JPH10117727A - ミネラル組成物及びその製造法 - Google Patents

ミネラル組成物及びその製造法

Info

Publication number
JPH10117727A
JPH10117727A JP8294511A JP29451196A JPH10117727A JP H10117727 A JPH10117727 A JP H10117727A JP 8294511 A JP8294511 A JP 8294511A JP 29451196 A JP29451196 A JP 29451196A JP H10117727 A JPH10117727 A JP H10117727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnesium
calcium
mineral composition
mineral
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8294511A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Toba
保宏 鳥羽
Mutsumi Hase
睦美 長谷
Takeshi Kato
健 加藤
Hiroaki Matsuyama
博昭 松山
Seiichiro Aoe
誠一郎 青江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP8294511A priority Critical patent/JPH10117727A/ja
Publication of JPH10117727A publication Critical patent/JPH10117727A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Dairy Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マグネシウムとカルシウムとのミネラルバラ
ンスが良好で、かつマグネシウム含量の高い天然物由来
のミネラル組成物を提供する。 【解決手段】 ウニ殻に由来し、マグネシウムとカルシ
ウムの重量比が1:2〜4:1であり、かつマグネシウ
ム含量が固形分当たり5重量%以上であることを特徴と
するミネラル組成物。ウニ殻を粉砕し、アルカリ条件下
で抽出処理して得られる抽出液を中和した後、濃縮及び
/又は乾燥することを特徴とするミネラル組成物の製造
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミネラル組成物、
特に、ウニ殻に由来し、マグネシウムとカルシウムとの
比率が特定のバランスに保たれており、かつマグネシウ
ムを一定量以上含有するミネラル組成物に関する。本発
明はまた、そのミネラル組成物の製造法及びそれを配合
した飲食品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、健康維持や成人病の予防等に関連
して、マグネシウムの役割が重要視され始めている。こ
のマグネシウムについては、生体内において、60%が
骨に存在しており、残り40%が筋肉やその他の軟組織
に存在していることが知られている。また、マグネシウ
ムは、生体内において、酵素の調節作用、エネルギー産
生作用、タンパク質合成調節作用等を有していることも
知られている。そして、マグネシウム摂取量が不足する
と、高血圧等の循環器障害、高アルドステロン症等の内
分泌疾患、抑鬱病や精神錯乱等の精神障害、呼吸不良、
腎尿細管機能障害、さらには、アルコール中毒や糖尿病
等の症候性に重大な変化が生じることが示唆されてい
る。わが国においては、1989年の第4次栄養所要量か
ら、成人のマグネシウム摂取目標量が300mg/日と設
定されているが、日常のマグネシウム摂取量は200mg
/日程度であるといわれており、マグネシウム摂取量は
不足しているといえる。そのため、食品添加物として、
塩化マグネシウムやリン酸マグネシウム等の無機塩がマ
グネシウム補給剤として使用されているが、これらの無
機塩は苦味を呈するものもあり、マグネシウム補給剤と
して好ましいものであるとは必ずしもいえない。
【0003】一方、生体内において、マグネシウムとカ
ルシウムとは密接な関係を有していることが知られてい
る。例えば、マグネシウムが不足するとカルシウムの代
謝バランスが崩れ、カルシウムが軟組織に沈着して動脈
硬化症や腎臓結石を引き起こす原因となる。また、カル
シウムが増大するとマグネシウムの腸管吸収が抑制され
るので、生体内のマグネシウム濃度を維持するために骨
中に貯蔵されていたマグネシウムが遊離する。近年、骨
粗鬆症の予防等を目的としたカルシウム強化剤が市販さ
れており、成人のカルシウム摂取目標量である600mg
/日を越えて2g/日以上カルシウムを摂取してしまう場
合も多くなってきている。しかし、過剰のカルシウム摂
取は生体内でのマグネシウム不足につながり、ミネラル
バランスを崩すことになる。したがって、健常者におい
ては、マグネシウムとカルシウムとの比率が1:2とな
るように、バランスよくミネラルを摂取することが望ま
しいとされている。なお、米糠等の穀類に由来するマグ
ネシウム補給剤(特開平7-87930号公報)や、ウニ殻に
由来するカルシウム補給剤(特開平7-75526号公報、特
開平8-103246号公報) 等も提案されているが、マグネシ
ウムとカルシウムとのミネラルバランスについては考慮
がなされておらず、ミネラル組成物として好ましいもの
とはいえない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、マグネシウムとカルシウムとのミネラルバランスが
良好で、かつマグネシウム含量の高い天然物由来のミネ
ラル組成物を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、マグネシ
ウムとカルシウムとのミネラルバランスが良好で、かつ
マグネシウム含量の高い天然物由来のミネラル組成物を
求めて鋭意研究を進めたところ、マグネシウム濃度の高
い海水中で生息するウニの殻に由来する組成物が、上記
の目的に合致することを見出し、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、ウニ殻に由来し、マグネシ
ウムとカルシウムの重量比が1:2〜4:1であり、か
つマグネシウム含量が固形分当たり5重量%以上である
ことを特徴とするミネラル組成物である。本発明はま
た、ウニ殻を粉砕し、アルカリ条件下で抽出処理して得
られる抽出液を中和した後、濃縮及び/又は乾燥するこ
とを特徴とする前記ミネラル組成物の製造法である。本
発明はまた、前記ミネラル組成物を配合した飲食品であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明のミネラル組成物の原料となるウニ殻の種
類については特に制限はなく、例えば、バフンウニ、ム
ラサキウニ、エゾバフンウニ、アカウニ等の殻を使用す
れば良い。本発明のミネラル組成物は、以下のようにし
て製造することができる。最初に、ウニ殻を粉砕し、必
要に応じて焼成した後、抽出処理を施す。粉砕は、特に
制限はないが、粒径0.1mm〜10mm程度に粉砕するこ
とが好ましい。また、焼成は、必須ではないが、有機成
分の除去等のために、行うことが好ましい。抽出処理
は、pHを9.0以上に調整した水酸化ナトリウム等のア
ルカリ溶液中にウニ殻を保持して攪拌した後、遠心分離
や濾過等の処理を行って沈澱を除去することにより行う
ことが好ましい。なお、ウニ殻を保持するアルカリ溶液
の容量については特に限定はないが、抽出するウニ殻の
容量の約3〜20倍程度を用いることが適当である。抽
出温度は室温〜100℃程度が好ましく、抽出時間は1
0分〜3時間程度が好ましい。このようにして、ウニ殻
の抽出液を得る。
【0007】次に、得られた抽出液に、塩酸等の酸を加
えて中和した後、この抽出液を濃縮及び/又は乾燥して
ミネラル組成物を得る。なお、抽出液を中和した後、濃
縮及び/又は乾燥する前に、逆浸透膜で処理して1価の
陽イオンを除去すると共に、陰イオン交換膜で処理して
陰イオンを除去しておくことが望ましい。このようにし
て、本発明の液状もしくは粉末状のミネラル組成物を得
ることができる。このようにして得られたミネラル組成
物は、マグネシウムとカルシウムの重量比が1:2〜
4:1であり、かつ固形分当たり5重量%以上のマグネ
シウムを含むが、従来のマグネシウム剤のような収斂味
や、苦みを呈することはない。
【0008】本発明のミネラル組成物は製剤化すること
ができる。その場合には、製剤の分野において通常使用
されている製剤成分、例えば、増量剤、希釈剤、溶剤や
充填剤等のような賦形剤、溶解補助剤、可溶化剤、乳化
剤、懸濁化剤、分散剤、結合剤、滑沢剤、コーティング
剤や徐放化剤等のような補助剤、あるいは、抗酸化剤、
保存剤、光沢剤、甘味剤、着色剤、着香剤等の添加剤と
混合し、常法に従って、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、丸
剤、ドリンク剤、シロップ剤、液剤等の種々の剤形の製
剤とすることができる。
【0009】また、本発明のミネラル組成物は、食品添
加物として、チーズ、バター、発酵乳等の乳食品、飲料
乳、ドリンクヨーグルト、コーヒー飲料、果汁等の飲
料、ゼリー、プリン、クッキー、ビスケット、ウエハー
ス等の菓子、さらには、冷凍食品等の各種の飲食品に配
合することができる。これらの飲食品に配合することが
できるミネラル組成物の量については特に制限はない
が、これらの飲食品中のマグネシウムとカルシウムの含
量比が、飲食品全体としてみて、1:1〜1:2となる
ように、本願発明のミネラル組成物を配合することが好
ましい。なお、本発明のミネラル組成物については、ミ
ネラルバランス等を考慮した上で、成人一日当たり0.
2〜2g程度の摂取量とすることが好ましいといえる。
【0010】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を詳細に説明す
る。 実施例1 (ミネラル組成物の製造)マグネシウム含量2.14g/
100g及びカルシウム含量52.2g/100gのウニ殻
を粉砕し、焼成した粉末(マリーンカルシウム;メルデ
ィス社製)1kgに水を加えた後、5N水酸化ナトリウム
でpHを10.0に調整し、さらに水を加えて総重量を1
0kgとした。これを室温で1時間攪拌した後、遠心分離
(1,000×g、20分間)し、沈澱を除去してウニ殻抽出液
9.1kgを得た。そして、このウニ殻抽出液に、5N塩酸
を加えてpHを7.0に調整した後、逆浸透膜及び陰イオ
ン交換膜で処理して、ウニ殻抽出液を濃縮し、凍結乾燥
してミネラル組成物(ミネラル含量96.5重量%)粉
末83gを得た。なお、このミネラル組成物中に含まれ
るマグネシウム量は、22.2g/100gであり、カル
シウム量は25.6g/100gであった。したがって、こ
のミネラル組成物のマグネシウムとカルシウムの重量比
は1:1.2であり、かつマグネシウム含量は固形分で
22.2重量%であった。
【0011】実施例2 (ミネラル組成物を配合したミネラル強化牛乳)マグネ
シウム含量10mg/100ml及びカルシウム含量100
mg/100mlの生乳に、実施例1で得られたミネラル組
成物の粉末を100ml当たり430mgとなるよう添加
し、120kg/cm2の圧力でホモゲナイズした後、120
℃で4秒間殺菌してミネラル強化牛乳を製造した。な
お、このミネラル強化牛乳100g中には、マグネシウ
ム103.7mg及びカルシウム206.5mgが含まれてお
り、マグネシウムとカルシウムとの重量比が約1:2の
ミネラルバランスが良好なものとなった。
【0012】実施例3 (ミネラル組成物を配合したミネラル強化ヨーグルト)
マグネシウム含量110mg/100g及びカルシウム含
量1,200mg/100gの脱脂粉乳を固形率が12%と
なるように水に溶解し、90℃で20分間加熱殺菌した
後、25℃に冷却して、ラクトバチルス・アシドフィル
ス(Lactobacillus acidophilus)及びストレプトコッカ
ス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus) を
接種した。次に、乳酸酸度が1.0%、pHが4.3となっ
た時点で5℃に冷却し、乳酸菌スターターを調製した。
この乳酸菌スターターを、脂肪率3.5%の殺菌した生
乳に5%接種し、さらに、実施例1で得られたミネラル
組成物の粉末を、100ml当たり440mgとなるように
添加し、ミネラル強化ヨーグルトを製造した。なお、こ
のミネラル強化ヨーグルト100g中には、マグネシウ
ム107.84mg及びカルシウム214.8mgが含まれて
おり、マグネシウムとカルシウムとの重量比が約1:2
のミネラルバランスの良好なものとなった。
【0013】実施例4 (ミネラル組成物を配合したゼリー)水200mlに、グ
ラニュー糖40g、マグネシウム含量150mg/100g
及びカルシウム含量690mg/100gの粉末寒天13
g、実施例1で得られたミネラル組成物の粉末1gを加え
て加熱溶解し、放冷した後、赤ワイン200mlを加えて
4℃で2時間放置し、ミネラル強化赤ワインゼリーを製
造した。なお、このミネラル強化赤ワインゼリー100
g中には、マグネシウム68.2mg及びカルシウム97.
4mgが含まれており、マグネシウムとカルシウムとの重
量比が約1:1.4のミネラルバランスの良好なものと
なった。
【0014】実施例5 下記表1に示す配合のミネラル補給用錠剤を製造した。
【0015】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 含水結晶ぶどう糖 97.5(重量%) 実施例1で得られたミネラル組成物の粉末 1.0 シュガーエステル 1.0 香料 0.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− なお、このミネラル補給用錠剤100g中には、マグネ
シウム220mg及びカルシウム250mgが含まれてお
り、マグネシウムとカルシウムとの重量比は約1:1.
1であり、ミネラルバランスが良好なものとなった。
【0016】以下に試験例を示し、本発明のミネラル組
成物の効果について説明する。 試験例1 飼料中のマグネシウム剤の種類とマグネシウム含量を変
化させて、高血圧及び脳卒中の予防効果を調べた。な
お、動物実験には、先天的に高血圧の遺伝的要素を持
ち、かつ脳卒中を引き起こし易いSHR−SPラットを
用いた。まず、8週齢のSHR−SPラットを0.002%
のマグネシウム欠乏食で2週間飼育したが、マグネシウ
ム欠乏食で飼育したラット150匹の中42匹は2週間
以内に死亡したので、生き残ったラット108匹の中体
重の大きいものから96匹を選択して実験に供した。ま
た、マグネシウム欠乏食で2週間飼育したラットは、明
らかにマグネシウム欠乏状態にあった。そして、この高
血圧状態でマグネシウム欠乏状態を惹起したラットを1
群12匹ずつとし、表2及び表3に示す飼料で死亡する
まで飼育した。
【0017】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− A群 B群 C群 D群 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− コーンスターチ(%) 46.5692 46.5692 46.5692 46.5692 カゼイン(%) 14.0000 14.0000 14.0000 14.0000 α−コーンスターチ(%) 15.5000 15.5000 15.5000 15.5000 蔗糖(%) 9.9995 9.8851 10.0012 10.0012 大豆油(%) 4.0000 4.0000 4.0000 4.0000 セルロース(%) 5.0000 5.0000 5.0000 5.0000 ビタミン混合(%) 1.0000 1.0000 1.0000 1.0000 L−シスチン(%) 0.1800 0.1800 0.1800 0.1800 重酒石酸コリン(%) 0.2500 0.2500 0.2500 0.2500 第三ブチルヒドロキノン(%) 0.0008 0.0008 0.0008 0.0008 ミネラル混合* (%) 1.2915 1.2915 1.2915 1.2915 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 炭酸カルシウム(%) 1.2500 1.2500 1.1041 酸化マグネシウム(%) 0.0840 0.0795 塩化マグネシウム(%) 0.1984 マリーンカルシウム(%) 0.0957 実施例1の粉末(%) 0.2282 リン酸一カリウム(%) 0.8750 0.8750 0.8750 0.8750 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− カルシウム含量(mg/100g) 500 500 500 500 マグネシウム量(mg/100g) 50 50 50 50 リン含量(mg/100g) 200 200 200 200 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− * カルシウム、マグネシウム、リンを含まないミネラル混合
【0018】
【表3】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− E群 F群 G群 H群 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− コーンスターチ(%) 46.5692 46.5692 46.5692 46.5692 カゼイン(%) 14.0000 14.0000 14.0000 14.0000 α−コーンスターチ(%) 15.5000 15.5000 15.5000 15.5000 蔗糖(%) 9.6635 9.0915 9.6787 9.6787 大豆油(%) 4.0000 4.0000 4.0000 4.0000 セルロース(%) 5.0000 5.0000 5.0000 5.0000 ビタミン混合(%) 1.0000 1.0000 1.0000 1.0000 L−シスチン(%) 0.1800 0.1800 0.1800 0.1800 重酒石酸コリン(%) 0.2500 0.2500 0.2500 0.2500 第三ブチルヒドロキノン(%) 0.0008 0.0008 0.0008 0.0008 ミネラル混合* (%) 1.2915 1.2915 1.2915 1.2915 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 炭酸カルシウム(%) 1.2500 1.2500 0.5287 酸化マグネシウム(%) 0.4200 0.4111 塩化マグネシウム(%) 0.9920 マリーンカルシウム(%) 0.0957 実施例1の粉末(%) 1.1261 リン酸一カリウム(%) 0.8750 0.8750 0.8750 0.8750 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− カルシウム含量(mg/100g) 500 500 500 500 マグネシウム量(mg/100g) 250 250 250 250 リン含量(mg/100g) 200 200 200 200 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− * カルシウム、マグネシウム、リンを含まないミネラル混合
【0019】なお、D群及びH群では、マグネシウム源
として実施例1の粉末を使用し、C群及びG群ではマグ
ネシウム源として、マリーンカルシウム(メルディス社
製;実施例1において用いたものと同じ)を使用した
が、マリーンカルシウムを使用した場合、カルシウムが
過剰となりミネラルバランスが崩れるので、酸化マグネ
シウムを加えてマグネシウムを補った。飼育期間中、ラ
ットの体重及び血圧を毎週測定し、生存匹数も確認し
た。その結果について、表4に体重(g)を、表5に血圧
(mmHg)を、表6に生存匹数(匹)をそれぞれ示した。
【0020】
【表4】 ラットの体重(g) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− A群 B群 C群 D群 E群 F群 G群 H群 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 0週 208.2 209.1 208.5 208.7 208.8 209.1 209.3 208.9 1週 228.1 228.5 229.7 230.3 226.4 224.6 229.1 227.1 2週 238.3 239.5 240.6 239.7 236.0 235.1 240.0 239.2 3週 242.0 241.0 244.6 243.8 241.0 240.2 244.2 243.6 4週 249.9 253.3 254.8 251.9 246.8 245.3 253.6 252.8 5週 252.2 256.4 260.3 260.5 251.3 249.7 258.8 258.2 6週 270.4 270.9 273.5 273.1 268.3 267.1 272.3 272.0 7週 277.3 276.5 279.5 280.9 274.2 272.5 277.4 276.4 8週 286.9 285.4 289.3 291.1 283.5 281.3 286.5 286.4 9週 291.5 290.4 295.0 297.3 287.1 285.9 294.1 293.5 10週 305.2 303.8 308.9 310.2 301.8 299.7 305.8 306.0 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0021】
【表5】 ラットの血圧(mmHg) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− A群 B群 C群 D群 E群 F群 G群 H群 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 0週 150.3 150.4 150.6 150.3 151.1 150.8 150.5 150.2 1週 157.2 159.8 157.0 156.5 159.9 158.2 157.7 155.6 2週 174.3 175.3 173.9 171.2 172.5 170.9 172.2 163.8 3週 182.3 188.6 180.4 175.3 176.3 177.5 171.5 169.1 4週 190.5 193.3 187.1 182.8 184.0 183.6 179.1 175.9 5週 205.6 207.3 203.5 191.7 190.4 188.8 185.5 178.4 6週 210.8 211.9 208.8 200.9 198.5 197.1 196.3 185.7 7週 213.6 217.2 209.7 206.0 204.5 203.3 199.9 189.2 8週 220.7 223.5 215.6 211.4 210.7 209.4 206.7 195.0 9週 223.9 237.7 220.4 215.2 214.8 213.2 210.3 197.8 10週 240.0 247.1 238.4 223.1 222.9 221.0 219.6 199.7 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0022】
【表6】 ラットの生存数(匹) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− A群 B群 C群 D群 E群 F群 G群 H群 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 0週 12 12 12 12 12 12 12 12 1週 10 9 10 11 11 12 12 12 2週 10 8 9 11 11 11 12 12 3週 9 8 9 10 9 11 10 12 4週 8 7 7 9 9 10 10 12 5週 6 7 7 9 9 10 10 12 6週 6 6 7 8 8 10 9 12 7週 6 5 5 8 8 9 9 12 8週 4 4 5 8 8 9 9 12 9週 3 4 5 7 8 8 9 12 10週 2 3 4 7 8 8 9 12 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0023】これらの動物実験の結果より、通常のマグ
ネシウム剤を投与したA〜C群及びE〜G群に比べ、本
発明のミネラル組成物を投与したD群及びH群の方が、
それぞれ、血圧上昇が明らかに抑制されており、生存匹
数も多いことが判った。また、マグネシウム含量をA群
〜D群の5倍としたE群〜H群では、A群〜D群に比
べ、血圧上昇は抑制されており、生存匹数も多かった
が、通常のマグネシウム剤を投与したE〜G群に比べ、
本発明のミネラル組成物を投与したH群の方が、特に効
果が大きいことが判った。
【0024】
【発明の効果】本発明のミネラル組成物は、ウニ殻由来
のマグネシウム及びカルシウムを含有する組成物であっ
て、マグネシウムとカルシウムのバランスが非常に優れ
たものであるため、マグネシウムの摂取不足に伴う高血
圧等の循環器障害、高アルドステロン症等の内分泌疾
患、抑鬱病、精神の錯乱等の精神障害、呼吸不良、腎尿
細管機能障害、さらにはアルコール中毒、糖尿病の予防
又は治療に有効である。また、本発明のミネラル組成物
は、従来のマグネシウム組成物に比べて収斂味や苦みを
有さないため、食品添加物として種々の飲食品に配合し
ても、飲食品の風味を害することがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23L 1/325 A23L 1/325 C A61K 33/08 AAK A61K 33/08 AAK AAN AAN ABN ABN ACD ACD ACV ACV ADD ADD ADP ADP ADR ADR 35/56 35/56 (72)発明者 青江 誠一郎 埼玉県狭山市新狭山2−8−9 ワコー第 2新狭山マンション406

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウニ殻に由来し、マグネシウムとカルシ
    ウムの重量比が1:2〜4:1であり、かつマグネシウ
    ム含量が固形分当たり5重量%以上であることを特徴と
    するミネラル組成物。
  2. 【請求項2】 ウニ殻を粉砕し、アルカリ条件下で抽出
    処理して得られる抽出液を中和した後、濃縮及び/又は
    乾燥することを特徴とする請求項1に記載のミネラル組
    成物の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のミネラル組成物を配合
    した飲食品。
JP8294511A 1996-10-16 1996-10-16 ミネラル組成物及びその製造法 Pending JPH10117727A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8294511A JPH10117727A (ja) 1996-10-16 1996-10-16 ミネラル組成物及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8294511A JPH10117727A (ja) 1996-10-16 1996-10-16 ミネラル組成物及びその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10117727A true JPH10117727A (ja) 1998-05-12

Family

ID=17808733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8294511A Pending JPH10117727A (ja) 1996-10-16 1996-10-16 ミネラル組成物及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10117727A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003534373A (ja) * 2000-06-02 2003-11-18 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング 骨粗鬆症および/または炎症性関節疾患の処置および/または予防のための組成物
WO2005107775A1 (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Suntory Limited 自律神経調節作用を有する組成物およびその使用方法
CN113768073A (zh) * 2021-09-13 2021-12-10 云南道加方生物科技有限公司 一种矿物固体饮料的制备方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003534373A (ja) * 2000-06-02 2003-11-18 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング 骨粗鬆症および/または炎症性関節疾患の処置および/または予防のための組成物
WO2005107775A1 (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Suntory Limited 自律神経調節作用を有する組成物およびその使用方法
CN113768073A (zh) * 2021-09-13 2021-12-10 云南道加方生物科技有限公司 一种矿物固体饮料的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2017208283B2 (en) Fermented flavoring system derived from greek yogurt processing
US20120052132A1 (en) Compositions and methods for treatment of body weight conditions
TWI539902B (zh) 脂質代謝改善劑
WO2006035979A1 (ja) 乳清タンパク、乳由来の抗体または抗体を含む機能性組成物または食品
JP5465834B2 (ja) 肝機能保護剤
US20030118662A1 (en) Therapeutic uses of milk mineral fortified food products
KR101896024B1 (ko) 가르시니아 캄보지아 추출물을 활용한 기능성 식품 조성물 및 이의 제조방법
JP2003310154A (ja) ケフィアグレインを用いた豆乳の発酵方法及び発酵産物
JP3188583B2 (ja) マグネシウム補給材とその利用
JP2001149049A (ja) ミネラル高含有牡蠣エキスおよびその製造方法
JP2005312424A (ja) ケフィアグレインを用いた発酵産物の製造方法及び当該方法によって得られる発酵産物
JP5281895B2 (ja) カルシウム吸収促進剤
JPH10117727A (ja) ミネラル組成物及びその製造法
Anirudh et al. Whey as crucial component in rejuvenating athlete health-a review
JP7372046B2 (ja) ペプチド
JP6849890B2 (ja) デオキシリボ核酸保存用組成物およびその製造方法、デオキシリボ核酸を保存する方法、乳酸菌産生物およびその使用方法
JP2007031291A (ja) 体重増加抑制剤及び体重増加抑制飲料
JP3560309B2 (ja) カルシウム吸収促進栄養組成物
Madureira et al. Functional dairy ingredients
JPH0515339A (ja) タンパク質様組成物および高度侵襲用栄養剤ならびに肝疾患用栄養剤
JP2000050843A (ja) カルシウム剤、その製造方法、及びカルシウム剤を含 有する食品
RU2688770C1 (ru) Способ приготовления белоксодержащего десертного желейного продукта
KR101306931B1 (ko) 골다공증 예방 효과를 가지는 유기태화 칼슘 강화 유단백질
RU2125375C1 (ru) Молочный напиток "женьшеневый"
JP4064606B2 (ja) ミネラル抽出物及びその製造方法並びに飲食品

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040420