JPH10117108A - 無線機器用アンテナ装置 - Google Patents
無線機器用アンテナ装置Info
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- JPH10117108A JPH10117108A JP8268582A JP26858296A JPH10117108A JP H10117108 A JPH10117108 A JP H10117108A JP 8268582 A JP8268582 A JP 8268582A JP 26858296 A JP26858296 A JP 26858296A JP H10117108 A JPH10117108 A JP H10117108A
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Abstract
固で簡素化された構成の無線機器用アンテナ装置を提供
する。 【解決手段】 無線機器本体内部に配置する回路基板1
と、この回路基板1と略平行に載置された放射素子2
と、回路基板1と放射素子2との間に挾着され所要の誘
電率および誘電正接を有する誘電体5と、放射素子2と
回路基板1とを接続するための誘電性を有する給電バネ
3,接地バネ4により構成したものである。
Description
帯電話機などに好適な放射素子を用いた内蔵タイプのア
ンテナ装置に関するものである。
帯性重視のため小型化,軽量化が進んでおり、形状も種
々工夫されている。これに伴い、これら機器に用いられ
るアンテナについても本体と同様に小型化,軽量化が進
んでおり、以下、このような無線機器用内蔵タイプのア
ンテナの従来例について、図14から図17を参照しつつ説
明する。図14は携帯電話機を模式的に表した斜視図であ
り、図15から図17は無線機器用内蔵タイプの逆Fアンテ
ナの構成を示す斜視図である。
上ケース20、下ケース21により構成されており、その内
部に配置する回路基板1とこれに平行に載置された逆F
アンテナである放射素子2と、回路基板1と放射素子2
とを接続するための給電端子7および接地端子8と、回
路基板1と放射素子2とを平行に載置せしめる誘電体5
とによって構成されている。次に図15において、放射素
子2には一体になっている給電端子7および接地端子8
が形成されており、回路基板1とは給電端子7を通じて
給電用ランド11に給電され、接地端子8と通じて接地用
ランド12に接地されている。
固定,接続している場合では、回路基板1とそれに対し
て平行に載置される放射素子2との間隔は、所望の周波
数特性を得るためには非常に高精度に維持する必要があ
る。このような場合、回路基板1と給電端子7および接
地端子8との接続手段としては、図16のようにセミリジ
ットケーブル等のような不定形状の接続部材24を用いて
接続する手段や図17のようにピン22とコネクタ23とを用
いる手段などが知られている。
定形状の接続部材24を用いて接続する手段では不定形状
の接続部材24の片側端部を放射素子2にハンダ付けなど
により固定,接続し、もう片側端部を回路基板1の給電
用ランド11にハンダ付けなどにより固定,接続すること
によって給電,接地されるという構成となる。
手段では、放射素子2にピン22を固定,接続しておき、
コネクタ23を回路基板1に固定,接続しておく。そして
組み立ての際にこのピン22の先端をコネクタ23へ挿入し
電気的に接続することにより、放射素子2と回路基板1
とを接続するという構成となっている。
うな従来の構成、即ち、図15に示すように放射素子と給
電端子が一体となっている場合では、放射素子の部材に
給電端子および接地端子の形状を形成させるため、放射
素子としての形状が複雑となり、部品精度が出しにく
く、またそれによって部品単価としてはコストアップに
なってしまう。さらに、回路基板と給電端子および接地
端子とはハンダ付け等により接続させるため、作業性も
悪く組立工数が増加してしまう。
ミリジットケーブル等の不定形状の接続部材を用いた場
合は、接続部材の両端部をそれぞれ放射素子と回路基板
にハンダ付け等により接続させるため、不定形状の接続
部材を扱うという点で作業性が悪く、さらにこの接続部
材の配置,固定手段が不安定となり、量産性に乏しく、
ロボット等による自動組立も非常に困難になってしま
う。
うに、ピンとコネクタを用いるものにおいては、放射素
子に穴を開けてピンを装着し、且つ、ハンダ付け等によ
り固定,接続させるという手間のかかる構成となってし
まい、また、ピンの高さの精度も管理しなければならな
い。さらに、回路基板にコネクタを固定,接続するため
に他の実装部品へのレイアウト上の制約が発生すると同
時にコネクタ部材が実装部品として発生し、部品点数,
実装工数が増えてしまう。さらにまた、ロボット等によ
る自動組立に対応しようとする場合、ピンとコネクタの
位置関係を高精度に出す必要があり、良品の歩留まりに
対するコストアップにつながったり、それぞれの位置ず
れが大きくなってしまった場合はコネクタへのピンの挿
入時に接続不良になったり、ピンの折れなどの発生が考
えられるなど、いずれの構成も大きな問題点を有してい
た。
のであり、組立性,メンテナンス性,汎用性に優れ、堅
固で簡素化された構成の無線機器用アンテナ装置を提供
することを目的とする。
テナ装置は、無線機器本体内部に配置する回路基板と、
この回路基板と略平行に載置された放射素子と、前記回
路基板と前記放射素子との間に挾着され所要の誘電率お
よび誘電正接を有する誘電体と、前記放射素子と前記回
路基板とを接続するための誘電性を有する弾性部材とよ
り構成したものである。
素化,作業性の向上等が図れることから、組立性,メン
テナンス性,汎用性に優れ、堅固で簡素化された構成の
無線機器用アンテナ装置が得られる。
面を参照しつつ説明する。なお、前記従来例と同一部材
については同一符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
用アンテナ装置の実施の形態1における構成を示す分解
斜視図である。図1に示すように、アンテナ装置の主要
部分は無線機器本体内部に配置する回路基板1と、この
回路基板1と略平行に載置された放射素子2と、回路基
板1と放射素子2との間に挾着され所要の誘電率および
誘電正接を有する誘電体5と、放射素子2と回路基板1
とを接続するための誘電性を有する弾性部材である給電
バネ3および接地バネ4により構成されている。
を参照して説明する。図2は本発明の無線機器用アンテ
ナ装置の実施の形態1における前記構成の詳細を示す断
面図であり、図1および図2において、誘電体5は回路
基板1とそれに略平行に載置されている放射素子2との
間隔を一定に維持させながら且つ、回路基板1と放射素
子2とを保持,固定させている。この誘電体5は、放射
素子2を保持,固定するためのものであると共に、アン
テナとしての特性を満足させるために必要な部材であ
り、非導電性で且つ誘電率および誘電正接がアンテナの
特性上所要の値を有する材料で形成された部材である。
ここで誘電体5の材料としてはABS,PC,SPS,
PPO,PBT,LCPなどが好ましい。なお、誘電体
5の他の材料としてはその材料の誘電率(εγ)がεγ=
3以上、また誘電正接(tanδ)がtanδ=0.01以下であれ
ば望ましく、使用可能である。また、給電バネ3および
接地バネ4は放射素子2の給電端子7,接地端子8にそ
れぞれ固定されている。
テナ装置について、図1,図2および図3を参照してそ
の組立手順等を説明する。図3は本発明の無線機器用ア
ンテナ装置の実施の形態1における構成の要部拡大断面
図であり、まず、誘電体5を回路基板1に載置する。こ
のとき誘電体5には回路基板1との位置決めを高精度に
行うための位置決めピン9と、回路基板1に確実に保
持,固定させるためのヒンジ性を有する保持爪10が設け
られている。一方、回路基板1には前記位置決めピン9
に対する位置決め穴14が設けられており、この回路基板
1の位置決め穴14に誘電体5の位置決めピン9が挿入さ
れ、しかる後に誘電体5の保持爪10によって回路基板1
に保持,固定される。
体5に放射素子2を載置する。このとき、放射素子2の
給電端子7,接地端子8にはそれぞれ給電バネ3および
接地バネ4が固定されている。また、誘電体5には放射
素子2と位置決めを高精度に行うための位置決めピン9
と、放射素子2を確実に保持,固定させるためのヒンジ
性を有する保持爪10が設けられている。一方、放射素子
2には位置決めピン9に対する位置決め穴14が設けられ
ており、この放射素子2の位置決め穴14に誘電体5の位
置決めピン9が挿入され、しかる後に誘電体5の保持爪
10によって放射素子2を保持,固定させる。また、回路
基板1には給電用ランド11および接地用ランド12が設け
られており、放射素子2の給電素子7,接地端子8にそ
れぞれ固定された給電バネ3および接地バネ4が給電用
ランド11および接地用ランド12に接触することによっ
て、電気的に接続される。ここで、図3において放射素
子2は給電バネ3および接地バネ4を介して回路基板1
に接続されているが、放射素子2と回路基板1との間隔
は誘電体5により一定に維持されてはいるが、部材の寸
法バラツキが大きくなった場合、また給電バネ3および
接地バネ4の回路基板1への接地部の位置にバラツキが
大きくなって、給電バネ3の接点部15および接地バネ4
の接点部16が組み立て時に回路基板1の給電用ランド11
および接地用ランド12に接触しなくなるといった問題が
発生する可能性がある。したがって、このような問題が
生じないよう給電バネ3および接地バネ4のたわみδを
十分にとる必要がある。
としては、バネ用りん青銅にニッケルメッキ下地に金メ
ッキしたもの、またベリリウム銅に時効硬化処理を行っ
た後にニッケルメッキ下地に金メッキしたもの等が好ま
しく、また、放射素子2の材料としては、その材料の固
有抵抗値が100mΩ以下で且つ厚みが10μm以上のものが
望ましい。なお、量産性,コスト,入手性を考慮すると
放射素子2の材料としては板金が好ましく、具体的な材
料名としては洋白,バネ洋白,SUS,ブリキ,リン青
銅などが望ましい。
バネ3および接地バネ4は放射素子2に保持,固定され
ているため放射素子2の構成を簡素化することができ、
また接続に要するコネクタ類はセミリジットケーブルの
ような不定形接続部材が必要なく、また、放射素子2の
給電端子7,接地端子8と回路基板1の給電用ランド11
および接地用ランド12との接続にハンダ付け等の作業が
不要なため組み立て性,量産性に非常に優れており、そ
の組み立て方式についてもビルドアップ工法によるロボ
ットなどの自動組み立てが実現できる。またこれによっ
て製造工程の無人化,製造タクトの短縮化により製造コ
ストの削減といった効果をも生み出す。
らかの不良,破損などが発生した場合でもこの放射素子
2のみの交換で対応でき、ロスコストの削減および交換
作業も短縮時間で行うことができるため、修理時間の短
縮による製造コストの削減といった効果をも生み出す。
またさらに、携帯電話機の場合のその方式の違いによっ
て、周波数帯域が800MHz帯や1.5GHz帯といった異なる
帯域を使用しているが、この帯域の違いによって放射素
子2の形状,構成を変える必要がある。このような場合
でも、放射素子2をそれぞれの帯域用の形状の部材に付
け替えるだけでよく、給電バネ3および接地バネ4およ
び誘電体5を共用化できるため部品の共用化,コストダ
ウンといった効果をもたらす。
用アンテナ装置の実施の形態2における構成を示す分解
斜視図である。図4に示すように、アンテナ装置の主要
部分は無線機器本体内部に配置する回路基板1と、この
回路基板1上に載置された接地しているシールド部材で
あるシールドケース6と、このシールドケース6と略平
行に載置された放射素子2と、この放射素子2と前記シ
ールドケース6との間に挾着され所要の誘電率および誘
電正接を有する誘電体5と、放射素子2と回路基板1と
を接続するための誘電性を有する弾性部材である給電バ
ネ3および接地バネ4とにより構成されている。その他
の構成部材については前述の実施の形態1と同様であ
る。図5は本発明の無線機器用アンテナ装置の実施の形
態2における前記構成の詳細を示す断面図である。同図
中、回路基板1上に実装されている実装部品17におい
て、無線回路を構成する部品の場合、基本周波数発振器
や変調器などの高周波信号を発生させる部品が多く必要
となるが、これらの部品から発生される高周波信号は周
辺の電子機器にとっては悪影響となる不要な電磁波とな
ってしまうため、周囲に漏らさないようにしなければな
らない。このためこれらの不要な電磁波を反射,吸収さ
せるための金属性あるいは導電性を有する部材によりシ
ールドする必要がある。ここでいう接地しているシール
ド部材とはこのシールドのために構成されたシールドケ
ース6のことである。
テナ装置について、図4から図6を参照してその組立手
順等を説明する。図6は本発明の無線機器用アンテナ装
置の実施の形態2における要部拡大断面図である。ま
ず、誘電体5をシールドケース6に載置する。このとき
誘電体5とシールドケース6とは両面テープ20により接
着させるため両者は確実に固定される。次に、シールド
ケース6に保持,固定された誘電体5に放射素子2を載
置する。このとき、放射素子2の給電端子7,接地端子
8にはそれぞれ給電バネ3および接地バネ4が固定され
ている。また、誘電体5と放射素子2とは両面テープ20
により接着させるため両者は確実に固定される。最後
に、誘電体5および給電バネ3,接地バネ4が固定され
た放射素子2が保持,固定されたシールドケース6を回
路基板1に載置する。このときシールドケース6には回
路基板1との位置決めを高精度に行うための位置決めピ
ン9と、回路基板1に確実に保持,固定させるためのヒ
ンジ性を有する保持爪10が設けられている。一方、回路
基板1には位置決めピン9に対する位置決め穴14が設け
られており、この回路基板1の位置決め穴14にシールド
ケース6の位置決めピン9が挿入され、しかる後にシー
ルドケース6の保持爪10によって回路基板1に保持,固
定される。また、回路基板1には給電用ランド11および
接地用ランド12が設けられており、放射素子2の給電端
子7,接地端子8にそれぞれ固定された給電バネ3およ
び接地バネ4が給電用ランド11および接地ランド12に接
触することによって、電気的に接続される。
ースに接地され、回路基板1のアースと同電位となって
いる。また、誘電体5とシールドケース6との固定およ
び誘電体5と放射素子2との固定の手段として、本実施
例のような両面テープ20のほかには接着剤等を用いても
よい。
施の形態1の効果に加えて、シールド部材が放射素子や
誘電体と共に確実に固定されるので、安定したシールド
効果が得られる。
用アンテナ装置の実施の形態3における構成を示す分解
斜視図である。図7に示すように、アンテナ装置の主要
部は、無線機器本体内部に配置する回路基板1と、この
回路基板1上に載置された接地しているシールド部材で
あるシールドケース6と、このシールドケース6と略平
行に載置された放射素子2と、この放射素子2と前記シ
ールドケース6との間に挾着され所要の誘電率および誘
電正接を有する誘電体5と、放射素子2と回路基板1と
を接続するための誘電性を有する弾性部材である給電バ
ネ3および接地バネ4とを備え、前記誘電体に前記放射
素子と前記接地しているシールド部材の位置決めを行う
ための位置決め手段である位置決めピン9を設けた状態
で構成されている。その他の構成部材については前述の
実施の形態1と同様である。
実施の形態3における前記構成の詳細を示す断面図であ
る。回路基板1上に実装されている実装部品17におい
て、無線回路を構成する部品の場合、基本周波数発振器
や変調器などの高周波信号を発生させる部品が多く必要
となるが、これらの部品から発生される高周波信号は周
辺の電子機器にとっては悪影響となる不要な電磁波とな
ってしまうため、周囲に漏らさないようにしなければな
らない。このためこれらの不要な電磁波を反射,吸収さ
せるための金属性あるいは導電性を有する部材によりシ
ールドする必要がある。ここでいう接地しているシール
ド部材とはこのシールドのために構成されたシールドケ
ース6のことである。
テナ装置について、図7から図9を参照してその組立手
順等を説明する。
実施の形態3における組立手順等を説明するための要部
断面図である。まず、誘電体5をシールドケース6に載
置する。このとき誘電体5にはシールドケース6との位
置決めを高精度に行うための位置決めピン9と、シール
ドケース6に確実に保持,固定させるためのヒンジ性を
有する保持爪10が設けられている。一方、シールドケー
ス6には位置決めピン9に対する位置決め穴14が設けら
れており、このシールドケース6の位置決め穴14に誘電
体5の位置決めピン9が挿入され、しかる後に誘電体5
の保持爪10によってシールドケース6に保持,固定され
る。
た誘電体5に放射素子2を載置する。このとき、放射素
子2の給電端子7,接地端子8にはそれぞれ給電バネ3
および接地バネ4が固定されている。また、誘電体5に
は放射素子2と位置決めを高精度に行うための位置決め
ピン9と、放射素子2を確実に保持,固定させるための
ヒンジ性を有する保持爪10が設けられている。一方、放
射素子2には位置決めピン9に対する位置決め穴14が設
けられており、この放射素子2の位置決め穴14に誘電体
5の位置決めピン9が挿入され、しかる後に誘電体5の
保持爪10によって放射素子2を保持,固定させる。
バネ4が固定された放射素子2が保持,固定されたシー
ルドケース6を回路基板1に載置する。このときシール
ドケース6には回路基板1との位置決めを高精度に行う
ための位置決めピン9と、回路基板1に確実に保持,固
定させるためのヒンジ性を有する保持爪10が設けられて
いる。一方、回路基板1には位置決めピン9に対する位
置決め穴14が設けられており、この回路基板1の位置決
め穴14にシールドケース6の位置決めピン9が挿入さ
れ、しかる後にシールドケース6の保持爪10によって回
路基板1に保持,固定される。
び接地用ランド12が設けられており、放射素子2の給電
端子7,接地端子8にそれぞれ固定された給電バネ3お
よび接地バネ4が給電用ランド11および接地用ランド12
に接触することによって、電気的に接続される。なお、
シールドケース6は回路基板1のアースに接地され、回
路基板1のアースと同電位となっている。
施の形態2の効果に加えて、放射素子や誘電体のシール
ド部材への取付けがより高精度且つ堅固に行われる。
用アンテナ装置の実施の形態4における構成を示す分解
斜視図である。図10に示すように、アンテナ装置は無線
機器本体内部に配置する回路基板1と、この回路基板1
上に載置された接地しているシールド部材であるシール
ドケース6と、この接地しているシールドケース6と略
平行に載置された放射素子2と、この放射素子2と前記
接地しているシールドケース6との間に挾着され所要の
誘電率および誘電正接を有する誘電体5と、放射素子2
と回路基板1とを接続するための誘電性を有する弾性部
材である給電バネ3および接地バネ4とを備え、前記接
地しているシールド部材6に、放射素子2と誘電体5と
を位置決めおよび固定可能な位置決め兼固定手段である
位置決め兼固定ピン13を設けた状態で構成されている。
テナ装置について、図10から図11を参照してその組立手
順等を説明する。
実施の形態3における前記構成の詳細を示す断面図であ
る。まず、誘電体5をシールドケース6に載置する。こ
のときシールドケース6には誘電体5との位置決めを高
精度に行うためと、誘電体5をシールドケース6に確実
に保持,固定させるための位置決め兼固定ピン13が設け
られている。一方、誘電体5には位置決め兼固定ピン13
に対する位置決め穴14が設けられており、この誘電体5
の位置決め穴14にシールドケース6の位置決め兼固定ピ
ン13が挿入され仮固定される。
電体5に放射素子2を載置する。このとき、放射素子2
の給電端子7,接地端子8にはそれぞれ給電バネ3およ
び接地バネ4が固定されている。また、誘電体5の位置
決め穴14には放射素子2と位置決めを高精度に行うため
とシールドケース6に確実に保持,固定させるための位
置決め兼固定ピン13が挿通されている。一方、放射素子
2には位置決め兼固定ピン13に対する位置決め穴14が設
けられており、この放射素子2の位置決め穴14にシール
ドケース6の位置決め兼固定ピン13が挿入される。ここ
で、位置決め兼固定ピン13は放射素子2の位置決め穴14
から突出しており、この突出部を後述のように、最後の
段階で熱溶着等により変形させることによって放射素子
2を保持,固定させる。
固定されたシールドケース6を回路基板1に載置する。
このときシールドケース6には回路基板1との位置決め
を高精度に行うための位置決めピン9と、回路基板1に
確実に保持,固定させるためのヒンジ性を有する保持爪
10が設けられている。一方、回路基板1には位置決めピ
ン9に対する位置決め穴14が設けられており、この回路
基板1の位置決め穴14にシールドケース6の位置決めピ
ン9が挿入され、しかる後にシールドケース6の保持爪
10によって回路基板1に保持,固定される。
よび接地用ランド12が設けられており放射素子2給電端
子7,接地端子8にそれぞれ固定された給電バネ3およ
び接地バネ4が給電用ランド11および接地用ランド12に
接触することによって電気的に接続される。
樹脂でもよいが、樹脂の場合その表面にはメッキ或いは
導電塗装といった導電性を有する部材を付与する必要が
ある。ここで、シールドケース6に立設された位置決め
兼固定ピン13はマスキングなどによりメッキ或いは導電
塗装などの導電性を有する部材が付与されないようにす
る必要がある。また、位置決め兼固定ピン13はシールド
ケース6が樹脂の場合誘電体5,放射素子2を組み込み
後、突出した先端を熱溶着させて熱溶着部18を形成させ
ると容易に固定が可能である。
施の形態3の効果に加えて、シールドケースに立設され
た位置決め兼固定ピンにより放射素子や誘電体を取付け
ているので取付け位置がより高精度になり且つ、取付け
強度もより堅固となる。
用アンテナ装置の実施の形態5における構成を示す分解
斜視図である。本実施の形態は図10に示す誘電体5と、
シールドケース6を同一材料で一体に形成したものであ
る。図12において、誘電体5と、シールドケース6は同
一材料で一体に形成されており、1部品として構成され
ている。その他の構成は前記実施の形態4と同様である
のでここでは構成の説明を省略する。
12および図13を参照してその組立手順等を説明する。
実施の形態5における前記構成の詳細を示す断面図であ
る。ここでは、誘電体5と、シールドケース6が同一材
料で一体に形成された部材を一体型シールドケース19と
呼ぶことにするとまず、一体型シールドケース19に放射
素子2を載置する。このとき、放射素子2の給電端子
7,接地端子8にはそれぞれ給電バネ3および接地バネ
4が固定されている。また、一体型シールドケース19に
は放射素子2との位置決めを高精度に行うためと一体型
シールドケース19に確実に保持,固定させるための位置
決め兼固定ピン13が設けられている。一方、放射素子2
には位置決め兼固定ピン13に対する位置決め穴14が設け
られており、この放射素子2の位置決め穴14に一体型シ
ールドケース19の位置決め兼固定ピン13が挿入される。
ここで、位置決め兼固定ピン13は放射素子2の位置決め
穴14から突出しており、この突出部を最後に変形させる
ことによって放射素子2を保持,固定させる。なお、こ
の突出部の変形手段は熱溶着などにより熱溶着部18を形
成させると容易に固定が可能である。
体型シールドケース19を回路基板1に載置する。このと
き一体型シールドケース19には回路基板1との位置決め
を高精度に行うための位置決めピン9と、回路基板1に
確実に保持,固定させるためのヒンジ性を有する保持爪
10が設けられている。一方、回路基板1には位置決めピ
ン9に対する位置決め穴14が設けられており、この回路
基板1の位置決め穴14に一体型シールドケース19の位置
決めピン9が挿入され、しかる後に一体型シールドケー
ス19の保持爪10によって回路基板1に保持,固定され
る。
よび接地用ランド12が設けられており放射素子2の給電
端子7,接地端子8にそれぞれ固定された給電バネ3お
よび接地バネ4が給電用ランド11および接地用ランド12
に接触することによって、電気的に接続される。
施の形態4の効果に加えて、シールドケースが一体型で
構成され、部材の構成を簡素化することができるので部
品の寸法精度が向上し、電気的および機械的接続をより
確実に行うことができる。また、一体化することで部品
点数が減少し、トータル的な部品コストが削減でき、組
み立て工数も減少する。
の構成を簡素化でき、なお且つ放射素子と給電端子およ
び接地端子との接続が簡単に行えるため従来のセミリジ
ットケーブル等のような不定形状の接続部材を用いた非
量産的な作業を廃止することができ、組み立て作業性を
大幅に改善できると共に、回路基板とこれに平行に載置
された放射素子との間隔に部品寸法,組み立てバラツキ
等による寸法誤差が生じた場合でも、回路基板と給電端
子および接地端子とを確実に接続することができるとい
う有利な効果が得られる。
1における構成を示す分解斜視図である。
1における構成の詳細を示す断面図である。
1における構成の要部拡大断面図である。
2における構成を示す分解斜視図である。
2における構成の詳細を示す断面図である。
2における構成の要部拡大断面図である。
3における構成を示す分解斜視図である。
3における構成の詳細を示す断面図である。
3における構成の要部拡大断面図である。
態4における構成を示す分解斜視図である。
態4における構成の詳細を示す断面図である。
態5における構成を示す分解斜視図である。
態5における構成の詳細を示す断面図である。
機器本体の構成を模式的に示す斜視図である。
斜視図である。
す斜視図である。
例を示す斜視図である。
…接地バネ、 5…誘電体、 6…シールドケース、
7…給電端子、 8…接地端子、 9…位置決めピン、
10…保持爪、 11…給電用ランド、 12…接地用ラン
ド、 13…位置決め兼固定ピン、 14…位置決め穴、
15,16…接点部、 17…実装部品、 18…熱溶着部、
19…一体型シールドケース。
Claims (9)
- 【請求項1】 無線機器本体内部に配置する回路基板
と、この回路基板と略平行に載置された放射素子と、前
記回路基板と前記放射素子との間に挾着され所要の誘電
率および誘電正接を有する誘電体と、前記放射素子と前
記回路基板とを接続するための誘電性を有する弾性部材
とより構成されたことを特徴とする無線機器用アンテナ
装置。 - 【請求項2】 無線機器本体内部に配置する回路基板
と、この回路基板上に載置された接地しているシールド
部材と、この接地しているシールド部材と略平行に載置
された放射素子と、この放射素子と前記接地しているシ
ールド部材との間に挾着され所要の誘電率および誘電正
接を有する誘電体と、前記放射素子と前記回路基板とを
接続するための誘電性を有する弾性部材とより構成され
たことを特徴とする無線機器用アンテナ装置。 - 【請求項3】 無線機器本体内部に配置する回路基板
と、この回路基板上に載置された接地しているシールド
部材と、この接地しているシールド部材と略平行に載置
された放射素子と、この放射素子と前記接地しているシ
ールド部材との間に挾着され所要の誘電率および誘電正
接を有する誘電体と、前記放射素子と前記回路基板とを
接続するための誘電性を有する弾性部材とを備え、前記
誘電体に前記放射素子と前記接地しているシールド部材
の位置決め手段を設けたことを特徴とする無線機器用ア
ンテナ装置。 - 【請求項4】 無線機器本体内部に配置する回路基板
と、この回路基板上に載置された接地しているシールド
部材と、この接地しているシールド部材と略平行に載置
された放射素子と、この放射素子と前記接地しているシ
ールド部材との間に挾着され所要の誘電率および誘電正
接を有する誘電体と、前記放射素子と前記回路基板とを
接続するための誘電性を有する弾性部材とを備え、前記
接地しているシールド部材に前記放射素子と前記誘電体
との位置決めおよび固定可能な位置決め兼固定手段を設
けたことを特徴とする無線機器用アンテナ装置。 - 【請求項5】 接地しているシールド部材に設けられた
位置決め兼固定手段は、接地しているシールド部材に立
設させたピン状部材が放射素子と誘電体に設けられた共
通の貫通穴を挿通し、その先端部を変形させたものであ
ることを特徴とする請求項3記載の無線機器用アンテナ
装置。 - 【請求項6】 誘電体の誘電率は3以上、また誘電正接
は0.01以下の部材であることを特徴とする請求項1乃至
3のいずれか1つに記載の無線機器用アンテナ装置。 - 【請求項7】 誘電性を有する弾性部材は金属性の薄板
ばねであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
1つに記載の無線機器用アンテナ装置。 - 【請求項8】 誘電性を有する弾性部材は放射素子に固
定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
か1つに記載の無線機器用アンテナ装置。 - 【請求項9】 誘電体と接地しているシールド部材は同
一材料で構成された部材で、一体に形成されていること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の無
線機器用アンテナ装置。
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