JPH10116768A - 薬液処理装置および薬液処理方法 - Google Patents

薬液処理装置および薬液処理方法

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JPH10116768A
JPH10116768A JP27049096A JP27049096A JPH10116768A JP H10116768 A JPH10116768 A JP H10116768A JP 27049096 A JP27049096 A JP 27049096A JP 27049096 A JP27049096 A JP 27049096A JP H10116768 A JPH10116768 A JP H10116768A
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weir
chemical
nozzle
processed
reservoir
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JP27049096A
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English (en)
Inventor
Kojiro Miyamoto
宏二郎 宮本
Rikio Ikeda
利喜夫 池田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば現像液からなる薬液による物理的アタ
ックや供給量の不均一さに起因する現像ばらつきを低減
でき、現像均一性を向上させることができるとともに現
像欠陥の発生を防止する。 【解決手段】 薬液処理装置としての現像装置1は、被
処理物であるウエハ100の被処理面100aに薬液を
供給するノズル6を備え、ノズル6の吐出口61側に溜
まり部7が設けられている。溜まり部7は、底71を有
する筒状体72からなるもので、筒体72は円筒形状の
堰72となる。そして、吐出口61から吐出された薬液
を溜まり部7に一旦溜め、溜めた薬液を堰72からオー
バーフローさせて被処理面100aに供給し、被処理面
100aを薬液処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
に用いられる薬液処理装置および薬液処理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置製造に用いられる従来の薬液
処理技術としては、被処理物の被処理面に塗布されてパ
ターン露光されたフォトレジスト(以下、単にレジスト
と記す)を現像する現像処理技術が知られている。そし
て現像処理技術では、近年のLSIの高集積化およびそ
のデザインルールの縮小化に伴って、現像処理に用いる
レジストの性能および現像方法に、より高度なものが要
求されている。一般にレジストの性能は、露光部と未露
光部との溶解速度の差が大きいほど良いことが知見され
ている。この溶解速度の差は溶解コントラストと呼ば
れ、これが大きいほどレジストパターンの断面形状が矩
形に近くなる。溶解コントラストが大きいほど良いとさ
れるのは、断面形状が矩形に近いほど次の工程でエッチ
ングの変換差、ばらつきが小さくなり、高精度の加工が
可能になるからである。また溶解コントラストが大きい
ほどレジストの解像度が高く、したがってより微細なパ
ターン形成が可能になるためである。
【0003】そこで従来では、この溶解コントラストを
大きくするためにレジストに様々な改良が加えられてい
る。その一つに、レジストに表面難溶化効果を持たせる
ことが挙げられる。これは未露光部のレジストに現像液
が接触すると、未露光部の溶解速度が極端に減少すると
いった効果である。この効果をレジストに持たせること
によって、加工形状やレジストの解像度が大きく向上し
ている。
【0004】一方、上記のようにレジストの高性能化が
進む中で、現像後に得られるレジストパターンの断面形
状は現像方法に大きく依存することが知見されてきてい
る。例えばレジストの解像度、レジストパターンの断面
形状は、現像液の攪拌が小さい方が良く、また現像均一
性はレジストにできるだけ現像液による物理的アタック
を与えずかつレジストに現像液を均一に供給する方が良
いことが知られている。そして特にこの現像均一性は、
現像処理を行う現像装置に備えられたノズルからの現像
液の吐出速度、吐出量、吐出方向に影響されることが指
摘されている。したがって、レジストに対して現像液を
均一に供給できかつ現像液の物理的アタックが少ないこ
と、つまり均一かつソフトに現像液を盛れることが、現
像均一性の向上を図るうえで重要であると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の現像
装置のノズルは筒状をなし、一つの略円形の吐出口から
現像液を吐出するものが主流になっている。このため従
来装置を用いた現像処理では、現像液が直接供給される
部分が例えば被処理面の中心部のみといった具合に限定
され、微細なレジストパターンを形成する場合に、現像
液が直接供給される部分とそうでない部分とで大きな現
像ばらつきが生じる。
【0006】またこのようなノズルから現像液を吐出さ
せる場合には、被処理面上のレジストに供給する全体の
現像液量を増加させるとノズルからの吐出速度が速くな
って着地点が遠くなり、結果としてレジストへの物理的
アタックが強くなる。よって従来の現像処理では現像の
制御性が悪く、現像ばらつきが大きくなる。さらに現像
液を吐出する吐出口の径によって吐出量が変化するた
め、ノズルの製造に高い精度が必要であり、手間がかか
るといった難点もある。
【0007】また従来の現像処理では、いわゆるマイク
ロバブルに起因する現像欠陥が生じるといった不具合が
ある。この欠陥は、ノズルの吐出口から吐出された現像
液が直に被処理面に供給されることから、現像液中に溶
け込んでいるガスが被処理面面でマイクロバブルにな
り、例えばその部分に現像液が供給されないことによっ
て生じるのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る薬液処理装置の第1の発明は、薬液を被
処理物の被処理面に供給するノズルの吐出口側に、有底
筒状の溜まり部が設けられているものである。
【0009】この発明では、ノズルの吐出口側に溜まり
部が設けられているので、吐出口から吐出された薬液が
溜まり部の筒状体内に一旦溜まる。筒状体内が薬液で満
たされると、一旦溜められた薬液は筒状体からオーバー
フローして下方に配置される被処理物の被処理面に供給
されることになる。したがって、ノズルから吐出された
薬液が被処理面に直に供給されないため、薬液による被
処理面への物理的アタックが強くならず、被処理面に薬
液がソフトに盛られる。また溜まり部に薬液が一旦溜め
られ、そこからオーバーフローして被処理面に供給され
るため、ノズルの吐出口の径に多少のばらつきがあって
も、薬液の供給量はほとんどばらつかない。さらに薬液
が筒状体の上端縁からオーバーフローするため、被処理
面の薬液が供給される部分が一部に限定されず、通常の
薬液の供給量であれば、筒状体の上端縁に応じた形状で
被処理面に供給される。
【0010】本発明に係る薬液処理装置の第2の発明
は、薬液を被処理物の被処理面に供給するノズルが、こ
のノズルの吐出口側から下側側方に延びて形成された流
路面を有する分散部を備え、その流路面の下端縁が水平
方向に幅を有して形成されてなるものである。
【0011】この発明では、ノズルの吐出口から吐出さ
れた薬液が流路面を伝って流れ、その下端縁から下方に
配置される被処理面へと供給される。この際、下端縁が
水平方向に幅を有しているため、通常の薬液の供給量で
あれば下端縁幅に応じた幅で被処理面に薬液が均一に供
給される。よって、被処理面において薬液が供給される
部分が一部に限定されない。また、薬液が流路面を伝っ
て流れることにより薬液に溶け込んでいるガスが取り除
かれた後に、被処理面に供給される。さらにノズルから
吐出された薬液が流路面と伝って流れて被処理面に供給
されることから、ノズルから被処理面に薬液が直に供給
されない。よって被処理面に供給する全体の薬液の量を
増加させても、薬液による被処理面への物理的アタック
が強くならず、被処理面上に薬液がソフトに盛られる。
【0012】本発明に係る薬液処理方法の第1の発明
は、ノズルから吐出された薬液を一旦溜め、溜めた薬液
をオーバーフローさせて被処理物の被処理面に供給し、
この被処理面を薬液処理する方法である。
【0013】この発明では、ノズルから吐出された薬液
を一旦溜め、溜めた薬液をオーバーフローさせて被処理
面に供給してノズルから薬液を被処理面に直に供給しな
いようにするため、薬液による被処理面への物理的アタ
ックが弱められ、被処理面に薬液がソフトに盛られる。
また薬液を一旦溜め、オーバーフローさせて被処理面に
供給するため、ノズルの吐出口の径に多少のばらつきが
あっても、薬液の供給量はほとんどばらつかない。
【0014】本発明に係る薬液処理方法の第2の発明
は、ノズルの吐出口側に、下端縁が水平方向に幅を有す
る流路面を形成した分散部をこの流路面が傾斜した状態
となるように設け、ノズルから吐出された薬液を流路面
に流してこの下端縁から被処理物の被処理面に供給し、
被処理面を薬液処理する方法である。
【0015】この発明では、ノズルから吐出された薬液
を流路面に流して、その水平方向に幅を有する下端縁か
ら被処理面へ供給するため、通常の薬液の供給量であれ
ば下端縁の幅に応じた幅で被処理面に薬液を均一に供給
することが可能になる。よって、被処理面において薬液
が供給される部分が一部に限定されない。また、薬液を
流路面に流すことで薬液に溶け込んでいるガスが取り除
かれることから、ガスが取り除かれた薬液が被処理面に
供給される。さらにノズルから吐出された薬液を流路面
に流した後に被処理面に供給するため、ノズルから被処
理面に薬液が直に供給されない。よって被処理面に供給
する全体の薬液の量を増加させても、薬液による被処理
面への物理的アタックが強くならず、被処理面上に薬液
をソフトに盛ることが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る薬液処理装置
および薬液処理方法の実施の形態を図面に基づいて説明
する。なお、本実施形態では、本発明の被処理物をウエ
ハとするとともに被処理面をウエハのレジストが形成さ
れた面とし、この被処理面のレジストを現像する現像装
置およびその現像方法に本発明を適用した例について述
べる。
【0017】図1は第1実施形態を説明するための図で
あり、第1の発明の薬液処理装置に係る第1の例を示し
たものである。また図1において(a)は概略構成図、
(b)は要部断面図であり、(a)はウエハを載置した
状態を示している。図1(a)に示すようにこの現像装
置1は、処理槽2、処理槽2内に設けられたウエハ10
0用の載置台3と、薬液である現像液の供給手段、純水
の供給手段(図示略)および搬送手段(図示略)を備え
て構成されている。
【0018】処理槽2は、例えば平面視略円形の現像カ
ップからなるものである。また載置台3は、ウエハ10
0を載置する載置面(図示略)が回転可能に設けられた
ものであるとともにチャック機構を有するものである。
載置面の回転は、例えば図示しないモータによってなさ
れる。したがって、載置台3の載置面には、ウエハ10
0が回転可能に載置されかつこのチャック機構によって
保持されるようになっている。供給手段4は、載置面上
に載置されたウエハ100の被処理面100aに現像液
を供給するためのもので、ノズルアーム5とこの先端に
設けられたノズル6と、ノズル6の先端に設けられた溜
まり部7とを備えている。
【0019】ノズルアーム5は、載置面上に載置された
ウエハ100の上方にノズル6を移動させるためのもの
である。またノズルアーム5は、例えば現像液供給路を
兼ねたものとなっており、直管状もしくは直管の先端が
下方に延びた略L字状に形成されている。上記したよう
にノズルアーム5の先端にはノズル6が設けられている
一方、後端には例えば供給管(図示略)を介して現像液
を貯留しているタンクが接続されている。ノズル6は従
来と同様に筒状に形成されており、ノズル6の先端に設
けられている現像液用の略円形状の吐出口61が下方の
載置面に向いた状態で設けられている。
【0020】溜まり部7は、図1(b)に示すようにノ
ズル6から吐出した現像液を受けて溜めるもので、底7
1を有する筒状体72、すなわち有底筒状体からなって
いる。この現像装置1において、溜まり部7の底71の
底面71aおよび筒状体72内の底部73は平面視略円
形状に形成されているとともに、略水平な面からなって
いる。また筒状体72は円筒形状の堰となるもので、溜
まり部7の底面71aから上方に向けて略垂直に立ち上
がった状態に形成されている。この筒状体(以下、堰と
記す)72の半径は、例えばウエハ100が8インチの
場合、1cm〜5cm程度に形成されている。
【0021】さらに溜まり部7には、堰72内の底部7
3の略中心に、ノズル6の吐出口61の径よりも小さい
径を有し、底部73から略垂直に立ち上がった棒状のガ
イド部74が設けられている。このガイド部74は、そ
の上端側がノズル6の吐出口61内に挿入されること
で、溜まり部7とノズル6との相対的な位置合わせを可
能にするといった役割を有している。そしてこのような
溜まり部7は、ガイド部74の上端側がノズル6の吐出
口61内に挿入された状態でノズル6の吐出口61側に
設けられている。
【0022】なお、ノズルアーム5、ノズル6および溜
まり部7は、現像液に対して耐薬品性を有する材料、例
えばフッ素系の材料やステンレス等で形成されている。
また、ノズル6および溜まり部9は複数カ所で安定して
支持されている。純水の供給手段は、載置面上に載置さ
れたウエハ100の被処理面100aに純水を供給する
ためのもので、先端から純水を吐出するノズルを備えて
いる。搬送手段は、現像処理の前の処理、すなわちレジ
ストのパターン露光後の熱処理(post-exposure bake;
PEB)を終えたウエハ100を載置台3まで搬送し、
現像処理後に載置台3上のウエハ100を次の処理装置
まで搬送するメインアーム(図示略)を備えている。
【0023】このように構成された現像装置1では、ノ
ズル6の吐出口61側に溜まり部7が設けられているた
め、図2の矢印に示すように吐出口61から吐出された
現像液200は溜まり部7の堰72内に一旦溜まる。堰
72内が現像液200で満たされると、一旦溜められた
現像液200は堰72の上端縁72cを越え、つまりオ
ーバーフローして下方のウエハ100の被処理面100
aへと流れる。この結果、被処理面100aに現像液2
00が供給される。したがって、ノズル6から吐出され
た現像液200が被処理面100aのレジストに直に供
給されないので、被処理面100aに供給する全体の現
像液200の量を増加させても、現像液200によるレ
ジストへの物理的アタックが強くならず、レジスト上に
現像液200をソフトに盛ることができる。
【0024】また溜まり部7に現像液200を一旦溜
め、オーバーフローさせて供給するため、ノズル6の吐
出口61の径に多少のばらつきがあっても、その影響を
ほとんど受けない。つまり、溜まり部7から被処理面1
00aに供給される現像液200の供給量を常にほぼ均
一とすることができる。よって、ノズル6を高精度に製
造する必要がないため、製造が容易になる。さらに堰7
2が円筒形状に形成されていることから、現像液200
が供給される部分が一部に限定されず、通常の現像液2
00の供給量であれば、溜まり部7を中心にして被処理
面100aの全方向にほぼ均一に現像液200を供給す
ることができる。
【0025】また吐出された現像液200が溜まり部7
に一旦溜まるため、吐出終了後にノズルアーム5を移動
させた際、現像液200が被処理面100aに落ちると
いった液だれを防止することができる。したがって、こ
の現像装置1によれば、現像液200による物理的アタ
ックや供給量の不均一さ、液だれに起因する現像ばらつ
きを低減できるので、現像均一性を向上させることがで
きる。つまり、設計寸法が同一のレジストパターンをウ
エハ100の被処理面100a内にて均一な寸法に形成
することができる。また液だれによる現像欠陥の発生を
防止することができる。さらにノズル6の製造が非常に
容易になるので、生産性の向上を図ることができる。
【0026】次に上記現像装置1を用いたレジストの現
像方法に基づき、第1の発明に係る薬液処理方法の一実
施形態を説明する。まず、表面にレジストが塗布され、
パターン露光、熱処理が行われたウエハ100をメイン
アームによって載置台3の載置面上に載置し、チャック
機構によって保持させる。次いでウエハ100を30r
pm程度の回転数で回転させながら、ノズルアーム5に
よってウエハ100の上方でかつ被処理面100aの略
中心位置にノズル6および溜まり部7を移動させる。
【0027】そして図2に示すように、ノズル6から現
像液200を吐出させて溜まり部7に一旦溜め、溜めた
現像液100を堰72からオーバーフローさせて例えば
90cc程度被処理面100aに供給する。次いで、現
像液200の供給を停止するとともにウエハ100の回
転を停止し、被処理面100aに現像液200を盛った
状態を所定時間、例えば60秒程度保持する。この間
に、被処理面100aのレジストが現像される。その
後、ウエハ100を1000rpm程度の回転数で回転
させながら、純水の供給手段によって被処理面100a
に純水を供給して水洗いし、現像液200を除去する。
このことによりレジストの現像が停止する。
【0028】そして純水の供給を停止し、ウエハ100
の回転数を4000rpmまで上昇させて純水を振り切
り被処理面100aを乾燥させる。乾燥後、ウエハ10
0の回転を停止させ、メインアームによってウエハ10
0を載置台3から次の工程に搬送する。以上の工程によ
って、被処理面100aのレジストの現像処理を終了す
る。
【0029】この現像方法では、ノズル6からの現像液
200を溜まり部7に一旦溜めつつ、溜めた現像液20
0をオーバーフローさせて被処理面100aに供給す
る。そのため、現像液200が直に被処理面100aに
供給される従来に比較して、現像液200により被処理
面100a上のレジストが受ける物理的アタックを低減
することができる。また現像液200を溜まり部7に一
旦溜め、オーバーフローさせて被処理面100aに供給
するので、たとえノズル6から吐出された現像液200
の量がばらついても、被処理面100aへの供給量をほ
ぼ均一に制御することができる。
【0030】したがって、この現像方法によれば、被処
理面100aに現像液200をソフトにかつ均一に盛る
ことができるので、前述した現像装置1と同様に、現像
均一性を向上させることができる。また従来のようにノ
ズル6を高精度に製造しなくても良いため、ノズル6の
製造が非常に容易になるといった効果も得ることができ
る。
【0031】次に、上記した第1実施形態の現像装置1
および現像方法により、8インチのウエハ100の被処
理面100aに形成されたレジストの現像処理を行った
実験結果について述べる。現像処理するレジストとして
は、化学増幅型のレジストをウエハ100表面に0.7
μm程度の厚みに塗布形成し、縮小投影露光装置(ステ
ッパ)を用いて10mJ/cm2 の露光量でパターン露
光したものを用いた。
【0032】現像処理の結果、0.3μmの線幅のレジ
ストパターンで3σ=0.012μm(σ=標準偏差)
と非常に良好な線幅均一性が得られた。このことから、
第1実施形態の現像装置1および現像方法によれば、ウ
エハ100の面内にて均一性良く現像を行うことができ
ることが確認された。また、現像装置1では液だれの発
生が認められなかった。そして欠陥検査装置を用い、ウ
エハ100の被処理面100a全面において開孔不良と
いったような現像欠陥を検査したところ、従来装置を用
いた場合では現像欠陥が15個であったのに対し、現像
装置1を用いた場合には現像欠陥が0.3個であった。
よって、第1実施形態の現像装置1および現像方法によ
れば、現像均一性を向上することができ、かつ現像欠陥
を低減できるため、半導体装置の製造歩留りの向上を図
ることが可能になる。
【0033】なお、上記実施形態の現像方法では、ウエ
ハ100の上方にノズル6および溜まり部7を位置させ
た後、ノズル6を動かすことなく現像液200の供給を
行ったが、回転しているウエハ100の被処理面100
aに対してノズル6および溜まり部7をスキャンさせな
がら、またはノズル6および溜まり部7をノズル6を中
心にして回転させながら現像液200を供給してもよ
い。この場合には、さらに被処理面100a全体に均一
に現像液200を供給できるため、現像ばらつきを一層
低減することができる。また被処理面100a上に生じ
る現像液200中のガスによるマイクロバブルも取り除
くことができるので、マイクロバブルによる現像欠陥を
低減できるといった効果も得られる。さらに上記現像方
法では、ウエハ100を回転させながら現像液200を
供給したが、ウエハ100を停止した状態でウエハ10
0の被処理面100aに対してノズル6および溜まり部
7をスキャンさせながら、またはノズル6および溜まり
部7をノズル6を中心にして回転させながら現像液20
0を供給してもよい。
【0034】次に第1の発明の薬液処理装置に係る第2
の例である第2実施形態の現像装置を図3に示す要部斜
視図を用いて説明する。第2実施形態の現像装置11に
おいて、第1実施形態の現像装置1と相違するところは
溜まり部9の形状にある。
【0035】すなわち、この現像装置11の溜まり部9
は、短辺と長辺とからなる平面視略長方形状の底91を
有する四角筒形状の筒状体92からなる。またこの筒状
体92の四面を構成する四側部のうち対向する一対の側
部は堰921となるものである。ここでは、筒状体92
内の底部93が例えば短辺と長辺とからなる平面視略長
方形状であり、底部93の長辺から立ち上がった筒状体
92の側部がそれぞれ、短辺から立ち上がった側部より
も低く形成された堰921となっている。したがって、
略平行に配置された二つの堰21が備えられている。ま
た溜まり部9の長さ、つまり堰921の長さは、図4に
示すように例えばウエハ100の半径程度の長さに形成
されている。また溜まり部9には、筒状体92内の底部
93における短手方向の略中心に、底部93から略垂直
に立ち上がった板状のガイド部94が、底部93の長手
方向に亘って設けられている。
【0036】一方、現像装置11のノズル8は、その吐
出口(図示略)が例えばガイド部94の厚みよりも大き
な幅を有するスリット状に形成されている。このノズル
8には、例えばノズルアーム5(図1参照)と吐出口と
の間に、吐出口の長さ方向に均一に現像液を供給する調
整機構(図示略)が設けられている。そして上記した溜
まり部9は、ガイド部94の上端側がノズル8の吐出口
内に挿入された状態でノズル8の吐出口側に設けられて
いる。またこのようにガイド部94の上端側がノズル8
の吐出口内に挿入されることで、溜まり部9とノズル8
とが相対的に位置合わせされた状態になっている。な
お、これらノズル8および溜まり部9も、現像液に対し
て耐薬品性を有する材料、例えばフッ素系の材料やステ
ンレス等で形成されている。またノズル8および溜まり
部9は複数カ所で安定して支持されている。
【0037】このように構成された現像装置11では、
第1実施形態と同様に、ノズル8の吐出口側に溜まり部
9が設けられているため、吐出口から吐出された現像液
が溜まり部9の筒状体92内に一旦溜まり、堰921を
オーバーフローして下方のウエハ100の被処理面10
0aへと流れる。この結果、被処理面100aに現像液
が供給される。したがって、被処理面100aに供給す
る全体の現像液の量を増加させても、現像液によるレジ
ストへの物理的アタックが強くならず、レジスト上に現
像液をソフトに盛ることができる。またノズル8の吐出
口の寸法に多少のばらつきがあっても、被処理面100
aに供給される現像液の供給量を常にほぼ均一とするこ
とができる。よって、ノズル8を容易に製造することが
できる。
【0038】また堰921が直線状に形成されているこ
とから、現像液が供給される部分が一部に限定されず、
通常の現像液の供給量であれば、被処理面100aに堰
921の長さに対応した幅で現像液を均一に供給するこ
とができる。また吐出された現像液が溜まり部9に一旦
溜まるため、吐出終了後にノズルアーム5を移動させた
際、現像液が被処理面100aに落ちるといった液だれ
を防止することができる。
【0039】さらにこの現像装置11では、二つの堰9
21が間隔をあけて設けられており、よって各堰921
からオーバーフローした現像液同士がつながることなく
被処理面100aに供給される。つまり、溜まり部9の
底面91aが現像液で取り囲まれないため、オーバーフ
ローした現像液の間に空気が巻き込まれて、溜まり部9
の底面91aと現像液とにより空気溜まりが形成され、
これによって被処理面100aにバブルが形成されるの
を防止できる。よって、バブルの発生による現像ばらつ
きや現像欠陥の発生を防ぐことができる。したがって、
この現像装置11によれば、第1実施形態の現像装置1
の効果に加えて、バブルの発生による現像ばらつきや現
像欠陥の発生を防ぐことができるため、より現像均一性
の向上および現像欠陥の低減を図ることができる。
【0040】この現像装置11を用いて、上記実施形態
の現像方法と同様にしてレジストの現像処理の実験を行
った。この際、ウエハ100の上方にノズル8および溜
まり部9を位置させた後、ノズル8を動かすことなく現
像液を供給した。現像処理するレジストとしては、化学
増幅型のレジストをウエハ100表面に0.7μm程度
の厚みに塗布形成し、縮小投影露光装置(ステッパ)を
用いて10mJ/cm 2 の露光量でパターン露光したも
のを用いた。
【0041】現像処理の結果、0.3μmの線幅のレジ
ストパターンで3σ=0.012μmと非常に良好な線
幅均一性が得られた。このことから、第2実施形態の現
像装置11によれば、被処理面100a内にて均一性良
く現像を行うことができることが確認された。また、現
像装置11では液だれの発生が認められなかった。そし
て欠陥検査装置を用い、ウエハ100の被処理面100
a全面において開孔不良といったような現像欠陥を検査
したところ、従来装置を用いた場合では現像欠陥が15
個であったのに対し、現像装置11を用いた場合には現
像欠陥が0.3個であった。よって、この結果から確認
されるように、第2実施形態の現像装置11によって
も、設計寸法が同一のレジストパターンを被処理面10
0a内にて均一な寸法に形成することができかつ現像欠
陥を低減できるため、半導体装置の製造歩留りの向上を
図ることが可能になる。
【0042】なお、この現像装置11を用いた現像方法
では、ウエハ100の上方にノズル8および溜まり部9
を位置させた後、ノズル8を動かすことなく現像液の供
給を行ったが、回転しているウエハ100の被処理面1
00aに対してノズル8および溜まり部9をスキャンさ
せながら、またはノズル8および溜まり部9をノズル8
の長さ方向の略中心を軸にして回転させながら現像液を
供給してもよい。この場合には、さらに被処理面100
a全体に均一に現像液を供給できるため、現像ばらつき
を一層低減することができる。また被処理面100a上
に生じる現像液中のガスによるマイクロバブルも取り除
くことができるので、マイクロバブルによる現像欠陥を
低減できるといった効果も得られる。またさらに上記現
像方法では、ウエハ100を回転させながら現像液20
0を供給したが、ウエハ100を停止した状態でウエハ
100の被処理面100aに対してノズル6および溜ま
り部7をスキャンさせながら、またはノズル6および溜
まり部7をノズル6を中心にして回転させながら現像液
200を供給してもよい。
【0043】また上記第2実施形態では、溜まり部9の
長さ(堰921の長さ)がウエハ100の半径程度の長
さに形成されている場合について述べたが、これに限定
されない。例えば図5に示すようにウエハ100の直径
程度の長さに形成することも可能である。つまり8イン
チのウエハ100であれば、例えば2cm〜22cm程
度の範囲で形成することができる。堰921の長さがウ
エハ100の直径程度の長さに形成されていれば、より
被処理面100a全体に均一に現像液を供給できるた
め、現像ばらつきをより一層低減することができる。
【0044】さらに第2実施形態では、ノズル8の吐出
口がスリット状である場合について述べたが、ガイド部
94の上端に沿って複数の吐出口が並設されていてもよ
いのはもちろんである。また第2実施形態では、筒状体
92の四面を構成する四側部のうち対向する一対の側部
が堰921からなっている場合について述べたが、図6
に示すように一対の側部のうちの一方のみを堰921と
してもよい。
【0045】次に第1の発明の薬液処理装置に係る第3
の例である第3実施形態の現像装置を図7(a)に示す
要部斜視図および同図(b)に示す要部断面図を用いて
説明する。第3実施形態の現像装置12において、第1
実施形態の現像装置1と異なるところは、溜まり部7の
ガイド部74にある。すなわち、この溜まり部7では、
第1実施形態と同様にガイド部74が、堰72内の底部
73からノズル6の吐出口61側に向けて立ち上がった
状態で形成されている一方、吐出口61から吐出した現
像液を堰72内に導く流路面74aを備えている。
【0046】この流路面74aは、ノズル6の吐出口6
1から堰72内の底部73に向けて傾斜しており、さら
にその底部73に略連続して形成されている。この実施
形態では、堰72の内面72a近傍の底部73位置に連
続し、かつ若干の凹状の曲率を有した状態で流路面74
aが形成されている。
【0047】このような溜まり部7を備えた現像装置1
2では、図8の矢印に示すようにノズル6から吐出され
た現像液200が流路面74aを伝って流れ、溜まり部
7の堰72内に導かれて一旦溜まる。このように現像液
200が流路面74aを伝って流れることにより、現像
液200内に溶け込んでいるガスが取り除かれる。ま
た、溜まった現像液200は堰72をオーバーフローし
て下方の被処理面100aへと流れる。したがって、こ
の現像装置12を用いれば、ガスが取り除かれた現像液
200を被処理面100aに形成されているレジストに
供給することができる。このため、従来のように現像液
200内に溶け込んでいるガスが被処理面100aでマ
イクロバブルになることに因る現像欠陥の発生を防止す
ることができる。
【0048】この現像装置12を用いて、前記実施形態
の方法と同様にしてレジストの現像処理の実験を行っ
た。現像処理するレジストとしては、化学増幅型のレジ
ストをウエハ100表面に0.7μm程度の厚みに塗布
形成し、縮小投影露光装置(ステッパ)を用いて10m
J/cm2 の露光量でパターン露光したものを用いた。
現像処理の結果、0.3μmの線幅のレジストパターン
で3σ=0.012μmと非常に良好な線幅均一性が得
られた。このことから、第2実施形態の現像装置12に
よれば、被処理面100a内にて均一性良く現像を行う
ことができることが確認された。また、現像装置12で
は液だれの発生が認められなかった。そして欠陥検査装
置を用い、ウエハ100の被処理面100a全面におい
て開孔不良といったような現像欠陥を検査したところ、
従来装置を用いた場合では現像欠陥が15個であったの
に対し、現像装置12を用いた場合には現像欠陥が0.
3個であった。
【0049】したがって、この結果から確認されるよう
に、第2実施形態の現像装置12によっても、設計寸法
が同一のレジストパターンを被処理面100a内にて均
一な寸法に形成することができ、かつ現像欠陥を低減で
きるため、半導体装置の製造歩留りの向上を図ることが
可能になる。
【0050】なお、第3実施形態では、第1実施形態の
有底円筒形状の溜まり部7におけるガイド部74が流路
面74aを有している場合について述べたが、図9の第
4実施形態に示すごとく、第2実施形態(図3参照)で
述べた有底四角形状の溜まり部9おいて、板状のガイド
部94の両面を流路面94aとしてもよい。この場合、
流路面94aはノズル8の吐出口から筒状体92内の底
部93に向けて傾斜しており、さらにその底部93に略
連続して形成されている。この実施形態では、堰921
の内面921a近傍の底部93位置に連続しかつ凹状の
曲率を有した状態で流路面94aが形成されている。
【0051】このような溜まり部7を備えた現像装置1
3でも、ノズル8の先端から吐出された現像液が流路面
94aを伝って流れ、溜まり部9の筒状体92内に導か
れて一旦溜まる。このため、流路面94aを伝って流れ
ることによりガスが取り除かれた現像液を被処理面10
0aに形成されているレジストに供給することができ
る。したがって、第3実施形態と同様に、マイクロバブ
ルに起因する現像欠陥の発生を防止することができる。
【0052】この現像装置13を用いて、第2実施形態
の方法と同様にしてレジストの現像処理の実験を行った
ところ、被処理面100a内にて均一性良く現像を行う
ことができることが確認された。また、現像装置13で
は液だれの発生が認められなかった。そして欠陥検査装
置を用い、ウエハ100の被処理面100a全面におい
て開孔不良といったような現像欠陥を検査したところ、
現像欠陥が低減したことが確認された。よって、第4実
施形態の現像装置13によっても、現像均一性を向上で
きかつ現像欠陥を低減できるため、半導体装置の製造歩
留りの向上を図ることができる。
【0053】なお、第4実施形態では、筒状体92の四
面を構成する四側部のうち、対向する一対の側部が堰9
21からなっている溜まり部9について述べたが、図1
0に示すように一対の側部のうちの一方のみを堰921
とした溜まり部9において、ガイド部94が流路面94
aを有したものとすることもできる。
【0054】次に第1の発明の薬液処理装置に係る第5
の例である第5実施形態の現像装置を図11に示す要部
断面図を用いて説明する。第5実施形態の現像装置14
は、溜まり部7の堰72の内面72aが凹状に曲率を有
した状態に形成されている点で、第1実施形態の現像装
置1と相違している。
【0055】このような現像装置14では、堰72の内
面72aが凹状に曲率を有した状態に形成されているの
で、ノズル6の吐出口61(図1参照)から吐出した現
像液が溜まり部7に溜まる際に、堰72内の内面72a
でソフトに当たって跳ね返り難い。このため、現像液に
バブルが立ちにくく、結果として現像液内への空気の巻
き込みが抑制される。よってこの現像装置14によれ
ば、現像液内への空気の巻き込みを抑えつつ被処理面1
00aに現像液を供給できることから、第1実施形態と
同様の効果に加えて、現像欠陥の発生を一層抑えること
ができるといった効果を得ることができる。
【0056】なお、この実施形態では、ガイド部74が
堰72内の底部73から略垂直に立ち上がった溜まり部
7について述べたが、例えば図12に示す変形例のよう
に、流路面74aを有するガイド部74を備えた溜まり
部7において、その堰72の内面72aを凹状に曲率を
有した状態に形成することも可能である。この場合に
は、ノズル6の吐出口61から吐出した現像液が流路面
74aを伝って流れ落ち、そのまま堰72内の内面72
aに沿うため、現像液の堰72内の内面72aへの当た
りがさらにソフトになる。したがって、バブルが立って
現像液内に空気が巻き込まれるのを一層抑制することが
できるので、さらに現像欠陥の発生を抑えることができ
る。
【0057】また第5実施形態では、有底円筒形状の溜
まり部7について述べたが、第2、第4実施形態の有底
四角形状の溜まり部9において、堰921の内面921
aを凹状に曲率を有した状態に形成してもよい。この場
合にも、上記実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0058】次に第1の発明の薬液処理装置に係る第6
の例である第6実施形態の現像装置を図13に示す要部
断面図を用いて説明する。第6実施形態の現像装置15
では、上記の第5実施形態と堰72の上端縁72c付近
の形状が相違している。すなわち、現像装置15では、
溜まり部7が堰72の上端縁72cから下側側方に延出
したひさし75が形成されている。また、凹状に曲率を
有した状態に形成された堰72の内面72aに連続する
ように、堰72の上端縁72cが凸状に曲率を有した状
態に形成されている。
【0059】このような現像装置15では、ノズル6の
吐出口61(図1参照)から吐出された現像液が堰72
内に一旦溜まってオーバーフローする際に、現像液がひ
さし75を伝って下方へと流れる。このため、現像液が
堰72の外面72bを伝って溜まり部7の底面71aに
回り込むのを防止することができるので、吐出後に溜ま
り部7の底面71aに現像液が残っていることがない。
よって、吐出終了後のノズルアーム5の移動時に、溜ま
り部7の底面71aに残っていた現像液が被処理面10
0aに落ちるといった液だれを確実に防止することがで
きる。また溜まり部7の底面71aに現像液が回り込ま
ないため、通常の現像液の供給量であれば、溜まり部7
を中心にして被処理面100aの全方向にほぼ均一に現
像液を供給することができる。
【0060】さらにノズル6から吐出された現像液が堰
72内の内面72aでソフトに当たって一端溜まった後
に、ひさし75を伝って下方へとスムーズに流れるの
で、現像液が溜まり部7に溜まるときだけでなく、オー
バーフローする際にもバブルが立ち難い。よってこのバ
ブルに起因する現像欠陥の発生を一層抑制できるものと
なる。したがって、この現像装置15によれば、液だれ
に起因する現像ばらつきを確実に防止できるとともに現
像液を被処理面100aの全方向に確実に供給できるこ
とから、現像均一性を一層向上できる。また同時に、液
だれに起因する現像欠陥を確実に抑えることができかつ
バブルに起因する現像欠陥も抑制することができる。
【0061】なお、この実施形態では、ガイド部74が
堰72内の底部73から略垂直に立ち上がった溜まり部
7にひさし75を設けた場合について述べたが、例えば
図14(a)、(b)の変形例に示すように、流路面7
4aを有するガイド部74を備えかつ堰72の内面72
aを凹状に曲率を有した状態に形成した溜まり部7にお
いて、堰72にひさし75を設けることも可能である。
この場合には、ノズル6の吐出口61(図1参照)から
吐出した現像液が流路面74aを伝って流れ落ち、その
まま堰72内の内面72aに沿うため、現像液の堰72
内の内面72aへの当たりがさらにソフトになる。した
がって、バブルが立って現像液内に空気が巻き込まれる
のを一層抑制することができるので、さらに現像欠陥の
発生を抑えることができる。
【0062】また図14(b)の第2変形例のように、
ひさし75の先端をさらに下方に延出した状態に形成す
れば、現像液におけるバブルの発生をさらに抑制しつつ
溜まり部7からオーバーフローさせることができる。
【0063】さらに第6実施形態では、有底円筒形状の
溜まり部7について述べたが、第2、第4実施形態の有
底四角形状の溜まり部9において、ひさし75を設ける
ことも可能である。この場合にも、液だれに起因する現
像ばらつきを確実に防止できるとともに被処理面100
aに堰921の長さに対応した幅に現像液を確実に供給
できることから、現像均一性を一層向上できる。また同
時に、液だれに起因する現像欠陥を確実に抑えることが
できかつバブルに起因する現像欠陥も抑制することがで
きる。
【0064】次に、第1の発明の薬液処理装置に係る第
7の例である第7実施形態の現像装置を図15を用いて
説明する。第7実施形態の現像装置16において、第1
実施形態の現像装置1と相違するところは、溜まり部7
の底面71aに突条部76が設けられていることにあ
る。すなわち、この現像装置16では、溜まり部7の底
面71aでかつ堰72の直下位置に、底面71aから下
方に突出した状態で突条部76が設けられている。突条
部76は堰72に沿って設けられており、また突条部7
6における堰72の外面72a側の面が、その外面72
bとほぼ面一になるように形成されている。
【0065】このような現像装置16では、堰72内に
一旦溜まった現像液堰72の上端縁72cを越え下方の
被処理面100aへと流れ落ちる。その際、溜まり部7
の底面71aには、堰72の外面72bとほぼ面一に堰
72に沿って突条部76が設けられているため、たとえ
オーバーフローした現像液が堰72の外面72bを伝っ
ても、現像液はそのまま突条部76の面を伝って下方に
流下し、溜まり部7の底面71aに回り込まない。この
結果、吐出後に溜まり部7の底面71aに現像液が残る
といったことを防止することができる。
【0066】また溜まり部7の底面71aに現像液が回
り込まないため、通常の現像液の供給量であれば、溜ま
り部7を中心にして被処理面100aの全方向にほぼ均
一に現像液を供給することができる。したがって、この
現像装置16によれば、液だれに起因する現像ばらつき
を確実に防止できるとともに現像液を被処理面100a
の全方向に確実に供給できることから、現像均一性を一
層向上できる。また同時に、液だれに起因する現像欠陥
を確実に抑えることができる。
【0067】なお、この実施形態では、ガイド部74が
堰72内の底部73から略垂直に立ち上がった溜まり部
7において、その底面71aに突条部76を設けた場合
について述べたが、例えば図16(a)の第1変形例に
示すように、流路面74aを有するガイド部74を備え
た溜まり部7において、その底面71aに突条部76を
設けてもよい。また図16(b)の第2変形例に示すよ
うに、流路面74aを有するガイド部74を備えかつ堰
72の内面72aを凹状に曲率を有した状態に形成した
溜まり部7において、その底面71aに突条部76を設
けることも可能である。これら第1変形例および第2変
形例の場合にも、第7実施形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0068】さらに第7実施形態では、有底円筒形状の
溜まり部7について述べたが、第2、第4実施形態の有
底四角形状の溜まり部9において、底91の底面91a
に突条部76を設けてもよい。この場合にも、液だれに
起因する現像ばらつきを確実に防止できるとともに被処
理面100aに堰921の長さに対応した幅に現像液を
確実に供給できることから、現像均一性を一層向上でき
る。また同時に、液だれに起因する現像欠陥を確実に抑
えることができかつバブルに起因する現像欠陥も抑制す
ることができるといった効果が得られる。
【0069】次に第1の発明の薬液処理装置に係る第8
の例である第8実施形態の現像装置を図17を用いて説
明する。第8実施形態の現像装置17において、第1実
施形態の現像装置1と相違するところは、溜まり部7の
堰72の外面72bと溜まり部7の底面71aとがなす
角度が鋭角に形成されていることにある。すなわち、こ
の現像装置17では、溜まり部7の底面71aが溜まり
部7の略中心側で略水平に形成されている一方、略中心
から底面71aの周縁に向けて斜め下方に傾斜した状態
に形成されている。堰72は略水平な溜まり部7の底面
71a対して略垂直に立ち上がっており、したがって堰
72の外面72bと溜まり部7の底面71aとがなす角
度が鋭角になっている。
【0070】このような現像装置17においても、堰7
2内に一旦溜まった現像液が堰72をオーバーフローし
て下方の被処置面100aへと流れ落ちる。このとき、
堰72の外面72bと溜まり部7の底面71aとがなす
角度が鋭角になっているため、たとえオーバーフローし
た現像液が堰72の外面72bを伝っても、溜まり部7
の底面71aに回り込むことなく、溜まり部7を中心に
して被処理面の全方向にほぼ均一に供給される。また現
像液が溜まり部7の底面71aに回り込まないため、吐
出後に溜まり部7の底面71aに現像液が残らない。し
たがって、この現像装置17によっても、第7実施形態
と同様の効果、つまり液だれおよび現像液の供給量の不
均一に起因する現像ばらつきを確実に防止でき、かつ液
だれに起因する現像欠陥を防止できるという効果を得る
ことができる。
【0071】なお、この実施形態では、ガイド部74が
堰72内の底部73から略垂直に立ち上がった溜まり部
7において、その底面71aと堰72の外面72bとの
なす角度が鋭角である場合について述べたが、この例に
限定されない。例えば図18(a)の変形例に示すよう
に、流路面74aを有するガイド部74を備えた溜まり
部7において、その底面71aと堰72の外面72bと
のなす角度を鋭角とすることも可能である。また図18
(b)の変形例に示すように、流路面74aを有するガ
イド部74を備えかつ堰72の内面72aを凹状に曲率
を有した状態に形成した溜まり部7において、その底面
71aと堰72の外面72bとのなす角度を鋭角として
もよいのはもちろんである。これら変形例においても、
第8実施形態と同様の効果を得られるのは言うまでもな
い。
【0072】また第8実施形態では、有底円筒形状の溜
まり部7について述べたが、第2、第4実施形態の有底
四角形状の溜まり部9において、底91の底面91aと
堰921の外面921bとのなす角度を鋭角としてもよ
い。この場合にも、前述した突条部76を設けた第8実
施形態と同様の効果を得ることができる。
【0073】次に第1の発明の薬液処理装置に係る第9
の例である第9実施形態の現像装置を図19を用いて説
明する。第9実施形態の現像装置18において、第1実
施形態の現像装置1と相違するところは、溜まり部7の
堰72の下端部にある。すなわち、溜まり部7には、堰
72の下端部から略水平方向に外側に延出した延出部7
7が堰72に沿って設けられている。また延出部77
は、その上面77aが堰72の下部から斜め下方に傾斜
した状態に形成されている。
【0074】このような現像装置18では、堰72内に
一旦溜まった現像液が堰72よりオーバーフローする
と、延出部77の上面77aに落ちる。そして、この上
面77aを伝って延出部77の先端から流下し、その結
果、現像液が被処理面100aに供給される。したがっ
て、オーバーフローした現像液の流れの勢いが延出部7
7の上面77aで緩和されるので、オーバーフローした
現像液がそのまま被処理面100aのレジストに供給さ
れる場合に比較して一層ソフトに被処理面100aに現
像液を供給することができる。つまり、現像液により被
処理面100a上のレジストが受ける物理的アタックを
さらに低減することができる。
【0075】また常に現像液が延出部77の上面77a
を伝って被処理面100aに供給されることになるた
め、現像液が溜まり部7を中心にして被処理面100a
の全方向により均一に供給されることになる。したがっ
て、この現像装置18によれば、現像液による物理的ア
タックや供給量の不均一さに起因する現像ばらつきをよ
り低減できるので、現像均一性を一層向上させることが
できる。
【0076】なお、この実施形態では、堰72が堰72
内の底部73に対して略垂直に設けられている場合につ
いて述べたが、例えば図20(a)の変形例に示すよう
に堰72の内面72aをその下端部から上端部に向けて
外側に傾斜した状態に設けてもよい。この場合には、堰
72よりオーバーフローした現像液が確実に延出部77
の上面77aに到達するため、現像液により被処理面1
00a上のレジストが受ける物理的アタックを確実に低
減できる。また同時に、現像液の供給をさらに均一に供
給することができる。
【0077】また上記第9実施形態では、ガイド部74
が堰72内の底部73から略垂直に立ち上がった溜まり
部7において、堰72の下端部に延出部77を設けた場
合について述べたが、例えば図20(b)の変形例に示
すように、流路面74aを有するガイド部74を備えた
溜まり部7において、堰72の下端部に延出部77を設
けてもよい。さらに図20(c)の変形例のように、堰
72の内面72aがその下端部から上端部に向けて外側
に傾斜した状態に設けられ、流路面74aを有するガイ
ド部74を備えた溜まり部7において、堰72の下端部
に延出部77を設けることもできる。また図20(d)
の変形例に示すように、流路面74aを有するガイド部
74を備えかつ堰72の内面72aを凹状に曲率を有し
た状態に形成した溜まり部7において、堰72の下端部
に延出部77を設けてもよい。これら変形例によって
も、第9実施形態と同様の効果を得ることができるのは
もちろんである。
【0078】さらに第9実施形態では、有底円筒形状の
溜まり部7について述べたが、第2、第4実施形態の有
底四角形状の溜まり部9において、堰921の下端部に
延出部77を設けることも可能である。この場合にも、
現像均一性を一層向上できるのは第9実施形態と同様で
ある。
【0079】次に第1の発明の薬液処理装置に係る第1
0の例である第10実施形態の現像装置を図21を用い
て説明する。第10実施形態の現像装置19において、
第1実施形態の現像装置1と相違するところは、溜まり
部7の堰72の上端部および堰72の内面72a側の形
状にある。すなわち、堰72の上端部が堰72内側斜め
上方に向いた状態に形成されており、また堰72の内面
72aが凹状に曲率を有した状態に形成されている。
【0080】この現像装置19では、堰72の内面72
aが凹状に曲率を有した状態に形成されているため、ノ
ズル6の吐出口61から吐出した現像液が溜まり部7に
溜まる際に、堰72内の内面72aでソフトに当たって
跳ね返り難い。さらに、堰72の上端部が堰72内側斜
め上方に向いているため、現像液が溜まり部7に溜まる
際の跳ねを防止することができるとともに、現像液がオ
ーバーフローして被処理面100aに供給される際の流
速を下げることができる。
【0081】よって、堰72内の内面72aで現像液が
ソフトに当たるため、現像液にバブルが立ちにくく、現
像液内に空気が巻き込まれ難い。同時に現像液がオーバ
ーフローして被処理面100aに供給される際の流速を
下げられることから、現像液により被処理面100a上
のレジストが受ける物理的アタックをより低減できる。
また現像液の跳ねを防止できるため、跳ねた現像液が被
処理面100aに達することに起因する現像欠陥の発生
を防ぐことができる。したがってこの現像装置19によ
れば、現像液内への空気の巻き込みおよび現像液の跳ね
に因る現像欠陥の発生を防止できるとともに、第1実施
形態に比較して物理的アタックによる現像ばらつきを一
層低減でき、より現像均一性の向上を図ることができ
る。
【0082】なお、この実施形態では、ガイド部74が
堰72内の底部73から略垂直に立ち上がった溜まり部
7において、堰72の上端部が内側斜め上方に傾いた場
合について述べたが、この例に限定されない。例えば図
22(a)に示す変形例のように、流路面74aを有す
るガイド部74を備えかつ堰72の内面72aが凹状に
曲率を有した状態に形成された溜まり部7において、堰
72の上端部を内側斜め上方に傾いた状態に形成しても
よい。また図22(b)の変形例に示すように、流路面
74aを有するガイド部74を備えかつ堰72の内面7
2aが凹状に曲率を有した状態に形成され、さらに底面
71aと堰72の外面72bとのなす角度が鋭角に形成
された溜まり部7において、堰72の上端部を内側斜め
上方に傾いた状態に形成してもよい。また図22(c)
の変形例のように、流路面74aを有するガイド部74
を備えかつ堰72の内面72aが凹状に曲率を有した状
態に形成され、さらに底面71aに突条部76を有する
溜まり部7において、堰72の上端部を内側斜め上方に
傾いた状態に形成することも可能である。
【0083】さらに第10実施形態では、有底円筒形状
の溜まり部7について述べたが、第2、第4実施形態の
有底四角形状の溜まり部9において、堰921の上端部
を内側斜め上方に傾いた状態に形成してもよい。この場
合にも、より現像均一性を向上できるのは第10実施形
態と同様である。
【0084】次に、第1の発明の薬液処理装置に係る第
11の例である第11実施形態の現像装置を図23を用
いて説明する。第11実施形態の現像装置20におい
て、第1実施形態の現像装置1と相違するところは、溜
まり部7の堰72内にこの堰72に沿って中間堰78が
設けられていることにある。この場合、中間堰78の上
端縁78aが、堰72の上端縁72cよりも高い位置と
なるように中間堰78が形成されている。
【0085】この現像装置20では、堰72と中間堰7
8とで二重に堰が設けられていることから、上記したよ
うにノズル6の吐出口61から吐出された現像液が中間
堰78内で一旦溜まってオーバーフローした後、中間堰
78と堰72との間に溜まり、さらに堰72をオーバー
フローして被処理面100aへと流れ落ちる。よって、
2回オーバーフローを経た後に被処理面100aへと供
給されるので、被処理面100aに供給される際の現像
液の流速が抑えられることになるとともに、現像液がよ
り均一に供給されることになる。さらに、ノズル6から
の現像液が中間堰78内に一旦溜まる際の跳ねを防止す
ることができる。
【0086】この結果、現像液がオーバーフローして被
処理面100aに供給される際の流速を下げられること
から、現像液により被処理面100a上のレジストが受
ける物理的アタックをより低減できる。また被処理面1
00aに現像液をより均一に供給できるので、現像ばら
つきをさらに低減することができる。また現像液の跳ね
を防止できるため、跳ねた現像液が被処理面100aに
達することに起因する現像欠陥の発生を防ぐことができ
る。したがってこの現像装置20によれば、現像均一性
を一層向上させることができる。
【0087】なお、この実施形態では、ガイド部74が
堰72内の底部73から略垂直に立ち上がった溜まり部
7において中間堰78を設けた場合について述べた、例
えば図24(a)に示す変形例のように、流路面74a
を有するガイド部74を備えた溜まり部7において、中
間堰78を設けることもできる。また図24(b)の変
形例のように、流路面74aを有するガイド部74を備
えかつ底面71aと堰72の外面72bとのなす角度が
鋭角である溜まり部7において中間堰78を設けてもよ
く、図24(c)の第3変形例のように、流路面74a
を有するガイド部74を備えかつ底面71aに突条部7
6を有する溜まり部7において中間堰78を設けること
も可能である。これらの変形例においても、中間堰78
により現像均一性を一層向上できるのは第11実施形態
の現像装置20と同様である。
【0088】また第11実施形態では、有底円筒形状の
溜まり部7について述べたが、第2、第4実施形態の有
底四角形状の溜まり部9において、中間堰78を設けて
もよい。この場合にも、第11実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0089】次に、第2の発明の薬液処理装置の一例で
ある第12実施形態の現像装置を図25を用いて説明す
る。この現像装置30は、図9を用いて述べた第4実施
形態に係る現像装置13において、溜まり部9を図25
に示す分散部31に替えたものである。分散部31は、
図9に示す溜まり部9の堰921を有しない構造のもの
である。
【0090】すなわち、分散部31は、ノズル8の吐出
口側から下側側方に延びて形成された平面視略長方形の
流路面312を二面備えたガイド部311を有してい
る。これら流路面312は、凹状の曲率を有した状態で
形成されているとともに互いに外側を向いた状態で対向
して配置されており、それぞれの下端縁312aが水平
方向に幅を有した状態に形成されている。また分散部3
1の長さ、つまり流路面312の下端縁312aの長さ
は、例えばウエハ100の半径程度の長さに形成されて
いる。さらに各流路面312の側縁312bには、これ
から上方に立ち上がった側板313が設けられている。
そしてこのような分散部31は、ガイド部311の上端
側がノズル8の吐出口内に挿入された状態でノズル8の
吐出口側に設けられている。なお、分散部31は、現像
液に対して耐薬品性を有する材料、例えばフッ素系の材
料やステンレス等で形成されている。
【0091】このように構成された現像装置30では、
ノズル8の吐出口から吐出された現像液は各流路面31
2を伝って流れ、下端縁312aから下方のウエハ10
0の被処理面100aへと供給される。この際、下端縁
312aが水平方向に幅を有しているため、通常の現像
液の供給量であれば、下端縁312aの幅に応じた幅で
被処理面100aに現像液を均一に供給することができ
る。よって、現像液が供給される部分が一部に限定され
ない。また、流路面312を伝って流れることによりガ
スが取り除かれた現像液を被処理面100aに形成され
ているレジストに供給することができる。この結果、従
来のように現像液内に溶け込んでいるガスが被処理面1
00aでマイクロバブルになることに因る現像欠陥の発
生を防止することができる。
【0092】また、ノズル8から吐出された現像液が被
処理面100aのレジストに直に供給されないので、被
処理面100aに供給する全体の現像液の量を増加させ
ても、現像液によるレジストへの物理的アタックが強く
ならず、レジスト上に現像液をソフトに盛ることができ
る。さらに現像装置30では、二つの流路面312の下
端縁312aが間隔をあけて設けられており、よって下
端縁312aから流れ落ちた現像液同士がつながること
なく被処理面100aに供給される。このため、流れ落
ちる現像液の間に空気が巻き込まれて、分散部31と現
像液と被処理面100aとにより空気溜まりが形成さ
れ、これによって被処理面100aにバブルが形成され
るのを防止できる。よって、バブルの発生による現像ば
らつきや現像欠陥の発生を防ぐことができる。
【0093】したがって、この現像装置30によれば、
現像液による物理的アタックや供給量の不均一さに起因
する現像ばらつきを低減でき、かつバブルの発生による
現像ばらつきや現像欠陥の発生を防ぐことができるた
め、現像均一性の向上および現像欠陥の低減を図ること
ができる。
【0094】次に、上記現像装置30を用いたレジスト
の現像方法に基づき、第2の発明に係る薬液処理方法の
一実施形態を説明する。まず、表面にレジストが塗布さ
れ、パターン露光、熱処理が行われたウエハ100をメ
インアームによって載置台3の載置面3a上に載置し、
チャック機構によって保持させる(図1参照)。次いで
ウエハ100を30rpm程度の回転数で回転させなが
ら、ノズルアーム5によってウエハ100の上方でかつ
被処理面100aの略中心位置にノズル8および分散部
3を移動させる。つまり、ノズル8の吐出口側に分散部
3の二つの流路面312を傾斜した状態に配置する。
【0095】そして、ノズル8から吐出された現像液を
各流路面312に流し、下端縁312aから下方のウエ
ハ100の被処理面100aに供給する。次いで、現像
液の供給を停止するとともにウエハ100の回転を停止
し、被処理面100aに現像液を盛った状態を所定時
間、例えば60秒程度保持する。この間に、被処理面1
00aのレジストが現像される。その後、ウエハ100
を1000rpm程度の回転数で回転させながら、純水
の供給手段によって被処理面100aに純水を供給して
水洗いし、現像液を除去する。このことによりレジスト
の現像が停止する。
【0096】そして純水の供給を停止し、ウエハ100
の回転数を4000rpmまで上昇させて純水を振り切
り被処理面100aを乾燥させる。乾燥後、ウエハ10
0の回転を停止させ、メインアームによってウエハ10
0を載置台3から次の工程に搬送する(図1参照)。以
上の工程によって、被処理面100aのレジストの現像
処理を終了する。
【0097】このように現像装置30を用いた現像方法
では、ノズル8からの現像液を流路面312に流した
後、被処理面100aに供給する。このため、現像液が
直に被処理面100aに供給される従来に比較して、現
像液により被処理面100a上のレジストが受ける物理
的アタックを低減することができる。したがって、この
現像方法によれば、被処理面100aに現像液をソフト
にかつ均一に盛ることができるので、前述した現像装置
30と同様に、現像均一性を向上させることができる。
【0098】また、流路面312の下端縁312aの幅
に対応した幅に現像液を供給でき、よって現像液が直線
状に形成されるため、流れ落ちる現像液の間に空気が巻
き込まれることに起因する、被処理面100aでのバブ
ルの発生を防止できる。よって、バブルの発生による現
像ばらつきや現像欠陥の発生を防ぐことができる。よっ
て、第12実施形態の現像装置30および現像方法によ
れば、設計寸法が同一のレジストパターンを被処理面1
00a内にて均一な寸法に形成することができ、かつ現
像欠陥を低減できるため、半導体装置の製造歩留りの向
上を図ることが可能になる。
【0099】ここで、上記実施形態の現像方法では、ウ
エハ100の上方にノズル8および分散部31を位置さ
せた後、ノズル8を動かすことなく現像液の供給を行っ
たが、回転しているウエハ100面に対してノズル8お
よび分散部30をスキャンさせながら、またはノズル8
および分散部30をノズル8の略中心を軸にして回転さ
せながら現像液を供給してもよい。この場合には、さら
に被処理面100a全体に均一に現像液を供給できるた
め、現像ばらつきを一層低減することができる。また被
処理面100a上に生じる現像液中のガスによるマイク
ロバブルも取り除くことができるので、マイクロバブル
による現像欠陥を低減できるといった効果も得られる。
またさらに上記現像方法では、ウエハ100を回転させ
ながら現像液200を供給したが、ウエハ100を停止
した状態でウエハ100の被処理面100aに対してノ
ズル6および溜まり部7をスキャンさせながら、または
ノズル6および溜まり部7をノズル6を中心にして回転
させながら現像液200を供給してもよい。
【0100】また上記第12実施形態では、分散部30
の長さ(下端縁312aの長さ)がウエハ100の半径
程度の長さに形成されている場合について述べたが、こ
れに限定されない。例えばウエハ100の直径程度の長
さに形成することも可能である。下端縁312aの長さ
がウエハ100の直径程度の長さに形成されていれば、
より被処理面100a全体に均一に現像液を供給できる
ため、現像ばらつきをより一層低減することができる。
また、第12実施形態の現像装置30では、分散部31
が二つの流路面312を備えている場合について述べた
が、例えば図26に示す変形例のように一つの流路面3
12を備えた分散部31としてもよい。
【0101】さらに図27の第13実施形態の現像装置
40に示すように、分散部31が下端縁312aに連続
する略水平な底面314を有していれば、その下端縁3
12aに沿って下方に突出した突条部315を設けても
よい。突条部315を設けることにより、下端縁312
aから流下する現像液が底面314に回り込むのを防止
することができる。よって、吐出終了後のノズルアーム
5の移動時に、分散部7の底面314に残っていた現像
液が被処理面100aに落ちるといった液だれを確実に
防止することができる。また分散部7の底面314にに
現像液が回り込まないため、通常の現像液の供給量であ
れば、流路面312の下端縁312aの幅に対応した幅
にほぼ均一に現像液を供給することができる。
【0102】したがって、この現像装置40によれば、
液だれに起因する現像ばらつきを確実に防止できるとと
もに現像液を被処理面100aに直線状に確実に供給で
きることから、現像均一性を一層向上できる。また同時
に、液だれに起因する現像欠陥を確実に抑えることがで
きる。
【0103】また図28の第14実施形態の現像装置4
1に示すように、分散部31が流路面312の下端縁3
12aから垂下した状態で形成された端面316を有し
ており、これに連続する略水平な底面314を有してい
れば、端面316と底面314とのなす角度を鋭角に形
成することもできる。この場合にも、下端縁312aか
ら流下する現像液が端面316と伝って底面314に回
り込むのを防止することができるので、上記した第13
実施形態と同様の効果が得られる。
【0104】なお、上記したいずれの実施形態において
も、本発明を現像装置および現像方法に適用した例を述
べたが、本発明はこの他、洗浄処理装置および洗浄処理
方法、ウエットエッチング装置およびウエットエッチン
グ方法など、様々な薬液処理装置および薬液処理方法に
適用できるのはもちろんである。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る薬
液処理装置によれば、ノズルの吐出口側に設けられた溜
まり部を介して薬液が供給されるようになっているの
で、被処理面に薬液をソフトに盛ることができる。また
ノズルの吐出口の径に多少のばらつきがあっても薬液の
供給量をほぼ均一にすることができ、しかも薬液が溜ま
り部の筒状体の上端縁からオーバーフローして被処理面
に供給されるので、被処理面の薬液が供給される部分が
一部に限定されない。したがって、この薬液処理装置が
例えば現像装置であれば、現像液からなる薬液による物
理的アタックや供給量の不均一さに起因する現像ばらつ
きを低減できるので、現像均一性を向上させることがで
きる。またノズルの製造が非常に容易になるので、生産
性の向上を図ることができる。
【0106】第2の発明の薬液処理装置によれば、ノズ
ルの吐出口から吐出された薬液が流路面を伝って流れ、
水平方向に幅を有する下端縁から下方に配置される被処
理面へと供給されるので、下端縁の幅に応じた幅で被処
理面に薬液を均一に供給することができ、かつ被処理面
にソフトに盛ることができる。また、薬液が流路面を伝
って流れることにより内部に溶け込んでいるガスが取り
除かれた薬液を被処理面に供給できるので、薬液内に溶
け込んでいるガスが被処理面でマイクロバブルになるこ
とに因る現像欠陥の発生を防止することができる。した
がって、この薬液処理装置が例えば現像装置であれば、
現像液からなる薬液による物理的アタックや供給量の不
均一さに起因する現像ばらつきを低減でき、かつバブル
の発生による現像ばらつきや現像欠陥の発生を防ぐこと
ができるため、現像均一性の一層の向上および現像欠陥
の低減を図ることができる。
【0107】第1の発明の薬液処理方法によれば、ノズ
ルから吐出された薬液を一旦溜め、溜めた薬液をオーバ
ーフローさせて被処理面に供給してノズルから薬液を被
処理面に直に供給しないようにするため、被処理面に薬
液をソフトに盛ることができる。また、ノズルの吐出口
の径に多少のばらつきがあっても、ほぼ均一な供給量で
薬液を供給することができる。よって、この薬液処理方
法によって現像処理を行えば、現像液からなる薬液によ
る物理的アタックや供給量の不均一さに起因する現像ば
らつきを低減でき、現像均一性を向上させることができ
る。
【0108】第2の発明の薬液処理方法によれば、ノズ
ルから吐出された薬液を流路面に流して、その水平方向
に幅を有する下端縁からこの下端縁の幅に応じた幅で被
処理面に薬液を均一に供給することが可能になるので、
被処理面において薬液が供給される部分が一部に限定さ
れるのを防止できる。また、薬液を流路面に流して薬液
に溶け込んでいるガスを取り除いた後に被処理面に供給
するため、薬液内に溶け込んでいるガスが被処理面でマ
イクロバブルになることに因る現像欠陥の発生を防止す
ることができる。さらにノズルから吐出された薬液を流
路面に流した後に被処理面に供給するため、被処理面上
に薬液をソフトに盛ることができる。。したがって、こ
の薬液処理方法によって現像処理を行えば、現像液から
なる薬液による物理的アタックや供給量の不均一さに起
因する現像ばらつきを低減でき、現像均一性を向上させ
ることができるとともに現像欠陥の発生を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薬液処理装置の第1実施形態の説
明図であり、(a)は概略構成図、(b)は要部断面図
である。
【図2】第1実施形態における現像液の流れを示す図で
ある。
【図3】本発明に係る薬液処理装置の第2実施形態を示
す要部斜視図である。
【図4】溜まり部の長さの一例を示す平面図である。
【図5】溜まり部の長さの他の例を示す平面図である。
【図6】第2実施形態の変形例を示す要部斜視図であ
る。
【図7】本発明に係る薬液処理装置の第3実施形態の説
明図であり、(a)は要部斜視図、(b)は要部断面図
である。
【図8】第3実施形態における現像液の流れを示す図で
ある。
【図9】本発明に係る薬液処理装置の第4実施形態を示
す要部斜視図である。
【図10】第4実施形態の変形例を示す要部斜視図であ
る。
【図11】本発明に係る薬液処理装置の第5実施形態を
示す要部断面図である。
【図12】第5実施形態の変形例を示す要部断面図であ
る。
【図13】本発明に係る薬液処理装置の第6実施形態を
示す要部断面図である。
【図14】(a)、(b)は第6実施形態の変形例を示
す要部断面図である。
【図15】本発明に係る薬液処理装置の第7実施形態を
示す要部断面図である。
【図16】(a)、(b)は第7実施形態の変形例を示
す要部断面図である。
【図17】本発明に係る薬液処理装置の第8実施形態を
示す要部断面図である。
【図18】(a)、(b)は第8実施形態の変形例を示
す要部断面図である。
【図19】本発明に係る薬液処理装置の第9実施形態を
示す要部断面図である。
【図20】(a)〜(d)は第9実施形態の変形例を示
す要部断面図である。
【図21】本発明に係る薬液処理装置の第10実施形態
を示す要部断面図である。
【図22】(a)〜(c)は第10実施形態の変形例を
示す要部断面図である。
【図23】本発明に係る薬液処理装置の第11実施形態
を示す要部断面図である。
【図24】(a)〜(c)は第11実施形態の変形例を
示す要部断面図である。
【図25】本発明に係る薬液処理装置の第12実施形態
を示す要部斜視図である。
【図26】第12実施形態の変形例を示す要部斜視図で
ある。
【図27】本発明に係る薬液処理装置の第13実施形態
を示す要部断面図である。
【図28】本発明に係る薬液処理装置の第14実施形態
を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1、11〜20、30、40、41 現像装置 6、
8 ノズル 7、9 溜まり部 31 分散部 61 吐出口
71、91 底 71a、91a 底面 72 筒状体(堰) 72
a、921a 内面 72b、921b 外面 72c、921c 上端縁
73、93 底部 74a、94a、312 流路面 75 ひさし
76、315突条部 77 延出部 77a 上面 78 中間堰 9
2 筒状体 100 ウエハ 100a 被処理面 200 現
像液 312a 下端縁 921 堰

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液を被処理物の被処理面に供給するノ
    ズルを備えた薬液処理装置において、 前記ノズルの吐出口側に、有底筒状体の溜まり部が設け
    られていることを特徴とする薬液処理装置。
  2. 【請求項2】 前記溜まり部の筒状体は円筒形状をなし
    堰となることを特徴とする請求項1記載の薬液処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記溜まり部の筒状体は、四角筒形状を
    なすとともにこの筒状体の四面を構成する四側部のうち
    対向する一対の側部の少なくともとも一方が堰となるこ
    とを特徴とする請求項1記載の薬液処理装置。
  4. 【請求項4】 前記溜まり部は、前記筒状体内の底部側
    から前記ノズルの吐出口側に向けて立ち上がった流路面
    を備え、 該流路面は、前記吐出口側から前記筒状体内の底部に向
    けて傾斜しかつ該底部に略連続する状態で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の薬液処理装置。
  5. 【請求項5】 前記溜まり部の堰は、この内面が凹状に
    曲率を有した状態に形成されていることを特徴とする請
    求項2記載の薬液処理装置。
  6. 【請求項6】 前記溜まり部の堰は、上端縁から下側側
    方に向けて延出させたひさしを有していることを特徴と
    する請求項2記載の薬液処理装置。
  7. 【請求項7】 前記溜まり部の底面には、該底面から下
    方に突出した突条部が前記堰に沿って設けられているこ
    とを特徴とする請求項2記載の薬液処理装置。
  8. 【請求項8】 前記溜まり部は、この堰の外面と該溜ま
    り部の底面とがなす角度が鋭角に形成されていることを
    特徴とする請求項2記載の薬液処理装置。
  9. 【請求項9】 前記溜まり部は、この堰の下端部から外
    側略水平方向に延出しかつ前記堰に沿って設けられた延
    出部を備え、 該延出部の上面は、前記堰の下端部から斜め下方に傾斜
    した状態に形成されていることを特徴とする請求項2記
    載の薬液処理装置。
  10. 【請求項10】 前記堰の上端部は、前記堰の内側斜め
    上方に向いた状態に形成されていることを特徴とする請
    求項2記載の薬液処理装置。
  11. 【請求項11】 前記溜まり部は、前記堰内に該堰に沿
    って中間堰が設けられていることを特徴とする請求項2
    記載の薬液処理装置。
  12. 【請求項12】 前記堰の上端縁は、凸状に曲率を有し
    た状態に形成されていることを特徴とする請求項2記載
    の薬液処理装置。
  13. 【請求項13】 前記溜まり部の堰は、この内面が凹状
    に曲率を有した状態に形成されていることを特徴とする
    請求項3記載の薬液処理装置。
  14. 【請求項14】 前記堰は、上端縁から下側側方に向け
    て延出させたひさしを有していることを特徴とする請求
    項3記載の薬液処理装置。
  15. 【請求項15】 前記溜まり部の底面には、該底面から
    下方に突出した突条部が前記堰に沿って設けられている
    ことを特徴とする請求項3記載の薬液処理装置。
  16. 【請求項16】 前記溜まり部は、この堰部の外面と該
    溜まり部の底面とがなす角度が鋭角に形成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の薬液処理装置。
  17. 【請求項17】 前記溜まり部は、この堰の下端部から
    外側略水平方向に延出するとともに前記堰に沿って設け
    られた延出部を備え、 該延出部の上面は、前記堰の下端部から斜め下方に傾斜
    した状態に形成されていることを特徴とする請求項3記
    載の薬液処理装置。
  18. 【請求項18】 前記堰の上端部は、前記堰の内側斜め
    上方に向けた状態で形成されていることを特徴とする請
    求項3記載の薬液処理装置。
  19. 【請求項19】 前記溜まり部は、前記堰内に該堰に沿
    って中間堰が設けられていることを特徴とする請求項3
    記載の薬液処理装置。
  20. 【請求項20】 前記堰の上端縁は、凸状に曲率を有し
    た状態に形成されていることを特徴とする請求項3記載
    の薬液処理装置。
  21. 【請求項21】 薬液を被処理物の被処理面に供給する
    ノズルを備えた薬液処理装置において、 前記ノズルの吐出口側から下側側方に延びて形成された
    流路面を有する分散部を備え、 前記流路面の下端縁は水平方向に幅を有して形成されて
    なることを特徴とする薬液処理装置。
  22. 【請求項22】 ノズルから被処理物の被処理面に薬液
    を供給し、該被処理面を薬液処理する薬液処理方法にお
    いて、 前記ノズルから吐出された薬液を一旦溜め、溜めた薬液
    をオーバーフローさせて前記被処理面に供給し、該被処
    理面を薬液処理することを特徴とする薬液処理方法。
  23. 【請求項23】 ノズルから被処理物の被処理面に薬液
    を供給し、該被処理面を薬液処理する薬液処理方法にお
    いて、 前記ノズルの吐出口側に、下端縁が水平方向に幅を有す
    る流路面を形成した分散部を前記流路面が傾斜した状態
    となるように設け、 前記ノズルから吐出された薬液を前記流路面に流してこ
    の下端縁から前記被処理面に供給し、該被処理面を薬液
    処理することを特徴とする薬液処理方法。
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