、一旦加熱されて
出来上がった加熱対象物を更に保温する場合は、その加
熱器本体を上下にひっくり返して、加熱の場合に加熱用
燃料受器を置いた側、つまり加熱側加熱器本体底部を上
にして、その上端部に保温対象物が入っている鍋などの
容器を置くようになっている。
に、本発明は、筒状の加熱器本体からなる小型加熱器で
あって、例えば、料理などの加熱対象物を煮炊きなどす
るための加熱に使用する場合と、加熱された加熱対象物
を保温対象物として保温するために使用する場合とで、
その小型加熱器の本体を用途に応じて上下にひっくり返
して、料理などの加熱対象物を入れた鍋などの容器を置
くところを代えることによって加熱と保温とで使い分け
ることができるように構成されている小型加熱器を提供
している。つまり、本発明に係る小型加熱器は、筒状の
加熱器本体からなっていて、その加熱器本体は、例えば
料理などの加熱対象物を煮炊きなどの調理のために加熱
する場合の該加熱対象物を入れた鍋などの容器を置く側
(以下、この側を便宜的に「加熱側加熱器本体上端部」
ということもある)と、該加熱対象物を保温対象物とし
て保温するために使用する場合に該保温対象物が入って
いる鍋などの容器を置く側、つまり加熱をする場合の加
熱器本体底部(以下、この側を便宜的に「保温側加熱器
本体上端部」ということもある)とを、用途に応じて上
下にひっくり返して使用することができるように構成さ
れている。したがって、この小型加熱器を例えば料理な
どの加熱対象物の加熱に使用する場合は、その加熱側加
熱器本体底部に固形燃料などの燃料を入れた燃料受器を
置き、加熱側加熱器本体上端部に該加熱対象物を入れた
鍋などの容器を置くようにする。他方、一旦加熱されて
出来上がった加熱対象物を更に保温する場合は、その加
熱器本体を上下にひっくり返して、加熱の場合に加熱用
燃料受器を置いた側、つまり加熱側加熱器本体底部を上
にして、その上端部に保温対象物が入っている鍋などの
容器を置くようになっている。
【0012】本発明に係る保温兼用加熱器においては、
該小型加熱器の加熱器本体の形状と寸法は、加熱対象物
を加熱する場合と、加熱された加熱対象物を保温対象物
として保温をする場合とのいずれの場合にも、燃料の燃
焼による熱効率が高く維持されるように構成されてい
る。
該小型加熱器の加熱器本体の形状と寸法は、加熱対象物
を加熱する場合と、加熱された加熱対象物を保温対象物
として保温をする場合とのいずれの場合にも、燃料の燃
焼による熱効率が高く維持されるように構成されてい
る。
【0013】つまり、本発明に係る保温兼用加熱器は、
その上端部と下端部にそれぞれ通気孔が設けられ、か
つ、その内部に保温器具を載置する支持部が設けられて
いる中空の筒状の加熱器本体からなっていて、その加熱
器本体の上端部、つまり加熱側加熱器本体上端部に加熱
対象物を入れた容器を載置して、該加熱器本体の底部に
置いた燃料受器内の燃料に着火し燃焼させて該容器を加
熱して該容器に入れた該加熱対象物を加熱できるように
なっている。この加熱器を使用して加熱された該加熱対
象物を更に保温する場合には、該加熱対象物が保温対象
物として入っている該容器を一旦前記加熱器本体から取
り外した後、前記加熱器本体を上下にひっくり返して、
その内部に配設した該支持部に保温器具を載置して、保
温側加熱器本体上端部に一旦取り外した該容器を載置
し、該容器を保温できるように構成されていることを特
徴とする。
その上端部と下端部にそれぞれ通気孔が設けられ、か
つ、その内部に保温器具を載置する支持部が設けられて
いる中空の筒状の加熱器本体からなっていて、その加熱
器本体の上端部、つまり加熱側加熱器本体上端部に加熱
対象物を入れた容器を載置して、該加熱器本体の底部に
置いた燃料受器内の燃料に着火し燃焼させて該容器を加
熱して該容器に入れた該加熱対象物を加熱できるように
なっている。この加熱器を使用して加熱された該加熱対
象物を更に保温する場合には、該加熱対象物が保温対象
物として入っている該容器を一旦前記加熱器本体から取
り外した後、前記加熱器本体を上下にひっくり返して、
その内部に配設した該支持部に保温器具を載置して、保
温側加熱器本体上端部に一旦取り外した該容器を載置
し、該容器を保温できるように構成されていることを特
徴とする。
【0014】そのために、該小型加熱器の加熱器本体に
おいては、その加熱器本体側の筒状体の上端側と下端側
とに、加熱する場合と保温する場合とにおいて熱効率が
最適になるように通気孔を設けて、固形燃料を燃焼して
いる際に空気の対流が生じて、熱効率が損なわれるのを
防ぐと同時に、加熱する場合と保温する場合とにおいて
それぞれ熱効率が高まるように構成されている。
おいては、その加熱器本体側の筒状体の上端側と下端側
とに、加熱する場合と保温する場合とにおいて熱効率が
最適になるように通気孔を設けて、固形燃料を燃焼して
いる際に空気の対流が生じて、熱効率が損なわれるのを
防ぐと同時に、加熱する場合と保温する場合とにおいて
それぞれ熱効率が高まるように構成されている。
【0015】また、本発明に係る保温兼用加熱器におい
ては、料理などの加熱対象物を煮炊きなどの加熱をする
場合の加熱用燃料受器を置く位置と、加熱された加熱対
象物を保温対象物として保温をする場合の保温用燃料を
燃焼させるための保温用燃料受器を置く位置とを変える
ことによって、それぞれの場合における熱効率が高くな
るように構成されている。該加熱対象物の加熱をする場
合の加熱用燃料受器を置く位置と、保温をする場合の保
温用燃料受器を置く位置とを同じにすると、それぞれの
場合によって熱の伝達経路が異なることから、種々の不
都合が生じ、いずれの場合においても最適な熱効率を得
ることができないことになる。該加熱対象物の加熱をす
る場合の加熱用燃料受器を置く位置は、その燃料が燃焼
して昇温された空気が対流を起こした熱効率が低下する
ことがないように決められる。これに対して、保温用燃
料受器の配設位置は、その燃料を燃焼させて輻射熱を生
じさせて、その輻射熱と昇温された空気とによって保温
対象物を効率的に加熱保温できるように構成されてい
る。したがって、従来の加熱器の底部に保温器具を配設
しても、または従来の保温用加熱器の底部もしくは保温
器具配置位置に加熱用燃料受器を載置しても、いずれの
場合にも、例えば熱効率が大幅に減少して、十分な保温
効果も、加熱効果も得ることはできない。
ては、料理などの加熱対象物を煮炊きなどの加熱をする
場合の加熱用燃料受器を置く位置と、加熱された加熱対
象物を保温対象物として保温をする場合の保温用燃料を
燃焼させるための保温用燃料受器を置く位置とを変える
ことによって、それぞれの場合における熱効率が高くな
るように構成されている。該加熱対象物の加熱をする場
合の加熱用燃料受器を置く位置と、保温をする場合の保
温用燃料受器を置く位置とを同じにすると、それぞれの
場合によって熱の伝達経路が異なることから、種々の不
都合が生じ、いずれの場合においても最適な熱効率を得
ることができないことになる。該加熱対象物の加熱をす
る場合の加熱用燃料受器を置く位置は、その燃料が燃焼
して昇温された空気が対流を起こした熱効率が低下する
ことがないように決められる。これに対して、保温用燃
料受器の配設位置は、その燃料を燃焼させて輻射熱を生
じさせて、その輻射熱と昇温された空気とによって保温
対象物を効率的に加熱保温できるように構成されてい
る。したがって、従来の加熱器の底部に保温器具を配設
しても、または従来の保温用加熱器の底部もしくは保温
器具配置位置に加熱用燃料受器を載置しても、いずれの
場合にも、例えば熱効率が大幅に減少して、十分な保温
効果も、加熱効果も得ることはできない。
【0016】したがって、本発明に係る保温兼用加熱器
は、上記のような構成にすることによって、1個の小型
加熱器だけで、加熱とその後の保温のいずれの場合に
も、高い熱効率を維持しながら、加熱と保温とを効率的
に行うことができるように構成されている。
は、上記のような構成にすることによって、1個の小型
加熱器だけで、加熱とその後の保温のいずれの場合に
も、高い熱効率を維持しながら、加熱と保温とを効率的
に行うことができるように構成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る保温兼用加熱
器を図面を参照にして詳細に説明する。
器を図面を参照にして詳細に説明する。
【0018】本発明に係る保温兼用加熱器は、加熱器本
体10と、加熱用燃料受器20と、保温器具30とからなって
いる。
体10と、加熱用燃料受器20と、保温器具30とからなって
いる。
【0019】図示するように、加熱器本体10は、筒状体
からなっていて、料理などの加熱対象物の煮炊きなどの
加熱をする場合には、加熱側加熱器本体上端部10a の上
に、料理を入れた鍋などの容器を載置するようになって
いる。加熱をするための燃料受器20は、筒状加熱器本体
10の内部の下端部、つまり底部に載置するようになって
いる。なお、加熱器本体10は、テーブルなどの上に直接
置くこともできるが、燃料受器20が熱くなるから、加熱
器本体10の下に台などを置くのがよい。したがって、燃
料受器20は、筒状加熱器本体10内の下端部の台上に置く
のがよい。
からなっていて、料理などの加熱対象物の煮炊きなどの
加熱をする場合には、加熱側加熱器本体上端部10a の上
に、料理を入れた鍋などの容器を載置するようになって
いる。加熱をするための燃料受器20は、筒状加熱器本体
10の内部の下端部、つまり底部に載置するようになって
いる。なお、加熱器本体10は、テーブルなどの上に直接
置くこともできるが、燃料受器20が熱くなるから、加熱
器本体10の下に台などを置くのがよい。したがって、燃
料受器20は、筒状加熱器本体10内の下端部の台上に置く
のがよい。
【0020】本発明に係る加熱器本体10の筒状体の形状
は、特に限定されるものではないが、保温効果を考慮し
た場合には、その縦断面形状が加熱側加熱器本体下端部
10bから加熱側加熱器本体上端部10a に向けてその幅が
徐々に大きくなるような台形にするのがよいが、略縦長
の4角形などであってもよい。また、横断面形状は、円
形ばかりでなく、略4角形状などであってもよい。特
に、加熱器本体10を保温対象物の保温に使用する場合に
は、その加熱器本体10は、加熱に使用した場合とは、そ
の上下をひっくり返して使用されるから、つまり、加熱
側加熱器本体下端部10b 側が加熱器本体10の上端部にな
り、加熱側加熱器本体上端部10a 側が下端部になるか
ら、保温側加熱器本体上端部10b 側が保温側加熱器本体
上端部10a 側より内径が小さくなるように構成して、保
温の場合に出来るだけ加熱器本体10内部の熱を外部に逃
さないようにするのがよい。
は、特に限定されるものではないが、保温効果を考慮し
た場合には、その縦断面形状が加熱側加熱器本体下端部
10bから加熱側加熱器本体上端部10a に向けてその幅が
徐々に大きくなるような台形にするのがよいが、略縦長
の4角形などであってもよい。また、横断面形状は、円
形ばかりでなく、略4角形状などであってもよい。特
に、加熱器本体10を保温対象物の保温に使用する場合に
は、その加熱器本体10は、加熱に使用した場合とは、そ
の上下をひっくり返して使用されるから、つまり、加熱
側加熱器本体下端部10b 側が加熱器本体10の上端部にな
り、加熱側加熱器本体上端部10a 側が下端部になるか
ら、保温側加熱器本体上端部10b 側が保温側加熱器本体
上端部10a 側より内径が小さくなるように構成して、保
温の場合に出来るだけ加熱器本体10内部の熱を外部に逃
さないようにするのがよい。
【0021】本発明に係る加熱器の加熱側加熱器本体上
端部10a には、図示するような通気孔10c が設けられて
いて、燃料受器20内の固形燃料を燃焼して発生したガス
を逃すようになっている。加熱側加熱器本体上端部10a
に設ける通気孔10c の数ならびに形状などには制限はな
いが、通気孔10c の数をあまり多くすると、加熱側加熱
器本体上端部10a の上に容器を置いた場合その容器の安
定が悪くなると共に、加熱側加熱器本体上端部10a 部分
の強度が弱くなりすぎる恐れがある。したがって、加熱
側加熱器本体上端部10a に設ける通気孔10c の数は上記
のことを考慮して適宜決めることができるが、通常は2
個から5 個位あれば十分である。また、通気孔10c の形
状にしても、特に特定の形状に限定されるものではな
い。つまり、通気孔10c は、燃料受器20内の固形燃料を
燃焼して発生したガスを逃すのに十分な面積を有するの
であれば、その数や形状は特に限定されるものではな
い。
端部10a には、図示するような通気孔10c が設けられて
いて、燃料受器20内の固形燃料を燃焼して発生したガス
を逃すようになっている。加熱側加熱器本体上端部10a
に設ける通気孔10c の数ならびに形状などには制限はな
いが、通気孔10c の数をあまり多くすると、加熱側加熱
器本体上端部10a の上に容器を置いた場合その容器の安
定が悪くなると共に、加熱側加熱器本体上端部10a 部分
の強度が弱くなりすぎる恐れがある。したがって、加熱
側加熱器本体上端部10a に設ける通気孔10c の数は上記
のことを考慮して適宜決めることができるが、通常は2
個から5 個位あれば十分である。また、通気孔10c の形
状にしても、特に特定の形状に限定されるものではな
い。つまり、通気孔10c は、燃料受器20内の固形燃料を
燃焼して発生したガスを逃すのに十分な面積を有するの
であれば、その数や形状は特に限定されるものではな
い。
【0022】加熱をする場合の加熱器本体下端部10b に
は、図示するように通気孔10d が設けられている。この
通気孔10d は、燃料受器20を加熱器本体10の下端部に配
置してその中の燃料を燃焼させる場合、加熱器本体10内
部で熱の対流が生じて燃焼のための熱効率が損なわれな
いように、加熱器本体10外部から空気を取り入れるため
の空気取入口の役目を果たすようになっている。つま
り、加熱器本体下端部10b に設けられた通気孔10d から
取り入れられた空気は、加熱器本体10内部を上昇して、
その上端に載置された容器の底部を加熱した後、加熱側
加熱器本体上端部10a に設けられた通気孔10c から排出
されることになる。このように通気孔10dから取り入れ
た空気を通気孔10c からスムーズに外部に排出できるよ
うに構成することによって、燃料受器20内の燃料を燃焼
させて生じる熱が対流を起こさずに、容器の加熱を効率
的に行うことができる。なお、該加熱器本体下端部10b
に設ける通気孔10d の数や形状は、加熱器本体10を保温
用としても使用する場合のことも考慮して設定しなけれ
ばならないが、保温効果を最大限に発揮できるようので
あれば、該加熱器本体下端部10b 側に設ける通気孔10d
の形状は何ら限定されるものではない。ただし、その大
きさは通気孔10c に比べてかなり小さくすることがで
き、またその数にしても、通気孔10c の数よりも多くす
ることができる。
は、図示するように通気孔10d が設けられている。この
通気孔10d は、燃料受器20を加熱器本体10の下端部に配
置してその中の燃料を燃焼させる場合、加熱器本体10内
部で熱の対流が生じて燃焼のための熱効率が損なわれな
いように、加熱器本体10外部から空気を取り入れるため
の空気取入口の役目を果たすようになっている。つま
り、加熱器本体下端部10b に設けられた通気孔10d から
取り入れられた空気は、加熱器本体10内部を上昇して、
その上端に載置された容器の底部を加熱した後、加熱側
加熱器本体上端部10a に設けられた通気孔10c から排出
されることになる。このように通気孔10dから取り入れ
た空気を通気孔10c からスムーズに外部に排出できるよ
うに構成することによって、燃料受器20内の燃料を燃焼
させて生じる熱が対流を起こさずに、容器の加熱を効率
的に行うことができる。なお、該加熱器本体下端部10b
に設ける通気孔10d の数や形状は、加熱器本体10を保温
用としても使用する場合のことも考慮して設定しなけれ
ばならないが、保温効果を最大限に発揮できるようので
あれば、該加熱器本体下端部10b 側に設ける通気孔10d
の形状は何ら限定されるものではない。ただし、その大
きさは通気孔10c に比べてかなり小さくすることがで
き、またその数にしても、通気孔10c の数よりも多くす
ることができる。
【0023】いずれの場合にも、加熱側加熱器本体下端
部10b が保温をする場合には保温側加熱器本体上端部に
なることを考慮して、保温の場合に最適になるように設
ける通気孔10d の数や形状などを適宜決めればよいが、
通常は3 個から8個位で十分である。また、加熱器本体
下端部10b 部分に設けた通気孔10d は、保温のための放
射熱ができるだけ逃げないように、その大きさはできる
だけ小さい方がよい。ただし、該通気孔10d は、加熱に
使用する場合には、燃焼のための空気取入口としての作
用をも持ち合わせていなければならないので、あまり小
さくすることもできない。したがって、保温の際に放射
熱をあまり逃さないようにすることと、加熱の際に燃料
を燃焼させるための空気取入口としての作用をも発揮で
きるようにすることとのバランスを考慮して、通気孔10
d の数、形状、大きさなどを適宜設定するのがよい。
部10b が保温をする場合には保温側加熱器本体上端部に
なることを考慮して、保温の場合に最適になるように設
ける通気孔10d の数や形状などを適宜決めればよいが、
通常は3 個から8個位で十分である。また、加熱器本体
下端部10b 部分に設けた通気孔10d は、保温のための放
射熱ができるだけ逃げないように、その大きさはできる
だけ小さい方がよい。ただし、該通気孔10d は、加熱に
使用する場合には、燃焼のための空気取入口としての作
用をも持ち合わせていなければならないので、あまり小
さくすることもできない。したがって、保温の際に放射
熱をあまり逃さないようにすることと、加熱の際に燃料
を燃焼させるための空気取入口としての作用をも発揮で
きるようにすることとのバランスを考慮して、通気孔10
d の数、形状、大きさなどを適宜設定するのがよい。
【0024】加熱器本体10には、例えば、その内壁に突
起状の支持部15が設けられていて、保温器具30をその上
に載置できるようになっている。支持部15は、加熱器本
体10の上端部10b (つまり加熱器本体10を保温に使用す
るために配置した場合)に近い位置に配設し、かつ、そ
の上端部に載置する容器などの底部にできるだけ近接す
るように配設するのがよい。保温器具30から放散される
熱は、加熱のために燃料を燃焼して放射される熱に比べ
て火力が弱いので、保温器具30を容器の底部にできるだ
け近い位置に配置できるように配設するのがよい。支持
部15の数や形状は特に限定されるものではないが、図示
する本実施例においては、該支持部15の形状は爪状の突
起として示している。保温器具30を載置した場合の安定
性を考慮すると、その数は3個ないし6個位が適当であ
り、また、その形状は小型加熱器の製造に当たって製造
しやすくかつ保温器具30を載置するのに十分な強度を持
つようなものであればどんな形状でもよい。
起状の支持部15が設けられていて、保温器具30をその上
に載置できるようになっている。支持部15は、加熱器本
体10の上端部10b (つまり加熱器本体10を保温に使用す
るために配置した場合)に近い位置に配設し、かつ、そ
の上端部に載置する容器などの底部にできるだけ近接す
るように配設するのがよい。保温器具30から放散される
熱は、加熱のために燃料を燃焼して放射される熱に比べ
て火力が弱いので、保温器具30を容器の底部にできるだ
け近い位置に配置できるように配設するのがよい。支持
部15の数や形状は特に限定されるものではないが、図示
する本実施例においては、該支持部15の形状は爪状の突
起として示している。保温器具30を載置した場合の安定
性を考慮すると、その数は3個ないし6個位が適当であ
り、また、その形状は小型加熱器の製造に当たって製造
しやすくかつ保温器具30を載置するのに十分な強度を持
つようなものであればどんな形状でもよい。
【0025】また、加熱器本体10の筒状体は、例えば陶
器製にするのがよい。本発明に係る小型加熱器は、その
加熱器本体10を、加熱が終わった後、保温のために上下
にひっくり返して使用されるので、料理を入れた鍋など
の容器が未だ熱いうちに加熱器を保温状態、つまりその
本体を上下にひっくり返すようにする必要がある。した
がって、加熱器自体が鉄などの金属製であれば、その加
熱器も未だ熱い状態のままであると考えられる。加熱器
がそのように熱い状態であれば、当然、素手で上下にひ
っくり返すことが出来ず、何か道具を使って加熱器を上
下にひっくり返すことになる。しかし、これは非常に面
倒くさく、かつ危険でもある。したがって、料理を入れ
た容器が熱い状態にある場合でも、その下の加熱器が手
で握って上下にひっくり返すことが出来るようにするに
は、加熱器本体10の筒状体は、熱くても直ぐに冷めてし
まう素材、例えば陶器などで作られているのがよい。
器製にするのがよい。本発明に係る小型加熱器は、その
加熱器本体10を、加熱が終わった後、保温のために上下
にひっくり返して使用されるので、料理を入れた鍋など
の容器が未だ熱いうちに加熱器を保温状態、つまりその
本体を上下にひっくり返すようにする必要がある。した
がって、加熱器自体が鉄などの金属製であれば、その加
熱器も未だ熱い状態のままであると考えられる。加熱器
がそのように熱い状態であれば、当然、素手で上下にひ
っくり返すことが出来ず、何か道具を使って加熱器を上
下にひっくり返すことになる。しかし、これは非常に面
倒くさく、かつ危険でもある。したがって、料理を入れ
た容器が熱い状態にある場合でも、その下の加熱器が手
で握って上下にひっくり返すことが出来るようにするに
は、加熱器本体10の筒状体は、熱くても直ぐに冷めてし
まう素材、例えば陶器などで作られているのがよい。
【0026】本発明に係る小型加熱器において、燃料受
器20として使用される燃料受器は、料理などの加熱対象
物を煮炊きなどの加熱に通常使用されている小型加熱器
に慣用されている市販のものでよい。使用する燃料受器
20の形状や大きさは、料理の種類や容器の大きさなどで
適宜選択して使用することができる。また、燃料受器20
の底部が直接加熱器本体10の下に敷く台に触れないよう
に、その底部に脚部を設けることもできる 本発明に係る小型加熱器を例えば料理などの加熱対象物
の加熱に使用する場合、通常は、固形燃料などの燃料を
挿入した燃料受器20をテーブルなどに敷いた台上に1つ
づつ置き、燃料受器を囲むようにして加熱器本体10を各
人の面前の台上に置き、その加熱側加熱器本体上端部10
a 上に料理などの加熱対象物を入れた容器を載置する。
この場合に、加熱器本体10のどちら側が加熱側加熱器本
体上端部10a に相当するのかを決めるのは、該加熱器本
体10の内部に配設した支持部15の位置で見分けるのが便
利である。つまり、該支持部15が近接して配設されてい
る側を底部として、加熱器本体10を並べて置くようにす
るのが簡単である。このようにして配設して加熱器を使
って、加熱対象物を加熱するには、燃料受器20に入れた
燃料に着火するだけでよい。燃料受器20に挿入する燃料
の量は、料理の種類や容器の大きさなど、経験によって
容易に定めることができる。このようにして燃料の量を
決めれば、料理などの加熱は、この燃料受器20内に入れ
た燃料を燃やすだけでよく、その燃料が燃え尽きた段階
で料理も出来上がるように調整することができる。した
がって、食事をする者にとっては、火の調節などをする
必要が一切なく、極めて便利である。
器20として使用される燃料受器は、料理などの加熱対象
物を煮炊きなどの加熱に通常使用されている小型加熱器
に慣用されている市販のものでよい。使用する燃料受器
20の形状や大きさは、料理の種類や容器の大きさなどで
適宜選択して使用することができる。また、燃料受器20
の底部が直接加熱器本体10の下に敷く台に触れないよう
に、その底部に脚部を設けることもできる 本発明に係る小型加熱器を例えば料理などの加熱対象物
の加熱に使用する場合、通常は、固形燃料などの燃料を
挿入した燃料受器20をテーブルなどに敷いた台上に1つ
づつ置き、燃料受器を囲むようにして加熱器本体10を各
人の面前の台上に置き、その加熱側加熱器本体上端部10
a 上に料理などの加熱対象物を入れた容器を載置する。
この場合に、加熱器本体10のどちら側が加熱側加熱器本
体上端部10a に相当するのかを決めるのは、該加熱器本
体10の内部に配設した支持部15の位置で見分けるのが便
利である。つまり、該支持部15が近接して配設されてい
る側を底部として、加熱器本体10を並べて置くようにす
るのが簡単である。このようにして配設して加熱器を使
って、加熱対象物を加熱するには、燃料受器20に入れた
燃料に着火するだけでよい。燃料受器20に挿入する燃料
の量は、料理の種類や容器の大きさなど、経験によって
容易に定めることができる。このようにして燃料の量を
決めれば、料理などの加熱は、この燃料受器20内に入れ
た燃料を燃やすだけでよく、その燃料が燃え尽きた段階
で料理も出来上がるように調整することができる。した
がって、食事をする者にとっては、火の調節などをする
必要が一切なく、極めて便利である。
【0027】上記のようにして加熱された加熱対象物を
継続して保温対象物として保温する場合には、その加熱
に使用した小型加熱器を、加熱後にその本体を上下にひ
っくり返して使用すればよい。つまり、本発明に係る小
型加熱器を加熱に続いて保温のために使用する場合に
は、加熱した加熱対象物が入った容器を一旦取り外し
て、その加熱側加熱器本体上端部10a を上下にひっくり
返して、その上端部を加熱器の底部にし、加熱側加熱器
本体下端部10b だった部分を加熱器の上端部にして、こ
の上端部10b の上に保温する料理などの保温対象物の入
った容器を載置すればよい。なお、該容器を置く前に、
固形燃料などの燃料を入れた保温器具30を加熱器本体10
内部に設けた、例えば爪状突起の形状をした支持部15に
載置して、その燃料を燃焼させることによって保温を行
うようになっている。
継続して保温対象物として保温する場合には、その加熱
に使用した小型加熱器を、加熱後にその本体を上下にひ
っくり返して使用すればよい。つまり、本発明に係る小
型加熱器を加熱に続いて保温のために使用する場合に
は、加熱した加熱対象物が入った容器を一旦取り外し
て、その加熱側加熱器本体上端部10a を上下にひっくり
返して、その上端部を加熱器の底部にし、加熱側加熱器
本体下端部10b だった部分を加熱器の上端部にして、こ
の上端部10b の上に保温する料理などの保温対象物の入
った容器を載置すればよい。なお、該容器を置く前に、
固形燃料などの燃料を入れた保温器具30を加熱器本体10
内部に設けた、例えば爪状突起の形状をした支持部15に
載置して、その燃料を燃焼させることによって保温を行
うようになっている。
【0028】保温器具30としては、公知のものが使用す
ることができ、例えば、先行技術として上記に記載した
ような簡易保温用加熱器における保温器具などが使用す
ることができる。この簡易保温用加熱器における保温器
具30は、固形燃料を収容する保温用燃料受器31と、該燃
料受器上に配設され触媒体を支持する触媒受皿32と、該
触媒受器によって支持される触媒体33と、該触媒受器上
に配設され該触媒体を支持する筒状壁部34とから構成さ
れている。かかる構成からなる保温器具は、該本体内部
に配設された爪状の突起からなる支持部15によって、該
本体内に載置支持されるようになっている。かかる構成
からなる保温器具30において、該燃料受器31は、例えば
カップ状の受器部と、その上周縁部には外方に一体的に
延設された上縁部とからなっていて、その上縁部上面に
触媒受皿32が配設できるように構成されている。この受
器部内に固体燃料などが保温用燃料として挿入され、該
燃料受器31の上縁部上面に配設された触媒受皿32上面の
中央部に、触媒体33が載置され、該触媒体の周縁を囲む
ようにして筒状壁部34が触媒受皿32上面に配設される。
該触媒受皿32の寸法は、それが置かれる燃料受器31の上
縁部の寸法より僅かに小さいほうがよく、その形状は何
ら制限されるものではない。また、触媒体33は例えばア
ルミナを担体とする白金触媒からなっていて、その形状
は例えば縦方向に貫通する多数の細孔を有するハニカム
状にするのがよい。
ることができ、例えば、先行技術として上記に記載した
ような簡易保温用加熱器における保温器具などが使用す
ることができる。この簡易保温用加熱器における保温器
具30は、固形燃料を収容する保温用燃料受器31と、該燃
料受器上に配設され触媒体を支持する触媒受皿32と、該
触媒受器によって支持される触媒体33と、該触媒受器上
に配設され該触媒体を支持する筒状壁部34とから構成さ
れている。かかる構成からなる保温器具は、該本体内部
に配設された爪状の突起からなる支持部15によって、該
本体内に載置支持されるようになっている。かかる構成
からなる保温器具30において、該燃料受器31は、例えば
カップ状の受器部と、その上周縁部には外方に一体的に
延設された上縁部とからなっていて、その上縁部上面に
触媒受皿32が配設できるように構成されている。この受
器部内に固体燃料などが保温用燃料として挿入され、該
燃料受器31の上縁部上面に配設された触媒受皿32上面の
中央部に、触媒体33が載置され、該触媒体の周縁を囲む
ようにして筒状壁部34が触媒受皿32上面に配設される。
該触媒受皿32の寸法は、それが置かれる燃料受器31の上
縁部の寸法より僅かに小さいほうがよく、その形状は何
ら制限されるものではない。また、触媒体33は例えばア
ルミナを担体とする白金触媒からなっていて、その形状
は例えば縦方向に貫通する多数の細孔を有するハニカム
状にするのがよい。
【0029】上記構成からなる保温器具30は次ぎのよう
にしてその保温効果を発揮することができる。つまり、
燃料受器31の受器部に入れた燃料に着火し燃焼させて生
じた熱は上方に伝わり、触媒受皿32上面に載置した触媒
体33を加熱する。つまり、加熱された空気が触媒体33の
細孔内を通り触媒体33が加熱される。それによって加熱
体33から輻射熱が生じ、この輻射熱と燃料受器30の受器
部からの上昇気流により、加熱器上端に載置した容器の
底部を暖めることによって、保温対象物の入った容器を
保温することができる。
にしてその保温効果を発揮することができる。つまり、
燃料受器31の受器部に入れた燃料に着火し燃焼させて生
じた熱は上方に伝わり、触媒受皿32上面に載置した触媒
体33を加熱する。つまり、加熱された空気が触媒体33の
細孔内を通り触媒体33が加熱される。それによって加熱
体33から輻射熱が生じ、この輻射熱と燃料受器30の受器
部からの上昇気流により、加熱器上端に載置した容器の
底部を暖めることによって、保温対象物の入った容器を
保温することができる。
【0030】なお、上記の実施例は、本発明に係る保温
兼用加熱器の1つの具体的な態様を説明するものであっ
て、本発明はそれらの実施例に何ら限定されるものでは
ないことは理解すべきである。
兼用加熱器の1つの具体的な態様を説明するものであっ
て、本発明はそれらの実施例に何ら限定されるものでは
ないことは理解すべきである。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る保温兼用加熱器は、中空状
の加熱器本体の上端部と下端部にそれぞれ通気孔が設け
られ、かつ、その内部に支持部が設けられていて、該加
熱器本体の底部に置いた燃料受器内の燃料を燃焼させ該
容器を加熱して該容器に入れた加熱対象物を加熱できる
ようになっていると共に、該加熱された該加熱対象物を
更に保温する場合には、該容器を加熱側加熱器本体上端
部から取り外した後、該加熱器本体を上下にひっくり返
して、その内部に配設した該支持部に保温器具を載置し
て、該保温側加熱器本体上端部に一旦取り外した該容器
を載置し、該容器を保温できるように構成されているの
で、取り扱いが極めて簡単で、また、余分な収納空間も
必要がなく、極めて実用性のある保温兼用加熱器であ
る。
の加熱器本体の上端部と下端部にそれぞれ通気孔が設け
られ、かつ、その内部に支持部が設けられていて、該加
熱器本体の底部に置いた燃料受器内の燃料を燃焼させ該
容器を加熱して該容器に入れた加熱対象物を加熱できる
ようになっていると共に、該加熱された該加熱対象物を
更に保温する場合には、該容器を加熱側加熱器本体上端
部から取り外した後、該加熱器本体を上下にひっくり返
して、その内部に配設した該支持部に保温器具を載置し
て、該保温側加熱器本体上端部に一旦取り外した該容器
を載置し、該容器を保温できるように構成されているの
で、取り扱いが極めて簡単で、また、余分な収納空間も
必要がなく、極めて実用性のある保温兼用加熱器であ
る。
【0032】また、本発明に係る保温兼用加熱器におい
ては、中空状の加熱器本体の上端部と下端部にそれぞれ
通気孔が加熱用燃料を燃焼したときに該本体内部で対流
を起こさないように配設されているので、加熱を高い熱
効率を維持しながら加熱と保温とを効果的に行うことが
できるという大きな利点もある。
ては、中空状の加熱器本体の上端部と下端部にそれぞれ
通気孔が加熱用燃料を燃焼したときに該本体内部で対流
を起こさないように配設されているので、加熱を高い熱
効率を維持しながら加熱と保温とを効果的に行うことが
できるという大きな利点もある。
【図1】本発明に係る保温兼用加熱器において、加熱器
本体を示す側面図。
本体を示す側面図。
【図2】本発明に係る保温兼用加熱器において、加熱器
本体に燃料受器を配置した場合を示す平面図。
本体に燃料受器を配置した場合を示す平面図。
【図3】本発明に係る保温兼用加熱器において、加熱器
本体に燃料受器を配置した場合を示すA−A線断面図。
本体に燃料受器を配置した場合を示すA−A線断面図。
【図4】本発明に係る保温兼用加熱器を保温に使用する
場合の加熱器本体と保温器具とを示す分解斜視図。
場合の加熱器本体と保温器具とを示す分解斜視図。
【図5】本発明に係る保温兼用加熱器を保温に使用する
場合の加熱器本体と保温器具とを示す断面図。
場合の加熱器本体と保温器具とを示す断面図。
10 加熱器本体 15 支持部 20 加熱用燃料受器 30 保温器具 31 保温用燃料受器
Claims (1)
- 【請求項1】上端部と下端部にそれぞれ通気孔が設けら
れ、かつ、内部に支持部が設けられている中空状の加熱
器本体であって、前記加熱器本体の上端部に加熱対象物
を入れた容器を載置して、該加熱器本体の底部に置いた
燃料受器内の燃料を燃焼させて該容器に入れた該加熱対
象物を加熱できるようになっていると共に、該加熱され
た加熱対象物を更に保温する場合には、前記加熱器本体
を上下にひっくり返し、その内部に配設した該支持部に
保温器具を載置して、前記加熱器本体の上端部、つまり
加熱をする場合の下端部に、一旦取り外した該容器を載
置し、該容器を保温できるように構成されていることを
特徴とする保温兼用加熱器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28213696A JPH10117940A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 保温兼用加熱器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28213696A JPH10117940A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 保温兼用加熱器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10117940A true JPH10117940A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17648586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28213696A Pending JPH10117940A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 保温兼用加熱器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10117940A (ja) |
-
1996
- 1996-10-24 JP JP28213696A patent/JPH10117940A/ja active Pending
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