JP2000050843A - カルシウム剤、その製造方法、及びカルシウム剤を含 有する食品 - Google Patents
カルシウム剤、その製造方法、及びカルシウム剤を含 有する食品Info
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Abstract
への分散性が良好なカルシウム剤、その原料に対する収
率が良い製造方法、及び該カルシウム剤を含有する食品
を提供する。 【解決手段】 固形分当り乳糖20〜60重量%、乳清
蛋白質10〜40重量%、及び不溶性カルシウム3〜1
0重量%を含有する原料を、30〜50重量%の固形分
濃度で水に分散し、噴霧乾燥することを特徴とするカル
シウム剤の製造方法、前記方法で製造されるカルシウム
剤、及び前記カルシウム剤を含有する食品。
Description
溶性カルシウムを原料とし、水への分散性が良好であ
り、各種食品、特に飲料のカルシウム強化に好適なカル
シウム剤、その製造方法、及び該カルシウム剤を含有す
る食品に関するものである。詳しくは、本発明は、乳糖
を特定量含有することから、噴霧乾燥が容易であり、並
びに水溶液中で特定量の乳糖及び乳清蛋白質と共に分散
し、噴霧乾燥することから、水への分散性が良好なカル
シウム剤及び該カルシウム剤を含有する食品に関するも
のである。
大幅に改善されることから、その飲料等への応用範囲を
拡大するものである。更に、原料を分離分画等すること
なく、その全体を分散し、噴霧乾燥することから、原料
に対する収率が70%以上と良好なカルシウム剤の製造
方法に関するものである。
示は、特に断りのない限り重量による値である。
ルシウム(乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、ク
エン酸カルシウム、フマル酸カルシウム、コハク酸カル
シウム等)及び無機酸カルシウム(塩化カルシウム等)
は、水に溶解した場合、酸味又は塩味が生じ、風味が損
なわれるという問題があった。
中で蛋白質と共に使用した場合、加熱殺菌時に凝固を生
ずるという問題点があった。これらの問題点を解決する
ため、水に不溶解性の不溶性カルシウム[牛乳、乳清等
から分離したカルシウム(以下、ミルクカルシウムと記
載する。)、リン酸カルシウム等]を原料としたカルシ
ウム剤が各種食品に使用されていた。
を含有するカルシウム剤としては、ホエーを濃縮して一
部の乳糖を結晶化させて乳糖を分離した脱乳糖乳清にカ
ルシウム塩を添加し、pHを中性にして加熱し、生成し
たカルシウム・リポ蛋白質の凝集物を分離することによ
り得られる分散性のカルシウム・リポ蛋白質複合体が開
示されている(特開平5−308907号公報。以下、
従来技術1と記載する。)。
ウムを含有するカルシウム剤としては、乳清を限外濾過
して得られる透過液から乳糖を分離し、噴霧乾燥して製
造される乳糖38〜60%及びカルシウム2.5〜5.
0%を含有する乳清ミネラル濃縮物粉末が開示されてい
る(特開昭63−87944号公報。以下、従来技術2
と記載する。)。
来技術には、次に記載するとおりの不都合があった。
ウム剤は、水への分散性が不良で沈殿を生じ易く、特に
飲料への利用は困難であり、応用範囲が限定されてい
た。
り、乳糖38〜60%及びカルシウム2.5〜5.0%
を含有する噴霧乾燥されたカルシウム剤粉末は公知であ
ったが、該カルシウム剤粉末は、限外濾過処理により乳
清蛋白質を実質的含有しないことに起因して、後記する
試験例からも明らかなとおり、水への分散性が不良であ
り、沈殿が生じ易いという問題点を有していた。
り、分散性を改良した乳糖、乳清蛋白質、及びカルシウ
ムを含有するカルシウム剤が知られているが、該カルシ
ウム剤は、原料から加熱沈殿してくる凝集物を利用する
ため、原料のごく一部しか利用できず、前記従来技術1
の明細書の実施例の記載から明らかなとおり、その原料
(固形分)に対する収率が約14%と極めて悪いという
問題点を有していた。
形分当り乳糖20〜60%、ホエー蛋白質10〜40
%、及び不溶性カルシウム3〜10%を含有する原料
を、30〜50%の固形分濃度で水に分散し、噴霧乾燥
することにより、収率良く、水への分散性が良好なカル
シウム剤を製造できることを見い出し、本発明を完成し
た。
溶性カルシウムの応用範囲を拡大した水への分散性が良
好なカルシウム剤を提供することである。
率が良い製造方法を提供することである。
有する飲料、食品等を提供することである。
明の第一の発明は、固形分当り乳糖20〜60%、乳清
蛋白質10〜40%、及び不溶性カルシウム3〜10%
を含有する原料を、30〜50%の固形分濃度で水に分
散し、噴霧乾燥し、製造されるカルシウム剤である。
は、固形分当り乳糖20〜60%、乳清蛋白質10〜4
0%、及び不溶性カルシウム3〜10%を含有する原料
を、30〜50%の固形分濃度で水に分散し、噴霧乾燥
することを特徴とするカルシウム剤の製造方法である。
は、前記第一の発明のカルシウム剤を含有する食品であ
る。
は、前記第一の発明のカルシウム剤を1〜3%の割合で
含有する飲料である。
は、前記第一の発明のカルシウム剤、及び鉄剤を含有す
る食品である。
は、前記第一の発明のカルシウム剤、及びマグネシウム
剤を含有する食品である。
は、前記第一の発明のカルシウム剤、並びに乳酸菌及び
/又はビフィズス菌を含有する食品である。
は、前記第一の発明のカルシウム剤、並びにビタミン
K、イソフラボン、ラクチュロース、及びラクトフェリ
ンからなる群から選択される物質の1種又は2種以上を
含有する食品である。
は、前記第一の発明のカルシウム剤、及びビタミンDを
含有する食品である。
が、本発明の理解を容易にするために、最初に本発明の
第二の発明から説明する。
形分当り乳糖20〜60%、乳清蛋白質10〜40%、
及びカルシウム3〜10%を含有する必要があり、この
範囲外の場合には、後記する試験例からも明らかなとお
り、水への分散性が不良であり、カルシウム強化の効果
が奏せられず、また、噴霧乾燥が困難となる。
質としては、精製された市販の乳糖(例えば、三栄源エ
フ・エフ・アイ社製等)及び乳清蛋白質(例えば、森永
乳業社製等)を使用することができるが、乳糖及び乳清
蛋白質を共に含有する原料素材として脱乳糖乳清(ホエ
ーマザーリカー:例えば、森永乳業社製等)又はホエー
(乳清)蛋白質濃縮物(whey protein concentrate;以
下、WPCと記載する。例えば、ミライ社製等)を使用
することもできる。特に、30〜40%の蛋白質濃度の
30〜40%WPCが、その乳糖及び乳清蛋白質含有量
から、後記するカルシウムを添加することにより、本発
明の固形分当り乳糖20〜60%、乳清蛋白質10〜4
0%、及びカルシウム3〜10%を含有する原料を簡便
に調製できるので望ましい。
は、水に不溶解性であり、かつ沈殿が生じ易いカルシウ
ムであり、具体的には、公知の方法(例えば、米国特許
第4143174号等)により製造されるミルクカルシ
ウム、市販の骨粉、卵殻粉の天然物、リン酸カルシウ
ム、炭酸カルシウム等であり、これらの1種又は2種以
上を組合わせて使用することができるが、特に生体内へ
の吸収性に優れているミルクカルシウムが最も望まし
い。尚、ミルクカルシウムのより詳細な調製方法につい
ては、後記する参考例1のとおりである。
質、及びカルシウムを含有する原料の水への分散は、後
の工程である噴霧乾燥時のエネルギー効率等を考慮し
て、原料を30〜50%の固形分濃度で水に分散する必
要がある。詳しくは、30%未満の固形分濃度では、水
分が多いため噴霧乾燥時のエネルギー効率が悪くなり、
50%を超える固形分濃度では、原料液の粘度が大きく
噴霧乾燥することができない。尚、原料素材が脱乳糖乳
清等で、水を含有する場合には、この水に対して、他の
原料素材と併せて30〜50%の固形分濃度で分散する
ことができる。
料を均一に水中に分散できる装置であればいずれであっ
てもよく、プロペラ攪拌機、ホモゲナイザー、湿式粉砕
機等を例示することができる。含有されるカルシウム粒
子の平均粒子径を3μm以下に整えて、水への分散性を
一層改善するためには、湿式粉砕機、例えば、スパイク
ミル(井上製作所社製等)、コロイドミル(ホソカワミ
クロン社製等)等を使用することが望ましい。
より、噴霧乾燥装置を使用し、原料を微粒化させ、高温
気流と接触させて乾燥を行うことにより実施される。噴
霧乾燥装置は、原料を微粒化させ、高温気流と接触させ
て乾燥を行うことができる装置であればいずれであって
もよく、回転円盤式噴霧乾燥装置、圧力ノズル式噴霧乾
燥装置等を例示することができる。
からも明らかなとおり、原料に対するカルシウム剤の収
率は、70%以上と極めて良好である。
ウム剤は、後記する実施例からも明らかなとおり、水へ
の分散性が良好である。即ち、本発明の第一の発明であ
るカルシウム剤は、前記のとおり、不溶性カルシウムを
原料として製造され、水への分散性が大幅に改善される
ことから、不溶性カルシウムの応用範囲を拡大し、各種
食品、特に飲料のカルシウム強化に有用である。特に、
水への分散性が一層良好であることから、本発明の第一
の発明であるカルシウム剤に含有されるカルシウム粒子
の平均粒子径が3μm以下であることが望ましい。
的に説明する。
ルシウム剤を添加して含有させる食品、即ち、本発明の
第三の発明の食品は、該カルシウム剤が水への分散性が
良好であることから、特に飲料が望ましいが、デザート
類(ゼリー、ババロア、ムース等)、発酵乳(ヨーグル
ト)、冷菓、チーズ、油脂食品(バター、マーガリン、
クリーム、等)、麺類、豆腐、菓子類(ビスケット、チ
ョコレート、ケーキ、ウエハース、煎餅等)、パン類、
レトルト食品(カレー等)、米飯類(粥、雑炊等)、練
製品(蒲鉾、ハム、ソーセージ等)、栄養補助食品、流
動食等の各種食品を例示することができる。また、本発
明の第三の発明の食品は、本発明の第一の発明のカルシ
ウム剤を含有することにより、骨粗しょう症等の予防が
できる。
ば特に限定されるものではなく、ジュース、乳飲料、乳
酸菌飲料、茶飲料(紅茶、緑茶、ウーロン茶等)、コー
ヒ−、ココア等を例示することができる。尚、本発明の
第一の発明のカルシウム剤は水へ分散させると若干濁り
を生じるため、透明な飲料よりも不透明な飲料[例え
ば、乳飲料、特に牛乳(成分調整乳)等]中に含有させ
ることが望ましい。また、本発明の第一の発明のカルシ
ウム剤は、その飲料におけるカルシウム強化の効果、及
び粘度増加を考慮して、飲料中に1〜3%含有する必要
がある。
とおり、1%未満の濃度では、牛乳(カルシウム含有量
約0.1%)等をカルシウム強化した場合に、1.3倍
未満にしかならず、有意な効果が得られないためであ
り、3%を超える濃度では、飲料の粘度が10mPa・
sを超えて大きく殺菌工程で焦げ付きを起こし易いため
である。更に、本発明の第四の発明の食品は、本発明の
第一の発明のカルシウム剤を含有することにより、骨粗
しょう症等の予防ができる。
三の発明の食品と同一であり、鉄剤は、塩化第一鉄、硝
酸第一鉄、硫酸第一鉄、乳酸第一鉄、塩化第二鉄、硝酸
第二鉄、硫酸第二鉄、乳酸第二鉄、クエン酸鉄、クエン
酸鉄アンモニウム、クエン酸第一鉄ナトリウム、グルコ
ン酸第一鉄、ピロリン酸第二鉄、ヘム鉄等の市販品、又
はカゼイン−鉄複合体(例えば、特開平2−83400
号公報)、炭酸及び/又は重炭酸−鉄−カゼイン複合体
(例えば、特開平9−77793号公報)、鉄−未変性
ホエー蛋白質結合体(例えば、特開平6−245698
号公報)、鉄・ホエー蛋白質分解物複合体(例えば、特
願平10−58845号)等を例示することができる。
特に、加熱殺菌しても鉄特有の収斂味を呈さずかつ着色
が少ないことから、鉄・ホエー蛋白質分解物複合体(例
えば、特願平10−58845号)を使用することが望
ましい。
詳細な調製方法については、後記する参考例2のとおり
である。また、本発明の第五の発明の食品は、本発明の
第一の発明のカルシウム剤と共に鉄剤を含有することに
より、骨粗しょう症等の予防と共に貧血の予防ができ
る。
三の発明の食品と同一であり、マグネシウム剤は、塩化
マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム等
の市販品を例示することができる。特に、水への溶解性
が優れていることから、塩化マグネシウム(例えば、三
栄源エフ・エフ・アイ社製等)を使用することが望まし
い。
量、並びに食品中に当初より含有されるマグネシウム及
びカルシウムの量を勘案して、カルシウム総重量2に対
してマグネシウム総重量1の比率で含有させることが、
カルシウムの吸収の促進を図る点から望ましい。また、
本発明の第六の発明の食品は、本発明の第一の発明のカ
ルシウム剤と共にマグネシウム剤を含有することによ
り、相乗的にカルシウムの吸収性を増加させ、骨粗しょ
う症等を予防すると共に、高血圧の予防ができる。
三の発明の食品と同一であり、乳酸菌はラクトバシラス
・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus )、ラ
クトバシラス・カゼイ(Lactobacillus casei )、ラク
トバシラス・ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricu
s)、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptoco
ccus thermophilus)、ストレプトコッカス・サリバリ
ウス(Streptococcus salivarius)、リュ−コノストッ
ク・クレモリス(Leuconostoc cremoris)等を例示する
ことができる。
ウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum )、ビフ
ィドバクテリウム・インファンチス(Bifidobacterium
infantis)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifido
bacterium breve )、ビフィドバクテリウム・ロングム
(Bifidobacterium longum)等を例示することができ
る。本発明の第七の発明の食品は、乳酸菌及び/又はビ
フィズス菌で牛乳等を発酵して製造した発酵乳に、本発
明の第一の発明のカルシウム剤を添加して含有させ、製
造することができる。
品又は公知の方法(例えば、特開平1−221319号
公報に記載の方法等)により調製した乳酸菌及び/又は
ビフィズス菌の生菌末を、本発明の第一の発明のカルシ
ウム剤と共に食品に添加して含有させることによっても
製造することができる。
りに行うことができる。即ち、所望の菌種の前培養を常
法により大量培養し、培養液から分離した菌に必要に応
じて各種の糖類、アミノ酸、デンプン、ゼラチン、脱脂
粉乳等の保護作用を有する分散媒を添加し、凍結乾燥す
ることにより、乾燥菌体を調製する。尚、菌末のより詳
細な調製方法については、後記する参考例3のとおりで
ある。
明の第一の発明のカルシウム剤と共に乳酸菌又はビフィ
ズス菌を含有することにより、その整腸作用により、腸
管におけるカルシウムの吸収性を高めて、骨粗しょう症
等を予防すると共に、便秘、下痢等の予防ができる。
三の発明の食品と同一であり、ビタミンKは、市販のビ
タミンK製剤(例えば、エーザイ社製等。)を使用する
ことができ、イソフラボンは、市販の大豆イソフラボン
(例えば、フジッコ社製等。)を使用することができ
る。
チュロースは、例えば、特開平3−169888号公報
及び特開平6−228179号公報に開示された方法に
より、次のとおり製造することができる。
ウムを添加し、該混合液を70℃の温度で30分間加熱
し、冷却し、のち冷却した溶液をイオン交換樹脂により
精製し、濃縮し、冷却し、結晶化し、未反応の乳糖を除
去し、固形分含量約68%(固形分中のラクチュロース
含量約79%)のラクチュロース水溶液を得る。この水
溶液を強酸性イオン交換樹脂充填カラムに通液し、ラク
チュロースを含む画分を採取し、濃縮し、固形分含量約
68%(固形分中ラクチュロース約86%)の精製ラク
チュロース水溶液を得る(特開平3−169888号公
報記載の方法)。
ス水溶液(シロップ)を固形分含量約72%に濃縮し、
この濃縮液を15℃に冷却し、ラクチュロース三水和物
結晶を種晶として添加し、攪拌しながら7日間を要して
5℃まで徐々に冷却し、結晶を生成させ、10日後に上
澄液の固形分含量が約61%に低下した結晶を含む液か
ら瀘布式遠心分離器により結晶を分離し、5℃の冷水で
洗浄し、乾燥させ、純度95%以上のラクチュロースの
結晶を得ることができる(特開平6−228179号公
報記載の方法)。尚、簡便には市販のラクチュロース結
晶(例えば、森永乳業社製等。)を使用することができ
る。
トフェリンは、哺乳類の天然ラクトフェリン、遺伝子組
換えにより製造されたラクトフェリン、ラクトフェリン
より結合金属を除去したアポラクトフェリン、ラクトフ
ェリンに各種金属を非飽和または飽和状態で結合させた
金属結合ラクトフェリン(例えば、特開平2−1912
05号公報又は特開平10−176000号公報に記載
の金属結合ラクトフェリン等)、及びこれらの任意の混
合物からなる群より選択されたラクトフェリンを使用す
ることができる。
13560号公報に開示された方法により、次のとおり
製造することができる。
イオン交換基としてカルボキシル基を有し、かつヘモグ
ロビン吸着能が3.5g/100ml以上である弱酸性
陽イオン交換体に、0〜60℃の温度で接触させ、この
弱酸性陽イオン交換体を水洗した後、弱酸性陽イオン交
換体に塩類溶液を通液し、ラクトフェリンを弱酸性陽イ
オン交換体から脱離し、溶出液を脱塩し、凍結乾燥す
る。この方法により98%(重量)以上の高純度ラクト
フェリンを製造することが可能である。尚、簡便には市
販の牛ラクトフェリン(例えば、森永乳業社製等。)を
使用することができる。
明の第一の発明のカルシウム剤と共に、ビタミンK、イ
ソフラボン、ラクチュロース、及びラクトフェリンから
なる群から選択される物質の1種又は2種以上を含有す
ることにより、ビタミンK、イソフラボン、及びラクチ
ュロースによるカルシウムの吸収促進作用、並びにラク
チュロース及びラクトフェリンによる整腸作用により、
カルシウムの吸収性を高めて、骨粗しょう症等を予防す
ると共に、出血性疾患、便秘、下痢等の予防ができる。
三の発明の食品と同一であり、ビタミンDは、市販のビ
タミンD製剤(例えば、三栄源エフ・エフ・アイ社製
等。)を使用することができる。また、本発明の第九の
発明の食品は、本発明の第一の発明のカルシウム剤と共
にビタミンDを含有することにより、相乗的にカルシウ
ムの吸収性を高めて、骨粗しょう症等の予防ができる。
本発明においては、次の試験方法を採用した。
メスアップし、100ml容量のメスシリンダー中で、
5℃に24時間静置し、のち沈殿量(ml)をメスシリ
ンダーの目盛りから読み取り、次の評価方法により評価
した。 良:1ml未満 やや良:1ml以上3ml未満 やや不良:3ml以上5ml未満 不良:5ml以上
ルシウム含有量0.1%)のカルシウム含有量を基準と
して、次の評価方法により評価した。 あ り:牛乳のカルシウム含有量の1.3倍以上で有意
な効果あり な し:牛乳のカルシウム含有量の1.3倍未満で有意
な効果なし
度計(トキメック社製。DV L−BII)を使用し、N
o.1ローターを装着し、60rpmのローター回転数
により粘度(mPa・s)を測定した。
ー回析式粒度分布測定装置(堀場製作所社製。LA−5
00)を使用し、平均粒子径(粒子累積分布の50%に
相当する粒子径)を測定した。
原料中の固形分当りの乳糖含有量の範囲を調べるために
行った。
乳糖含有量を変更したことを除き、実施例1と同一の方
法により、4種類のカルシウム剤試料を調製した。
た。
明らかなとおり、水への分散性に優れたカルシウム剤を
製造するためには、原料中に乳糖を固形分当り20〜6
0%含有させることが必要であることが判明した。
形分当り10〜40%及び不溶性カルシウムを固形分当
り3〜10%の範囲でそれぞれ適宜変更し、カルシウム
剤原料の水への分散濃度を30〜50%の固形分濃度の
範囲で適宜変更し、又は乳糖及び乳清蛋白質を含有する
原料素材の種類、若しくは不溶性カルシウムの種類を適
宜変更して試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
原料中の固形分当りの乳清蛋白質含有量の範囲を調べる
ために行った。
乳清蛋白質含有量を変更したことを除き、実施例1と同
一の方法により、4種類のカルシウム剤試料を調製し
た。
た。
明らかなとおり、水への分散性に優れたカルシウム剤を
製造するためには、原料中に乳清蛋白質を固形分当り1
0〜40%含有させることが必要であることが判明し
た。
り20〜60%及び不溶性カルシウムを固形分当り3〜
10%の範囲でそれぞれ適宜変更し、カルシウム剤原料
の水への分散濃度を30〜50%の固形分濃度の範囲で
適宜変更し、又は乳糖及び乳清蛋白質を含有する原料素
材の種類、若しくは不溶性カルシウムの種類を適宜変更
して試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
原料中の固形分当りの不溶性カルシウム含有量の範囲を
調べるために行った。
不溶性カルシウム含有量を変更したことを除き、実施例
1と同一の方法により、4種類のカルシウム剤試料を調
製した。
た。
明らかなとおり、水への分散性に優れたカルシウム剤を
製造するためには、原料中に不溶性カルシウムを固形分
当り3〜10%含有させることが必要であることが判明
した。
り20〜60%及び乳清蛋白質を固形分当り10〜40
%の範囲でそれぞれ適宜変更し、カルシウム剤原料の水
への分散濃度を30〜50%の固形分濃度の範囲で適宜
変更し、又は乳糖及び乳清蛋白質を含有する原料素材の
種類、若しくは不溶性カルシウムの種類を適宜変更して
試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
の必要性を調べるために行った。
のカルシウム剤 試料2:乾燥工程の噴霧乾燥機に変えて、真空凍結乾燥
機(共和真空社製)を使用し、乾燥後、粉砕機(ホソカ
ワミクロン社製)により、粉砕したことを除き、実施例
1と同一の方法により製造されたカルシウム剤 試料3:乾燥工程の噴霧乾燥機に変えて、真空乾燥機
(ヤマト科学社製)を使用し、乾燥後、粉砕機(ホソカ
ワミクロン社製)により、粉砕したことを除き、実施例
1と同一の方法により製造されたカルシウム剤 (2)試験方法 各試料の水への分散性を前記の試験方法により試験し
た。
明らかなとおり、水への分散性に優れたカルシウム剤を
製造するためには、噴霧乾燥工程が必要であることが判
明した。
り20〜60%、乳清蛋白質を固形分当り10〜40
%、及び不溶性カルシウムを固形分当り3〜10%の範
囲でそれぞれ適宜変更し、カルシウム剤原料の水への分
散濃度を30〜50%の固形分濃度の範囲で適宜変更
し、又は乳糖及び乳清蛋白質を含有する原料素材の種
類、若しくは不溶性カルシウムの種類を適宜変更して試
験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
ける湿式粉砕機の使用の有用性を調べるために行った。
のカルシウム剤 試料5:分散工程の湿式粉砕機に変えて、プロペラ攪拌
機(ヤマト科学社製)を使用したことを除き、実施例1
と同一の方法により製造されたカルシウム剤
た。
明らかなとおり、水への分散性に優れたカルシウム剤を
製造するためには、湿式粉砕機を使用することが望まし
いことが判明した。
り20〜60%、乳清蛋白質を固形分当り10〜40
%、及び不溶性カルシウムを固形分当り3〜10%の範
囲でそれぞれ適宜変更し、カルシウム剤原料の水への分
散濃度を30〜50%の固形分濃度の範囲で適宜変更
し、又は乳糖及び乳清蛋白質を含有する原料素材の種
類、若しくは不溶性カルシウムの種類を適宜変更して試
験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
に含有されるカルシウム粒子の平均粒子径の望ましい範
囲を調べるために行った。
ム粒子の平均粒子径を変更したことを除き、実施例1と
同一の方法により、5種類のカルシウム剤試料を調製し
た。
た。
明らかなとおり、水への分散性に優れたカルシウム剤を
製造するためには、カルシウム剤に含有されるカルシウ
ム粒子の平均粒子径が3μm以下であることが望ましい
ことが判明した。
り20〜60%、乳清蛋白質を固形分当り10〜40
%、及び不溶性カルシウムを固形分当り3〜10%の範
囲でそれぞれ適宜変更し、カルシウム剤原料の水への分
散濃度を30〜50%の固形分濃度の範囲で適宜変更
し、又は乳糖及び乳清蛋白質を含有する原料素材の種
類、若しくは不溶性カルシウムの種類を適宜変更して試
験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
て、飲料中の本発明の第一の発明のカルシウム剤の含有
量の範囲を調べるために行った。
シウム剤の含有量を変更したことを除き、実施例4と同
一の方法により、4種類の飲料試料を調製した。
法により試験した。
明らかなとおり、カルシウム強化に優れ、粘度増加を抑
制し、粘度が10mPa・sより小さい飲料を製造する
ためには、飲料中に本発明の第一の発明のカルシウム剤
を1〜3%含有させることが必要であることが判明し
た。
り20〜60%、乳清蛋白質を固形分当り10〜40
%、及び不溶性カルシウムを固形分当り3〜10%の範
囲でそれぞれ適宜変更し、カルシウム剤原料の水への分
散濃度を30〜50%の固形分濃度の範囲で適宜変更
し、又は乳糖及び乳清蛋白質を含有する原料素材の種
類、若しくは不溶性カルシウムの種類を適宜変更して得
られた本発明の第一の発明の他のカルシウム剤を使用し
て試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
るが、この発明は以下の例に限定されるものではない。
尚、実施例で使用するミルクカルシウム、鉄剤である鉄
・ホエー蛋白質分解物複合体(特願平10−58845
号)、及びビフィズス菌末は参考例1〜3に従って調製
した。
施例5と同一の方法により、次のとおり調製した。
Hを3.5に調整し、ウルトラフィルトレーション・メ
ンブランフィルターにより分画し、パーミエイト約47
5kgを得た。このパーミエイトを1規定水酸化ナトリ
ウムでpHを8.0に調整し、生じた沈殿を遠心分離
し、再び水に懸濁し、遠心分離し、洗浄し、のち噴霧乾
燥し、粉末状のミルクカルシウム約1.5kg(カルシ
ウム25%、乳糖3%、乳清蛋白質9%、乳脂肪1%、
及びカルシウムを除く灰分62%含有)を得た。
0−58845号の実施例1と同一の方法により、次の
とおり調製した。
(鉄分を0.35g含有)を、蒸留水に溶解し、鉄含有
水溶液50mlを調製し、酵素分解法により製造した平
均分子量6,000ダルトンのホエー蛋白質分解物の蛋
白質含量で3.5gを50mlの蒸留水に溶解し、ホエ
ー蛋白質分解物水溶液を調製し、該鉄含有水溶液を該ホ
エー蛋白質分解物水溶液に添加して混合し、80℃で1
0分間加熱処理し、鉄・ホエー蛋白質分解物複合体を生
成し、鉄・ホエー蛋白質分解物複合体の懸濁液を得た。
5分間遠心分離し、鉄・ホエー蛋白質分解物複合体の沈
殿を回収し、この沈殿を真空凍結乾燥機(共和真空社
製)により凍結乾燥し、鉄・ホエー蛋白質分解物複合体
約1.75g(鉄分を0.33g含有)を製造した。
bacterium longum)M−8201(微工研菌寄第654
8号)をグルコースを添加したABCM培地(栄研化学
社製)を用いて10代継代培養した後、グルコース、酵
母エキス、ペプトン及びリン酸塩からなる合成培地50
lに接種し、37℃の温度で14時間培養した。雑菌汚
染のない環境下で、得られた培養物を遠心分離し、菌体
を集め、得られた菌液1lにグルタミン酸(和光純薬社
製)100g及びショ糖50gを水に溶解した分散媒5
00mlを添加し、凍結乾燥した。
体275gに、乳糖(和光純薬社製)2kg及び乾燥コ
ーンスターチ(松谷化学工業社製)2.5kgを添加
し、混合して倍散し、ビフィドバクテリウム・ロンガム
の粉末菌体約4.7kg(生菌数:110×108 /
g)を得た。
カルシウム0.8%、乳脂肪3.2%、リン酸カルシウ
ムを除く灰分7%、乳酸3%、水分5%:ミライ社製)
10kg、及び参考例1と同一の方法により製造された
ミルクカルシウム(カルシウム25%、乳糖3%、乳清
蛋白質9%、乳脂肪1%、及びカルシウムを除く灰分6
2%含有)1kgを粉体混合機(三功工業社製)により
混合し、固形分当り乳糖43%、乳清蛋白質32%、及
び不溶性カルシウム3%を含有する原料約11kgを調
整した。次いで、前記原料(固形分95%)10kgを
水道水13.8kgに、スパイクミル(井上製作所社
製)を使用して分散し、40%の固形分濃度の分散液約
23kgを調製した。次いで、前記分散液を回転円盤式
噴霧乾燥装置(Niro社製)を使用して噴霧乾燥し、
カルシウム剤7.6kgを得た。
好で、カルシウム剤に含有されるカルシウム粒子の平均
粒子径は3μmであり、原料(固形分)に対する収率が
80%と良好であった。
白質9%、リン酸カルシウム0.5%、乳脂肪0.8
%、リン酸カルシウムを除く灰分5.7%、水分68
%:森永乳業社製)100kg、及び参考例1と同一の
方法により製造されたミルクカルシウム(カルシウム2
5%、乳糖3%、乳清蛋白質9%、乳脂肪1%、及びカ
ルシウムを除く灰分62%含有)18kgを混合し、固
形分当り乳糖33%、乳清蛋白質21%、及び不溶性カ
ルシウム10%を含有する原料約118kgを調整し
た。次いで、前記原料(固形分42%、水分58%)1
10kgを、スパイクミル(井上製作所社製)を使用し
て分散し、42%の固形分濃度の分散液約100kgを
調製した。次いで、前記分散液を回転円盤式噴霧乾燥装
置(Niro社製)を使用して噴霧乾燥し、カルシウム
剤32.4kgを得た。
好で、カルシウム剤に含有されるカルシウム粒子の平均
粒子径は2μmであり、原料(固形分)に対する収率が
70%と良好であった。
乳業社製)26.4kg、脱脂粉乳(森永乳業社製)1
1.4kg、上白糖(東洋精糖社製)39.0kg、粉
飴(昭和産業社製)12.0kg、乳化安定剤(サンナ
イスN:三栄源エフ・エフ・アイ社製)1.5kg、及
び実施例1と同一の方法により製造されたカルシウム剤
15.0kgを水134.37kgに添加し、均一に溶
解又は分散し、60℃に加温して、ホモゲナイザー(三
丸機械工業社製)で2段階均質化(150kg/cm2
及び50kg/cm2 )し、85℃で15秒間殺菌し、
5℃に急冷し、色素(サンイエローNo.2:三栄源エ
フ・エフ・アイ社製)0.03kg、及びバニラ・エッ
センス(三栄源エフ・エフ・アイ社製)0.3kgを添
加し、均一に混合して冷菓原料を調製し、1昼夜エージ
ングを行い、フリーザー(KMLT318型:クレパコ
社製)を用いて、−5℃で90%のオーバーランを付与
して、カルシウム強化アイスクリーム約220kgを得
た。
は、生体内への吸収性に優れるミルクカルシウムを大量
かつ均一に含有しており、骨粗しょう症等の予防に有効
である。
9.0kgに、実施例1と同一の方法により製造された
カルシウム剤(カルシウム含有量3.0%)1.0kg
を添加し、均一に溶解又は分散し、60℃に加温して、
ホモゲナイザー(三丸機械工業社製)で2段階均質化
(150kg/cm2 及び50kg/cm2 )し、超高
温加熱殺菌機(森永乳業社製)を用いて、135℃で1
5秒間殺菌処理し、カルシウム強化乳飲料(カルシウム
含有量0.13%)約90kgを得た。
1.3倍のカルシウムを含有し、カルシウムの分散性に
優れ、沈殿又は浮上が生じることもなく、生体内への吸
収性に優れるミルクカルシウムを均一に含有しており、
骨粗しょう症等の予防に有効である。
%)97.0kgに、実施例1と同一の方法により製造
されたカルシウム剤(カルシウム含有量3.0%)3.
0kg及び参考例2と同一の方法により製造された鉄・
ホエー蛋白質分解物複合体2gを添加し、均一に溶解又
は分散し、60℃に加温して、ホモゲナイザー(三丸機
械工業社製)で2段階均質化(150kg/cm2 及び
50kg/cm2 )し、超高温加熱殺菌機(森永乳業社
製)を用いて、135℃で15秒間殺菌処理し、カルシ
ウム及び鉄強化乳飲料(カルシウム含有量0.2%)約
90kgを得た。
牛乳の2倍のカルシウム及び5倍の鉄分を含有し、カル
シウムの分散性に優れ、沈殿又は浮上が生じることもな
く、加熱殺菌しても鉄特有の収斂味を呈さずかつ着色が
少なく、生体内への吸収性に優れるミルクカルシウムと
鉄分を均一に含有しており、骨粗しょう症等の予防と共
に貧血の予防に有効である。
6.2kgに、実施例1と同一の方法により製造された
カルシウム剤(カルシウム含有量3.0%)3.0kg
及び塩化マグネシウム(三栄源エフ・エフ・アイ社製)
0.8kgを添加し、均一に溶解又は分散し、60℃に
加温して、ホモゲナイザー(三丸機械工業社製)で2段
階均質化(150kg/cm2 及び50kg/cm2 )
し、超高温加熱殺菌機(森永乳業社製)を用いて、13
5℃で15秒間殺菌処理し、カルシウム及びマグネシウ
ム強化乳飲料(カルシウム含有量0.2%)約90kg
を得た。
乳飲料は、牛乳の2倍のカルシウムを含有し、カルシウ
ムの分散性に優れ、沈殿又は浮上が生じることもなく、
カルシウム総量2に対してマグネシウム総量1の比率で
あり、相乗的に生体内へのカルシウムの吸収性が高めら
れており、骨粗しょう症等の予防と共に高血圧の予防に
有効である。
%)92.0kgに、実施例1と同一の方法により製造
されたカルシウム剤(カルシウム含有量3.0%)3.
0kgを添加し、均一に溶解又は分散し、60℃に加温
して、ホモゲナイザー(三丸機械工業社製)で2段階均
質化(150kg/cm2 及び50kg/cm2 )し、
超高温加熱殺菌機(森永乳業社製)を用いて、135℃
で15秒間殺菌処理し、雑菌汚染のない環境下で、参考
例3と同一の方法により製造されたビフィドバクテリウ
ム・ロンガムの粉末菌体5.0kgを添加し、カルシウ
ム及びビフィズス菌強化乳飲料(カルシウム含有量0.
2%)約90kgを得た。
乳飲料は、牛乳の2倍のカルシウム及び1g当り5億の
ビフィズス菌を含有し、カルシウムの分散性に優れ、沈
殿又は浮上が生じることもなく、生体内への吸収性に優
れるミルクカルシウムと共にビフィズス菌を含有するこ
とにより、その整腸作用により、腸管におけるカルシウ
ムの吸収性を高められており、骨粗しょう症等の予防と
共に、便秘、下痢等の予防に有効である。
gに、市販のヨーグルトスターター[YB−12:ラク
トバシラス・ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricu
s)、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptoco
ccus thermophilus)含有:クリスチャンハンセン社
製]を20g及び実施例1と同一の方法により製造され
たカルシウム剤20gを添加混合し、100gづつヨー
グルトカップに分注した後、40℃で5時間発酵させて
カルシウム及び乳酸菌強化ヨーグルト10個を製造し
た。
は、カルシウム及び乳酸菌を含有し、カルシウムの分散
性に優れ、沈殿又は浮上が生じることもなく、生体内へ
の吸収性に優れるミルクカルシウムと共に乳酸菌を含有
することにより、その整腸作用により、腸管におけるカ
ルシウムの吸収性を高められており、骨粗しょう症等の
予防と共に、便秘、下痢等の予防に有効である。
%)95.5kgに、実施例1と同一の方法により製造
されたカルシウム剤(カルシウム含有量3.0%)3.
0kg、ビタミンK(エーザイ社製)500mg、大豆
イソフラボン(フジッコ社製)15g、ラクチュロース
(森永乳業社製)1.0kg、及びラクトフェリン(森
永乳業社製)0.5kgを添加し、均一に溶解又は分散
し、60℃に加温して、ホモゲナイザー(三丸機械工業
社製)で2段階均質化(150kg/cm2 及び50k
g/cm2 )し、超高温加熱殺菌機(森永乳業社製)を
用いて、135℃で15秒間殺菌処理し、カルシウム、
ビタミンK、イソフラボン、ラクチュロース、及びラク
トフェリン強化乳飲料(カルシウム含有量0.2%)約
90kgを得た。
ラボン、ラクチュロース、及びラクトフェリン強化乳飲
料は、牛乳の2倍のカルシウム、ビタミンK、イソフラ
ボン、ラクチュロース、及びラクトフェリンを含有し、
カルシウムの分散性に優れ、沈殿又は浮上が生じること
もなく、ビタミンK、イソフラボン、及びラクチュロー
スによるカルシウムの吸収促進作用、並びにラクチュロ
ース及びラクトフェリンによる整腸作用により、カルシ
ウムの吸収性を高めて、骨粗しょう症等を予防すると共
に、出血性疾患、便秘、下痢等の予防に有効である。
社製)2.2kg、上白糖(東洋精糖社製)1.4k
g、実施例1と同一の方法により製造されたカルシウム
剤0.2kg、ビタミンK(エーザイ社製)50mg、
及び大豆イソフラボン(フジッコ社製)1.5g、を添
加し、攪拌混合し、60℃に加温して、ホモゲナイザー
(三丸機械工業社製)で均質化(150kg/cm2 )
し、のち室温に冷却し、プリン原料を調製した。これと
は別に水275gに卵黄(キューピー社製)150g、
上白糖(東洋精糖社製)50g及びゼラチン(ニッピ社
製)25gを添加し、溶解し、35℃に加温し、ミキサ
ー(愛工舎社製)でオーバーラン200%に泡立て、泡
状原料を調製した。
製)を用いたRevePP71φ−105M(岸本産業
社製)105ml容の容器に、前記プリン原料80g、
カラメルソース(池田糖化社製)3gを充填し、2層に
分離させ、次に前記泡状原料4gをプリン原料の上に充
填し、プリン容器を枠に懸垂し、容器の底が接触しない
程度(深さ約20mm)の温湯を入れたバットにこの枠
を蓋状に嵌合させ、オーブン(三幸機械社製)により上
火160℃、下火200℃で60分間焼成し、のち冷却
し、合成樹脂製フィルムで容器を密封し、カルシウム、
ビタミンK、及びイソフラボン強化焼プリン107個を
得た。
ソフラボン強化焼プリンは、カルシウム、ビタミンK、
イソフラボン、ラクチュロース、及びラクトフェリンを
含有し、カルシウムの分散性に優れ、沈殿又は浮上が生
じることもなく、ビタミンK及びイソフラボンによるカ
ルシウムの吸収促進作用により、カルシウムの吸収性を
高めて、骨粗しょう症等を予防すると共に、出血性疾患
等の予防に有効である。
し、流水で12時間浸漬し、大豆を膨潤し、この浸漬大
豆と570kgの水をグラインダー(長沢機械製作所社
製)に供給して磨砕し、生呉約620kgを調製した。
この生呉約620kgを連続式煮釜により100℃、4
分間蒸煮し、のち絞り機により豆乳とおからに分離し、
豆乳約600kgを製造した。得られた豆乳の固形分は
約4.5%であった。
に、実施例1と同一の方法により製造されたカルシウム
剤3.0kg及びビタミンK(エーザイ社製)500m
gを添加し、均一に溶解又は分散し、次いで、ぬるま湯
に懸濁させた硫酸カルシウム(富田製薬社製)を豆乳の
固形分当たり7.8%の濃度で添加混合し、10分間放
置した。得られた凝固物を軽く崩し、のち型箱に移し、
20分間圧搾し、豆腐約80kgを製造した。この豆腐
を取り出し、水晒し冷却し、カットし、カルシウム及び
ビタミンK強化木綿豆腐を得た。
綿豆腐は、カルシウム及びビタミンKを含有し、カルシ
ウムの分散性に優れ、沈殿又は浮上が生じることもな
く、ビタミンKによるカルシウムの吸収促進作用によ
り、カルシウムの吸収性を高めて、骨粗しょう症等を予
防すると共に、出血性疾患等の予防に有効である。
4.0kgに、無塩バター(森永乳業社製)3.0k
g、実施例1と同一の方法により製造されたカルシウム
剤(カルシウム含有量3.0%)3.0kg及びビタミ
ンD(三栄源エフ・エフ・アイ社製)40,000国際
単位を添加し、均一に溶解又は分散し、60℃に加温し
て、ホモゲナイザー(三丸機械工業社製)で2段階均質
化(150kg/cm2 及び50kg/cm2 )し、超
高温加熱殺菌機(森永乳業社製)を用いて、135℃で
15秒間殺菌処理し、カルシウム及びビタミンD強化乳
飲料(カルシウム含有量0.2%)約90kgを得た。
飲料は、牛乳の2倍のカルシウムを含有し、カルシウム
の分散性に優れ、沈殿又は浮上が生じることもなく、カ
ルシウムと共にビタミンDを含有することにより、相乗
的に生体内へのカルシウムの吸収性が高められており、
骨粗しょう症等の予防に有効である。
カルシウムを原料とした、水への分散性が良好で、各種
食品、特に飲料のカルシウム強化に好適なカルシウム
剤、その製造方法、及び該カルシウム剤を含有する食品
に関するものであり、本発明により奏せられる効果は次
のとおりである。 1)乳糖を特定量含有することから、噴霧乾燥が容易で
あり、並びに水溶液中で特定量の乳糖及び乳清蛋白質と
共に分散し、噴霧乾燥することから、水への分散性が良
好である。 2)不溶性カルシウムの水への分散性が大幅に改善され
ることから、その飲料等への応用範囲を拡大する。 3)原料を分離分画等することなく、その全体を分散
し、噴霧乾燥することから、原料(固形分)に対する収
率が70%以上と良好である。
Claims (9)
- 【請求項1】 固形分当り乳糖20〜60重量%、乳清
蛋白質10〜40重量%、及び不溶性カルシウム3〜1
0重量%を含有する原料を、30〜50重量%の固形分
濃度で水に分散し、噴霧乾燥し、製造されるカルシウム
剤。 - 【請求項2】 固形分当り乳糖20〜60重量%、乳清
蛋白質10〜40重量%、及び不溶性カルシウム3〜1
0重量%を含有する原料を、30〜50重量%の固形分
濃度で水に分散し、噴霧乾燥することを特徴とするカル
シウム剤の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載のカルシウム剤を含有す
る食品。 - 【請求項4】 請求項1に記載のカルシウム剤を1〜3
重量%の割合で含有する飲料。 - 【請求項5】 請求項1に記載のカルシウム剤、及び鉄
剤を含有する食品。 - 【請求項6】 請求項1に記載のカルシウム剤、及びマ
グネシウム剤を含有する食品。 - 【請求項7】 請求項1に記載のカルシウム剤、並びに
乳酸菌及び/又はビフィズス菌を含有する食品。 - 【請求項8】 請求項1に記載のカルシウム剤、並びに
ビタミンK、イソフラボン、ラクチュロース、及びラク
トフェリンからなる群から選択される物質の1種又は2
種以上を含有する食品。 - 【請求項9】 請求項1に記載のカルシウム剤、及びビ
タミンDを含有する食品。
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---|---|---|---|
JP10238006A JP2000050843A (ja) | 1998-08-10 | 1998-08-10 | カルシウム剤、その製造方法、及びカルシウム剤を含 有する食品 |
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---|---|---|---|
JP10238006A JP2000050843A (ja) | 1998-08-10 | 1998-08-10 | カルシウム剤、その製造方法、及びカルシウム剤を含 有する食品 |
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---|---|
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---|---|
JP (1) | JP2000050843A (ja) |
Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
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JP2008182934A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Mitsui Norin Co Ltd | 飲食品組成物 |
JP2010187595A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | カルシウム含有乳組成物の製造方法 |
JP2014506573A (ja) * | 2011-02-08 | 2014-03-17 | ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) | 腸内輸送に対する調整効果を目的とするガラクトフルクトース |
WO2021200900A1 (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | 森永乳業株式会社 | 発酵組成物、発酵組成物の製造方法及び生残率向上剤 |
-
1998
- 1998-08-10 JP JP10238006A patent/JP2000050843A/ja active Pending
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070109 |