JPH10115850A - レンズ付きフィルムユニット - Google Patents

レンズ付きフィルムユニット

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JPH10115850A
JPH10115850A JP27054896A JP27054896A JPH10115850A JP H10115850 A JPH10115850 A JP H10115850A JP 27054896 A JP27054896 A JP 27054896A JP 27054896 A JP27054896 A JP 27054896A JP H10115850 A JPH10115850 A JP H10115850A
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plate
lens
strobe
unit
film unit
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JP27054896A
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Yoshijiro Suzuki
喜治郎 鈴木
Kei Kaneiwa
慶 金岩
Hiroshi Yamaguchi
宏 山口
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボユニットのコスト低減とコンパクト
化により、安くて小型のレンズ付きフィルムユニットを
ユーザに提供する。 【解決手段】 ストロボユニットを有し、クセノン放電
管を発光させてストロボ撮影が可能なレンズ付きフィル
ムユニットにおいて、前記ストロボユニットの回路基板
は、回路パターンを打ち抜き加工された金属薄板と、該
金属薄板の表面側、裏面側を覆うように接着固定した絶
縁性薄板とで構成されるラミネート板により作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフィル
ムユニットに係わり、特にストロボを有するレンズ付き
フィルムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフィルムユニットは、その性
格上コストを出来る限り低減し、ユーザに安く提供せね
ばならない。又、その大きさも出来る限り薄く小型にす
ることがユーザに求められている。
【0003】しかし、特にストロボを有するレンズ付き
フィルムユニットにおいては、ストロボ回路基板はレン
ズ付きフィルムユニットとしては、比較的に分厚い回路
基板を使用し、種々の高価な電子部品をこの回路基板に
取り付けて半田付けをし、ストロボユニットとしてい
る。
【0004】従って、ストロボを有するレンズ付きフィ
ルムユニットにおいては、ストロボユニットはレンズ付
きフィルムユニットのコストとスペースの大きな部分を
占めていることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、ストロボ
を有するレンズ付きフィルムユニットにおいては、コス
トの大きな部分を占めているストロボユニットのコスト
低減、そしてスペースの大きな部分も占めているストロ
ボユニットの薄型化、小型化は、レンズ付きフィルムユ
ニットのコスト低減や薄型化に大きな影響を与え、その
達成による効果も大きい。
【0006】従って、ストロボユニットのコスト低減そ
して薄型化、小型化は、ユーザに安くて薄く小型のレン
ズ付きフィルムユニットを提供するための重要な鍵を握
っていることになる。
【0007】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものである。即ち、ストロボユニットのコスト低減
と薄型化により、安くて薄く小型のレンズ付きフィルム
ユニットをユーザに提供することを目的としたものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることによって達成される。
【0009】即ち、ストロボユニットを有し、クセノン
放電管を発光させてストロボ撮影が可能なレンズ付きフ
ィルムユニットにおいて、前記ストロボユニットの回路
基板は、回路パターンを打ち抜き加工された金属薄板
と、該金属薄板の表面側、裏面側を覆うように接着固定
した絶縁性薄板とで構成されるラミネート板により作ら
れたことを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図1〜図12によ
り詳細に説明するが、先ず本発明に用いるレンズ付きフ
ィルムユニットの概要について、その一例を図1、図2
により説明する。
【0011】図1はレンズ付きフィルムユニットの正面
側斜視図で、同時にレンズ付きフィルムユニットをカバ
ーする外装体も示している。図2はレンズ付きフィルム
ユニットの内部の概略を説明する分解斜視図である。
【0012】本レンズ付きフィルムユニットは、写真フ
ィルム(以下フィルムという)が装填された状態で市販
に供される簡易なカメラユニットで、フィルムがレンズ
付きフィルムユニットの組み立て工程で装填され、ユー
ザはフィルムの装填や巻き戻しの操作が不要になり、直
ちに撮影することが出来る。
【0013】図1,2において、本レンズ付きフィルム
ユニット1は、ユニット本体11に前カバー12と、後
カバー13とを両側から組み付けて構成される。ユニッ
ト本体11の中央には、撮影枠14が設けられ、この撮
影枠14を挟んで左右の一方にフィルムを収納するカー
トリッジであるパトローネPのパトローネ収納室15
が、他方にフィルムロール収納室16が設けられてい
る。パトローネ収納室15にはパトローネPが装愼さ
れ、フィルムロール収納室16にはスプールSに巻き付
けられたフィルムFが収納され、このフィルムFは撮影
時に巻き上げ機構21により撮影毎に1枚づつパトロー
ネPに巻き取られる。
【0014】なおここで使用されるパトローネやフィル
ムとしては、通常用いられる国際標準規格ISO100
7で規定されたJ135又は35mmと呼ぶフィルムカ
ートリッジ(パトローネ)及び通常のJ135又は35
mmと呼ぶフィルムである事は勿論であるが、その他特
開平3−126029号公報、特開平2−272538
号公報、特開平3−179342号公報に開示されてあ
るような、内部に収納されるフィルムをカートリッジの
回転軸を回転させることによってカートリッジ外に送り
だす事が可能なカートリッジ、及び特開平7−2191
46号公報に開示されてあるようなフィルムでも良い。
【0015】巻き上げ機構21は、巻き上げノブ22や
その他の巻き上げ機構部品等から構成され、パトローネ
収納室15の上方から撮影枠14の上方にかけて配置さ
れ、撮影枠14の前方には、撮影レンズLが設けられて
いる。更に撮影枠14の上方にはファインダFDが配置
されている。
【0016】本レンズ付きフィルムユニット1には、ス
トロボユニットE1が備えられている。ストロボユニッ
トE1のストロボ回路基板E2は、フィルムロール収納
室16の前側に組み付けられている。ストロボ回路基板
E2には回路素子が配置され、上方位置にはクセノン放
電管E7が接続され、このクセノン放電管E7は前カバ
ー12のストロボ発光窓23に対向している。
【0017】又、ストロボ回路基板E2の下方位置には
メインコンデンサE4が接続され、電池E5は電池接片
E6によってストロボ回路基板E2に接続されている。
そして、電池E5からメインコンデンサE4に充電され
た電流によってクセノン放電管E7を発光させる。スト
ロボ発光窓23の下にはストロボスイッチつまみE8が
設けられ、ストロボ撮影時にはストロボスイッチつまみ
E8を動かして電源をいれる。
【0018】このように構成されたレンズ付きフィルム
ユニット1には、その使用法や注意等が記載され、図1
に示すようにストロボ発光窓穴、撮影レンズ部穴、ファ
インダ穴、カウンタ穴、ストロボ充電完了表示穴等の撮
影機能に必要な箇所に開口を形成し、外観を綺麗にする
ためのデザイン等が施され、又レンズ付きフィルムユニ
ット1を衝撃から保護するための紙製の外装体19が被
覆されている。なお、この外装体の材質としては紙に限
らずプラスチックシートでも良く、シール状のもので本
体に直接張りつけて固定されるものでも良い。
【0019】次に、前記ストロボユニットE1のストロ
ボ回路について、図3によりその構成を説明する。
【0020】図3において、BTは電池などの電源であ
り、該電池BTはストロボスイッチつまみE8に連動す
るストロボスイッチSWの一方のスイッチ要素SW1を
介して2点鎖線で囲んだ昇圧回路VSに接続されてい
る。昇圧回路VSはトランジスタQ、1次側巻線T1
1、2次側巻線T12及び3次側巻線即ち帰還巻線T1
3を有する発振トランスT1並びに抵抗R1により構成
されており、電池BTから直流電流が供給されて発振動
作を行い、直流電流を高圧交流に変換する。
【0021】昇圧回路VSは、ダイオードDを介して電
解コンデンサであるメインコンデンサC1に接続されて
おり、昇圧回路から供給される交流電流をダイオードD
により整流してメインコンデンサC1に充電する。メイ
ンコンデンサC1の負極(−)及び陽極(+)は、クセ
ノン放電管Xeの陰極側端子K、陽極側端子Aに接続さ
れていて、クセノン放電管Xeに放電電流を供給するよ
うになっている。
【0022】又前記クセノン放電管Xeの格子Gには、
点灯回路が接続されていて、該点灯回路は抵抗R2、ト
リガスイッチTSW及び1次側巻線T21、2次側巻線
T22を有するトリガコイルT2を介してメインコンデ
ンサC1の負極と陽極との間に接続されている。この点
灯回路では、シャッタ作動に応じてトリガスイッチTS
Wが閉じると、抵抗R2を介してトリガコイルT2の1
次側巻線T21に瞬時電流が流れ、これに基づき2次側
巻線T22に生じるパルス状電圧がクセノン放電管Xe
の格子Gに与えられ、クセノン放電管Xeの発光が行わ
れる。
【0023】更に前記点灯回路には、充電完了の表示と
ともにスイッチの切り忘れを警告する警告回路ALが接
続されている。この警告回路ALは、抵抗R2及びトリ
ガスイッチTSWの相互接続点とストロボスイッチSW
の他方のスイッチ要素SW2との間に挿入されるもの
で、抵抗R3、ネオン管Neの直列回路及びこの直列回
路と並列に接続されたコンデンサC2を有する。そして
警告回路ALは、ストロボスイッチSWを閉じることに
より抵抗R2を介してメインコンデンサC1の両端間に
接続され、ネオン管Neが点滅して充電完了表示及びス
トロボスイッチSWの切り忘れ警告を行う。
【0024】次に前記ストロボ回路の動作を説明する。
【0025】先ず、ストロボスイッチつまみE8により
ストロボスイッチSWを閉じることにより、該ストロボ
スイッチSWの一方のスイッチ要素SW1を介して昇圧
回路VSが電池BTに接続される。これにより昇圧回路
VSが動作して高圧交流を出力する。この高圧交流はダ
イオードDで整流されて高圧直流となり、メインコンデ
ンサC1に充電される。メインコンデンサC1が十分に
充電されたときにレリーズボタンを押し、シャッタを作
動させてトリガスイッチTSWを閉じると、クセノン放
電管Xeの格子Gに電圧が印加されてクセノン放電管X
eが発光し、ストロボ撮影が行われる。
【0026】又、メインコンデンサC1の充電電荷は、
抵抗R2,R3及びストロボスイッチSWの他方のスイ
ッチ要素SW2を介して警告回路ALに供給される。警
告回路ALでは、メインコンデンサC1から供給された
電流によりコンデンサC2が充電され、この充電電圧が
抵抗R3とネオン管Neの直列回路に印加されるから、
ネオン管Neが放電開始つまり点灯する。ネオン管Ne
の点灯によりコンデンサC2の充電電圧が低下してい
き、ある程度低下するとネオン管Neは放電を停止し消
灯する。これによりコンデンサC2に再び充電が行わ
れ、充電電圧が高くなるとネオン管Neが再び放電し点
灯する。このようにしてネオン管Neの点滅発光が行わ
れることになる。この点滅発光は充電完了表示とともに
ストロボスイッチSWの切り忘れ警告を兼ねるものであ
るから、ストロボ撮影終了後に、ストロボスイッチつま
みE8をオフ位置にしてストロボスイッチSWをオフに
すれば、これにより警告回路ALを含めて回路全体が動
作停止する。
【0027】次に、前記ストロボ回路の図3及び図4〜
図12により本発明の実施の形態を順次説明するが、本
発明は以下に説明する本実施の形態に限定されるもので
はない。
【0028】図4は本発明のレンズ付きフィルムユニッ
トに使用されているストロボユニットの回路基板の基本
構成を説明する図である。
【0029】図4において、51は金属薄板であり、5
2は絶縁性薄板である。そして、金属薄板51は回路パ
ターンを打ち抜き加工されており、この回路パターンを
打ち抜き加工された金属薄板51を絶縁性薄板52によ
り図示のように挟んで接着固定したラミネート板を、回
路基板5として使用するものである。
【0030】具体的には金属薄板51を、回路パターン
では分離されるべきパターン部も、必ず1箇所は他のパ
ターンと接続されるようにして、1枚の金属薄板51と
なるように第1次の打ち抜き加工を行い、次に打ち抜き
加工を施した金属薄板51の表面と裏面を絶縁性薄板5
2で覆うように挟んで接着固定し、その後に分離される
べきパターン部を分離するように第2次の打ち抜き加工
を行うことで、ラミネート板による回路基板は製造され
る。
【0031】前記ラミネート板の金属薄板はその厚さが
0.07mmから0.2mm程度であり、絶縁性薄板は
0.05mmから0.19mm程度の樹脂フィルムであ
り、前述のように3枚を重ね合わせても最大厚さで0.
58mm程度で通常は0.4mm以下であり、従来の回
路基板の厚さは1.2mm程度なので、回路基板の厚さ
は約1/3の厚さと言うことになる。
【0032】そして、金属薄板51はタフピッチ銅、燐
青銅、黄銅、純ニッケル、ステンレス等の金属材料を使
用し、通常は半田メッキ、ニッケルメッキ等の表面処理
を行った金属薄板が使用される。絶縁性薄板52はポリ
アミド系、ポリイミド系、複合ポリエステル系、ポリエ
ステル系等の合成樹脂のフィルムが使用される。
【0033】又、この薄いラミネート板の回路は折り曲
げて、3次元の形状とすることが出来、しかもその形状
が金属薄板の剛性により保持されるので、レンズ付きフ
ィルムユニット内の空間に効率良く配置することが出来
るとともに、リユース時の取り外し及び再取り付けも簡
単に行える。
【0034】図5は、この薄いラミネート板の回路基板
を使用したストロボユニットと、該ストロボユニットの
レンズ付きフィルムユニットへの組み込みを説明する図
で、(a)はストロボユニットの正面図、(b)は右側
面図、(c)は図(a)のレンズ付きフィルムユニット
も含めたA−A矢視断面図である。
【0035】ストロボユニット50の回路基板5は、フ
ィルムロール収納室16を形成するユニット本体11の
前面側と前カバー12との間に図示のように収納され取
り付けられる。しかし、前述のように回路基板5が非常
に薄いので回路基板5へのストロボ回路部品の配置を考
慮しておけば、ユニット本体11の前面側と前カバー1
2との間には僅かの隙間を設けるだけでレンズ付きフィ
ルムユニットへのストロボユニット50の取り付けは可
能である。従って回路基板5を薄くすることは、レンズ
付きフィルムユニットを薄く小型にすることを可能にす
る。
【0036】そして、ストロボユニット50の電池BT
の電池接片である電池接片(+)511、電池接片
(−)512、クセノン放電管Xeの端子接片である陰
極側端子Kの端子接片515(陽極側端子の端子接片は
陰極側端子接片の反対側にある)、ストロボスイッチS
W等は前記回路基板5を形成しているラミネート板の金
属薄板により形成されている。従ってこれら電池接片
(+)511、電池接片(−)512、クセノン放電管
Xeの端子接片515、ストロボスイッチSW等はそれ
ぞれ別個に設ける必要が無く、それだけコストを安くす
ることが出来る。そこで次に図6、図7、図8によりこ
れらを説明する。
【0037】図6は電池接片を説明する図で、(a)は
電池接片の弾性変形力を大きくするための方法を説明す
る図、(b)は弾性変形力を大きくするための別の方法
を説明する図である。図7はクセノン放電管の端子接片
を説明する図で、(a)は図5(a)のB−B矢視断面
図、(b)はその断面図のクセノン放電管を中心にした
拡大断面図である。図8はストロボスイッチを説明する
図で、(a)は図5(a)のC−C矢視拡大断面図、
(b)は同D−D矢視拡大断面図、(c)はストロボス
イッチの他の例を示す断面図である。
【0038】図6において、電池接片(−)512は前
述のように回路基板であるラミネート板の金属薄板によ
り形成されているが、金属板が薄いので電池の電極に安
定的に接触するにはもう少し電池接片の弾性変形力を大
きくする必要がある。そこで(a)は金属板512a
を、電池接片(−)512を曲げた角部に図示のように
溶接して貼り付けたものである。(b)は電池接片
(−)512を曲げた角部に図示のようにリブ出し51
2bを裏面側に出っ張るように設けたものである。
【0039】このようにすることにより、前述のコスト
低減の効果と共に電池接片(−)512は剛性を増し、
弾性変形力が大きくなり、電池の電極にしっかりと押圧
接触し、ストロボ回路を安定的に作動させることが出来
る。そして、このように電池接片の弾性変形力を大きく
することは、電池接片(+)511や後述するクセノン
放電管Xeの端子接片515、ストロボスイッチSWの
スイッチ接片51Sへも勿論同様に適用出来、前述と同
様の効果をもたらすことが出来る。
【0040】次に図7において、クセノン放電管Xeの
端子接片515は回路基板であるラミネート板の金属薄
板51により形成されているが、この端子接片515の
U字型溝にクセノン放電管Xeの陰極側端子K、陽極側
端子Aが挿入され半田付けされている。ラミネート板に
より作られる回路基板5は前述のように金属薄板51と
絶縁性薄板52により形成されているが、同時に金属薄
板51により前記クセノン放電管Xeの両端子の端子接
片をも形成していることになり、従来別に設けていた端
子接片が不要になり部品点数が減りコスト低減の効果を
有する。
【0041】次に図5(a)、図8において、ストロボ
スイッチSWのスイッチ接片51S及びこのスイッチ接
片51Sと接触導通するストロボスイッチランド51
3、前記スイッチ接片51S及びこのスイッチ接片51
Sと接触導通するストロボスイッチランド514は、図
示のように全て回路基板であるラミネート板の金属薄板
51により形成されている。そして、スイッチ接片51
Sは図示のように金属薄板51を折り曲げて形成してお
り、その先端部は二又になっていてそれぞれストロボス
イッチランド513,514と接触導通し、図3のスト
ロボ回路図に示すスイッチ要素SW1,SW2を形成し
ている。
【0042】このようにかなり複雑なストロボスイッチ
SWを、新たに部品を設けることなくラミネート板の金
属薄板51と絶縁性薄板52により形成し、コストを低
減する効果も大きい。
【0043】尚、図8(a),(b)のストロボスイッ
チの形状のものでは、スイッチ接片51Sの支点がほぼ
180°折り曲げられた折り曲げ部となるが、図8
(c)のスイッチ接片51Sのような形状とすれば、支
点はほぼ180°折り曲げられた折り曲げ部ではなく、
それよりも先端側に位置するゆるい角度に曲げられた支
点PO部となるので、耐久性を向上させることが出来
る。
【0044】ここで図9により、前記ラミネート板の金
属薄板と絶縁性薄板を交互に複数枚重ね合わせ、この重
ね合わせた金属薄板間でスイッチを構成したストロボス
イッチについて説明する。
【0045】図9において、ストロボスイッチSWは図
示のように金属薄板と絶縁性薄板を交互に重ね合わせた
構造となっている。即ち、図示最上層は絶縁性薄板52
1であり、その下はスイッチ接片51Sの長い方の先端
が接触導通する金属薄板516がその下に絶縁性薄板5
22を挟み、スイッチ接片51Sの短い方の先端が接触
導通する金属薄板518と、前記金属薄板516と鋲5
3により接続導通する金属薄板517とがその下に絶縁
性薄板523を挟み、スイッチ接片51Sを形成する金
属薄板51と最下層の絶縁性薄板524とよりなってい
る。そして、前記スイッチ接片51Sの長い方の先端と
短い方の先端が作動する箇所は、これら先端が作動する
空間として金属薄板や絶縁性薄板に穴を設けてある。
【0046】即ち、このストロボスイッチはこのように
金属薄板と絶縁性薄板を交互に複数枚重ね合わせ、この
重ね合わせた金属薄板間でスイッチを構成している。又
この金属薄板と絶縁性薄板を交互に重ね合わせた両端の
板は前述のように絶縁性薄板としても良いし、必要が無
ければ金属薄板のままでも良い。尚金属薄板間を接続導
通するものとして、前記鋲以外にもねじ、溶接、半田に
よる半田付け又はジャンパー線による結合により接続導
通しても良い。
【0047】このように構成されたストロボスイッチS
Wは、どのようなストロボスイッチにも対応可能で、ラ
ミネート板構造とすることにより、どのようなストロボ
スイッチでも作ることが出来る。
【0048】このラミネート板による回路基板は更に、
これをプレス成型することによりクセノン放電管の反射
傘を形成することが出来る。図10はこれを説明する図
である。
【0049】図10において、回路基板であるラミネー
ト板には反射傘のストロボ光の反射には関係の無い箇所
に、クセノン放電管Xeにトリガ電荷を掛けてクセノン
放電管Xeを発光させるリード線としての導線部51M
を設け、クセノン放電管Xeの反射傘として放物鏡の形
状にプレス成型した後、プレス成型による疵発生の保護
をした反射傘の内側の絶縁性薄板をはがして除去した後
の図を示している。
【0050】このように形成された反射傘は、反射傘を
収納する樹脂成型された収納箱内に前記導線部を外に出
して収納することにより、クセノン放電管の反射傘を形
成することが出来、これにより従来別個に作っていた反
射傘は不要となり、コスト低減を可能にする。
【0051】次に、レンズ付きフィルムユニットを更に
薄く小型にすることが出来る回路基板について説明す
る。図11はこれを説明する図で、(a)はストロボユ
ニットの正面図、(b)は図(a)のレンズ付きフィル
ムユニットも含めたE−E矢視拡大断面図である。
【0052】図11において、ストロボ回路部品54を
図示のように回路基板5の左右に分けて配置し、この左
右に分けて配置した回路基板5の中間を金属薄板51の
みで構成したストロボユニットを示している。
【0053】このように回路基板を構成したので、フィ
ルムロール収納室16を形成するユニット本体11の全
面側と前カバー12との間には、金属薄板51が入る極
僅かな隙間が設けてあれば良く、前記図5において説明
した場合より絶縁性薄板2枚分隙間を更に小さくするこ
とが出来、この分レンズ付きフィルムユニットを更に薄
くし小型にすることを可能にする。
【0054】尚、図12はストロボ回路部品を回路基板
に半田付けして取り付ける状況を説明する図で、(a)
は抵抗、コンデンサ或いはダイオード等の取り付け、
(b)はトランジスタ等の取り付け、(c)は発振トラ
ンス等の取り付けを示す。
【0055】図12において、(a)のようにラミネー
ト板である回路基板5の金属薄板51を折り曲げて、そ
の先端のU溝に抵抗R1,R2,R3、コンデンサC2
或いはダイオードD等のリード線を挿入し、半田付けを
する。但しこの箇所の絶縁性薄板はカットして図示のよ
うに穴55をあけておく。或いは(b)のように回路基
板5に小穴56を明け、この小穴56からトランジスタ
Qのリード線の足を裏面側に出して曲げ、この箇所にラ
ンド出しをした金属薄板519に半田付けをする。或い
は(c)のように回路基板5に発振トランスT1を挿入
出来る穴をあけ、発振トランスT1を裏面側から挿入
し、発振トランスT1の端面から出したリード線をラン
ド出しをした金属薄板519に半田付けをする。
【0056】このようにしてストロボ回路部品54は回
路基板5に容易に取り付け可能であり、この容易性によ
りコスト低減に効果があり、これらストロボ回路部品5
4の取り付けは、前記説明した取り付けを任意に使用す
ることも可能である。
【0057】以上説明したように回路基板として使用す
るラミネート板は、同時にこのラミネート板の金属薄板
を電池接片、クセノン放電管の端子接片、ストロボスイ
ッチ、クセノン放電管の反射傘、ストロボ回路部品の取
り付け等に使用することが出来る。即ち、その形状を曲
げたり、曲げた金属薄板の弾性を利用したり、曲げた板
の先端にU溝の切り欠きを入れたりして回路基板として
の使用以外に、その金属薄板の持つ剛性を利用して立体
的(3次元)構造を持たせることで、前述のように電池
接片、クセノン放電管の端子接片、ストロボスイッチ、
クセノン放電管の反射傘、ストロボ回路部品の取り付け
等多面的に使用することにより、これらの部品をそれぞ
れ別個に設けなくても良いようにして、レンズ付きフィ
ルムユニットのコスト低減に非常に効果をもたらせてい
る。
【0058】
【発明の効果】本発明により、ストロボユニットのコス
ト低減とコンパクト化が可能になり、その結果安くて小
型のレンズ付きフィルムユニットがユーザに提供される
ことになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフィルムユニットの正面側斜視図で
ある。
【図2】レンズ付きフィルムユニットの内部の概略を説
明する分解斜視図である。
【図3】レンズ付きフィルムユニットのストロボ回路図
である。
【図4】ストロボユニットの回路基板の基本構成を説明
する図である。
【図5】ストロボユニットの正面図、右側面図及びレン
ズ付きフィルムユニットへの組み込みを説明する断面図
である。
【図6】電池接片を説明する図である。
【図7】クセノン放電管の端子接片を説明する図であ
る。
【図8】ストロボスイッチを説明する図である。
【図9】別のストロボスイッチの構成を説明する図であ
る。
【図10】クセノン放電管の反射傘を説明する図であ
る。
【図11】レンズ付きフィルムユニットを更に薄くする
回路基板を説明する図である。
【図12】回路基板へのストロボ回路部品の取り付けを
説明する図である。
【符号の説明】
1 レンズ付きフィルムユニット 11 ユニット本体 12 前カバー 16 フィルムロール収納室 5 回路基板 50,E1 ストロボユニット 51,516,517,518 金属薄板 51S スイッチ接片 511 電池接片(+) 512 電池接片(−) 513,514 ストロボスイッチランド 515 端子接片 519 ランド出しをした金属薄板 52,521,522,523,524 絶縁性薄板 55 穴 56 小穴 SW ストロボスイッチ Xe,E7 クセノン放電管

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボユニットを有し、クセノン放電
    管を発光させてストロボ撮影が可能なレンズ付きフィル
    ムユニットにおいて、前記ストロボユニットの回路基板
    は、回路パターンを打ち抜き加工された金属薄板と、該
    金属薄板の表面側、裏面側を覆うように接着固定した絶
    縁性薄板とで構成されるラミネート板により作られたこ
    とを特徴とするレンズ付きフィルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記ストロボユニットの電池接片は、前
    記ラミネート板の金属薄板により形成したことを特徴と
    する請求項1に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記電池接片は金属板の貼り付け又はリ
    ブ出しにより、該電池接片の弾性変形力を大きくしたこ
    とを特徴とする請求項2に記載のレンズ付きフィルムユ
    ニット。
  4. 【請求項4】 前記クセノン放電管の端子接片は、前記
    ラミネート板の金属薄板により形成したことを特徴とす
    る請求項1に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  5. 【請求項5】 ストロボスイッチのスイッチ接片は、前
    記ラミネート板の金属薄板を折り曲げて形成したことを
    特徴とする請求項1に記載のレンズ付きフィルムユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記ラミネート板の金属薄板と絶縁性薄
    板を交互に複数枚重ね合わせ、該重ね合わせた金属薄板
    間でストロボスイッチを構成したことを特徴とする請求
    項1に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  7. 【請求項7】 前記金属薄板と絶縁性薄板を重ね合わせ
    た両端の板は、絶縁性薄板であることを特徴とする請求
    項6に記載のレンズ付きフィルムユニット。
  8. 【請求項8】 前記重ね合わせた金属薄板間は鋲、ね
    じ、溶接、半田又はジャンパー線により結合したことを
    特徴とする請求項6又は7に記載のレンズ付きフィルム
    ユニット。
  9. 【請求項9】 クセノン放電管の反射傘を、該反射傘の
    内側に対応する絶縁性薄板を除去した前記ラミネート板
    で形成したことを特徴とする請求項1に記載のレンズ付
    きフィルムユニット。
  10. 【請求項10】 ストロボ回路部品を回路基板の左右に
    分けて配置し、該左右に分けて配置した回路基板の中間
    を金属薄板のみで構成したことを特徴とする請求項1に
    記載のレンズ付きフィルムユニット。
JP27054896A 1996-10-14 1996-10-14 レンズ付きフィルムユニット Pending JPH10115850A (ja)

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JP27054896A JPH10115850A (ja) 1996-10-14 1996-10-14 レンズ付きフィルムユニット
US08/948,995 US6078748A (en) 1996-10-14 1997-10-10 Lens-fitted film unit
EP97117569A EP0836113A3 (en) 1996-10-14 1997-10-10 Lens-fitted film unit with electronic flash
KR1019970052242A KR19980032771A (ko) 1996-10-14 1997-10-31 렌즈 부착 필름 유닛

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